JP2985665B2 - セラミック基板の製造方法 - Google Patents

セラミック基板の製造方法

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JP2985665B2
JP2985665B2 JP6118146A JP11814694A JP2985665B2 JP 2985665 B2 JP2985665 B2 JP 2985665B2 JP 6118146 A JP6118146 A JP 6118146A JP 11814694 A JP11814694 A JP 11814694A JP 2985665 B2 JP2985665 B2 JP 2985665B2
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punch
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均 木村
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子機器、電
気機器、コンピュータ及び通信機器等に用いられるセラ
ミック配線板として使用されるセラミック基板の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック基板の製造方法では、
1枚のセラミック基板から多数個のチップを取るため
に、セラミック基板にブレークラインが設けられてい
る。セラミック基板にブレークラインを形成する方法と
しては、めっき前にブレークラインをレーザー加工で形
成するか、セラミック基板の焼成前に図2に示すよう
に、グリーンシート金型40でブレークラインを形成す
るか、回路形成後、ブレークラインをレーザー加工で形
成するというような方法があった。これらの方法の中
で、コスト及び作業性等を考えて、セラミック基板の焼
成前にグリーンシート金型40でブレークラインを形成
する方法が一般に用いられている。
【0003】例えば、チップ抵抗器用のセラミック基板
のように、多数のブレークラインを小間隔に有するセラ
ミック基板形状の場合、グリーンシート金型40でブレ
ークラインを形成する方法によって製造されたセラミッ
ク基板のブレークラインの深さは、観察すると図2
(b)に示すように、セラミック基板の端縁部が深く、
中央部が浅くなる傾向を示す。すなわち、セラミック基
板のブレークラインの深さが不均一であるので、セラミ
ック基板から多数個のチップを取るために、ブレークラ
インで分割する際に、異常な割れ方やバリの増加が著し
かった。この原因は、ブレークライン刃20を多数備え
た上パンチ40uは、打ち抜き時の状態では、圧力によ
り断面が下に凹の曲面となるので、下パンチ40dとの
距離が端縁部より中央部の方が数十μm大きくなるため
である。この上パンチ40uの曲がりを抑制するため
に、上パンチ40uの厚みの増加やプッシュピンの補強
等がなされていたが、十分な効果が得られるまでには至
っていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、セラ
ミック基板のブレークラインの深さを均一にし、チップ
に分割する際のバリや異常な割れ方の発生を低減できる
セラミック基板の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセラミック
基板の製造方法は、多数のブレークラインを小間隔に形
成するブレークライン刃2を多数備えた上パンチ4uと
この上パンチ4uに対向する下パンチ4dとを備えたグ
リーンシート金型4により、グリーンシート5を打ち抜
き、ブレークラインを形成した後で焼成するセラミック
基板の製造方法において、上記下パンチ4dの断面形状
を上に凸の曲面で形成することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に係るセラミック基板の製造方法では、
グリーンシート金型4のブレークライン刃2を多数備え
た上パンチ4uに対向する下パンチ4dの断面形状を上
に凸の曲面で形成することにより、打ち抜き時の状態で
は、圧力により断面が下に凹の曲面となる上パンチ4u
と下パンチ4dとがグリーンシート5を介して整合す
る。すなわち、上パンチ4uと下パンチ4dとの距離が
中央部や縁端部を問わず略一定になるため、セラミック
基板のブレークラインの深さが均一になる。
【0007】以下に本発明を図面に基づいて説明する。
本発明のセラミック基板の製造方法に使用するセラミッ
ク基板のセラミック成分としては、例えばアルミナ、窒
化ケイ素及び窒化ボロン等のセラミックが用いられ、バ
インダーとしては、例えば水、メチルセルロース、スタ
ーチ、アミノ樹脂、フェノール樹脂、アクリル、酢酸ビ
ニル、グリセリン及びグリコール等のように液状、粉末
状を問わず用いられ、併用することもできる。これらの
材料を混合分散し、例えばドクターブレード法等でシー
ト化して、図1(a)に示すような、グリーンシート金
型4を用いてブレークラインを入れるとともに、所定の
大きさに打ち抜いてセラミック基板のグリーンシート5
を得る。すなわち、焼成前のセラミック基板のグリーン
シート5にグリーンシート金型4でブレークラインを形
成する。このグリーンシート金型4は、上下のダイプレ
ート6、6間に上から下に向かって、グリーンシート5
にスルホールを打ち抜く打ち抜きピン6pを備えたピン
プレート、グリーンシート5にブレークラインを形成す
るブレークライン刃2を備えた上パンチ4u、グリーン
シート5の外形を打ち抜く上ダイス7及び下パンチ4d
等を備えている。この下パンチ4d、打ち抜きピン6p
及び上ダイス7の材質としては、超鋼材を使用し、その
他のものは、焼き入れ鋼を使用する。上記上パンチ4u
と下パンチ4dとの間に長尺のグリーンシート5を供給
し、上のダイプレート6を下降させることにより、グリ
ーンシート5にブレークライン刃2によりブレークライ
ンを形成し、打ち抜きピン6pによりスルホールを打ち
抜くとともに、上ダイス7及び下パンチ4dでグリーン
シート5の外形を打ち抜く。
【0008】ところが、図1(b)に示すように、グリ
ーンシート金型4の例えば、高さ100μm程度のブレ
ークライン刃2を例えば、5〜10mm程度の小間隔で
多数備えた上パンチ4uは、打ち抜き時の状態では、圧
力により断面が下に凹の曲面となる。この曲面の中央部
と縁端部との高さの差は、30〜100μm程度であ
る。そこで、この上パンチ4uに対向する下パンチ4d
の断面形状を中央部と縁端部との高さの差が例えば、5
0μm程度である、上に凸の曲面で形成することによ
り、上パンチ4uと下パンチ4dとがグリーンシート5
を介して整合する。すなわち、上パンチ4uと下パンチ
4dとの距離が中央部や縁端部を問わず略一定になるた
め、セラミック基板のブレークラインの深さが均一にな
る。
【0009】
【実施例】以下に本発明のセラミック基板の製造方法の
実施例及び比較例を挙げる。 (実施例1)図1に示した本発明のセラミック基板の製
造方法に使用するグリーンシート金型において、高さ9
0μmのブレークライン刃2を5mm間隔で備えた上パ
ンチ4uと断面形状の中央と縁端部との高さの差が50
μmである、上に凸の曲面で形成された下パンチ4dを
使用し、厚み0.5mm、縦100mm及び横100m
mのグリーンシート5を得た。このグリーンシート5の
ブレークラインの深さは、顕微鏡により測定した結果、
中央部及び縁端部ともに、85〜95μmであった。こ
のグリーンシート5を、1500℃で焼成して、セラミ
ック基板を得た。このセラミック基板では、チップに分
割する際の0.2mmを越すバリや異常な割れ方の発生
が殆どなく0.01%未満の発生率であった。 (比較例1)実施例1において、断面形状が水平の下パ
ンチ4dを使用した以外は、実施例1と同様にして、厚
み0.5mm、縦100mm及び横100mmのグリー
ンシート5を得た。このグリーンシート5のブレークラ
インの深さは、顕微鏡により測定した結果、中央部が3
5〜45μmであり、縁端部が85〜95μmであっ
た。このグリーンシート5を、1500℃で焼成して、
セラミック基板を得た。このセラミック基板では、チッ
プに分割する際の0.2mmを越すバリや異常な割れ方
の発生が多く10%以上の発生率であった。
【0010】以上の結果、実施例1で得たグリーンシー
ト5のブレークラインの深さは、比較例1で得たグリー
ンシート5のブレークラインの深さに比べてブレークラ
インの深さが均一で優れていることが確認できた。ま
た、実施例1で得たセラミック基板は、比較例1で得た
セラミック基板に比べて、チップに分割する際の異常な
割れ方やバリの発生が低減でき、優れていることが確認
できた。
【0011】
【発明の効果】本発明に係るセラミック基板の製造方法
は、上記のように構成されているので、本発明に係るセ
ラミック基板の製造方法によると、ブレークラインの深
さが均一で、チップに分割する際のバリや異常な割れ方
の発生が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る図であり、(a)は本発
明のセラミック基板の製造方法に使用するグリーンシー
ト金型の断面図、(b)は本発明のセラミック基板の製
造方法のグリーンシート金型の要部断面図である。
【図2】従来例に係る図であり、(a)は従来例のセラ
ミック基板の製造方法に使用するグリーンシート金型の
断面図、(b)は従来例のセラミック基板の製造方法の
グリーンシート金型の要部断面図である。
【符号の説明】
2 ブレークライン刃 4 グリーンシート金型 4d 下パンチ 4u 上パンチ 5 グリーンシート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のブレークラインを小間隔に形成す
    るブレークライン刃(2)を多数備えた上パンチ(4
    u)とこの上パンチ(4u)に対向する下パンチ(4
    d)とを備えたグリーンシート金型(4)により、グリ
    ーンシート(5)を打ち抜き、ブレークラインを形成し
    た後で焼成するセラミック基板の製造方法において、上
    記下パンチ(4d)の断面形状を上に凸の曲面で形成す
    ることを特徴とするセラミック基板の製造方法。
JP6118146A 1994-05-31 1994-05-31 セラミック基板の製造方法 Expired - Lifetime JP2985665B2 (ja)

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