JPH0751461B2 - セラミックグリーンシート - Google Patents

セラミックグリーンシート

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JPH0751461B2
JPH0751461B2 JP4318156A JP31815692A JPH0751461B2 JP H0751461 B2 JPH0751461 B2 JP H0751461B2 JP 4318156 A JP4318156 A JP 4318156A JP 31815692 A JP31815692 A JP 31815692A JP H0751461 B2 JPH0751461 B2 JP H0751461B2
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Japan
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green sheet
ceramic green
hole
pitch
deformation resistance
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JP4318156A
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亮二 岩村
碩哉 村上
光弘 高崎
和久 市本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0306Inorganic insulating substrates, e.g. ceramic, glass

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はセラミックグリーンシー
トに係り、特に高精度でかつ高密度のスルーホール加工
に好適なセラミックグリーンシートの組成に関する。 【0002】 【従来の技術】セラミックグリーンシートの組成は、成
形性,積層性,焼結性などから決められており、積層し
た時上、下配線パターンを接続する為のスルーホールを
高密度にかつ高精度に打抜きする為のグリーンシート組
成、あるいはグリーンシートの機械的特性に関しては考
慮されていなかった(例えば特開昭54−35679号
公報、特開昭56−55210号公報など)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術ではセラ
ミックグリーンシートに直径0.15mmのスルーホー
ルを高密度に打抜くと、例えば図8に示すようにピッチ
が小さくなるとたるみが発生し、穴位置精度が得られな
かった。 【0004】本発明の目的は高密度かつ高精度にスルー
ホールの打抜きが行なえるセラミックグリーンシートを
提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、セラミックグリーンシートがアルミナ粉末62.7
〜75vol%、重合度1,000〜2,000のポリ
ビニルブチラール20〜30vol%、ブチルフタリル
ブチルグリコレート5〜7.3vol%よりり、前記セ
ラミックグリーンシートの引張り強さとせん断強さの比
が0.64以上とした。 【0006】 【作用】個々には制御できないセラミックグリーンシー
トの引張り強さとせん断強さをそれぞれの比を定めるこ
とにより、セラミックグリーンシートにピッチ1.0mm
以下のスルーホールを打抜く際のたるみ現象を抑止し、
ピッチ精度を向上させたセラミックグリーンシートを得
ることができる。 【0007】 【実施例】以下、本発明を実施例を図面に基づいて説明
する。 【0008】一般に、セラミックグリーンシートの機械
特性は図1に示すようになっており、引張り変形に対す
る変形抵抗が非常に小さく、圧縮に対する変形抵抗が非
常に大きく、せん断はその中間である。 【0009】一方、スルーホールの打抜きにおいては、
図2に示す現象が生じている。つまり、穴1,2,3,
4があけられているセラミックグリーンシートに穴5を
打抜くと、ポンチ押込みにより穴5の周囲には内圧Pが
作用し、この内圧Pにより穴5の周囲が変形し、変形領
域6がすでに打抜かれた穴(図2で穴2,4)に達した
時にはセラミックグリーンシートが引張変形し、スルー
ホールの位置精度が損われることになる。 【0010】今、半径方向に発生する最大応力をσrmax
とするとσrmaxは次の(1)式で表わされる関数であ
る。 【0011】σrmax=f(Ks) ……(1) (ここでKsはせん断降伏応力) 一方、変形領域がすでに打抜かれた穴に達する圧力つま
り限界内圧Pcrは次の(2)式で表わされる。 【0012】Pcr=f(KT,a,d) ……(2) ここで、KT;引張り降伏応力 a;スルーホールピッチ d;スルーホール直径 従って、σrmaxがPcrより大きくなった時セラミックグ
リーンシートがたるみ、ピッチ精度が悪くなる。 【0013】今、このσrmaxとPcrの比をスルーホール
ピッチとの関係で取ると図3のようになり、スルーホー
ルピッチが小さくなるに従ってこの値が大きくなり、σ
rmax/Pcrの比が1以上のピッチで、図8に示したよう
にたるみが発生する。この原因は図1に示したように一
般にセラミックグリーンシートが引張りに対して非常に
弱いことに起因している。 【0014】従って、セラミックグリーンシートに微小
ピッチでスルーホールを打抜くには、セラミックグリー
ンシートの引張り変形に対する抵抗を大きくするか、せ
ん断に対する抵抗を小さくすれば良い。このことは(引
張変形抵抗)/(せん断変形抵抗)、を大きくすること
であり、セラミック粒子を囲む有機物によって左右され
ると考えられた。つまり、有機バインダの重合度を大き
くするかその量を多くする、あるいは可塑剤の量を少な
くすることによりこの値を大きくすることが考えられ
た。セラミックグリーンシートでは金属の場合のように
引張り、あるいはせん断変形抵抗を求めることは困難で
あり、引張り強さとせん断強さの比を変形抵抗として考
えた。 【0015】セラミック粉末としてアルミナ粉末を用
い、アルミナ粉末90重量部に有機バインダP.V.
B.(ポリビニルブチラール)、可塑剤B.P.B.
G.(ブチルフタリルブチルグリコレート)及び溶剤を
加えて混合してスラリーとした。このスラリーを、ドク
ターブレード法で厚さ0.25mmのグリーンシートに
成形した。なおグリーンシート中の溶剤は、製造工程に
おいて揮散している。 【0016】引張試験は幅10mm、チヤック間距離8
0mmの条件で、せん断試験は直径24.03mmのダ
イ穴を設けたダイ上にグリーンシートを置き、直径24
mmのポンチでダイ穴とのクリアランスを両側30μm
で行なった。ここで、ひずみ速度は両試験とも0.1se
c〜1であった。 【0017】また、スルーホールの打抜きは、直径0.
15mmのポンチと穴直径0.18mmのダイを用いて
ピッチ0.5mmで行なった。 【0018】図4は種々の重合度のP.V.B.を用
い、B.P.B.G.の量を変えたグリーンシートの変
形抵抗7とたるみ量8を示す。これからわかるようにた
るみ発生領域Bでたるみが発生し、可塑剤量を減らすこ
とにより、たるみが生じなくなり、その量はP.V.
B.の重合度によって異なるが、その時の変形抵抗比7
(引張強さ/せん断強さ)は0.64以上(図4中変形
抵抗比0.64以上の領域A)となっている。 【0019】一方、P.V.B.の重合度が変わった時
のグリーンシートの成形性は図5に示すように成形可能
領域C、混合不充分領域D、割れ発生領域Eが変わり、
気温,成形前の脱泡により一般的に粘度が約3000c
ps変動し、これを精密に制御しても約2000cps
ばらつくことを考慮に入れるとP.V.B.の重合度の
上限は2000と考えられる。 【0020】また、B.P.B.G.の量を減らすと図
6に示すように伸びが減少する。破断に至るまでの伸び
が1%以下になるとグリーンシートが脆くなりハンドリ
ング性が悪くなる。このことからB.P.B.G.量の
下限は5%と考えられる。 【0021】これからグリーンシートを変形させること
なく0.5mm以下のピッチで打抜くには変形抵抗比を
0.64以上にすれば良く、その時、P.V.B.の重
合度は1000〜2000,B.P.B.G.の量は5
〜7.3vol%が良い。 【0022】また、P.V.B.の量を変えた場合、図
7に示すようにP.V.B.の量を増やすことによりた
るみが発生しなくなり、その時の変形抵抗はやはり0.
64以上(図7中ハッチング部分A)となっている。し
かし、P.V.B.の量を増やすと焼結時、ふくれある
いは割れが発生しやすく、その上限は30vol%が良
い。 【0023】以上、述べたように、微細穴を高密度にか
つ高精度に打抜くにはグリーンシートの変形抵抗比を大
きくすれば良く、直径0.15mmのスルーホールをピ
ッチ0.5mm以下で高精度に打抜くには変形抵抗比を
0.64以上にすれば良い。この時P.V.B.の重合
度は1000〜2000、配合量は20〜30vol
%、B.P.B.G.の配合量は5〜7.3vol%が
良い。 【0024】重合度1,250のP.V.B.を20v
ol%、B.P.B.G.を7vol%含有する残部ア
ルミナよりなるグリーンシートに直径0.15mmのス
ルーホールをピッチ0.5mmで120×120mmの
領域に打抜いた結果、たるみはなく、ほとんど位置ずれ
のない高精度のスルーホール加工が出来た。 【0025】さらに、有機バインダ量を増やすことはセ
ラミックグリーンシートの面粗さを向上することにな
り、配線の印刷性が向上する。 【0026】また、セラミックはアルミナに限らずムラ
イトなどでも良い。 【0027】また、前記のスラリーに焼結助剤を8〜1
2重量部加えたものを、ドクターブレード法でグリーン
シートを作成したものも同様の結果が得られた。 【0028】また、グリーンシートの変形抵抗比とたる
みを発生しないスルーホールピッチ(限界スルーホール
ピッチ)は例えば前述したように直径0.15mmのス
ルーホールの場合には、図9に示すようになっており、
これにより、0.5以下のピッチでスルーホールを打抜
く時グリーンシートの変形抵抗比が決められる。 【0029】 【発明の効果】以上述べたごとく本発明によれば微小ピ
ッチでスルーホールの打抜きが可能なため、回路基板が
約1/4に小さく出来、性能は2倍以上になることが期
待出来る。
【図面の簡単な説明】 【図1】セラミックグリーンシートの機械的特性(ひず
み速度0.1sec〜1)を示す図である。 【図2】たるみの発生を示す模式図である。 【図3】スルーホールピッチとスルーホールの打抜きに
おける半径方向最大応力と限界内圧の比との関係を示す
計算結果を示す図である。 【図4】B.P.B.G.量とたるみ量及び変形抵抗比
との関係を示す図である。 【図5】グリーンシートの成形性を示す図である。 【図6】B.P.B.G.量と伸びの関係を示す図であ
る。 【図7】P.V.B.の量とたるみ量及び変形抵抗比の
関係を示す図である。 【図8】セラミックグリーンシートのスルーホールピッ
チとたるみ量との関係を示す図である。 【図9】グリーンシートの変形抵抗比とたるみを発生し
ないスルーホールピッチの関係を示す図である。 【符号の説明】 1,2,3,4,5…穴、 6…変形領域、 7…変形抵抗比、 8…たるみ量、 A…変形抵抗比0.64以上の領域、 B…たるみ発生領域、 C…成形可能領域、 D…混合不充分領域、 E…割れ発生領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.セラミックグリーンシートがアルミナ粉末62.7
    〜75vol%、重合度1,000〜2,000のポリ
    ビニルブチラール20〜30vol%、ブチルフタリル
    ブチルグリコレート5〜7.3vol%よりなり、前記
    セラミックグリーンシートの引張り強さとせん断強さの
    比が0.64以上であることを特徴とするラセミックグ
    リーンシート。
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JPH10275747A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Nec Corp 電気二重層コンデンサ
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