JP2006521373A - α−アミノカルボニル化合物の調製方法 - Google Patents

α−アミノカルボニル化合物の調製方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、イミン出発物質を塩基の存在下、好適な求電子剤と反応させることによるα−アミノカルボニル化合物の調製方法に関する。本発明の方法は、イミン出発物質が、通常の場合には安価であり、かつ容易に得ることができるグリオキシル酸エステルまたはグリオキシル酸エステル誘導体、およびα−水素を含有する一級アミンから調製され得るという利点を有する。これらのイミン出発物質は、通常、高収率で、かつ/または、何らかの副生成物の形成をほとんど伴うことなく調製することができる。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、式1のα−アミノカルボニル化合物の調製方法に関する:
Figure 2006521373

[式中、RおよびRはそれぞれ独立に、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換された(シクロ)アルケニル、場合により置換された(ヘテロ)アリール、CNまたはC(O)R(式中、RはOR12(式中、R12は、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換されたアリールを表す)を表し、あるいは、RはNR1314(式中、R13およびR14はそれぞれ独立に、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、および場合により置換された(ヘテロ)アリールからなる群から選ばれ、R13およびR14はそれらが結合しているN原子と共に環を形成してもよい)を表す)を表し、Rおよび/またはRは、RとRの間の結合、RとEの間の結合、RとEの間の結合、RとXの間の結合、またはRとXの間の結合によって形成される環系の一部であってもよく、この場合、XおよびEは下記で定義される通りである;
Eは、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、ハロゲン、三置換シリル基、場合により置換された(シクロ)アルケニル、場合により置換された(ヘテロ)アリールを表し、あるいは、Eは、C(O)R40(式中、R40は、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換された(ヘテロ)アリール、またはOR41(式中、R41は、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換された(ヘテロ)アリールを表す)を表し、あるいは、R40はNHR42(式中、R42は、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換されたアリールを表す)を表す)を表し;
かつ、XはOR(式中、Rは、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換されたアリールを表す)を表し、あるいは、XはNR(式中、RおよびRはそれぞれ独立に、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換された(ヘテロ)アリールを表し、RおよびRはそれらが結合しているN原子と共に環を形成してもよい)を表し;
また、XはEと共に、それらが結合しているC原子と共にラクトン環系またはラクタム環系の一部を形成することができる]。
およびRがフェニルを表す式1の化合物の調製方法がO’Donnellによって開示されており、また、O’Donnellら、Aldrichimica Acta(2001)、第34巻、3頁〜15頁に概説される。O’Donnellのこの方法では、α−アミノカルボニル化合物が出発物質の脱プロトン化およびその後の求電子剤との反応によって調製される。このO’Donnell法における出発物質は、ベンゾフェノンおよびグリシンエステルから誘導されるイミン、または、ベンゾフェノンおよびグリシンアミドから誘導されるイミンである。
しかしながら、この方法の欠点は、これらのイミン出発物質の調製が商業的にあまり魅力的でないということである。1つの可能な合成経路はグリシンエステルとベンゾフェノンとの直接的な反応を伴う。しかしながら、ベンゾフェノンの低い反応性のために、この方法では、強いルイス酸触媒(例えば、BF.EtO)の使用が要求される。そのような試薬の毒性に加えて、この方法論はまた、(副生成物の形成による)低い生成物収率をもたらし、生成物の精製を困難にしている。これらのイミン出発物質を調製するための別の可能な経路は、イミン交換反応を介してである。この場合、グリシンエステルの塩酸塩がベンゾフェノンイミンと反応させられる。しかしながら、ベンゾフェノンイミンはそれ自体、有機金属試薬をベンゾニトリルに付加することによって調製しなければならず、このため、この方法は商業的にあまり魅力的な代替法とはならない。したがって、そのようなイミン出発物質の使用を伴う方法は大規模な商業的製造のためにはあまり適していない。
本発明の目的は、式1のα−アミノカルボニル化合物を、商業的に魅力的な経路によって調製され得る出発物質から調製するための方法を提供することにある。
この目的は、式2のイミン:
Figure 2006521373

(式中、R、RおよびXは上記定義の通りである)
を塩基の存在下、好適な求電子剤と反応させて、対応する式1のα−アミノカルボニル化合物を形成する方法によって達成される。
および/またはRが、場合により置換された(ヘテロ)アリールを表す場合、好ましくは、置換基を含む(ヘテロ)アリールは1個〜20個のC原子を含有し、例えば、場合により置換されたフェニル基または場合により置換されたナフチル基であり、より好ましくは、置換基を含む(ヘテロ)アリールは3個〜15個のC原子(より好ましくは3個の〜10個のC原子)を含有し、例えば、フェニル基である。好ましくは、ヘテロアリールは、N、OおよびSからなる群から選ばれる1つまたは複数のヘテロ原子を含有する芳香族系である。Rおよび/またはRが、場合により置換された(シクロ)アルキルを表す場合、好ましくは、置換基を含む(シクロ)アルキルは1個〜10個のC原子(より好ましくは1個〜8個のC原子)を含有し、例えば、メチル基である。Rおよび/またはRが、場合により置換された(シクロ)アルケニルを表す場合、好ましくは、置換基を含む(シクロ)アルケニルは2個〜10個のC原子(より好ましくは2個〜8個のC原子)を含有し、例えば、ビニル基である。RおよびRは、それらが結合しているC原子と共に、好ましくはC原子が3個〜8個の(より好ましくはC原子が5個〜6個のC)環を形成してもよく、例えば、RおよびRはそれらが結合しているC原子と共にシクロヘキシル環または9−フルオレニル基を形成してもよい。
12および/またはR13および/またはR14が、場合により置換された(シクロ)アルキルを表す場合、好ましくは、置換基を含む(シクロ)アルキルは1個〜10個のC原子を含有する。
12が、場合により置換されたアリールを表す場合、好ましくは、置換基を含むアリールは1個〜20個のC原子を含有し、より好ましくは3個〜15個のC原子を含有し、最も好ましくは3個〜10個のC原子を含有する。
好ましくは、RおよびRはそれぞれ独立に、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換された(シクロ)アルケニル、場合により置換された(ヘテロ)アリールを表し、この場合、Rおよび/またはRは、RとRの間の結合、RとEの間の結合、RとEの間の結合、RとXの間の結合、またはRとXの間の結合によって形成される環系の一部であってもよい(この場合、XおよびEは上記定義の通りである)。
より好ましくは、RおよびRはそれぞれ独立に、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換された(ヘテロ)アリールを表し、この場合、RおよびRは、RとRの間の結合によって形成される環系の一部を形成してもよい。
好ましくは、XはOR(式中、Rは、(置換基を含めて)好ましくはC原子が1個〜10個の(より好ましくはC原子が1個〜8個の)場合により置換された(シクロ)アルキルを表す)を表し、あるいは、XはNR(式中、RおよびRはそれぞれ独立に、H、(置換基を含めて)好ましくはC原子が1個〜10個の(より好ましくはC原子が1個〜8個の)場合により置換された(シクロ)アルキル、または、好ましくはC原子が5個〜6個の場合により置換されたアリールを表し、この場合、RおよびRは、それらが結合しているN原子と共に、好ましくは原子が3個〜8個の(より好ましくは原子が5個〜6個の)環を形成してもよい)を表し、また、Xは、Eと一緒になって、それらが結合しているC原子と一緒になって、好ましくは原子が5個〜6個のラクトン環系またはラクタム環系の一部を形成することができる。
好ましくは、Eは、H、または、好ましくは原子が1個〜30個の場合により置換された(シクロ)アルキルを表し、また、EはXと共に、それらが結合しているC原子と共に、好ましくは原子が5個〜6個のラクトン環系またはラクタム環系の一部を形成してもよい。
40および/またはR42が、場合により置換された(シクロ)アルキルを表す場合、好ましくは、置換基を含む(シクロ)アルキルは1個〜20個のC原子を含有する。R40および/またはR42が、場合により置換された(ヘテロ)アリールを表す場合、好ましくは、置換基を含む(ヘテロ)アリールは1個〜20個のC原子を含有する。
41が、場合により置換された(シクロ)アルキルを表す場合、好ましくは、置換基を含む(シクロ)アルキルは1個〜10個のC原子を含有する。R41が、場合により置換された(ヘテロ)アリールを表す場合、好ましくは、置換基を含む(ヘテロ)アリールは3個〜10個のC原子を含有する。
EおよびR40について必要に応じて使用される置換基の例には、(ヘテロ)アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボナート基、シアノ基、(保護された)ケトン基、好ましくは(環状)ケタール、(保護された)アルデヒド基、好ましくは(環状)アセタール、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、アミノ基、(ジ)アルキルアミノ基、(ジ)アリールアミノ基、(アリール)(アルキル)アミノ基、ハロゲン、三置換シリル基、シリルオキシ基、ホスホナート基、スルホナート基、チオエーテル基、スルホキシド基、スルホン基、ヒドロキシ基、アシルオキシ基、アシルアミド基、ニトロ基、カルバモイル基、グアニジル基またはチオール基が含まれる。
三置換シリル基は、(好ましくはC原子が1個〜6個の)アルキルおよび/または(好ましくはC原子が3個〜6個の)アリールで置換されたシリル基であってもよく、例えば、三置換シリル基はトリメチルシリルである。
、R、R、R、R13、R14およびR42について必要に応じて使用される置換基の例には、(ヘテロ)アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シアノ基、(保護された)ケトン基、好ましくは(環状)ケタール、(保護された)アルデヒド基、好ましくは(環状)アセタール、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、アミノ基、(ジ)アルキルアミノ基、(ジ)アリールアミノ基、(アリール)(アルキル)アミノ基、ハロゲン、チオエーテル基、ヒドロキシ基、アシルオキシ基、アシルアミド基、カルバモイル基、グアニジル基、ニトロ基またはチオール基が含まれる。
、R12およびR41について必要に応じて使用される置換基の例には、(ヘテロ)アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シアノ基、ケトン基、(保護された)アルデヒド基、好ましくは(環状)アセタール、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、(アリール)(アルキル)アミノ基、ハロゲン、チオエーテル基、ヒドロキシ基、アシルオキシ基、アシルアミド基、カルバモイル基、グアニジル基、ニトロ基またはチオール基が含まれる。
Eを式2の化合物に導入するために好適な求電子剤には、例えば、プロトン供給源、例えば、HOまたはメタノール;非活性化ハロゲン化アルキル、特に、非活性化ヨウ化アルキル、例えば、ヨウ化n−ブチル;ハロゲン化プロパルギル、例えば、臭化プロパルギル;ハロゲン化アリル、例えば、臭化アリル;1−アリールアルキルハリド、例えば、臭化ベンジル;Michaelアクセプター(これは、電子吸引基の存在により求核攻撃に対して活性化されたアルケンとして定義することができる)、例えば、アクリロニトリル、アクリル酸メチルおよびカルコン;カルボン酸クロリド、例えば、アセチルクロリド;カルボン酸無水物、例えば、無水酢酸;活性化カルボン酸エステル、例えば、ペンタフルオロフェノールエステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルまたはN−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル;エポキシドおよびアジリジン類;置換に対して活性化されているアルコール基、例えば、トシラート、メシラート、トリフラートまたはノシラート;ハロゲンの親電子性供給源、例えば、N−クロロスクシンイミドまたはN−ブロモスクシンイミド;シリル化試薬、例えば、トリメチルシリルクロリド;(保護された)アルデヒド;ケトン;アルジミン;ケチミン;イソシアナート;クロロホルマートエステルが含まれる。
式2の化合物を式1の化合物に変換するための温度の選択は、原理的には重要ではなく、例えば、−80℃〜80℃の範囲の温度を用いることができる。好ましくは、前記変換のための温度は−5℃〜35℃である。
本発明は、式1のα−アミノカルボニル化合物を調製するために用いることができる、異なる条件を用いた種々の実施形態を包含する。例えば、本発明の1つの態様において、式1の化合物を、式2の化合物を無水有機溶媒中において塩基の存在下、好適な求電子剤と反応させることによって式2の化合物から調製することができる。
無水有機溶媒中で式2の化合物から式1の化合物を調製する際に使用することができる塩基の例には、アルカリ金属アルコキシド、例えば、カリウムtert−ブトキシド;アルカリ金属水素化物、例えば、水素化ナトリウム;有機リチウム、例えば、n−ブチルリチウム;アルカリ金属アミド、例えば、リチウムジイソプロピルアミドまたはリチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドまたはナトリウムヘキサメチルジシラジド;グアニジン類、例えば、テトラメチルグアニジン;ホスファゼン類、例えば、Schwesingerホスファゼン塩基P−t−ブチル−トリス(テトラメチレン)(BTPP)が含まれる。好ましくは、対応する共役酸がpK>10(より好ましくはpK>13、最も好ましくはpK>15)を有する塩基が、無水有機溶媒中で式2の化合物から式1の化合物を調製する際に使用される。
無水有機溶媒の具体的な選択は、原理的には重要ではない。式2の化合物を式1の化合物に変換する際に使用することができる溶媒の例には、ジアルキルエーテル、例えば、メチルtert−ブチルエーテルまたはテトラヒドロフラン;ハロゲン化溶媒、例えば、ジクロロメタン;炭化水素、例えば、トルエン;アルコール、例えば、tert−ブタノールが含まれる。
本発明の別の態様において、式2の化合物からの式1の化合物の調製は、式2の化合物を、2相系において塩基および相間移動触媒の存在下、好適な求電子剤と反応させることによって達成することができる。最も一般的に使用されている2相系は液−液系または固−液系である。液−液系の例には、有機溶媒−(濃)NaOH溶液(この場合、有機溶媒は、例えば、炭化水素(例えば、トルエン)、ハロゲン化溶媒(例えば、CHClまたはクロロベンゼン)、またはジアルキルエーテル(例えば、ジエチルエーテル)であり得る)が含まれる。固−液系の例には、KCO−アセトニトリル;ハロゲン化溶媒におけるCsOH.HO;ハロゲン化溶媒(例えば、CHClまたはクロロベンゼン)におけるCsCO;ジアルキルエーテル(例えば、ジエチルエーテル)におけるCsCO;炭化水素(例えば、トルエン)におけるCsCOが含まれる。
好適な相間移動触媒には、EV Demhlow&SS Demhlow、「Phase Transfer Catalysis」(第3版、Wiley VCH Verlag、1993)に記載されるような、例えば、四級アンモニウム塩またはホスホニウム塩、クラウンエーテルまたはクリプタンドが含まれる。
本発明の特定の態様において、本発明は、式2の化合物を2相系において塩基およびキラルなエナンチオマー濃縮された相間移動触媒の存在下、好適な求電子剤と反応させることにより、エナンチオマー濃縮された式1の化合物を式2の化合物から調製するための方法に関する。好ましくは、エナンチオマー濃縮された相間移動触媒は、エナンチオマー過剰率(e.e.)が>90%であり、より好ましくは>95%であり、最も好ましくは>98%である。多くのエナンチオマー濃縮された化合物が薬物の合成における重要な基本成分である。
キラルなエナンチオマー濃縮された相間移動触媒はこの分野では知られており、例えば、N−アルキル化キナアルカロイドの誘導体(例えば、国際特許出願公開WO95/06029に記載されるもの)が含まれる。これらのタイプの反応のためのキラルなエナンチオマー濃縮された相間移動触媒の好適な例は、例えば、下記の参考文献に記載されている:M.O’Donnell、Aldrichimica Acta(2001)、34、3〜15;B.Lygo、Tetrahedron Lett.(1997)、38、8597〜8600;E.J.Corey、J.Am.Chem.Soc.(1997)、119、12414〜12415;M.Shibasaki、Tetrahedron Lett.(2002)、43、9539〜9543。
本発明の特定の態様において、式1のジアステレオマー濃縮された化合物を、1つまたは複数のキラルな基を有する式2の化合物を塩基の存在下、好適な求電子剤と反応させることによって調製することができる。キラルな基は、そのジアステレオマー誘導を行った後で除くことができる。キラルな基を有する式2の化合物がエナンチオマー濃縮される場合、得られる式1の化合物は、ジアステレオマー濃縮およびエナンチオマー濃縮されて得ることができる。好ましくは、エナンチオマー濃縮された式2の化合物は、>90%のe.e.を有し、より好ましくは>95%のe.e.を有し、最も好ましくは>98%のe.e.を有する。式2の化合物が2つ以上のキラルな基を有する場合、すべてのキラルな基がエナンチオマー濃縮されることが好ましい。式2の化合物がエナンチオマー濃縮され、かつ、Xが、キラルなアルコールROHまたはキラルなアミンNHR(式中、R、RおよびRは上記定義の通りである)から誘導されるキラルな基を表す場合は特に注目される。
ジアステレオマー濃縮およびエナンチオマー濃縮された化合物を得るために、キラルな基を有するエナンチオマー濃縮された化合物を使用することは、例えば、C.Najera、Angew.Chem.(1997)、36、995〜997;A.Lopez、Tetrahedron Asymm.(1998)、9、1967〜1970;C.Najera、Tetrahedron Asymm.(1998)、9、3935〜3938;Y.S.Park、Bull.Korean Chem.Soc.(2001)、22、958〜962によって記載されている。
式2の化合物[式中、XはOR(Rは上記定義の通りである)を表す]は、例えば、式3のグリオキシル酸エステル(誘導体):
Figure 2006521373

(式中、ZはCHOまたは保護されたアルデヒド基である)
を式4のアミン:
Figure 2006521373

(式中、RおよびRは上記定義の通りである)
と反応させることによって容易に調製することができる。式2の化合物[式中、XはOR(式中、Rは上記定義の通りである)を表す]を調製するためのこの方法は、有益な効果の組合せにより、安価で、商業的に魅力的な方法である。例えば、式3のグリオキシル酸エステルおよびグリオキシル酸エステル誘導体は安価であり、また、容易に得ることができ、かつ/または、このプロセスは高収率で進行し、かつ/または、このプロセスは、何らかの副生成物の形成をほとんど伴うことなく進行する。
式2の化合物[式中、XはNR(式中、RおよびRは上記定義の通りである)を表す]は、例えば、式2のグリオキシル酸化合物のイミン[式中、XはOR(式中、Rは上記定義の通りである)を表す]を式5のアミン:
Figure 2006521373

(式中、RおよびRは上記定義の通りである)
とさらに反応させることによって容易に調製することができる。
アミンとカルボン酸エステルとの反応は通常、遅いプロセスであり、多くの場合、例えば、高濃度のアミン(アンモニアの場合における高圧と同等)および/または高い温度および/または活性化剤および/または触媒の使用を必要とするので、このアミド化反応が生じる容易さは本発明の特に驚くべき態様を表している。このアミド化反応と、求電子剤とのその後の反応との組合せは、ペプチドの合成では特に好都合である(式1において、XがNR(式中、NRは、アミノ酸エステル、アミノ酸アミド、アミノニトリル、またはペプチドのN末端を表す)を表す。ペプチドは、例えば、固相樹脂に結合させることができる)。アミノ酸誘導体またはペプチドのアミノ基と、カルボン酸エステルとの反応は通常、特に遅いので、これは特に好都合である。
本発明の特定の態様において、式4の化合物および式5の化合物は同じである。この場合、式2の化合物[式中、XはNR(式中、RはHを表し、RはHCR(式中、RおよびRは上記定義の通りである)を表す)を表す]は、式3の化合物を式4の化合物と反応させることによって直接、調製することができる。
式2の化合物の調製において、保護されたアルデヒド基は、この調製においてアルデヒド基と同様な機能を発揮する基、または、アルデヒド基をin situで形成することができる基として定義される。保護されたアルデヒド基には、ヒドラート、ヘミアセタール、(環状)アセタールおよび重亜硫酸塩付加物が含まれる。
式2の化合物(式中、XはORを表し、Rは上記定義の通りである)を調製するための溶媒の例には、炭化水素溶媒、例えば、トルエン;ハロゲン化溶媒、例えば、ジクロロメタン;ジアルキルエーテル、例えば、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン;カルボン酸エステル、例えば、酢酸n−ブチル、酢酸i−プロピル、酢酸エチル;ケトン、例えば、ブタノンまたはメチルイソブチルケトン(MIBK);アルコール、例えば、t−ブタノールが含まれる。好ましくは、式2を有する化合物(式中、XはORを表し、Rは上記定義の通りである)を調製するための温度は0℃〜150℃であり、より好ましくは0℃〜120℃であり、最も好ましくは0℃〜60℃である。
式1のα−アミノカルボニル化合物[式中、XはOR(式中、Rは上記定義の通りである)を表す]は、例えば、式5のアミン:
Figure 2006521373

(式中、RおよびRは上記定義の通りである)
とさらに反応させて、対応する式1のα−アミノカルボニル化合物[式中、XはNR(式中、RおよびRは上記定義の通りである)を表す]を形成することができる。これは、何らかの副生成物形成が通常ほとんど起こらないので、非常に有利な反応である。好ましくは、この変換において、容易な変換をもたらすので、Rはメチルを表す。
式2の化合物[式中、XはOR(式中、Rは上記定義の通りである)を表す]、または式1の化合物[式中、XはOR(式中、Rは上記定義の通りである)を表す]の、式2の化合物への変換、またはそれぞれ、式1の化合物[式中、XはNR(式中、RおよびRは上記定義の通りである)を表す]への変換は、式5のアミンそのものの中、または好適な溶媒中のいずれでも行うことができる。好適な溶媒には、アルコール、例えば、メタノール、エタノールまたはイソプロパノール;カルボン酸エステル、例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよび酢酸n−ブチル;ケトン、例えば、ブタノンまたはMIBK;エーテル、例えば、メチルtert−ブチルエーテル;ハロゲン化溶媒;および炭化水素、例えば、トルエンが含まれる。好ましくは、これらの変換のための温度は0℃〜120℃である。
式1のα−アミノカルボニル化合物は、それ自体は知られている様式でさらに変換して、例えば、対応する式6の化合物またはその塩:
Figure 2006521373

(式中、AはOHまたはXを表し、XおよびEは上記定義の通りである)
を形成することができる。
式1のα−アミノカルボニル化合物の、対応する式6の化合物またはその塩への変換を達成するために当業者によって知られている方法がいくつかある。例には、酸性条件下、中性条件下および塩基性条件下で行われる反応が含まれる。酸性条件下での変換は、例えば、鉱酸水溶液(例えば、0.2M〜1MのHCl溶液)を常温で用いて、または、アセトンにおける濃HCl水溶液の溶液を用いて、または、水性溶媒における有機酸(例えば、水における15%クエン酸)を用いて行うことができる。塩基性条件下での変換は、例えば、ヒドロキシルアミンHClの溶液を用いて、イミン交換反応によって行うことができる。それぞれの手法の例は、M.O’Donnell、Aldrichimica Acta(2001)、34、3〜15、およびそれにおける参考文献に見出すことができる。Rおよび/またはRがアリールを表す場合、中性条件下での変換は、例えば、水素ガスまたはギ酸アンモニウムのいずれかの存在下でPd/C触媒を使用する水素化分解によって行うことができる。後者の場合、式1の化合物の、対応する式6のアミノ酸誘導体への変換は、例えば、Rおよび/またはRがアリールを表す場合には、例えば、NaBHを(場合により、CoClとの組合せで)使用してイミンを還元し、続いて水素化分解することによる2段階プロセスで達成することができる。この2段階プロセスの一例がE.J.Corey(Org.Lett.(2000)、2、1097〜1100によって記載されている。
本発明の方法を用いて好都合に調製することができる式6の化合物またはその塩の例には、アリルグリシン;プロパルギルグリシン;δ−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ノルバリン;置換フェニルアラニン、例えば、4−フルオロ−、4−クロロ−、4−ブロモ、2−ブロモ、3,4−ジクロロ、3,4−ジヒドロキシ−、3−ヒドロキシ−4−メチル−および4−アリールで置換されたフェニルアラニン;置換セリン;置換トレオニンまたは置換フェニルセリン、例えば、4−メチルチオ−、4−メチルスルホニル−および4−フルオロ−で置換されたフェニルセリン;β−モノ置換セリン、β,β−二置換セリン;オリゴペプチド、例えば、アスパルチル−フェニルアラニンメチルエステル、N−3−フルオロベンジル−グリシル−tert−ロイシンおよびロイシル−tert−ロイシンN−メチルアミド;3−置換2,3−ジアミノカルボン酸;4−モノ置換ホモセリン、4,4−二置換ホモセリン;置換アスパラギン酸(誘導体);置換グルタミン酸(誘導体);置換γ−シアノ−α−アミノ酪酸が含まれる。γ−シアノ−α−アミノ酪酸は、オルニチンまたはプロリンに変換され得るので、非常に興味深い化合物である。オルニチンは続いてシトルリンまたはアルギニンに変換することができる。
式1の化合物または式6の化合物は分割手法のための優れた基質を形成する。分割手法は、エナンチオマー濃縮された化合物を得ることを目的とする、エナンチオマーを分離するための手法である。
この分野で知られている様々な方法を、式1の化合物または式6の化合物を分割するために用いることができる。例えば、式1の化合物または式6の化合物は、例えば、J.Jacques、A.Collet、S.H.Wilen;「Enantiomers,Racemates and Resolutions」、Wiley Interscience、New York(1981)に記載されているように、結晶化誘導による分割によって、ジアステレオマー塩の形成(古典的な分割)もしくは取り込みによる分割によって分割することができる。分割はまた、例えば、物理的分離方法によって達成することができ、例えば、「Chiral Separation Techniques」、G.Subramanian(編)、Wiley、New York(2001)、221頁〜251頁および253頁〜285頁;A.Vande Wouwer、AlChE Journal(2000)、46、247〜256;M.Morbidelli、J Chromatography A(2001)、919、1〜12に記載され、また、E.Francotte、Chirality(2002)、14、313〜317に記載されているようなキラルな疑似移動床によって達成することができる。分割はまた、例えば、酵素による分割によって達成することができる。
式6の化合物[式中、XはOR(式中、Rは上記定義の通りである)を表す]の酵素的分割において使用することができる酵素の例には、(例えば、Can.J.Biochem.(1971)、49、877、および、「Enzym Catalysis in Organic Synthesis」、第II巻、K.Drauz、H.Waldmann(編)、VCH、Weinheim(2002)、398頁〜412頁)に記載されるように)立体選択的なリパーゼ、例えば、エラスターゼ、例えば、α−キモトリプシンおよびズブチリシン(アルカラーゼ)がある。
式6の化合物[式中、XはNR(式中、RおよびRは上記定義の通りである)を表す]の酵素的分割において使用することができる酵素の例には、立体選択的なアミノペプチダーゼまたは立体選択的なアミダーゼがある。例えば、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)ATCC12633由来のアミノペプチダーゼまたはオクロバクトルム・アントロピ(Ochrobactrum anthropi)MIBC40321由来のアミダーゼ(これらは、例えば、「Stereoselective Biocatalysis」、R.N.Patel(編)、Marcel Dekker Inc.、New York(2002)、23頁〜58頁に記載される)を、式6の化合物[式中、RはHを表し、Rは、H、または、C原子が1個〜4個のアルキル(アルキルは場合により置換されていてもよい)を表し、あるいは、Rは、アミノ酸、アミノ酸アミド、またはペプチドのN末端を表す]に対して使用することができる。ペプチドは、例えば、固相樹脂に結合することができる。例えば、Rは、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルを表す。
酵素的分割はまた、式6の化合物の立体選択的なN−アシル化によって行うことができる。あるいは、式6の化合物をアシル化することができ、その後、式6の化合物の形成されたアシル化形態の酵素的分割が立体選択的なアシル加水分解反応によって行われる。これらの場合における好適な酵素には、例えば、アシラーゼとしてもまた知られているアシルヒドロラーゼが含まれ、例えば、ペニシリンGアシラーゼおよびアシラーゼI(例えば、A.Romeo、J.Org.Chem.(1978)、43、2576〜2581によって記載されるようなもの、および、「Enzym Catalysis in Organic Synthesis」、第II巻、K.Drauz、H.Waldmann(編)、VCH、Weinheim(2002)、716頁〜760頁に記載されるようなもの)、ペプチドデホルミラーゼ(例えば、欧州特許EP1141333に記載されるようなもの)、およびカルバモイラーゼ(例えば、「Enzym Catalysis in Organic Synthesis」、第II巻、K.Drauz、H.Waldmann(編)、VCH、Weinheim(2002)、777頁〜792頁に記載されるようなもの)が含まれる。
好ましくは、式1の化合物または式6の化合物の分割は、高収量を得るために、例えば、E.Ebbersら、Tetrahedron(1997)、53、9417〜9476によって記載されるように、ラセミ化プロセスと組み合わせられる。ラセミ化は別個のプロセスとして行うことができ、しかし、好ましくは、(不斉転換または動的速度論的分割での場合のように)in situで行われる。式6の化合物の分割とラセミ化プロセスとの組合せの様々な例が、D.Kozma、「CRC Handbook of Optical Resolution via diastereomeric Salt Formation」、CRC Press、Boca Raton(2002)、40頁〜46頁;R.S.Ward、Tetrahedron Asymm.(1995)、6、1475〜1490;S.Caddick、K.Jenkins、Chem Soc.Rev.(1996)、28、447〜456に記載される。
次に、本発明は下記の実施例によって明らかにされるが、本発明は実施例に限定されない。
実施例1〜3は下記の反応を示す:
Figure 2006521373
実施例4〜6は下記の反応を示す:
Figure 2006521373
実施例7および実施例10および実施例17は下記の反応を示す:
Figure 2006521373
実施例8は、
Figure 2006521373

の、
Figure 2006521373


Figure 2006521373

との反応による直接的な調製を示す
(この場合、R(R)CH(NH)およびHN(R)Rは同じである)。
実施例9、実施例11〜15、実施例16、実施例17、実施例20、実施例18、実施例21および実施例22は下記の反応を示す:
Figure 2006521373
実施例10、実施例16、実施例17、実施例19、実施例20および実施例22は下記の反応を示す:
Figure 2006521373
実施例1:ベンズヒドリルアミンとグリオキシル酸メチルエステルのメチルヘミアセタールとの反応
Figure 2006521373

グリオキシル酸メチルエステルのメチルヘミアセタール(13.21g、110mmol)のトルエン溶液(110ml、1M溶液)にベンズヒドリルアミン(19ml、110mmol、1モル当量)を滴下して加えた。反応混合物を50℃に加熱し、窒素下で撹拌した。1時間後、反応混合物を室温に冷却し、形成した水層を除いた。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、溶媒を除いて無色のオイルを得た。ヘプタンを用いた粉砕により、生成物を白色の固体として23.84g(94.1mmol、85.6%)で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.70(s,1H,N=C)、7.20(m,10H,2C )、5.60(s,1H,Ph)、3.79(s,3H,OC )。
実施例2:DL−α−メチルベンジルアミンとグリオキシル酸メチルエステルのメチルヘミアセタールとの反応
Figure 2006521373

グリオキシル酸メチルエステルのメチルヘミアセタール(66g、0.55mol)のトルエン溶液(500ml、1.1M溶液)に、50℃で、DL−α−メチルベンジルアミン(66.7g、0.55mol、1モル当量)を10分で加えた。反応混合物を50℃で1時間、窒素下で撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、形成した水層を除いた。有機層を真空下で濃縮して、100g(0.52mol、95%)の生成物を赤色のオイルとして得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.75(s,1H,N=C)、7.36〜7.25(m,5H,C )、4.61(q,1H,Ph(CH)C)、3.88(s,3H,OC )、1.63(d,3H,C CHPh)。
実施例3:イソプロピルアミンとグリオキシル酸メチルエステルのメチルヘミアセタールとの反応
Figure 2006521373

グリオキシル酸メチルエステルのメチルヘミアセタール(21.15g、176.1mmol)のCHCl溶液(175ml、1M溶液)にイソプロピルアミン(10.41g、15ml、176.1mmol、1モル当量)を加えた。その後、反応混合物を窒素下で40℃に加熱し、撹拌した。2時間後、反応混合物を室温に冷却し、形成した水層を除いた。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、溶媒を除いて、19.75g(152.9mmol、87%)の生成物を黄色のオイルとして得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.72(s,1H,N=C)、3.88(s,3H,OC )、3.60(m,1H,(CH)、1.27(d,6H,(C C)。
実施例4:N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンメチルエステルのアミド化
Figure 2006521373

N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンメチルエステル(20.00g、78.9mmol)に、アンモニアの7Mメタノール溶液(230ml、1.61mol、20モル当量)を加えた。得られた懸濁物を10分間撹拌した。この期間中に、固体の出発物質が迅速に溶解することが認められ、2分後、白色の固体生成物の沈殿が生じた。10分後、懸濁物をろ過して、N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンアミドを白色の固体として16.16g(70.8mmol、90%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.68(s,1H,N=C)、7.37〜7.27(m,10H,2C )、7.08(br s,1H,N)、5.67(s,1H,Ph)、5.41(br s,1H,N)。
実施例5:N−イソプロピルグリオキシル酸イミンメチルエステルのアミド化
Figure 2006521373

N−イソプロピルグリオキシル酸イミンメチルエステル(2.00g、15.5mmol)に、アンモニアの7Mメタノール溶液(77ml、0.539mol、35モル当量)を加えた。溶液を50分間撹拌した。溶媒を減圧下で除いて、生成物を黄色のオイルとして1.48g(13.0mmol、84%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.56(s,1H,N=C)、6.95(br s,1H,N)、5.42(br s,1H,N)、3.61(m,1H,(CH)、1.22(d,6H,2C )。
実施例6:N−(1−フェニルエチル)グリオキシル酸イミンメチルエステルのアミド化
Figure 2006521373

N−(1−フェニルエチル)グリオキシル酸イミンメチルエステル(2.01g、10.5mmol)に、アンモニアの7Mメタノール溶液(39ml、0.273mol、26モル当量)を加えた。溶液を定量的変換のために2時間撹拌した(30分後の変換率は91%であった)。その後、溶媒を減圧下で除いて、生成物を褐色のオイルとして得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.73(s,1H,N=C)、7.39〜7.22(m,5H,C )、6.99(br s,1H,N)、5.50(br s,1H,N)、4.60(m,1H,PhC)、1.56(d,6H,C )。
実施例7:グリシンメチルエステルのベンゾフェノンイミンのアミド化
Figure 2006521373

グリシンメチルエステルのベンゾフェノンイミン(2.02g、7.9mmol)を7MのNH/MeOH溶液(39ml、0.2M溶液)において20時間撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、ペンタンを用いた粉砕の後、生成物を白色の固体として1.57g(6.6mmol、83%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.67〜7.14(m,10H,2C ,1H,CON )、5.78(s,1H,CON )、3.99(s,2H,αC )。
実施例8:グリオキシル酸メチルエステルのメチルヘミアセタールと過剰量のイソプロピルアミンとの反応
Figure 2006521373

グリオキシル酸メチルエステルのメチルヘミアセタール(6.60g、55mmol)の撹拌トルエン溶液(27.5ml、2M溶液)にイソプロピルアミン(23.4ml、275mmol、5モル当量)を滴下して加えた。溶液の温度が40℃に上昇した。2時間後、さらなる量のイソプロピルアミン(18.7ml、220mmol、4モル当量)を加えた。反応混合物をさらに3時間撹拌し、その後、溶媒を減圧下で除いて、オレンジ色のオイルを得た。オイルを放置したとき、生成物は黄色の固体として結晶化した。これを母液から分離し、ヘプタンで洗浄した。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.56(s,1H,N=C)、6.86(br s,1H,CON)、4.10(m,1H,CONHC)、3.56(m,1H,CN=CH)、1.21(dd,12H,(C CH)。
実施例9:N−(1−フェニルエチル)グリオキシル酸イミンメチルエステルのアリル化
Figure 2006521373

N−(1−フェニルエチル)グリオキシル酸イミンメチルエステル(2.00g、10.4mmol)をMTBEに溶解し(30ml、0.3M溶液)、臭化アリル(1.52g、1.1ml、12.5mmol、1.2モル当量)を加えた。この溶液にKOBu(カリウムtert−ブトキシド)(1.29g、11.5mmol、1.1モル当量)を10分かけて少量ずつ加えた。発熱反応が認められ、温度が40℃に上昇した。反応混合物を窒素下で3.5時間撹拌した。その後、反応混合物を水で2回洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。生成物を赤色のオイルとして1.36g(5.9mmol、56%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.76〜7.72(m,2H,オルトC )、7.32〜7.20(m,3H,メタおよびパラC )、5.82〜5.68(m,1H,CH=C)、5.10〜4.95(m,2H,C =CH)、4.35(m,1H,α−C)、3.65(s,3H,OC )、2.78〜2.52(2m,2H,β−C )、2.20(s,3H,C CPh)。
実施例10:DL−アリルグリシンアミドの合成
Figure 2006521373

N−α−メチルベンジリデン−DL−アリルグリシンメチルエステル(0.70g、3mmol)を7MのNH/MeOH溶液(15ml、0.2M溶液)に溶解し、29時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下で蒸発させ、残渣をトルエン(10ml)に溶解し、1MのHCl水溶液(7ml、7mmol、2.3モル当量)を加えた。混合物を2時間激しく撹拌した。水層を分離し、pHを1MのNaOH溶液の添加によって10に調節した。水層をトルエンで抽出して、アセトフェノンを除いた。水層を蒸発させ、残渣をAcOEtに懸濁した。NaCl塩のろ過後、DL−アリルグリシンアミドを有機層の減圧下でのエバポレーションによって得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.12(br s,1H,CON)5.96(br s,1H,CON)、5.69(m,1H,C=CH)、5.08(m,2H,CH=C )、3.36(m,1H,α−C)、2.52および2.24(2m,2H,β−C )。
実施例11:N−ベンズヒドリルグリオキシルイミンアミドのアリル化
Figure 2006521373

N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンアミド(0.95g、4.2mmol)をCHClに懸濁し(20ml、0.2M溶液)、臭化アリル(0.60g、0.43ml、5.0mmol、1.2モル当量)を加えた。この溶液にKOBu(0.52g、4.6mmol、1.1モル当量)を加えた。反応混合物を、窒素下、室温で3.5時間撹拌した。反応混合物を水で2回洗浄した。水層をCHClで抽出した。有機層を一緒にして、NaSOで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。生成物を黄色のオイルとして1.02g(3.7mmol、88%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.83〜7.11(m,10H,2C )、6.83(br s,1H,CON )、5.74〜5.65(m,1H,ビニルC=CH)、5.54(br s,1H,CON )、5.08〜5.02(m,2H,ビニルCH=C )、4.07(t,1H,α−C)、2.55(m,2H,β−C )。
実施例12:N−イソプロピルグリオキシル酸イミンメチルエステルのアリル化
Figure 2006521373

N−イソプロピルグリオキシル酸イミンメチルエステル(1.00g、7.74mmol)のMTBE溶液(30ml、0.26M)に、臭化アリル(1.12g、0.8ml、9.29mmol、1.1モル当量)およびKOBu(0.95g、8.5mmol、1.1モル当量)を加えた。混合物を、N雰囲気下、室温で15分間撹拌した。溶媒を減圧下で除いた。残渣をCHClに溶解し、残った塩(KBr)をデカライト(decalite)でろ過した。有機溶液を減圧下で蒸発させて、生成物を褐色がかったオイルとして1.18g(7.0mmol、90%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):5.78(m,1H,C=CH)、5.10(m,2H,CH=C )、4.17(m,1H,α−C)、3.72(s,3H,OC )、2.66および2.48(2m,2H,β−C )、2.09および1.88(2s,6H,(C C=N)。
実施例13:N−イソプロピルグリオキシル酸イミンメチルエステルのヨウ化ブチルによるアルキル化
Figure 2006521373

N−イソプロピルグリオキシル酸イミンメチルエステル(1.00g、7.7mmol)のMTBE溶液(30ml、0.25M溶液)にヨウ化ブチル(4.27g、2.64ml、23.2mmol、3モル当量)を加え、その後、KOBu(0.96g、8.5mmol、1.1モル当量)を加えた。反応混合物を40分間撹拌し、その後、溶媒を減圧下で除いた。残渣をCHClに溶解し、デカライトでろ過して、KIを除いた。有機溶液を減圧下で乾燥した。生成物を褐色がかったオイルとして1.22g(6.6mmol、85%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):4.05(m,1H,α−C)、3.65(s,3H,OC )、2.01および1.80(2s,6H,(C C=N)、1.90〜1.60(m,2H,β−C )、1.3〜1.1(m,4H,γおよびδC )、0.82(t,3H,ω−C )。
実施例14:N−イソプロピルグリオキシル酸イミンメチルエステルの臭化ベンジルによるアルキル化
Figure 2006521373

N−イソプロピルグリオキシル酸イミンメチルエステル(1.00g、7.7mmol)の撹拌MTBE溶液(30ml、0.26M溶液)に臭化ベンジル(1.02ml、8.5mmol、1.1モル当量)を加えた。得られた反応混合物にKOBu(0.87g、7.7mmol、1モル当量)を一度に加えた。反応液を、N雰囲気下、室温で45分間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をCHClに溶解して、KBrをろ過により除いた。有機溶液を蒸発させて、生成物を黄色のオイルとして1.55g(7.1mmol、91%)の粗収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.23(m,5H,C )、4.30(m,1H,α−C)、3.73(s,3H,OC )、3.25および2.98(m,2H,β−C )、2.00および1.43(2s,6H,(C C=N)。
実施例15:N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンメチルエステルのシアノエチル化
Figure 2006521373

N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンメチルエステル(1.27g、5mmol)の撹拌無水MTBE溶液(20ml、0.25M溶液)にアクリロニトリル(0.33ml、5mmol、1モル当量)を加えた。反応混合物にKOBu(56mg、0.5mmol、0.1モル当量)を加えた。1時間の撹拌の後、さらなる量のアクリロニトリル(0.33ml、5mmol、1モル当量)およびKOBu(0.22g、2mmol、0.4モル当量)を加えた。反応混合物を18時間撹拌し、その後、減圧下で蒸発させ、粗生成物を約90%の収率で得た。反応混合物の処理を行わなかった。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.68〜7.19(m,10H,2C )、4.21(m,1H,CCOCH)、3.73(s,3H,OC )、2.63〜2.23(m,4H,C CN)。
実施例16:N−(1−フェニルエチル)グリオキシル酸イミンメチルエステルのシアノエチル化
Figure 2006521373

N−(1−フェニルエチル)グリオキシル酸イミンメチルエステル(100g、0.52mol)およびアクリロニトリル(32g、0.60mol、1.15モル当量)を含む260mlの無水MTBE溶液を、400mlのKOBu(23.6g、0.21mol)のMTBE溶液に35℃において1時間で加えた。反応温度が、反応熱のために46℃に上昇した。1時間後、転換率は、NMRにより98%と推定された。反応混合物をろ過し、蒸発させて、生成物を褐色がかったオイルとして得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.86(m,2H,C )、7.40(m,3H,C )、4.54(t,1H,CCOCH)、3.75(s,3H,OC )、2.54(t,2H,C CHCN)、2.40〜2.34(t+s,5H,CH CN+C )。
粗生成物をメタノールに溶解し、1当量の濃HCl溶液を使用して20℃で1時間加水分解した。メタノールを蒸発させた後、アセトフェノンおよびシアノエチルグリシンメチルエステルHCl塩をトルエン/水に分離した。水層を蒸発させて、シアノエチルグリシンメチルエステルHCl塩を定量的転換で得た。H−NMR(DMSO−d,300MHz)、δ(ppm):9.0(br s,3H,N )、4.08(m,1H,CCOCH)、3.78(s,3H,OC )、2.90(m,2H,C CHCN)、2.19(m,2H,CH CN)。
実施例17:DL−シアノエチルグリシンアミドHCl塩の合成
Figure 2006521373

N−(1−フェニルエチル)グリオキシル酸イミンメチルエステル(10.24g、53.5mmol)の撹拌無水MTBE溶液(150ml、0.36M溶液)にアクリロニトリル(7.0ml、107.1mmol、2モル当量)を加えた。得られた反応混合物にKOBu(3.00g、26.7mmol、0.5モル当量)を10分かけて少量ずつ加えた。1時間撹拌した後、さらなる量のアクリロニトリル(3.5ml、53.5mmol、1モル当量)を加えた。22時間後、反応混合物をろ過し、溶媒を減圧下で除いて、不純物を含むN−α−メチルベンジリデン−DL−シアノエチルグリシンメチルエステルを褐色がかったオイルとして8.36g(34.2mmol、64%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.85(d,2H,オルトC )、7.43〜7.15(m,3H,メタおよびパラC )、4.52(m,1H,CCOCH)、3.75(s,3H,OC )、2.61〜2.28(m,4H,C )、2.35(s,3H,C )。
このオイルに、MeOHにおける7MのNH溶液の200mlを加えた。得られた溶液を24時間撹拌し、その後、溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた粗オイルをアセトンに溶解し(150ml、前段階での100%の転換に基づいて0.36M溶液)、その溶液に濃HCl水溶液(37wt%、6.6ml、80.2mmol)を加えた。混合物を40分間撹拌した。この期間中に、白色の固体が形成した。懸濁物をろ過して、DL−シアノエチルグリシンアミド塩酸塩を白色の固体として得た。H−NMR(d−DMSO,300MHz)、δ(ppm):8.45(br s,3H,N )、8.11(br s,1H,N)、7.66(br s,1H,N)、3.81(br m,1H,CCONH)、2.68(t,2H,C CN)、2.10(m,2H,CHC )。
実施例18:N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンアミドのプロパルギル化
Figure 2006521373

N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンアミド(10.00g、43.8mmol)の撹拌無水CHCl溶液(200ml、0.22M溶液)に、臭化プロパルギルの80wt%トルエン溶液(4.5ml、52.5mmol、1.2モル当量)を加えた。得られた反応混合物にKOBu(5.40g、48.2mmol、1.1モル当量)を15分かけて少量ずつ加えた。反応温度が37℃に上昇した。室温で1時間撹拌した後、さらなる量の80wt%臭化プロパルギル溶液(3.8ml、43.8mmol、1モル当量)およびKOBu(2.95g、26.3mmol、0.6モル当量)を加えた。再び、反応温度が(30℃に)上昇した。反応混合物をさらに1時間撹拌し、その後、水で洗浄した(100mlで3回)。有機層を乾燥し(NaSO)、ろ過し、溶媒を減圧下で除いて、N−(ジフェニルメチレン)−DL−プロパルギルグリシンアミドを褐色がかったオイルとして10.26g(37.1mmol、85%)の収量で得た。H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.69(d,2H,C )、7.51〜7.16(m,8H,C )、6.76(br s,1H,N)、5.56(br s,1H,N)、4.15(dd,1H,CCONH)、2.80〜2.61(m,2H,C )、1.99(t,1H,CC)。
実施例19:プロパルギルグリシンアミドHCl塩へのベンゾフェノンイミンの酸性加水分解
Figure 2006521373

N−(ジフェニルメチレン)−DL−プロパルギルグリシンアミド(10.26g、37.1mmol)の撹拌アセトン溶液(100ml、0.37M溶液)に濃HCl水溶液(37wt%、5.4ml、65.7mmol、1.7モル当量)を加えた。反応混合物が2分後には暗く着色し、15分後、白色固体の沈殿が形成した。反応液をさらに30分間撹拌し、その後、固体をろ過によって単離した。これにより、DL−プロパルギルグリシンアミドHCl塩を白色の固体として3.30g(22.2mmol、60%)の収量で得た。H−NMR(d−DMSO,300MHz)、δ(ppm):8.37(br s,3H,N )、7.98(br s,1H,N)、7.63(br s,1H,N)、3.86(br m,1H,CCONH)、3.12(s,1H,CC)、2.87〜2.70(m,2H,C )。
実施例20:PTC条件下でのDL−アリルグリシンアミドHCl塩の合成
Figure 2006521373

N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンアミド(2.00g、8.7mmol)の撹拌CHCl溶液(35ml、0.25M溶液)に、相間移動触媒BuHSO (0.30g、0.9mmol、0.1モル当量)および8MのNaOH溶液(2.2ml、17.5mmol、2モル当量)を加えた。この激しく撹拌された混合物に臭化アリル(0.8ml、9.6mmol、1.1モル当量)を加えた。室温で17時間撹拌した後、40mlの水を加え、2つの層を分離させた。水層をCHClで抽出した。有機層を一緒にして、水で洗浄した後、溶媒を減圧下で除いた。残渣をアセトン(20ml)に溶解し、濃HCl水溶液(37wt%、1.0ml、13.1mmol)を加えた。混合物を45分間撹拌し、その後、固体のDL−アリルグリシンアミドHCl塩をろ過によって単離した。H−NMR(d−DMSO,300MHz)、δ(ppm):8.24(br s,3H,N )、7.93(br s,1H,N)、7.55(br s,1H,N)、5.76(m,1H,γ−C)、5.17(m,2H,δ−C )、3.80(m,1H,CCONH)、3.50(m,2H,β−C )。
実施例21:N−(1−フェニルエチル)グリオキシルイミンメチルエステルのクロトニトリルによるアルキル化
Figure 2006521373

N−(1−フェニルエチル)グリオキシルイミンメチルエステル(1.00g、5.2mmol)をMTBEに溶解し(20ml、0.26M溶液)、クロトニトリル(0.35g、0.42ml、5.2mmol、1モル当量)を加えた。この溶液にKOBu(0.29g、2.6mmol、0.5モル当量)を一度に加えた。発熱反応が認められ、温度が33℃に上昇した。反応混合物を窒素下で2.5時間撹拌した。その後、反応混合物をろ過し、溶媒を減圧下で除いて、粗生成物を黄色のオイルとして、0.91g(3.5mmol、68%)の収量で、60:40のジアステレオマー混合物として得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)、δ(ppm):7.78(m,2H,オルトC )、7.34(m,3H,メタおよびパラC )、4.36および4.18(2xd,1H,CCOCH)、3.67(s,3H,OC )、2.70〜2.35(m,3H,C CN)、2.26および2.21(2xs,3H,C CPh)、1.16および1.12(2xd,3H,CHCHC )。
実施例22:相間移動触媒条件下でのDL−ジフェニルアラニンアミドHCl塩の合成
Figure 2006521373

N−ベンズヒドリルグリオキシル酸イミンアミド(25.0g、105mmol)のCHCl(250ml)懸濁物に、32%のNaOH溶液(262g、2.1mol、20モル当量)およびBuHSO (3.56g、10.5mmol、0.1モル当量)を室温で加えた。その後、ジフェニルメチルブロミド(28.5g、115mmol、1.1モル当量)を一度に加えた。混合物を、完全に変換するまで室温で激しく撹拌した(3.5時間)。その後、反応混合物を水(250ml)およびCHCl(750ml)で希釈した。相を分離させ、有機層を水で3回(それぞれ、150ml)洗浄し、次いで塩化アンモニウムの飽和水溶液(150ml)で洗浄する。有機層を40℃において真空下で濃縮乾固する。残った化合物(46.9g)をアセトン(105ml)に懸濁し、その後、濃HCl水溶液(37%、20.7g、210mmol、2当量)を加える。反応混合物を、完全に変換するまで室温で撹拌し(2時間〜3時間)、その後、沈殿をろ過により除く。生成物を一定の重量になるまで40℃で真空乾燥して、23.1g(79.5%)の白色粉末を得る。
1H−NMR(d−DMSO,300MHz)、δ(ppm):8.36(s,3H)、8.11(s,1H)、7.19〜7.34(m,11H)、4.90(m,1H)、4.32(d,1H)。

Claims (24)

  1. 式1のα−アミノカルボニル化合物:
    Figure 2006521373

    [式中、RおよびRはそれぞれ独立に、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換された(シクロ)アルケニル、場合により置換された(ヘテロ)アリール、CNまたはC(O)R(式中、RはOR12(式中、R12は、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換されたアリールを表す)を表し、あるいは、RはNR1314(式中、R13およびR14はそれぞれ独立に、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、および場合により置換された(ヘテロ)アリールからなる群から選ばれ、R13およびR14はそれらが結合しているN原子と共に環を形成してもよい)を表す)を表し、Rおよび/またはRは、RとRの間の結合、RとEの間の結合、RとEの間の結合、RとXの間の結合、またはRとXの間の結合によって形成される環系の一部であってもよく、この場合、XおよびEは下記で定義される通りである;
    Eは、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、ハロゲン、三置換シリル基、場合により置換された(シクロ)アルケニル、場合により置換された(ヘテロ)アリールを表し、あるいは、Eは、C(O)R40(式中、R40は、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換された(ヘテロ)アリール、またはOR41(式中、R41は、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換された(ヘテロ)アリールを表す)を表し、あるいは、R40はNHR42(式中、R42は、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換されたアリールを表す)を表す)を表し;
    かつ、XはOR(式中、Rは、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換されたアリールを表す)を表し、あるいは、XはNR(式中、RおよびRはそれぞれ独立に、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換された(ヘテロ)アリールを表し、RおよびRはそれらが結合しているN原子と共に環を形成してもよい)を表し;
    また、XはEと共に、それらが結合しているC原子と共にラクトン環系またはラクタム環系の一部を形成してもよい]
    を調製するための方法であって、
    式2のイミン:
    Figure 2006521373

    (式中、R、RおよびXは上記定義の通りである)
    を塩基の存在下、好適な求電子剤と反応させて、対応する式1のα−アミノカルボニル化合物を形成することを特徴とする方法。
  2. およびRがそれぞれ独立に、場合により置換された(シクロ)アルキル、場合により置換された(シクロ)アルケニル、場合により置換された(ヘテロ)アリールを表す(この場合、Rおよび/またはRは、RとRの間の結合、RとEの間の結合、RとEの間の結合、RとXの間の結合、またはRとXの間の結合によって形成される環系の一部であってもよく、XおよびEは上記定義の通りである)ことを表すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. およびRがそれぞれ独立に、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換された(ヘテロ)アリールを表す(この場合、RおよびRは、RとRの間の結合によって形成される環系の一部であってもよい)ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. XがOR(式中、Rは、場合により置換された(シクロ)アルキルを表す)を表し、あるいは、XがNR(式中、RおよびRはそれぞれ独立に、H、場合により置換された(シクロ)アルキル、または場合により置換されたアリールを表し、この場合、RおよびRは、それらが結合しているN原子と共に環を形成してもよい)を表す(この場合、XはEと共に、それらが結合しているC原子と共にラクトン環系またはラクタム環系の一部を形成してもよい)ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. Eが、H、または場合により置換された(シクロ)アルキルを表す(この場合、EはXと共に、それらが結合しているC原子と共にラクトン環系またはラクタム環系の一部を形成してもよい)ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記方法が無水有機溶媒中で行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記方法が相間移動触媒の存在下での2層系において行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記相間移動触媒がキラルであり、かつエナンチオマー濃縮されていることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記式2の化合物がキラルな基を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. Xがキラルな基を表すことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記式2の化合物もまたエナンチオマー濃縮されていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の方法。
  12. 式3のグリオキシル酸エステル(誘導体):
    Figure 2006521373

    (式中、ZはCHOまたは保護されたアルデヒド基である)
    を式4のアミン:
    Figure 2006521373

    (式中、RおよびRは上記定義の通りである)
    と反応させることによって、式2の化合物[式中、XはOR(式中、Rは上記定義の通りである)を表す]を調製することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 式2のグリオキシル酸化合物の前記イミン[式中、XはOR(式中、Rは上記定義の通りである)を表す]を式5のアミン:
    Figure 2006521373

    (式中、RおよびRは上記定義の通りである)
    とさらに反応させることによって、式2の化合物[式中、XはNR(式中、RおよびRは上記定義の通りである)を表す]を調製することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. NRが、アミノ酸エステル、アミノ酸アミド、アミノニトリル、またはペプチドのN末端を表すことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 式4の化合物と式5の化合物が同じである請求項13または14に記載の方法。
  16. 式1のα−アミノカルボニル化合物(式中、XはOR[式中、Rは上記定義の通りである]を表す)を式5のアミン:
    Figure 2006521373

    (式中、RおよびRは上記定義の通りである)
    とさらに反応させて、対応する式1のα−アミノカルボニル化合物[式中、XはNR(式中、RおよびRは上記定義の通りである)を表す]を形成することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  17. 式1のα−アミノカルボニル化合物を、それ自体は知られている様式でさらに変換して、対応する式6の化合物またはその塩:
    Figure 2006521373

    (式中、AはOHまたはXを表し、XおよびEは上記定義の通りである)
    を形成することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 式1の化合物または式6の化合物が、結晶化誘導分割、ジアステレオマー塩の形成もしくは取り込みによる分割、または物理的分離方法に供されることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 式6の化合物または式6の化合物のアセチル化形態が酵素による分割に供されることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 式6の化合物が、式6の化合物の立体選択的なN−アシル化によって酵素による分割に供されるか、または、式6の化合物が最初にアシル化され、その後、形成された式6の化合物のアシル化形態が酵素による分割に供されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 式6の化合物(式中、RはHを表し、Rは、H、または1個〜4個のC原子を有する場合により置換されたアルキルを表す)が、立体選択的なアミノペプチダーゼまたは立体選択的なアミダーゼを使用することによる酵素による分割に供されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  22. 前記分割が別個またはin situでのラセミ化プロセスと組み合わせられることを特徴とする請求項19〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. ラセミ化プロセスと組み合わせた前記分割が不斉転換または動的速度論的分割であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 式6の化合物がγ−シアノ−α−アミノ酪酸であり、続いてγ−シアノ−α−アミノ酪酸を変換して、オルニチン、シトルリン、アルギニンまたはプロリンを形成することを特徴とする請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。


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