JP2590335Y2 - 分割溝を有するセラミック基板 - Google Patents

分割溝を有するセラミック基板

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JP2590335Y2
JP2590335Y2 JP1993042183U JP4218393U JP2590335Y2 JP 2590335 Y2 JP2590335 Y2 JP 2590335Y2 JP 1993042183 U JP1993042183 U JP 1993042183U JP 4218393 U JP4218393 U JP 4218393U JP 2590335 Y2 JP2590335 Y2 JP 2590335Y2
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groove
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dividing
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健二 反田
秀文 簗瀬
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、小型電子部品等を製造
するための分割溝を有するセラミック基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、小型の電子部品を製造するた
めに分割溝を持ったセラミック基板が使用されている。
例えば図4に示すように、セラミック基板10の表面に
格子状の分割溝11を形成し、外周部をダミー部12と
したものが用いられている(特公平4−15608号、
実公平3−53444号公報等参照)。
【0003】このセラミック基板10は、図5に示すよ
うに未焼成のセラミック生シート20を、スナップ刃2
1aを有する上パンチ21と下パンチ22でプレスし、
同時に上ウス23および下ウス24により外辺を打ち抜
くことで得られるものである。そして、セラミック基板
10の所定箇所に電極等を印刷して焼成した後、各分割
溝11にそって分割することにより、小型電子部品を製
造するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記セラミック基板1
0の分割溝11の深さは、セラミックス生シート20の
加工時に決定されるが、この加工時に最外辺の分割溝1
1aの深さが安定せず、ばらつきが大きいという問題点
があった。
【0005】これは、図6に示すようにセラミックス生
シート20の加工時には、セラミック基板10の外周部
には打ち抜きによる引っ張り応力が生じ、この応力によ
り最外辺の分割溝11aは破線で示すように破壊してし
まい、その深さdは所定値よりも深くなって、しかもば
らつきやすくなるためであった。
【0006】そして最外辺の分割溝11aの深さdが所
定値よりも深くなると、製造工程中や印刷工程中に分割
溝11aから破壊してしまう等の問題があった。従っ
て、最外辺の分割溝11aを他の溝よりも浅くして対処
しているが、逆に最終分割工程時に分割溝11aに沿っ
て割れにくいため、バリや形状ばらつきが生じたり、更
には分割溝11a以外の方向へ破壊が進行するなどの問
題点が生じていた。
【0007】本考案は以上の課題を解決することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本考案は、
外辺部にダミー部を備えた分割溝を有するセラミック基
板において、上記ダミー部に、最外に位置する前記分割
溝と平行なダミー溝を形成したものである。なお、上記
ダミー部とは、セラミック基板の対向する2辺の外辺域
や4辺全ての外辺域に備えられ、最終的に電子部品等の
製品にならない部分のことである。
【0009】
【作用】本考案によれば、シート打ち抜き時の引っ張り
応力は、セラミック基板の最外辺のダミー溝にのみ集中
することになり、本来の分割溝はすべて所定の深さに安
定して製造することができる。したがって、基板の製造
工程中や印刷時に割れてしまうことはなく、かつ最終分
割工程では分割溝に沿って容易に分割することが可能と
なり、可動率及び製品歩留まりを向上させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案について実施例を用いて説明す
る。
【0011】図1、図2に示すように、本考案のセラミ
ック基板10は、その表面に格子状の分割溝11を備
え、外周の両端をダミー部12としてある。そしてこの
ダミー部12中に、上記分割溝11と基板の外辺の間に
ダミー溝13を備えている。
【0012】そして、このセラミック基板10の格子状
の分割溝11で囲まれた部分に、所定のパターンで電極
等を形成した後、最終的に分割溝11に沿って分割する
ことにより、小型の電子部品を製造することができる。
【0013】また、このセラミック基板10を製造する
場合は、スナップ刃による分割溝11の形成と同時に、
外辺の打ち抜きが行われるため、セラミック基板10の
外周部には引っ張り応力が加わることになる。しかし、
本考案のセラミック基板10は、本来の分割溝11のさ
らに外側にダミー溝13を備えているため、上記引っ張
り応力はこのダミー溝13にのみ集中することになる。
そのため、分割溝11には引っ張り応力が作用せず、各
分割溝11の深さd1 は所定の値に安定して製造するこ
とができるのである。
【0014】なお、上記ダミー溝13は引っ張り応力が
集中するため、その深さd2 が安定せず、ばらつくこと
になるが、このダミー溝13から分割することはないた
め、その深さd2 がばらついても問題は生じない。ただ
し、ダミー溝13が深くなりすぎると搬送工程や、印刷
工程等で割れてしまう恐れがあるため、その深さd2
シート厚みの10〜30%と浅く設定しておくことが好
ましい。
【0015】また、各分割溝11の深さd1 は、他の工
程で割れることなく、分割工程では容易に割れるよう
に、シート厚みの20〜50%とすることが好ましく、
この範囲内とすれば、製造工程や印刷工程での歩留りが
良く、かつ分割工程ではバリの発生なく割ることができ
る。
【0016】なお、分割溝11の多いセラミック基板1
0については製造、印刷工程での歩留まりが低下しやす
いが、分割溝11の深さd1 を所定値よりも10〜20
μm低く設定し、かつ上記ダミー溝13を備えることに
より、歩留りの低下を防止できる。
【0017】さらに、本考案の他の実施例を図3に示す
ように、セラミック基板10の4辺外周部にダミー部1
2を備えた場合は、各4辺のダミー部12にそれぞれダ
ミー溝13を形成すれば良い。
【0018】比較例1 ここで、まず図4、5に示す従来のセラミック基板10
において、セラミックス生シート20の強度を向上させ
ることにより、最外辺の分割溝11aの破壊を防止でき
るかどうか実験を行った。
【0019】その結果、バインダー組成を変化させてセ
ラミックス生シート20の強度を所定値の1.5倍およ
び3倍に向上させたものを用意したが、いずれも最外辺
の分割溝11aには破壊が生じ、その深さdがばらつく
ことを避けられなかった。
【0020】比較例2 次に、図4、5に示す従来のセラミック基板10におい
て、分割溝11の形成と外辺打ち抜きのタイミングを変
更することにより、最外辺の分割溝11aの破壊を防止
できるかどうか調べた。
【0021】その結果を表1に示すように、タイミング
を変えたところで分割溝11aの破壊を防止することは
できなかった。
【0022】
【表1】
【0023】実施例 これに対し、図1、2に示す本考案実施例のセラミック
基板を、ダミー溝13の深さd2 を種々に変化させて用
意し、それぞれ最外辺の分割溝11とダミー溝13の深
さの安定性を調べた。
【0024】結果は表2に示すように、ダミー溝13の
深さd2 をシート厚みの10%以上にすると応力がダミ
ー溝13に集中するため、分割溝11の深さd1 が安定
することが確認できた。しかし、ダミー溝13の深さd
2 をシート厚みの30%より深くするとダミー溝13自
体の破壊が著しくなり、裏面まで貫通するものも生じ
た。したがって、上記ダミー溝13の深さd2 は、シー
ト厚みの10〜30%の範囲が良いことがわかる。
【0025】
【表2】
【0026】
【考案の効果】以上のように、本考案は、外片域にダミ
ー部を備えた分割溝を有するセラミック基板において、
上記ダミー部に、最外に位置する前記分割溝と平行なダ
ミー溝を形成したことによって、基板の外辺打ち抜き時
に生じる引っ張り応力を上記ダミー溝に集中させ、本来
の分割溝の深さを安定させることができる。したがっ
て、分割溝の深さを所定の値とすることができるため、
製造工程や搬送工程、あるいは電極等の印刷工程で割れ
ることがなく、しかも最終分割工程では容易に分割線に
沿って割ることができるため、高品質の電子部品を歩留
り良く製造できるなどの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分割溝を有するセラミック基板を示す
平面図である。
【図2】図1中のX−X線部分断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す平面図である。
【図4】従来の分割溝を有するセラミック基板を示す斜
視図である。
【図5】分割溝を有するセラミック基板の製造方法を示
す断面図である。
【図6】従来の分割溝を有するセラミック基板の外辺部
を示す断面図である。
【符号の説明】
10:セラミック基板 11:分割溝 12:ダミー部 13:ダミー溝 d1 :分割溝の深さ d2 :ダミー溝の深さ 20:セラミックス生シート 21:上パンチ 22:下パンチ 23:上ウス 24:下ウス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 1/02 H01C 17/06 H01G 13/00 391

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】格子状に形成した複数の分割溝を有し、外
    辺域にダミー部を有するセラミック基板において、上記
    ダミー部に、最外に位置する前記分割溝と平行なダミー
    溝を形成したことを特徴とする分割溝を有するセラミッ
    ク基板。
JP1993042183U 1993-07-30 1993-07-30 分割溝を有するセラミック基板 Expired - Lifetime JP2590335Y2 (ja)

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JPH0714667U JPH0714667U (ja) 1995-03-10
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