JP3331170B2 - 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ - Google Patents

掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ

Info

Publication number
JP3331170B2
JP3331170B2 JP05293498A JP5293498A JP3331170B2 JP 3331170 B2 JP3331170 B2 JP 3331170B2 JP 05293498 A JP05293498 A JP 05293498A JP 5293498 A JP5293498 A JP 5293498A JP 3331170 B2 JP3331170 B2 JP 3331170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
shaped
crushing
ring
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05293498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11229745A (ja
Inventor
孝 西山
勝浩 伊藤
富美雄 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Tungaloy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tungaloy Corp filed Critical Tungaloy Corp
Priority to JP05293498A priority Critical patent/JP3331170B2/ja
Publication of JPH11229745A publication Critical patent/JPH11229745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3331170B2 publication Critical patent/JP3331170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削機な
どに適用される掘削用のカッタリング及び掘削用のディ
スクカッタに関し、特に、掘削チップの配置及び刃先形
状を改善することによって耐摩耗性及び破砕機能を高
め、これに伴って掘削効率及び工具寿命を向上できるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル掘削機などに適用される
掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタとし
ては、例えば、実開昭61−141395号公報などで
開示されているように、リング本体の外周V突起部分に
は、これに跨がる円柱状の主チップ及びこの両側の傾斜
面に小径の円柱状の補助チップが備えられるようにした
掘削用のディスクカッタがある。
【0003】また、実開昭60−76193号公報など
で開示されているように、リング本体の外周V突起部分
には、セグメント状の分割チップを連設し、傾斜面に
は、盛り金材を被覆処理した掘削用のディスクカッタな
どがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1番
目の公報に開示された掘削用ディスクカッタは、円柱状
チップの摩耗が大きく、硬岩の掘削などでは、一部剥離
などが生じて、これを起点に隣接する掘削チップが次々
と脱落するという問題点があった。また、第2番目の公
報に開示された掘削用のディスクカッタは、傾斜面部分
の摩耗量が大きく、高価なセグメント状の分割チップを
適用した割には、その特性を活かしきれないとなどの問
題点があった。
【0005】このようなことから、本発明では、カッタ
リングに備えられた破砕チップ及びブレ−ドチップの配
置及び刃先構成を改善することによって、破砕機能及び
摩耗防止効果のある掘削用のカッタリング及び掘削用の
ディスクカッタを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の点に鑑み
なされたもので、掘削用のカッタリングは、リング本体
の外周部分には、少なくとも1個のV突起が構成され、
しかもV突起の周方向には、破砕チップ及びブレ−ドチ
ップがそれぞれ交互に配置されるようにしたものであ
る。
【0007】すなわち、前記破砕チップは、V突起の頂
角部分にあって、リング本体の端面視では、リング本体
から突出量δ1をもって膨出する楔状湾曲刃が形成さ
れ、また前記ブレ−ドチップは、V突起の横断方向にあ
って、一方の傾斜面側ではV突起から下り端又はその付
近まで延び、他方の傾斜面側ではV突起から少なくとも
途中まで延びるようになっているものである。
【0008】また、リング本体の両脇には、サイドリン
グが一体的に連設され、しかもこのサイドリングには、
第2の楔状湾曲刃を有する板状の破砕促進チップ又は衝
撃端を有する円柱状の破砕補助チップの一方又は双方が
備えられている場合、このサイドリングの両脇には、さ
らに第2のサイドリングが一体的に連設され、又は別体
で連結されるようになっており、しかもこの第2のサイ
ドリングには、第2の楔状湾曲刃を有する板状の破砕促
進チップ又は衝撃端を有する円柱状の破砕補助チップの
一方又は双方が備えられている場合にも適用される。
【0009】そして、前記ブレ−ドチップは、V字頂角
を形成した矩形板チップ又はV字形状板チップからなる
場合、V突起部分を横切る方向では、一方の傾斜面側で
全長部分が露出し、他方の傾斜面側で厚み部分が露出す
るようにした短冊状チップからなり、しかもこの短冊状
チップが前記傾斜面の周方向で交互配置されるようにし
た場合が適用される。また、短冊状チップの場合には、
厚み部分側には、短冊状チップの全長部分の長さに見合
うような補完チップが取付けられるようにしてもよい。
要するに、このブレ−ドチップは、V突起の頂角部分で
は、圧砕機能を発揮し、傾斜面部分では、耐摩耗性機能
を発揮するものである。また、前記破砕チップは、楔状
湾曲刃又は衝撃端が形成されているため玉石、礫、岩盤
などに対して破砕機能を発揮する。この衝撃端には、楔
状湾曲刃が形成され、リング本体の端面視でリング本体
から突出量δ1をもって膨出している場合が好適する。
【0010】このようにして構成されたカッタリング
は、ハブ部材に装着されるが、このハブ部材は、両端支
持される固定軸の中央外周部分で、軸受部材を介して回
転可能に取付けられ、本発明の掘削用のディスクカッタ
が構成される。したがって、本発明の掘削用のディスク
カッタは、前記破砕チップ及びブレ−ドチップを備えた
カッタリングの存在によって、掘削能率及び工具寿命の
向上を期待できるものである。なお、この掘削用のディ
スクカッタは、カッタリングが軸受部材に直接回転可能
に取付けられるようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における掘削用のカ
ッタリング及び掘削用のディスクカッタについて、その
一実施例につき図を参照しながら説明する。
【0012】図1及び図2は、本発明の掘削用のカッタ
リング1を示す説明図で、リング本体2には、中心取付
け穴3が設けられ、その外周部分には、一対の傾斜面4
によるV突起5が形成されている。そして、このV突起
5には、周方向に沿って超硬合金からなるブレ−ドチッ
プ6及び破砕チップ7がそれぞれ取付けられている。
【0013】前記ブレ−ドチップ6は、リング本体2の
耐摩耗性及びV突起5部分における圧砕機能の改善を図
るため、破砕チップ7間に設けられるものである。した
がって、ブレ−ドチップ6は、V突起5を横断するもの
で、両側にある傾斜面4の下り端又はその途中まで延び
るようにろう付けにより取付けられるものである。すな
わち、ブレ−ドチップ6は、一方の傾斜面4側ではV突
起5から下り端又はその付近まで延び、他方の傾斜面4
側ではV突起5から少なくともその途中まで延びるもの
である。そして、ブレ−ドチップ6の形状としては、例
えば、図3(a)〜(d)のような場合を挙げることが
できる。図3(a)は、短冊状チップ6aの露出する厚
み部分側には、全長側の長さに見合うようにした補完チ
ップ8が取付けられるようにしたものであり、図3
(a)は、一方の傾斜面4側では途中まで延びるように
した短冊状チップ6aのみの場合である。これに対し、
図3(c)は、V字の頂角部分を有する矩形板チップ8
bの場合であり、図3(d)は、V字形状板チップ8c
の場合である。なお、前述した補完チップ8について
は、その幅が短冊状チップ8aの幅に等しくするのが一
般的であるが、傾斜面4側の耐摩耗性の観点から、図4
(a)(b)のように、補完チップ11の幅を広くし、
その形状を長方形、台形にした場合、又は補完チップ8
の幅を小さくした場合(図示せず)にも適用できる。
【0014】これに対し、前述した板状の破砕チップ7
は、V突起5の頂角部分で膨出して取付けられるが、玉
石、岩盤などに対する破砕機能を高めるため周方向に延
びる楔状湾曲刃9が構成されている。そして、破砕チッ
プ7は、例えば図5(a)〜(c)に示されるような扇
形状のものに適用され、この破砕チップ7の楔状湾曲刃
9は、曲率半径R1 及び楔角θ1 を形成している。
【0015】また、この破砕チップ7の取付けは、例え
ば図6(a)(b)で示されるが、リング本体2の端面
視では、突出量δ1をもって取付けられる。この突出量
δ1は、破砕効果から一般的には12mm以下、例えば
約10mm前後で設定される。また、楔状湾曲刃9は、
楔角θ1が破砕機能及び刃先強度から通常60°〜15
0°好ましくは80°〜120°に設定される。これ
は、60°未満では、刃先強度が弱くなり、150°を
越えると破砕機能が低下するからである。なお、楔状湾
曲刃9の曲率は、図6(a)では曲線的な場合で、円
弧、楕円、放物線などが適宜適用され、図6(b)で
は、多角形状の場合であり、個々の曲率ではなく全体的
な形状で湾曲を捉えている。
【0016】さらに、前述した破砕チップ7は、楔状湾
曲刃9の楔角θ1が単純な一段形式になっているが、図
7のように楔角θ2を有する2段形式にしてもよい。こ
れは、特に楔角θ1を尖鋭にしたときに、楔角θ2の存在
により強度を確保するためである。そして、楔状湾曲刃
9の楔角θ2は、楔角θ1よりも小さく、通常40°〜1
20°の範囲内好ましくは50°〜90°の範囲内で設
定される。
【0017】また、楔状湾曲刃9は、図示の場合、稜線
部分の両端9a,9bがリング本体2に位置して膨出す
る。したがって、前述した楔状湾曲刃9は、その稜線部
分の両端9a,9bがリング本体2上に位置しているた
め、理論的には曲率の大きい場合に限られる。
【0018】これに対し、図8(a)〜(c)及び図9
(a)〜(c)は、楔状湾曲刃9の曲率が大きい場合及
び小さい場合にも適用できるようにしたものであり、そ
の関係が曲率の逆数である曲率半径R1,R0でそれぞれ
説示されている。ここで、R0は、リング本体2の曲率
半径である。なお、適用条件は、楔状湾曲刃9の両端9
a,9bがリング本体2よりも上方に位置し、かつリン
グ本体2への立上がり部分には、破砕機能から接続刃1
0を備えることが必要である。この場合、前記両端9
a,9bの上方量δ0は、破砕機能から通常10mm以
下に設定され、δ1は通常15mm以下で設定される。
【0019】この接続刃10の形状については、図8
(a)〜(c)及び図9(a)〜(c)に示されるよう
に楔状を呈する場合、図10(a)〜(c)に示される
ように傾斜面状の場合、図11(a)〜(c)に示され
るように湾曲面状の場合がそれぞれ適用される。
【0020】図12及び図13は、本発明掘削用のカッ
タリング1における他の実施例を示すものであり、V突
起5が一体的に2個連設されているものである。そし
て、リング本体2のV突起5の周方向には、ブレ−ドチ
ップ6及び楔状湾曲刃9を膨出させた破砕チップ7が交
互に取付けられている。
【0021】また、図14及び図15は、本発明掘削用
のカッタリング1における別の実施例を示すものであ
る。そして、本実施例では、ブレ−ドチップ6及び楔状
湾曲刃9を膨出させた破砕チップ7が交互に取付けられ
ている少なくとも1個からなるV突起5の両脇には、サ
イドリング11が一体的に連設又は別体で連結されるも
のである。そして、別体で連結される場合は、組合せ形
式のカッタリング1が構成されることにより、一体及び
別体のいずれの場合でも、サイドリング11には、前述
したと同様な第2の楔状湾曲刃12を突出量δ1で膨出
させた板状の破砕促進チップ13が取付けられるように
なっている。そして、サイドリング11の破砕促進チッ
プ13における配置は、図14及び図15の場合、軸方
向に直交する周方向で一列をなしているが、図16
(a)〜(d)にみられる取付け角αを考慮した配置も
選択できる。この場合、図16(a)では、周方向に対
して傾斜する取付け角αを有する破砕促進チップ13が
配置された場合であり、図16(b)では、取付け角0
°のものと取付け角αを有するものとを交互に配置した
ものである。また図8(c)では、右左に傾斜する取付
け角αを有する破砕促進チップ13を交互に配置し、図
8(d)では、右、左及び中央に分けた千鳥状の配置に
したものである。なお、これらの配置関係は、前述した
V突起に5における破砕チップ7の配置についても同様
な考え方を採用できることは勿論である。
【0022】さらに、破砕促進チップ13は、サイドリ
ング11の周方向では、連続又は断続的に配置される
が、図17のように破砕促進チップ13の一部を破砕補
完チップ14に置換することもできる。この破砕補完チ
ップ14は、リング本体2からの突出量δ2が破砕チッ
プ7又は破砕促進チップ13の突出量δ1よりも小さ
く、その置換数は、破砕機能の役割から破砕促進チップ
13よりも少数個又は同数個である。図示の場合では、
破砕促進チップ13の第2の楔状湾曲刃12の曲率半径
1を8mm,突出量δ1を8mmとし、破砕補完チップ
14の楔状湾曲刃12aの曲率半径R2を5mm,突出
量δ2を5mmとしたものである。そして、この破砕補
完チップ14は、破砕促進チップ13の破砕機能を補助
するものであり、また掘削作業中に破砕促進チップ13
が破損した場合などでは、破砕機能の極端な低下を防止
する。
【0023】また、図18及び図19は、要するに、破
砕補助チップ15として、円柱状チップが適用され、破
砕チップ7の突出量δ1よりも小さい突出量δ3を有する
衝撃端16が備えられているものである。また、ブレー
ドチップ6については、図3(a)に示されるように短
冊チップ6a及び補完チップ8をそれぞれ組合せたもの
が適用されている。なお、破砕補助チップ15の衝撃端
16については、図20(a)(b)で示されるような
曲率半径r1,r2を有する略半球状の衝撃端16a又は
略円錐状の衝撃端16b、或いは図21(a)(b)で
示されるようなチゼル状の衝撃端16cなどが適用され
る。
【0024】さらに、サイドリング11における破砕促
進チップ13、破砕補助チップ15の配置については、
両者を組合せることも可能であり、図22(a)(b)
では、破砕促進チップ13及び破砕補助チップ15が交
互に配置されている。また、図23(a)では、破砕促
進チップ13の間に2個の破砕補助チップ15が配置さ
れ、図23(b)では、逆に破砕促進チップ15の間に
2個の破砕補助チップ13が配置されている。
【0025】また、図24は、本発明掘削用のカッタリ
ング1における別の実施例を示したもので、第2のサイ
ドリング17が別体で設けられ、中央カッタリング1a
に対して、第2のサイドリング17によるサイドカッタ
リング1bが連結される組合せ形式としたものである。
そして、第2のサイドリング17は、前記サイドリング
11と同様に、第2の楔状湾曲刃12を有する破砕促進
チップ13が1列又は2列以上で配置されている。この
配置についても、例えば図25(a)〜(d)に示され
るように、衝撃端16を有する円柱状の破砕補助チップ
15、或いは小型の板状の破砕補完チップ14を組合せ
たりすることが可能である。これらの破砕補助チップ1
5及び破砕補完チップ14は、破砕促進チップ13のサ
イドに配置され、破砕促進チップ13の破砕機能を補助
乃至補完する機能を発揮する。
【0026】図26及び図27は、本発明掘削用のディ
スクカッタの一実施例を示す上部を断面した正面図であ
り、本発明掘削用のディスクカッタ20は、本発明の掘
削用のカッタリング1を装着したハブ部材21が軸受部
材22を介して固定軸23に回転可能に取付けられるこ
とにより構成される。なお、カッタリング1のハブ部材
21への装着は、例えば締付けリング24の利用により
行われるが、この締付けリング24は、分割された状態
で取付け溝25内に嵌め込まれ、その後溶接などによっ
て一体化される。また、前記固定軸23は、その両端に
は、コ字状ブロックを呈するサドル(図示せず)に支持
される角柱状の固定ブロック26がボルト27によって
取付けられるようになっている。さらに前記軸受部材2
2は、その外側にシ−ル部材28などを配置し、前記固
定ブロック25から延びるカバ−部分29によって覆わ
れるようになっている。
【0027】また、図28は、本発明掘削用のディスク
カッタ20における他の実施例を示したものであって、
図14及び図15で示されるカッタリング1が装着され
たものである。要するに、このカッタリング1のV突起
5には、ブレ−ドチップ6及び楔状湾曲刃9を膨出させ
た破砕チップ7が交互に取付けられ、V突起5の両脇で
一体的に連設されたサイドリング11には、第2の楔状
湾曲刃12を膨出させた破砕促進チップ13が取付けら
れるようにしたものである。
【0028】これに対し、図29は、本発明掘削用のデ
ィスクカッタ20における別の実施例を示したものであ
って、組合せ形式のカッタリング1が組込まれたもので
ある。なお、組合せ形式のカッタリング1は、ハブ部材
21への組込みにあたって、強度保持から図示しないキ
−及びキ−溝などの固定手段を利用して連結しておくこ
とが好ましい。
【0029】さらに、図30は、本発明掘削用のディス
クカッタ20におけるさらに別の実施例を示したもので
あって、前述したハブ部材21がなく、つまり、ハブ部
材21と一体化されたカッタリング1の中心取付け穴3
が、直接軸受部材22を介して固定軸23に回転可能に
取付けられるようにしたものである。なお、前記軸受部
材22については、円錐コロ軸受部材による場合のみを
示したが、これに限ることはなく、例えば、実公平2−
34317号公報などで開示されているように、固定ブ
ッシュの内側のラジアルローラ及び固定軸の中央フラン
ジと固定ブッシュとの間のスラストローラによる場合、
実開昭61−80884号公報などで開示されているよ
うに、ラジアルローラ及びボールによる場合など掘削条
件に合せて適宜選択できるものである。
【0030】また、図31及び図32は、本発明掘削用
のディスクカッタ20におけるさらに他の実施例を示し
たものであって、同様にカッタリング1が直接軸受部材
22を介して固定軸23に回転可能に取付けられ、しか
も図18及び図19で示されるカッタリング1が装着さ
れたものである。要するに、このこのカッタリング1
は、V突起5の両脇に連設されたサイドリング11に
は、略半球状の衝撃端16aを有する円柱状の破砕補助
チップ15が取付けられるようにしたものである。
【0031】さらに、図34は、本発明掘削用のディス
クカッタ20における別の実施例を示したものであっ
て、カッタリング1は、図24で示されるような第2の
サイドリング17を一体的に連設したものである。そし
て、このディスクカッタ20は、リング本体2の軸方向
における掘削幅を増加して、掘削効率の向上を意図した
ものである。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、掘削用
のカッタリング1のV突起5には、ブレ−ドチップ6及
び破砕チップ7が取付けられるようにしたものである。
したがって、従来の掘削チップのみのカッタリングに比
較して破砕機能及び傾斜面の耐摩耗性が高められるとい
う利点を有する。
【0033】また、V突起5の両脇には、破砕促進チッ
プ13、破砕補助チップ15の一方又は双方を備えたサ
イドリング11が連設され、又は連結されるようにすれ
ば、さらに破砕機能が高められるという利点を有する。
【0034】さらに、本発明の掘削用のカッタリング1
を固定軸23に軸受部材22を介して回転可能に取付け
て掘削用のディスクカッタ20を構成するようにすれ
ば、破砕チップ7、さらには破砕促進チップ13の破砕
機能から、従来のディスクカッタでは、破砕できなかっ
た玉石、礫、さらには岩盤などを掘削でき、しかもブレ
−ドチップ6によって傾斜面4の耐摩耗性が高められ、
掘削効率及び工具寿命の向上が期待できるという利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明掘削用のカッタリングの一実施例を示す
正面図。
【図2】図1に対する側面図。
【図3】図2中のA−A線に沿って得られるブレ−ドチ
ップの形状を示す図で、(a)〜(d)はそれぞれ一部
断面図。
【図4】破砕チップ間のブレ−ドチップ取付け構成を例
示する説明図で、(a)(b)は一部平面図。
【図5】破砕チップの形状例を示す説明図で、(a)は
正面図、(b)は側面図、(c)は平面図。
【図6】破砕チップの取付け例を示す説明図で、(a)
(b)は一部側面図。
【図7】破砕チップの楔角の関係を示す説明図。
【図8】破砕チップの他の形状例を示す説明図で、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図。
【図9】破砕チップの別の形状例を示す説明図で、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図。
【図10】破砕チップのさらに他の形状例を示す説明図
で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面
図。
【図11】破砕チップのさらに別の形状例を示す説明図
で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面
図。
【図12】本発明掘削用のカッタリングの他の実施例を
示す正面図。
【図13】図12の側面図。
【図14】本発明掘削用のカッタリングの別の実施例を
示す正面図。
【図15】図14の側面図。
【図16】破砕促進チップの配置例を示す説明図で、
(a)〜(d)は一部展開図。
【図17】破砕促進チップの別の配置例を示す一部側面
図。
【図18】本発明掘削用のカッタリングにおけるさらに
他の実施例を示す正面図。
【図19】図18の側面図。
【図20】図18のA−A線に沿って得られる破砕補助
チップの取付け状態を示す説明図で、(a)(b)は一
部断面図。
【図21】別の破砕補助チップの取付け状態を示す説明
図で、(a)は一部側面図、(b)は破砕チップのみを
示す平面図。
【図22】破砕促進チップ及び破砕補助チップの組合せ
配置を示す説明図で、(a)は一部展開図、(b)は一
部側面図。
【図23】破砕促進チップ及び破砕補助チップの他の組
合せ配置を示す説明図で、(a)(b)は一部展開図。
【図24】本発明掘削用のカッタリングにおけるさらに
他の実施例を示す説明図で、(a)は中央カッタリング
を示す正面図、(b)(c)はサイドカッタリングを示
す正面図。
【図25】破砕促進チップ及び破砕補助チップの別の組
合せ配置を示す説明図で、(a)〜(d)は一部展開
図。
【図26】本発明掘削用のディスクカッタにおける一実
施例を示す上部を断面した正面図。
【図27】図26の側面図。
【図28】本発明掘削用のディスクカッタにおける他の
実施例を示す上部を断面した正面図。
【図29】本発明掘削用のディスクカッタにおける別の
実施例を示す上部を断面した正面図。
【図30】本発明掘削用のディスクカッタにおけるさら
に他の実施例を示す上部を断面した正面図。
【図31】本発明掘削用のディスクカッタにおけるさら
に別の実施例を示す正面図。
【図32】図31の側面図。
【図33】本発明掘削用のディスクカッタにおける他の
変形例を示す正面図。
【符号の説明】
l カッタリング 2 リング本体 3 中心取付け穴 4 傾斜面 5 V突起 6 ブレ−ドチップ 7 破砕チップ 8 補完チップ 9 楔状湾曲刃 10 接続刃 11 サイドリング 12 第2の楔状湾曲刃 13 破砕促進チップ 14 破砕補完チップ 15 破砕補助チップ 16 衝撃端 17 第2のサイドリング 20 ディスクカッタ 21 ハブ部材 22 軸受部材 23 固定軸 24 締付けリング 25 取付け溝 26 固定ブロック 28 シ−ル部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 富美雄 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソ リッドスクエア 東芝タンガロイ株式会 社内 審査官 深田 高義 (56)参考文献 特開 平7−158372(JP,A) 特開 平8−13973(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 10/12 E21B 10/50

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心取付け穴3を有するリング本体2の
    外周部分には、一対の傾斜面4によるV突起が少なくと
    も1個形成されるとともに、このV突起5の周方向に
    は、ブレードチップ6及び板状の破砕チップ7が交互に
    配置されるようにした掘削用のカッタリングであって、 前記ブレードチップ6は、V突起5の横断方向にあっ
    て、一方の傾斜面4側ではV突起5から傾斜面4の下り
    端又はその付近まで延び、他方の傾斜面4側ではV突起
    5から少なくとも途中まで延びるようになっており、 前記破砕チップ7は、V突起5の頂角部分にあって、リ
    ング本体2の端面視では、リング本体2から突出量δ1
    をもって膨出する周方向の楔状湾曲刃9が形成されてい
    ることを特徴とする掘削用のカッタリング。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたリング本体2の両
    脇には、サイドリング11が一体的に連設され、しかも
    このサイドリング11の周方向には、板状の楔状湾曲刃
    12を有する破砕促進チップ13又は衝撃端16を有す
    る円柱状の破砕補助チップ15の一方又は双方が備えら
    れている請求項1記載の掘削用のカッタリング。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたリング本体2の両
    脇には、第2のサイドリング17が一体的に連設され、
    又は別体で連結されるようになっており、しかもこの第
    2のサイドリング17には、楔状湾曲刃12を有する板
    状の破砕促進チップ13又は衝撃端16を有する円柱状
    の破砕補助チップ15の一方又は双方が備えられている
    請求項1記載の掘削用のカッタリング。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されたブレードチップ6
    は、V字頂角を形成した矩形板チップ6b又はV字形状
    板チップ6cからなっている請求項1〜請求項3のいず
    れか1項記載のカッタリング。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載されたブレードチップ6
    は、V突起5を横切る方向では、一方の傾斜面4側で全
    長部分を露出させ、他方の傾斜面4側で厚み部分を露出
    させるようにした短冊状チップ6aからなり、しかもこ
    の短冊状チップ6aが前記傾斜面4の周方向で交互配置
    されるようにした請求項1〜請求項3のいずれか1項記
    載の掘削用のカッタリング。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された短冊状チップ6a
    の厚み部分側では、短冊状チップ6aの全長部分の長さ
    に見合うように補完チップ8が取付けられるようにした
    請求項5記載の掘削用のカッタリング。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された楔状湾曲刃9の楔
    角θ1は、60°〜150°の範囲内で設定されている
    請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の掘削用のカッ
    タリング。
  8. 【請求項8】 両端支持される固定軸23の中央外周部
    分には、軸受部材22を介して回転可能なハブ部材21
    が取付けられ、しかもこのハブ部材21には、中心取付
    け穴3を利用してカッタリングが装着されるようにした
    掘削用のディスクカッタにおいて、 前記カッタリング1は、リング本体2の外周部分には、
    一対の傾斜面4によるV突起5が少なくとも1個形成さ
    れるとともに、このV突起5の周方向には、ブレードチ
    ップ6及び破砕チップ7が交互に配置され、しかもこの
    ブレードチップ6は、V突起5の横断方向にあって、一
    方の傾斜面4側ではV突起5から傾斜面4の下り端又は
    その付近まで延び、他方の傾斜面4側ではV突起5から
    少なくとも傾斜面4の途中まで延びるようになってお
    り、また前記破砕チップ7は、V突起5の頂角部分にあ
    って、リング本体2の端面視では、リング本体2から突
    出量δ1をもって膨出する楔状湾曲刃9が形成されてい
    ることを特徴とする掘削用のディスクカッタ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載されたリング本体2の両
    脇には、サイドリング11が一体的に連接され、又は別
    体で連結されるようになっており、しかもこのサイドリ
    ング11には、楔状湾曲刃12を有する板状の破砕促進
    チップ13又は衝撃端16を有する円柱状の破砕補助チ
    ップ15の一方又は双方が取付けられている請求項8記
    載の掘削用のディスクカッタ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載されたリング本体2の
    両脇には、第2のサイドリング17が一体的に連設さ
    れ、又は別体で連結されるようになっており、しかもこ
    の第2のサイドリング17には、第2の楔状湾曲刃12
    を有する板状の破砕促進チップ13又は衝撃端16を有
    する円柱状の破砕補助チップ15の一方又は双方が備え
    られている請求項9記載の掘削用のディスクカッタ。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載されたブレードチップ
    6は、V字頂角を形成した矩形板チップ6b又はV字形
    状板チップ6cからなっている請求項8〜請求項10の
    いずれか1項記載の掘削用のディスクカッタ。
  12. 【請求項12】 請求項8に記載されたブレードチップ
    6は、V突起5を横切る方向では、一方の傾斜面4側で
    全長部分を露出させ、他方の傾斜面4側で厚み部分を露
    出させるようにした短冊状チップ6aからなり、しかも
    この短冊状チップ6aが前記傾斜面4の周方向で交互配
    置されるようにした請求項8〜請求項10のいずれか1
    項記載の掘削用のディスクカッタ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載された短冊状チップ
    6aの厚み部分側では、短冊チップ6aの全長部分の長
    さに見合うように補完チップ8が取付けられるようにし
    た請求項12記載の掘削用のディスクカッタ。
  14. 【請求項14】 請求項8に記載された楔状湾曲刃9の
    楔角θ1は、60゜〜150゜の範囲内で設定されてい
    る請求項8〜請求項13のいずれか1項記載の掘削用の
    ディスクカッタ。
  15. 【請求項15】 請求項8に記載されたカッタリング1
    は、ハブ部材21と一体化されることにより、カッタリ
    ング1の中心取付け穴3が、軸受部材22に直接回転可
    能に取付けられるようにした請求項8〜請求項14のい
    ずれか1項記載の掘削用のディスクカッタ。
JP05293498A 1998-02-18 1998-02-18 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ Expired - Lifetime JP3331170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05293498A JP3331170B2 (ja) 1998-02-18 1998-02-18 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05293498A JP3331170B2 (ja) 1998-02-18 1998-02-18 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11229745A JPH11229745A (ja) 1999-08-24
JP3331170B2 true JP3331170B2 (ja) 2002-10-07

Family

ID=12928698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05293498A Expired - Lifetime JP3331170B2 (ja) 1998-02-18 1998-02-18 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3331170B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5795886B2 (ja) * 2011-06-14 2015-10-14 株式会社大林組 ローラカッタ及びシールド型地山掘削機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11229745A (ja) 1999-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4046851B2 (ja) 削岩ドリル
US7891444B2 (en) Drill bit
JP3250663B2 (ja) シールド掘進機用カッタービットおよびシールド掘進機
JP3332842B2 (ja) 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ
JP3901330B2 (ja) 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ
JP3331170B2 (ja) 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ
JP6868924B1 (ja) 多方向オーガービット
JP6532434B2 (ja) 掘削機用ローラカッタおよびそれを備える掘削機
JP7445304B2 (ja) ケーシングビット
JP4462771B2 (ja) 穿孔用ビット
JP2007284923A (ja) カッタビット
JPH11223090A (ja) 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ
US7341120B2 (en) Blade edge structure for core drill
JP3542924B2 (ja) 掘削ビット
JP3085815B2 (ja) シールド掘削機用カッタヘッド
JPS6126470Y2 (ja)
CN213269799U (zh) 一种钻头
JPH04105195U (ja) シールド掘進機のカツタビツト
KR100309173B1 (ko) 터널굴진기의 커터비트 및 커터헤드
JP3964876B2 (ja) ドリルビット
JP3229233B2 (ja) 連続壁掘削用ビット
JPH0223670Y2 (ja)
JPH09287375A (ja) 掘削用ビット及び掘削装置
JPH0512516B2 (ja)
JP3764147B2 (ja) 回転掘削ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020709

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 8

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120719

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120719

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130719

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term