JP2002144254A - 芯入りチゼル、及びその製造方法 - Google Patents
芯入りチゼル、及びその製造方法Info
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- JP2002144254A JP2002144254A JP2000343942A JP2000343942A JP2002144254A JP 2002144254 A JP2002144254 A JP 2002144254A JP 2000343942 A JP2000343942 A JP 2000343942A JP 2000343942 A JP2000343942 A JP 2000343942A JP 2002144254 A JP2002144254 A JP 2002144254A
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Abstract
及び同チゼルの製造方法を提供すること。 【解決手段】チゼル本体(2)に、芯材(4)を軸方向へ挿通
する挿通孔(3)を設け、同挿通孔(3)の底部(30)と挿入す
る芯材(4)との間に金属パウダー(5)を介在させた。
Description
及びその製造方法に関するものである。
用いるチゼルがあり、かかるチゼルはその後部に配設し
たシリンダ内のピストンの高速往復動により基端が叩か
れ、先端部において岩盤やコンクリート体などを破砕可
能としている。
命が短いものであった。そこで、チゼルの耐久性を向上
させるために、チゼル本体の軸方向に先端開口の挿通孔
を形成し、同挿通孔へ硬質の芯材を圧入した芯入りチゼ
ルが開発された。
入りチゼルでは、芯材を圧入する場合、芯材の後端と挿
通孔の底部の形状を厳密に一致させて、芯材に作用する
衝撃をチゼル本体に均等に伝達させる必要があり、高度
な加工精度が要求される。また、繰返し使用している間
に芯材が抜け落ちてしまうという不具合が発生した。
に、黒鉛や滑石を充填した芯入りチゼルが開発され、芯
材の後端部と挿通孔の底部間に隙間が生じてもかかる黒
鉛や滑石が入り込んで芯材の後端部と挿通孔の底部とは
確実に密着するようになり、特別に精密な加工を施す必
要はなくなったが、黒鉛や滑石は金属と異なり軟らかす
ぎることから、チゼル本体と芯材とを結着する作用が不
十分で、これでも芯材が結局は抜けて落ちることを確実
に防止することができなかった。
る芯入りチゼル、及びその製造方法を提供することを目
的としている。
に、請求項1記載の本発明では、チゼル本体に、芯材を
軸方向へ挿通する挿通孔を設け、同挿通孔の底部と挿入
する芯材との間に金属パウダーを介在させた。
通孔の底部内周壁面をテーパ面となし、同テーパ面は、
芯材の挿入方向へ狭まるように1〜5度の勾配を有する
こととした。
材の後端部にくびれ部を形成した。
芯材の後端部と金属パウダーとの間に、軟鉄材を介設し
た。
チゼルの製造方法であって、チゼル本体に、芯材を軸方
向へ挿通する挿通孔を設け、同挿通孔の底部に金属パウ
ダーを充填し、同金属パウダーを介して前記挿通孔内に
芯材を圧入することとした。
軸方向へ挿通する挿通孔を設け、同挿通孔の底部と挿入
する芯材との間に金属パウダーを介在させたものであ
る。
受応力で同パウダーが芯材と挿通孔との間の間隙に入り
込んでいき、チゼル本体と芯材とをしっかりと固定化す
ることができ、芯材の脱落を防止することができるとと
もに、芯材から伝達される衝撃が、特に、挿通孔底部に
おいては全体に均等に伝わるので、一部に集中してチゼ
ル本体にクラックなどが生じたりすることも防止でき
る。
をテーパ面となし、同テーパ面は、芯材の挿入方向へ狭
まるように1〜5度の勾配をもたせるとよい。芯材を圧
入する際の密着力をより高め、芯材の保持力をより高め
ることができる。
することもできる。このくびれ部に金属パウダーが入り
込んで食い込み、芯材の保持力を大幅に向上させること
ができる。
パウダーとの間に、軟鉄材を介設することもできる。
本体を圧入する際に軟鉄を押し広げることができ、芯材
の保持力のさらなる向上を図ることができる。
本体の中心軸に沿って、芯材を軸方向へ挿通する挿通孔
を設け、同挿通孔の底部に鉄やステンレスなどからなる
金属パウダーを充填し、同金属パウダーを介して前記挿
通孔内に芯材を圧入すればよい。芯材はチゼル本体より
も硬度の高い超合金などを用いることができる。
ら具体的に説明する。
ゼルの全体説明図、図2は同要部の説明図である。
などの破砕用の衝撃工具に用いられるもので、図1に示
すように、基端部に、図示しない工具本体に連結するチ
ャック部20を設けたチゼル本体2と、同チゼル本体2の
中心軸に沿って穿設した挿通孔3に圧入した芯材4とか
らなり、同挿通孔3の底部30と芯材4との間に金属パウ
ダー5を介在させている。
構成であるが、前述したように、本実施例においては、
挿通孔3の底部30と芯材4との間に金属パウダー5を介
在させたことに特徴がある。
0μmの鉄粉を使用しており、芯材4の圧入時に鉄粉の
受応力で同鉄粉が芯材と挿通孔との間の間隙に入り込ん
でいき、チゼル本体2と芯材4とをしっかりと固定化す
ることができ、芯材4の脱落を防止することができると
ともに、芯材4から伝達される衝撃が、特に、挿通孔3
の底部において全体に均等に伝わるので、一部に集中し
てチゼル本体2にクラックなどが生じたりすることも防
止できる。
椀状に形成するとともに、同底部30の内周壁面30aをテ
ーパ面となし、同テーパ面30aは、芯材4の挿入方向へ
狭まるように1〜5度の角度αで勾配をもたせている。
本実施例では、芯材4の全長Lを約300mmとし、後
端からL'の距離、ここでは30mmの位置から1度の勾
配をもたせている。
圧入する際の密着力が高まるとともに、テーパ面に金属
パウダー5が入り込んで、芯材4の保持力をより高める
ことができる。しかも、チゼル1を実際に使用するに従
って、鉄粉がテーパ面30aへ入り込んでいくので、ます
ます保持力が高まり、芯材4の脱落を確実に防止するこ
とができる。なお、鉄粉に代えてステンレス合金などを
金属パウダー5として採用することもできる。
ゼルの説明図である。
くびれ部41を形成したもので、本実施例では後端から約
15mmの位置からすぼませてくびれ部41としている。
ダー5を入り込ませることによって芯材4の保持力を高
めるようにしている。
ゼルの説明図である。
を設けた芯材4の後端部と金属パウダー5としての鉄粉
との間に、軟鉄材6を介設した構成のものである。
対応する形状に形成した凹部を設けており、凹部周壁60
は拡開可能な厚さとしている。
圧入する際に、軟鉄材6の凹部周壁60が押し広げられる
ことになって、軟鉄材6と芯材4の後端部との圧着力が
高まり、さらに、軟鉄材6は、前述してきた金属パウダ
ー5によってしっかりと保持されることになる。したが
って、かかる構成においても、前述の各実施例同様の効
果を得ることができる。
3内へ金属パウダー5を充填する場合も所定量を挿通孔
3の前端開口部から流し込むだけでよく、実際に製造す
る工程も簡単となっている。なお、挿通孔3の内周面に
は、芯材4を圧入しやすくするために、適宜潤滑剤など
を塗布しておくとよい。
落を防止した耐久性に富むチゼル1を、簡単な工程で、
かつ低コストで製造可能となる。
もので、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載の本発明では、チゼル本体に、芯材を
軸方向へ挿通する挿通孔を設け、同挿通孔の底部と挿入
する芯材との間に金属パウダーを介在させたことによ
り、芯材の圧入時に金属パウダーの受応力で同パウダー
が芯材と挿通孔との間の間隙に入り込んでいき、チゼル
本体と芯材とをしっかりと固定化することができ、芯材
の脱落を防止することができる。また、芯材から伝達さ
れる衝撃が、特に、挿通孔底部においては全体に均等に
伝わるので、一部に集中してチゼル本体にクラックなど
が生じたりすることも防止できる。
通孔の底部内周壁面をテーパ面となし、同テーパ面は、
芯材の挿入方向へ狭まるように1〜5度の勾配を有する
こととしたことにより、芯材を圧入する際の密着力をよ
り高め、芯材の保持力をさらに高めることができる。し
かも、チゼルを実際に使用するに従って、鉄粉がテーパ
面へ入り込んでいくので、ますます保持力が高まり、芯
材の脱落を確実に防止することができる。
材の後端部にくびれ部を形成したことにより、芯材の保
持力をさらに高め、芯材の脱落を確実に防止することが
できる。
芯材の後端部と金属パウダーとの間に、軟鉄材を介設し
たことにより、芯材を挿通孔に圧入する際に、軟鉄材の
周壁が押し広げられることになって、軟鉄材と芯材の後
端部との圧着力が高まり、さらに、軟鉄材は、前述して
きた金属パウダーによってしっかりと保持されることに
なるので、前述の各実施例同様、芯材の保持力を高めて
芯材の脱落を確実に防止することができる。
チゼルの製造方法であって、チゼル本体に、芯材を軸方
向へ挿通する挿通孔を設け、同挿通孔の底部に金属パウ
ダーを充填し、同金属パウダーを介して前記挿通孔内に
芯材を圧入することとしたことにより、芯材の脱落を防
止した耐久性に富むチゼルを、簡単な工程で、かつ低コ
ストで製造可能となる。
ある。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】チゼル本体に、芯材を軸方向へ挿通する挿
通孔を設け、同挿通孔の底部と挿入する芯材との間に金
属パウダーを介在させたことを特徴とする芯入りチゼ
ル。 - 【請求項2】挿通孔の底部内周壁面をテーパ面となし、
同テーパ面は、芯材の挿入方向へ狭まるように1〜5度
の勾配を有することを特徴とする請求項1記載の芯入り
チゼル。 - 【請求項3】芯材の後端部にくびれ部を形成したことを
特徴とする請求項1又は2に記載の芯入りチゼル。 - 【請求項4】芯材の後端部と金属パウダーとの間に、軟
鉄材を介設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の芯入りチゼル。 - 【請求項5】チゼル本体に、芯材を軸方向へ挿通する挿
通孔を設け、同挿通孔の底部に金属パウダーを充填し、
同金属パウダーを介して前記挿通孔内に芯材を圧入する
ことを特徴とする芯入りチゼルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000343942A JP2002144254A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 芯入りチゼル、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000343942A JP2002144254A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 芯入りチゼル、及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002144254A true JP2002144254A (ja) | 2002-05-21 |
Family
ID=18818224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000343942A Pending JP2002144254A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 芯入りチゼル、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002144254A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010501362A (ja) * | 2006-08-25 | 2010-01-21 | エイ カルダーウッド,ジェームス | 高張力先端部を含む改善されたリッパーブーツ |
DE112017001563T5 (de) | 2016-05-17 | 2018-12-13 | Komatsu Ltd. | Verschleißfeste Komponente und Verfahren zur Herstellung derselben |
CN112621131A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-04-09 | 乐清大勇新工具有限公司 | 一种冲击工具以及其加工工艺 |
WO2022209491A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 株式会社小松製作所 | 耐摩耗部品 |
-
2000
- 2000-11-10 JP JP2000343942A patent/JP2002144254A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112017001563T5 (de) | 2016-05-17 | 2018-12-13 | Komatsu Ltd. | Verschleißfeste Komponente und Verfahren zur Herstellung derselben |
US10835958B2 (en) | 2016-05-17 | 2020-11-17 | Komatsu Ltd. | Wear-resistant component and method for producing the same |
CN112621131A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-04-09 | 乐清大勇新工具有限公司 | 一种冲击工具以及其加工工艺 |
CN112621131B (zh) * | 2020-12-17 | 2022-05-03 | 乐清大勇新工具有限公司 | 一种冲击工具以及其加工工艺 |
WO2022209491A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 株式会社小松製作所 | 耐摩耗部品 |
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