JP3267948B2 - 油分含有廃液の処理方法 - Google Patents

油分含有廃液の処理方法

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JP3267948B2
JP3267948B2 JP06488599A JP6488599A JP3267948B2 JP 3267948 B2 JP3267948 B2 JP 3267948B2 JP 06488599 A JP06488599 A JP 06488599A JP 6488599 A JP6488599 A JP 6488599A JP 3267948 B2 JP3267948 B2 JP 3267948B2
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博之 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油分含有廃液の処理
方法に関する。更に詳しくは、廃油等の油分及び水分を
含有する廃液から油分と水分を分離し、この油分を再生
することのできる処理方法に関する。この処理方法で
は、油分と水分の分離は廃酸のみにより行うことがで
き、回収された油分は所定の加工を施すことにより再生
燃料とすることができる。また、所定の成分を含有する
廃酸及びアルカリ剤を使用することで、回収された汚泥
はセメント原料等として利用することができる。更に、
この廃液が重金属成分等を含有する場合であってもこれ
らの成分を効率よく除去することができ、残部は河川等
に放流が可能となる。
【0002】
【従来の技術】従来より、廃液中に含有される油分のう
ち難生物分解性物を含むものは、生物的処理により浄化
することができず、焼却により処理されてきた。しか
し、昨今のエネルギー資源の節約化に伴い、これらの油
分を燃料として再利用する技術も知られるようになっ
た。また、各種製品の製造工場において発生する廃棄
物、ボイラー灰、焼却灰等を加工することによりセメン
ト原料として再利用する技術等が開示されている。しか
し、油分を含有する廃液を、他の廃液等により処理する
ことができ、且つ処理に伴い生じる油分を燃料として再
利用することができ、且つ固形物をセメント原料等とし
て利用することのできる処理方法は未だ知られていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決するものであり、油分を含有する廃液を効率よく油
分、水分及び汚泥等に分離し、これらを回収することが
でき、また、廃液に重金属等が含有されている場合であ
っても、同時に処理を行うことができ、回収された油分
は再利用することができる油分含有廃液の処理方法を提
供することを目的とする。更に、この廃液に、廃酸及び
廃アルカリ等の他の廃液を添加し、所定の工程を経るこ
とで、回収された油分及び汚泥等は、すべて廃棄するこ
となく利用することができ、処理のために工業用薬品を
添加した場合であっても、これらを含有したまま回収
し、廃棄することなく利用することができる。即ち、廃
液を、廃液の添加により処理し、処理工程において回収
されるものは全て再利用することのできる油分含有廃液
の処理方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第1発明の油分含有廃
液の処理方法は、油分及び水分を含有する廃液に、酸を
加えて、油層、油水混合物層及び水層に分離させ、その
後、該各層から各々油、油水混合物及び水を回収し、次
いで、下記の(1)及び(2)の工程を順不同に備える
ことを特徴とする。 (1)該油にアルカリ剤を添加し、第1燃料油を得る工
程 (2)該油水混合物にアルカリ剤を添加し、第2燃料油
を得る工程
【0005】本第2発明の油分含有廃液の処理方法は、
回収された上記水に、アルカリ剤を添加し、生成した汚
泥を分離し、回収する工程を備える。
【0006】尚、本明細書中において第1発明の上記
「油分及び水分を含有する廃液に、酸を加えて、油層、
油水混合物層及び水層に分離させ、その後、該各層から
各々油、油水混合物及び水を回収」する工程を第1工程
といい、上記「油にアルカリ剤を添加し、第1燃料油を
得る」工程を第2工程といい、上記「油水混合物にアル
カリ剤を添加し、第2燃料油を得る」工程を第3工程と
いい、第2発明の工程を第4工程というものとする。更
に、本明細書中において、Fe成分、Al成分、Cr成
分、Mn成分、Ni成分、Cu成分、Zn成分、As成
分、Se成分、Cd成分、Hg成分及びPb成分、Mg
成分、Ca成分、Ba成分、F成分及びB成分等とは、
各々の元素のイオン、化合物、単体等を意味する。
【0007】上記「廃液」は「油分」及び「水分」を含
有するものであればどのような液体であってもよいが、
本発明は廃液がエマルジョンである場合、又は廃液の一
部がエマルジョンである場合に、特に有用である。上記
油分は、鉱物油及び動植物油等、どのような油分であっ
てもよく、通常、機械油、燃料油及び有機溶剤等であ
る。特にこれらの油分としては切削油、研削油、潤滑
油、絶縁油、圧延油及び洗浄油等、及びこれらの混合物
等を挙げることができる。
【0008】第1工程における上記「酸」は、廃液中に
含有される油分及び水分を分離する作用を有するもので
あればよい。通常、入手し易いため硫酸、塩酸及び硝酸
等の無機酸を使用することができる。これらは各々の混
合物であってもよい。また、この酸は、第3発明のよう
に、硫酸水溶液であることが好ましい。塩酸水溶液及び
硝酸水溶液等を使用することもできるが、使用状況によ
っては気体状の塩素化合物及び窒素化合物等を発生する
ことがある。これに対して硫酸水溶液の使用によりこの
ような気体が発生することは少ない。また、この酸とし
ては、各種の工場等から排出される廃酸を使用すること
ができる。上記と同様な理由から、特に、硫酸を含有す
る廃酸を使用することが好ましい。この廃酸に十分な量
の酸が含有されている場合はそのまま用い、十分な量の
酸が含有されていない場合は硫酸等を添加して使用する
ことが好ましい。
【0009】また、第1工程における上記「分離」と
は、廃液を「油層」、「油水混合物層」及び「水層」に
分離することを意味する。この分離の方法はどの様なも
のであってもよいが、通常静置することにより分離させ
ることができる。この時、空気を微細な気泡にして吹き
込むことで、この空気の浮力により油分を効率よく分離
することができる。更に、加熱によってもこの分離を促
進することができる。このようにして分離した後に行う
「回収」は、分離された油層、油水混合物層及び水層の
各々を取り出し、別々に得ることを意味する。
【0010】更に、第1工程における上記「油」は油層
を回収したものであり、上記「油水混合物」は油水混合
物層を回収したものであり、上記「水」は水層を回収し
たものである。但し、油には、油分以外にも第1工程に
おいて不可分である他の成分等が含有されてもよい。ま
た同様に、油水混合物には油分及び水分以外の成分が含
有されてもよく、水には水分以外の成分が含有されても
よい。また、これらを上記「回収」する方法も特に限定
されない。例えば、これらが、分離された状態で入って
いる処理槽の底面に開けた開口部から、各々の界面まで
いずれか最下層に存在する層を排出し、回収することが
できる。この他、処理槽の上部から各々の界面までいず
れか最上層に存在する層を吸い上げ、回収することもで
きる。また、両方法を同時に行うこともできる。
【0011】第2工程における上記「第1燃料油」は、
第1工程において十分に分離することができなかった水
分と、この油にアルカリ剤を添加することにより生成す
る沈殿物等の固形物とを、この油から分離し、除去する
ことにより得られる。但し、すべての水分及び固形物を
分離し、これらを除去する必要はない。また、この分離
及び除去は、遠心分離等により同時に行うことができ、
また、この第1燃料油の含水率もより低下させることが
できる。この第1燃料油の含水率は0.5%以下(通
常、この含水率は最小でも約0.005%である。)
(より好ましくは0.1%以下、更に好ましくは0.0
5%以下)とすることができる。また、この第1燃料油
の発熱量は7000〜11000cal/g(より好ま
しくは8000〜11000cal/g、更に好ましく
は9000〜11000cal/g)とすることができ
る。この第1燃料油は精製再生重油と言われ、各種の工
業用燃料として使用することができる。
【0012】第3工程における上記「第2燃料油」は、
第1工程において十分に分離することができなかった水
分と、この油水混合物にアルカリ剤を添加することによ
り生成する沈殿物等の固形物を、この油水混合物から分
離し、除去することで得られる。この固形物は静置し、
若しくは濾過等を行うことにより分離することができ
る。更に、遠心分離等を行うことで、この第2燃料油の
含水率をより低下させることができる。この第2燃料油
の含水率は40〜60%(より好ましくは30〜50
%)とすることができる。また、この第2燃料油の発熱
量は4000〜5500cal/g(より好ましくは4
500〜6000cal/g、更に好ましくは5000
〜7000cal/g)とすることができる。この第2
燃料油は低発熱燃料として、セメント焼成用燃料などの
各種の工業用燃料に使用することができる他、乳化安定
性に優れるため他の燃料及び廃棄物等と混合し使用する
ことができる。
【0013】この第2工程及び第3工程における上記
「アルカリ剤」は、第1工程において回収された油及び
油水混合物中に含有される酸を中和することのできる化
合物及びこのような化合物を含有する混合物で有ればよ
い。このアルカリ剤としては、特に限定されないが、主
に中和を目的とする場合は、例えば水酸化ナトリウム等
を含有するアルカリ剤を使用することができる。また、
中和等により沈殿物等の固形物を生成させ、この固形物
を回収することを目的とする場合は、難溶性乃至不溶性
の塩を生成しやすいCa成分、Mg成分及びBa成分等
を含有するアルカリ剤を添加することが好ましい。
【0014】特に、第1工程において、硫酸イオン等を
含有する酸を用いた場合は、Ca成分を含有するアルカ
リ剤を使用することが好ましい。これらのアルカリ剤
は、Ca成分、Mg成分、Ba成分等を含有すれば工業
薬品であっても、また、金属表面処理を行った後に排出
されるアルカリ性廃水等の廃アルカリであってもよい。
更に、工業薬品と廃アルカリの混合物であってもよい。
尚、Ca成分を含有するアルカリ剤として、水酸化カル
シウム等の水に対する溶解性の低いものを乾燥粉末の状
態で、油、油水混合物、水等に添加した場合、これらに
均一に分散され難いため、予め水溶液にして用いるか、
又は懸濁液等にして用いることが好ましい。このため石
灰乳等を使用することが好ましい。
【0015】第4工程における上記「アルカリ剤」は、
第1工程において回収された水に含有される酸を中和す
ることができ、且つ、水に含有される金属等を水酸化物
等の固形分として沈殿させることができる化合物及びこ
のような化合物を含有する混合物であればよく、特に限
定されない。第1工程において硫酸イオン等を含有する
酸を用いた場合は、通常、水溶液中で難溶性乃至不溶性
の塩等を形成することのできるCa成分を含有する化合
物及びこのような化合物を含有する混合物を使用するこ
とが好ましい。このようなものとしては、例えば、酸化
カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、消石
灰、生石灰、石灰乳等、更に、水溶性のマグネシウム塩
等を挙げることができる。また、これらは単独で用いて
も、また2種以上を混合して用いてもよい。更に、この
アルカリ剤には、難溶性乃至不溶性の塩を形成し難い水
酸化ナトリウム等の化合物及びこのような化合物を含有
する混合物等、例えば、廃アルカリを加えることによ
り、この第4工程において生成する汚泥の量を減らすこ
とができる。
【0016】第4工程における上記「汚泥」は、主にア
ルカリ剤の添加により生成された固形物を含有する。こ
の汚泥は、この工程において十分に分離することのでき
ない水分及びイオン等を含有してもよい。通常、この汚
泥は水分を含むため、汚泥を再利用する場合、この水分
と分離し、脱水汚泥とする必要がある。この分離方法は
特に限定されないが、静置分離、加圧分離及び遠心分離
等により行うことができる。特に、フィルタープレスに
より行うことが好ましい。フィルタープレスにより分離
を行うことで、脱水汚泥の含水率をより低くすることが
でき、良質な脱水汚泥とすることができる。この脱水汚
泥の含水率は、40〜60%以下(より好ましくは30
〜50%以下)とすることが好ましい。尚、第1乃至3
工程において汚泥が得られる場合、第4工程で得られる
脱水汚泥と混合し、同時に脱水することができる。
【0017】この脱水汚泥は、第1工程において添加す
る酸、第4工程において添加するアルカリ剤等の種類に
より異なるが、例えば、Al成分等を含有する廃酸及び
廃アルカリを使用した場合は、比較的高い純度でAl成
分等を含有するため、金属原料等の各種の工業用原料と
して使用することができる。また、第1工程において、
硫酸を含有する酸を使用し、且つ、第4工程においてC
a成分を含有するアルカリ剤を使用した場合、得られる
脱水汚泥の主成分を硫酸カルシウムとすることができる
ためセメント原料として使用することができる。
【0018】従って、第3発明のように、第1工程にお
いて硫酸水溶液を加えた場合は、難溶性乃至不溶性の塩
を生成しやすいCa成分を含有するアルカリ剤を添加す
ることが好ましい。更に、第4発明のように、第1工程
において硫酸を含有する廃酸を加えた場合も同様に、C
a成分を含有するアルカリ剤を添加することが好まし
い。これにより第3及び第4発明における第4工程で
は、生成した汚泥を脱水することによりセメント原料を
得ることができる。
【0019】尚、第2〜4工程において添加するアルカ
リ剤は、各々同一であってもよいし、また、異なってい
てもよい。更に、廃液、酸、アルカリ剤等に、F成分が
含有される場合はCa成分を含有するアルカリ剤を添加
することで、フッ化カルシウム等として沈殿させ、除去
することができる。また、B成分が含有される場合はM
g成分を含有するアルカリ剤を添加することで、ホウ酸
マグネシウムとして沈殿させ、除去することができる。
【0020】第2、第3及び第4工程を行った後に得ら
れる水(以下、単に処理水という。)、例えば、第4工
程において汚泥から分離することで得られる水等は、合
わせて処理することができる。この処理水が有害物質を
含有しない場合は、このまま河川等に放流することがで
きるが、基準値以上の有機物、硝酸性窒素及び亜硝酸性
窒素等を含有する場合は生物的処理を施すことにより、
放流が可能となる。この生物的処理としては、好気性処
理及び嫌気性処理等を挙げることができ、好気性処理の
うちの活性汚泥処理を利用することが特に好ましい。更
に、難生物分解性物が含まれる場合は嫌気性処理及び好
気性処理を組み合わせて行うことが好ましい。活性汚泥
処理は大量の被処理水を処理することができるため効率
がよい。この活性汚泥処理は、どのような装置で行って
もよく、微生物及び空気との接触時間を多くすることが
好ましい。従って、通常下水処理等において用いられる
各種の活性汚泥処理装置を使用することができる。
【0021】本発明において、廃液にPb成分が含有さ
れる場合、第1工程においてFe成分及びAl成分のう
ちの少なくともFe成分(以下、単にFe成分等ともい
う。)を含有する酸を加えることが好ましい。これによ
り第2〜第4工程においてアルカリ剤を添加することで
生成する水酸化鉄等によりPb成分を共沈させることが
できる。通常、処理水に含まれるPb成分の濃度を0.
01ppm以下に低下させることができる。
【0022】更に、第1工程において加えるFe成分等
を含有する酸は、廃酸であることが好ましい。このよう
な廃酸は、鉄及びアルミニウム等からなる各種の金属加
工材の表面処理等を行った後に排出され、通常、表面処
理等を施した金属加工材に含有される金属成分を多く含
有する。
【0023】従って、第5発明では、第2〜4工程にお
いてFe成分等を含有するアルカリ剤を添加することが
好ましい。又はこれらのFe成分を含有する廃酸及びF
e成分を含有するアルカリ剤の両方を添加することが好
ましい。いずれであっても十分にPb成分の濃度を低下
させることができる。
【0024】また、第6発明では、第1工程においてF
e成分等及び硫酸を含有する廃酸を加え、第2〜4工程
においてはFe成分及びCa成分を含有するアルカリ剤
を添加することが好ましい。これにより主に第4工程に
おいて得られる処理水中のPb成分の濃度を十分に低下
させることができる。また、生成する汚泥を脱水するこ
とでセメント原料を得ることができる。尚、上記第5及
び第6発明のにおけるアルカリ剤は、工業薬品であって
も、また、金属表面処理を行った後に排出されるアルカ
リ性廃水等の廃アルカリであってもよい。更に、工業薬
品と廃アルカリの混合物であってもよい。
【0025】また、第1工程において、Fe成分等を含
有しない酸、又は、十分にFe成分等を含有しない酸を
使用する場合は、第2〜第4工程の各々において、Fe
成分等を含有するアルカリ剤を添加することで、処理水
に含まれるPb成分の濃度を十分に低下させることがで
きる。また、アルカリ剤を使用しない場合、又は、アル
カリ剤を添加しても十分にPb成分の濃度を低下させる
ことができない場合は、凝集剤を添加することができ
る。このような、凝集剤としては金属塩及び有機高分子
凝集剤等を使用することができる。このうち金属塩を使
用することが好ましく、特に、塩化アルミニウム、硫酸
アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄、ポリ塩化アルミニウ
ム、ポリ硫酸アルミニウム、ポリ硫酸鉄等を使用するこ
とが好ましい。これらの中でもポリ硫酸鉄を使用するこ
とがより好ましい。これらの金属塩は、Pb成分等を共
沈させる効果が特に高い。尚、廃液だけでなく、各工程
で添加する廃酸及びアルカリ剤にもPb成分は含有され
ていてもよい。
【0026】通常、本発明の処理方法において、第1〜
第4工程の後に得られる処理水に含まれるPb成分の濃
度を0.01ppm以下に低下させるために必要な、F
e成分等の合計量は、廃液等に含まれるPb成分1g/
リットルに対して、1〜100g/リットル(より好ま
しくは3〜80g/リットル、更に好ましくは5〜50
g/リットル)とすることが好ましい。尚、これらのP
b成分の除去に関しては、Cr成分、Mn成分、Ni成
分、Cu成分、Zn成分、As成分、Se成分、Cd成
分及びHg成分等に対しても、同様に行うことができ
る。
【0027】本第7発明の油分含有廃液の処理方法は、
油分及び水分を含有する廃液に、硫酸水溶液を加えて、
油層、油水混合層及び水層に分離させ、その後、該各層
から各々油、油水混合物及び水を回収し、次いで、下記
(1)、(2)及び(3)の工程を順不同に備えること
を特徴とする。 (1)該油に石灰系アルカリ剤を添加し、第1燃料油を
得る工程 (2)該油水混合物に石灰系アルカリ剤を添加し、第2
燃料油を得る工程 (3)該水に石灰系アルカリ剤を添加し、生成する汚泥
を脱水しセメント原料を得る工程
【0028】前記第1発明と同様に、「油分及び水分を
含有する廃液に、硫酸水溶液を加えて、油層、油水混合
層及び水層に分離させ、その後、該各層から各々油、油
水混合物及び水を得る」工程を第1工程といい、(1)
の工程を第2工程といい、(2)の工程を第3工程とい
い、(3)の工程を第4工程というものとする。
【0029】上記「廃液」、「油」、「油水混合物」、
「水」、「分離」、「第1燃料油」、「第2燃料油」、
「汚泥」及び処理水は前記第1発明におけると同様であ
る。また、上記「硫酸を含有する酸」に関しても、硫酸
を含有する以外は前記第1発明における酸と同様であ
る。この酸は、第8発明のように、廃液にPb成分が含
有される場合、Fe成分等を含有する廃酸を添加するこ
とが好ましく、硫酸を含有する以外は前記第1発明にお
いて記述する廃酸と同様である。上記「石灰系アルカリ
剤」は、Ca成分を含有し、水溶液中において酸を中和
することができ、更に、難溶性乃至不溶性の塩等を形成
することができる化合物及びこのような化合物を含有す
る混合物を表すものとする。この様な石灰系アルカリ剤
としては、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カ
ルシウム、消石灰、生石灰、これらを含有する水溶液、
石灰乳等の懸濁液を挙げることができる。このように、
第1工程において硫酸を含有する酸を添加し、第2〜第
4工程において石灰系アルカリ剤を添加することで、第
4工程で得られる脱水汚泥はセメント原料とすることが
できる。このように、アルカリ剤に工業用薬品を用いた
場合であっても、セメント原料として再利用することが
できる。
【0030】尚、前記第1発明と同様に、廃液、酸、石
灰系アルカリ剤等にF成分が含有される場合はCa成分
を含有する石灰系アルカリ剤の添加によりフッ化カルシ
ウム等として沈殿させることができる。また、B成分が
含有される場合はMg成分を添加することにより、ホウ
酸マグネシウムとして沈殿させることができる。
【0031】本第9発明の油分含有廃水の処理方法は、
油分及び水分を含有し、更にPb成分を含有する廃液
に、Fe成分及びAl成分のうちの少なくともFe成分
と、硫酸とを含有する廃酸を加えて、油層、油水混合物
層及び水層に分離させ、その後、該各層から各々油、油
水混合物及び水を回収し、次いで、下記の(1)、
(2)及び(3)の工程を順不同に備えることを特徴と
する油分含有廃液の処理方法。 (1)該油に石灰系アルカリ剤を添加し、第1燃料油を
得る工程 (2)該油水混合物に石灰系アルカリ剤を添加し、第2
燃料油を得る工程 (3)該水に水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムの
うちの少なくとも一方を含有する廃アルカリと、石灰系
アルカリ剤を添加し、又は、水酸化ナトリウム及び水
酸化カリウムのうちの少なくとも一方と、Ca成分とを
含有する廃アルカリを添加し、生成する汚泥を脱水しセ
メント原料を得る工程。
【0032】本第9発明は、廃液にFe成分等が含有さ
れる他は、上記第7発明と同様である。また、この廃酸
に関しては、上記第8発明におけると同様である。本第
9発明では、第4工程においてCa成分を石灰系アルカ
リ剤及び/又は廃アルカリにより添加することで、第4
工程において脱水汚泥としてセメント原料を得ることが
できる。また、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリ
ウムを、工業用薬品又は廃アルカリにより添加すること
で、含水率を大きく変化させることなく、脱水汚泥の量
を減ずることができる。これにより、通常行うフィルタ
ープレスによる脱水の処理能力を向上させることができ
る。
【0033】この第4工程において得られる脱水汚泥を
減ずるために添加する水酸化ナトリウムの重量は、水に
含まれるCa成分の重量に対して1.25倍以下(より
好ましくは1.0倍以下、更に好ましくは0.8倍以
下)とすることが好ましい。この1.25倍以下の添加
であれば、これを添加しない場合に比べて、脱水汚泥の
重量は1.1〜1.4分の1(より好ましくは1.2〜
1.4分の1)に減ずることができ、含水率は40〜6
0%に保持することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。本実施例で使用した油分含有廃液は以下
に示すものである。 油分含有廃液:鉄材を切削するために使用した水溶性切
削油含有廃液である。この廃液全体を100%とした場
合に、水溶性切削油を約1%、水分を約99%含有し、
更に、2.5ppmのPb成分を含有する。
【0035】実施例1 分解槽に投入された油分含有廃水約10キロリットル
に、濃度98%の濃硫酸を約50リットル添加し、槽の
底部より水蒸気を導入することで、廃液の温度を60℃
に保持しながら、30分間攪拌した。この後、0.5〜
1時間静置し油層、油水混合層及び水層に十分に分離さ
せた。
【0036】次いで、分解槽の底部から約10キロリッ
トルの水を回収し、上部から約50リットルの油を回収
し、残部から約90リットルの油水混合物を回収した。
このうち油を中和槽に投入し、水酸化カルシウムを10
%含有する石灰乳0.2リットルを添加し、10分攪拌
した。この後、中和槽の内容物を遠心分離装置に投入
し、遠心分離し、47リットルの精製再生重油を得た。
この精製再生重油の発熱量は9000〜10000ca
l/gであった。
【0037】また、上記で得られた油水混合物を別の中
和槽に投入し、水酸化カルシウムを10%含有する石灰
乳4リットルを添加し、10分攪拌した。この後、中和
槽の内容物を静置分離槽に投入し、脱水濾過し、77リ
ットルの低発熱燃料を得た。この低発熱燃料には50%
の油分、及び0.3%の塩素を含有しており、その発熱
量は4000〜6000cal/gであった。
【0038】更に、上記で回収した水を凝集槽に投入
し、Fe成分を10重量%含有するポリ硫酸鉄水溶液約
50リットルと、水酸化カルシウムを10%含有する石
灰乳500リットルとを添加し、pHを9〜10に調整
し、30分間攪拌した。
【0039】この凝集槽の内容物をフィルタープレス装
置に投入し、約400kgの脱水汚泥を得た。この脱水
汚泥は30%の硫酸カルシウム、50%の水分、及び鉄
分等を含有していた。このフィルタープレス後に、約1
0キロリットルの濾液を得た。この濾液は0.02pp
mのPb成分を含有し、生物化学的酸素要求量(以下、
単にBODという。)が4000ppmであった。
【0040】この濾液を中和した後、活性汚泥処理槽に
投入し、3日間活性汚泥処理することによりBODが1
0ppmの水分を得た。また、この活性汚泥処理により
得られた約10kgの汚泥をスクリュープレス脱水し、
前記脱水汚泥と混合し、29.2%の硫酸カルシウム、
50.7%の水分、及び鉄分等を含有するセメント原料
を得た。
【0041】実施例2 分解槽に投入された油分含有廃水約10キロリットル
に、遊離硫酸10%を含有し、鉄分を6%含有する鉄洗
廃酸約500リットルを添加し、槽の底部より水蒸気を
導入することで、廃液の温度を60℃に保持しながら、
30分間攪拌した。この後、0.5〜1時間静置し油
層、油水混合層及び水層を十分に分離させた。
【0042】次いで、実施例1と同様な操作を行うこと
により、46リットルの精製再生重油を得た。この精製
再生重油の発熱量は9000〜10000cal/gで
あった。
【0043】また、上記で得られた油水混合物を別の中
和槽に投入し、実施例1と同様な操作を行うことによ
り、78リットルの低発熱燃料を得た。この低発熱燃料
には50%の油分、及び0.3%の塩素を含有してお
り、その発熱量は4000〜6000cal/gであっ
た。
【0044】更に、上記で回収した水を凝集槽に投入
し、水酸化カルシウムを10%含有する石灰乳500リ
ットルを添加し、pHを9〜10に調整し、30分間攪
拌した。次いで、この凝集槽の内容物をフィルタープレ
ス装置に投入し、約550kgの脱水汚泥を得た。この
脱水汚泥は30%の硫酸カルシウム、50%の水分、及
び鉄分等を含有していた。このフィルタープレス後に、
約10キロリットルの濾液を得た。この濾液は0.02
ppmのPb成分を含有し、BODが4000ppmで
あった。
【0045】この濾液を中和した後、活性汚泥処理槽に
投入し、実施例1と同様な操作を行うことにより、29
%の硫酸カルシウム、51%の水分、及び鉄分等を含有
するセメント原料を得た。
【0046】尚、本発明においては、上記の具体的実施
例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の
範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即
ち、本発明における廃液は、Pb成分等以外にもCl成
分、I成分及びSn成分等、その他のイオン及び化合物
等が含有されていてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明によると、廃液に含まれる油分
を、分離し、精製再生重油及び低発熱燃料として再利用
することができる。また、この分離のために添加する酸
及びアルカリ剤としては、工業薬品及び廃液のいずれを
も適宜、使用することができる。更に、酸及びアルカリ
剤により添加された成分は、他の生成物として回収する
ことができる。この生成物は、廃棄することなく再び別
の用途に利用することができる。更に、この廃液に重金
属成分等が含有される場合であっても、廃液中の水分は
放流が十分に可能である水質にまで浄化することができ
る。また、特定の成分を含有する酸及びアルカリ剤を使
用することで、得られる汚泥はセメント原料として再利
用することができる。従って、廃液を浄化するために、
廃棄物を使用して、新たな廃棄物を生成することなく処
理することができ、廃液の処理により得られる生成物は
全て利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 7/38 C04B 7/38 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 17/00 - 17/12 C02F 1/58 C02F 11/14 C02F 1/62

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油分及び水分を含有する廃液に、酸を加
    えて、油層、油水混合物層及び水層に分離させ、その
    後、該各層から各々油、油水混合物及び水を回収し、次
    いで、下記の(1)及び(2)の工程を順不同に備える
    ことを特徴とする油分含有廃液の処理方法。 (1)該油にアルカリ剤を添加し、第1燃料油を得る工
    程 (2)該油水混合物にアルカリ剤を添加し、第2燃料油
    を得る工程
  2. 【請求項2】 回収された上記水に、アルカリ剤を添加
    し、生成した汚泥を分離し、回収する工程を備える請求
    項1記載の油分含有廃液の処理方法。
  3. 【請求項3】 上記酸は硫酸水溶液であり、上記アルカ
    リ剤はCa成分を含有し、上記汚泥を脱水することによ
    りセメント原料を得る請求項2記載の油分含有廃液の処
    理方法。
  4. 【請求項4】 上記酸は、硫酸を含有する廃酸であり、
    上記アルカリ剤はCa成分を含有し、上記生成した汚泥
    を脱水することによりセメント原料を得る請求項2記載
    の油分含有廃液の処理方法。
  5. 【請求項5】 上記廃液はPb成分を含有し、上記酸
    はFe成分及びAl成分のうちの少なくともFe成分を
    含有する廃酸である、上記アルカリ剤はFe成分及び
    Al成分のうちの少なくともFe成分を含有する、のう
    ちの少なくとも一方である請求項1又は2記載の油分含
    有廃液の処理方法。
  6. 【請求項6】 上記廃液はPb成分を含有し、上記酸は
    Fe成分及びAl成分のうちの少なくともFe成分と、
    硫酸とを含有する廃酸であり、上記アルカリ剤はFe成
    分及びAl成分のうちの少なくともFe成分と、Ca成
    分とを含有し、上記生成した汚泥を脱水することにより
    セメント原料を得る請求項2記載の油分含有廃液の処理
    方法。
  7. 【請求項7】 油分及び水分を含有する廃液に、硫酸を
    含有する酸を加えて、油層、油水混合層及び水層に分離
    させ、その後、該各層から各々油、油水混合物及び水を
    回収し、次いで、下記(1)、(2)及び(3)の工程
    を順不同に備えることを特徴とする油分含有廃液の処理
    方法。 (1)該油に石灰系アルカリ剤を添加し、第1燃料油を
    得る工程 (2)該油水混合物に石灰系アルカリ剤を添加し、第2
    燃料油を得る工程 (3)該水に石灰系アルカリ剤を添加し、生成する汚泥
    を脱水しセメント原料を得る工程
  8. 【請求項8】 上記廃液はPb成分を含有し、上記酸は
    Fe成分及びAl成分のうちの少なくともFe成分を含
    有する廃酸である請求項7記載の油分含有廃液の処理方
    法。
  9. 【請求項9】 油分及び水分を含有し、更にPb成分を
    含有する廃液に、Fe成分及びAl成分のうちの少なく
    ともFe成分と、硫酸とを含有する廃酸を加えて、油
    層、油水混合物層及び水層に分離させ、その後、該各層
    から各々油、油水混合物及び水を回収し、次いで、下記
    の(1)、(2)及び(3)の工程を順不同に備えるこ
    とを特徴とする油分含有廃液の処理方法。 (1)該油に石灰系アルカリ剤を添加し、第1燃料油を
    得る工程 (2)該油水混合物に石灰系アルカリ剤を添加し、第2
    燃料油を得る工程 (3)該水に水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムの
    うちの少なくとも一方を含有する廃アルカリと、石灰系
    アルカリ剤とを添加し、又は、水酸化ナトリウム及び
    水酸化カリウムのうちの少なくとも一方と、Ca成分と
    を含有する廃アルカリを添加し、生成する汚泥を脱水し
    セメント原料を得る工程
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