JPH0752186A - 発泡射出成形方法 - Google Patents

発泡射出成形方法

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JPH0752186A
JPH0752186A JP6170045A JP17004594A JPH0752186A JP H0752186 A JPH0752186 A JP H0752186A JP 6170045 A JP6170045 A JP 6170045A JP 17004594 A JP17004594 A JP 17004594A JP H0752186 A JPH0752186 A JP H0752186A
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cavity
mold
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foam
injection molding
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JP6170045A
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Masanori Narutomi
正徳 成富
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Taisei Purasu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】種々の形状の高発泡成形品を射出成形法により
成形する。 【構成】相対的に互いに可動な少なくとも3つの型要素
1a,1b,2を用いて1つの閉じた初期キャビティー
4aに成形材料を充填し、3つの型要素1a,1b,2
内の2つの型要素1a,1bは相対的に動かすことなく
残りの少なくとも1つの型要素2を2つの型要素1a,
1bに対して動かして、3つの型要素1a,1b,2に
より形成されるキャビティー4aを閉じたまま初期キャ
ビティー4aの容積よりも大きい容積の最終キャビティ
ー4bを形成し、最終キャビティー4b内で、充填材料
を発泡させ、高発泡品をつくる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型の中で高発泡させる
発泡射出成形方法に関する。更に詳しくいうと、型要素
を動かして閉じたままキャビティーを拡大することによ
り型の中で高発泡させる発泡射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックスは、これを発泡させるこ
とによって新たに多様な性質を付与することができる。
特に、断熱、吸音、制振、浮力、弾力、軽量、液体誘
導、防塵(フィルタ)、摩擦、滑り止めなどの諸性質が
付与することができる。このような性質を活用して発泡
成形品を多用するのが最近の傾向である。今後は、発泡
成形品を1部に組み込んで各性質を活用する複合成形品
の需要が伸びると予想される。
【0003】発泡成形は、現在主として射出成形および
押出成形によって行われている。これらのうち成形性に
すぐれた射出成形は、発泡剤を含んだ比較的少量の成形
材料を低圧で金型内のキャビティに射出し、発泡剤の発
泡によってキャビティを充填する方法である。発泡剤と
しては石油系低沸点溶剤を用いることもあるが、一般に
はアゾジカルボンアミド系またはオキシビススルホニル
ヒドラジド系のものが用いられている。
【0004】このような発泡射出成形方法は、容積が定
まったキャビティ内で発泡させ成形材料を充填するの
で、成形材料の注入量の制御が難しい。したがって、発
泡成形品は一般に発泡倍率が低い低発泡成形品であり、
発泡倍率が高い高発泡成形品ではない。
【0005】図2は、公知の高発泡射出成形方法を示し
ている。図2に示すように、従来公知の射出成形方法
は、固定側型要素10aと可動側型要素10bの2つの
型要素からなる射出成形用型を用いている。両型要素1
0a,10bで形成する図2(a)に示す初期キャビテ
ィー11に発泡剤を含んだ成形材料を急速充填し、充填
後ただちに可動側型要素10bを固定側型要素に対して
後退させてキャビティ容積を拡大させ図2(b)に示す
最終キャビティー11を形成する。
【0006】このように形成した拡大キャビティー11
中で先に充填した成形材料を発泡させる。このような発
泡射出成形方法は、発泡倍率を上げることことができ
る。すなわち、このような発泡射出成形方法は、高発泡
成形が可能である。
【0007】また、成形材料の充填後ただちに成形型を
冷却すると、キャビティと型内面との界面にある材料が
充填後ただちに冷却される。このように界面部の材料が
急速冷却され表皮を形成する発泡成形品は、スキン層を
持った比較的軽量の成形品として得られる。このような
発泡成形品は、スキン層により内部が保護され各種性質
を持った製品、材料として活用することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような2つの型要
素を相対的に移動させてキャビティーを拡大して高発泡
させる従来方法によると、初期キャビティーに付加され
るキャビティー拡大部すなわち図2(b)に示される最
終キャビティーから図2(a)に示される初期キャビテ
ィーを除いた部分の界面イ及びロは、固定側型要素10
aのキャビティー形成面とこの面に摺動する摺動面を持
った可動側型要素10bのキャビティー形成面とが交叉
する線が移動して走査する面に限定され、発泡成形品の
最終形態の自由度が著しく限定される。
【0009】より一般的に述べると、キャビティーを閉
じたままで初期キャビティーから最終キャビティーに2
つの型要素を移動させることにより形成されるキャビテ
ィーの界面は2つの型が相対的に摺動する際に走査して
形成する平行な2摺動面または平行な線の集合面を必ず
要素面として持つので、成型品はこのような2平行摺動
面に同形の界面を持たなければならない制限を受ける。
【0010】このような制限を受けるので、平行な線の
集合面を持つ立体物たとえば円柱体を高発泡射出成形方
法により成形することができるが、2平行摺動面も平行
な線の集合面も持たない界面を持つ立体成形品、例えば
界面が球面である球形品、界面がトーラス面であるドー
ナツ形状品のような環状品、4つの界面のどの2面も平
行でない正4面体のような他面体、円錐面または複数円
錐面を組み合わせたテトラポットのような複雑な立体品
を高発泡射出成形方法により成形することはできない。
【0011】この発明は、前記した技術的背景のもとで
発明されたものであり、次のような目的を達成する。
【0012】この発明の目的は、種々の形状の高発泡成
形品の成形が可能な発泡射出成形方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】次に、本発明の課題を解
決するための手段を記載するが、1つまたはいくつかの
実施例に対応させて本発明の構成要素に括弧つきで参照
番号をつけたのは、本発明と実施例の構成要素間の対応
関係を分かりやすく参照するためであり、本発明を実施
例に限定するためではない。
【0014】この発明1の発泡射出成形方法は、相対的
に互いに可動な少なくとも3つの型要素(1a,1b,
2)を用いて1つの閉じた初期キャビティー(4a)を
形成するキャビティー形成工程と、前記キャビティー形
成工程により形成される初期キャビティー(4a)に成
形材料を充填する充填工程と、前記3つの型要素(1
a,1b,2)の内の2つの型要素(1a,1b)は相
対的に動かすことなく残りの少なくとも1つの型要素
(2)を前記2つの型要素(1a,1b)に対して動か
して、前記3つの型要素(1a,1b,2)により形成
されるキャビティー(4a)を閉じたまま前記初期キャ
ビティー(4a)の容積よりも大きい容積の最終キャビ
ティー(4b)を形成するキャビティー拡大工程と、前
記キャビティー拡大工程により拡大された前記最終キャ
ビティー(4b)内で前記充填の成形材料を発泡させ前
記最終キャビティー(4b)内で前記最終キャビティー
(4b)と同形の発泡成形品を形成する発泡成形工程と
からなることを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明の名称は、2つの型要素が形成するキャ
ビティーの形状から独立して3つ目の型要素の動きによ
り閉じたままのキャビティーが拡大する。したがって、
2つの型要素の動きを必要としないでキャビティーが拡
大する。界面のどの部分面どうしも平行でない最終拡大
キャビティーを3つ目の型の移動により形成することが
できる。このように得られたキャビティー内で成形材料
が高発泡する。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。
【0017】(実施例1)図1(a),(b)は、本発
明の発泡射出成形方法の実施例1に用いる射出成形型を
示す断面図である。射出成形型は、基本的には3要素か
ら構成されている。基本的3要素は、型要素1aと型要
素1bと型要素2とから構成されている。型要素1aと
型要素1bは、相対的に可動である。この実施例を説明
する便宜上、型要素1aを固定側の型要素、型要素1b
を固定側型要素という。
【0018】型要素1bの1面側に半球面イが形成され
ている。型要素1aは半球面イとでほぼ球面を形成する
部分欠落半球面ロが形成されている。型要素1aと型要
素1bは突き合わされている。このような突き合わせ状
態で、半球面イと部分欠落半球面ロは、ほぼ球面を内部
に形成する。このようなほぼ球面状界面は、球面の1部
が欠落している。
【0019】欠落部は、型要素1a側に設けられてい
る。欠落部から突出する型要素2が型要素1aに摺動自
在に設けられている。型要素1aの部分欠落半球面ロと
型要素1bの半球面イと型要素2の突出端面である部分
球面ハと型要素2の突出部の残りの面とからなる閉じた
界面で囲まれる空洞が成形用キャビティー4aとして、
3つの型要素1a,1b,1cにより形成されている。
【0020】次に、本発明の発泡射出成形方法の実施例
1を説明する。図1(a)は、半球面イに半球面イと同
一曲率で接続する1つの球面の内側に型要素2の突出端
面ハが突入している状態を示している。この状態の初期
キャビティー4aに成形材料を充填する。
【0021】成形材料としては、各種エンジニアリング
・プラスチックス、たとえば熱可塑性樹脂、エラストマ
ーが用いられる。成形材料は、所定の圧力、温度、時間
で適切に気化する公知の発泡剤、例えばアゾジカルボン
アミド系またはオキシビススルホニルヒドラジド系のも
のが混ぜられて用いられる。
【0022】このような充填工程に続いて、型要素2を
後退移動させる。この移動により、型要素1aの部分欠
落半球面ロと型要素1bの半球面イと型要素2の突出端
面である部分球面ハと型要素2の突出部の残りの面とか
らなる閉じた界面で囲まれる空洞が、閉じたまま連続的
に拡大する。図1(b)は、キャビティー拡大工程を経
て、型要素2が最後退位置に移動した状態を示してい
る。
【0023】この状態は、型要素2の部分球面ハと型要
素1aの部分欠落半球面ロと型要素1bの半球面イとで
完全球面が形成され、球面を界面とする最終キャビティ
ー4bが形成された状態を示している。またこの状態
は、キャビティー拡大工程により拡大された最終キャビ
ティー4b内で先の充填工程で充填された成形材料を発
泡させキャビティー4bと同形の発泡成形品を形成する
発泡成形工程を示している。
【0024】この発泡成形工程では、初期キャビティー
4aよりも容積が増大した最終キャビティー4b内で成
形材料がキャビティー4b内の気圧低下により高発泡す
る。高発泡成型品は、中は詰まっているが多孔質の球形
である。このような工程において、この実施例では、型
要素1aと型要素1bとは全く動いていない。射出成形
型である型要素1aと型要素1bとを相対的に離隔する
ことにより型の中で成形された球体を取り出すことは、
従来通りである。
【0025】(その他の実施例)本発明は、上記実施例
に限られることはなく、本発明の趣旨の範囲内で、設計
変更が行われる。たとえば、上記実施例では原理的な高
発泡射出成形を説明するために球体を選んだが、各種形
態のものの高発泡射出成形が可能である。
【0026】
【発明の効果】この発明によると下記効果が奏される。
形状の自由度が高い高発泡成形品の量産が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法に用いる射出成形型の実施
例1を示す図である。
【図2】図2は、従来の発泡射出成形方法に用いる射出
成形型を示す断面図である。
【符号の説明】
1a…固定側型要素 1b…可動側型要素 2…型要素 4a…初期キャビティー 4b…最終キャビティー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に互いに可動な少なくとも3つの型
    要素(1a,1b,2)を用いて1つの閉じた初期キャ
    ビティー(4a)を形成するキャビティー形成工程と、 前記キャビティー形成工程により形成される初期キャビ
    ティー(4a)に成形材料を充填する充填工程と、 前記3つの型要素(1a,1b,2)の内の2つの型要
    素(1a,1b)は相対的に動かすことなく残りの少な
    くとも1つの型要素(2)を前記2つの型要素(1a,
    1b)に対して動かして、前記3つの型要素(1a,1
    b,2)により形成されるキャビティー(4a)を閉じ
    たまま前記初期キャビティー(4a)の容積よりも大き
    い容積の最終キャビティー(4b)を形成するキャビテ
    ィー拡大工程と、 前記キャビティー拡大工程により拡大された前記最終キ
    ャビティー(4b)内で前記充填の成形材料を発泡させ
    前記最終キャビティー(4b)内で前記最終キャビティ
    ー(4b)と同形の発泡成形品を形成する発泡成形工程
    とからなることを特徴とする発泡射出成形方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005305762A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 射出発泡成形方法及び発泡成形品

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4817459U (ja) * 1971-07-09 1973-02-27
JPS5878733A (ja) * 1970-02-04 1983-05-12 イムペリアル・ケミカル・インダストリイス・リミテツド 発泡成形品の製法
JPS6366645A (ja) * 1986-09-08 1988-03-25 Nec Corp 実効アドレス計算回路
JPH05287871A (ja) * 1992-04-09 1993-11-02 Sumiri:Kk 手 摺

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