JPH0751203B2 - 廃クーラント処理方法 - Google Patents

廃クーラント処理方法

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JPH0751203B2
JPH0751203B2 JP3133013A JP13301391A JPH0751203B2 JP H0751203 B2 JPH0751203 B2 JP H0751203B2 JP 3133013 A JP3133013 A JP 3133013A JP 13301391 A JP13301391 A JP 13301391A JP H0751203 B2 JPH0751203 B2 JP H0751203B2
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acid
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waste
precipitate
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醇 那須
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那須 久太
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は切削機械等の産業廃棄物
の廃クーラント処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、産業用の切削機械等では金属等の切削作業時に潤滑
剤を混入させた大量の冷却水から成るクーラントを供給
して切削を行っている。この時金属の切削くず、水、油
が混在する廃棄物が放出される。このような廃クーラン
トは油を溶解あるいは分散状態で含有し、弱アルカリで
あるためpH調整した後、アニオン系、カチオン系の界
面活性剤(商品名 エマルジョンブレーカー:(株)マ
ツケン社製)等を加え、高分子凝固剤を投入し上澄み液
と沈殿に分離させ、上澄み液はBOD、COD値が高け
れば水で薄めて排水し、沈殿は焼却されている。しかし
ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、尿素ホル
マリン樹脂等の非イオン性高分子や、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリアミノアルキルメタクリレート等の電解
質の高分子凝固剤を投入してもその廃クーラントの種
類、濃度により固液分離しないものもあった。
【0003】本発明は上記のような環境汚染源を断ち、
短時間で廃クーラントの処理を行なって環境破壊問題を
解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のクーラント処理方法は、クーラントに硫
酸イオンを主体とし、リン酸塩を含有する酸を加えてp
H3以下の酸性にする第1の工程と、酸性にした廃クー
ラントに海水を酸性にした後、強アルカリ剤を加えて高
pHにし、その際生成する沈殿物と生石灰との混合物を
加えてアルカリ性にする第2の工程とを含むものであ
る。
【0005】ここで、硫酸イオンを主体とする酸として
は、希硫酸でもよいが、取扱いやすさ、安全性の点から
リン酸イオンなどの弱酸イオンを含有する酸が好適であ
り、例えば、活性化したリン酸カルシウムの水溶液に硫
酸を加えた酸(以下、PS酸という)を用いることがで
きる。この酸については本願発明者が既に出願した特開
平1−172585号に記載されている。
【0006】更にこのような酸として、海水から分離し
て得られる塩とリン酸カルシウムとの混合物に硫酸を混
練してなる半固体の酸(以下、PS1酸という)を用い
てもよい。海水から分離して得られる塩は、海水を硫酸
イオンを含む強酸により低pHにした後、水酸化ナトリ
ウム等の強アルカリ剤を加え、高pHにし、その際生成
する沈殿物を除去した後の海水(a)を濃縮し冷却する
ことにより沈殿物(b)として得られるものであり、こ
のような塩を硫酸と共存させることにより廃水中から有
機物を分離しやすくするとともに分離後の沈殿物がべと
つかずに水切れがよくなり、その処分を容易にする。こ
のPS1酸の製造方法については本願発明者がすでに出
願しており(特願平2−232860号)、また海水か
ら塩を分離する方法については特開昭64−47492
号、特開平2−21107号に記載されている。
【0007】これら酸の添加量は、酸の種類、被処理廃
水のpH、種類によって異なるが、酸の酸化によって廃
水のpHが3以下になればよく、PS1酸の場合廃クー
ラントの0.5〜1.5%程度添加すれば初期の効果を
得ることができる。これら酸を廃クーラントに加え攪拌
すると廃クーラント中に分散する油性分がきれいに分離
される。その後第2の工程に移る。
【0008】第2の工程において使用しうるアルカリ性
物質としては上記の海水の分離により得られる塩と、生
石灰との混合物が用いられる。海水の分離により得られ
る塩とは本願発明者による特開昭64−47492号、
特開平2−221107号の記載のものである。即ち、
海水を硫酸イオンを含む強酸により低pHにした後、水
酸化ナトリウム等の強アルカリ剤を加え高pHにし、そ
の際生成する沈殿物(d)として得られるものである。
この沈殿物(d)中には、ナトリウム、マグネシウム、
アルミニウム等が含まれる他、重金属等も混在してい
る。このような沈殿物と、生石灰とを3:7〜5:5の
割合で混合する。そしてこの混合物を廃クーラント中に
混在する固体の種類や量にもよるが、4〜6%の割合で
添加する。この混合物によれば、廃クーラント中のゲル
状の固体をも捕集して沈殿し、沈殿物と上澄とがきれい
に分離される。
【0009】このように分別された水は無色透明のほと
んど有害物を含まない水であり、pH調整してそのまま
下水に放出できる。また、分別された固体の沈殿は焼却
して処理されたり、酸性土壌の改質材として再生利用で
きる。さらに、分別された油は最終的に焼却される。
【0010】
【実施例】1.PS酸、PS1酸の製造 真水1lに動物骨の焼成物からなるリン酸カルシウムを
主成分とする粉末50gを溶解し、pH13以上の水溶
液を得た。この水溶液に対し5%の濃硫酸を加え、pH
0.2のPS酸を製造した。
【0011】海水1tに上記PS酸20lを加え3時間
放置した後、不純物を濾過により除去した。これにより
pH1.6となった海水に水酸化ナトリウム30kgを
加えpH13.6に調整した後、その際生成する沈殿物
(d)を除去し、残りの海水(a)10lを加熱して水
分を除去し1.5lの濃縮溶液とし、この濃縮溶液を急
冷して沈殿物(b)である塩200g(乾燥後)を得
た。この塩と動物骨の焼成物からなるリン酸カルシウム
を主成分とするカルシウム化合物とを1:1の混合比で
混合した。得られた混合物と濃硫酸とを1:5の重量比
で混練りしPS1酸を製造した。
【0012】2.海水からのアルカリ性物質の製造 上記PS1酸の製造時の海水の分離の際に得られる沈殿
物(d)と生石灰を3.5:6.5の割合で混練した。 具体例 廃クーラントにPS1酸を1%加え、攪伴機により20
分攪伴した後、2時間放置し、分離された油を除去し
た。この後、固液層にアルカリ剤を5%加え、攪伴機に
より20分攪伴した後、2時間放置し、固液層から沈殿
物を分離した。
【0013】液体にPS酸を添加してpH調整し、排水
した。廃クーラントにより多少の違いはあるが、全工程
6〜7時間で終了した。
【0014】
【発明の効果】上記の説明からも明らかな用に、本発明
の廃クーラント処理方法によれば、廃クーラントを極め
て短時間且つ簡単に処理することができ、河川等の環境
汚染を最小にすることができる。また、本発明の廃クー
ラント処理方法は大規模な装置が不要であるので省スペ
ース化が図れ、しかも処理用の薬剤として安全性の高い
酸、海水から得られる物質を用いて安価に行うことがで
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃クーラントに硫酸を主体とし、リン酸塩
    を含有する酸を加えてpH3以下の酸性にする第1の工
    程と、酸性にした廃クーラントに海水を酸性にした後、
    強アルカリ剤を加えて高pHにし、その際生成する沈殿
    物と生石灰との混合物を加えてアルカリ性にする第2の
    工程とを含むことを特徴とする廃クーラント処理方法。
  2. 【請求項2】前記酸がリン酸塩を含有することを特徴と
    する請求項1記載の廃クーラント処理方法。
JP3133013A 1991-06-04 1991-06-04 廃クーラント処理方法 Expired - Lifetime JPH0751203B2 (ja)

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