JPH0751588B2 - グリセロ―3(2)―ホスホ―l―セリン誘導体又はその塩及びこれを含有する薬学的調製物 - Google Patents

グリセロ―3(2)―ホスホ―l―セリン誘導体又はその塩及びこれを含有する薬学的調製物

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JPH0751588B2
JPH0751588B2 JP61503925A JP50392586A JPH0751588B2 JP H0751588 B2 JPH0751588 B2 JP H0751588B2 JP 61503925 A JP61503925 A JP 61503925A JP 50392586 A JP50392586 A JP 50392586A JP H0751588 B2 JPH0751588 B2 JP H0751588B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式 〔式中 Aは分枝状又は直鎖状(C5-C30)−アルコキシ―これは
グリセロ酸素と結合する炭素原子以外の炭素原子のいず
れか1つがメトキシ又はエトキシによって置換されてい
てよい―、分枝状又は直鎖状(C5-C30)−アルケンオキ
シ―これには酸素原子と結合する炭素原子を含まない二
重結合1個があり、更にこれはグリセロ酸素と結合する
炭素原子以外の炭素原子のいずれか1つがメトキシ又は
エトキシによって置換されていてよい―、ハロゲン又は
一般式 −O−(CH2)n−CF3 II (式中 nは0又は1,2又は3の整数を示す。) なる基を示し、 2つの残基B及びCの1つはAと同一又はこれと異な
り、Aに記載した意味の1つを有するか又は水素を示
し、夫々もう一方の残基は式 なるホスフアチジル−L−セリン−基であり、 但し、残基A,B又はCの少なくとも1個は(C5-C30)−
アルコキシ又は(C5-C30)−アルケンオキシを示す。〕 なる新規グリセロ−3(2)−ホスホ−L−セリン誘導
体及び塩基との一般式Iなる化合物の薬学的に妥当な
塩、その製造法、この化合物を含有する薬学的調製物並
びにこれを細胞性塞栓(Cytostatica)作用を有する医
薬に使用することに関する。
一般式Iなるグリセロホスホ−L−セリン誘導体はすべ
ての場合分子のセリン一部分に対掌性中心を有し、残基
A,B及びCの意味によつて第二の対掌性中心を分子のグ
リセリン一部分に有する。したがつて本発明及び一般式
Iの対象は本発明による化合物のすべての可能な対掌性
の及びジアステレオマー形を包含する。
本文中に使用される表現“アルコキシ”は直鎖状、1回
又は数回分枝したアルキルエーテル基を表わし、これは
好ましくは炭素原子数14-20を、更に好ましくは炭素原
子数16-18を有する。好ましいアルコキシ基の例はテト
ラ−、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−、オクタ−、ノナ
デシルオキシ−、エイコシルオキシ又はその分枝状同族
体である。“アルケニルオキシ”なる表現は直鎖状、1
回又は数回分枝した、1回又は数回不飽和アルケニルエ
ーテル基を示し、これは好ましくは14-20、更に好まし
くは16-18の炭素原子数を有する。この際このアルケニ
ルエーテル基はオレフイン性二重結合が酸素と結合する
炭素原子から出発するエノールエーテル結合を明確に除
外する。上述のアルコキシ−及びアルケンオキシ基A,B
及びCは1−又は数回、好ましくは1回置換されていて
よい。この場合この様な置換基として好ましくはハロゲ
ン、ヒドロキシ、アルコキシ又はシアノが挙げられる。
“ハロゲン”なる表示は4つのハロゲン、塩素、臭素、
ヨウ素及びフツ素を示し、この際塩素及びフツ素が特に
好ましい。
一般式Iなる化合物の好ましいクラスの中でCは式III
なるホスフアチジル−L−セリン基、残基A及びBのう
ちの1つはアルコキシ又はアルケンオキシ、夫々もう一
方の残基はハロゲンを示す。
その他の好ましいクラスは次の一般式Iなる化合物に関
する。すなわちCは式IIIなるホスフアチジル−L−セ
リン基、残基A及びBのうちの1つはアルコキシ又はア
ルケンオキシ、夫々その他は末端がフツ素化された式II
なるアルコキシ基を示す。
Aはアルコキシ又はアルケンオキシ、Bは水素原子又は
アルコキシ、Cは式IIIなるホスフアチジル−L−セリ
ン基を示す一般式Iなる化合物も好ましい。
最終的にBは式IIIなるホスフアチジル−L−セリン
基、残基A及びCのうちの1つはアルコキシ又はアルケ
ンオキシ、夫々もう一方はハロゲンを示す一般式Iなる
化合物のすべてのクラスも好ましい。
本発明の特に好ましい単一化合物は次のものである: 1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン、 1−o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−L−セリン、 1−クロル−1−デソキシ−3−ヘキサデシル−グリセ
ロ−2−ホスホ−L−セリン、 1−クロル−1−デソキシ−2−ヘキサデシル−グリセ
ロ−3−ホスホ−L−セリン、 1−o−ヘキサデシル−2−デソキシ−グリセロ−3−
ホスホ−L−セリン、 1,2−ジ−o−ヘキサデシル−グリセロ−3−ホスホ−
L−セリン、 1−o−(2,2,2−トリフルオルエチル)−2−o−ヘ
キサデシル−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン、 1−o−ヘキサデシル−2−o−(2,2,2−トリフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン、 1−クロル−1−デソキシ−2−o−オクタデシル−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン、 1−o−オクタデシル−2−(2,2,2−トリフロオルエ
チル)−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン、 1−o−オクタデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン、 一般式Iなるグリセロ−3(2)−ホスホ−L−セリン
誘導体及びその薬学的に相容な塩を本発明により公知の
方法に従つて、好ましくは次の様に製造する: a) 一般式 〔式中 Aは式Iに於けると同一の意味を有し、 2つの残基D及びEのうちの1つは式Iに於てAに示し
た意味を有するか又は水素であり、夫々もう一方の残基
は一般式 (式中X及びYは同一で、ヒドロキシ又はハロゲンを示
す又はYは低級アルコキシ又はアリールオキシを示
す。) なる基を示し、但し残基A,D又はEの少なくとも1個は
(C5-C30)−アルコキシ又は(C5-C30)−アルケンオキ
シを示す。〕 なるグリセロ−3(2)−リン酸誘導体又はその塩と一
般式VI (式中Z1はカルボキシル−及び Z2はアミノ保護基を示す。) なる保護されたL−セリン誘導体とを好ましくは縮合剤
の存在下に反応させ、次いで任意の順序で又は同時に保
護基Z1及びZ2を離脱し、場合により生じるグリセロリン
酸エステル又は−ハロゲニドをけん化するあるいは b) 一般式 〔式中Aは式Iに於けると同一の意味を有し、2つの残
基L及びMのうちの1つは式Iに於て Aに示した意味を有するか又は水素であり、 夫々もう一方の残基は一般式 (式中R1は場合によりヒドロキシ又はハロゲンによつて
置換された(C1-C6)アルキル、 R2,R3及びR4は同一又は異なり、相互に無関係に水素原
子又はメチルを、 nは1〜6の整数を示す。) なる基を示し、但し残基A,L又はMの少なくとも1個は
(C5-C30)−アルコキシ又は(C5-C30)−アルケンオキ
シを示す。〕 なるグリセロ−3(2)−リン酸エステルとL−セリン
とをホスホリパーゼDの存在下に反応させ、一般式Iな
る生じた化合物又はその塩を単離し、次いで c) 所望の場合には処理法a)又はb)によつて得ら
れた一般式Iなる化合物又は薬学的に妥当でないその塩
を薬学的に妥当な塩に変える。
したがつて処理法a)によれば一般式Iなる化合物を式
IVなるグリセロ−3(2)−リン酸誘導体及び式VIなる
反応して保護されたL−セリンから公知の、当業者にと
つて熟知された方法に従つて製造することができる。た
とえば飽和及び不飽和アシル基を有するホスフアチジル
セリンの製造はアミノ−及びホスフアチド酸とカルボキ
シル基が保護されたセリンとの縮合によつて又はジアシ
ルグリセロールヨードヒドリンと保護されたo−ホスホ
セリンとの反応によつて行われることは公知である。こ
の際中間生成物として生じる保護されたホスフアチジル
セリンの保護基を同時に又は順次に適当な方法によつて
離脱する。ホスフアチド酸の代りにホスフアチド酸クロ
リドも反応に使用する。同様な方法でアルキル−及びア
ルキレン置換されたグリセロホスホセリンも合成するこ
とができる(A.J.スロトブーム(Slotboom)及びP.P.ボ
ンゼン(Bonsen),Chem.Phys.Lipids 5(1970)、301−
398;M.ケーテス(Kates):E.D.コルン(Korn)(出版
者)メソーデス(Methodes) イン(in) メンブラン
(Membrane) バイオロジイ(Biology)、第8巻、プ
レヌムプレス、ニユーヨーク、1977、第119頁以下参照;
H.アイブル(Eibl),Chem.Phys.Lipids 26(1980)405
−429;A.ヘルメター(Hermetter),F.パルタウフ(Palt
anf)及びH.ハウザー(Hauser),Chem.Phys.Lipids 30
(1982)35−45)。
一般式Iなる新規グリセロ−3(2)−ホスホ−L−セ
リン誘導体の製造のために、適当に置換された一般式IV
なるグリセロ−3(2)−リン酸〔式中残基D又はEは
式Vなる基(X及びYはヒドロキシを示す。)であ
る。〕を使用する。
しかし遊離酸の代りに対応するリン酸ハロゲニド(V中
のX及びY:ハロゲン)、好ましくはリン酸ジクロリドを
使用することができる。これは対応して置換されたグリ
セロールとホスホルオキシハロゲニドとの反応によつて
得られる。式IVなるこのリン酸ジハロゲニド(V中X及
びY:ハロゲン)とタイプVIの保護されたセリンとを反応
した場合、中間生成物としてセリン基が保護された、一
般式Iなる化合物のグリセロ−ホスホ−L−セリン−ク
ロリドが生じる。これをその単離前又はその後及び保護
基の除去後、一般式(I)なる化合物又はその塩に変え
ることができる。
本発明による方法のその他の変法は式VIなる保護された
セリンと式IVなるグリセロリン酸エステル−ハロゲニド
とを反応させることにある。この際残基D又はEはXが
ハロゲン、好ましくは塩素、Yが低級アルコキシ又はア
リールオキシを示す式Vなる基である。中間生成物とし
て得られる、セリン基が保護された一般式Iなる化合物
のアルキル−又はアリールエステルを通常の化学法に従
つて加水分解及び保護基の離脱によつて一般式Iなる酸
又はその塩に変えることができる。
式IVなるグリセロリン酸アルキル(−アリール)エステ
ル−ハロゲニドは対応して置換されたグリセロールとリ
ン酸アルキル(又は−アリール)エステル−ジハロゲニ
ドとの反応によつて容易に入手することができる。
保護されたL−セリン誘導体として本発明による反応に
式VIなる化合物(式中Z1はペプチド化学に於て通常の、
たとえば接触水素添加による分解、ヒドラジン分解、HC
l、ナトリウムチオフエノラートによる処理によつてあ
るいは加水分解によつて容易に離脱しうるカルボキシル
−保護基、たとえばベンジル、t・ブチル、フタルイミ
ド、メチルオキシ、イソプロピル、ベンズヒドリル等々
であり、Z2はペプチド化学に於て通常の、たとえば接触
水素添加による分解、ヒドラジン分解、HCl又はギ酸に
よる処理によつて除去可能なアミノ保護基を示す。)が
適する。この様なアミノ保護基はたとえばアシル基、た
とえばホルミル、アセチル、トリフルオルアセチル;ア
ルコキシカルボニル基、たとえばエトキシカルボニル、
t・ブトキシカルボニル、β,β,β−トリクロルエト
キシカルボニル、β−ヨードエトキシカルボニル;アラ
ルコキシカルボニル、たとえばベンジルオキシカルボニ
ル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル;アリール
オキシカルボニル、たとえばフエノキシカルボニル;シ
リル基、たとえばトリメチルシリル;及びその他の基、
たとえばトリチル、テトラヒドロピラニル、ビニルオキ
シカルボニル、o−ニトロフエニルスルフエニル、ジフ
エニルホスフイニル、p−トルオールスルホニル、ベン
ジル等々である。
保護基Z1及びZ2は任意に選択されるが、一般にL−セリ
ンの保護のために反応工程中で離脱することができる保
護基の組合せを選ぶのが遊離である。
その際たとえば式VIなる保護されたセリン誘導体として
N−t・ブチルオキシ−L−セリン−ベンズヒドリルエ
ステル等々を使用する。
式IVなる化合物と式VIなる化合物とを反応させて処理段
階a)により中間生成物として形成された、セリン基が
まだ保護された一般式Iなる化合物の誘導体となすこと
は一般に次の様に行われる。すなわち式IVなるグリセロ
−3(2)−リン酸誘導体、好ましくは式IVなるグリセ
ロ−3(2)−リン酸の十分に乾燥した塩、たとえばピ
リジニウム塩と式VIなる保護されたセリンとをモル割合
1:1〜1:5で強塩基、たとえばピリジン、トリエチルアミ
ン、ヒユーニング(Hning)塩基等々の存在下、場合
により付加的に不活性無極性有機溶剤、たとえばクロロ
ホルム、酢酸エステル、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、ベンゾール、クロルベンゾール、テトラ
ヒドロフラン等々と反応させる。
この反応を適する縮合剤、たとえば2,4,6−トリイソプ
ロピルベンゾールスルホクロリドの存在下に、室温ある
いはその少し上又はその少し下の温度で実施するのが好
ましい。
この反応で得られた保護された中間生成物からの保護基
の離脱は選らばれた保護基に応じてすべての当業者に通
常の方法を用いて行われる。たとえば中間生成物をアル
コキシカルボニルによつて保護されたベンズヒドリルエ
ステルの形でHClで処理して、好ましくは有機溶剤中の
中間体生成物の溶液中にHClを導入して、二つの保護基
の離脱下に式Iなる化合物に変えることができる。場合
により存在するトリチル−保護基を水素添加による分解
によつて、もう一方を加水分解、ヒドラジン分解等々に
よつて除去する。
処理段階b)によれば、一般式Iなる化合物を一般式VI
Iなるグリセロ−3(2)−リン酸エステルから公知の
方法でホスホリパーゼDを用いて酵素触媒反応によつて
得ることができる。
2−3のホスホリピツドはすでにホスホリパーゼDを用
いて製造される(H.アイブル(Eibl)等、メソード(Me
thods) イン(in) エンツーモロジイ(Enzymolog
y)、72、1981、632−639)。この際一部天然に産出し
ないグリセロリン酸アルキルエステル及びその同族体を
基質として反応に使用する。天然ホスフアチジルコリン
からホスフアチジルセリンの酵素的合成に於て(P.コン
フユーリウス(Comfurius)等、Biochim.Biophys.Acta
488、1977、36-42)従来ホスフアチジルセリンの僅かな
収量しか得られず、特に加水分解がホスフアチド酸の形
成下に観察される。天然の基質としてのその他のものは
従来ホスホリパーゼDを用いる反応によるホスフアチジ
ルセリンの製造に使用されない。
大体に於て一般式Iなる新規グリセロ−3(2)−ホス
ホ−L−セリン誘導体の製造は、一般式VIIなる化合物
を水性溶液又は懸濁液の形で溶解媒体として有機溶剤、
たとえばエーテル及び(又は)クロロホルム及び緩衝
剤、たとえば酢酸ナトリウム−又はトリス−緩衝液の添
加下、4.8〜8のpH−値でカルシウム塩(モル濃度好ま
しくは0.01〜0.1モル/l)の存在下にL−セリンとホス
ホリパーゼDの存在下に10〜50℃の温度で反応させるこ
とによつて行われる。この方法の特別な利点は保護され
ていないセリンを反応に使用することができることにあ
る。
たとえば薄層クロマトグラフイーによつて追跡すること
ができる変換を行つた後に、酵素を好ましくは0.1Mエチ
レンジアミンテトラ酢酸−溶液の添加によつて不活性化
し、次いで生じた一般式Iなるグリセロ−3(2)−ホ
スホ−L−セリン誘導体を常法で、たとえばクロマトグ
ラフイーによる方法、たとえば薄層−、カラム−又は高
圧液体クロマトグラフイーを用いて単離し、精製する。
最初に述べた様に、一般式Iによつて本発明による化合
物のすべての可能な対掌性及びジアステレオマー形を包
含する。処理段階a)の後及び処理段階b)の後、式IV
又は式VIIなる出発材料の立体割合に依存して対掌性又
はジアステレオマー性の最終生成物が得られる。2つの
記載した処理法の1つで対掌性出発材料又は対掌性中心
を有しない材料を使用した場合、一般式Iなる化合物の
対掌形が得られる。これに対して式IV又は式VIIなるラ
セミ体の出発材料を使用した場合、式VIなる保護された
L−セリン誘導体又はL−セリンそれ自体との本発明に
よる反応で一般式Iなる化合物のジアステレオマー混合
物が得られる。
処理法a)又はb)により得られた一般式Iなる化合物
又はその薬学的に妥当でない塩を処理法c)によつて常
法で無機又は有機塩基を用いてその薬学的に妥当な塩に
変えることができる。塩形成をたとえば式Iなる前記化
合物を適する有機溶剤、たとえば低級脂肪族アルコール
中に溶解し、所望の塩基の当量を加え、慎重に十分に混
合し、塩形成の終了後溶剤を減圧で留去する。
薬学的に妥当な塩はたとえば金属塩、特にアルカリ金属
−及びアルカリ土類金属塩、たとえばナトリウム−、カ
リウム−、マグネシウム−又はカルシウム塩である。そ
の他の薬学的に妥当な塩はたとえばアンモニウム塩でも
ある。これはアンモニア又は有機アミン、たとえばモノ
ジ−又はトリ−低級−(アルキル、シクロアルキル又は
ヒドロキシアルキル)−アミン、低級アルキレンジアミ
ン又はヘテロ環状塩基、たとえばメチルアミン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ピリジ
ン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン等々から由来
する。
一般式Iなる化合物の薬学的に妥当でない塩を通常の塩
交換によつて薬学的に妥当な塩に変えることができる。
この場合薬学的に使用できないカチオンを薬学的に使用
できるカチオンに代える。これに代えて薬学的に使用で
きない塩を中和し、その後得られた遊離酸を薬学的に妥
当な塩を生じる塩基と反応させることができる。
処理法a)に対する出発材料として使用された式IVなる
グリセロ−3(2)−リン酸誘導体は公知である又は公
知の方法に従つて(たとえばH.ブラハヴイツツ(Brachw
itz)等々、Chem.Phys.Lipids 31、1982、33-52、A.ヘ
ルメター(Hermetter)等々、Chem.Phys.Lipids,30、19
82、35-45)、等に実施例に於ける詳細な記載に従つて
製造することができる。
処理法b)に対する出発材料として使用される一般式VI
Iなるグリセロ−3(2)−リン酸エステルは同様に公
知である又は公知方法に従つて(東ドイツ特許第222,59
4号及び第222,595号明細書)得ることができる。
酵素的反応に適するホスホリパーゼDはすでに公知の方
法に関連して簡単な方法で白キヤベツから得ることがで
きる。その際これを均一化し、均一物を過し、水性層
を45分間25000gで遠心分離する。澄明な残渣にアセトン
2容量を加える。生じた沈殿物を浸漬フリツト(Tauchf
ritte)の使用下にデカンテーシヨンし、残渣を20分間1
3000g及び5℃で遠心分離する。アセトン−湿性酵素含
有調製物を五酸化リンを介して減圧乾燥する。
一般式Iなる化合物及びその塩は生物学的に高度に活性
であり、特に優れた抗腫瘍作用を有する。この価値ある
薬理学的性質を試験管内及び生体内で標準法の使用下に
検出することができる。たとえば試験管内でエーリツヒ
−腹水腫瘍細胞の増殖阻止を一般式Iなるグリセロ−3
(2)−ホスホ−L−セリン誘導体の作用下に測定す
る。
このテスト(表1)中で本発明による化合物、たとえば
1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン(化合物No.1)、1−
o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−グリ
セロ−3−ホスホ−L−セリン(化合物No.2)、1−ク
ロル−1−デソキシ−3−ヘキサデシル−グリセロ−2
−ホスホ−L−セリン(化合物No.3)、1−o−(2,2,
2−トリフルオルエチル)−2−o−ヘキサデシル−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン(化合物No.4)は極め
て僅かな濃度ですでにエーリツヒ腹水腫瘍細胞の細胞増
殖の著しい阻止を生じる。
本発明による化合物の試験管内作用は癌治療に於てすで
に臨床上使用されている細胞性塞栓に有効な1−o−オ
クタデシル−2−o−メチル−グリセロ−3−ホスホコ
リンと品質上同等のものである(P.G.ムンダー(Munde
r)等、“アーグメンテツク(Augmentig) エージエン
ツ(Agents) イン(in) キヤンサー(Cancer) セ
ラピー(Therapy)”、第441-458頁、ラーベンプレス、
ニユーヨーク、1981;W.E.ベルデル(Berdel)等、キヤ
ンサー(Cancer)、50、1982、2011〜2015)。比較物質
に比して本発明による化合物は著しい抗腫瘍作用が著し
く低い濃度でさえも生じるという利点を有するので、同
一の細胞性塞栓効果を生じるために、著しく少ない薬用
量単位を投与しなければならない。この性質によつて本
発明による化合物は医薬に於けるより有利な使用を腫瘍
疾病の処置及び予防に期待される。
全体として本発明によるグリセロ−3(2)−ホルホ−
L−セリン誘導体の優れた抗腫瘍作用は驚異的である。
というのは従来アルキルホスホリピツド−同族体の抗腫
瘍作用はホスホコリングループを有する化合物に限定さ
れると考えられていたからである(D.R.ホフマン(Hoff
man)等、リサーチ(Research) コミユン(Commun)
イン(in) ケミ(Chem),パソロジイ(Patholog
y) アンド(and) フアルマコロジイ(Pharmacolog
y)、44、1984、239-306参照)。
一般式Iなる化合物は薬剤として、たとえば薬学的調製
物の形で使用することができる。これは腸内又は腸管外
用に達する、医薬用の無機又は有機担体、例えば薬学的
に危険性のない溶剤、ゼラチン、アラビアゴム、乳糖、
澱粉、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物油、ポ
リアルキレングリコール、ワセリン等々との混合物の形
で含有する。薬学的調製物は固形で、例えば錠剤、糖衣
丸、座剤、カプセル又は液状形で、例えば溶液、懸濁液
又はエマルジヨンの形で存在することができる。場合に
よりこれを滅菌し及び助剤、例えば保存剤、安定化剤又
は乳化剤、浸透圧を変化する塩等々を含有する。特に本
発明による化合物の薬学的調製物はその他の治療上価値
ある物質との組み合わせで含有することもできる。これ
によつて本発明による化合物を上記助剤及び(又は)担
体と一緒に組合せた調製物となすことができる。
次の例によつて本発明を詳細に説明する: 例1: 1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−リン酸: 1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロール335mg(1ミリモル)を乾燥テトラヒドロフ
ラン10ml中に溶解し、ピリジン0.6mlを加え、得られた
溶液を水不含テトラヒドロフラン3.5ml中にホスホルオ
キシクロリド0.35ml(3.755ミリモル)を含有する溶液
に0℃で攪拌下で滴下し、更に3時間、0℃で攪拌す
る。次いで10%重炭酸ナトリウム懸濁液16mlを加え、15
分間攪拌し、希塩酸でpH7に調整し、数回エーテル/ク
ロロホルムを用いて抽出する。抽出物を減圧で蒸発し、
粗生成物390mg(理論値の92%)が得られる。これは次
の反応に対して十分に純粋である。
Rf:0.15(シリカゲル60、アルホリエメルク(Alufolie
Merch);CHCl3/CH3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L
−セリンベンズヒドリルエステル: 1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−リン酸225mg(0.54ミリモル)、N−t・
ブトキシカルボニル−L−セリンベンズヒドリルエステ
ル0.3g(0.81ミリモル)及び2,4,6−トリイソプロピル
ベンゾールスルホクロリド0.657g(2.35ミリモル)を水
不含ピリジン13ml中に36時間室温で攪拌する。2−3滴
の水に加え、減圧で蒸発し、数回トルオールと共に蒸留
し、残留物をエーテル中に取り、過し、蒸発する。
得られた粗生成物をシリカゲル(35g、KG60、メルク40-
63μm)で吸着し、引き続きクロロホルム及びクロロホ
ルム/メタノール(9:1)50mlを用いて溶難する。分画
を夫々15mlあたりで得られる。分画6-12を一緒にし、蒸
発する。純粋な生成物161mg(理論値の38%)が得られ
る。
Rf:0.72(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5、V/V/V)。
1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホノ−L−セリン: 1−o−ヘキサデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホノ−N−t・ブトキシカルボニル−
L−セリン−ベンズヒドリルエステル161mg(0.21ミリ
モル)を乾燥クロロホルム30ml中に溶解し、攪拌下に0
℃で15分間乾燥HCl−ガスを導入する。次いで1時間乾
燥窒素を導入する。この溶液を希釈された水性アンモニ
ア及び水で洗滌し、蒸発する。
得られた粗生成物をシリカゲル(10g、KG60、メルク40-
63μm;溶離剤:CHCl3/CH3OH、2:1V/Vメタノールの蒸発
濃縮と同時に)を介して精製する。薄層クロマトグラフ
イーで単一化された分画の合併及び溶剤の蒸発後、純粋
な生成物38mg(理論値の36%)が得られる。
Rf:0.13(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
C22H45ClPNO7(502.02) 計算値 C52.63 H9.04 N2.79 測定値 C51.76 H8.82 N2.60 例1に記載された方法と同様に例2−9を行う。
例2: 1−o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−リン酸: 1−o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロール334mg(1.05ミリモル)から。
収量:320mg(理論値の76%) Rf:0.15(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−
L−セリンベンズヒドリルエステル: 1−o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−リン酸184mg(0.46ミリモル)から。
収量:純粋生成物190mg(理論値の54%) Rf:0.75(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5V/V/V)。
1−o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−L−セリン: 1−o−ヘキサデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−
L−セリン−ベンズヒドリルエステル190mg(0.25ミリ
モル)から。
収量:純粋生成物88mg(理論値の72%)。
Rf:0.12(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例3: 1−クロル−1−デソキシ−3−o−ヘキサデシル−グ
リセロ−2−ホスホ−L−セリン 1−クロル−1−デソキシ−4−o−ヘキサデシル−グ
リセロール350mg(1.05ミリモル)。
収量:322mg(理論値の74%) Rf:0.18(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−クロル−1−デソキシ−3−o−ヘキサデシル−グ
リセロ−2−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L
−セリン−ベンズヒドリルエステル: 1−クロル−1−デソキシ−3−o−ヘキサデシル−グ
リセロ−2−リン酸322mg(0.77ミリモル)から。
収量:純粋生成物318mg(理論値の53%)。
Rf:0.80(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5、V/V/V)。
1−クロル−1−デソキシ−3−o−ヘキサデシル−グ
リセロ−2−ホスホ−L−セリン: 1−クロル−1−デソキシ−3−o−ヘキサデシル−グ
リセロ−2−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L
−セリンベンズヒドリルエステル308mg(0.40ミリモ
ル)から。
Rf:0.13(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例4: 1−クロル−1−デソキシ−3−o−オクタデシル−グ
リセロ−2−ホスホ−L−セリン 1−クロル−1−デソキシ−3−o−オクタデシル−グ
リセロ−2−リン酸: 1−クロル−1−デソキシ−3−オクタデシル−グリセ
ロール417mg(1.15ミリモル)から。
収量:450mg(理論値の89%)。
Rf:0.18(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−クロル−1−デソキシ−3−オクタデシル−グリセ
ロ−2−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L−セ
リン−ベンズヒドリルエステル: 1−クロル−1−デソキシ−3−o−オクタデシル−グ
リセロ−2−リン酸320g(0.72ミリモル)から。
収量:純粋生成物258mg(理論値の45%)。
Rf:0.80(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5、V/V/V)。
1−クロル−1−デソキシ−3−o−オクタデシル−グ
リセロ−2−ホスホ−L−セリン: 1−クロル−1−デソキシ−3−o−オクタデシル−グ
リセロ−2−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L
−セリンベンズヒドリルエステル258mg(0.32ミリモ
ル)から。
収量:純粋生成物61mg(理論値の36%)。
Rf:0.13(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例5: 1−o−オクタデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−オクタデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−リン酸: 1−o−オクタデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロール346mg(1ミリモル)から。
収量:324mg(理論値の76%)。
Rf:0.15(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−o−オクタデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−N−t・ブチルオキシカルボニ
ル−L−セリン−ベンズヒドリルエステル: 1−o−オクタデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−リン酸307mg(0.72ミリモル)から。
収量:純粋生成物281mg(理論値の50%) Rf:0.13(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5、V/V/V)。
1−o−オクタデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−L−セリン: 1−o−オクタデシル−2−フルオル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−
L−セリンベンズヒドリルエステル281mg(0.36ミリモ
ル)から。
収量:純粋生成物54mg(理論値の29%)。
Rf:0.13(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3,CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例6: 1−o−オクタデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン: 1−o−オクタデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−リン酸: 1−o−オクタデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロール544mg(1.5ミリモル)から。
収量:597mg(理論値の90%)。
Rf:0.16(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−o−オクタデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L
−セリン−ベンズヒドリルエステル: 1−o−オクタデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−リン酸443mg(1ミリモル)から。
収量:純粋生成物382mg(理論値の48%) Rf:0.80(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5、V/V/V)。
1−o−オクタデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L
−セリンベンズヒドリルエステル382mg(0.48ミリモ
ル)から。
収量:純粋生成物102mg(理論値の40%)。
Rf:0.13(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例7: 1−o−テトラデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−テトラデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−リン酸: 1−o−テトラデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロール368mg(1.2ミリモル)から。
収量:445mg(理論値の96%)。
Rf:0.14(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−o−テトラデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L
−セリン−ベンズヒドリルエステル: 1−o−テトラデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−リン酸425mg(1.1ミリモル)から。
収量:純粋生成物423mg(理論値の52%)。
Rf:0.72(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5、V/V/V)。
1−o−テトラデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン: 1−o−テトラデシル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L
−セリンベンズヒドリルエステル192mg(0.26ミリモ
ル)から。
収量:純粋生成物39.5mg(理論値の32%) Rf:0.13(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例8: 1−o−(1−メチル−ヘプタデシル)−2−クロル−
2−デソキシ−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−(1−メチル−ヘプタデシル)−2−クロル−
2−デソキシ−グリセロ−3−リン酸: 1−o−(1−メチル−ヘプタデシル)−2−クロル−
2−デソキシ−グリセロール363mg(1ミリモル)か
ら。
収量:372mg(理論値の84%)。
Rf:0.15(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−o−(1−メチル−ヘプタデシル)−2−クロル−
2−デソキシ−グリセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキ
シカルボニル−L−セリンベンズヒドリルエステル: 1−o−(1−メチル−ヘプタデシル)−2−クロル−
2−デソキシ−グリセロ−3−リン酸371mg(0.79ミリ
モル)から。
収量:純粋生成物371mg(理論値の59%)。
Rf:0.80(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5、V/V/V)。
1−o−(1−メチル−ヘプタデシル)−2−クロル−
2−デソキシ−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン: 1−o−(1−メチル−ヘプタデシル)−2−クロル−
2−デソキシ−グリセロ−3−ホスホ−N−t・ブトキ
シカルボニル−L−セリンベンズヒドリルエステル370m
g(0.59ミリモル)から。
収量:純粋生成物122mg(理論値の39%)。
Rf:0.14(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例9: 1−o−ペンチル−2−クロル−2−デソキシ−グリセ
ロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−ペンチル−2−クロル−2−デソキシ−グリセ
ロ−3−リン酸: 1−o−ペンチル−L−クロル−2−デソキシ−グリセ
ロール271mg(1.5ミリモル)から。
収量:250mg(理論値の64%)。
Rf:0.10(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=50:25:6、V/V/V)。
1−o−ペンチル−2−クロル−2−デソキシ−グリセ
ロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシカルボニル−L−セ
リンベンズヒドリルエステル: 1−o−ペンチル−2−クロル−2−デソキシ−グリセ
ロ−3−リン酸208mg(0.8ミリモル)から。
収量:純粋生成物407mg(理論値の83%)。
Rf:0.70(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/25%NH3=65:35:5、V/V/V)。
1−o−ペンチル−2−クロル−2−デソキシ−グリセ
ロ−3−ホスホ−L−セリン: 1−o−ペンチル−2−クロル−2−デソキシ−グリセ
ロ−3−ホスホ−N−t・ブトキシ−L−セリンベンズ
ヒドリルエステル406mg(0.66ミリモル)から。
収量:純粋生成物64mg(理論値の28%)。
Rf:0.11(シリカゲル60、アルホリエメルク;CHCl3/CH
3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例10 1−o−ヘキサデシル−2−デソキシ−グリセロ−3−
ホスホ−L−セリン L−セリン1g、0.1MCaCl2を有する0.1M酢酸塩緩衝液(p
H5.6)1.9ml、1−o−ヘキサデシル−2−デソキシ−
グリセロ−リン酸エチルエステル40mg、エーテル/クロ
ロホルム(9:1、V/V)2ml及び白キヤベツ500gから得ら
れたホスホリパーゼ−D−調製物100mgを含有する混合
物を40時間、40℃で強く攪拌する。
室温に冷却後、0.1Mエチレンジアミンテトラ酢酸4.35ml
を加える。有機溶剤を窒素の導入によつて除去する。混
合物を4.3倍容量のクロロホルム/メタノール(5:8、V/
V)と共に30分間攪拌し、この際沈殿する未反応セリン
を吸引取して除去する。液を水1容量及びクロロホ
ルム3.7容量で10分間攪拌し、有機層を分離し、蒸発す
る。得られた残留物をカルボキシメチルセルロース(セ
ルバセルCM52)20gでカラムクロマトグラフイーにより
分離する。この際溶離を順次にクロロホルム75ml(分画
1)、夫々500mlクロロホルム/メタノール(9:1、8:
2、7:3、1:1、V/V)(分画2−5)で行う。最終生成物
を分画5から純粋な形で得られる。
収量:純粋生成物15mg(理論値の33%) Rf:0.13(メルク、シリカゲル60、既製プレート;CHCl3
/CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
この処理と同様に例11-21を行う。
例11: 1−o−ヘキサデシル−2−o−(2,2,2−トリフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−ヘキサデシル−2−o−(2,2,2−トリフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−ホスホ−コリン40mgから。
収量:純粋生成物12mg(理論値の30%)。
Rf:0.13(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例12: 1−o−ヘキサデシル−2−o−(2,2,2−トリフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−ヘキサデシル−2−o−(2,2,2−トリフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−リン酸−2−ブロムエチル
エステル)40mgから。
収量:純粋生成物13.5mg(理論値の35%)。
Rf:0.13(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例13: 1−クロル−1−デソキシ−2−o−ヘキサデシル−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−クロル−1−デソキシ−2−o−ヘキサデシル−グ
リセロ−3−ホスホコリン40mgから。
収量:純粋生成物15mg(理論値の37%)。
Rf:0.14(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例14 1−o−(2,2,2−トリフルオルエチル)−2−o−ヘ
キサデシル−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−(2,2,2−トリフルオルエチル)−2−ヘキサ
デシル−グリセロ−3−ホスホコリン40mgから。
収量:純粋生成物18mg(理論値の44%) Rf:0.13(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例15: 1−o−エイコサニル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−エイコサニル−2−クロル−2−デソキシ−グ
リセロ−3−リン酸−n−ブチルエステル40mgから。
収量:純粋生成物14.5mg(理論値の34%)。
Rf:0.15(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例16: 1−o−トリアコンチル−2−クロル−2−デソキシ−
グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−トリアコンチル−2−クロル−2−デソキシ−
グリセロ−3−リン酸エチルエステル60mgから。
収量:純粋生成物14mg(理論値の33%)。
Rf:0.20(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例17: 1−o−オクタデシル−2−o−(2,2,2−トルフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−オクタデシル−2−o−(2,2,2−トルフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−リン酸−2−ブロムエチル
エステル40mgから。
収量:純粋生成物13.5g(理論値の32%)。
Rf:0.14(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例18: 1,2−ジ−o−ヘキサデシル−グリセロ−3−ホスホ−
L−セリン 1,2−ジ−o−ヘキサデシル−グリセロ−3−ホスホコ
リン40mgから。
収量:純粋生成物13mg(理論値の32%)。
Rf:0.22(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例19: 1−o−エイコサニル−2−o−(2,2,2−トリフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−エイコサニル−2−o−(2,2,2−トリフルオ
ルエチル)−グリセロ−3−ホスホコリン40mgから。
収量:純粋生成物16mg(理論値の40%)。
Rf:0.14(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例20: 1−クロル−1−デソキシ−3−o−(シス−9−オク
タデセニル)−グリセロ−2−ホスホ−L−セリン 1−クロル−1−デソキシ−3−o−(シス−9−オク
タデセニル)−グリセロ−2−リン酸エチルエステル40
mgから。
収量:純粋生成物15.5mg(理論値の34%)。
Rf:0.13(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
例21: 1−o−(2−メトキシ−オクタデシル)−2−クロル
−2−デソキシ−グリセロ−3−ホスホ−L−セリン 1−o−(2−メトキシ−オクタデシル)−2−クロル
−2−デソキシ−グリセロ−3−リン酸エチルエステル
50mgから。
収量:純粋生成物16mg(理論値の28%)。
Rf:0.15(メルクシリカゲル60、既製プレート;CHCl3
CH3OH/H2O=50:25:4、V/V/V)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 WPC07F/278561/7 (32)優先日 1985年7月15日 (33)優先権主張国 東ドイツ (DD) (31)優先権主張番号 WPC07F/278562/5 (32)優先日 1985年7月15日 (33)優先権主張国 東ドイツ (DD) (72)発明者 ランゲン・ペーター ドイツ連邦共和国、デーx 1086 ベルリ ン、オットー‐ヌシュケ‐ストラーセ、22 /23、ツェー/オー・アカデミー・デル・ ウイッセンシャフテン (72)発明者 レーマン・クリスチィーネ ドイツ連邦共和国、デーx 1086 ベルリ ン、オットー‐ヌシュケ‐ストラーセ、22 /23、ツェー/オー・アカデミー・デル・ ウイッセンシャフテン (72)発明者 マテス・エッカルト ドイツ連邦共和国、デーx 1086 ベルリ ン、オットー‐ヌシュケ‐ストラーセ、22 /23、ツェー/オー・アカデミー・デル・ ウイッセンシャフテン (72)発明者 シイルト・ユルゲン ドイツ連邦共和国、デーx 1086 ベルリ ン、オットー‐ヌシュケ‐ストラーセ、22 /23、ツェー/オー・アカデミー・デル・ ウイッセンシャフテン (72)発明者 フィヒトネル・イドゥナ ドイツ連邦共和国、デーx 1086 ベルリ ン、オットー‐ヌシュケ‐ストラーセ、22 /23、ツェー/オー・アカデミー・デル・ ウイッセンシャフテン (72)発明者 ヘルメテル・アルビン オ−ストリア国、ア−−8010 グラーツ、 シュレーゲルガッセ、9、ツェー/オー・ テヒニッシェ・ウニフエルジテート・グラ ーツ (72)発明者 パルトアウフ・フリードリッヒ オ−ストリア国、ア−−8010 グラーツ、 シュレーゲルガッセ、9、ツェー/オー・ テヒニッシェ・ウニフエルジテート・グラ ーツ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中 Aは分枝状又は直鎖状(C5-C30)−アルコキシ−これは
    グリセロ酸素と結合する炭素原子以外の炭素原子のいず
    れか1つがメトキシ又はエトキシによって置換されてい
    てよい―、分枝状又は直鎖状(C5-C30)−アルケンオキ
    シ―これには酸素原子と結合するC−原子を含まない二
    重結合1個があり、更にこれはグリセロ酸素と結合する
    炭素原子以外の炭素原子のいずれか1つがメトキシ又は
    エトキシによって置換されていてよい―、ハロゲン又は
    一般式 −O−(CH2)n−CF3 II (式中 nは0又は1,2又は3の整数を示す。) なる基を示し、 2つの残基B及びCの1つはAと同一又はこれと異な
    り、Aに記載した意味の1つを有するか又は水素を示
    し、夫々もう一方の残基は式 なるホスフアチジル−L−セリン−基であり、 但し、残基A,B又はCの少なくとも1個は(C5-C30)−
    アルコキシ又は(C5-C30)−アルケンオキシを示す。〕 なるグリコセロ−3(2)−ホスホ−L−セリン誘導体
    又はその塩。
  2. 【請求項2】残基A,B又はCの少なくとも1個は(C16-C
    18)−アルケンオキシを示す請求の範囲第1項記載の化
    合物。
  3. 【請求項3】残基A,B又はCは塩素又はフッ素を示す請
    求の範囲第1項記載の化合物。
  4. 【請求項4】Cは式IIIなるホスフアチジル−L−セリ
    ン−基、残基A及びBの1つはアルコキシ又はアルケン
    オキシ、夫々もう一方はハロゲンを示す請求の範囲第1
    項ないし第3項のいずれかに記載した化合物。
  5. 【請求項5】Bは式IIIなるホスフアチジル−L−セリ
    ン−基、残基A及びCの1つはアルコキシ又はアルケン
    オキシ、夫々もう一方はハロゲンを示す請求の範囲第1
    項ないし第3項のいずれかに記載した化合物。
  6. 【請求項6】Aはアルコキシ又はアルケンオキシ、Bは
    水素又はアルコキシ、Cは式IIIなるホスフアチジル−
    L−セリン−基を示す請求の範囲第1項又は第2項記載
    の化合物。
  7. 【請求項7】Cは式IIIなるホスフアチジル−L−セリ
    ン−基、残基A及びBの1つはアルコキシ又はアルケン
    オキシ、夫々もう一方は式IIなる末端がフッ素化された
    アルコキシ基である請求の範囲第1項又は第2項記載の
    化合物。
  8. 【請求項8】ジアステレオマーとして存在する請求の範
    囲第1項ないし第7項のいずれかに記載した化合物。
  9. 【請求項9】一般式 〔式中 Aは分枝状又は直鎖状(C5-C30)−アルコキシ―これは
    グリセロ酸素と結合する炭素原子以外の炭素原子のいず
    れか1つがメトキシ又はエトキシによって置換されてい
    てよい―、分枝状又は直鎖状(C5-C30)−アルケンオキ
    シ―これには酸素原子と結合するC−原子を含まない二
    重結合1個があり、更にこれはグリセロ酸素と結合する
    炭素原子以外の炭素原子のいずれか1つがメトキシ又は
    エトキシによって置換されていてよい―、ハロゲン又は
    一般式 −O−(CH2)n−CF3 II (式中 nは0又は1,1又は3の整数を示す。) なる基を示し、 2つの残基B及びCの1つはAと同一又はこれと異な
    り、Aに記載した意味の1つを有するか又は水素を示
    し、夫々もう一方の残基は式 なるホスフアチジル−L−セリン−基であり、 但し、残基A,B又はCの少なくとも1個は(C5-C30)−
    アルコキシ又は(C5-C30)−アルケンオキシを示す。〕 と通常のガレヌス製剤の助剤及び(又は)担体物質とを
    含有する抗腫瘍作用の薬学的調製物。
JP61503925A 1985-07-03 1986-07-02 グリセロ―3(2)―ホスホ―l―セリン誘導体又はその塩及びこれを含有する薬学的調製物 Expired - Lifetime JPH0751588B2 (ja)

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DD07F/278561/7 1985-07-15
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