JPH0752066A - ブレーカ用チゼル - Google Patents
ブレーカ用チゼルInfo
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- JPH0752066A JPH0752066A JP21519593A JP21519593A JPH0752066A JP H0752066 A JPH0752066 A JP H0752066A JP 21519593 A JP21519593 A JP 21519593A JP 21519593 A JP21519593 A JP 21519593A JP H0752066 A JPH0752066 A JP H0752066A
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- JP
- Japan
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- chisel
- tip
- pile
- breaker
- working
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
- B25D17/00—Details of, or accessories for, portable power-driven percussive tools
- B25D17/02—Percussive tool bits
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業部に所望の特性を具備せしめることが可
能であり及び/又は芯折れや摩耗痩せがないブレーカ用
チゼルを提供する。 【構成】 杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の外周にチゼル本体の母材とは異なる材質の環状体を嵌
着した構成である。
能であり及び/又は芯折れや摩耗痩せがないブレーカ用
チゼルを提供する。 【構成】 杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の外周にチゼル本体の母材とは異なる材質の環状体を嵌
着した構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木・建設分野等にお
いて用いられるブレーカ用チゼルの改良に関する。
いて用いられるブレーカ用チゼルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より建機にブレーカを取付け、該ブ
レーカのホルダにチゼルを挿着することにより、岩層等
を破砕することが公知である。
レーカのホルダにチゼルを挿着することにより、岩層等
を破砕することが公知である。
【0003】例えば、図3(A)に示すように、チゼル
本体1は、ブレーカ2のホルダ3に挿着され且つ該ホル
ダより突出する杭部4と、該杭部先端の作業部5とを備
えた、一本の鋼製の杭を構成する。作業に際しては、油
圧によりブレーカ2を往復動させながら、チゼル本体1
の衝撃により岩層等を破砕する。即ち、ブレーカ2を往
動したとき作業部5が岩層等に刺突せしめられ、ブレー
カ2を復動したとき作業部5が岩層等から抜き出され、
この作業を反復することにより岩層等を破砕する。
本体1は、ブレーカ2のホルダ3に挿着され且つ該ホル
ダより突出する杭部4と、該杭部先端の作業部5とを備
えた、一本の鋼製の杭を構成する。作業に際しては、油
圧によりブレーカ2を往復動させながら、チゼル本体1
の衝撃により岩層等を破砕する。即ち、ブレーカ2を往
動したとき作業部5が岩層等に刺突せしめられ、ブレー
カ2を復動したとき作業部5が岩層等から抜き出され、
この作業を反復することにより岩層等を破砕する。
【0004】図3(B)に示すような芯入チゼルが公知
であり、チゼル本体1は、作業部5の先端から軸心に沿
って芯材6を嵌入している。通常、芯材6の尾端7と、
該芯材を嵌入するために作業部5に形成された嵌入孔8
の孔底部9とは、半球状に形成されて相互に密着し、作
業中、芯材6が受ける衝撃荷重を作業部5により支承す
る。
であり、チゼル本体1は、作業部5の先端から軸心に沿
って芯材6を嵌入している。通常、芯材6の尾端7と、
該芯材を嵌入するために作業部5に形成された嵌入孔8
の孔底部9とは、半球状に形成されて相互に密着し、作
業中、芯材6が受ける衝撃荷重を作業部5により支承す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した公知の芯
入チゼルは、芯材6により耐摩耗性を期待することがで
きるが、次のような未解決の課題がある。
入チゼルは、芯材6により耐摩耗性を期待することがで
きるが、次のような未解決の課題がある。
【0006】第一に、前述のように、作業中、芯材6が
受ける衝撃荷重は、尾端7と孔底部9との半球状対接構
造により応力集中を回避し、作業部5により好適に支承
せしめることができるが、経験上、図3(B)に鎖線X
で示すように、孔底部9に近傍する個所において、チゼ
ル本体1の作業部5を折損してしまう事故を生じること
が知られている。その原因は、必ずしも明らかではない
が、岩層等の破砕作業中、刺突される作業部5の回りに
おける抵抗は一様でないため、芯材6が受ける衝撃荷重
は、常に軸心と平行に作用するとは限らず、軸心に対し
て偏位した方向に作用するときがあり、その場合、芯材
6にモーメントを生じ、前述のような折損を招来すると
推測される。また、芯材6の衝撃荷重は、孔底部9に支
承される反面、尾端7の近傍において周方向への応力を
生じるため、嵌入孔8の一部から亀裂を起こし、これが
折損の原因になることが推測される。何れにしても、前
記鎖線Xの部分で折損する現象が経験されている。
受ける衝撃荷重は、尾端7と孔底部9との半球状対接構
造により応力集中を回避し、作業部5により好適に支承
せしめることができるが、経験上、図3(B)に鎖線X
で示すように、孔底部9に近傍する個所において、チゼ
ル本体1の作業部5を折損してしまう事故を生じること
が知られている。その原因は、必ずしも明らかではない
が、岩層等の破砕作業中、刺突される作業部5の回りに
おける抵抗は一様でないため、芯材6が受ける衝撃荷重
は、常に軸心と平行に作用するとは限らず、軸心に対し
て偏位した方向に作用するときがあり、その場合、芯材
6にモーメントを生じ、前述のような折損を招来すると
推測される。また、芯材6の衝撃荷重は、孔底部9に支
承される反面、尾端7の近傍において周方向への応力を
生じるため、嵌入孔8の一部から亀裂を起こし、これが
折損の原因になることが推測される。何れにしても、前
記鎖線Xの部分で折損する現象が経験されている。
【0007】第二に、芯材6は軸心部分にのみ設けら
れ、該芯材6の外周区域は、チゼル本体1の作業部5に
より構成されているため、破砕作業を繰り返すうちに、
芯材6の外周区域において作業部5が早期に摩耗し、謂
わば作業部5が痩せてしまう。その結果、芯入りチゼル
だからといっても、芯材6の摩耗寿命に応じた長期の耐
用性を保証するものではない。また、作業部5が痩せて
芯材6を露出せしめるときは、芯材6を容易に折損して
しまう。
れ、該芯材6の外周区域は、チゼル本体1の作業部5に
より構成されているため、破砕作業を繰り返すうちに、
芯材6の外周区域において作業部5が早期に摩耗し、謂
わば作業部5が痩せてしまう。その結果、芯入りチゼル
だからといっても、芯材6の摩耗寿命に応じた長期の耐
用性を保証するものではない。また、作業部5が痩せて
芯材6を露出せしめるときは、芯材6を容易に折損して
しまう。
【0008】第三に、従来のチゼルは、耐摩耗性の観点
からのみ設計され、目的が限定されているため、種々の
用途、例えば、被破砕物に可及的衝撃を与えないで破砕
する必要性や、その他の色々なユーザのニーズに対応し
難いという問題がある。
からのみ設計され、目的が限定されているため、種々の
用途、例えば、被破砕物に可及的衝撃を与えないで破砕
する必要性や、その他の色々なユーザのニーズに対応し
難いという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決したブレーカ用チゼルを提供するものである。そこ
で、本発明が第一の手段として構成したところは、杭部
と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル本体を構成する
ブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部の外周にチゼル
本体の母材とは異なる材質の環状体を嵌着して成る点に
ある。
決したブレーカ用チゼルを提供するものである。そこ
で、本発明が第一の手段として構成したところは、杭部
と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル本体を構成する
ブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部の外周にチゼル
本体の母材とは異なる材質の環状体を嵌着して成る点に
ある。
【0010】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の先端より軸心に沿って芯材を嵌入すると共に、該作業
部の外周に環状体を嵌着し、該環状体により少なくとも
芯材の尾端近傍部を包囲せしめて成る点にある。
ところは、杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の先端より軸心に沿って芯材を嵌入すると共に、該作業
部の外周に環状体を嵌着し、該環状体により少なくとも
芯材の尾端近傍部を包囲せしめて成る点にある。
【0011】また、本発明が第三の手段として構成した
ところは、杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業部の
先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した筒部
と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備えて成
る点にある。
ところは、杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業部の
先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した筒部
と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備えて成
る点にある。
【0012】また、本発明が第四の手段として構成した
ところは、杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業部の
先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した筒部
と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備えて成
り、前記嵌着孔の孔底部と突部の先端面との間に空隙部
を形成して成る点にある。
ところは、杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業部の
先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した筒部
と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備えて成
り、前記嵌着孔の孔底部と突部の先端面との間に空隙部
を形成して成る点にある。
【0013】更に、本発明が第五の手段として構成した
ところは、杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業部の
先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した筒部
と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備えて成
り、前記嵌着孔の孔底部と突部の先端面との間に空隙部
を形成して成り、更に、環状体のチゼル先端部より軸心
に沿って芯材を嵌入すると共に、該芯材の尾端を突部に
接当せしめて成る点にある。
ところは、杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチゼル
本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作業部
の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業部の
先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した筒部
と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備えて成
り、前記嵌着孔の孔底部と突部の先端面との間に空隙部
を形成して成り、更に、環状体のチゼル先端部より軸心
に沿って芯材を嵌入すると共に、該芯材の尾端を突部に
接当せしめて成る点にある。
【0014】
【実施例】以下図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。
る。
【0015】図1は、芯入チゼルの実施例を示してお
り、図2は、芯外チゼルの実施例を示している。
り、図2は、芯外チゼルの実施例を示している。
【0016】(第1実施例)図1(A)に示す第1実施
例において、チゼル本体1は、ブレーカのホルダに挿着
され且つ該ホルダより突出する杭部4と、該杭部先端の
作業部5とを備えた、一本の鋼製の杭を構成し、作業部
5の先端から軸心に沿って芯材6を嵌入している。芯材
6は、工具鋼等の耐摩耗性の金属素材により形成され、
芯材6の尾端7と、該芯材を嵌入するために作業部5に
形成された嵌入孔8の孔底部9とは、半球状に形成され
て相互に密着し、作業中、芯材6が受ける衝撃荷重を作
業部5により支承する。
例において、チゼル本体1は、ブレーカのホルダに挿着
され且つ該ホルダより突出する杭部4と、該杭部先端の
作業部5とを備えた、一本の鋼製の杭を構成し、作業部
5の先端から軸心に沿って芯材6を嵌入している。芯材
6は、工具鋼等の耐摩耗性の金属素材により形成され、
芯材6の尾端7と、該芯材を嵌入するために作業部5に
形成された嵌入孔8の孔底部9とは、半球状に形成され
て相互に密着し、作業中、芯材6が受ける衝撃荷重を作
業部5により支承する。
【0017】前記作業部5は、外周に環状体10を嵌着
しており、該環状体10により少なくとも芯材6の尾端
7の近傍部を包囲せしめている。即ち、環状体10は、
作業部5の先端を尖鋭ならしめるテーパ部11から作業
部5の尾端方向に向けて前記芯材6の尾端7を超えて延
びる。
しており、該環状体10により少なくとも芯材6の尾端
7の近傍部を包囲せしめている。即ち、環状体10は、
作業部5の先端を尖鋭ならしめるテーパ部11から作業
部5の尾端方向に向けて前記芯材6の尾端7を超えて延
びる。
【0018】前記環状体10は、耐摩耗性の金属素材、
例えば、工具鋼等から成り、作業部5の外周に形成した
溝又は凹部等の嵌着部12に嵌着される。例えば、作業
部5の冷し嵌めにより環状体10を嵌着する。
例えば、工具鋼等から成り、作業部5の外周に形成した
溝又は凹部等の嵌着部12に嵌着される。例えば、作業
部5の冷し嵌めにより環状体10を嵌着する。
【0019】この第1実施例によれば、チゼル本体1
は、作業部5の外周を耐摩耗性の環状体10により被覆
されているので、従来のように、作業部5が摩耗して痩
せることはなく、耐用性を向上できる。
は、作業部5の外周を耐摩耗性の環状体10により被覆
されているので、従来のように、作業部5が摩耗して痩
せることはなく、耐用性を向上できる。
【0020】また、芯材6の尾端7に近傍する個所にお
いて作業部5が外周より環状体10により補強されてい
るので、従来のように、芯材6が受ける衝撃荷重によ
り、作業部5が嵌入孔8の一部から亀裂を生じて折損す
ることを防止できる。
いて作業部5が外周より環状体10により補強されてい
るので、従来のように、芯材6が受ける衝撃荷重によ
り、作業部5が嵌入孔8の一部から亀裂を生じて折損す
ることを防止できる。
【0021】この第1実施例において、前記芯材6を有
しないチゼル本体1を構成する芯外チゼルを提供するこ
とができる。この場合、前記テーパ部11から尖鋭端に
至る環状体10の内側部分は、作業部5の母材のまま中
実に形成されるが、この構成においても、作業部5は、
耐摩耗性の環状体10により外周域における摩耗痩せが
防止され、所期の目的を達することが可能である。
しないチゼル本体1を構成する芯外チゼルを提供するこ
とができる。この場合、前記テーパ部11から尖鋭端に
至る環状体10の内側部分は、作業部5の母材のまま中
実に形成されるが、この構成においても、作業部5は、
耐摩耗性の環状体10により外周域における摩耗痩せが
防止され、所期の目的を達することが可能である。
【0022】(第2実施例)図1(B)に示す第2実施
例において、チゼル本体1は、杭部4と該杭部先端の作
業部5とを備えた一本の鋼製の杭を構成する点におい
て、前記第1実施例と同様であるが、作業部5の外周に
嵌着した環状体10が、作業部5の先端に設けた突部1
3を嵌入せしめる嵌着孔14を形成した筒部15と、該
筒部15より一体に突出するチゼル先端部16を備えた
キャップ状に形成されている。
例において、チゼル本体1は、杭部4と該杭部先端の作
業部5とを備えた一本の鋼製の杭を構成する点におい
て、前記第1実施例と同様であるが、作業部5の外周に
嵌着した環状体10が、作業部5の先端に設けた突部1
3を嵌入せしめる嵌着孔14を形成した筒部15と、該
筒部15より一体に突出するチゼル先端部16を備えた
キャップ状に形成されている。
【0023】前記キャップ状の環状体10は、前記突部
13の外周に段部17を介して嵌着される。例えば、突
部13の冷し嵌めにより環状体10を嵌着する。この嵌
着状態において、嵌着孔14の孔底部と突部13の先端
面との間に空隙部18を形成する。
13の外周に段部17を介して嵌着される。例えば、突
部13の冷し嵌めにより環状体10を嵌着する。この嵌
着状態において、嵌着孔14の孔底部と突部13の先端
面との間に空隙部18を形成する。
【0024】図示の第2実施例において、前記キャップ
状の環状体10を工具鋼等の耐摩耗性の金属素材により
形成し、これにより芯外チゼルを提供しても良いが、図
示実施例においては、環状体10に加えて、芯材6を設
けている。即ち、環状体10のチゼル先端部16より軸
心に沿って芯材6が嵌入され、該芯材6の尾端を突部1
3の先端面に接当せしめている。芯材6は、工具鋼等の
耐摩耗性の金属素材により形成され、冷し嵌めにより環
状体10の軸孔19に嵌着される。
状の環状体10を工具鋼等の耐摩耗性の金属素材により
形成し、これにより芯外チゼルを提供しても良いが、図
示実施例においては、環状体10に加えて、芯材6を設
けている。即ち、環状体10のチゼル先端部16より軸
心に沿って芯材6が嵌入され、該芯材6の尾端を突部1
3の先端面に接当せしめている。芯材6は、工具鋼等の
耐摩耗性の金属素材により形成され、冷し嵌めにより環
状体10の軸孔19に嵌着される。
【0025】この第2実施例によれば、作業部5の先端
部分がキャップ状の環状体10により形成されているの
で、外周域における耐摩耗性に優れる芯外チゼルを提供
できる。そして、更に、芯材6を具備せしめることによ
り、芯外兼芯入チゼルが構成され、耐用性を著しく向上
することができる。
部分がキャップ状の環状体10により形成されているの
で、外周域における耐摩耗性に優れる芯外チゼルを提供
できる。そして、更に、芯材6を具備せしめることによ
り、芯外兼芯入チゼルが構成され、耐用性を著しく向上
することができる。
【0026】また、この第2実施例によれば、芯材6が
受ける衝撃荷重は、突部13により好適に支承され、し
かも、芯材6は外周を環状体10により堅固に保持され
る。特に、芯材6の尾端近傍には空隙部18を形成して
いるので、環状体10の耐衝撃性に不安がある場合で
も、軸孔19の一部から亀裂が生じて環状体10を折損
することはない。
受ける衝撃荷重は、突部13により好適に支承され、し
かも、芯材6は外周を環状体10により堅固に保持され
る。特に、芯材6の尾端近傍には空隙部18を形成して
いるので、環状体10の耐衝撃性に不安がある場合で
も、軸孔19の一部から亀裂が生じて環状体10を折損
することはない。
【0027】(第3実施例)図2(A)に示す第3実施
例において、チゼル本体1は、杭部4と該杭部先端の作
業部5とを備えた一本の鋼製の杭を構成する。作業部5
の外周に嵌着した環状体10は、作業部5の先端に設け
た突部13を嵌入せしめる嵌着孔14を形成した筒部1
5と、該筒部15より一体に突出するチゼル先端部16
を備えたキャップ状に形成されており、該環状体10
は、前記突部13の外周に段部17を介して嵌着、例え
ば、突部13の冷し嵌めにより環状体10を嵌着され、
嵌着孔14の孔底部と突部13の先端面との間に空隙部
18を形成している。以上は、前記第2実施例と同様の
構成である。
例において、チゼル本体1は、杭部4と該杭部先端の作
業部5とを備えた一本の鋼製の杭を構成する。作業部5
の外周に嵌着した環状体10は、作業部5の先端に設け
た突部13を嵌入せしめる嵌着孔14を形成した筒部1
5と、該筒部15より一体に突出するチゼル先端部16
を備えたキャップ状に形成されており、該環状体10
は、前記突部13の外周に段部17を介して嵌着、例え
ば、突部13の冷し嵌めにより環状体10を嵌着され、
嵌着孔14の孔底部と突部13の先端面との間に空隙部
18を形成している。以上は、前記第2実施例と同様の
構成である。
【0028】従って、この第3実施例によれば、上述し
たような芯材を有しない芯外チゼルが提供される。そし
て、従来のような折損事故を生じる虞れがない。
たような芯材を有しない芯外チゼルが提供される。そし
て、従来のような折損事故を生じる虞れがない。
【0029】そこで、前記キャップ状の環状体10は、
用途に応じて、工具鋼等の耐摩耗性の金属素材、或い
は、耐熱鋼等の耐熱性の金属素材、又は、被破砕物に傷
をつけないように銅その他の軟質の金属素材もしくは非
金属素材等々から適宜選択された素材により形成され
る。
用途に応じて、工具鋼等の耐摩耗性の金属素材、或い
は、耐熱鋼等の耐熱性の金属素材、又は、被破砕物に傷
をつけないように銅その他の軟質の金属素材もしくは非
金属素材等々から適宜選択された素材により形成され
る。
【0030】その結果、環状体10の素材を選択し、例
えば、耐摩耗性の金属素材により形成すれば、従来より
も著しく耐用性に優れたチゼルを提供できるし、その他
の選択した素材により形成することにより、色々なユー
ザのニーズに対応したチゼルを提供できる。
えば、耐摩耗性の金属素材により形成すれば、従来より
も著しく耐用性に優れたチゼルを提供できるし、その他
の選択した素材により形成することにより、色々なユー
ザのニーズに対応したチゼルを提供できる。
【0031】ところで、この第3実施例の芯外チゼルに
よれば、キャップ状の環状体10が摩滅した後は、図2
(A)に鎖線で示すように、チゼル本体1の作業部5を
切削することにより、改めて突部13及び段部17を形
成することにより、新たに環状体10を装着せしめるこ
とが可能であり、耐用期間を大幅に向上できる。
よれば、キャップ状の環状体10が摩滅した後は、図2
(A)に鎖線で示すように、チゼル本体1の作業部5を
切削することにより、改めて突部13及び段部17を形
成することにより、新たに環状体10を装着せしめるこ
とが可能であり、耐用期間を大幅に向上できる。
【0032】(第4実施例)図2(B)及び図2(C)
に示す第4実施例は、前記第3実施例と同様の構成にお
いて、環状体10の外周を多角形に形成している。従っ
て、環状体10の外周部には、角部20と平面部21が
周方向に交互に現れる。その他の構成は、前記第3実施
例と同様である。
に示す第4実施例は、前記第3実施例と同様の構成にお
いて、環状体10の外周を多角形に形成している。従っ
て、環状体10の外周部には、角部20と平面部21が
周方向に交互に現れる。その他の構成は、前記第3実施
例と同様である。
【0033】この第4実施例によれば、多角形の環状体
10が構成されているので、被破砕物に対する破砕効果
が大である。尚、多角形に代えて種々の外形を採用する
ことが可能であり、色々なユーザのニーズに対応したチ
ゼルを提供できる。
10が構成されているので、被破砕物に対する破砕効果
が大である。尚、多角形に代えて種々の外形を採用する
ことが可能であり、色々なユーザのニーズに対応したチ
ゼルを提供できる。
【0034】尚、本発明が上記実施例に限定されないこ
とは勿論である。例えば、図示実施例は、何れも先端を
尖鋭としたポイント型のチゼルを示したが、平型のチゼ
ルや、先端を切落し状としたエンド型のチゼルにも同様
に適用することができ、その他、特許請求の範囲に記載
された構成に基づき種々の設計変更が可能である。
とは勿論である。例えば、図示実施例は、何れも先端を
尖鋭としたポイント型のチゼルを示したが、平型のチゼ
ルや、先端を切落し状としたエンド型のチゼルにも同様
に適用することができ、その他、特許請求の範囲に記載
された構成に基づき種々の設計変更が可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、チゼ
ル本体1の作業部5が外周に環状体10を備えているの
で、作業部5の外周域に所望の特性を具備せしめたチゼ
ル、例えば、外周域における摩耗痩せのない耐用性に優
れたチゼルを提供することができる。
ル本体1の作業部5が外周に環状体10を備えているの
で、作業部5の外周域に所望の特性を具備せしめたチゼ
ル、例えば、外周域における摩耗痩せのない耐用性に優
れたチゼルを提供することができる。
【0036】請求項2に記載の本発明によれば、芯材6
の尾端7に近傍して作業部5が外周より環状体10によ
り補強されているので、従来のような折損を生じる虞れ
のない芯入チゼルを提供することができる。
の尾端7に近傍して作業部5が外周より環状体10によ
り補強されているので、従来のような折損を生じる虞れ
のない芯入チゼルを提供することができる。
【0037】請求項3に記載の本発明によれば、キャッ
プ状の環状体10により、従来では全く見られない芯外
チゼルを提供することができ、該環状体10の素材を選
択することにより、著しく耐摩耗性に優れたチゼルや、
或いは、被破砕物に傷をつけないようにした特殊なチゼ
ルや、その他、ユーザの色々なニーズに対応できるチゼ
ルを提供することができる。
プ状の環状体10により、従来では全く見られない芯外
チゼルを提供することができ、該環状体10の素材を選
択することにより、著しく耐摩耗性に優れたチゼルや、
或いは、被破砕物に傷をつけないようにした特殊なチゼ
ルや、その他、ユーザの色々なニーズに対応できるチゼ
ルを提供することができる。
【0038】請求項4に記載の本発明によれば、環状体
10の嵌着孔14の孔底部と、作業部5の突部13の先
端面との間に、空隙部18を形成しているので、環状体
10の衝撃荷重が突部13に直接作用して該突部13を
破損する虞れがなく、また、環状体10が摩滅した後
は、作業部5を改めて切削加工し、新たに環状体10を
装着して使用することにより可使期間を長期化できる等
の効果がある。
10の嵌着孔14の孔底部と、作業部5の突部13の先
端面との間に、空隙部18を形成しているので、環状体
10の衝撃荷重が突部13に直接作用して該突部13を
破損する虞れがなく、また、環状体10が摩滅した後
は、作業部5を改めて切削加工し、新たに環状体10を
装着して使用することにより可使期間を長期化できる等
の効果がある。
【0039】請求項5に記載の本発明によれば、芯入兼
芯外チゼルを提供することができ、特に、芯材6の尾端
を取り巻いて空隙部18を形成しているので、芯材6を
嵌入した軸孔19から亀裂が生じることを防止すること
ができ、折損防止に優れたチゼルを提供することができ
る。
芯外チゼルを提供することができ、特に、芯材6の尾端
を取り巻いて空隙部18を形成しているので、芯材6を
嵌入した軸孔19から亀裂が生じることを防止すること
ができ、折損防止に優れたチゼルを提供することができ
る。
【図1】芯入チゼルの実施例を示しており、(A)は本
発明の第1実施例を示す要部断面図、(B)は本発明の
第2実施例を示す要部断面図である。
発明の第1実施例を示す要部断面図、(B)は本発明の
第2実施例を示す要部断面図である。
【図2】芯外チゼルの実施例を示しており、(A)は本
発明の第3実施例を示す要部断面図、(B)は本発明の
第4実施例を示す要部断面図、(C)は(B)のC−C
線断面図である。
発明の第3実施例を示す要部断面図、(B)は本発明の
第4実施例を示す要部断面図、(C)は(B)のC−C
線断面図である。
【図3】従来技術を示しており、(A)はチゼルをブレ
ーカに取付けた状態を示す斜視図、(B)は従来公知の
芯入チゼルの要部断面図である。
ーカに取付けた状態を示す斜視図、(B)は従来公知の
芯入チゼルの要部断面図である。
1 チゼル本体 4 杭部 5 作業部 6 芯材 10 環状体 13 突部 14 嵌着孔 15 筒部 16 チゼル先端部 18 空隙部
Claims (5)
- 【請求項1】 杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチ
ゼル本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作
業部の外周にチゼル本体の母材とは異なる材質の環状体
を嵌着して成ることを特徴とするブレーカ用チゼル。 - 【請求項2】 杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチ
ゼル本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作
業部の先端より軸心に沿って芯材を嵌入すると共に、該
作業部の外周に環状体を嵌着し、該環状体により少なく
とも芯材の尾端近傍部を包囲せしめて成ることを特徴と
するブレーカ用チゼル。 - 【請求項3】 杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチ
ゼル本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作
業部の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業
部の先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した
筒部と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備え
て成ることを特徴とするブレーカ用チゼル。 - 【請求項4】 杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチ
ゼル本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作
業部の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業
部の先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した
筒部と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備え
て成り、前記嵌着孔の孔底部と突部の先端面との間に空
隙部を形成して成ることを特徴とするブレーカ用チゼ
ル。 - 【請求項5】 杭部と該杭部先端の作業部とを備えたチ
ゼル本体を構成するブレーカ用チゼルにおいて、前記作
業部の外周に環状体を嵌着して成り、該環状体は、作業
部の先端に設けた突部を嵌入せしめる嵌着孔を形成した
筒部と、該筒部より一体に突出するチゼル先端部を備え
て成り、前記嵌着孔の孔底部と突部の先端面との間に空
隙部を形成して成り、更に、環状体のチゼル先端部より
軸心に沿って芯材を嵌入すると共に、該芯材の尾端を突
部に接当せしめて成ることを特徴とするブレーカ用チゼ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21519593A JPH0752066A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | ブレーカ用チゼル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21519593A JPH0752066A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | ブレーカ用チゼル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0752066A true JPH0752066A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16668265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21519593A Pending JPH0752066A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | ブレーカ用チゼル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752066A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010531740A (ja) * | 2007-07-02 | 2010-09-30 | ベテック ベルクバウ− ウント ハルトメタルテヒニーク カール−ハインツ ジモーン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | チゼル |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48103496A (ja) * | 1972-04-17 | 1973-12-25 | ||
JPH0577172A (ja) * | 1991-09-18 | 1993-03-30 | Nakata Giken:Kk | タガネ |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP21519593A patent/JPH0752066A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48103496A (ja) * | 1972-04-17 | 1973-12-25 | ||
JPH0577172A (ja) * | 1991-09-18 | 1993-03-30 | Nakata Giken:Kk | タガネ |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010531740A (ja) * | 2007-07-02 | 2010-09-30 | ベテック ベルクバウ− ウント ハルトメタルテヒニーク カール−ハインツ ジモーン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | チゼル |
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