JPH0752686A - 自動変速機の潤滑装置 - Google Patents

自動変速機の潤滑装置

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Publication number
JPH0752686A
JPH0752686A JP5205255A JP20525593A JPH0752686A JP H0752686 A JPH0752686 A JP H0752686A JP 5205255 A JP5205255 A JP 5205255A JP 20525593 A JP20525593 A JP 20525593A JP H0752686 A JPH0752686 A JP H0752686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
range
engine
idle
oil temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP5205255A
Other languages
English (en)
Inventor
Shujiro Morinaga
森永  修二郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP5205255A priority Critical patent/JPH0752686A/ja
Publication of JPH0752686A publication Critical patent/JPH0752686A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン直結のオイルポンプの発生する油圧
により、変速制御と変速機内の潤滑とをする自動変速機
において、高速惰性走行中にNレンジ操作がされても潤
滑不足を来すことなく、ギア,シャフト等の焼付を防止
する。 【構成】 車速信号SPD 及びスロットル全閉信号LLSWの
状態から高速惰性走行中であると判別したら(S3,S4共
にYES)、まず、レンジ位置信号を入力し、Nレンジ
に操作されたか否かを判定する(S5,S6)。Nレンジに
操作されたと判定された場合には、さらにAT作動油の
油温信号TATFを入力し(S7)、あらかじめ設定されたマ
ップに基づいてISC目標回転数MISCに対する増加補正
値αを算出し(S8)、ISC目標回転数MISCを変更する
(S9)。この結果、アイドル回転数が上昇し、オイルポ
ンプの吐出流量不足が解消され、潤滑不足によるギア,
シャフト等の焼付を有効に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に係り、特
に、自動変速機における潤滑技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機付車両(以下、「AT車」と
いう)では、高速惰性走行中にNレンジ操作するとエン
ジンがアイドル状態となるため、エンジン直結のオイル
ポンプの回転数が低下し、AT内部の潤滑不足が生じる
場合がある。この様な潤滑不足が生じると、ピニオンギ
ア部でのシャフト焼付等の問題が生じるおそれがあっ
た。
【0003】従来、特開昭63−87334号公報に
は、高速走行中にNレンジ操作されたらブレーキ要素の
油圧を開放して逆駆動(タイヤから与えられる駆動)を
遮断し、逆駆動によってサンギアが高回転して焼付を生
じるといった不具合を防止した技術は紹介されている
が、上記潤滑不足によるシャフト焼付等の問題を解決す
る技術ではなかった。
【0004】また、実開平2−121661号公報に
は、高速運転状態が長い間続いた時に潤滑油圧をアップ
して潤滑流量を増やす技術が開示されているが、高速惰
性走行中のNレンジ操作に伴うポンプ回転数の低下によ
る流量不足を解決する技術ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、高
速惰性走行中にNレンジ操作がなされても、AT内部で
潤滑不足を来すことがなく、ギア,シャフト等の焼付を
防止することのできる自動変速機を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動変速機の潤
滑装置は、エンジンに直結されたオイルポンプの発生す
る油圧により、クラッチ,ブレーキ等の制御要素の作動
制御及び変速機内の潤滑をする自動変速機において、高
速惰性走行中か否かを検出する高速惰性走行検出手段
と、変速レンジがNレンジか否かを検出するNレンジ検
出手段と、該Nレンジ検出手段及び前記高速惰性走行検
出手段の検出結果に基づいて、高速惰性走行中にNレン
ジ操作がなされたと判別されるときは、エンジン回転数
を上昇させるエンジン回転数上昇手段とを備えたことを
特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の自動変速機によれば、高速惰性走行中
にNレンジ操作されると、エンジン回転数上昇手段がエ
ンジン回転数を上昇させる。この結果、かかる状態にお
いてもオイルポンプの吐出流量が大幅に減少するといっ
たことがなくなり、良好な潤滑性能を維持することがで
き、ギア,シャフト等の焼付を防止することができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明を適用した実施例について説明
する。図1に実施例の自動変速機(以下、「AT」とい
う)の構成を示す。ATは、トルクコンバータだけでな
く、多板クラッチC0 〜C2 ,多板ブレーキB0 〜B
3 ,一方向クラッチF1 ,F2 等の制御要素を備えた多
段変速可能なタイプのものである。ATには、各制御要
素へ供給する油圧を発生するためのオイルポンプ1と、
各変速制御要素への油路形成及び圧力制御と、ギア,シ
ャフトなどの各部の潤滑圧力制御とをする油圧制御回路
2と、油圧制御回路2内のソレノイドを通電制御するこ
とによって前記油路形成等を実行させるエンジン・AT
制御用コンピュータ3と、プラネタリギア4と、プラネ
タリギア4の固定・開放を行うためのクラッチ5及びブ
レーキ6とを備えている。
【0009】オイルポンプ1は、エンジンに直結されて
いるため、エンジン回転数NEに応じた流量の作動油を
吐出する。つまりNEが高い程、ポンプ吐出流量が大き
くなる。ここで、高速惰性走行中にNレンジ操作される
と、なぜ、ギヤ焼付が発生するのかを説明する。例えば
図1のギアトレーンでは、通常、高速走行をしている時
はC1 ,C2 ,B0 ,B2 のクラッチ,ブレーキにAT
フルード(以下、ATFという)を供給してそれぞれ係
合状態とすることにより4速を達成している。下り坂等
で惰性走行(スロットル全閉)中を考えると、レンジ位
置がDレンジのままであれば、エンジンブレーキ作用に
よりNEは車速に応じて上昇し、所望のオイルポンプ流
量を発生することができる。ところが、ユーザーがNレ
ンジに操作した場合は、C0 にのみATFを供給し、他
のクラッチ,ブレーキは開放することとなるため、エン
ジンはアイドル状態となる。こうなるとオイルポンプ1
が吐出する作動油の流量は少なくなり、各部潤滑のため
の潤滑圧が不十分となる。この現象は特に高油温時にお
いて洩れ流量が増加する時、顕著に現れる。高速惰性走
行中にNレンジ操作がなされると、こうした現象により
潤滑能力が低下し、ギア,シャフトの焼付け等の不具合
が発生するおそれがあるのである。
【0010】そこで、本実施例では、エンジン・AT制
御コンピュータ3に、車速センサ11からの車速信号、
スロットル全閉スイッチ12からの全閉信号、ATF油
温センサ13からの油温信号及びレンジ位置センサ14
からのレンジ位置信号とを入力し、エンジン・AT制御
コンピュータ3を、高速惰性走行状態を判別する高速惰
性走行検出手段、ユーザーがNレンジに操作したことを
判別するNレンジ検出手段、エンジン回転数の上昇目標
値を演算する上昇目標値演算手段及びエンジン回転数の
上昇を指示する回転数上昇指示手段として機能させ、ア
イドルスピードコントロールバルブ(ISC)20に対
する開度制御を実行して上記問題に対処している。この
具体的処理手順を、図2のフローチャートに基づいて説
明する。なお、このフローチャートは、例えば、所定時
間毎に実行されるものであり、本実施例では128ms
毎に実行されるものとする。
【0011】この処理では、車速センサ11から車速信
号SPDを入力し(S1)、スロットル全閉スイッチ1
2から全閉信号LLSWを入力し(S2)、SPDが所
定値以上でかつLLSWがオンのとき(S3,S4共に
YES)、高速惰性走行中であると判別し、それ以降の
ステップを実行する。
【0012】S4以降のステップでは、まず、レンジ位
置センサ14からのレンジ位置信号を入力し、Nレンジ
に操作されたか否かを判定する(S5,S6)。Nレン
ジに操作されたと判定された場合には、さらにATF油
温センサ13からの油温信号TATFを入力し(S
7)、あらかじめ設定されたマップに基づいてISC目
標回転数MISCに対する増加補正値αを算出し(S
8)、MISCをMISC+αに変更する(S9)。
【0013】この結果、増加補正値αに見合った分だけ
ISC20の開度が増大し、アイドル回転数が上昇す
る。従って、高速惰性走行中にNレンジ操作されてアイ
ドル運転状態になったとしても、オイルポンプ1の吐出
流量が不足するといった事態が解消され、潤滑不足によ
るギア,シャフト等の焼付を有効に防止することができ
る。特に、実施例では、油温に応じて増加補正値αを算
出する構成としたので、油温に起因する洩れ流量をも考
慮することができ、焼付防止効果が一層確実であり、ま
た無駄のない制御とすることができる。
【0014】以上本発明の一実施例を説明したが、本発
明はこれら実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々なる態様を採用し得る。例えば、実施例で
はエンジン回転数上昇手段としてISCを用いている
が、スロットルコントロールによりエンジン回転数を上
昇させるようにすることも可能である。また、実施例で
は油温に応じて上昇目標値を求める構成としたが、油温
に関係なく多めに一定値だけエンジン回転数を上昇させ
る様にしておいても構わない。
【0015】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の自動変速機
の潤滑装置によれば、高速惰性走行中にNレンジ操作が
なされても、AT内部で潤滑不足を来すことがなく、ギ
ア,シャフト等の焼付を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のシステムの概略構成を示すブロック
図である。
【図2】 実施例における制御処理のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1・・・オイルポンプ、2・・・油圧制御回路、3・・
・エンジン・AT制御用コンピュータ、4・・・プラネ
タリギア、5・・・プラネタリギアのクラッチ、6・・
・プラネタリギアのブレーキ、11・・・車速センサ、
12・・・スロットル全閉スイッチ、13・・・ATF
油温センサ、14・・・レンジ位置検出センサ、20・
・・ISC。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに直結されたオイルポンプの発
    生する油圧により、クラッチ,ブレーキ等の制御要素の
    作動制御及び変速機内の潤滑をする自動変速機におい
    て、 高速惰性走行中か否かを検出する高速惰性走行検出手段
    と、 変速レンジがNレンジか否かを検出するNレンジ検出手
    段と、 該Nレンジ検出手段及び前記高速惰性走行検出手段の検
    出結果に基づいて、高速惰性走行中にNレンジ操作がな
    されたと判別されるときは、エンジン回転数を上昇させ
    るエンジン回転数上昇手段とを備えたことを特徴とする
    自動変速機の潤滑装置。
JP5205255A 1993-08-19 1993-08-19 自動変速機の潤滑装置 Pending JPH0752686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5205255A JPH0752686A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 自動変速機の潤滑装置

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JP5205255A JPH0752686A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 自動変速機の潤滑装置

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JPH0752686A true JPH0752686A (ja) 1995-02-28

Family

ID=16503964

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JP5205255A Pending JPH0752686A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 自動変速機の潤滑装置

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JP (1) JPH0752686A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012030709A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Isuzu Motors Ltd 惰行制御装置
JP2017089705A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
KR20200101601A (ko) * 2019-02-20 2020-08-28 현대자동차주식회사 차량용 주행 제어방법 및 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012030709A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Isuzu Motors Ltd 惰行制御装置
JP2017089705A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
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