JPH0751068Y2 - カテーテル用ガイドワイヤー - Google Patents

カテーテル用ガイドワイヤー

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JPH0751068Y2
JPH0751068Y2 JP1989084365U JP8436589U JPH0751068Y2 JP H0751068 Y2 JPH0751068 Y2 JP H0751068Y2 JP 1989084365 U JP1989084365 U JP 1989084365U JP 8436589 U JP8436589 U JP 8436589U JP H0751068 Y2 JPH0751068 Y2 JP H0751068Y2
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勉 加藤
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加藤発条株式会社
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、血管、尿管、気管などにカテーテルを挿入す
る際に用いられるカテーテル用ガイドワイヤーに関す
る。
「従来の技術」 近年、心臓カテーテル検査などでは、血管を切開するこ
となく、経皮的にカテーテルを挿入し、血管に造影剤な
どの薬剤を投与する技術が多く採用されている。
この経皮的にカテーテルを挿入する手順を動脈穿刺を例
に第4図の図面に従って説明する。まず、穿刺針1で動
脈2を穿刺し(a)、次いで、この穿刺針1にガイドワ
イヤー3を挿通し、このガイドワイヤー3を動脈2内に
残して上記穿刺針1を抜く(b)。
次いで、上記ガイドワイヤー3に拡張器4を挿通し、こ
の拡張器4の先端を上記ガイドワイヤー3に沿って滑ら
せて動脈2の中へ押込む(c)。そして、拡張が終了し
たら上記拡張器4を抜去し(d)、その後、カテーテル
5を上記ガイドワイヤー3に沿って滑らせて(e)、こ
のカテーテル5を動脈2内へ挿入する(f)。
そして、上記カテーテル5が上記動脈2の所定の位置ま
で挿入されたら、上記ガイドワイヤー3を抜き、次い
で、カテーテル5を介して動脈2へ造影剤などの薬液を
投与する。
このように、カテーテル5の挿入に際しては、これをガ
イドするガイドワイヤー3が用いられている。なお、カ
テーテル5は、上記のような血管の検査、治療ばかりで
なく、尿管、気管などの人体のあらゆる管状器官の検
査、治療に用いられている。
上記のガイドワイヤーとしては、ステンレス、形状記憶
合金等の金属からなる細い線材をコイル状にして柔軟性
をもたせたもの、上記のような金属からなる線材を芯線
にしてその外周を合成樹脂膜などで覆ったもの、など各
種のものが提案されている。ガイドワイヤーの操作性
は、その先端部の柔軟性に左右されることが多い。
特開昭61-106173号には、形状記憶合金(TiNi合金)か
らなる芯線の先端部を細くして、その外周を合成樹脂膜
で覆ってなるガイドワイヤーが提案されている。このガ
イドワイヤーは、形状記憶合金の超弾性によりしなやか
さをもたすとともに、芯線の先端部を細くして先端部を
更に柔軟にした点に特徴がある。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上記のように芯線の先端部を細くして柔
軟性をもたせる場合、操作性のよい製品を得るために
は、芯線の先端部を極めて高い精度で加工する必要があ
った。また、先端部を十分に柔軟にしようとすると、芯
線の先端部を非常に細くする必要が生じ、先端部の加工
が困難で作業性も悪く、個々の製品における品質のバラ
ツキも大きいものとなっていた。
また、血管や気管にガイドワイヤーを挿入する場合、こ
れらはところどころで分岐しているため、ガイドワイヤ
ー先端を、分岐点で目指す管内に導く必要がある。この
ため、ガイドワイヤーを挿入するとき、その先端を患者
に合わせてその場で適宜くせ付けすることが行なわれて
いる。
しかしながら、上記のように芯線を形状記憶合金で形成
した場合、その先端部を細くして柔軟性をもたせても、
形状記憶合金の超弾性により塑性変形せず、先端部を所
望の方向に曲げてくせ付けすることができなかった。
したがって、本考案の目的は、全体的にしなやかな弾性
を有し、先端部に十分な柔軟性が付与され、しかも先端
部を所望の方向にくせ曲げしやすい、操作性のよいカテ
ーテル用ガイドワイヤーを提供することにある。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案は、形状記憶合金から
なる芯線の外周に合成樹脂膜を被覆してなるカテーテル
用ガイドワイヤーにおいて、前記芯線の先端部を所定長
さ細く形成するとともに、この先端部を焼きなましして
塑性変形しやすくしたことを特徴とする。
「作用」 本考案では、芯線として形状記憶合金を用いたので、形
状記憶合金の超弾性により、全体としてしなやかな弾性
が付与される。また、芯線の先端部を細く形成するとと
もに、先端部を焼きなましして塑性変形しやすくしたの
で、先端部に十分な柔軟性が付与される。更に、外周に
被覆された合成樹脂膜は、血管、尿管、気管などの管状
器官への挿入の際に、その滑りを良好にする。したがっ
て、操作性のよいガイドワイヤーを提供することができ
る。
また、先端部の柔軟性を付与するのに、先端部を細くす
るという手段だけでなく、その部分を焼きなましして材
質自体の剛性を弱めるという手段を併用したので、先端
部の加工精度が比較的ラフであっても所望とする十分な
柔軟性を得ることができ、それによって製造が容易とな
り、個々の製品における品質のバラつきも少なくなる。
更に、芯線の先端部を焼きなましして塑性変形しやすく
したので、ガイドワイヤーの先端部を、血管、気管等の
分岐点で目指す管に導きやすくするように、患者に合わ
せて自由にくせ付けすることができる。
「実施例」 第1図には本考案によるカテーテル用ガイドワイヤーの
一実施例が示されている。
このガイドワイヤー11は、形状記憶合金からなる芯線12
と、その外周を被覆する合成樹脂膜13とから構成されて
いる。芯線12の先端部12aは、テーパ状に細く形成され
ている。
芯線12の形状記憶合金としては、TiNi合金が好ましく用
いられる。芯線12の線材は、例えば形状記憶合金を線状
に成形し、この線を加熱炉に入れて所望の太さになるま
で引き伸ばすことによって製造できる。これによって、
線材は所定の変態点を有するように形状記憶される。
そして、この線材を所望の長さで切断し、先端部をテー
パ状に加工する。このような加工は、例えば先端部をエ
ッチング液に浸漬して徐々に引き上げるというようなエ
ッチングによる方法、切削研磨、スエージング、圧延加
工などの機械的加工方法によって行なうことができる。
こうして芯線12を加工した後、更にその先端部12aを部
分的に加熱処理して焼きなまししている。加熱処理温度
は、550℃以上で焼きなましによって十分な塑性変形が
付与される温度とすればよい。上記温度に加熱した後、
そのまま例えば空気中で放冷すれば、焼きなましがなさ
れる。この場合、先端に近付くほど温度が高くなるよう
な温度勾配を与えて加熱処理してもよい。また、テーパ
状の先端部42aからやや基部寄りの部分まで加熱処理し
てもよい。
このガイドワイヤー11は、このように芯線42の先端部42
aが部分的に加熱処理されて焼きなましされることによ
り、塑性変形しやすくなっている。このため、例えば第
5図に示すように、ガイドワイヤー11の先端を芯金44に
巻き付けると、第6図に示すように、先端が円弧状に曲
がった形にくせ付けすることができる。このように、先
端の形状をくせ付けすることによって、ガイドワイヤー
11の挿入がしやすくなる。
すなわち、第7図は血管にガイドワイヤーを導く状態を
示している。ここで、ガイドワイヤー11を挿入する血管
45は、その先方が枝管46、47に分岐し、更に枝管47の先
方が枝管48、49に分岐している。そして、目的とする検
査又は治療箇所が枝管49にあるとき、ガイドワイヤー11
の先端を図に示すようにくせ曲げしておくことにより、
図の矢印に沿ってガイドワイヤー11の先端を移動して目
的とする枝管49に容易に導くことができる。
芯線12に被覆する合成樹脂膜13としては、例えばシリコ
ン樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、形状記憶樹
脂、親水性樹脂などの各種の樹脂が用いられる。これら
の樹脂は、例えば芯線12にコーティングしたり、樹脂の
チューブを芯線12に被せて熱収縮させたり、芯線12と一
体にモールディングしたりする方法で芯線12に被覆さ
せ、合成樹脂膜13を形成することができる。合成樹脂膜
13の厚さは、芯線12の柔軟性に悪影響を与えない程度の
範囲で適宜設定される。なお、芯線12の先端部12aにお
いて、合成樹脂膜13の先端は丸く形成されていることが
好ましい。
このガイドワイヤー11は、前述のように芯線12の先端部
12aが部分的に加熱処理されて焼きなましされているの
で、テーパ状に細くしたことと相まって極めて柔軟とな
っており、血管等への挿入に際して、その操作性が大幅
に良好となり、満足できる品質を有するものであった。
第2図には、本考案によるカテーテル用ガイドワイヤー
の他の実施例が示されている。
このガイドワイヤー21は、前記実施例と同じく形状記憶
合金からなる芯線22と、その外周を被覆する合成樹脂膜
23とから構成されている。ただし、この実施例では芯線
22の先端部22aが段部22bをなして縮径された形状をなし
ている。先端部22aは、前記と同じく部分的に加熱処理
されて焼きなましされている。
第3図には、本考案によるカテーテル用ガイドワイヤー
の更に他の実施例が示されている。
このガイドワイヤー31は、形状記憶合金からなる2本の
芯線32、33を用い、そのうちの一本の芯線33の先端部33
aを伸ばして、芯線全体として先端部を細くしたもので
ある。芯線33の先端部33aは、前記と同じく部分的に加
熱処理されて焼きなましされている。また、2本の芯線
32、33は、束ねられてそれらの外周を合成樹脂膜34で被
覆されている。
このように、芯線の先端部を細くする構造としては、各
種の構造を採用できる。しかし、最も好ましい態様は、
第1図に示したように、芯線の先端部をテーパ状に細く
した形状である。なお、芯線は、丸線でも角線でもよい
が、あらゆる方向に均等に曲がりやすくするためには、
丸線が最も好ましい。
また、ガイドワイヤー全体の長さ、ガイドワイヤー及び
芯線の太さ、芯線の先端部の長さなどは、目的とする適
用箇所によってそれぞれ都合がよいように適宜定められ
る。
「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、全体としてしなや
かな弾性を有し、先端部が極めて柔軟に形成された操作
性のよいガイドワイヤーを提供することができる。ま
た、加工精度を厳密にしなくても容易に先端部の柔軟性
を得ることができ、それによって製造が容易となり、個
々の製品における品質のバラつきも少なくなる。更に、
先端部の形状を自由にくせ付けできるので、分岐した血
管、気管などの目的とする枝管に、ガイドワイヤーの先
端を導きやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるカテーテル用ガイドワイヤーの一
実施例を示す部分断面図、第2図は本考案によるカテー
テル用ガイドワイヤーの他の実施例を示す部分断面図、
第3図は本考案によるカテーテル用ガイドワイヤーの更
に他の実施例を示す部分断面図、第4図(a),
(b),(c),(d),(e),(f)はカテーテル
挿入手順を示す説明図、第5図は第1図に示すガイドワ
イヤーの先端をくせ曲げする状態を示す図、第6図は上
記のようにしてくせ曲げされたガイドワイヤーの先端を
示す図、第7図は同ガイドワイヤーを分岐した血管の枝
管に導く状態を示す説明図である。 図中、11、21、31はガイドワイヤー、12、22、32、33は
芯線、12a、22a、33aは先端部、13、23、34は合成樹脂
膜である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状記憶合金からなる芯線の外周に合成樹
    脂膜を被覆してなるカテーテル用ガイドワイヤーにおい
    て、前記芯線の先端部を所定長さ細く形成するととも
    に、この先端部を焼きなましして塑性変形しやすくした
    ことを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤー。
JP1989084365U 1989-07-18 1989-07-18 カテーテル用ガイドワイヤー Expired - Lifetime JPH0751068Y2 (ja)

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JPH0324144U JPH0324144U (ja) 1991-03-13
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