JP3248363B2 - ボ−ルペンチップの製造方法 - Google Patents
ボ−ルペンチップの製造方法Info
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- JP3248363B2 JP3248363B2 JP22721394A JP22721394A JP3248363B2 JP 3248363 B2 JP3248363 B2 JP 3248363B2 JP 22721394 A JP22721394 A JP 22721394A JP 22721394 A JP22721394 A JP 22721394A JP 3248363 B2 JP3248363 B2 JP 3248363B2
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- cutting
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】かしめ加工を施すことにより先端
に形成した縮径部にて、筆記部材としてのボ−ルを内孔
より一部突出した状態で抱持してなるボ−ルペンチップ
の製造方法に関する。
に形成した縮径部にて、筆記部材としてのボ−ルを内孔
より一部突出した状態で抱持してなるボ−ルペンチップ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真ちゅう、洋白、ステンレス、銅
合金、アルミニウム合金などの金属製ボ−ルペンチップ
のボ−ルを抱持するために、ボ−ルペンチップの中心孔
及びボ−ル抱持室などの内部構造を切削加工などにより
形成した後、ボ−ル抱持室にボ−ルを設置し、ボ−ルペ
ンチップの先端にかしめ加工を施すことによって縮径部
を形成して前記ボ−ルの一部を突出しつつ抱持してなる
ボ−ルペンチップが知られている。
合金、アルミニウム合金などの金属製ボ−ルペンチップ
のボ−ルを抱持するために、ボ−ルペンチップの中心孔
及びボ−ル抱持室などの内部構造を切削加工などにより
形成した後、ボ−ル抱持室にボ−ルを設置し、ボ−ルペ
ンチップの先端にかしめ加工を施すことによって縮径部
を形成して前記ボ−ルの一部を突出しつつ抱持してなる
ボ−ルペンチップが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かしめ加工は、ボ−ル
ペンチップの先端小口部分を回転するかしめロ−ルとボ
−ルとで挟持して先端小口部分をボ−ルの外形に沿って
伸ばしていく加工である。一般に、かしめ加工具は、か
しめ加工前の材料それぞれが個々に少しずつ異なるの中
心位置を有しているため、加工の中心と多少ずれても、
その中心のずれを吸収して位置合わせできるようになっ
ている。よって、かしめ加工を行う前の材料の先端が内
孔の開口部の径の中心と外径の中心とにずれが生じて偏
肉状になっている場合、このような材料に対してかしめ
加工を行ってもやはり偏肉状のボ−ルペンチップができ
てしまうという問題があった。偏肉状のボ−ルペンチッ
プは、筆記時、筆記方向や筆記角度によって紙面などの
被筆記面に対するひっかかり感や筆跡の中抜けやかすれ
が発生するという問題があった。
ペンチップの先端小口部分を回転するかしめロ−ルとボ
−ルとで挟持して先端小口部分をボ−ルの外形に沿って
伸ばしていく加工である。一般に、かしめ加工具は、か
しめ加工前の材料それぞれが個々に少しずつ異なるの中
心位置を有しているため、加工の中心と多少ずれても、
その中心のずれを吸収して位置合わせできるようになっ
ている。よって、かしめ加工を行う前の材料の先端が内
孔の開口部の径の中心と外径の中心とにずれが生じて偏
肉状になっている場合、このような材料に対してかしめ
加工を行ってもやはり偏肉状のボ−ルペンチップができ
てしまうという問題があった。偏肉状のボ−ルペンチッ
プは、筆記時、筆記方向や筆記角度によって紙面などの
被筆記面に対するひっかかり感や筆跡の中抜けやかすれ
が発生するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、かしめ
加工を施すことにより先端に形成した縮径部にて、筆記
部材としてのボ−ルを内孔より一部突出した状態で抱持
してなるボ−ルペンチップの製造方法において、前記か
しめ加工を施した後に前記ボ−ルの中心を基準として前
記縮径部に切削加工を施し、この縮径部に材料の肉厚が
周状に均一である切削帯部を形成してなることを特徴と
したボ−ルペンチップの製造方法を要旨とする。
加工を施すことにより先端に形成した縮径部にて、筆記
部材としてのボ−ルを内孔より一部突出した状態で抱持
してなるボ−ルペンチップの製造方法において、前記か
しめ加工を施した後に前記ボ−ルの中心を基準として前
記縮径部に切削加工を施し、この縮径部に材料の肉厚が
周状に均一である切削帯部を形成してなることを特徴と
したボ−ルペンチップの製造方法を要旨とする。
【0005】
【実施例】図1に示す要部断面図にて一例について説明
する。ボ−ル1を挿入した後に、かしめ加工により縮径
部2を形成し、ボ−ル1を抱持した材料Aに切削加工具
3によって切削加工を施す。切削加工具3は中心合わせ
ピン4と切削部材5とよりなっている。
する。ボ−ル1を挿入した後に、かしめ加工により縮径
部2を形成し、ボ−ル1を抱持した材料Aに切削加工具
3によって切削加工を施す。切削加工具3は中心合わせ
ピン4と切削部材5とよりなっている。
【0006】中心合わせピン4は切削部材5と当接する
肩部4aとボ−ルと当接する凹部4bを有している。凹
部4bは、ボ−ル1の中心を基準してボ−ル1と当接
し、ボ−ル1の曲率と略同一の曲率を有している。切削
部材5は、切削刃5aと切削刃ホルダ−5bとからな
り、両者は溶融された銅、銀、または、アルミニウムな
どの金属を主剤としたものを介在させて固着した、所
謂、ろう付け処理により固着されている。切削刃5a
は、ハイスピ−ドスチ−ル(SKH)、超硬、窒化ボロ
ン(CBN)、ダイヤモンドなどの材料で形成されてい
る。
肩部4aとボ−ルと当接する凹部4bを有している。凹
部4bは、ボ−ル1の中心を基準してボ−ル1と当接
し、ボ−ル1の曲率と略同一の曲率を有している。切削
部材5は、切削刃5aと切削刃ホルダ−5bとからな
り、両者は溶融された銅、銀、または、アルミニウムな
どの金属を主剤としたものを介在させて固着した、所
謂、ろう付け処理により固着されている。切削刃5a
は、ハイスピ−ドスチ−ル(SKH)、超硬、窒化ボロ
ン(CBN)、ダイヤモンドなどの材料で形成されてい
る。
【0007】切削刃ホルダ−5bは、前記中心合わせピ
ン4の肩部4aと当接する係止部5cを有しており、中
心合わせピン4の肩部4aと切削刃ホルダ−5bの係止
部5cとが当接する位置を切削部材5の下致点として切
削位置を決定している。
ン4の肩部4aと当接する係止部5cを有しており、中
心合わせピン4の肩部4aと切削刃ホルダ−5bの係止
部5cとが当接する位置を切削部材5の下致点として切
削位置を決定している。
【0008】前記中心合わせガイドピン4を中心とし
て、切削刃5aを材料Aの周囲を回転させながら前記縮
径部2に当接させ、縮径部2の外形にボ−ル1の中心と
同じ中心位置を有する円状の切削帯部6を形成する。こ
の切削帯部6は、ボ−ル1の中心を基準として切削刃5
aにて切削加工が施された部分なので、材料の肉厚が周
状に均一な部分として形成される。
て、切削刃5aを材料Aの周囲を回転させながら前記縮
径部2に当接させ、縮径部2の外形にボ−ル1の中心と
同じ中心位置を有する円状の切削帯部6を形成する。こ
の切削帯部6は、ボ−ル1の中心を基準として切削刃5
aにて切削加工が施された部分なので、材料の肉厚が周
状に均一な部分として形成される。
【0009】ここで、切削刃5aによって形成される切
削帯部6は、断面が直線状の平面となしても曲面状とな
してもよい。切削帯部6を平面とした場合、その平面が
形成するテ−パ角度は、前述のかしめ加工によって形成
される切削加工前の縮径部のテ−パ角度より大きな角度
であることが好ましい。また、切削帯部6を曲面とする
場合には、切削刃5aの材料と当接する部分を曲線状に
しておくこともできるし、細い切削刃を材料に当てなが
ら切削刃を曲線状に移動させて曲面を形成することもで
きる。
削帯部6は、断面が直線状の平面となしても曲面状とな
してもよい。切削帯部6を平面とした場合、その平面が
形成するテ−パ角度は、前述のかしめ加工によって形成
される切削加工前の縮径部のテ−パ角度より大きな角度
であることが好ましい。また、切削帯部6を曲面とする
場合には、切削刃5aの材料と当接する部分を曲線状に
しておくこともできるし、細い切削刃を材料に当てなが
ら切削刃を曲線状に移動させて曲面を形成することもで
きる。
【0010】
【発明の効果】以上のように、本発明のボ−ルペンチッ
プの製造方法によれば、材料の先端の内孔の開口部の径
の中心と外径の中心とを極力一致させたボ−ルペンチッ
プを製造することができ、筆記時、筆記方向や筆記角度
によって紙面などの被筆記面に対するひっかかり感や筆
跡の中抜けやかすれの現象を極力抑制するものである。
プの製造方法によれば、材料の先端の内孔の開口部の径
の中心と外径の中心とを極力一致させたボ−ルペンチッ
プを製造することができ、筆記時、筆記方向や筆記角度
によって紙面などの被筆記面に対するひっかかり感や筆
跡の中抜けやかすれの現象を極力抑制するものである。
【図1】一例を示す要部断面図。
A 材料 1 ボ−ル 2 縮径部 3 切削加工具 4 中心合わせピン 4a 当接する肩部 4b 凹部 5 切削部材 5a 切削刃 5b 切削刃ホルダ− 5c 係止部 6 切削帯部
Claims (1)
- 【請求項1】 かしめ加工を施すことにより先端に形成
した縮径部にて、筆記部材としてのボ−ルを内孔より一
部突出した状態で抱持してなるボ−ルペンチップの製造
方法において、前記かしめ加工を施した後に前記ボ−ル
の中心を基準として前記縮径部に切削加工を施し、この
縮径部に材料の肉厚が周状に均一である切削帯部を形成
してなることを特徴としたボ−ルペンチップの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22721394A JP3248363B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | ボ−ルペンチップの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22721394A JP3248363B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | ボ−ルペンチップの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0867090A JPH0867090A (ja) | 1996-03-12 |
JP3248363B2 true JP3248363B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=16857272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22721394A Expired - Fee Related JP3248363B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | ボ−ルペンチップの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3248363B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103519617A (zh) * | 2013-09-22 | 2014-01-22 | 南通斯得福纺织装饰有限公司 | 一种化纤类被芯填充料及其混配工艺 |
-
1994
- 1994-08-29 JP JP22721394A patent/JP3248363B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103519617A (zh) * | 2013-09-22 | 2014-01-22 | 南通斯得福纺织装饰有限公司 | 一种化纤类被芯填充料及其混配工艺 |
CN103519617B (zh) * | 2013-09-22 | 2015-04-29 | 南通斯得福纺织装饰有限公司 | 一种化纤类被芯填充料及其混配工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0867090A (ja) | 1996-03-12 |
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Legal Events
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