JPH0751796A - 鋳造体およびその加工方法 - Google Patents
鋳造体およびその加工方法Info
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- JPH0751796A JPH0751796A JP20799593A JP20799593A JPH0751796A JP H0751796 A JPH0751796 A JP H0751796A JP 20799593 A JP20799593 A JP 20799593A JP 20799593 A JP20799593 A JP 20799593A JP H0751796 A JPH0751796 A JP H0751796A
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】内側の鋳造部分と外側の鋳造部分とをリブを介
して一体的に鋳造する際に発生する鋳造応力を確実に除
去することができ、これにより前記リブの切断後に変形
することを有効に阻止可能にする。 【構成】アウタブランクホルダ12と、第1インナブラ
ンクホルダ14、第2インナブランクホルダ16と、こ
れらを一体的に連結するリブ18a乃至18lとを備
え、このリブ18a乃至18lは屈曲乃至湾曲する変形
部位32を有し、この変形部位32により鋳造時に発生
する鋳造応力を確実に吸収除去することができる。
して一体的に鋳造する際に発生する鋳造応力を確実に除
去することができ、これにより前記リブの切断後に変形
することを有効に阻止可能にする。 【構成】アウタブランクホルダ12と、第1インナブラ
ンクホルダ14、第2インナブランクホルダ16と、こ
れらを一体的に連結するリブ18a乃至18lとを備
え、このリブ18a乃至18lは屈曲乃至湾曲する変形
部位32を有し、この変形部位32により鋳造時に発生
する鋳造応力を確実に吸収除去することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側および外側に配設
された複数の鋳造部分、例えば、インナブランクホルダ
とアウタブランクホルダとをリブによって一体的に連結
して得られる鋳造体およびその加工方法に関する。
された複数の鋳造部分、例えば、インナブランクホルダ
とアウタブランクホルダとをリブによって一体的に連結
して得られる鋳造体およびその加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用車体を構成するサイド
パネルを形成するために、絞り金型が使用されている。
この絞り金型は、サイドパネルのパネル形状を有するア
ウタブランクホルダと、ドア部の取付用開口部を画成す
るための可動のインナブランクホルダとを備えており、
このアウタブランクホルダとインナブランクホルダとに
より前記サイドパネルが同時に形成されている。
パネルを形成するために、絞り金型が使用されている。
この絞り金型は、サイドパネルのパネル形状を有するア
ウタブランクホルダと、ドア部の取付用開口部を画成す
るための可動のインナブランクホルダとを備えており、
このアウタブランクホルダとインナブランクホルダとに
より前記サイドパネルが同時に形成されている。
【0003】この場合、高品質なサイドパネルを得るた
めには、アウタブランクホルダとインナブランクホルダ
とを精度よくかつ平滑に形成する必要があり、前記アウ
タブランクホルダと前記インナブランクホルダとを個別
に鋳造形成していたのでは加工作業に時間がかかってし
まい、しかも仕上げ作業等が繁雑となって作業全体の自
動化が容易に遂行されないという不具合があった。
めには、アウタブランクホルダとインナブランクホルダ
とを精度よくかつ平滑に形成する必要があり、前記アウ
タブランクホルダと前記インナブランクホルダとを個別
に鋳造形成していたのでは加工作業に時間がかかってし
まい、しかも仕上げ作業等が繁雑となって作業全体の自
動化が容易に遂行されないという不具合があった。
【0004】そこで、本出願人は、インナブランクホル
ダとアウタブランクホルダとを湯道として形成されるリ
ブによって連結し、フルモールド法により一体的に鋳造
形成して鋳造体を得た後、この鋳造体を一体として加工
することにより、前記インナブランクホルダとアウタブ
ランクホルダとを高精度かつ平滑に形成することが可能
なブランクホルダの加工方法を提案している(特公平3
−79095号参照)。
ダとアウタブランクホルダとを湯道として形成されるリ
ブによって連結し、フルモールド法により一体的に鋳造
形成して鋳造体を得た後、この鋳造体を一体として加工
することにより、前記インナブランクホルダとアウタブ
ランクホルダとを高精度かつ平滑に形成することが可能
なブランクホルダの加工方法を提案している(特公平3
−79095号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インナブラ
ンクホルダとアウタブランクホルダとをリブを介して一
体的に鋳造する際に、特に外側に配置されているアウタ
ブランクホルダには、外方に向かって鋳造応力が作用す
る。その際、インナブランクホルダとアウタブランクホ
ルダとが直線的なリブにより連結されていると、このア
ウタブランクホルダに鋳造応力が残存し易い。従って、
インナブランクホルダおよびアウタブランクホルダの底
面、ダイベース面およびプロフィル面を加工した後にリ
ブが切断されると、前記残存する鋳造応力が開放されて
アウタブランクホルダが外方向へと拡張(変形〉されて
しまい、加工精度が低下するおそれがある。
ンクホルダとアウタブランクホルダとをリブを介して一
体的に鋳造する際に、特に外側に配置されているアウタ
ブランクホルダには、外方に向かって鋳造応力が作用す
る。その際、インナブランクホルダとアウタブランクホ
ルダとが直線的なリブにより連結されていると、このア
ウタブランクホルダに鋳造応力が残存し易い。従って、
インナブランクホルダおよびアウタブランクホルダの底
面、ダイベース面およびプロフィル面を加工した後にリ
ブが切断されると、前記残存する鋳造応力が開放されて
アウタブランクホルダが外方向へと拡張(変形〉されて
しまい、加工精度が低下するおそれがある。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、内側の鋳造部分と外側の鋳造部分とを湯道
として形成されたリブによって一体的に鋳造する際に発
生する鋳造応力を確実に除去することができ、これによ
り前記リブの切断後に該内側の鋳造部分や外側の鋳造部
分に変形が生ずることを有効に阻止することが可能な鋳
造体およびその加工方法を提供することを目的とする。
ものであり、内側の鋳造部分と外側の鋳造部分とを湯道
として形成されたリブによって一体的に鋳造する際に発
生する鋳造応力を確実に除去することができ、これによ
り前記リブの切断後に該内側の鋳造部分や外側の鋳造部
分に変形が生ずることを有効に阻止することが可能な鋳
造体およびその加工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、内側と外側に配置された複数の鋳造部
分を、鋳造時に湯道として形成されたリブによって連結
して一体的に得られる鋳造体であって、前記リブは、前
記複数の鋳造部分を一体として必要な加工を施した後に
切除されるとともに、前記内側の鋳造部分と前記外側の
鋳造部分との間で屈曲乃至湾曲する少なくとも一つの変
形部位を有することを特徴とする。
めに、本発明は、内側と外側に配置された複数の鋳造部
分を、鋳造時に湯道として形成されたリブによって連結
して一体的に得られる鋳造体であって、前記リブは、前
記複数の鋳造部分を一体として必要な加工を施した後に
切除されるとともに、前記内側の鋳造部分と前記外側の
鋳造部分との間で屈曲乃至湾曲する少なくとも一つの変
形部位を有することを特徴とする。
【0008】また、前記鋳造体が、絞り金型であり、前
記内側の鋳造部分であるインナブランクホルダと、前記
外側の鋳造部分であるアウタブランクホルダとが、前記
変形部位を有するリブで一体的に連結されることが好ま
しい。
記内側の鋳造部分であるインナブランクホルダと、前記
外側の鋳造部分であるアウタブランクホルダとが、前記
変形部位を有するリブで一体的に連結されることが好ま
しい。
【0009】さらにまた、本発明は、内側と外側に配置
された複数の鋳造部分を、鋳造時に湯道として形成され
かつ前記内側の鋳造部分と前記外側の鋳造部分との間で
屈曲乃至湾曲する少なくとも一つの変形部位を有するリ
ブによって連結し、フルモールド法によって一体的に鋳
造体を形成する工程と、前記内側の鋳造部分と前記外側
の鋳造部分とを一体として加工する工程と、前記内側の
鋳造部分と前記外側の鋳造部分とを連結する前記リブを
切除して両者を分離切断する工程と、を有することを特
徴とする。
された複数の鋳造部分を、鋳造時に湯道として形成され
かつ前記内側の鋳造部分と前記外側の鋳造部分との間で
屈曲乃至湾曲する少なくとも一つの変形部位を有するリ
ブによって連結し、フルモールド法によって一体的に鋳
造体を形成する工程と、前記内側の鋳造部分と前記外側
の鋳造部分とを一体として加工する工程と、前記内側の
鋳造部分と前記外側の鋳造部分とを連結する前記リブを
切除して両者を分離切断する工程と、を有することを特
徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係る鋳造体およびその加工方法では、
内側の鋳造部分(例えば、インナブランクホルダ)と外
側の鋳造部分(例えば、アウタブランクホルダ)とが鋳
造時に湯道として形成されたリブによって連結されると
ともに、このリブが変形部位を有している。このため、
鋳造時に外側に向かって鋳造応力が作用しても、屈曲乃
至湾曲する変形部位により前記鋳造応力が確実に吸収除
去され、鋳造体(例えば、絞り金型)自体に該鋳造応力
が残存することがない。従って、内側の鋳造部分と外側
の鋳造部分とを一体として加工した後にリブを切除して
も、この内側の鋳造部分と外側の鋳造部分とに変形が発
生することがない。
内側の鋳造部分(例えば、インナブランクホルダ)と外
側の鋳造部分(例えば、アウタブランクホルダ)とが鋳
造時に湯道として形成されたリブによって連結されると
ともに、このリブが変形部位を有している。このため、
鋳造時に外側に向かって鋳造応力が作用しても、屈曲乃
至湾曲する変形部位により前記鋳造応力が確実に吸収除
去され、鋳造体(例えば、絞り金型)自体に該鋳造応力
が残存することがない。従って、内側の鋳造部分と外側
の鋳造部分とを一体として加工した後にリブを切除して
も、この内側の鋳造部分と外側の鋳造部分とに変形が発
生することがない。
【0011】
【実施例】本発明に係る鋳造体およびその加工方法につ
いて実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
いて実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
【0012】図1および図2において、参照数字10
は、本実施例に係る鋳造体(絞り金型)を示す。この鋳
造体10は、アウタブランクホルダ(外側の鋳造部分)
12と、第1インナブランクホルダ(内側の鋳造部分)
14、第2インナブランクホルダ(内側の鋳造部分)1
6と、これらを一体的に連結するリブ18a乃至18l
とを備える。
は、本実施例に係る鋳造体(絞り金型)を示す。この鋳
造体10は、アウタブランクホルダ(外側の鋳造部分)
12と、第1インナブランクホルダ(内側の鋳造部分)
14、第2インナブランクホルダ(内側の鋳造部分)1
6と、これらを一体的に連結するリブ18a乃至18l
とを備える。
【0013】図1に示すように、アウタブランクホルダ
12の表面部20は、上方に膨出して湾曲形状を有して
おり、その隅角部にはパイロット孔22a乃至22dが
穿設されるとともに、パイロット孔22aと22bおよ
びパイロット孔22cと22dの間に突出部24a、2
4bが形成される。アウタブランクホルダ12の中央部
には、車体のサイドパネルの形状に対応して開口部26
が形成され、この開口部26に第1インナブランクホル
ダ14と第2インナブランクホルダ16とが形成され
る。
12の表面部20は、上方に膨出して湾曲形状を有して
おり、その隅角部にはパイロット孔22a乃至22dが
穿設されるとともに、パイロット孔22aと22bおよ
びパイロット孔22cと22dの間に突出部24a、2
4bが形成される。アウタブランクホルダ12の中央部
には、車体のサイドパネルの形状に対応して開口部26
が形成され、この開口部26に第1インナブランクホル
ダ14と第2インナブランクホルダ16とが形成され
る。
【0014】第1インナブランクホルダ14および第2
インナブランクホルダ16の屈曲する表面部28、30
は、アウタブランクホルダ12の表面部20と同様に傾
斜して湾曲面を形成している。
インナブランクホルダ16の屈曲する表面部28、30
は、アウタブランクホルダ12の表面部20と同様に傾
斜して湾曲面を形成している。
【0015】リブ18a乃至18jは、アウタブランク
ホルダ12と第1インナブランクホルダ14および第2
インナブランクホルダ16とを一体的に連結し、リブ1
8k、18lは、前記第1インナブランクホルダ14と
前記第2インナブランクホルダ16とを一体的に連結し
ている。このリブ18a乃至18lは、湾曲する1つの
変形部位32を有している。この変形部位32は、2以
上の湾曲部位や1以上の屈曲部位であってもよく、後述
する鋳造時に、特に外方に向かって発生する鋳造応力を
確実に除去し得るように変形していればよい。
ホルダ12と第1インナブランクホルダ14および第2
インナブランクホルダ16とを一体的に連結し、リブ1
8k、18lは、前記第1インナブランクホルダ14と
前記第2インナブランクホルダ16とを一体的に連結し
ている。このリブ18a乃至18lは、湾曲する1つの
変形部位32を有している。この変形部位32は、2以
上の湾曲部位や1以上の屈曲部位であってもよく、後述
する鋳造時に、特に外方に向かって発生する鋳造応力を
確実に除去し得るように変形していればよい。
【0016】次に、このように構成される鋳造体10の
鋳造作業並びに加工作業を本実施例に係る加工方法との
関連で説明する。
鋳造作業並びに加工作業を本実施例に係る加工方法との
関連で説明する。
【0017】この鋳造体10は、例えば、フルモールド
法により鋳造形成される。すなわち、ポリスチロールか
らなる鋳型(図示せず)が当該鋳造体10と同形状に形
成され、この鋳型が鋳造砂中に埋設される。そして、鋳
型に溶湯が直接注入されることにより、高温で溶融して
いる溶湯がポリスチロールを燃焼消失させ、この溶湯が
ポリスチロールからなる鋳型と代替して固化し、鋳造体
10が得られる。その際、リブ18a乃至18lに対応
するポリスチロールが溶融して湯道が形成され、この湯
道を通って第1インナブランクホルダ14および第2イ
ンナブランクホルダ16を形成するための溶湯が鋳型の
中心部側に注入される。この湯道に対応して溶湯が固化
することにより、リブ18a乃至18lが形成されるこ
とになる。
法により鋳造形成される。すなわち、ポリスチロールか
らなる鋳型(図示せず)が当該鋳造体10と同形状に形
成され、この鋳型が鋳造砂中に埋設される。そして、鋳
型に溶湯が直接注入されることにより、高温で溶融して
いる溶湯がポリスチロールを燃焼消失させ、この溶湯が
ポリスチロールからなる鋳型と代替して固化し、鋳造体
10が得られる。その際、リブ18a乃至18lに対応
するポリスチロールが溶融して湯道が形成され、この湯
道を通って第1インナブランクホルダ14および第2イ
ンナブランクホルダ16を形成するための溶湯が鋳型の
中心部側に注入される。この湯道に対応して溶湯が固化
することにより、リブ18a乃至18lが形成されるこ
とになる。
【0018】上記鋳造体10は、図3A乃至Cに示す加
工工程を介し所定形状に仕上げ加工される。
工工程を介し所定形状に仕上げ加工される。
【0019】先ず、鋳造体10は、クレーン等により平
行状態に位置決めされ、突出部24a、24bが平滑に
加工処理される。次に、鋳造体10は、180°反転さ
れ、前記平滑処理後の突出部24a、24bによってこ
の鋳造体10が支持された状態で、表面部20とは反対
側の底面にフライス加工が施され、平滑な基準面34が
形成される(図3A参照)。
行状態に位置決めされ、突出部24a、24bが平滑に
加工処理される。次に、鋳造体10は、180°反転さ
れ、前記平滑処理後の突出部24a、24bによってこ
の鋳造体10が支持された状態で、表面部20とは反対
側の底面にフライス加工が施され、平滑な基準面34が
形成される(図3A参照)。
【0020】さらに、鋳造体10が180°反転され、
基準面34を図示しない工作機械のベッド等に位置決め
した後、アウタブランクホルダ12の表面部20および
第1および第2インナブランクホルダ14、16の表面
部28、30並びにそれぞれの側面部がボールエンドミ
ルフライス等により加工される(図3B参照)。なお、
鋳造体10の隅角部にはパイロット孔22a乃至22d
を形成するための所定の孔開け加工が施される。
基準面34を図示しない工作機械のベッド等に位置決め
した後、アウタブランクホルダ12の表面部20および
第1および第2インナブランクホルダ14、16の表面
部28、30並びにそれぞれの側面部がボールエンドミ
ルフライス等により加工される(図3B参照)。なお、
鋳造体10の隅角部にはパイロット孔22a乃至22d
を形成するための所定の孔開け加工が施される。
【0021】次いで、パイロット孔22a乃至22dを
基準として図示しないパレット上に鋳造体10が位置決
め配置された状態で、アウタブランクホルダ12内の開
口部26を形成する壁面部に仕上げ加工が施される。そ
の後、リブ18a乃至18lが切断され、アウタブラン
クホルダ12と第1および第2インナブランクホルダ1
4、16とが、それぞれ分離切断される。
基準として図示しないパレット上に鋳造体10が位置決
め配置された状態で、アウタブランクホルダ12内の開
口部26を形成する壁面部に仕上げ加工が施される。そ
の後、リブ18a乃至18lが切断され、アウタブラン
クホルダ12と第1および第2インナブランクホルダ1
4、16とが、それぞれ分離切断される。
【0022】この場合、本実施例では、リブ18a乃至
18lが屈曲乃至湾曲する1以上の変形部位32を有し
ている。このため、上述したフルモールド法により鋳造
体10を鋳造形成する際に、図2に示すように、この鋳
造体10の外方に向かって鋳造応力が発生しても、変形
部位32を介してリブ18a乃至18lが伸縮すること
により、この鋳造応力が確実に除去される。従って、鋳
造体10自体に鋳造応力が残存することがなく、アウタ
ブランクホルダ12および第1インナブランクホルダ1
4、第2インナブランクホルダ16に対し所定の表面加
工を一体として行った後、リブ18a乃至18lを切断
する際、特にこのアウタブランクホルダ12が外方向に
変形することがない。これによって、加工精度を有効に
維持することができ、アウタブランクホルダ12と第1
インナブランクホルダ14、第2インナブランクホルダ
16とを、同一工程で高精度にかつ効率的に加工するこ
とが可能になるという効果が得られる。
18lが屈曲乃至湾曲する1以上の変形部位32を有し
ている。このため、上述したフルモールド法により鋳造
体10を鋳造形成する際に、図2に示すように、この鋳
造体10の外方に向かって鋳造応力が発生しても、変形
部位32を介してリブ18a乃至18lが伸縮すること
により、この鋳造応力が確実に除去される。従って、鋳
造体10自体に鋳造応力が残存することがなく、アウタ
ブランクホルダ12および第1インナブランクホルダ1
4、第2インナブランクホルダ16に対し所定の表面加
工を一体として行った後、リブ18a乃至18lを切断
する際、特にこのアウタブランクホルダ12が外方向に
変形することがない。これによって、加工精度を有効に
維持することができ、アウタブランクホルダ12と第1
インナブランクホルダ14、第2インナブランクホルダ
16とを、同一工程で高精度にかつ効率的に加工するこ
とが可能になるという効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内側の
鋳造部分と外側の鋳造部分とを連結し鋳造時に湯道とし
て形成されるリブが、屈曲乃至湾曲する変形部位を有し
ている。このため、鋳造時に発生し易い鋳造応力が、リ
ブの変形部位によって確実に吸収除去され、鋳造体自体
に該鋳造応力が残存することがない。従って、内側の鋳
造部分と外側の鋳造部分とに一体として加工を施した後
にリブを切断する際、特に外側の鋳造部分に変形が発生
することがなく、加工精度の低下を確実に阻止すること
が可能となる。
鋳造部分と外側の鋳造部分とを連結し鋳造時に湯道とし
て形成されるリブが、屈曲乃至湾曲する変形部位を有し
ている。このため、鋳造時に発生し易い鋳造応力が、リ
ブの変形部位によって確実に吸収除去され、鋳造体自体
に該鋳造応力が残存することがない。従って、内側の鋳
造部分と外側の鋳造部分とに一体として加工を施した後
にリブを切断する際、特に外側の鋳造部分に変形が発生
することがなく、加工精度の低下を確実に阻止すること
が可能となる。
【図1】本発明の実施例に係る鋳造体の斜視説明図であ
る。
る。
【図2】前記鋳造体の平面図である。
【図3】前記鋳造体を加工する工程の説明図であり、図
3Aは該鋳造体の底面を加工する際の説明図、図3Bは
前記鋳造体を反転させてその表面部を加工する際の説明
図、図3Cはリブを切断した状態の説明図である。
3Aは該鋳造体の底面を加工する際の説明図、図3Bは
前記鋳造体を反転させてその表面部を加工する際の説明
図、図3Cはリブを切断した状態の説明図である。
10…鋳造体 12…アウタブ
ランクホルダ 14、16…インナブランクホルダ 18a〜18l
…リブ 20…表面部 26…開口部 28、30…表面部 32…変形部位
ランクホルダ 14、16…インナブランクホルダ 18a〜18l
…リブ 20…表面部 26…開口部 28、30…表面部 32…変形部位
Claims (3)
- 【請求項1】内側と外側に配置された複数の鋳造部分
を、鋳造時に湯道として形成されたリブによって連結し
て一体的に得られる鋳造体であって、 前記リブは、前記複数の鋳造部分を一体として必要な加
工を施した後に切除されるとともに、 前記内側の鋳造部分と前記外側の鋳造部分との間で屈曲
乃至湾曲する少なくとも一つの変形部位を有することを
特徴とする鋳造体。 - 【請求項2】請求項1記載の鋳造体において、前記鋳造
体は、絞り金型であり、 前記内側の鋳造部分であるインナブランクホルダと、前
記外側の鋳造部分であるアウタブランクホルダとが、前
記変形部位を有するリブで一体的に連結されることを特
徴とする鋳造体。 - 【請求項3】内側と外側に配置された複数の鋳造部分
を、鋳造時に湯道として形成されかつ前記内側の鋳造部
分と前記外側の鋳造部分との間で屈曲乃至湾曲する少な
くとも一つの変形部位を有するリブによって連結し、フ
ルモールド法によって一体的に鋳造体を形成する工程
と、 前記内側の鋳造部分と前記外側の鋳造部分とを一体とし
て加工する工程と、 前記内側の鋳造部分と前記外側の鋳造部分とを連結する
前記リブを切除して両者を分離切断する工程と、 を有することを特徴とする鋳造体の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20799593A JPH0751796A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 鋳造体およびその加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20799593A JPH0751796A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 鋳造体およびその加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0751796A true JPH0751796A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16548939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20799593A Pending JPH0751796A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 鋳造体およびその加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751796A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006159237A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Toyota Motor Corp | プレス成形装置 |
JP2007319914A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Toyota Motor Corp | プレス成形装置 |
US7540734B2 (en) | 2004-07-29 | 2009-06-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Press molder and cushion ring |
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