JPH0751504Y2 - 組立家屋用壁パネルの梱包構造 - Google Patents

組立家屋用壁パネルの梱包構造

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JPH0751504Y2
JPH0751504Y2 JP9283792U JP9283792U JPH0751504Y2 JP H0751504 Y2 JPH0751504 Y2 JP H0751504Y2 JP 9283792 U JP9283792 U JP 9283792U JP 9283792 U JP9283792 U JP 9283792U JP H0751504 Y2 JPH0751504 Y2 JP H0751504Y2
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知行 仙頭
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株式会社淀川製鋼所
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Package Frames And Binding Bands (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、組立家屋用の壁パネル
を工場から出荷発送するについて、輸送時や荷扱い時に
壁パネルの一部が変形し、あるいは壁パネルどうしが擦
れ合って傷付くことを防止するための、壁パネルの梱包
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図(a)は梱包対象の壁パネル20の
一例として組立式物置の後壁を示しており、主面壁21
の左右両側のそれぞれに断面コ字形の連結枠部22が一
体に折り曲げ形成されている。物置一棟について、複数
枚の壁パネル20を組み付ける。
【0003】これらの壁パネル20を梱包するについ
て、従来の一例を示すと(b)に示す梱包形態を採
っていた。2枚の壁パネル20・20は、それぞれの連
結枠部22の中間壁23どうしが背中合わせに隣接する
状態でダンボールケース24内に重さね合わせ、主面壁
21間の空間に3枚目の壁パネル20を挟み込む。各壁
パネル20間にはダンボール紙やプラスチックシートな
どの緩衝シート25を挟み込む。必要に応じて、棚板な
どの他のパーツを各壁パネル20間の空所に収容する。
最後に、ダンボールケース24の蓋壁26を閉じて粘着
テープで封をしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記の梱包形態では、
輸送時や荷扱い時にダンボールケース24内で上下の壁
パネル20どうしが、とくに左右の幅方向にズレ動きや
すい。なぜなら、図示のとおり左右の幅方向の左端上部
が空間となっているので、上側の壁パネル1がずれ動く
のである。その結果、ダンボールケース24が平行四辺
形状に歪むような外力を受けたり、あるいはダンボール
ケース24のコーナに他物が衝突するなどによって、壁
パネル20の連結枠部22が図(b)の想像線で示す
ように変形し、あるいはその遊端部が三角形状に折れ曲
がることがあった。このように連結枠部22が変形した
壁パネル20は、柱に対する組み立てを適正に行えない
ため、交換を余儀なくされる。更に、隣接する壁パネル
20どうしのズレ動きで、壁パネル20に擦り傷が付き
やすくなる不利もあった。かかる現象はダンボールケー
ス7の内容積の大きさと梱包される壁パネル1の体積と
の差によって生じる空間度合によって起こるものであ
る。この現象とは上下の壁パネルの長手方向においても
起こることが懸念される。
【0005】本考案の目的は、輸送時や荷扱い時の連結
枠部の変形を防止して、壁パネルを適正な状態で末端ユ
ーザーにまで送り届けられるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、図2に示すご
とく主面壁2の幅方向両側のそれぞれに、該主面壁2に
連続する基端壁4、中間壁5および遊端壁6を有する
面コ字形の連結枠部3を備えている組立家屋用壁パネル
1を、それぞれの連結枠部3の中間壁5どうしが上下に
背中合わせに隣接する状態で重ね合わせて角箱状のダン
ボールケース7に収めるにある。 そのうえで、上下に隣
接する前記壁パネル1の少なくとも一側に設けている
結枠部3の長手方向端部に外側から嵌め込まれる保形
ピース9を有する。この各保形ピース9は、上下中央に
横方向の係合溝10を形成し、該係合溝10の上下に連
結枠部10内に嵌まり込む保形部11・11を備えてい
る。保形ピース9の幅Wは、連結枠部3の基端壁4と遊
端壁6の対向間隔と同じかこれより僅かに小さく設定し
てある。 保形ピース9を一対の連結枠部3に嵌め込んだ
状態では、図3に示すごとく保形ピース9の両側面が上
下の各連結枠部3の基端壁4と遊端壁6とにほぼ接合又
は接合し、係合溝10が上下の中間壁5を挟み保持して
いるとともに、保形ピース9の上下端面が上下の壁パネ
ル1の主面壁2より僅かに上下に突出している。 かくし
て、壁パネル1が入ったダンボールケース7の長手方向
の複数個所が、バンド12で緊縛されていることを特徴
とする。
【0007】
【作用】上下に隣接する壁パネル1の両側に設けている
断面コ字型の連結枠部3の長手方向の端部には、少なく
とも一側にこれの外側から保形ピース9が係合溝10を
介して嵌まり込まれる。つまり、保形ピース9の上下の
保形部11が上下の各連結枠部3内に嵌まり込んでいる
ことによって、上下の壁パネル1の一方の壁が幅方向へ
ずれ動こうとしても保形ピース9が他方の壁パネル1の
連結枠部3内に嵌まり込んでいるのでその移動を阻止す
るのである。
【0008】
【考案の効果】かかる本考案によれば、保形ピース9の
係合溝10が上下の連結枠部3の中間壁5どうしを挟み
保持し、各連結枠部3の基端壁4と遊端壁6とに各保形
部11の両側面がほぼ接合又は接合する状態となるの
で、壁パネル1どうしが長手方向および幅方向にズレ動
くのを防止できる。このズレ動きに伴う各連結枠部3の
遊端壁6の内折れ変形が有効に防止できる。 そのうえ
で、保形ピース9は上下端面が上下の壁パネル1の主面
壁2より僅かに上下に突出する高さ寸法に形成してある
ので、バンド12での緊縛時などにダンボールケース7
が保形ピース9の上下端面に先当たりすることになり、
この点でも壁パネル1に変形を及ぼすことがない。従っ
て、輸送時や荷扱い時に壁パネル1の連結枠部3が変形
し、組立不能となることを解消して、壁パネル1を適正
な状態で末端のユーザーにまで送り届けられる。これに
輸送時や、荷扱い時の従来の問題点が解消できる。
【0009】
【実施例】図1ないし図4は本考案に係る梱包構造の実
施例を示す。梱包対象の壁パネル1は、前述の壁パネル
20と同様に前後方向に長い主面壁2の幅方向の左右
側に連結枠部3を有する。連結枠部3は、主面壁2に連
続する基端壁4、中間壁5、遊端壁6の三者で断面コ字
形に形成してある。壁パネル1の幅寸法は50〜90c
m、長手方向寸法は140〜190cmであって、全体
重量が過大になるのを避けるために、2〜4枚を梱包単
位としてダンボールケース7で梱包する。
【0010】ダンボールケース7は、浅くて細長い角箱
状に形成されており、図3に示すように蓋壁7aが一耐
に設けてある。以下に3枚の壁パネル1を梱包する場合
について説明する。壁パネル1は、2枚を一対としてそ
れぞれの連結枠部3の中間壁5どうしが上下に背中合わ
せに隣接する状態で重ね合わせる。3枚目の壁パネル1
は、一対の前記壁パネル1・1の主面壁2・2間の空間
Sを利用して、両パネル1・1間に配置する。詳しく
は、主面壁2の殆どと片方の連結枠部3が前記空間S内
に収まる状態で、3枚目の壁パネル1を挟み込む。実際
の梱包作業においては一般に3枚の壁パネル1を下から
順に積み重さねる。各壁パネル1・1間には擦り傷を防
ぐ緩衝シート8を介装する。
【0011】3枚の壁パネル1を重ねた後、上下に隣接
する一対の連結枠部3の長手方向両端に保形ピース9を
外側からそれぞれ嵌め込む。図2において保形ピース9
は、例えばABS、ポリスチロール、ポリエチレンおよ
びポリブロピレンなどのプラスチック材を素材とする、
直方体状のプラスチックプロックからなり、その上下中
央に横方向の係合溝10を形成し、係合溝10の上下に
連結枠部3の内面に嵌まり込む保形部11・11を設け
る。保形ピース9の幅Wは、連結枠部3の基端壁4と遊
端壁6の対向間隔と同じかこれより僅かに小さく設定
し、係合溝10の溝幅Tは、上下の中間壁5・5の厚み
寸法に、両壁間に挟さまる緩衝シート8の厚みと、若干
の余裕値を加えた寸法とする。
【0012】保形ピース9を連結枠部3に嵌め込んだ状
態では、保形ピース9の左右両側面が図3に示している
ものは基端壁4と遊端壁6に密着しており、係合溝10
は図4に示すように上下の中間壁5・5を挟み保持して
いる。さらに、保形ピース9の上下端面は上下の壁パネ
ル1の主面壁2より僅かに上下に突出している。
【0013】上記のように3枚の壁パネル1を保形ピー
ス9で保持した後、その全体をダンボールケース7に収
める。このとき、棚板などの他のパーツを余剰空間に収
めることができる。次に、蓋壁7aを閉じてその蓋端を
粘着テープで封止し、さらにダンボールケース7の長手
方向の3個所を図1に示すように自動結束機でバンド1
2にて緊縛する。このとき、保形ピース9は上下端面が
上下の壁パネル1の主面壁2より僅かに上下に突出する
高さに形成されているので、ダンボールケース7は保形
ピース9の上下端面に先当たり状態で接当し、壁パネル
1の主面壁2や連結枠部3を傷付けることがない。
【0014】図5は保形ピース9の別実施例を示してお
り、この場合の保形ピース9は、上下の保形部11・1
1を遊端壁6に外接する側壁13で一体に連結した点が
上記の実施例と異なる
【0015】壁パネル1は2枚だけ、あるいは4枚を同
時に梱包することもある。梱包枚数が2枚の場合には、
上記の実施例で説明した3枚目の壁パネル1を除去した
状態で梱包する。梱包枚数が4枚の場合には、図6に示
すように上記の実施例で説明した3枚目の壁パネル1と
同様に、4枚目の壁パネル1を一対の壁パネル1・1間
に挟む。
【0016】上記以外に、保形ピース9は必ずしも直方
体状のブロックとして形成する必要はなく、ブロー成形
品のように形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁パネルの梱包構造を示す一部破断斜視図であ
る。
【図2】保形ピースとその装着部を分離して示す斜視図
である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】保形ピースの別実施例を示す縦断面図である。
【図6】別の梱包形態を示す縦断正面図である。
【図7】従来の梱包形態を示しており、図7(a)は梱
包対象となる壁パネルの斜視図、図7(b)は梱包構造
の概略断面図である。
【符号の説明】
1 壁パネル 2 主面壁 3 連結枠部 5 中間壁 6 遊端壁 7 ダンボールケース 8 緩衝シート 9 保形ピース 12 バンド S 空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面壁2の幅方向両側のそれぞれに、該
    主面壁2に連続する基端壁4、中間壁5および遊端壁6
    を有する断面コ字形の連結枠部3を備えている組立家屋
    用壁パネル1を、それぞれの連結枠部3の中間壁5どう
    しが上下に背中合わせに隣接する状態で重ね合わせて角
    箱状のダンボールケース7に収めるについて、 下に隣接する前記壁パネル1の少なくとも一側に設け
    ている連結枠部3の長手方向端部に外側から嵌め込ま
    れる保形ピース9を有し、 保形ピース9は、上下中央に横方向の係合溝10を形成
    し、該係合溝10の上下に連結枠部10内に嵌まり込む
    保形部11・11を備えており、 保形ピース9の幅Wは、連結枠部3の基端壁4と遊端壁
    6の対向間隔と同じかこれより僅かに小さく設定してあ
    り、 保形ピース9を一対の連結枠部3に嵌め込んだ状態で
    は、保形ピース9の両側面が上下の各連結枠部3の基端
    壁4と遊端壁6とにほぼ接合又は接合し、係合溝10が
    上下の中間壁5を挟み保持しているとともに、保形ピー
    ス9の上下端面が上下の壁パネル1の主面壁2より僅か
    に上下に突出しており、 壁パネル1が入ったダンボールケース7の長手方向の複
    数個所が、バンド12で緊縛されている組立家屋用壁パ
    ネルの梱包構造。
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