JPH04308550A - ジオールのアルコールへの立体選択的変換方法 - Google Patents

ジオールのアルコールへの立体選択的変換方法

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JPH04308550A
JPH04308550A JP3337261A JP33726191A JPH04308550A JP H04308550 A JPH04308550 A JP H04308550A JP 3337261 A JP3337261 A JP 3337261A JP 33726191 A JP33726191 A JP 33726191A JP H04308550 A JPH04308550 A JP H04308550A
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JP
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acid
formula
compound
malic acid
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JP3337261A
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English (en)
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Yun Gao
ユン ガオ
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Sunovion Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Sunovion Pharmaceuticals Inc
Sepracor Inc
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/317Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジオールのアルコール
への環状スルフィット(亜硫酸エステル)成分を経る立
体選択的変換方法に関する。特に、本発明は、1,2−
または1,3−ジオールからの環状スルフィット成分の
形成、適当な求核試薬による環状スルフィットの開環置
換、および結合した求核試薬の還元条件下での除去に関
する。本発明は、最初のジオール基質に存在する光学活
性が生成物アルコールに保持されるという点で立体選択
的である。
【0002】開示された方法はとりわけリンゴ酸のD−
またはL−異性体の製造に適している。
【0003】
【化2】
【0004】
【従来の技術】立体化学 化合物の空間的原子配置およびそれらと化合物の性質と
の関係を調べる研究は立体化学と呼ばれている。立体異
性体は互いに同一の結合原子を含む同一の化学式を有す
る分子であるが、これらの原子の配置が三次元空間で異
なっている。光学異性体すなわち対掌体は、重ね合わせ
ることができない鏡像関係にある分子である。このよう
な分子は偏光面を回転することができる。この現象を示
す分子は光学的に活性であると言える。光学活性化合物
を表す場合、そのキラル中心の分子の絶対立体配置を示
すために、大文字DとLまたはRとSが使用される。キ
ラル中心は通常不斉炭素原子、すなわち4個の異なる基
が結合している炭素原子である。符号(+)と(−)ま
たは小文字dとlは、化合物が偏光面を回転する方向を
表すために使用される。(−)またはlを有する化合物
は左旋性である。左旋性化合物は偏光面を左(時計と反
対方向)に回転する。(+)またはdの付いた化合物は
右旋性である。右旋性化合物は偏光面を右(時計方向)
に回転する。上で述べたように、特定の立体異性体はま
た対掌体として知られており、この種の異性体の混合物
はしばしば対掌体混合物もしくはラセミ混合物と呼ばれ
ている。
【0005】光学活性の性質は4個の異なる原子に結合
している炭素原子の分子不斉によって生じる。不斉炭素
原子(これは時々キラル中心とも呼ばれる)が1個だけ
ある場合、立体異性体は2個存在しうる。n個の不斉炭
素またはキラル中心がある場合には、存在しうる立体異
性体の数は2n 個に増加する。従って、キラル中心が
3個ある化合物は8個の立体異性体をもつだろう。
【0006】立体異性体間の構造的差異は通常の化学反
応では微妙であって、ほとんど重要視されないが、生物
学的系が関係する場合、すなわちその化合物が酵素触媒
反応に利用される場合には、それらが重要となる。こう
して、L−アミノ酸はヒトにおいて代謝されるが、対応
するD−アミノ酸は代謝されない。また、D−グルコー
スのみがリン酸化されてグリコーゲンに形成され、ある
いは解糖系や酸化経路または中間代謝によって分解され
る。同様に、β−遮断薬、フェロモン、プロスタグラン
ジン、ステロイド、風味剤および芳香剤、医薬、殺虫剤
、除草剤などは決定的な立体特異性を示す。殺虫剤の分
野において、Tessier (Chemistry 
and Industry, 1984, March
 19, 199)は、ピレトリン系殺虫剤であるデル
タメトリンの8個の立体異性体のうち2個だけが生物学
的活性をもつことを示した。1個の異性体に生物学的活
性が集中することに関する同様の記述が、フェノキシプ
ロピオネートおよびハロプロピオネート誘導体(それぞ
れ1個のキラル中心を含み、2個の光学異性体の形で存
在する)を含む多くの他の殺虫剤についてもなされてい
る。
【0007】医薬の分野では立体化学的純度が同様に重
要であり、20種の最も多く処方される薬剤のうち12
種はキラリティーを示す。適切な例はナプロキセン、す
なわち(+)−S−2−(6−メトキシ−2−ナフチル
)プロパン酸であり、これは例えば関節炎の管理に使用
される非ステロイド抗炎症作用を有する2−アリールプ
ロパン酸のクラスの最も重要な2種のうちの1種である
。この場合、この薬剤のS(+)対掌体はR(−)対掌
体よりも28倍強い治療効力をもつことが知られている
。キラル薬剤の他の例はβ−遮断薬の仲間であり、プロ
プラノールのL体はD−対掌体よりも100倍強い効力
であることが知られている。
【0008】不斉中心をもつ化合物の標準的な有機合成
法による合成は一般にラセミ混合物へ導き、この混合物
中のある種の立体異性体は生物学的にまたは機能的に不
活性であるので、ラセミ混合物は全体として比較的低い
生物学的活性を示すようになる。その結果として、有効
量を得るためにより多量の物質を使用しなければならず
、また立体化学的に“正しくない”、それ故に不活性な
成分の同時生産のために製造コストが増大する。
【0009】従って、光学純度または対掌体過剰は光学
活性化合物の化学合成をデザインする際に非常に重要な
考慮すべき問題である。 リンゴ酸の従来の製造方法 リンゴ酸はキラル複合天然産物、農薬および医薬の合成
にとって極めて価値のあるキラル出発物質である。
【0010】天然L−(−)−またはR−リンゴ酸は簡
単に入手できるが、非天然D−(+)−またはS−異性
体は入手するのが比較的困難である。その有用性のため
に、光学的に純粋なリンゴ酸およびその誘導体の製造に
多大の努力が払われている。酵素的方法、接触不斉合成
、容易に入手できるキラル天然産物の不斉変換を含めた
、いくつかの方法が開発されている。
【0011】例えば、Chibata et al.,
 (Pure andAppl. Chem. 197
8, 50, 667 )は、80%の天然L−リンゴ
酸を含む生成物の混合物を得るために、フマル酸と固定
化フマラーゼを利用した。しかしながら、この方法は酵
素の立体特異性のために非天然D−異性体を供給するこ
とができない。Wynberg et al., (J
. Am. Chem. Soc.1982, 104
, 166 )は、ケテンおよびクロラールのキラルア
ルカロイド触媒環化とその後の環化生成物の立体選択的
加水分解を使用したD−およびL−リンゴ酸の不斉合成
を開発した。例えば、L−リンゴ酸は触媒としてキニジ
ンを使って79%の収率および98%の対掌体過剰(e
nantiomeric excess :ee)で3
工程にて得ることができる。しかしながら、非天然D−
リンゴ酸は触媒としてキニンを使って76%のeeで製
造されるにすぎない。
【0012】光学的に純粋なリンゴ酸およびその誘導体
を製造するための他の戦略は、α−アミノ酸および光学
的に純粋な酒石酸とその誘導体のような、容易に入手で
きる、安価なキラル天然産物の立体選択的変換を伴うも
のである。例えば、Henrot et al., (
Synth. Commun. 1986, 16, 
183)は、L−およびD−リンゴ酸を、それぞれL−
およびD−アスパラギン酸から3工程で収率68%で製
造することができた。しかしながら、D−リンゴ酸の合
成は入手しにくい高価なD−アスパラギン酸の使用を必
要とする。
【0013】豊富に存在するために、酒石酸、特に天然
L−異性体は光学的に純粋なリンゴ酸およびその誘導体
の製造に広く用いられてきた。天然に存在するL−酒石
酸から、非天然D−リンゴ酸が製造できる。例えば、H
ungerbuhler et al., (Ange
w.Chem. Int. Ed. Engl. 19
79, 18, 958 )は、L−酒石酸ジメチルか
ら、対応するβ−ブロモリンゴ酸エステルの水素化トリ
ブチルスズによる還元を経て、D−リンゴ酸ジメチルを
4工程で収率44%で製造した。Alpegiani 
et al., (J. Org. Chem. 19
87,52, 278)は、L−酒石酸ジメチルから、
対応するチオノカーボネート誘導体の水素化トリブチル
スズによる還元を経て、D−リンゴ酸ジメチルを2工程
で収率67%で製造した。Gao et al., (
J. Am. Chem. Soc. 1988, 1
10, 7538)は、L−酒石酸エステルから、対応
する酒石酸環状スルフェートの水素化シアノホウ素ナト
リウムによる還元を経て、D−リンゴ酸エステルを製造
するための一般方法を開発した。例えば、D−リンゴ酸
ジイソプロピルは50%の総収率でL−酒石酸ジイソプ
ロピルから製造される。比較的最近になって、Kusu
daet al., (Tetrahedron Le
tt. 1989, 30, 2945)は、L−(+
)−酒石酸ジイソプロピルをヨウ化サマリウムで還元す
ることにより、99%の収率でD−リンゴ酸ジイソプロ
ピルを製造した。しかしながら、上記方法はどれも中間
体の製造およびその後の還元において高価で危険な試薬
類を使用する必要がある。従って、それらは光学的に純
粋なリンゴ酸およびその誘導体の大規模生産に適用する
ことができない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、式Iの化合
物を式IIの化合物へ変換する方法に関する:
【001
5】
【化3】
【0016】〔式中、nは0または1であり、R1 、
R2 、R3 およびR4 は独立して水素原子、脂肪
族基、芳香族基、芳香族複素環式基、脂肪族複素環式基
または式COYのカルボニル含有基を表し、ここでYは
水素原子、ハロゲン原子、R1 −R4 について上述
した基のいずれか、または式W(R5 )mの基を表し
、ここでWは窒素原子、酸素原子または硫黄原子を表し
、R5 は水素原子またはR1 −R4 について上述
した基のいずれかを表す、ただしWが窒素原子であると
きmは2に等しく、Wが酸素原子または硫黄原子である
ときmは1に等しくかつR5 は水素原子でない〕。
【0017】この方法の主要な工程は:(a)式Iの化
合物を環状スルフィットを形成するのに効果的な条件下
でハロゲン化チオニルと反応させる工程;(b)前記環
状スルフィットをハロ置換非環状スルフィットを形成す
るのに効果的な条件下で適当なハロゲン化物塩と反応さ
せる工程;(c)前記ハロ置換非環状スルフィットを式
IIの化合物を与えるのに効果的な条件下で適当な還元
剤と反応させる工程を包含する。
【0018】本発明の特定の実施態様では、リンゴ酸お
よびその誘導体の製造方法が開示され、その場合酒石酸
誘導体が塩化チオニルや臭化チオニルのようなハロゲン
化チオニルとの反応により対応する環状スルフィットへ
変換される。その後生成した環状スルフィットを無機ハ
ロゲン化物で処理し、続いて生成したβ−ハロリンゴ酸
誘導体を還元性金属でまたは貴金属触媒水素化により水
素ガスで還元すると、仕上げ処理後にリンゴ酸誘導体が
得られる。リンゴ酸はリンゴ酸誘導体のその後の変換(
例えば、対応するリンゴ酸エステルの加水分解)により
得られる。中間体は単離することができるが、より好ま
しくは単離することなく使用され、その結果全工程を1
つの反応器内で行うことができる。本発明は、以下に示
す一般反応式1(D−リンゴ酸誘導体の製造を示す)を
参照することによって容易に理解されるだろう:
【00
19】
【化4】
【0020】従って、本発明の目的は、ジオールのアル
コールへの立体選択的変換方法を提供することである。 同様に、本発明の目的は、L−またはD−酒石酸および
その誘導体から高収率・高光学純度でリンゴ酸およびそ
の誘導体を製造するための実際的方法を提供することで
ある。特に、本発明は、天然L−酒石酸およびその誘導
体から、安価な試薬類と単純な手法を使って、非天然D
−リンゴ酸およびその誘導体を製造することを意図して
いる。
【0021】本発明の更なる目的は、L−またはD−リ
ンゴ酸への実用的経路を提供することであり、その場合
リンゴ酸誘導体が実用的方法により製造され、続いて前
記リンゴ酸誘導体がリンゴ酸へ加水分解される。 用語の説明 特に指定しない限り、用語「脂肪族基」は直鎖状、分枝
鎖状または環状炭化水素を意味し、このような構造的特
徴の組合わせを保有するものを包含する。さらに、この
種の炭化水素は種々の置換基を含んでいてもよく、その
場合1個以上の水素原子が官能基で置き換えられている
(すなわち、脂肪族基は置換されていてもよい)。従っ
て、アルカン、アルケンおよびアルキンのような化学物
質の基がこの用語の意味に含まれる。
【0022】特に指定しない限り、用語「芳香族基」は
共役二重結合の系を有し、通常非結合電子対(すなわち
、孤立電子対)として存在するものを含めて6個以上の
数のπ電子を含む炭化水素環を意味する。同様に、これ
らの芳香族基は種々の官能基で置換されていてもよい。 芳香族基および置換芳香族基の例にはフェニル、ナフチ
ル、アニシル、トルイル、p−ニトロフェニルなとが含
まれるが、これらに限定されない。
【0023】脂肪族基は芳香族基で置換されていてもよ
く(例.ベンジル)、またその逆も言える(例.キシレ
ニル)。窒素、酸素または硫黄のような異種原子が環構
造中に存在して、脂肪族(例.テトラヒドロフラニル、
テトラヒドロピラニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピ
ロリジノなど)と芳香族(例.イミダゾリノ、フラニル
、チエニル、チアゾリル、ピリジニル、ピラジニルなど
)の両方の複素環を形成してもよい。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の一般的な実施態
様では、ジオール基質の立体化学を保持しつつ2個の隣
接ヒドロキシル基のうちの1個を水素原子で置換するた
めの効率のよい方法が開示される。こうして、式Iの化
合物は式IIの化合物へ簡単に、しかも費用をかけずに
変換することができる:
【0025】
【化5】
【0026】〔式中、nは0または1であり、R1 、
R2 、R3 およびR4 は独立して水素原子、脂肪
族基、芳香族基、芳香族複素環式基、脂肪族複素環式基
または式COYのカルボニル含有基を表し、ここでYは
水素原子、ハロゲン原子、R1 −R4 について上述
した基のいずれか、または式W(R5 )mの基を表し
、ここでWは窒素原子、酸素原子または硫黄原子を表し
、R5 は水素原子またはR1 −R4 について上述
した基のいずれかを表す、ただしWが窒素原子であると
きmは2に等しく、Wが酸素原子または硫黄原子である
ときmは1に等しくかつR5 は水素原子でない〕。
【0027】本発明の一態様において、式Iのジオール
のR1 とR3 、R2 とR4 、R1 とR4 、
またはR2 とR3 は同一の原子または基を表し、そ
してリンゴ酸およびその誘導体の製造に有用な環状スル
フィット中間体を形成するための出発物質として使用さ
れる。環状スルフィットは、式Iの化合物と塩化または
臭化チオニルのようなハロゲン化チオニルとを無溶媒で
あるいは塩化メチレン、酢酸エチルおよびジメトキシエ
タン(DME)のような不活性溶媒中で触媒量のN,N
−ジメチルホルムアミド(DMF)の存在下に約20−
100℃で反応させることにより形成される。この反応
中に発生するハロゲン化水素は不活性ガスと共に流出さ
せて塩基性溶液中に捕捉しても、再循環してもよい。化
学量論量のハロゲン化チオニルが使用される。実際には
、完全に反応させるために、わずかに過剰(1.1−1
.2当量)のハロゲン化チオニルが使用される。化合物
Iの選択に応じて5員または6員環から成る環状スルフ
ィットは、所望により分離・精製することができる;し
かしながら、それは単に溶媒を除去するだけで直接使用
される。
【0028】その後、得られた環状スルフィットは、別
個のまたは同一の反応器を使って、極性溶媒中約40−
100℃で適当なハロゲン化物塩により処理される。ハ
ロゲン化物は無機ハロゲン化物塩、例えばハロゲン化ア
ンモニウム塩、ハロゲン化アルカリ金属塩、またはハロ
ゲン化アルカリ土類金属塩、すなわち臭化アンモニウム
、臭化リチウム、塩化リチウム、塩化バリウム、臭化マ
グネシウム、ヨウ化ナトリウム、臭化ナトリウム、塩化
カルシウムなどである。適当なハロゲン化物塩はハロゲ
ン化テトラアルキル置換アンモニウムのような有機ハロ
ゲン化物塩であってもよい。化学量論量のハロゲン化物
塩が必要とされるが、実際には、完全に変換させるため
に、1.5−2.0当量のハロゲン化物塩が使用される
。生成したβ−ハロ非環状スルフィット誘導体は単離す
ることができるが、単離せずにそのまま使用することが
好ましい。
【0029】環状スルフィットとハロゲン化物塩との反
応により生成したβ−ハロ非環状スルフィット誘導体の
還元は、亜鉛、鉄、スズなどの微細な活性金属での処理
、または貴金属の存在下での接触水素化により実施され
る。例えば、還元は触媒量のパラジウム/炭素またはラ
ネーニッケルの存在下で水素を用いて行うことができる
。β−ハロ非環状スルフィットが完全に消費された後、
目的とする式IIの化合物は濾過および抽出処理により
得ることができる。 好適な実施態様 本発明の好適な実施態様では、リンゴ酸およびその誘導
体の製造に有用な環状スルフィット中間体を形成させる
ために、出発物質としてL−またはD−酒石酸のジアル
キルまたはジアリールエステルが使用される。エステル
の例には酒石酸ジメチル、ジエチルおよびジイソプロピ
ルが含まれ、これらは酒石酸と対応アルコールとを酸触
媒(例.H2 SO4 またはHCl)の存在下で反応
させると得られる。他のジアルキルエステルまたはジア
リールエステルも同様に製造することができる。
【0030】環状スルフィットは、酒石酸ジエステルま
たは酒石酸ジアミドと塩化または臭化チオニルのような
ハロゲン化チオニルとを無溶媒であるいは塩化メチレン
、酢酸エチルおよびジメトキシエタンのような不活性溶
媒中で触媒量のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF
)の存在下に約20−100℃で反応させることにより
形成される。この反応中に発生するハロゲン化水素は不
活性ガスと共に流出させて塩基性溶液中に捕捉しても、
再循環してもよい。化学量論量のハロゲン化チオニルが
使用される。実際には、完全に反応させるために、わず
かに過剰(1.1−1.2当量)のハロゲン化チオニル
が使用される。反応は通常10時間以内で完了する。反
応後、生成した環状スルフィットの分離を希望する場合
は、過剰のハロゲン化チオニルを蒸留により除去する;
これは真空蒸留で行う。より有利には、環状スルフィッ
トは、分離および更なる精製を行うことなく、単に溶媒
を除去するだけで直接使用される。ある場合には、溶媒
を除去せずに次の反応で使用する。
【0031】その後、得られた環状スルフィットは、反
応式1に従って、別個のまたは同一の反応器を使って、
極性溶媒(好ましくは、極性非プロトン性溶媒)中約2
0−100℃で適当なハロゲン化物塩により処理される
。ハロゲン化物は有機ハロゲン化物塩、例えばハロゲン
化アンモニウムまたはテトラアルキルアンモニウム、あ
るいは無機ハロゲン化物塩、例えばハロゲン化アルカリ
金属塩またはアルカリ土類金属塩(例.臭化リチウム、
塩化リチウム、臭化マグネシウム、塩化カルシウム、ヨ
ウ化ナトリウムなど)である。化学量論量のハロゲン化
物塩が必要とされるが、実際には、完全に変換させるた
めに、1.5−2.0当量のハロゲン化物が使用される
。有用な溶媒にはアセトン、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメトキシエ
タン(DME)などが含まれる。溶液の濃度は約0.5
M以上である。反応はシリカゲルによる薄層クロマトグ
ラフィーで監視することができ、通常12時間以内で完
了する。生成したβ−ハロリンゴ酸誘導体は単離するこ
とができるが、単離せずにそれらを使用することが好ま
しい。β−ハロリンゴ酸誘導体は知られており、酒石酸
ジアルキルのような酒石酸誘導体と五塩化リンまたは三
臭化リンとの反応を含む異なる経路からも得ることがで
きる(Beilsteins Handbuch de
r Organischen Chemie, Ban
d III, 419 )。
【0032】環状スルフィットとハロゲン化物との反応
により生成したβ−ハロリンゴ酸誘導体の還元は、亜鉛
、鉄、スズなどの活性金属での処理、またはパラジウム
やラネーニッケルのような貴金属の存在下での接触水素
化により実施される。例えば、環状スルフィットが完全
に消費された後、希塩酸で予備洗浄した亜鉛末が加えら
れる。環状スルフィットが酒石酸ジエステルからその場
で形成される場合は、亜鉛の添加後反応混合物に触媒量
の水を加える。出発物質として使用するために環状スル
フィットを初めに分離する場合は、有機溶媒の量に等し
い量の水を補助溶媒として使用する。反応混合物は開環
工程と同じ温度に保ち、激しく攪拌する。好ましくは、
存在する亜鉛の量を環状スルフィットの約2−3当量と
する。この反応は一般に10時間以内で完了する。 目的とするリンゴ酸誘導体は濾過および抽出処理により
得ることができる。
【0033】接触水素化によるβ−ハロリンゴ酸誘導体
の別の還元方法は、15−50psiの水素圧下に周囲
温度で行われる。有用な触媒にはパラジウム/炭素、ラ
ネーニッケルなどが含まれる。有効な溶媒は一般に環状
スルフィットとハロゲン化物との反応から生じる混合物
に水を添加して得られる水性−有機混合物である。水素
化はアルコールや芳香族溶媒の存在下で実施してもよい
。完全かつ迅速な反応を確実にするために、反応混合物
に塩基を加えて、生成するハロゲン化水素を中和する。 塩基は通常酸化マグネシウムのような金属酸化物、水酸
化カルシウムまたは水酸化カリウムのような水酸化物、
酢酸ナトリウムのような他の塩基、もしくはトリエチル
アミンのような第三アミンである。目的とするリンゴ酸
誘導体は濾過および抽出処理により得ることができる。
【0034】代表的な仕上げ処理の手順は次の通りであ
る:還元工程からの反応混合物を濾過して亜鉛残留物ま
たは貴金属触媒(回収できる)を除く。その後、濾液を
希塩酸で酸性となし、酢酸エチル、エーテルまたは塩化
メチレンのような有機溶媒で抽出する。抽出液を合わせ
、飽和塩化ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウム溶液で
洗い、無水硫酸マグネシウムまたは硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒の除去後、粗生成物は例えば蒸留あるいは
シリカゲルによるクロマトグラフィーで精製する。
【0035】反応式1に示すような酒石酸誘導体からの
この反応の総収率は一般に65−82%の範囲である。 リンゴ酸誘導体生成物の光学純度は、リンゴ酸化合物と
(S)−α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フ
ェニル酢酸クロライドとの反応により得られるエステル
の 1H  NMR分析により測定される。開示した方
法で通常得られるリンゴ酸誘導体の光学純度は実質的に
100%であり、このことは種々の反応中にラセミ化が
起こらず、これらの反応が高い立体選択性でもって進行
したことを示している。
【0036】本発明のリンゴ酸誘導体からリンゴ酸を製
造するためには、既知方法が採用される。例えば、リン
ゴ酸エステルは塩基で、例えば還流条件下に水性アルコ
ール水酸化ナトリウムで、加水分解することができる。 さらに、酒石酸から酒石酸誘導体を製造するために既知
方法が採用され、この誘導体はその後出発物質として使
用される。
【0037】
【実施例】本発明の本質および本発明の実施方法をさら
に詳しく説明するために、以下に実施例を提示するが、
これらはいかなる場合にも開示の残部を限定するものと
して解釈されるべきでない。 実験の一般条件 反応は還流冷却器、温度計および電磁攪拌機を備えた三
つ口丸底フラスコを使って、窒素雰囲気下または乾燥チ
ューブを用いて乾燥空気下で行う。接触水素化はパール
(Parr)接触水素化装置を使って行う。溶媒はすべ
て無水であるか、または使用前に乾燥する。
【0038】分析用薄層クロマトグラフィー(TLC)
はガラスシリカゲルプレート(厚さ0.25mm、E.
 Merck silica gel 60−F254
 )上で行う。フラッシュクロマトグラフィーは E.
 Merck 40−63−μm ノーマル相シリカゲ
ル上で溶離剤としてヘキサン中の15−20%または5
0%酢酸エチルを用いて行う。すべてのプロトンNMR
スペクトルは、Varian EM 360 60 M
Hzスペクトロメーターで溶媒としてCDCl3 を内
部標準としてテトラメチルシランを使って測定する。リ
ンゴ酸生成物の光学純度は、Bruker 300 M
Hzスペクトロメーターで溶媒としてCDCl3 を使
って、リンゴ酸化合物と(S)−α−メトキシ−α−(
トリフルオロメチル)フェニル酢酸との反応から誘導さ
れたエステルの 1H  NMR分析により測定し、す
べての場合に100%対掌体過剰を示した。赤外線スペ
クトルは Nicolet 5DXC FT−IR ス
ペクトロメーターで測定する。旋光度はPerkin−
Elmer 243 旋光計で測定する。
【0039】試薬類はすべて商業源から得られ、特に指
示がない限り精製せずに使用する。亜鉛末は10%HC
l溶液で短時間処理し、その後蒸留水とアセトンで洗い
、真空乾燥する。酒石酸環状スルフィットは、わずかに
改変した既知方法(E. Schiller, Ber
ichte 1909, 42, 2017)に従って
、酒石酸ジエステルと塩化チオニルとを無溶媒でまたは
最少量の溶媒中で反応させることにより、98%以上の
収率で得られる。L−(+)−酒石酸ジエステルから、
(−)−酒石酸環状スルフィットが得られる。それらは
分離せずに使用されるか、または溶媒の除去後それ以上
精製せずに使用される。
【0040】
【実施例1】D−(+)−リンゴ酸ジイソプロピルの製
造 DME(10ml)中の(−)−酒石酸ジイソプロピル
環状スルフィット(2.8g,10mmol)の冷却(
氷水浴)溶液にLiBr(1.3g,15mmol)を
徐々に加えた。添加後、この混合物を約60−70℃に
加熱し、2時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー(T
LC)は出発環状スルフィットが消費されたことを示し
た。水(10ml)を加え、続いて亜鉛末(2.0g,
30mmol)を加えた。この混合物を同一温度で激し
く2時間攪拌し、冷却した。セライトを通して混合物を
濾過した。固体残留物を水(2x10ml)と酢酸エチ
ル(2x10ml)で十分に洗った。水相を分離し、濃
HClで酸性となし、3x20mlの酢酸エチルで抽出
した。有機相を合わせ、ブラインと飽和NaHCO3 
で洗い、MgSO4 で乾燥した。溶媒の除去後、粗生
成物をシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィーにか
け、ヘキサン中の15%EtOAcで溶離して、無色液
体としての表題化合物1.8g(82%)を得た。 〔α〕25D + 12.2 °(c 1.02, E
toH)。1H NMR: δ 4.9 − 5.4 
(m, 2H), 4.5 (d, d, J=5 H
z, 6 Hz,1H), 3.3  (d, J =
5 Hz, 1H), 2.8 (d, J=6 Hz
, 2 H), 1.3 (d, d, J=6 Hz
,12 H); IR (無溶媒) 3500, 29
81, 1743, 1456, 1378, 122
3, 1109, 960, 826cm−1。
【0041】
【実施例2】D−(+)−リンゴ酸ジイソプロピルの製
造 THF(20ml)中の(−)−酒石酸ジイソプロピル
環状スルフィット(5.6g,20mmol)の冷却(
氷水浴)溶液にLiBr(2.6g,30mmol)を
徐々に加えた。添加後、この混合物を約60℃に加熱し
、16時間攪拌した。水(20ml)を加え、続いて亜
鉛末(2.6g,40mmol)を加えた。この混合物
を同一温度で激しく2時間攪拌し、冷却した。反応混合
物の仕上げ処理を行い、生成物を例1のように精製して
表題化合物(3.6g,82%)を得た。〔α〕25D
 + 9.6°(c 2.24,EtoH)。
【0042】
【実施例3】2−エチル−3−メチル−3−ヒドロキシ
プロピオン酸メチルの製造 DME(10ml)中のトレオ−メチル  2−エチル
−3−メチル−2,3−ジヒドロキシグリシデート環状
スルフィット(2.1g,10mmol)の冷却(氷浴
)溶液にLiBr(1.3g,15mmol)を徐々に
加えた。添加後、この混合物を約60−70℃に加熱し
、5時間攪拌した。水(10ml)を加え、続いて亜鉛
末(2.0g,30mmol)を加えた。この混合物を
同一温度で激しく2時間攪拌した。反応混合物の仕上げ
処理を例1のように行い、粗生成物をシリカゲルでクロ
マトグラフィーにかけ、ヘキサン中の25%EtOAc
で溶離して表題化合物を得た。
【0043】
【実施例4】D−(+)−リンゴ酸ジイソプロピルの製
造 室温でDMF(20ml)中の(−)−酒石酸ジイソプ
ロピル環状スルフィット(5.6g,20mmol)の
溶液にLiCl(1.7g,40mmol)を徐々に加
えた。添加後、この混合物を約70℃に加熱し、3時間
攪拌した。TLCは出発環状スルフィットが消費された
ことを示した。水(20ml)を加え、続いて亜鉛末(
3.9g,60mmol)を加えた。この混合物を同一
温度で激しく3時間攪拌し、冷却した。反応混合物の仕
上げ処理を行い、生成物を例1のように精製して表題化
合物(2.94g,67%)を得た。〔α〕25D +
10.6°(c 2.24, EtoH)。
【0044】
【実施例5】3−ヒドロキシ−3−イソプロピルプロピ
オン酸メチルの製造 DME(10ml)中のメチル  3−イソプロピル−
2,3−ジヒドロキシグリシデート環状スルフィット(
2.1g,10mmol)の冷却溶液(氷浴)にLiB
r(1.3g,15mmol)を加えた。添加後、この
混合物を約60−70℃に加熱し、5時間攪拌した。 水(10ml)を加え、続いて亜鉛末(2.0g,30
mmol)を加えた。この混合物を同一温度で激しく2
時間攪拌した。反応混合物の仕上げ処理を例1のように
行い、粗生成物をシリカゲルでクロマトグラフィーにか
け、ヘキサン中の25%EtOAcで溶離して表題化合
物を得た。
【0045】
【実施例6】L−(+)−酒石酸ジイソプロピルからD
−(+)−リンゴ酸ジイソプロピルの製造L−(+)−
酒石酸ジイソプロピル(23.4g,100mmol)
に塩化チオニル(8.1ml,110mmol)を滴下
し、続いて10滴のDMFを加えた。この溶液を約50
℃へ徐々に加熱し、攪拌した。その間発生するHClを
窒素で流出させてNaOH溶液中に捕捉した。30分後
、溶液を冷却し、アセトン(200ml)を加えた。こ
の溶液を約5℃に冷却し、LiBr(13g,150m
mol)を少しずつ加えた。添加中に温度が約10℃に
上昇した。得られた混合物を50℃で12時間還流した
。この混合物を冷却し、水150mlの存在下に10%
Pd/C(3.5g)およびMgO(14g,350m
mol)を含む水素添加フラスコに移した。この混合物
を15psiのH2 のもとに25℃で5.5時間水素
化した。セライトを通して混合物を濾過し、濾液を濃縮
してアセトンを除き、抽出溶媒としてCH2 Cl2 
を使って例1のように仕上げ処理を行った。 粗生成物を76−80℃/0.4mmHgで蒸留して表
題化合物(17.4g,80%)を得た。〔α〕25D
 + 11.6 °(c 2.56, EtoH)。
【0046】
【実施例7】2−メチル−3−エチル−3−ヒドロキシ
プロピオン酸メチルの製造 DME(10ml)中のトレオ−メチル  2−メチル
−3−エチル−2,3−ジヒドロキシグリシデート環状
スルフィット(2.1g,10mmol)の冷却溶液(
氷浴)にLiBr(1.3g,15mmol)を加えた
。 添加後、この混合物を約60−70℃に加熱し、5時間
攪拌した。水(10ml)を加え、続いて亜鉛末(2.
0g,30mmol)を加えた。この混合物を同一温度
で激しく2時間攪拌した。反応混合物の仕上げ処理を例
1のように行い、粗生成物をシリカゲルでクロマトグラ
フィーにかけ、ヘキサン中の25%EtOAcで溶離し
て表題化合物を得た。
【0047】
【実施例8】D−(+)−リンゴ酸ジエチルの製造DM
E(100ml)中の(−)−酒石酸ジエチル環状スル
フィット(25.2g,100mmol)の冷却(氷水
浴)溶液にLiBr(13g,150mmol)を徐々
に加えた。添加後、この混合物を約80℃に加熱し、2
時間攪拌した。TLCは出発環状スルフィットが消費さ
れたことを示した。水(100ml)を加え、続いて亜
鉛末(20g,300mmol)を加えた。この混合物
を同一温度で激しく1時間攪拌し、冷却した。反応混合
物の仕上げ処理を例1のように行い、生成物を86−9
0℃/1.4mmHgで蒸留して、無色液体として表題
化合物(15.7g,82%)を得た。〔α〕25D 
+10.7 °(c 2.29, EtoH)。1H 
NMR: δ 4.5 (d, d, J =5 Hz
, 7 Hz, 1H),4.0−4.6 (m, 4
H), 3.3  (d, J=5 Hz, 1H),
 2.8 (d, J=Hz, 2 H), 1.3 
(dt, J=7 Hz, 6 H); IR(無溶媒
) 3500, 1994, 1743, 1378,
 1230, 1103, 1032, 857 cm
−1。
【0048】
【実施例9】L−(+)−N,N,N′,N′−テトラ
エチル酒石酸ジアミドからD−(+)−N,N,N′,
N′−テトラエチルリンゴ酸ジアミドの製造DME(約
30ml)中のL−(+)−N,N,N′,N′−テト
ラエチル酒石酸ジアミド(26.0g,100mmol
)に塩化チオニル(8.1ml,110mmol)を滴
下した。この混合物を約50−60℃に徐々に加熱し、
攪拌した。この間発生したHClガスを窒素で流出させ
た。全部の酒石酸ジアミドが消費された後、この混合物
を周囲温度に冷却し、DME(170ml)を加えた。 この溶液を約5℃に冷却し、LiBr(13g,150
mmol)を少しずつ加えた。その後、得られた混合物
を60−70℃で12時間加熱した。亜鉛末(16.4
g,250mmol)を加え、次に水(約1ml)を加
えた。この混合物を同一温度で2時間攪拌した。反応混
合物の仕上げ処理を例1のように行い、粗生成物を蒸留
して表題化合物を得た。
【0049】
【実施例10】L−(+)−酒石酸ジエチルからD−(
+)−リンゴ酸ジエチルの製造 L−(+)−酒石酸ジエチル(20.6g,100mm
ol)に塩化チオニル(8.1ml,110mmol)
を滴下し、続いて10滴のDMFを加えた。この溶液を
約50℃へ徐々に加熱し、攪拌した。その間発生するH
Clを窒素で流出させてNaOH溶液中に捕捉した。1
時間後、溶液を冷却し、アセトン(100ml)を加え
た。この溶液を約0℃に冷却し、LiBr(17.4g
,200mmol)を少しずつ加えた。添加中に温度が
約10℃に上昇した。得られた混合物を45−50℃で
7時間還流した。亜鉛末(16.4g,250mmol
)を加え、次に水(0.5ml)を加えた。この混合物
を同一温度で2時間攪拌した。反応混合物の仕上げ処理
を例1のように行い、粗生成物を蒸留して表題化合物(
13.3g,70%)を得た。〔α〕25D + 10
.5 °(c 2.05, EtoH)。
【0050】
【実施例11】D−(+)−リンゴ酸ジエチルの製造D
ME(20ml)中の(−)−酒石酸ジエチル環状スル
フィット(5.1g,20mmol)の冷却(氷水浴)
溶液にLiBr(2.6g,30mmol)を徐々に加
えた。添加後、この混合物を約50℃に加熱し、5時間
攪拌した。TLCは出発環状スルフィットが消費された
ことを示した。この混合物を冷却し、水(100ml)
中に10%Pd/C(1.5g)およびMgO(2.4
g,60mmol)を含む水素添加フラスコにDME(
20ml)によって移した。この混合物を50psiの
H2 圧下に25℃で30分間水素化し、濾過し、例6
のように仕上げ処理を行った。粗生成物をフラッシュク
ロマトグラフィーにかけ、ヘキサン中の15%EtOA
cで溶離して表題化合物(2.45g,64%)を得た
。〔α〕25D + 10.3 °(c2.23, E
toH)。
【0051】
【実施例12】L−(+)−酒石酸ジフェニルからD−
(+)−リンゴ酸ジフェニルの製造 EtOAc(約30ml)中のL−(+)−酒石酸ジフ
ェニル(30.2g,100mmol)に塩化チオニル
(8.1ml,110mmol)を滴下した。この混合
物を約50−60℃へ徐々に加熱し、攪拌した。その間
発生したHClガスを窒素で流出させた。酒石酸ジエス
テルが全部消費された後、この混合物を約5℃に冷却し
、LiBr(13.0g,50mmol)を少しずつ加
えた。その後、得られた混合物を12時間還流し、周囲
温度へ冷却し、水(150ml)の存在下に10%Pd
/C(3.5g)およびMgO(14g,350mmo
l)を含む水素添加フラスコに移した。この混合物を1
5−50psiのH2 圧下に周囲温度で完了するまで
水素化し、濾過し、例6のように仕上げ処理を行った。 粗生成物をシリカゲルでクロマトグラフィーにかけ、ヘ
キサン中の25%EtOAcで溶離して表題化合物を得
た。
【0052】
【実施例13】D−(+)−リンゴ酸ジエチルの製造D
ME(20ml)中の(−)−酒石酸ジエチル環状スル
フィット(5.1g,20mmol)の冷却(氷水浴)
溶液にLiBr(2.6g,30mmol)を徐々に加
えた。添加後、この混合物を約70℃に加熱し、12時
間攪拌した。TLCは出発環状スルフィットが消費され
たことを示した。この混合物を冷却し、MeOH(15
0ml)中の活性ラネーニッケル(10g,50%水性
スラリー,pH>9)を含む水素添加フラスコに移した
。この混合物を50psiのH2 圧下に25℃で5時
間水素化し、濾過し、濾液を濃縮して例6のように仕上
げ処理を行った。粗生成物をフラッシュクロマトグラフ
ィーにかけ、ヘキサン中の15%および20%EtOA
cで溶離して表題化合物(2.67g,70%)を得た
。〔a〕25D + 9.9°(c 2.22, Et
OH)。
【0053】
【実施例14】D−(+)−リンゴ酸ジエチルの製造0
℃でアセトン(20ml)中の(−)−酒石酸ジエチル
環状スルフィット(5.1g,20mmol)の溶液に
LiBr(2.6g,30mmol)を徐々に加えた。 添加中温度が10℃に上昇した。添加後、この混合物を
約50℃で還流し、6時間攪拌した。TLCは出発環状
スルフィットが消費されたことを示した。この混合物を
冷却し、水(100ml)中に10%Pd/C(1.0
g)およびMgO(2.4g,60mmol)を含む水
素添加フラスコに移した。この混合物を15−40ps
iのH2 圧下に25℃で2時間水素化し、濾過し、例
6のように仕上げ処理を行った。粗生成物をフラッシュ
クロマトグラフィーにかけ、ヘキサン中の15%および
20%EtOAcで溶離して表題化合物(2.83g,
74%)を得た。〔a〕25D + 10.6 (c 
2.22, EtOH)。
【0054】
【実施例15】L−(+)−酒石酸ジメチルからD−(
+)−リンゴ酸ジメチルの製造 EtOAc(25ml)中のL−(+)−酒石酸ジメチ
ル(17.8g,100mmol)の懸濁液に塩化チオ
ニル(8.1ml,110mmol)を滴下した。この
混合物を60℃で15時間加熱した。得られた溶液をD
ME(100ml)で希釈し、0℃に冷却した。LiB
r(17.4g,200mmol)を少しずつ加えた。 その後、得られた混合物を70℃へ加熱し、2時間攪拌
した。亜鉛末(16.4g,250mmol)を加え、
この混合物を80℃で5時間還流した。この混合物を冷
却し、例6のように仕上げ処理を行った。生成物は水溶
性であるので、回収率が低かった。粗生成物をクロマト
グラフィーにかけ、ヘキサン中の20%および50%E
tOAcで溶離して表題化合物(6.17g,38%)
を無色の液体として得た。〔α〕25D + 9.1°
(c 2.15, EtOH)。1H NMR: δ4
.5 (t, J =6 Hz, 1H), 3.85
 (S, 3H), 3.75 (S, 3H), 3
.5 (bs, 1H), 2.8 (d,J=6 H
z, 2 H) ; IR (無溶媒) 3494, 
3008, 2959, 1743, 1440, 1
370, 1279,1222, 1173, 111
0, 1046, 1004, 850 cm−1。
【0055】
【実施例16】D−(+)−リンゴ酸ジイソプロピルの
製造 DMF(10ml)中の(−)−酒石酸ジイソプロピル
環状スルフィット(2.8g,10mmol)の溶液に
CaCl2 (2.22g,20mmol)を加えた。 添加後、この混合物を約60℃に加熱し、16時間攪拌
した。水(10ml)を加え、次に亜鉛末(2.0g,
30mmol)を加えた。この混合物を70℃で激しく
5時間攪拌した。この反応混合物を例6のように仕上げ
処理を行い、粗生成物をシリカゲルでクロマトグラフィ
ーにかけ、ヘキサン中の25%EtOAcで溶離して表
題化合物(0.86g,40%)を無色の油として得た
【0056】前述の実施例は本発明の特定の実施態様を
例示するものである。従って、これらの実施例はいかな
る場合も本発明の範囲を制限するものとして解釈される
べきでない。実際、当業者にとっては本発明の開示から
本発明の他の実施態様が容易に明らかになるだろう。こ
れらの実施態様は本発明の範囲および精神に含まれ、本
発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ規定されるも
のである。

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式Iの化合物を式IIの化合物へ変換
    する方法であって、 【化1】 〔式中、nは0または1であり、R1 、R2 、R3
     およびR4 は独立して水素原子、脂肪族基、芳香族
    基、芳香族複素環式基、脂肪族複素環式基または式CO
    Yのカルボニル含有基を表し、ここでYは水素原子、ハ
    ロゲン原子、R1 −R4 について上述した基のいず
    れか、または式W(R5 )mの基を表し、ここでWは
    窒素原子、酸素原子または硫黄原子を表し、R5 は水
    素原子またはR1 −R4 について上述した基のいず
    れかを表す、ただしWが窒素原子であるときmは2に等
    しく、Wが酸素原子または硫黄原子であるときmは1に
    等しくかつR5 は水素原子でない〕 (a)式Iの化合物をハロゲン化チオニルと反応させて
    環状スルフィットを形成させ; (b)前記環状スルフィットをハロゲン化物塩と反応さ
    せてハロ置換非環状スルフィットを形成させ;そして(
    c)前記ハロ置換非環状スルフィットを適当な還元剤と
    反応させて式IIの化合物を得る; ことから成る方法。
  2. 【請求項2】  ハロゲン化チオニルは塩化チオニルで
    ある、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】  ハロゲン化チオニルは臭化チオニルで
    ある、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】  適当なハロゲン化物塩は無機ハロゲン
    化物塩より成る群から選ばれる、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】  無機ハロゲン化物塩はLiBr、Li
    Cl、NaBrまたはNaIより成る群から選ばれるハ
    ロゲン化アルカリ金属塩である、請求項4の方法。
  6. 【請求項6】  無機ハロゲン化物塩はCaCl2 、
    BaCl2 またはMgBr2 より成る群から選ばれ
    るハロゲン化アルカリ土類金属塩である、請求項4の方
    法。
  7. 【請求項7】  適当なハロゲン化物塩は有機ハロゲン
    化物塩である、請求項1の方法。
  8. 【請求項8】  工程(a)、(b)または(c)の条
    件は不活性溶媒の使用を含む、請求項1の方法。
  9. 【請求項9】  前記還元剤は微細な活性金属から成る
    、請求項1の方法。
  10. 【請求項10】  前記金属は亜鉛、鉄またはスズより
    成る群から選ばれる、請求項9の方法。
  11. 【請求項11】  前記還元剤は貴金属の存在下の水素
    から成る、請求項1の方法。
  12. 【請求項12】  前記還元剤はパラジウム/炭素の存
    在下の水素から成る、請求項1の方法。
  13. 【請求項13】  前記還元剤はラネーニッケルの存在
    下の水素から成る、請求項1の方法。
  14. 【請求項14】  工程(a)、(b)または(c)は
    不活性溶媒の使用を含む、請求項1の方法。
  15. 【請求項15】  工程(a)の不活性溶媒は塩化メチ
    レン、酢酸エチルまたはジメトキシエタンより成る群か
    ら選ばれる、請求項14の方法。
  16. 【請求項16】  工程(b)の不活性溶媒はアセトン
    、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたはジ
    メトキシエタンより成る群から選ばれる極性非プロトン
    性溶媒である、請求項14の方法。
  17. 【請求項17】  工程(c)の不活性溶媒は脂肪族ア
    ルコールまたは芳香族溶媒である、請求項14の方法。
  18. 【請求項18】  工程(a)、(b)または(c)は
    約20−100℃の範囲の反応温度で行う、請求項1の
    方法。
  19. 【請求項19】  式Iの化合物は光学的に活性であり
    、式IIの化合物も光学的に活性である、請求項1の方
    法。
  20. 【請求項20】  R1 およびR3 は同一の原子ま
    たは基を表す、請求項1の方法。
  21. 【請求項21】  R1 およびR4 は同一の原子ま
    たは基を表す、請求項1の方法。
  22. 【請求項22】  R2 およびR4 は同一の原子ま
    たは基を表す、請求項1の方法。
  23. 【請求項23】  R2 およびR3 は同一の原子ま
    たは基を表す、請求項1の方法。
  24. 【請求項24】  式Iの化合物は遊離の酸基またはチ
    オ酸基をもたない酒石酸の誘導体である、請求項1の方
    法。
  25. 【請求項25】  式Iの化合物はL−酒石酸のジエス
    テルまたはジアミドである、請求項1の方法。
  26. 【請求項26】  式Iの化合物はD−酒石酸のジエス
    テルまたはジアミドである、請求項1の方法。
  27. 【請求項27】  式IIの化合物は遊離の酸基または
    チオ酸基をもたないリンゴ酸の誘導体である、請求項1
    の方法。
  28. 【請求項28】  式IIの化合物は遊離の酸基または
    チオ酸基をもたないL−リンゴ酸の誘導体である、請求
    項1の方法。
  29. 【請求項29】  式IIの化合物は遊離の酸基または
    チオ酸基をもたないD−リンゴ酸の誘導体である、請求
    項1の方法。
  30. 【請求項30】  遊離の酸基またはチオ酸基をもたな
    い酒石酸誘導体を遊離の酸基またはチオ酸基をもたない
    リンゴ酸誘導体へ変換する方法であって、(a)遊離の
    酸基またはチオ酸基をもたない酒石酸誘導体をハロゲン
    化チオニルと反応させて環状酒石酸スルフィットを形成
    させ; (b)前記環状酒石酸スルフィットをハロゲン化物塩と
    反応させてβ−ハロリンゴ酸スルフィットを形成させ;
    そして (c)前記β−ハロリンゴ酸スルフィットを還元剤と反
    応させて遊離の酸基またはチオ酸基をもたないリンゴ酸
    誘導体を得る; ことから成る方法。
  31. 【請求項31】  酒石酸誘導体はそのL−異性体であ
    り、リンゴ酸誘導体はそのD−異性体である、請求項3
    0の方法。
  32. 【請求項32】  リンゴ酸誘導体はD−リンゴ酸のエ
    ステルである、請求項31の方法。
  33. 【請求項33】  リンゴ酸の誘導体を遊離のリンゴ酸
    またはその塩に変換することをさらに含む、請求項30
    の方法。
  34. 【請求項34】  遊離のリンゴ酸またはその塩はその
    D−異性体である、請求項33の方法。
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