JP3005669B2 - 不斉な含フッ素一級アミンの製造法 - Google Patents

不斉な含フッ素一級アミンの製造法

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JP3005669B2
JP3005669B2 JP8355198A JP35519896A JP3005669B2 JP 3005669 B2 JP3005669 B2 JP 3005669B2 JP 8355198 A JP8355198 A JP 8355198A JP 35519896 A JP35519896 A JP 35519896A JP 3005669 B2 JP3005669 B2 JP 3005669B2
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    • C07C209/62Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by cleaving carbon-to-nitrogen, sulfur-to-nitrogen, or phosphorus-to-nitrogen bonds, e.g. hydrolysis of amides, N-dealkylation of amines or quaternary ammonium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C249/00Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
    • C07C249/02Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton of compounds containing imino groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/07Optical isomers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素カルボニ
ル化合物の不斉な含フッ素アミンへの新規な変換反応を
提供するものである。さらに詳しく言えば、本発明は、
含フッ素カルボニル化合物と不斉なアミンである(S)
−または(R)−1−フェニルエチルアミンとの縮合し
たシッフ塩基を適当な有機塩基の存在下に処理すること
で、酵素類似のトランスアミノ化反応を不斉に行わせて
得られる互変異性化イミンを加水分解して、不斉な含フ
ッ素アミンを製造する一般的合成法を提供するものであ
る。得られる不斉な含フッ素アミンは、それ自体で生理
活性を有するものも知られているが、さらに医薬、農
薬、さらには液晶などの鍵中間体として重要である。ま
た、光学純度決定試薬としての利用は、すでに知られて
いる。
【0002】
【従来の技術】トランスアミノ化反応は、生物界には広
く存在するトランスアミナーゼによって行える事が知ら
れている。実際、アミノ酸及び生体内アミンの生合成で
重要な役割を果しており、合成的手段としても有用であ
るが、酵素反応である事から、基質に大きな制限があり
一般的な反応とはなり得なかった。しかしながら、後記
する一般式(1)で表される含フッ素カルボニル化合物
では、ベンジルアミンとの反応で得られるエナミンをト
リエチルアミンのような有機塩素の存在下で〔1,3〕
プロトンシフト反応を行う事で、対応するアルジミンが
得られる事が、最近、ソロショノクらによって報告され
て以来、この反応を応用したトランスアミノ化反応が含
フッ素アミン化合物の一般合成法として有用である事が
認識されるようになった(Tetrahedron Lett., Vol. 3
5, No. 19, pp.3119-3122, 1994; Tetrahedron, Vol. 5
2, No. 20, pp.6953-6964, 1996; ibid. Vol. 52, No.
47, 14701-14712, 1996; Synlett., No. 9, pp.919-92
1, 1996; J. Org. Chem., Vol.61, No. 19, 6563-6569,
1996) 。
【0003】また、アミノメチルピリジンを用いるトラ
ンスアミノ化反応については、最近の特許文献に詳しく
述べられている。このような〔1,3〕プロトンシフト
反応を利用した酵素類似のトランスアミノ化反応は、含
フッ素アミン合成の一般合成法として広く適用出来るこ
とが認識されるようになった。しかしながら、本〔1,
3〕プロトンシフト反応を不斉なアミンを用いて行う方
法は、(−)−シンコニジンを使った報告が一例あるだ
けで(Tetrahedron Lett., Vol. 35, No. 28,pp.5063-5
064, 1994)、その他には全く知られていない。含フッ
素アミンは、医薬、あるいは農薬の中間体として、さら
には光学純度決定試薬として用いられることから、不斉
な含フッ素アミンに対する要望が高い。しかしながら、
従来は、ラセミ体より光学分割することで得ていたた
め、非常に高価なものであった。このような背景から、
簡便な含フッ素アミンの合成方法の出現が要望されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下にあ
って、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、不斉なト
ランスアミノ化反応を開発することを目標として種々研
究を進める中で、不斉な(R)−または(S)−1−フ
ェニルエチルアミンに注目し、鋭意努力を重ねた結果、
適当な有機塩基を溶媒として反応を行うことで、ラセミ
化を起こすことなく目的とする不斉なトランスアミノ化
反応を行えることを見出した。本発明者らは、これらの
知見を踏まえて本発明を完成するに至った。本発明の目
的は、不斉トランスアミノ化反応を開発し、不斉な含フ
ッ素アミンの一般合成法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、含フッ素カルボニル化合物の(R)−また
は(S)−1−フェニルエチルアミンとのシッフ塩基を
適当な有機塩基で処理してラセミ化を起こさせることな
く〔1,3〕プロトンシフト反応を行い、得られた互変
異性体イミンをラセミ化させることなく加水分解するこ
とを特徴とする、含フッ素カルボニル化合物から不斉な
含フッ素アミンを製造する方法、である。本発明は、含
フッ素カルボニル化合物が炭素数が1から16の直鎖ま
たは分岐鎖のフルオロアルキル基含有化合物である前記
の、含フッ素カルボニル化合物から、不斉トランスアミ
ノ化反応を用いて不斉な含フッ素アミン化合物を製造す
る方法、また、(R)−または(S)−1−フェニルエ
チルアミンを用いる前記の、含フッ素カルボニル化合物
から不斉な含フッ素アミン化合物を製造する方法、を望
ましい態様とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明についてさらに詳述
する。前記のように、本発明は、含フッ素カルボニル化
合物の(R)−または(S)−1−フェニルエチルアミ
ンとのシッフ塩基を、適当な有機塩基と処理することで
ラセミ化を起こすことなく〔1,3〕プロトンシフト反
応行った後に加水分解することにより、酵素反応類似の
不斉トランスアミノ化反応を行い、還元剤を使用しない
温和な条件下で含フッ素カルボニル化合物から不斉な含
フッ素アミン化合物を製造する一般的合成方法、に関す
るものである。ここで、含フッ素カルボニル化合物とし
ては、特に限定されるものではなく適宜の化合物を使用
することが出来るが、好適なものをあげれば、次の一般
式(1)で表される化合物が例示される。また、含フッ
素アミン化合物としては、次の一般式(2)で表される
第一級アミン化合物が代表的なものとして例示される
が、本発明の方法は、これらの化合物に限らず、他の化
合物についても同様に適用することが可能である。
【0007】次に、本発明の方法について、代表的な化
合物を例にあげて説明する。すなわち、本発明は、その
好適な例をあげれば、下記の一般式(1)
【0008】
【化1】
【0009】(式中Rfは、炭素数が1から16の直鎖
または分岐のペルフルオロアルキル基を、Rは、炭素数
が1から16の直鎖または分岐のアルキル基、もしく
は、アラルキル基を示す。ペルフルオロアルキル基と
は、炭化水素基の全ての水素をフッ素原子で置換したも
のである。)で表される化合物を適当な溶媒の存在下で
(R)−または(S)−1−フェニルエチルアミンと縮
合させてシッフ塩基とした後、適当な有機塩基と処理し
てラセミ化を起こさせることなく〔1,3〕プロトンシ
フト反応を行い、得られた互変異性体イミンをラセミ化
しない条件で加水分解することで、酵素類似の不斉トラ
ンスアミノ化反応を行い、下記の一般式(2)
【0010】
【化2】
【0011】(式中Rfは、炭素数が1から16の直鎖
または分岐のペルフルオロアルキル基を、Rは、炭素数
が1から16の直鎖または分岐のアルキル基、もしく
は、アラルキル基を示す。ペルフルオロアルキル基と
は、炭化水素基の全ての水素をフッ素原子で置換したも
のである。)で表される不斉な含フッ素アミン化合物を
製造する一般的合成方法を提供するものである。
【0012】本発明において、出発原料である含フッ素
カルボニル化合物は、市販で手に入るものが多くある
が、市販されていないものについては、文献既知の方法
で容易に合成される(J. Am. Chem. Soc., Vol. 72, 54
09, 1950) 。得られた含フッ素カルボニル化合物を適当
な溶媒、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、1,
2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、また
は、エーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキ
シエタン、ジグリムなどのようなエーテル系溶媒、さら
に好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素系溶媒に溶解し、これに等量のまたは、
過剰量の(R)−または(S)−1−フェニルエチルア
ミンを加えて後、室温、または、還流温度で反応を行う
ことで、脱水縮合させて対応するシッフ塩基を得る。溶
媒を留去して得た残滓にDabco (1,4-Diazabicyclo [2,
2,2]octane)、DBU (1,8-Diazabicyclo [5,4,0] undec-7
-ene)、DBN (1,5-diazabicyclo [4.3.0] non-5-ene)、
トリエチルアミンなどの有機塩基を加えてラセミ化が起
こらない温度で、〔1,3〕プロトンシフト反応を行
う。最適な温度及び時間は基質のシッフ塩基によって変
化するが、好ましくは、室温から60度程度の範囲が使
用される。使用出来る塩基については、上述の塩基と同
程度の塩基性を有する有機塩基であれば使用が可能と考
えられるが、後記する実施例では、DBU が良い結果を与
えた。実施例以外の基質については、そのつど適当な条
件を見つけることは、通常の化学者にとって容易に行え
ることである。また、加える有機塩基の量は基質に対し
て0.1−10等量程度であるが、好ましくは、1から
2等量程度を用いる。薄層クロマトグラフィーまたは、
NMR で反応が完結したことを確認後、トリエチルアミン
を有機塩基として用いた場合には、減圧下で留去し、DB
U を用いた場合にはシリカゲルカラムを通過して除去す
ることで、不斉な互変異性イミンを得る。得られた不斉
イミンを加水分解すれば、不斉な含フッ素アミンが得ら
れる。加水分解には、塩酸、硫酸、硝酸などの酸が使用
出来る。また、酸の濃度としては、1Nから6Nまでが
使用出来るが、望ましくは2−4Nの塩酸が用いられ
る。最終生成物の単離は、抽出、シリカゲルを用いたカ
ラムクロマトグラフィー、再結晶など通常の有機合成化
学的手法で容易に行える。尚、前記一般式に記載の化合
物は、好適な例としてあげたものであり、本発明の方法
は、これらの化合物に限らず、他の含フッ素カルボニル
化合物から対応する不斉な含フッ素アミン化合物を製造
することが適宜可能であり、本発明は、含フッ素カルボ
ニル化合物から不斉な含フッ素アミンを製造する一般的
合成反応として使用することが可能である。
【0013】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。尚、以下の実施例において、不斉ト
ランスアミノ化した化合物の生成は、NMR及びMSで
確認した。生成物の鏡像体過剰率(ee)については、
キラールカラム(SUMICHIRAL OA−450
0)を用いたHPLCにより求めた。また、得られた不
斉な含フッ素アミンの絶体配置は、旋光度の測定によっ
て文献値と比較して行った。それらのデータを合わせて
記載する。収率はすべて単離収率である。尚、 1H,19
F及び13C−NMRは、それぞれ299.95、28
2.24及び75.42 MHzの磁場強度で測定を行
った。原料のシッフ塩基の合成については、以下の一般
式(3)で表される。
【0014】
【化3】
【0015】参考例1 シッフ塩基、(S)−N−(1−フェニル−2,2,2
−トリフルオロエチリデン)−1−フェニルエチルアミ
ン,1a 50ml容のナスフラスコにトリフルオロメチルフェニ
ルケトン(348mg,2mmol)と(S)−1−フ
ェニルエチルアミン(242mg,2mmol)を取
り、20mlのベンゼンを加えディーンスターク管を装
着し、還流させた。反応終了後、溶媒をエバポレーター
で除き、収率82%で1aを得た。 Rf0.45(h
ex/AcOEt=4:1) 1H NMR d 1.
44(d,3H,J=6.6 Hz),4.54(q,
1H,J=6.6 Hz),7.17−7.35(m,
8H),7.47−7.50(m,2H); 19F N
MR d −71.63(s). 13C NMR d
24.53(s),61.38(s),119.77
(q,JCF=278.8 Hz),126.45
(s),127.24(s),127.60(s),1
28.61(s).128.77(s),130.02
(s),130.56(s),143.76(s),1
56.58(q,JCF=33.2 Hz). MS 2
77(M,7.6),262(M−Me,2.1),1
05(100). Anal.Calcd for C
16143 N: C,69.31; H,5.09;
N,5.05;F,20.55. Found: C,
69.43; H,5.19; N,5.05; F,
20.33.
【0016】参考例2 シッフ塩基、(S)−N−(1,1,1−トリフルオロ
−3−フェニル−イソプロピリデン)−1−フェニルエ
チルアミン,1b 1aと同様にして収率98%で1bを得た。 Rf
0.45(hex/AcOEt=4:1) 1H−NM
R(CDCl3 ) d 1.43(d,3H,J=6.
6 Hz),3.83(AB,2H,J=15.6 H
z),4.83(q,1H,J=6.6 Hz),7.
09−7.12(m,2H),7.25−7.32
(m,8H); 19F NMR d −72.70
(s); 13C NMR d 24.42(s),3
3.19(s),60.29(s),119.95
(q,JCF=279.4 Hz),126.49
(s),127.08(s),127.26(s),1
28.24(s),128.58(s),128.95
(s),134.22(s),143.53(s),1
55.49(q,JCF=32.5 Hz). MS 2
91(M,0.8),276(M−Me,0.8),1
05(100). Anal.Calcd for C
17163 N:C,70.09; H,5.54;
N,4.81; F,19.56. Found:
C,69.98; H,5.55; N,4.78;
F,19.61.
【0017】参考例3 シッフ塩基、(S)−N−(1,1,1−トリフルオロ
イソプロピリデン)−1−フェニルエチルアミン,1c 1aと同様にして収率74%で1cを得た。 Rf
0.46(hex/AcOEt=4:1) 1H−NM
R(CDCl3 ) d 1.49(d,3H,J=6.
6 Hz),2.03(s,3H),4.71(q,1
H,J=6.6Hz),7.25−7.38(m,5
H); 19F NMR d −75.23(s); 13
C NMR d 12.65(s),24.31
(s),59.93(s),119.87(q,JCF
278.5 Hz),126.46(s),127.2
0(s),128.62(s),143.75(s).
154.60(q,JCF=33.4 Hz). MS
215(M,1.8),200(M−Me,2.1),
105(100).
【0018】参考例4 シッフ塩基、(S)−N−(1,1,1−トリフルオロ
イソブチリデン)−1−フェニルエチルアミン,1d 1aと同様にして収率69%で1dを得た。 Rf
0.49(hex/AcOEt=4:1) 1H−NM
R(CDCl3 ) d 1.14(tq,3H,J=
7.8 Hz,J=0.6 Hz),1.52(d,3
H,J=6.6 Hz),2.58(q,2H,J=
7.8 Hz),4.82(q,1H,J=6.6 H
z),7.24−7.41(m,5H); 19F NM
R d −73.20(s); 13C NMR d 1
1.28(s),20.45(s),24.87
(s),59.35(s),120.18(q,JCF
279.4 Hz),126.37(s),127.2
0(s),128.60(s),144.01(s).
158.79(q,JCF=33.8 Hz). MS
229(M,1.2),214(M−Me,1.8),
105(100).
【0019】参考例5 シッフ塩基(S)−N−(5,5,5,4,4,3,3
−ヘプタフルオロ−2−ベンチリデン)−1−フェニル
エチルアミン,1e 1aと同様にして収率57%で1eを得た。 Rf
0.46. 1H−NMR(CDCl3 ) d 1.4
8(q,3H,J=6.6 Hz),2.05(t,3
H,J=0.9 Hz),4.76(q,1H,J=
6.6 Hz)7.25−7.35(m,5H); 19
F NMR d −80.63(t,3F,J=10.
5 Hz),116.76(q,2F,J=10.5
Hz),126.22(s,2F); 13C NMR
d 13.41(s),24.39(s),60.45
(s),126.41(s),127.17(s),1
28.59(s),143.78(s);フッ素の結合
した炭素とそれに隣接した炭素4種が、フッ素原子核と
のカップリングのため明確ではなかった。 MS 315(M,0.6),300(M−CH3,
2.3),105(100).
【0020】実施例1 (R)−2,2,2−トリフロオロ−1−フェニルエチ
ルアミン塩酸塩 シッフ塩基1aを2等量のDBUに溶解し、19度Cで
4時間反応させた後、シリカゲルカラムを用いてDBU
を除いた。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒でシリカゲ
ルから溶出した後に、溶媒を留去して、(R)−N−
(1−フェニルエチリデン)−1−フェニル−2,2,
2−オリフルオロエチルアミンを12:1の幾何異性体
の混合物として得た。 Rf 0.34 1H−NMR
(CDCl3 ) d,主生成物: 2.18(s,3
H),5.08(q,1H,J=7.5 Hz),7.
27−7.53(m,8H),7.92−7.95
(m,2H); 19F−NMR(CDCl3 ) d −
74.90(d,J=7.5 Hz); 副生成物:
2.44(s,3H),4.68(q,1H,J=7.
7Hz);芳香核部分の吸収については主生成物の影響
ではっきりしなかった。19 F−NMR(CDCl3 ) d −74.34(d,
HF=7.7 Hz).MS 277(M,53.
2),109(100). Anal.Calcdfo
r C16143 N:C,69.31; H,5.0
9; N,5.05; F,20.55. Foun
d: C,69.52; H,5.12; N,4.9
3; F,20.39.
【0021】得られた幾何異性体混合物(262mg,
0.95mmol)を3mlのエーテルに溶解して得ら
れた溶液に、2mlの4NHClを加えて室温で攪拌し
た。反応が完結したことをTLCで確認後、水層を分け
取り、エーテルで洗浄した。水層を減圧下で蒸発乾固し
て、結晶状の塩酸塩を収率95%で得た。〔α〕D25
16.45(c0.75,EtOH) 1H−NMR
(CD3 CN/CD3 OD,3/1) d 5.17
(d,1H,JH-F =7.5 Hz),7.56(s,
5H); 19F NMR(CD3 CN/CD3 OD,3
/1)d −72.69(d,JH-F =7.5 H
z).
【0022】鏡像体過剰率は、3,5−ジニトロベンゾ
イルアミド誘導体としてHPLCで決定した。すなわ
ち、上で得た塩酸塩を3mlのジクロロメタンに溶解
後、トリエチルアミン(288mg,2.84mmo
l)を加え良く攪拌した。得られた溶液に3,5−ジニ
トロベンゾイルクロリド(240mg,1.04mmo
l)のジクロロメタン(1ml)溶液を加え、室温で2
0分間攪拌後、エバポレーターで濃縮し、さらに真空下
で乾燥して結晶状の生成物を得た(収率97%)。 Rf 0.68(n−hexane/AcOEt 3/
1); 1H−NMR(acetone−d6) d
6.03(quin,1H,JHH=8.7 Hz),
7.45−7.50(m,3H),7.61−7.64
(m,2H),8.38(d,1H,JHH=8.7 H
z),8.99(d,2H,JHH=2.4Hz),9.
06(t,1H,JHH=2.4 Hz). 19F−NM
R(acetone−d6) d −72.30(d,
HF=8.7 Hz). MS 369(M,2.
6),349(M−HF,100).
【0023】SUMICHIRAL OA−4500を
用いたHPLC〔hexane/dichloroet
hane/ethanol 60/30/10, l=
254:18.47分 (S)−鏡像体,20.84分
(R)−鏡像体(主成分)〕で求めた鏡像体過剰率は
87%eeであった。
【0024】生成物の絶体配置については、遊離の
(R)−2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチ
ルアミンの旋光度より決定した。すなわち、(R)−
2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチルアミン
塩酸塩(4.8g,21.3mmol)に20mLの乾
燥エーテルと4.3gのトリエチルアミン(21.3m
mol)を加え良く攪拌した。10時間後に生じたトリ
エチルアミンの塩酸塩を漉過により除いた。漉液を減圧
下で濃縮乾固して遊離のアミンを得た(3.85g,9
5.7%)。,bp 66〜68℃(2mmHg):
〔α〕D25 −17.72(c 3.44,EtOH)
(81% ee by HPLC); (S)−鏡像体
に対する文献値: 〔α〕D25 +24.11(c 1
2.0 EtOH)(ref.10a),(R)−2,
2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチルアミンに対
する文献値: 〔α〕D20 −21.6(c 3.1,
EtOH)(ref.10b); 1H NMR d
1.76(br.s,2H),4.39(q,1H,
J=7.2 Hz),7.26−7.45(m,5
H);19F NMR d −77.22(d,JHF
7.2 Hz); 13C NMR d 57.91
(q,JCF=29.9 Hz),125.68(q,J
CF=281.4 Hz),127.81(s),12
8.68(s),128.96(s),135.45
(q,JCF=1.2 Hz).
【0025】実施例2 (R)−1,1,1−トリフルオロ−3−フェニルイソ
プロピルアミン塩酸塩 シッフ塩基1bを実施例1と同様に2等量のDBUを用
いて異性化を行い、(R)−N−(1−フェニルエチリ
デン)−1,1,1−トリフルオロ−3−フェニルイソ
プロピルアミンを10:1の幾何異性体の混合物として
得た。(4b): Rf 0.36; as a 1
0:1 mixture of geometric
isomers. 1H−NMR(CDCl3 ) d,
主生成物:1.55(s,3H),3.03,3.28
(ABX,2H,JAB=13.2Hz,JAX=2.4
Hz,JBX=10.5 Hz),(4.25(dqd,
1H,JHH=10.5 Hz,JHF=6.8 Hz,J
HH=2.4 Hz),7.11−7.41(m,8
H),7.69−7.73(m,2H). 19F−NM
R d −75.30(d,JHF=6.8 Hz);
副生成物: 2.24(s,3H),3.01(m,2
H),3.81(m,1H);芳香核部分の吸収につい
ては主生成物の影響ではっきりしなかった。19F NM
R d −74.89(d,JHF=7.1 Hz).
MS 291(M,3.4),276(M−Me,2
6.5),159(100). Anal.Calcd
forC17163 N:C,70.09; H,5.
54; N,4.81; F,19.56. Foun
d: C,70.21; H,5.59; N,4.7
5; F,19.39.
【0026】得られた幾何異性体混合物を実施例1と同
様にして加水分解して、結晶状の塩酸塩を収率93%で
得た。〔α〕D25 +22.19(c 1, EtO
H)1H−NMR(CD3 CN) d 3.25,3.
43(ABX,2H,JAB=14.7 Hz,JAX
6.6 Hz,JBX=7.6 Hz),4.31(dq
d,1H,JH-H =7.6,JH-F =7.1,JH-H
6.6 Hz),7.30−7.43(m,5H),
9.05(br.s,3H); 19F−NMR(CD 3
CN)d −71.39(d,JH-F =7.1 H
z).
【0027】得られた塩酸塩を実施例1と同様にして、
3,5−ジニトロベンゾイルアミド誘導体、N−(3,
5−ジニトロベンゾイル)−1,1,1−トリフルオロ
−3−フェニルイソプロピルアミンに変換した(収率9
4%) Rf 0.69(n−hexane/AcOE
t 3/1); 1H−NMR(acetone−d
6) d 3.03,3.32(ABX,2H,JAB
14.4 Hz,JAX=3.6 Hz,JBX=11.7
Hz),5.12(ddqd,1H,JHH=11.7
Hz,JHH=9.9 Hz,JHF=6.8 Hz,J
HH=3.6 Hz),7.21−7.37(m,5
H),7.83(d,1H,JHH=9.9 Hz),
8.80(d,2H,JHH=2.1 Hz),9.01
(t,1H,JHH=2.1 Hz). 19−NMR
(acetone−d6) d −74.66(d,J
HF=6.8 Hz). MS 383 (M,2.
6),172(100).
【0028】SUMICHIRAL OA−4500を
用いたHPLC〔hexane/dichloroet
hane/ethanol 60/30/10,l =2
54:17.25分 (S)−鏡像体,21.68分
(R)−鏡像体(主成分)〕で求めた鏡像体過剰率は8
7%eeであった。
【0029】実施例3 (R)−1,1,1−トリフルオロイソプロピルアミン
塩酸塩:シッフ塩基1cを実施例1と同様に1.5等量
のDBUを用いて異性化を行い、(R)−N−(1−フ
ェニルエチリデン)−1,1,1−トリフルオロイソプ
ロピルアミンを12:1の幾何異性体の混合物として得
た。 Rf 0.261H−NMR(CDCl3
d,主生成物: 1.35(d,3H,J=6.9 H
z),2.28(s,3H),4.17(sep,1
H,JHH=JHF=6.9 Hz),7.38−7.40
(m,3H),7.82−7.85(m,2H). 19
F−NMR(CDCl3 ) d −77.66(d,J
HF=6.8Hz); 副生成物: 1.20(d,3
H,J=6.6 Hz),2.35(s,3H),3.
79(sep,1H,JHH=JHF=6.6 Hz);芳
香核部分の吸収については主生成物の影響ではっきりし
なかった。 19F−NMR(CDCl3 ) d −7
6.65(d,JHF=6.6 Hz). MS 215
(M,24.8),200(M−Me,43.1),1
04(100)
【0030】得られた幾何異性体混合物を実施例1と同
様にして加水分解して、結晶状の塩酸塩を収率94%で
得た。 〔α〕D25 −2.94(c 1, MeO
H);〔α〕D25 −4.24(c 1, EtO
H), 1H NMR(CD3 CN/CD3 OD,3/
1) d 1.49,(dq,3H,JH-H =6.9,
H-F=0.6 Hz),4.08(dd,1H,J
H-H =6.9,JH-F =6.7Hz); 19F NMR
(CD3 CN/CD3 OD,3/1)d −75.67
(d,JH-F =6.7 Hz).
【0031】得られた塩酸塩を実施例1と同様にして、
3,5−ジニトロベンゾイルアミド誘導体、N−(3,
5−Dジニトロベンゾイル)−1,1,1−トリフルオ
ロイソプロピルアミンに変換した(収率91%)。 R
f 0.55(n−hexane/AcOEt 3/
1); 1H−NMR(MeCN−d3) d 1.4
8(d,3H,JHH=7.2 Hz),4.95(dd
q,1H,JHH=7.2Hz,JHH=9.8 Hz,J
HF=7.1 Hz),7.80(d,1H,J HH=9.
8 Hz),9.01(d,2H,JHH=2.1 H
z),9.05(t,1H,JHH=2.1 Hz).
19F−NMR(MeCN−d3) d −78.08
(d,JHF=7.1 Hz). 13C NMR(MeC
N−d3)d 12.98(q,JCF=2.0 H
z),47.45(q,JCF=31.4Hz),12
1.50(s),125.85(q,JCF=280.8
Hz),127.97(s),127.20(s),
136.73(s),148.81(s),163.1
0(s). MS 307 (M,3.2),86(M
−HF,100).
【0032】SUMICHIRAL OA−4500を
用いたHPLC〔hexane/dichloroet
hane/ethanol 60/30/10, l=
254:9.997分 (S)−鏡像体,15.142
分 (R)−鏡像体(主成分)〕で求めた鏡像体過剰率
は98%eeであった。
【0033】実施例4 シッフ塩基1dを実施例1と同様に1.5等量のDBU
を用いて異性化を行い、(R)−N−(1−フェニルエ
チリデン)−1,1,1−トリフルオロイソブチルアミ
ンを16:1の幾何異性体の混合物として得た。 Rf
0.27 1H−NMR d,主生成物: 1.91
(tq,3H,J=7.5 Hz,J=0.6 H
z),1.86,1.97(ABXY,2H,JAB=1
3.5 Hz,JAX=3.9 Hz,JBX=8.9 H
z,JAY=JBY=7.5 Hz),2.29(s,3
H),4.02(dqd,1H,JHH=8.9 Hz,
HF=7.0 Hz,JHH=3.9 Hz),7.39
−7.42(m,3H),7.82−7.85(m,2
H). 19F−NMR d −74.84(d,JHF
7.0 副生成物: 0.76(td,3H,J=7.
5 Hz,J=0.6 Hz),2.38(s,3
H),3.63(m,1H);芳香核とメチレン(AB
XY)部分の吸収については主生成物の影響でははっき
りしなかった。 er.19F−NMR d −74.6
0(d,JHF=7.1 Hz). MS 229(M,
6.8),214(M−Me,58.9),104(1
00).
【0034】得られた幾何異性体混合物を実施例1と同
様にして加水分解した後、塩酸塩を単離することなく
3,5−ジニトロベンゾイルアミド誘導体、N−(3,
5−ジニトロベンゾイル)−1,1,1−トリフルオロ
イソブチルアミンに変換した(収率98%)。 Rf
0.63(n−hexane/AcOEt 3/1);
1H−NMR(MeCN−d3) d 1.02(t
d,3H,JHH=7.2Hz,JHH=0.6 Hz),
1.79(m,1H),1.94(m,1H),4.7
5(m,1H),7.71(d,1H,JHH=9.2
Hz),8.99(d,2H,JHH=2.1 Hz),
9.07(t,1H,JHH=2.1 Hz). 19F−
NMR(MeCN−d3) d −74.73(d,J
HF=7.1 Hz). 13C NMR(MeCN−d
3) d 10.18(s),21.54(q,JCF
1.96 Hz),53.80(q,JCF=30.1
Hz),122.49(s),126.58(q,JCF
=280.4 Hz),128.94(s),127.
20(s),137.54(s),149.76
(s),164.69(s). MS 321 (M,
9.7),306(M−CH3,3.1),75(10
0).
【0035】SUMICHIRAL OA−4500を
用いたHPLC〔hexane/dichloroet
hane/ethanol 60/30/10, l=
254:8.617分 (S)−鏡像体,14.800
分 (R)−鏡像体(主成分)〕で求めた鏡像体過剰率
は87%eeであった。
【0036】実施例5 シッフ塩基1eを実施例1と同様に1.5等量のDBU
を用いて異性化を行い、(R)−N−(1−フェニルエ
チリデン)−(5,5,5,4,4,3,3−ヘプタフ
ルオロ−2−ペンチル)アミンを得た。 Rf 0.3
1; 1H−NMR d: 1.36(dd,3H,J
=6.6 Hz,J=0.6 Hz),2.28(s,
3H),4.35(m,1H),7.38−7.42
(m,3H),7.81−7.84(m,2H). 19
F−NMR d −81.44(dd,J=11.9
Hz,J=8.5 Hz),118.74,125.6
2(ABm,2F,JAB=275.5 Hz),12
5.03,126.79(ABXY,2F,JAB=29
1.0 Hz,JAX=JBX=12.2 Hz,JAY
7.1 Hz); 13C−NMR d 13.39
(m),15.03(s),57.13(dd,JCF
20.1 Hz,JCF=26.8 Hz),125.3
1(m),126.95(s),126.32(s),
128.90(m),130.25(s),140.1
7(s),167.01(s). MS 315(M,
12.6),300(M−CH3,12.6),146
(M−C3F7,100).
【0037】得られ化合物を実施例1と同様にして加水
分解した後、塩酸塩を単離することなく3,5−ジニト
ロベンゾイルアミド誘導体、N−(3,5−ジニトロベ
ンゾイル)−5,5,5,4,4,3,3−ヘプタフル
オロ−2−ペンチルアミンに変換した(収率91%)。
Rf 0.26; 1H−NMR(MeCN−d3)
d 1.02(dm,3H,JHH=7.2 Hz),
5.15(m,1H),7.78(d,1H,JHH
8.7 Hz),8.96(d,2H,JHH=2.1
Hz),9.06(t,1H,JHH=2.1 Hz).
19F−NMRd −80.34(t,J=10.5
Hz),118.73,120.97(ABm,2F,
AB=278.9 Hz),125.06(dd,2
F,J=15.5 Hz,J=7.1 Hz); 13
−NMR d 13.92(m),46.88(dd,
CF=21.9 Hz,JCF=27.0 Hz),11
0.23(m),116.30(m),122.49
(s),128.90(m),128.88(s),1
37.62(s),149.77(s),163.88
(s). MS 407 (M,0.6),195(1
00).
【0038】SUMICHIRAL OA−4500を
用いたHPLC〔hexane/dichloroet
hane/ethanol 60/30/10, l=
254:7.117分 (S)−鏡像体,8.247分
(R)−鏡像体(主成分)〕で求めた鏡像体過剰率は
97%eeであった。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、含フッ
素カルボニル化合物と不斉な一級アミンである(S)−
または、(R)−1−フェニルエチルアミンを縮合した
シッフ塩基にDBUなどの適当な有機塩基を作用させ
て、不斉〔1,3〕プロトンシフト反応を行い、得られ
た互変異性体イミンを酸加水分解することで、酵素反応
類似の不斉トランスアミノ化反応を行うことを特徴とす
る、含フッ素カルボニル化合物から不斉含フッ素アミン
を製造する方法に係るものであり、本発明によれば、酵
素反応類似の不斉トランスアミノ化反応を行うことによ
り、含フッ素カルボニル化合物を出発原料として、不斉
な含フッ素一級アミンが、温和な条件下で容易かつ高収
率で、しかも高い不斉収率で合成することが可能であ
る。得られる不斉な含フッ素アミン化合物は、それ自体
で生理活性を有する有用な物質を提供するだけでなく、
光学純度決定試薬としても応用出来る。さらに、医薬、
農薬、あるいは液晶のようなファインケミカルの合成中
間体としても重要である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07B 53/00 C07B 53/00 A C07M 7:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 211/29 C07B 43/04 C07C 209/52 C07C 231/14 C07C 233/66 C07B 53/00 C07M 7:00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルオロアルキル基に結合したカルボニ
    ル基をもつ含フッ素カルボニル化合物と(S)−または
    (R)−1−フェニルエチルアミンから誘導される含フ
    ッ素イミンをDBU、トリエチルアミン又はこれらの塩
    基と同程度の塩基性を有する有機塩基で処理した後に加
    水分解することにより、ラセミ化を起こすことなく不斉
    トランスアミノ化反応を行うことを特徴とする、含フッ
    素カルボニル化合物から不斉な含フッ素アミン化合物を
    製造する方法。
  2. 【請求項2】 含フッ素カルボニル化合物が、炭素数1
    から16の直鎖または分岐のペルフルオロアルキル基
    と、炭素数が1から16の直鎖または分岐のアルキル基
    もしくはそのアラルキル基を含有するケトン化合物であ
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 有機塩基が、Dabco(1,4−ジア
    ザビクロ〔2.2.2〕オクタン)、DBU(1,8−
    ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン)、D
    BN(1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−5−ノ
    ネン)、トリエチルアミンから選択される1種である請
    求項1記載の方法。
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