JPH0751927A - 帯鋸刃の切れ曲がり検出装置 - Google Patents

帯鋸刃の切れ曲がり検出装置

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JPH0751927A
JPH0751927A JP20488493A JP20488493A JPH0751927A JP H0751927 A JPH0751927 A JP H0751927A JP 20488493 A JP20488493 A JP 20488493A JP 20488493 A JP20488493 A JP 20488493A JP H0751927 A JPH0751927 A JP H0751927A
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喜八郎 東保
Iwao Matsumoto
岩男 松本
Toshihiko Sayama
利彦 佐山
Hirofumi Nabesawa
浩文 鍋澤
Noboru Hoshino
昇 星野
Masato Takamori
正人 高森
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    • B23D59/00Accessories specially designed for sawing machines or sawing devices
    • B23D59/001Measuring or control devices, e.g. for automatic control of work feed pressure on band saw blade
    • B23D59/002Measuring or control devices, e.g. for automatic control of work feed pressure on band saw blade for the position of the saw blade
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D55/00Sawing machines or sawing devices working with strap saw blades, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D55/08Sawing machines or sawing devices working with strap saw blades, characterised only by constructional features of particular parts of devices for guiding or feeding strap saw blades
    • B23D55/082Devices for guiding strap saw blades
    • B23D55/084Devices for guiding strap saw blades which automatically detect or correct band saw blade deflection

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造簡単で安価に実施することが出来、しか
も高精度の検出が行える帯鋸刃の切れ曲がり検出装置を
提案すること。 【構成】 一端が支持部材9に取付けられた歪み検出板
10と、歪み検出板10の遊端部に設けられ且つ帯鋸刃
1の側面に接触する接触部18aを備えた歪み検出用接
触子12と、歪み検出板10の長さ方向中間位置の側面
に装着されて、帯鋸刃1の切れ曲がりに伴う歪み検出板
10の歪曲を検出する歪み検出センサー11a,11b
とを備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯鋸盤に於ける帯鋸刃
の交換時期の判断や、切削圧力の調整に利用される、帯
鋸刃の切れ曲がり検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帯鋸盤による鋼材の切断過程に於いて、
帯鋸刃の刃先の磨耗や機械の振動などによる刃の片振
れ、即ち所謂切れ曲がりにより切削長さに大きなバラツ
キが生じ、帯鋸刃の振れ幅(切れ曲がりの度合い)が大
きなときには使用出来ないスクラップが発生することも
多い。このため、一般的には余裕をもった長さで切断し
ているが、省資源、省エネルギーの要求から、切削精度
を高めることによって切断長さのバラツキを低減し、後
工程に於ける削り代を最小限に抑えることが切断工程に
於ける最大の課題となっている。
【0003】帯鋸刃の切れ曲がり現象は、帯鋸刃の刃先
の磨耗や切削圧力に関係し、使用時間数が大きくなるほ
ど、或いは切削圧力が大きくなるほど帯鋸刃の振れ幅
(切れ曲がりの度合い)が大きくなるので、切れ曲がり
を正確に検出することが出来ると、その検出結果に基づ
いて帯鋸刃の交換時期を知ることが出来たり、切れ曲が
り度合いを許容範囲内に抑えながら切削圧力を最大にな
るように調整して作業効率を高めることが容易になる。
換言すれば、帯鋸刃の切れ曲がりを正確に検出し得るこ
とは、帯鋸刃の振れ幅(切れ曲がりの度合い)を小さく
して切削精度を高めるために、適切な時期に帯鋸刃を交
換したり、切削圧力を適切に調整するのに役立つのであ
る。
【0004】而して従来の帯鋸刃の切れ曲がり検出装置
としては、実公昭58−52029号公報に記載されて
いるように、帯鋸刃の切れ曲がり運動に追従する梃式揺
動レバーを利用し、このレバーの揺動を、当該レバーに
取付けた磁性板と磁気センサーとで検出するようにした
ものや、実公平2−32338号公報に記載されている
ように、ピストンが帯鋸刃の切れ曲がり運動に追従する
液封入シリンダを利用し、このシリンダに連通するパイ
プ内の液面が帯鋸刃の切れ曲がり運動に追従して上下動
するのを液面センサーで検出するようにしたものが知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の検出
装置では、帯鋸刃の切削作用位置から離れた位置での微
小な変位を梃式揺動レバーやシリンダにより拡大して磁
性板の移動や液面の上下動に変え、これを別のセンサー
で検出するものであるから、構成部品点数が多くて構造
が複雑になり、しかも微小な変位量を拡大する過程で誤
差が発生し、それほどの高精度は望めなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、本発明の帯鋸刃の切れ曲がり検出装置は、ワー
ク切削位置から前後方向に離れた帯鋸刃走行経路脇に配
設された歪み検出板(10)と、歪み検出用接触子(12)と、
歪み検出センサー(11a,11b) とを備え、歪み検出板(10)
は、その一端部が支持部材(9) に取付けられ、歪み検出
用接触子(12)は、歪み検出板(10)の遊端部に設けられた
もので、帯鋸刃(1) の側面に接触する接触部(18a) を備
え、帯鋸刃(1) の切れ曲がり運動を歪み検出板(10)に伝
達するものであり、歪み検出センサー(11a,11b) は、歪
み検出板(10)の長さ方向中間位置の側面に装着されて、
帯鋸刃(1) の切れ曲がりに伴う歪み検出板(10)の歪曲を
検出するものである点に特徴を有する。
【0007】この本発明装置を実施するに際して、歪み
検出用接触子(12)は、帯鋸刃側面に点接触する接触部(1
8a) を提供する球体(18)を保持する部材(17)を歪み検出
板(10)の遊端部側面に取付けて構成することが出来、歪
み検出板(10)の一端部を支持する支持部材(9) は、歪み
検出用接触子(12)の接触部(18a) が帯鋸刃側面に対し遠
近方向に移動する方向に調整可能に構成することが出来
る。具体的には、歪み検出板(10)の一端部を支持する支
持部材(9) は、歪み検出用接触子(12)の接触部(18a) が
帯鋸刃側面に対し遠近方向に移動する方向に揺動可能に
軸支し、この支持部材(9) を、歪み検出用接触子(12)の
接触部(18a) を帯鋸刃側面に押圧させて歪み検出板(10)
に初期歪曲応力を付与させる位置と、当該接触部(18a)
が帯鋸刃側面から離間する退避位置との間で角度調整可
能に構成することが出来る。この場合、歪み検出板(10)
に初期歪曲応力を付与させる位置で支持部材(9) を位置
決めするストッパー(23)を、位置調整可能に併設するこ
とが出来る。
【0008】また、歪み検出センサー(11a,11b) が装着
された歪み検出板(10)、歪み検出用接触子(12)、及び歪
み検出板(10)を支持する支持部材(9) を内包する、下端
開放の筒状ケース(8) を併設し、この筒状ケース(8) の
両側壁には、下端開放の帯鋸刃通過用スリット(8c,8d)
を形成し、帯鋸刃(1) が、その刃先(1a)が筒状ケース
(8) の下端外側を移動する状態で両スリット(8c,8d) 内
を通過するように構成することが出来る。
【0009】更に、歪み検出用センサー(11a,11b) が装
着された歪み検出板(10)とこの歪み検出板(10)の遊端部
に設けられた歪み検出用接触子(12)とを2組(A,B) 並設
し、一方(A) の歪み検出板(10)の遊端部に設けられた歪
み検出用接触子(12)の接触部(18a) は、帯鋸刃(1) の刃
先(1a)近傍側面に当接させ、他方(B) の歪み検出板(10)
の遊端部に設けられた歪み検出用接触子(12)の接触部(1
8a) は、帯鋸刃(1) の背縁(1b)近傍側面に当接させるこ
とが出来る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1〜図4に於いて、1は帯鋸盤に
於ける帯鋸刃であり、2はワーク切削位置の横側方位置
で帯鋸刃1をガイドする従来周知の案内装置であって、
水平横方向の支持レール3に位置調整可能に支持されて
いる垂直部材4の下端に、帯鋸刃1を挟んで案内するガ
イド手段5を設けたものである。6は本発明一実施例の
検出装置であって、前記案内装置2に於ける垂直部材4
の側面にボルト7で取付けられた筒状ケース8、支持部
材9、歪み検出板10、歪み検出用センサー11a,1
1b、歪み検出用接触子12、及び調整手段13などか
ら構成されている。
【0011】筒状ケース8は、本体8aとカバープレー
ト8bとから構成されていて、下端が開放されており、
この下端の両側壁、即ち本体8aの底板部とカバープレ
ート8bとに、下端が開放されたスリット8c,8dが
形成され、帯鋸刃1が、その刃先1aが筒状ケース8の
下端外側を移動する状態で両スリット8c,8d内を通
過するように構成されている。支持部材9は、筒状ケー
ス8内に垂直姿勢で遊嵌され、その下端近傍部が帯鋸刃
1の走行方向と平行な水平支軸14により筒状ケース8
の本体8aに揺動可能に支承されている。
【0012】歪み検出板10は、支持部材9と略同一幅
の帯状のばね鋼材から成るもので、その上端部が支持部
材9の下端側面にボルト15により固着され、下端(遊
端)側面(支持部材9のある側)に歪み検出用接触子1
2が設けられ、中間両側面に歪み検出用センサー(スト
レインゲージ)11a,11bが貼付されている。歪み
検出用接触子12は、歪み検出板10の下端側面にボル
ト16で固着された部材17に、帯鋸刃1の刃先1a近
傍側面に接触する接触部18aが露出するように、超硬
鋼材から成る球体18を埋設固着したものである。勿
論、部材17に対して球体18を自由回転可能に保持さ
せても良い。
【0013】調整手段13は、支持部材9の上端部に水
平支軸14と直交する水平方向に穿設されたねじ孔1
9、このねじ孔19に螺合する螺軸20、当該螺軸20
の外端部に固着された回転操作用つまみ21、螺軸20
に遊嵌して支持部材9の上端部を付勢する圧縮コイルス
プリング22、及びストッパー23とから構成されてい
る。つまみ21は筒状ケース8の外側にあって、当該筒
状ケース8を貫通する螺軸20の基部は、球面受け座2
4を介して筒状ケース8に支持され、支持部材9の角度
変化に螺軸20及びつまみ21が追従揺動出来るように
構成されている。
【0014】ストッパー23は、つまみ21により螺軸
20を正転させて、支持部材9の上端部をスプリング2
2の付勢力に抗して手前に引き寄せたとき、即ち、歪み
検出板10の歪み検出用接触子12に於ける接触部18
a(球体18)が帯鋸刃1の側面に圧接する方向に支持
部材9を水平支軸14の周りに揺動させたとき、当該支
持部材9の上端近傍側面に当接するもので、筒状ケース
8のねじ孔を螺合貫通する螺軸23aと、当該螺軸23
aに螺嵌するロックナット23bとから構成されてい
る。而して当該ストッパー23の内端(螺軸23aの内
端)は、これに支持部材9が当接したときに、歪み検出
板10に所定値の初期歪曲応力が発生しているように、
換言すれば、歪み検出板10の弾性変形による反発力で
接触部18aが所定圧力で帯鋸刃1の側面に圧接するよ
うに、位置調整されている。
【0015】25は、歪み検出用センサー11a,11
bを使用して構成されるブリッジ回路などから成る歪み
量検出用電気回路を内蔵するボックスであり、筒状ケー
ス8の上端にブラケット26を介して取付けられ、当該
ブラケット26がアングル材27とボルト28とを介し
て、案内装置2に於ける垂直部材4の側面に結合されて
いる。
【0016】先に説明したように、ストッパー23に支
持部材9が当接するまで螺軸20をつまみ21で回転さ
せて、歪み検出板10の弾性変形による反発力で接触部
18aが所定圧力で帯鋸刃1の側面に圧接するように歪
み検出板10に初期歪曲応力を与えておき、この状態
で、一対の歪み検出用センサー11a,11bを組み込
んだ周知の歪み量検出用電気回路の出力がゼロとなるよ
うに調整しておく。係る状態で帯鋸盤を稼働し、帯鋸刃
1を所定向きに回動させながら所定圧力で下降させてワ
ークを切断させるのであるが、ワーク切削経路に於いて
走行する帯鋸刃1の刃先1a近傍側面には、歪み検出板
10の接触部18a(球体18)が点接触している。
【0017】この帯鋸刃1によるワーク切削作用状態に
於いて、当該帯鋸刃1のワーク切削箇所に切れ曲がりが
発生すると、歪み検出板10の接触部18aが点接触し
ている帯鋸刃1の部分も、ワーク切削箇所での切れ曲が
りに対応して傾動することになる。而して、このときの
傾動方向が歪み検出板10の接触部18aを押し退ける
方向(図1Bでは左方向)となるように、帯鋸刃1に対
する歪み検出板10の位置する側を選定して検出装置6
を配設しておくことにより、帯鋸刃1に切れ曲がりが発
生すると、歪み検出板10が初期歪曲応力が大きくなる
方向に歪曲し、この歪み検出板10の歪曲に伴って歪み
検出用センサー11a,11bの抵抗値に変化が生じ
る。この一対の歪み検出用センサー11a,11bの抵
抗値の変化から、周知の歪み量検出用電気回路により歪
み検出板10の接触部18a位置での横動方向と横動量
とを検出させることにより、ワーク切削箇所での帯鋸刃
1の切れ曲がりの方向と切れ曲がり量とを間接的に検知
することが出来るのである。
【0018】なお、帯鋸刃1を交換する場合など、帯鋸
刃1の側面に圧接している接触部18aが邪魔になるよ
うな状況では、調整手段13の回転操作用つまみ21に
より螺軸20をねじ戻し方向に回転させることにより、
支持部材9の上端部がスプリング22の付勢力でその付
勢方向に揺動し、当該支持部材9の下端に支持されてい
る歪み検出板10が帯鋸刃1から遠ざかる方向に揺動し
て、接触部18aが帯鋸刃1の側面から離間することに
なる。
【0019】図5は、実験によって確認出来た帯鋸刃1
の切れ曲がり現象を説明しており、a図は切削前、b図
は切削開始時、c図及びd図は切削進行中、e図は切削
終了時、そしてf図は帯鋸刃上昇中、の帯鋸刃1の傾き
状態を示している。この図から明らかなように、切削開
始と共に帯鋸刃1は、その側面に対し垂直な一方向に倒
れ、帯鋸刃1が傾斜したまま切削が進行することにより
切れ曲がりが発生するのがわかる。このときの帯鋸刃1
の倒れ方向は、帯鋸刃1の捩じり方向によって決まり、
通常は刃先1aが帯鋸盤前方へ、背縁1bが帯鋸盤後方
へ変位するように倒れる。そして切削開始と同時(切れ
曲がりの発生と同時)に帯鋸刃1の背縁1bが帯鋸盤後
方へ倒れ、刃先1aは切れ曲がり度合いの進行に伴って
帯鋸盤前方へ大きく変位することがわかる。
【0020】従って図6Aに示すように、上記実施例の
如く帯鋸刃1の刃先1a近傍側面で、切れ曲がり発生時
の刃先1aの移動方向側に歪み検出板10の接触部18
aを当接させる構成では、帯鋸刃1の最大切れ曲がり量
を正確に検出することが出来る。図6Bに示すように、
帯鋸刃1の背縁1b近傍側面で、切削開始時に於ける背
縁1bの移動方向側に歪み検出板10の接触部18aを
当接させる構成は、帯鋸刃1の切れ曲がり発生時期を検
出するのに好適である。更に、図6Cに示すように2組
の検出手段A,Bを使用し、一方の手段Aの歪み検出板
10の接触部18aは、帯鋸刃1の刃先1a近傍側面
で、切れ曲がり発生時の刃先1aの移動方向側に当接さ
せ、他方の手段Bの歪み検出板10の接触部18aは、
帯鋸刃1の背縁1b近傍側面で、切削開始時に於ける背
縁1bの移動方向側に当接させることにより、切れ曲が
り発生の検出と切れ曲がりの最大値の検出とが好適に行
える。
【0021】図6Cの構成では、各々歪み検出用センサ
ー11a,11bが装着された歪み検出板10が2組必
要になるが、図6Dに示すように、帯鋸刃1のあらゆる
傾きに追従し得る歪み検出用接触子29を別に設け、こ
の歪み検出用接触子29の上端に、歪み検出用センサー
11a,11bを前記のように装着され且つ支持部材9
に上端が取付けられた歪み検出板10の下端を結合させ
ることにより、歪み検出用センサー11a,11bが装
着された1つの歪み検出板10により、帯鋸刃1のあら
ゆる傾動を感度良く検出することが出来る。この場合、
歪み検出用接触子29と歪み検出板10とは互いに固着
しても良いが、図示のように両者を、帯鋸刃1の走行方
向と平行なピン30により相対揺動自在に結合するのが
望ましい。また、歪み検出用接触子29には、帯鋸刃1
の刃先1a近傍両側面に当接する接触部31a,31b
と、背縁1b近傍両側面に当接する接触部32a,32
bとが設けられる。
【0022】図7〜図10は、図6Cに示した構成の検
出装置により帯鋸刃の切れ曲がりを実験的に検出したデ
ータを示しており、歪み検出板10の接触部18aは、
案内装置2の垂直部材4からワーク切削位置側へ25m
m離れた位置に設定され、ワーク(被削材)は直径20
0mmのS55C丸棒、切削速度は60m/分であり、
図7は切削圧力1.0、図8は切削圧力2.0、図9は
切削圧力3.0、図10は切削圧力4.0でのデータで
ある。なお、ここでの切削圧力値は、帯鋸盤に於ける切
削圧力調整目盛りの指示数値である。また各図に於い
て、横軸はワーク上端からの刃先の切削深さ(単位m
m)を示し、縦軸は各切削深さでの帯鋸刃の刃先(+
印)の振れ量(単位mm)を、+側を帯鋸盤前方、−側
を帯鋸盤後方として示している。そして各刃先(+印)
に対し背縁(□印)の振れ量(単位mm)も横軸方向に
−25mmだけずらして併記し、両者を結ぶ帯鋸刃形状
線により、各切削深さでの帯鋸刃全体の倒れ角度を表し
ている。
【0023】この図7〜図10の実験データからも、図
5に示した切れ曲がり現象が実際の測定に於いても正確
に再現されており、切削中の帯鋸刃の状況は本発明装置
によって十分に監視することが可能であることがわか
る。また、切れ曲がりについては、切削圧力が小さい場
合は切れ曲がりが発生しても次第に回復して或る程度以
上に増大することはないが、切削圧力が大きい場合は回
復することなく増大する一方となることもわかる。この
ようなことから、切れ曲がりが許容限度を越えないよう
に帯鋸盤の切削圧力を、本発明装置によって検出し得る
帯鋸刃の刃先や背縁の変位量に基づいて効率的に制御し
得ることがわかる。
【0024】
【発明の作用及び効果】以上のように実施し得る本発明
の帯鋸刃の切れ曲がり検出装置によれば、片持ち梁状の
歪み検出板の歪みとして、当該歪み検出板の遊端側の接
触部が接触する帯鋸刃側面の変位を検出し、この検出結
果から帯鋸刃の切れ曲がり現象を検知することが出来
る。従って、従来の装置と比較して、検出位置での帯鋸
刃の微小な変位を機械力学的或いは流体力学的に拡大す
るための複雑な機構が不要であり、構造が非常にシンプ
ルになって安価に実施することが出来るにも拘らず、前
記のような変位拡大機構により誤差が集積されるような
こともなく、非常に高精度に切れ曲がりを検出すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は本発明による検出装置の縦断側面図で
あり、B図は同装置の要部の拡大縦断面図である。
【図2】 同装置の帯鋸盤への取付け状態を示す要部の
縦断正面図である。
【図3】 図2の側面図である。
【図4】 前記検出装置の底面図である。
【図5】 帯鋸刃の切れ曲がり現象を説明する図であ
る。
【図6】 A〜D各図は本発明装置の異なる実施態様を
説明する概略側面図である。
【図7】 切削圧力1.0での検出データを示すグラフ
である。
【図8】 切削圧力2.0での検出データを示すグラフ
である。
【図9】 切削圧力3.0での検出データを示すグラフ
である。
【図10】 切削圧力4.0での検出データを示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 帯鋸刃 2 帯鋸刃案内装置 3 支持レール 4 案内装置の垂直部材 5 ガイド手段 6 本発明一実施例の検出装置 8 筒状ケース 8c 帯鋸刃通過用スリット 8d 帯鋸刃通過用スリット 9 支持部材 10 歪み検出板 11a 歪み検出用センサー 11b 歪み検出用センサー 12 歪み検出用接触子 13 調整手段 14 支持部材支承用水平支軸 18 超硬鋼材から成る球体 18a 接触部 20 螺軸 21 回転操作用つまみ 22 圧縮コイルスプリング 23 ストッパー 29 歪み検出用接触子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐山 利彦 富山県富山市高田383 富山県工業技術セ ンター機械電子研究所内 (72)発明者 鍋澤 浩文 富山県富山市高田383 富山県工業技術セ ンター機械電子研究所内 (72)発明者 星野 昇 富山県婦負郡婦中町高日附852番地 津根 精機株式会社内 (72)発明者 高森 正人 富山県婦負郡婦中町高日附852番地 津根 精機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク切削位置から前後方向に離れた帯鋸
    刃走行経路脇に配設された歪み検出板(10)と、歪み検出
    用接触子(12)と、歪み検出センサー(11a,11b) とを備
    え、 歪み検出板(10)は、その一端部が支持部材(9) に取付け
    られ、 歪み検出用接触子(12)は、歪み検出板(10)の遊端部に設
    けられたもので、帯鋸刃(1) の側面に接触する接触部(1
    8a) を備え、帯鋸刃(1) の切れ曲がり運動を歪み検出板
    (10)に伝達するものであり、 歪み検出センサー(11a,11b) は、歪み検出板(10)の長さ
    方向中間位置の側面に装着されて、帯鋸刃(1) の切れ曲
    がりに伴う歪み検出板(10)の歪曲を検出するものであ
    る、 帯鋸刃の切れ曲がり検出装置。
  2. 【請求項2】歪み検出用接触子(12)は、その接触部(18
    a) として帯鋸刃側面に点接触する球体(18)を備え、こ
    の球体(18)を保持する部材(17)が歪み検出板(10)の遊端
    部側面に取付けられて成る、 請求項1に記載の帯鋸刃の切れ曲がり検出装置。
  3. 【請求項3】歪み検出板(10)の一端部を支持する支持部
    材(9) は、歪み検出用接触子(12)の接触部(18a) が帯鋸
    刃側面に対し遠近方向に移動する方向に位置調整可能に
    構成されている、 請求項2に記載の帯鋸刃の切れ曲がり検出装置。
  4. 【請求項4】歪み検出板(10)の一端部を支持する支持部
    材(9) は、歪み検出用接触子(12)の接触部(18a) が帯鋸
    刃側面に対し遠近方向に移動する方向に揺動可能に軸支
    され、この支持部材(9) を、歪み検出用接触子(12)の接
    触部(18a) を帯鋸刃側面に押圧させて歪み検出板(10)に
    初期歪曲応力を付与させる位置と、当該接触部(18a)が
    帯鋸刃側面から離間する退避位置との間で角度調整可能
    に構成されている、 請求項3に記載の帯鋸刃の切れ曲がり検出装置。
  5. 【請求項5】歪み検出板(10)に初期歪曲応力を付与させ
    る位置で支持部材(9) を位置決めするストッパー(23)
    が、位置調整可能に併設されている、 請求項4に記載の帯鋸刃の切れ曲がり検出装置。
  6. 【請求項6】歪み検出センサー(11a,11b) が装着された
    歪み検出板(10)、歪み検出用接触子(12)、及び歪み検出
    板(10)を支持する支持部材(9) を内包する、下端開放の
    筒状ケース(8) が併設され、この筒状ケース(8) の両側
    壁には、下端開放の帯鋸刃通過用スリット(8c,8d) が形
    成され、帯鋸刃(1) が、その刃先(1a)が筒状ケース(8)
    の下端外側を移動する状態で両スリット(8c,8d) 内を通
    過するようにした、 請求項1〜5の何れかに記載の帯鋸刃の切れ曲がり検出
    装置。
  7. 【請求項7】歪み検出用センサー(11a,11b) が装着され
    た歪み検出板(10)とこの歪み検出板(10)の遊端部に設け
    られた歪み検出用接触子(12)とが2組(A,B) 並設され、
    一方(A) の歪み検出板(10)の遊端部に設けられた歪み検
    出用接触子(12)の接触部(18a) は、帯鋸刃(1) の刃先(1
    a)近傍側面に当接し、他方(B) の歪み検出板(10)の遊端
    部に設けられた歪み検出用接触子(12)の接触部(18a)
    は、帯鋸刃(1) の背縁(1b)近傍側面に当接するものであ
    る、 請求項1〜6の何れかに記載の帯鋸刃の切れ曲がり検出
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113814467A (zh) * 2020-06-18 2021-12-21 科伊罗财产有限及两合公司电子数据处理-服务两合公司 用于预测锯带的剩余使用寿命的方法以及带锯机

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JPS5148308A (ja) * 1974-10-23 1976-04-26 Sony Corp Kirokusaiseisochi
JPS62156502A (ja) * 1985-12-27 1987-07-11 Kyocera Corp 微小変位測定用ヘツド

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