JPH0753465Y2 - 全稈供給形脱穀機における扱胴 - Google Patents

全稈供給形脱穀機における扱胴

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JPH0753465Y2
JPH0753465Y2 JP7287389U JP7287389U JPH0753465Y2 JP H0753465 Y2 JPH0753465 Y2 JP H0753465Y2 JP 7287389 U JP7287389 U JP 7287389U JP 7287389 U JP7287389 U JP 7287389U JP H0753465 Y2 JPH0753465 Y2 JP H0753465Y2
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Japan
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culm
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spiral
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JP7287389U
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JPH0312734U (ja
Inventor
昇一 佐藤
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、スクリュー式扱胴を収蔵軸架した扱室内に、
穀稈の全量を供給して脱穀処理する全稈供給形脱穀機に
おける扱胴に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来上記のような、全稈供給形脱穀機においては例えば
実開昭60-179147号公報に記載されているように、扱胴
周面に巻着するスパイラのピッチを穀稈供給側から藁稈
排出側にかけて異にして扱胴なるものを構成したものは
従来技術として存在している。
(ハ)考案が解決しようとする課題 このように従来技術としては、扱胴周面に巻着するスパ
イラのピッチを穀稈供給側から藁稈排出側にかけて異に
したものは存在するものであるが、 本考案にあっては、扱胴の周面に巻着するスパイラの高
さの高いものは穀稈の送り作用が大になるが扱室内にお
ける詰まり現象が発生し易くなり、逆に低いと送り作用
は小になり詰まり現象が生じない、また、扱歯の高いも
のは脱粒作用が大きく低いと脱粒作用は低下するという
観点から、扱室の穀稈供給側から途中までの間では脱粒
作用を主体とし、途中から藁稈排出側に至る間において
は送り作用を主体にして扱卸物の受網からの漏下を高
め、全体として安定した脱穀処理作用の遂行により脱穀
性能を向上させるのを目的として考案に至ったものであ
る。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで本考案は、前記の目的を達成するために、 スクリュー式扱胴を収蔵軸架した扱室内に、穀稈の全量
を供給して脱穀処理する全稈供給形脱穀機において、前
記扱胴の周面に螺旋状に巻着するスパイラの高さを、穀
稈供給側から途中までの間を低く途中から藁稈排出側に
至る間を高く形成して受網との間隔を大小異にするとと
もに、前記の低く形成したスパイラ部分に基部側を取着
する扱歯の高さを高くし、高く形成したスパイラ部分に
取着した扱歯の高さを低くして各扱歯と受網の間隙を同
一に構成したのである。
(ホ)作用 このように構成すると、扱室の穀稈供給側に供給された
穀稈はスクリュー式扱胴によって藁稈排出側に移送され
ながら脱穀処理されるのであるが、このとき、扱胴の周
面に巻着されたスパイラの高さが穀稈供給側から途中ま
では低くスパイラと受網の間隔は大であることから、こ
の間は穀稈の藁稈排出側に向けての送りは遅くなるとと
もに一時的に多量の穀稈を供給されてもこれを受入れて
処理し、そしてその処理においてはこの低いスパイラ部
分に取着する扱歯の高さが高いので脱粒作用が強力に行
なわれるようになって、送りの遅い状態で強力に脱粒作
用が反復されるよういになり、途中から藁稈排出側に至
る間はスパイラの高さが高く扱歯の高さは低くなってい
て送り作用は大となるとともに脱粒作用は弱くなるの
で、前記の途中まで送られたものは藁稈排出側に向け早
く送られるようになって扱卸物の受網から漏下を促進し
ながら、その弱い脱粒作用によって余剰な塵埃発生は回
避されるようになる。
また、穀稈供給側から藁稈排出側にかけての全扱歯と受
網の間隙は同一に構成されていて、前記の脱穀処理作用
は安定するのである。
(ヘ)実施例 以下本考案について実施例図を参照して説明する。この
例図に示す全稈供給形脱穀機はコンバインとして搭載さ
れたものであるから、そのコンバイン全体の概要から記
載することにする。
(a)は機台(6)を支持する走行装置で、この機台
(6)上の左側にはスクリュー式扱胴(1)を前後方向
にして収蔵軸架した扱室(2)と、この扱室(2)から
の扱卸物を選別する揺動選別体(b)を上下に配設し、
揺動選別体(b)の下側に選別風路(7)を形成して構
成する全稈供給形脱穀機(B)を搭載し、その右側には
操縦部(8)と穀粒タンク(9)を前後に設け、前記脱
穀機(B)と操縦部(8)の前方にフィーダーハウス
(10)を介して刈取部(A)を連設し、刈取部(A)で
の刈取穀稈を扱室(2)に供給するようになっている。
刈取部(A)には刈刃(11)と掻込オーガ(12)が横設
され刈刃(11)の前側上方に掻込リール(13)設けてあ
る。
前記の扱室(2)の下周り側には、穀稈供給側から藁稈
排出側にかけて弧状の受網(4)が張設され、藁稈排出
側端部には下向き開口の排藁口(14)を開設している。
また、揺動選別体(b)は穀稈供給側から藁稈排出側に
かけてフィードパン(15)・第1チャフシーブ(16)・
篩線(17)・第2チャフシーブ(18)を順次連設し、第
1チャフシーブ(16)の下側にグレンシーブ(19)を設
けて、これらフィードパン(15)・第1チャフシーブ
(16)・篩線(17)・第2チャフシーブ(18)・グレン
シーブ(19)が一体となって前後に揺動するようになっ
ている。
前記の揺動選別体(b)の下側に形成する選別風路
(7)にはフィードパン(15)の下側に設ける圧風ファ
ン(20)によって起風される選別風が揺動選別体(b)
にそって吹流して上方に吹き抜けるようになり、選別風
路(7)の底部でグレンシーブ(19)の下方に横設され
る1番物受樋(21)等によって1番物は前記の穀粒タン
ク(9)に収納され、2番物受樋(22)内のものは揚穀
筒(23)により扱室(2)に還元される構成になってい
る。
なお、(24)は矢印(イ)方向に回転する掻出刀であ
り、(25)は排塵口、(26)は前記穀粒タンク(9)内
の1番物を取出す排出筒である。
したがって、走行装置(a)によって機体が前進する
と、植立穀稈は掻込リール(13)で掻込まれながら刈刃
(11)で刈取られこの刈取られた穀稈は掻込オーガ(1
2)によって集合されてフィーダーハウス(10)内を送
上ののち扱室(2)に供給されてスクリュー式扱胴
(1)で脱穀処理され、受網(4)から漏下する扱卸物
は前後に揺動する揺動選別体(b)の揺動作用と選別風
路(7)を吹流する選別風によって選別されて、1番物
は1番物受樋(21)から穀粒タンク(9)に収納され、
2番物は2番物受樋(22)に落下して揚穀筒(23)で扱
室(2)に還元され再選別されるようになる。
また、受網(4)から漏下しない藁切れなどの排塵物は
藁稈排出側の排藁口(14)から排出され、第2チャフシ
ーブ(18)の終端部から排出されるものと一緒になり掻
出刀(24)によって排塵口(25)から機外に掻出され
る。
次に、本考案の要部について記載すると、 前記のスクリュー式扱胴(1)は、周面にスパイラ
(3)が螺旋状に巻着され、そのスパイラ(3)の側面
に適当な間隔をあけて扱歯の基部側が溶着されて矢印
(ロ)方向に回転するように構成されている。
前記のスパイラ(3)は、穀稈供給側から途中までの間
におけるスパイラ部分(3a)を、その高さを低く形成し
て受網(4)との間隔(L)を大にするとともにピッチ
(P1)を小にし、この部分(3a)に一体に取着する扱歯
(5a)はその高さを高くして扱歯(5a)と受網(4)間
に間隙(C)を保持させてあり、途中から藁稈排出側に
至る間のスパイラ部分(3b)は、その高さを高くして受
網(4)との間隔(M)を小にし、ピッチ(P2)は大に
してある。また、この部分(3b)に取着した扱歯(5b)
の高さは低くしてこの扱歯(5b)と受網(4)の間を前
記の間隙(C)と同一に構成してある。
これによって、扱室(2)の穀稈供給側に供給された穀
稈は、高さが低くピッチ(P1)を小にしたスパイラ部分
(3a)と高さの高い扱歯(5a)によって藁稈排出側に向
けての送りは遅くなるとともに穀稈供給側から途中まで
の扱室(2)内のスペースが確保され一時的に多量の穀
稈が供給されてもこれを受入れて処理し、そしてその処
理においては脱粒作用が強力に行なわれて脱粒作用が主
体となって処理され、その後高さが高くピッチ(P2)が
大なるスパイラ部分(3b)と高さの低い扱歯(5b)によ
り藁稈排出側に向け早く送られるようになって送り作用
が主体となり扱卸物の受網(4)からの漏下を促進しな
がら、その弱い脱粒作用によって余剰の塵埃発生はなく
なり、動力の浪費なく損傷粒も生じない状態で処理され
るのである。
(ト)考案の効果 本考案は、以上詳述したように、スクリュー式扱胴を収
蔵軸架した扱室内に、穀稈の全量を供給して脱穀処理す
る全稈供給形脱穀機におて、前記扱胴の周面に螺旋状に
巻着するスパイラの高さを、穀稈供給側から途中までの
間を低く途中から藁稈排出側に至る間を高く形成して受
網との間隔を大小異にするとともに、前記の低く形成し
たスパイラ部分に基部側に取着する扱歯の高さを高く
し、高く形成したスパイラ部分に取着した扱歯の高さを
低くして各扱歯の受網の間隙を同一に構成したのである
から、扱胴の周面に巻着されたスパイラの高さが穀稈供
給側から途中までは低くスパイラと受網の間隔は大とな
って、この間は穀稈の藁稈排出側に向けての送りは遅く
なるとともに一時的に多量の穀稈が供給されてもこれを
受入れて処理し、そしてその処理においてはこの低いス
パイラ部分に取着する扱歯の高さが高いので脱粒作用が
強力に行なわれるようになって扱室の穀稈供給側から途
中までの間では脱粒作用がを主体となり、途中から藁稈
排出側に至る間はスパイラの高さが高く扱歯の高さは低
くしてあるので、送り作用は大となるとともに脱粒作用
は弱くなるので、前記の途中まで送られたものは藁稈排
出側に向け早く送られるようになって送り作用が主体と
なり扱卸物の受網から漏下を高め、全体として安定した
脱穀処理作用が遂行でき脱穀性能を向上させることがで
きたのである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施態様を例示れるものにして、そ
の、 第1図は本考案要部の拡大図、第2図はコンバイン全体
を示す側面図である。 1……扱胴、2……扱室 3……スパイラ、4……受網 L・M……間隔、3a・3b……スパイラ部分 5a・5b……扱歯、C……間隙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリュー式扱胴(1)を収蔵軸架した扱
    室(2)内に、穀稈の全量を供給して脱穀処理する全稈
    供給形脱穀機において、前記扱胴(1)の周面に螺旋状
    に巻着するスパイラ(3)の高さを、穀稈供給側から途
    中までの間を低く途中から藁稈排出側に至る間を高く形
    成して受網(4)との間隔(L)(M)を大小異にする
    とともに、前記の低く形成したスパイラ部分(3a)に基
    部側を取着する扱歯(5a)の高さを高くし、高く形成し
    たスパイラ部分(3b)に取着した扱歯(5b)の高さを低
    くして各扱歯(5a)(5b)と受網(4)の間隙(C)を
    同一に構成したことを特徴とする全稈供給形脱穀機にお
    ける扱胴。
JP7287389U 1989-06-20 1989-06-20 全稈供給形脱穀機における扱胴 Expired - Lifetime JPH0753465Y2 (ja)

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JPH0312734U JPH0312734U (ja) 1991-02-08
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JP5797940B2 (ja) * 2011-06-09 2015-10-21 ヤンマー株式会社 コンバインの扱胴

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