JP2005016972A - 測定ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが容易で、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がなく、接触子の衝撃や振動の減衰力の調整が容易で、減衰効果の変動が少ない測定ヘッドを提供すること。
【解決手段】接触子14からシーソー部材12に伝達される衝撃や振動を吸収するダンパー装置18にはユニット式のダンパー装置18を用い、このユニット式のダンパー装置18の構造をシーソー部材12の円弧運動を吸収する構造、或いはシーソー部材12の円弧運動に合わせて円弧運動する構造とし、シーソー部材12の傾く角度によってダンパー効果が変動しない構造とした。
【選択図】 図3
【解決手段】接触子14からシーソー部材12に伝達される衝撃や振動を吸収するダンパー装置18にはユニット式のダンパー装置18を用い、このユニット式のダンパー装置18の構造をシーソー部材12の円弧運動を吸収する構造、或いはシーソー部材12の円弧運動に合わせて円弧運動する構造とし、シーソー部材12の傾く角度によってダンパー効果が変動しない構造とした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測定ヘッドに関するもので、特に研削盤などに組込まれるマシンコントロールゲージや表面粗さ輪郭形状測定機等に用いられ、接触子の衝撃や振動を吸収するダンパー装置を有する測定ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
研削盤などに組込まれるマシンコントロールゲージ(自動定寸装置)や表面粗さ輪郭形状測定機等には、先端に接触子を有し、支点部材を支点として回動可能に支持されたシーソー部材と、シーソー部材を一方向に付勢する付勢部材と、支点部材を挟んで接触子と反対側に設けられ、シーソー部材の変位を検出することによって接触子の変位を検出する検出器とが設けられた測定ヘッドが用いられている。
【0003】
この検出器には、測定ヘッド本体に固定された差動コイル部と、シーソー部材に取付けられて差動コイル部内に挿入されたコアと、で構成されたLVDT(Linear Voltage Differential Transducer)と呼ばれる線形電圧差動変圧器(通称差動トランス)が用いられている。接触子の移動量はLVDTで電圧の変化として検出され、このLVDTの検出値が管制部で処理され、移動量として求められる。
【0004】
マシンコントロールゲージでは、1本のシーソー部材で構成され、1個の接触子で1カ所の変位を測定するL字型の測定ヘッドや、2個のシーソー部材が一対で組込まれ、対向する2個の接触子で被測定物を挟み込み、被測定物の外径を測定する挟み型の測定ヘッド等が用いられている。
【0005】
これらのマシンコントロールゲージや表面粗さ輪郭形状測定機等に用いられる測定ヘッドでは、不連続面の測定や測定面の面荒れ、外部からの振動、接触子が被測定物に接触する時の衝撃等により、測定値が不安定になることを避けるため、測定ヘッド筐体内にシリコンオイルなどの粘性流体を封入し、接触子の動きに減衰力を与えていた。
【0006】
このため、測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが困難、スケールなど光を用いたセンサを内部に組込むことができない、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がある、減衰力の調整が困難等の問題があった。
【0007】
これらの問題を解決するものとして、測定ヘッド本体とシーソー部材との間にオイルダンパを組込んだ測定ヘッドが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開昭53−76483号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特許文献1に記載された測定ヘッドは図8に概略示すような構造のものである。即ち、支点部材111を中心に回動するシーソー部材112の先端に取付けられた接触子114を付勢部材117でワークWに当接させ、接触子114の変位を検出器115で検出する測定ヘッドには、ダンパー装置118が設けられている。
【0010】
このダンパー装置118は、測定ヘッド本体に固定されたシリンダ121、シーソー部材112に固定されてシリンダ121内を軸方向に移動するピストン122、シリンダ121内に充填された粘性流体123、ピストン軸部とシリンダ開口部との間に設けられ、粘性流体123をシリンダ121内に封じ込める柔軟材で造られたブーツ124等、で構成されたオイルダンパである。
【0011】
このオイルダンパは、ピストン122がシリンダ121内を移動するとき、シリンダ内周面とピストン外周面との隙間を粘性流体123が通過する時の粘性抵抗でダンパー効果が生じるものである。
【0012】
しかし、シーソー運動する部材に前述のオイルダンパを用いる場合、シーソー部材112の円弧運動によりピストン122がシリンダ121内を傾きながら移動する。そのため、シリンダ内周面とピストン外周面との隙間を広くとらなければならず、ダンパー効果を高めるために粘度の高い粘性流体123を用いなければならない。
【0013】
ところが、ピストン122の傾きはシーソー部材112の傾きに応じて変化するので、シリンダ内周面とピストン外周面との隙間も変化し、高い粘度の粘性流体123を使用した場合はダンパー効果の変動が大きく、安定した測定ができないと言う問題があった。
【0014】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが容易で、スケールなど光を用いたセンサを内部に組込むことができ、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がなく、接触子の衝撃や振動の減衰力の調整が容易で、減衰効果の変動が少なく、安定した測定を行うことのできる測定ヘッドを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、先端に接触子を有し、支点部材を支点として回動可能に支持されたシーソー部材と、該シーソー部材を一方向に付勢する付勢部材と、前記支点部材を挟んで前記接触子と反対側に設けられ、前記シーソー部材の変位量を検出することによって前記接触子の変位量を検出する検出器と、を有する測定ヘッドにおいて、前記接触子から前記シーソー部材に伝達される衝撃や振動を吸収するユニット式のダンパー装置が設けられ、該ダンパー装置によって、前記シーソー部材に一定の回動抵抗が付加されることを特徴としている。
【0016】
本発明によれば、接触子からシーソー部材に伝達される衝撃や振動を吸収するダンパー装置はユニット式のダンパー装置が用いられているので、測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが容易で、スケールなど光を用いたセンサを内部に組込むことができ、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がなく、接触子の衝撃や振動の減衰力の調整が容易である。また、シーソー部材の傾く角度によって回動抵抗が変動しない構造になっているので、減衰効果の変動が少なく、安定した測定を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る測定ヘッドの好ましい実施の形態について詳説する。尚、各図において同一部材には同一の番号または記号を付している。
【0018】
図1は、本発明に係る測定ヘッドの全体構成を示す側断面図である。測定ヘッド10は、図1に示すように、ワークWの外径を測定する挟み型で、一対のシーソー機構を有し上下対象構造となっているので、一方のシーソー機構について説明する。
【0019】
測定ヘッド10は、測定ヘッド本体21、支点部材11、アーム12Aとフィンガ13とからなるシーソー部材12、接触子14、検出器としてのLVDT(差動トランス)15、付勢部材17、ダンパー装置18、ブーツ19、及びケース22等から構成されている。
【0020】
支点部材11はホルダ20に支持されて測定ヘッド本体21に取付けられている。アーム12Aは支点部材11に保持され、支点部材11を中心にシーソー回動自在になっている。アーム12Aの一端にはフィンガ13がネジ止めされ、フィンガ13の先端にはワークWに当接する接触子14が取付けられている。一方、アーム12Aの他端にはLVDT15のコア15Aが取付けられている。また、LVDT15の差動コイル部16は測定ヘッド本体21に割り締めで固定されている。
【0021】
アーム12Aには接触子をワークWに向けて押圧する付勢部材17が設けられている。この付勢部材17には圧縮バネが用いられているが、引張りバネやその他の弾性部材等、アーム12Aに回転力を発生させることのできるものなら種々の部材が適用できる。更に、アーム12Aにはダンパー装置18が設けられ、接触子14の飛び跳ねや振動を抑制する。このダンパー装置18については、後に詳説する。
【0022】
アーム12Aの先端部、フィンガ13、及び接触子14を除くその他の部材はケース22で覆われている。このケース22には開口部がありこの開口部からアーム12Aの先端部が飛び出している。また、この開口部にはブーツ19が設けられ、ケース22内部への塵埃やミストの侵入を防止している。
【0023】
次に、このように構成された測定ヘッド10の作用について説明する。先ず測定ヘッド10がワークWに対してセットされる。接触子14は付勢部材17によってワークWに押圧されているので、ワークWの寸法に応じて支点部材11を中心に回動変位する。接触子14が回動変位するとアーム12Aに取付けられたLVDT15のコア15Aも回動変位する。このコア15Aの変位量はLVDT15の差動コイル部16で検出されて検出信号がA/D変換部30で処理され、管制部40に送られてワークWの寸法が求められる。
【0024】
この時アーム12Aにはダンパー装置18が設けられているので、接触子14の飛び跳ねや振動が防止される。また、ケース22の開口部にはブーツ19が取付けられているので、加工液やミスト、及びその他塵埃等がケース22内に浸入する事がない。
【0025】
次に各部について、より詳細に説明する。先ず測定ヘッド10の本体構造は、各主要構成要素を全て測定ヘッド本体21に取付け、1つのユニットにした上でケース22に取付けてある。
【0026】
支点部材11は、図2(a)に示すような十字ばね支点が用いられている。十字ばね支点は、図2(a)左側の図に示すような板ばねを2枚クロスして並べる構成もあるが、本実施の形態では図2(a)右側の図に示すような、ワイヤカット加工による削り出しで一体化したものを用いている。この一体化した十字ばね支点は、加工費が高いが剛性があり繰返し精度も良いので、高精度の支点に適している。
【0027】
支点部材11は上記の外に、図2(b)に示すL字ばね支点、図2(c)に示す弾性支点、更にベアリングやピボット支点等を使用することができる。L字ばね支点の精度は十字ばねには及ばないが安価であり、一般的に広く用いられている支点である。しかし、旋回運動に伴い支点中心が移動するという欠点を有しているが、検出器にLVDTを用いている場合は問題にならないレベルである。
【0028】
弾性支点は、高精度であるが僅かな旋回角度しかとれないので、測定範囲の狭い場合に安価に使用できる。ベアリング支点は、旋回角度に制限がないが、摩耗により精度低下が生じるので定期的に交換する必要がある。
【0029】
フィンガ13は、図1に示すように、ワーク形状に合わせて交換できるように、アーム12Aとは別体で、アーム12Aにネジで固定するようになっているが、アーム12Aと一体型であっても構わない。また、フィンガ13の材質はステンレススチールが用いられているが、鉄に防錆メッキを施したものやセラミックス等を使用してもよい。
【0030】
フィンガ13の断面形状は、クーラントをかけながら加工するワークWを測定する場合、クーラントがフィンガ13にもかかるため、クーラントの圧力が測定に及ぼす影響を少なくするため円形の断面になっている。しかし、円形に限るものではなく、角型断面、楕円形断面等を用いてもよい。
【0031】
接触子14は、図1に示すように、ネジ式の接触子14が用いられ、高さ方向の微調整ができるようになっている。尚、接触子14を直接フィンガ13に埋め込んで、高さ方向の調整はフィンガの取付け部で行う構造であってもよい。
【0032】
ワークWと接触する接触子14の先端部分には、超鋼またはダイヤモンドが埋め込まれている。この先端部分は摩耗に強いことが必要で、超鋼、ダイヤモンド、ルビー等が一般に用いられるが、ワークWの材質によっても使い分けられる。
【0033】
鉄やステンレス等の硬い材質を測定する場合は価格の安い超鋼が用いられるが、回転するワークWを測定する場合はより摩耗に強いダイヤモンドが用いられる。また、アルミ、銅、軟質ガラス等の軟らかい材質を測定する場合は、滑りの良いダイヤモンドが使用され、測定力を小さくしたり、リトラクト状態からの落下速度を遅くしたりして傷やへこみの発生が防止される。
【0034】
接触子14の先端形状は、通常R形状が用いられる。Rの大きさは種々用いられるが、特にインプロセスで加工中のワークWを測定する場合は、切屑を噛み込まないようにR0.5〜R1.5mm程度のRの小さな先端形状が用いられる。
【0035】
また、測定面が粗い場合、細かい粗さを拾って値がばらつくことがあるので、平均化の意味でRの大きな先端形状が用いられる。このような場合、R3〜R6mm程度が標準的に用いられる先端Rである。軟質ワークWの場合も、接触時のワークWのへこみを小さくする意味でR3mm以上が使用され、R3〜R6mm程度が標準的に用いられる。
【0036】
歯車のような不連続面を測定する場合は、溝を跨ぐ大きさのRとし、溝と平行な方向のRはR1.5程度にし、全体として船形形状の接触子14が用いられる。
【0037】
回転する歯車の外径を測定する場合、小さな接触子14では落ち込みと跳ね上がりの量が大きく測定値がばらつくため、谷から山にうまく乗り上がる構造にする必要がある。また、溝を跨ぐ構造にしたとしても落ち込み跳ね上がりは完全には抑えられず、回転が速くなるとがたつきが大きくなったり、跳ね上がったままでほとんど接触しない状態になる。そのためダンパー装置18の効果を強くするとともに、ワークWの周速や接触、非接触時間を規制する必要がある。測定はワークWを一周以上回転させて最大値を記憶する方法が用いられている。
【0038】
その他、円筒状の超鋼製接触子14が用いられることもある。この場合、フィンガ13の接触子挿入孔に割りを入れておき、割り締めで固定する。また、ワークWとの接触部が摩耗したら回転させて固定しなおし、未使用面を使うことで寿命を延ばすようにしている。しかしこの円筒状の接触子14はワークWとの平行出しが難しいので、狭くてR型接触子が使えない場合のような、特殊な条件の時に用いられる。
【0039】
次に、図3〜図7に本発明に係る測定ヘッドのダンパー装置18の種々の実施形態について説明する。図3は第1の実施形態を表わしたものである。第1の実施形態に係るダンパー装置18は、測定ヘッド本体21に固定された貫通孔を有するハウジング51、ハウジング51の貫通孔の両端に取付けられた軸受部材52、52、ハウジング51の貫通孔に充填されたグリース54、軸受部材52、52に案内されて直線移動可能に支持されたシャフト53、及びシャフト53とシーソー部材12とを接続する運動伝達部材としてのピアノ線55とで構成されている。
【0040】
軸受部材52、52には軸受メタルが用いられ、シャフト53との隙間が1μm〜2μmで、その隙間にグリース54が介在しグリース54の粘性によりシャフト53の動きが減衰されるようになっている。また、軸受部材52、52の中間部はグリース溜まりの役目を果たしている。軸受メタルの材質は、グリース54の保持力の強い多孔質材が好ましい。
【0041】
グリース54は、粘度を表わす稠度(JIS K−2220)が250〜300のものが用いられる。JIS K−2220に規定する稠度とは、規定のグリースカップに充填したグリースを25℃に保ち、規定の円錐コーンを5秒間浮かべた時に、円錐コーンの自重による進入深さをmmで表わし、その10倍の数値を稠度としている。また、グリース54は、稠度の温度依存性の少ないシリコン系グリースが好ましい。また、稠度の高いグリース54を使用することで、軸受部材52、52部分にシール等を使用する必要がない。
【0042】
シャフト53とシーソー部材12とを接続する運動伝達部材としてのピアノ線55は、シーソー部材12の円弧運動をシャフト53の直線運動に伝達する時に、円弧運動と直線運動との移動量の差を撓みにより吸収し、円弧運動を直線運動に変換する。
【0043】
軸受部材52とシャフト53との隙間を調整することで、又はグリース54の稠度を換えることでダンパー効果を調整することができる。
【0044】
図4は第2の実施形態を表わしたものである。図4(a)は側面図で、図4(b)はダンパー装置18部分の正面図である。第2の実施形態に係るダンパー装置18は、固定板61、可動板62、及びグリース63とからなっている。固定板61は、シーソー部材12の回動軸と直交する向きで測定ヘッド本体21に固定されている。可動板62は固定板61との間に僅かな隙間を持って、固定板61と平行にシーソー部材12に取付けられている。グリース63は固定板61と可動板62との隙間に充填されている。
【0045】
グリース63の粘度を表わす稠度は、固定板61と可動板62との隙間の大きさ、及び固定板61と可動板62とが重なる部分の面積によって、適宜の稠度の物が用いられる。グリース63の粘度が高いのでグリース63が自重で垂れることがなく、シール部材は必要ない。なお、固定板61及び可動板62には多孔質材を用いると、グリース63の保持性が向上するので好ましい。
【0046】
固定板61と可動板62とが重なる部分の面積、固定板61と可動板62との隙間、及びグリース63の稠度を変化させることによりダンパー効果を調整することができる。また、シーソー部材12がシーソー運動で傾いても、固定板61と可動板62との重なる部分の面積変化は微小で、シーソー部材12の回動抵抗は一定であり、ダンパー効果は変動しない。
【0047】
図5は第3の実施形態を表わしたものである。第3の実施形態に係るダンパー装置18は、オリフィス板71、ベローズ72、及び連結棒73とで構成されている。オリフィス板71は中心部にオリフィス71Aが形成され、測定ヘッド本体21に固定されている。ベローズ72は一端が閉じており、他端が開口している。このベローズ72の開口部でオリフィス板71と接続されている。また、ベローズ72の開口端の反対側の閉塞端とシーソー部材12とが連結棒73で接続されている。
【0048】
シーソー部材12がシーソー運動するとベローズ72が伸縮し、オリフィス71Aで絞られた通路を通って空気が流入、流出することでダンパー効果が得られる。また、シーソー部材12の傾きはベローズ72の傾きによって吸収される。
【0049】
ベローズ72の材質は、柔軟で且つ延びのないものが好ましく、金属の薄板や布入りゴム等が適している。また、オリフィス71Aの径は0.1mm程度とするが、径を変更することによりダンパー効果を調整することができる。
【0050】
図6は第4の実施形態を表わしたものである。第4の実施形態に係るダンパー装置18は、オリフィス板81、第1のベローズ82、第2のベローズ83、粘性流体84、及び連結棒85とで構成されている。
【0051】
オリフィス板71は中心部にオリフィス81Aが形成され、測定ヘッド本体21に固定されている。第1のベローズ82は、一端が閉塞しており、他端が開口している。この第1のベローズ82の開口部がオリフィス板81と接続されている。また、第2のベローズ83も、一端が閉塞しており他端が開口し、この開口部でオリフィス板81を挟んで第1のベローズ82と対向するようにオリフィス板81に接続されている。
【0052】
第1のベローズ82と第2のベローズ83とは、オリフィス板81に形成されたオリフィス81Aを通路として内部同士が接続されている。この第1のベローズ82と第2のベローズ83の内部には粘性流体84が充填されており、第1のベローズ82が伸縮すると粘性流体84がオリフィス81Aを経由して移動し、第2のベローズ83が逆に伸縮するようになっている。
【0053】
第1のベローズ82の閉塞端とシーソー部材12とが連結棒85で接続されている。シーソー部材12がシーソー運動するとベローズ82が伸縮し、オリフィス81Aで絞られた通路を通って粘性流体84が出入りし、第2のベローズ83が逆に縮んだり伸びたりしてダンパー効果が得られる。また、シーソー部材12の傾きはベローズ82の傾きによって吸収される。
【0054】
第1のベローズ82の材質は、柔軟で且つ延びのないものが好ましく、金属の薄板や布入りゴム等が適している。第2のベローズ83は、単に第1のベローズ82からオリフィス81Aを通って外に出た粘性流体84を保持しておくためのものなので、ベローズである必要はなく、例えばゴム風船のようなものでもよい。
【0055】
オリフィス81Aの径は0.2mm〜0.3mmとし、粘性流体84には動粘度2,000cSt(センチストークス、SI単位系では10−5m2/S)のオイルが用いられている。オリフィス81Aの径又はオイルの動粘度、或いは双方を変更することによりダンパー効果を調整することができる。また、オリフィス81Aを可変絞りにすることにより、ダンパー効果を容易に調整することができる。
【0056】
図7は第5の実施形態を表わしたものである。第5の実施形態に係るダンパー装置18は、前述の図6で説明したダンパー装置18の部材を全て使用し、第2のベローズ83を空気室86で覆ったものである。従って共通の部材についての説明は省略する。
【0057】
空気室86はオリフィス板81に接続されるとともに測定ヘッド本体21に固定され、第2のベローズ83全体を覆っている。また、空気室86の下方には開口部86Aが形成され、開口部86Aは電磁バルブ89及び89Aを介して減圧手段である真空ポンプ87、及び昇圧手段である昇圧ポンプ88に接続されている。真空ポンプ87と電磁バルブ89Aとの間、及び昇圧ポンプ88と電磁バルブ89Aとの間には夫々レギュレータ90、及び絞り91が設けられている。
【0058】
電磁バルブ89及び89Aを作動させて空気室86内を真空ポンプ87に接続し、空気室86内を減圧すると第2のベローズ83が延び、第1のベローズ82内の粘性流体84が第2のベローズ83に移動して第1のベローズ82が縮む。これにより、接触子14が上方に移動し、接触子14のリトラクト動作(退避動作)が行われる。空気室86内の圧力はレギュレータ90で調整し、リトラクトスピードの調整は絞り91で行う。
【0059】
電磁バルブ89Aを昇圧ポンプ88側に切り替えることにより、空気室86内を加圧して、接触子14に測定圧力を付加することができる。測定圧力の調整はレギュレータ90で行う。また、電磁バルブ89を作動させて空気室86内を大気に開放すれば、図6で説明したダンパー装置18として作用する。
【0060】
なお、図1に示すような、ワークWの外径を測定する挟み型で一対のシーソー機構を有する測定ヘッド10では、2個の接触子14、14に夫々別々の減衰力を与えるように、夫々のダンパー装置18を調整すれば、2個の接触子14、14を時間差をもってワークWに接触させることが可能になる。これは、例えば一方の接触子14で先ずワークWを基準面に押付け、その後に他方の接触子14をワークWに接触させて測定する時等に用いられる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の測定ヘッドによれば、接触子からシーソー部材に伝達される衝撃や振動を吸収するダンパー装置はユニット式のダンパー装置が用いられているので、測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが容易で、スケールなど光を用いたセンサを内部に組込むことができ、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がなく、接触子の衝撃や振動の減衰力の調整が容易である。また、シーソー部材の傾きに対して回動抵抗が一定で、ダンパー効果が変動しない構造になっているので、接触子の位置に関係なく一定のダンパー効果が得られ、安定した測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る測定ヘッドを表わす側断面図
【図2】種々の支点部材を表わす斜視図
【図3】本発明に係る測定ヘッドの第1の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図4】本発明に係る測定ヘッドの第2の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図5】本発明に係る測定ヘッドの第3の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図6】本発明に係る測定ヘッドの第4の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図7】本発明に係る測定ヘッドの第5の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図8】従来の測定ヘッドのダンパー装置を表わす概念構成図
【符号の説明】
10…測定ヘッド、11…支点部材、12…シーソー部材、14…接触子、15…LVDТ(差動トランス)(検出器)、17…付勢部材、18…ダンパー装置、21…測定ヘッド本体、51…ハウジング、52…軸受部材、53…シャフト、54、63…グリース、55…ピアノ線(運動伝達部材)、61…固定板、62…可動板、71、81…オリフィス板、71A、81A…オリフィス、72…ベローズ、73、85…連結棒、82…第1のベローズ、83…第2のベローズ、84…粘性流体、86…空気室、87…真空ポンプ(減圧手段)、88…昇圧ポンプ(昇圧手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、測定ヘッドに関するもので、特に研削盤などに組込まれるマシンコントロールゲージや表面粗さ輪郭形状測定機等に用いられ、接触子の衝撃や振動を吸収するダンパー装置を有する測定ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
研削盤などに組込まれるマシンコントロールゲージ(自動定寸装置)や表面粗さ輪郭形状測定機等には、先端に接触子を有し、支点部材を支点として回動可能に支持されたシーソー部材と、シーソー部材を一方向に付勢する付勢部材と、支点部材を挟んで接触子と反対側に設けられ、シーソー部材の変位を検出することによって接触子の変位を検出する検出器とが設けられた測定ヘッドが用いられている。
【0003】
この検出器には、測定ヘッド本体に固定された差動コイル部と、シーソー部材に取付けられて差動コイル部内に挿入されたコアと、で構成されたLVDT(Linear Voltage Differential Transducer)と呼ばれる線形電圧差動変圧器(通称差動トランス)が用いられている。接触子の移動量はLVDTで電圧の変化として検出され、このLVDTの検出値が管制部で処理され、移動量として求められる。
【0004】
マシンコントロールゲージでは、1本のシーソー部材で構成され、1個の接触子で1カ所の変位を測定するL字型の測定ヘッドや、2個のシーソー部材が一対で組込まれ、対向する2個の接触子で被測定物を挟み込み、被測定物の外径を測定する挟み型の測定ヘッド等が用いられている。
【0005】
これらのマシンコントロールゲージや表面粗さ輪郭形状測定機等に用いられる測定ヘッドでは、不連続面の測定や測定面の面荒れ、外部からの振動、接触子が被測定物に接触する時の衝撃等により、測定値が不安定になることを避けるため、測定ヘッド筐体内にシリコンオイルなどの粘性流体を封入し、接触子の動きに減衰力を与えていた。
【0006】
このため、測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが困難、スケールなど光を用いたセンサを内部に組込むことができない、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がある、減衰力の調整が困難等の問題があった。
【0007】
これらの問題を解決するものとして、測定ヘッド本体とシーソー部材との間にオイルダンパを組込んだ測定ヘッドが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開昭53−76483号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特許文献1に記載された測定ヘッドは図8に概略示すような構造のものである。即ち、支点部材111を中心に回動するシーソー部材112の先端に取付けられた接触子114を付勢部材117でワークWに当接させ、接触子114の変位を検出器115で検出する測定ヘッドには、ダンパー装置118が設けられている。
【0010】
このダンパー装置118は、測定ヘッド本体に固定されたシリンダ121、シーソー部材112に固定されてシリンダ121内を軸方向に移動するピストン122、シリンダ121内に充填された粘性流体123、ピストン軸部とシリンダ開口部との間に設けられ、粘性流体123をシリンダ121内に封じ込める柔軟材で造られたブーツ124等、で構成されたオイルダンパである。
【0011】
このオイルダンパは、ピストン122がシリンダ121内を移動するとき、シリンダ内周面とピストン外周面との隙間を粘性流体123が通過する時の粘性抵抗でダンパー効果が生じるものである。
【0012】
しかし、シーソー運動する部材に前述のオイルダンパを用いる場合、シーソー部材112の円弧運動によりピストン122がシリンダ121内を傾きながら移動する。そのため、シリンダ内周面とピストン外周面との隙間を広くとらなければならず、ダンパー効果を高めるために粘度の高い粘性流体123を用いなければならない。
【0013】
ところが、ピストン122の傾きはシーソー部材112の傾きに応じて変化するので、シリンダ内周面とピストン外周面との隙間も変化し、高い粘度の粘性流体123を使用した場合はダンパー効果の変動が大きく、安定した測定ができないと言う問題があった。
【0014】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが容易で、スケールなど光を用いたセンサを内部に組込むことができ、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がなく、接触子の衝撃や振動の減衰力の調整が容易で、減衰効果の変動が少なく、安定した測定を行うことのできる測定ヘッドを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、先端に接触子を有し、支点部材を支点として回動可能に支持されたシーソー部材と、該シーソー部材を一方向に付勢する付勢部材と、前記支点部材を挟んで前記接触子と反対側に設けられ、前記シーソー部材の変位量を検出することによって前記接触子の変位量を検出する検出器と、を有する測定ヘッドにおいて、前記接触子から前記シーソー部材に伝達される衝撃や振動を吸収するユニット式のダンパー装置が設けられ、該ダンパー装置によって、前記シーソー部材に一定の回動抵抗が付加されることを特徴としている。
【0016】
本発明によれば、接触子からシーソー部材に伝達される衝撃や振動を吸収するダンパー装置はユニット式のダンパー装置が用いられているので、測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが容易で、スケールなど光を用いたセンサを内部に組込むことができ、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がなく、接触子の衝撃や振動の減衰力の調整が容易である。また、シーソー部材の傾く角度によって回動抵抗が変動しない構造になっているので、減衰効果の変動が少なく、安定した測定を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る測定ヘッドの好ましい実施の形態について詳説する。尚、各図において同一部材には同一の番号または記号を付している。
【0018】
図1は、本発明に係る測定ヘッドの全体構成を示す側断面図である。測定ヘッド10は、図1に示すように、ワークWの外径を測定する挟み型で、一対のシーソー機構を有し上下対象構造となっているので、一方のシーソー機構について説明する。
【0019】
測定ヘッド10は、測定ヘッド本体21、支点部材11、アーム12Aとフィンガ13とからなるシーソー部材12、接触子14、検出器としてのLVDT(差動トランス)15、付勢部材17、ダンパー装置18、ブーツ19、及びケース22等から構成されている。
【0020】
支点部材11はホルダ20に支持されて測定ヘッド本体21に取付けられている。アーム12Aは支点部材11に保持され、支点部材11を中心にシーソー回動自在になっている。アーム12Aの一端にはフィンガ13がネジ止めされ、フィンガ13の先端にはワークWに当接する接触子14が取付けられている。一方、アーム12Aの他端にはLVDT15のコア15Aが取付けられている。また、LVDT15の差動コイル部16は測定ヘッド本体21に割り締めで固定されている。
【0021】
アーム12Aには接触子をワークWに向けて押圧する付勢部材17が設けられている。この付勢部材17には圧縮バネが用いられているが、引張りバネやその他の弾性部材等、アーム12Aに回転力を発生させることのできるものなら種々の部材が適用できる。更に、アーム12Aにはダンパー装置18が設けられ、接触子14の飛び跳ねや振動を抑制する。このダンパー装置18については、後に詳説する。
【0022】
アーム12Aの先端部、フィンガ13、及び接触子14を除くその他の部材はケース22で覆われている。このケース22には開口部がありこの開口部からアーム12Aの先端部が飛び出している。また、この開口部にはブーツ19が設けられ、ケース22内部への塵埃やミストの侵入を防止している。
【0023】
次に、このように構成された測定ヘッド10の作用について説明する。先ず測定ヘッド10がワークWに対してセットされる。接触子14は付勢部材17によってワークWに押圧されているので、ワークWの寸法に応じて支点部材11を中心に回動変位する。接触子14が回動変位するとアーム12Aに取付けられたLVDT15のコア15Aも回動変位する。このコア15Aの変位量はLVDT15の差動コイル部16で検出されて検出信号がA/D変換部30で処理され、管制部40に送られてワークWの寸法が求められる。
【0024】
この時アーム12Aにはダンパー装置18が設けられているので、接触子14の飛び跳ねや振動が防止される。また、ケース22の開口部にはブーツ19が取付けられているので、加工液やミスト、及びその他塵埃等がケース22内に浸入する事がない。
【0025】
次に各部について、より詳細に説明する。先ず測定ヘッド10の本体構造は、各主要構成要素を全て測定ヘッド本体21に取付け、1つのユニットにした上でケース22に取付けてある。
【0026】
支点部材11は、図2(a)に示すような十字ばね支点が用いられている。十字ばね支点は、図2(a)左側の図に示すような板ばねを2枚クロスして並べる構成もあるが、本実施の形態では図2(a)右側の図に示すような、ワイヤカット加工による削り出しで一体化したものを用いている。この一体化した十字ばね支点は、加工費が高いが剛性があり繰返し精度も良いので、高精度の支点に適している。
【0027】
支点部材11は上記の外に、図2(b)に示すL字ばね支点、図2(c)に示す弾性支点、更にベアリングやピボット支点等を使用することができる。L字ばね支点の精度は十字ばねには及ばないが安価であり、一般的に広く用いられている支点である。しかし、旋回運動に伴い支点中心が移動するという欠点を有しているが、検出器にLVDTを用いている場合は問題にならないレベルである。
【0028】
弾性支点は、高精度であるが僅かな旋回角度しかとれないので、測定範囲の狭い場合に安価に使用できる。ベアリング支点は、旋回角度に制限がないが、摩耗により精度低下が生じるので定期的に交換する必要がある。
【0029】
フィンガ13は、図1に示すように、ワーク形状に合わせて交換できるように、アーム12Aとは別体で、アーム12Aにネジで固定するようになっているが、アーム12Aと一体型であっても構わない。また、フィンガ13の材質はステンレススチールが用いられているが、鉄に防錆メッキを施したものやセラミックス等を使用してもよい。
【0030】
フィンガ13の断面形状は、クーラントをかけながら加工するワークWを測定する場合、クーラントがフィンガ13にもかかるため、クーラントの圧力が測定に及ぼす影響を少なくするため円形の断面になっている。しかし、円形に限るものではなく、角型断面、楕円形断面等を用いてもよい。
【0031】
接触子14は、図1に示すように、ネジ式の接触子14が用いられ、高さ方向の微調整ができるようになっている。尚、接触子14を直接フィンガ13に埋め込んで、高さ方向の調整はフィンガの取付け部で行う構造であってもよい。
【0032】
ワークWと接触する接触子14の先端部分には、超鋼またはダイヤモンドが埋め込まれている。この先端部分は摩耗に強いことが必要で、超鋼、ダイヤモンド、ルビー等が一般に用いられるが、ワークWの材質によっても使い分けられる。
【0033】
鉄やステンレス等の硬い材質を測定する場合は価格の安い超鋼が用いられるが、回転するワークWを測定する場合はより摩耗に強いダイヤモンドが用いられる。また、アルミ、銅、軟質ガラス等の軟らかい材質を測定する場合は、滑りの良いダイヤモンドが使用され、測定力を小さくしたり、リトラクト状態からの落下速度を遅くしたりして傷やへこみの発生が防止される。
【0034】
接触子14の先端形状は、通常R形状が用いられる。Rの大きさは種々用いられるが、特にインプロセスで加工中のワークWを測定する場合は、切屑を噛み込まないようにR0.5〜R1.5mm程度のRの小さな先端形状が用いられる。
【0035】
また、測定面が粗い場合、細かい粗さを拾って値がばらつくことがあるので、平均化の意味でRの大きな先端形状が用いられる。このような場合、R3〜R6mm程度が標準的に用いられる先端Rである。軟質ワークWの場合も、接触時のワークWのへこみを小さくする意味でR3mm以上が使用され、R3〜R6mm程度が標準的に用いられる。
【0036】
歯車のような不連続面を測定する場合は、溝を跨ぐ大きさのRとし、溝と平行な方向のRはR1.5程度にし、全体として船形形状の接触子14が用いられる。
【0037】
回転する歯車の外径を測定する場合、小さな接触子14では落ち込みと跳ね上がりの量が大きく測定値がばらつくため、谷から山にうまく乗り上がる構造にする必要がある。また、溝を跨ぐ構造にしたとしても落ち込み跳ね上がりは完全には抑えられず、回転が速くなるとがたつきが大きくなったり、跳ね上がったままでほとんど接触しない状態になる。そのためダンパー装置18の効果を強くするとともに、ワークWの周速や接触、非接触時間を規制する必要がある。測定はワークWを一周以上回転させて最大値を記憶する方法が用いられている。
【0038】
その他、円筒状の超鋼製接触子14が用いられることもある。この場合、フィンガ13の接触子挿入孔に割りを入れておき、割り締めで固定する。また、ワークWとの接触部が摩耗したら回転させて固定しなおし、未使用面を使うことで寿命を延ばすようにしている。しかしこの円筒状の接触子14はワークWとの平行出しが難しいので、狭くてR型接触子が使えない場合のような、特殊な条件の時に用いられる。
【0039】
次に、図3〜図7に本発明に係る測定ヘッドのダンパー装置18の種々の実施形態について説明する。図3は第1の実施形態を表わしたものである。第1の実施形態に係るダンパー装置18は、測定ヘッド本体21に固定された貫通孔を有するハウジング51、ハウジング51の貫通孔の両端に取付けられた軸受部材52、52、ハウジング51の貫通孔に充填されたグリース54、軸受部材52、52に案内されて直線移動可能に支持されたシャフト53、及びシャフト53とシーソー部材12とを接続する運動伝達部材としてのピアノ線55とで構成されている。
【0040】
軸受部材52、52には軸受メタルが用いられ、シャフト53との隙間が1μm〜2μmで、その隙間にグリース54が介在しグリース54の粘性によりシャフト53の動きが減衰されるようになっている。また、軸受部材52、52の中間部はグリース溜まりの役目を果たしている。軸受メタルの材質は、グリース54の保持力の強い多孔質材が好ましい。
【0041】
グリース54は、粘度を表わす稠度(JIS K−2220)が250〜300のものが用いられる。JIS K−2220に規定する稠度とは、規定のグリースカップに充填したグリースを25℃に保ち、規定の円錐コーンを5秒間浮かべた時に、円錐コーンの自重による進入深さをmmで表わし、その10倍の数値を稠度としている。また、グリース54は、稠度の温度依存性の少ないシリコン系グリースが好ましい。また、稠度の高いグリース54を使用することで、軸受部材52、52部分にシール等を使用する必要がない。
【0042】
シャフト53とシーソー部材12とを接続する運動伝達部材としてのピアノ線55は、シーソー部材12の円弧運動をシャフト53の直線運動に伝達する時に、円弧運動と直線運動との移動量の差を撓みにより吸収し、円弧運動を直線運動に変換する。
【0043】
軸受部材52とシャフト53との隙間を調整することで、又はグリース54の稠度を換えることでダンパー効果を調整することができる。
【0044】
図4は第2の実施形態を表わしたものである。図4(a)は側面図で、図4(b)はダンパー装置18部分の正面図である。第2の実施形態に係るダンパー装置18は、固定板61、可動板62、及びグリース63とからなっている。固定板61は、シーソー部材12の回動軸と直交する向きで測定ヘッド本体21に固定されている。可動板62は固定板61との間に僅かな隙間を持って、固定板61と平行にシーソー部材12に取付けられている。グリース63は固定板61と可動板62との隙間に充填されている。
【0045】
グリース63の粘度を表わす稠度は、固定板61と可動板62との隙間の大きさ、及び固定板61と可動板62とが重なる部分の面積によって、適宜の稠度の物が用いられる。グリース63の粘度が高いのでグリース63が自重で垂れることがなく、シール部材は必要ない。なお、固定板61及び可動板62には多孔質材を用いると、グリース63の保持性が向上するので好ましい。
【0046】
固定板61と可動板62とが重なる部分の面積、固定板61と可動板62との隙間、及びグリース63の稠度を変化させることによりダンパー効果を調整することができる。また、シーソー部材12がシーソー運動で傾いても、固定板61と可動板62との重なる部分の面積変化は微小で、シーソー部材12の回動抵抗は一定であり、ダンパー効果は変動しない。
【0047】
図5は第3の実施形態を表わしたものである。第3の実施形態に係るダンパー装置18は、オリフィス板71、ベローズ72、及び連結棒73とで構成されている。オリフィス板71は中心部にオリフィス71Aが形成され、測定ヘッド本体21に固定されている。ベローズ72は一端が閉じており、他端が開口している。このベローズ72の開口部でオリフィス板71と接続されている。また、ベローズ72の開口端の反対側の閉塞端とシーソー部材12とが連結棒73で接続されている。
【0048】
シーソー部材12がシーソー運動するとベローズ72が伸縮し、オリフィス71Aで絞られた通路を通って空気が流入、流出することでダンパー効果が得られる。また、シーソー部材12の傾きはベローズ72の傾きによって吸収される。
【0049】
ベローズ72の材質は、柔軟で且つ延びのないものが好ましく、金属の薄板や布入りゴム等が適している。また、オリフィス71Aの径は0.1mm程度とするが、径を変更することによりダンパー効果を調整することができる。
【0050】
図6は第4の実施形態を表わしたものである。第4の実施形態に係るダンパー装置18は、オリフィス板81、第1のベローズ82、第2のベローズ83、粘性流体84、及び連結棒85とで構成されている。
【0051】
オリフィス板71は中心部にオリフィス81Aが形成され、測定ヘッド本体21に固定されている。第1のベローズ82は、一端が閉塞しており、他端が開口している。この第1のベローズ82の開口部がオリフィス板81と接続されている。また、第2のベローズ83も、一端が閉塞しており他端が開口し、この開口部でオリフィス板81を挟んで第1のベローズ82と対向するようにオリフィス板81に接続されている。
【0052】
第1のベローズ82と第2のベローズ83とは、オリフィス板81に形成されたオリフィス81Aを通路として内部同士が接続されている。この第1のベローズ82と第2のベローズ83の内部には粘性流体84が充填されており、第1のベローズ82が伸縮すると粘性流体84がオリフィス81Aを経由して移動し、第2のベローズ83が逆に伸縮するようになっている。
【0053】
第1のベローズ82の閉塞端とシーソー部材12とが連結棒85で接続されている。シーソー部材12がシーソー運動するとベローズ82が伸縮し、オリフィス81Aで絞られた通路を通って粘性流体84が出入りし、第2のベローズ83が逆に縮んだり伸びたりしてダンパー効果が得られる。また、シーソー部材12の傾きはベローズ82の傾きによって吸収される。
【0054】
第1のベローズ82の材質は、柔軟で且つ延びのないものが好ましく、金属の薄板や布入りゴム等が適している。第2のベローズ83は、単に第1のベローズ82からオリフィス81Aを通って外に出た粘性流体84を保持しておくためのものなので、ベローズである必要はなく、例えばゴム風船のようなものでもよい。
【0055】
オリフィス81Aの径は0.2mm〜0.3mmとし、粘性流体84には動粘度2,000cSt(センチストークス、SI単位系では10−5m2/S)のオイルが用いられている。オリフィス81Aの径又はオイルの動粘度、或いは双方を変更することによりダンパー効果を調整することができる。また、オリフィス81Aを可変絞りにすることにより、ダンパー効果を容易に調整することができる。
【0056】
図7は第5の実施形態を表わしたものである。第5の実施形態に係るダンパー装置18は、前述の図6で説明したダンパー装置18の部材を全て使用し、第2のベローズ83を空気室86で覆ったものである。従って共通の部材についての説明は省略する。
【0057】
空気室86はオリフィス板81に接続されるとともに測定ヘッド本体21に固定され、第2のベローズ83全体を覆っている。また、空気室86の下方には開口部86Aが形成され、開口部86Aは電磁バルブ89及び89Aを介して減圧手段である真空ポンプ87、及び昇圧手段である昇圧ポンプ88に接続されている。真空ポンプ87と電磁バルブ89Aとの間、及び昇圧ポンプ88と電磁バルブ89Aとの間には夫々レギュレータ90、及び絞り91が設けられている。
【0058】
電磁バルブ89及び89Aを作動させて空気室86内を真空ポンプ87に接続し、空気室86内を減圧すると第2のベローズ83が延び、第1のベローズ82内の粘性流体84が第2のベローズ83に移動して第1のベローズ82が縮む。これにより、接触子14が上方に移動し、接触子14のリトラクト動作(退避動作)が行われる。空気室86内の圧力はレギュレータ90で調整し、リトラクトスピードの調整は絞り91で行う。
【0059】
電磁バルブ89Aを昇圧ポンプ88側に切り替えることにより、空気室86内を加圧して、接触子14に測定圧力を付加することができる。測定圧力の調整はレギュレータ90で行う。また、電磁バルブ89を作動させて空気室86内を大気に開放すれば、図6で説明したダンパー装置18として作用する。
【0060】
なお、図1に示すような、ワークWの外径を測定する挟み型で一対のシーソー機構を有する測定ヘッド10では、2個の接触子14、14に夫々別々の減衰力を与えるように、夫々のダンパー装置18を調整すれば、2個の接触子14、14を時間差をもってワークWに接触させることが可能になる。これは、例えば一方の接触子14で先ずワークWを基準面に押付け、その後に他方の接触子14をワークWに接触させて測定する時等に用いられる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の測定ヘッドによれば、接触子からシーソー部材に伝達される衝撃や振動を吸収するダンパー装置はユニット式のダンパー装置が用いられているので、測定ヘッド内部の調整やメンテナンスが容易で、スケールなど光を用いたセンサを内部に組込むことができ、測定ヘッド全体を密閉構造にする必要がなく、接触子の衝撃や振動の減衰力の調整が容易である。また、シーソー部材の傾きに対して回動抵抗が一定で、ダンパー効果が変動しない構造になっているので、接触子の位置に関係なく一定のダンパー効果が得られ、安定した測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る測定ヘッドを表わす側断面図
【図2】種々の支点部材を表わす斜視図
【図3】本発明に係る測定ヘッドの第1の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図4】本発明に係る測定ヘッドの第2の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図5】本発明に係る測定ヘッドの第3の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図6】本発明に係る測定ヘッドの第4の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図7】本発明に係る測定ヘッドの第5の実施形態のダンパー装置を表わす概念構成図
【図8】従来の測定ヘッドのダンパー装置を表わす概念構成図
【符号の説明】
10…測定ヘッド、11…支点部材、12…シーソー部材、14…接触子、15…LVDТ(差動トランス)(検出器)、17…付勢部材、18…ダンパー装置、21…測定ヘッド本体、51…ハウジング、52…軸受部材、53…シャフト、54、63…グリース、55…ピアノ線(運動伝達部材)、61…固定板、62…可動板、71、81…オリフィス板、71A、81A…オリフィス、72…ベローズ、73、85…連結棒、82…第1のベローズ、83…第2のベローズ、84…粘性流体、86…空気室、87…真空ポンプ(減圧手段)、88…昇圧ポンプ(昇圧手段)
Claims (9)
- 先端に接触子を有し、支点部材を支点として回動可能に支持されたシーソー部材と、該シーソー部材を一方向に付勢する付勢部材と、前記支点部材を挟んで前記接触子と反対側に設けられ、前記シーソー部材の変位量を検出することによって前記接触子の変位量を検出する検出器と、を有する測定ヘッドにおいて、
前記接触子から前記シーソー部材に伝達される衝撃や振動を吸収するユニット式のダンパー装置が設けられ、
該ダンパー装置によって、前記シーソー部材に一定の回動抵抗が付加されることを特徴とする測定ヘッド。 - 前記ダンパー装置は、
測定ヘッド本体に固定されたハウジングと、
該ハウジングの両端に設けられた軸受部材と、
前記ハウジング内に挿通され、前記軸受部材で直線移動可能に支持されたシャフトと、
前記軸受部材と軸受部材間のハウジング内に前記シャフトを包囲するように充填されたグリースと、
前記シーソー部材の円弧運動を前記シャフトの直線運動に伝達する運動伝達部材と、で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の測定ヘッド。 - 前記軸受部材が軸受メタルであることを特徴とする、請求項2に記載の測定ヘッド。
- 前記軸受部材が多孔質材であることを特徴とする、請求項2に記載の測定ヘッド。
- 前記ダンパー装置は、
前記シーソー部材の回動軸と直交する向きで測定ヘッド本体に固定された固定板と、
該固定板と平行で僅かな隙間を持って前記シーソー部材に取付けられた可動板と、
前記固定板と可動板との隙間に充填されたグリースと、で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の測定ヘッド。 - 前記ダンパー装置は、
測定ヘッド本体に固定され、中心部にオリフィスが形成されたオリフィス板と、
閉じた一端と開口した他端とを有し、開口した他端が前記オリフィス板に結合されたべローズと、
前記シーソー部材と前記べローズの閉じた一端とを連結する連結棒と、で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の測定ヘッド。 - 前記ダンパー装置は、
測定ヘッド本体に固定され、中心部にオリフィスが形成されたオリフィス板と、
閉じた一端と開口した他端とを有し、開口した他端が前記オリフィス板に結合された第1のべローズと、
閉じた一端と開口した他端とを有し、開口した他端で前記オリフィス板を挟んで前記第1のべローズと直列に接合され、前記オリフィスを介して内部同士が連通した第2のベローズと、
前記第1のべローズと前記第2のベローズとに充填された粘性流体と、
前記シーソー部材と前記第1のべローズの閉じた一端とを連結する連結棒と、で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の測定ヘッド。 - 前記第2のベローズを包囲する空気室と、該空気室内を減圧する減圧手段とが設けられ、
前記空気室内を減圧することによって前記接触子のリトラクト動作を行わせることを特徴とする、請求項7に記載の測定ヘッド。 - 前記第2のベローズを包囲する空気室と、該空気室内を昇圧する昇圧手段とが設けられ、
前記空気室を昇圧することによって前記接触子に測定圧を付加することを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の測定ヘッド。
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