JPH0751030A - 液状コーンスープ - Google Patents

液状コーンスープ

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JPH0751030A
JPH0751030A JP5218063A JP21806393A JPH0751030A JP H0751030 A JPH0751030 A JP H0751030A JP 5218063 A JP5218063 A JP 5218063A JP 21806393 A JP21806393 A JP 21806393A JP H0751030 A JPH0751030 A JP H0751030A
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JP
Japan
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soup
corn
oil
corn soup
liquid
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JP5218063A
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English (en)
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Hideki Mori
秀樹 森
Haruko Sasakura
治子 笹倉
Yoshinobu Nakajima
義信 中島
Hideo Maeda
秀夫 前田
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない油脂含有量であっても、コク、乳風味
が増強され、また油脂含量が多くてもベタベタと油っぽ
くならない、液状コーンスープを提供する。 【構成】 水、コーン、食塩、そして肉エキス、野菜エ
キス及び蛋白質加水分解物から選ばれた少なくとも一種
の調味成分からなる液状コーンスープであって、更にそ
の全体量に対して0.5〜5重量%の、粒子径が1μm
以下の油滴の状態で分散されている油脂が含まれている
ことを特徴とする液状コーンスープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状コーンスープに関
し、特に、水、牛乳などを加えることなく、そのまま温
めたり、冷やしたりして飲食する液状タイプで、コク、
乳風味が更に増強された液状コーンスープに関する。
【0002】
【従来の技術】スープは、食生活の洋風化にともない一
般の家庭でも日常食として作られるようになり、また缶
詰食品、レトルトパウチ食品などの形態でも市販されて
おり、その種類は多品種に及んでいる。中でもコーンス
ープは子供から大人にまで広く好まれ、飲食されてい
る。コーンスープは、水に、コーン粒(通常、スイート
コーン粒)を砕いたものあるいは粉砕して裏ごししたも
の、食肉(牛肉、鶏肉などの獣鳥肉、魚介類などの肉や
骨)あるいは野菜、海草類などを煮出して作った煮出し
汁(エキス分)、あるいはこれをペースト状、固形にし
たもの、油脂、調味料、及び香辛料などの材料を加えて
調理することによって作られるが、より濃厚で、クリー
ムのような滑らか感のあるものが好まれる昨今において
は、更に穀粉、あるいは脱脂粉乳、生クリーム、牛乳な
どの乳成分を加えた、所謂クリーム(ポタージュ)スー
プがその主流となっている。
【0003】ところで、上記のような液状のコーンスー
プの濃厚さ、コクまたクリームのような滑らか感のある
乳風味は、一般に含有油脂量が多くなるほど増加する
が、余り多くなると反対にベタベタと油っぽくなり、お
いしさも低下する傾向にある。このため、通常の製品に
おいては、スープの中に含まれる油脂量は、多くても5
重量%程度である場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の検討による
と、従来の液状のコーンスープにおいては、生クリーム
などの乳脂成分を含有させたものであっても、更にコク
や乳風味を増強して改良する余地があることが判明し
た。そこで、本発明の目的は、少ない油脂含有量であっ
ても、コク、乳風味が増強され、また油脂含量が多くて
も、ベタベタと油っぽくならない液状コーンスープを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来より市
販されている液状のコーンスープについて、含有されて
いる油脂と得られるコク(うま味)、乳風味との関係に
ついて検討した。それによると、油脂はスープの中では
油滴の状態で存在しているが、従来の液状コーンスープ
に含まれている油滴の多くは、比較的大きな粒子径(3
〜20μm)で存在していることがわかった。そして本
発明者の更なる研究によると、上記のような通常の粒子
径より更に微細な粒子径となるように油滴の粒子径を調
整すると、従来のコーンスープに増して更にコク、乳風
味が増強されたコーンスープが得られることを見出し、
本発明を完成したものである。このように微細な粒子径
の油滴を多く存在させることによって、コク、乳風味が
強化される理由は明らかではないが、スープの中での油
滴の分散状態が更に高められ、その結果、コク、乳風味
が更に感じ易くなるためと推測される。また、油脂を上
記のような特定の構成にすると、油脂としてバター、生
クリームなどの乳脂成分を含まない場合であっても、あ
たかもこれらの乳脂成分を使用したような濃厚なコク
(うま味)、乳風味が付与されることもわかった。
【0006】本発明は、水、コーン、食塩、そして肉エ
キス、野菜エキス及び蛋白質加水分解物から選ばれた少
なくとも一種の調味成分からなる液状コーンスープであ
って、更にその全体量に対して0.5〜5重量%の、粒
子径が1μm以下の油滴の状態で分散されている油脂が
含まれていることを特徴とする液状コーンスープ(以下
単に、コーンスープと称す。)にある。
【0007】以下に、本発明のコーンスープについて説
明する。本発明のコーンスープは、含有されている油脂
が、その全体量に対して0.5〜5重量%の、粒子径が
1μm以下の油滴の状態で分散されていることを特徴と
してる以外は、従来から知られているコーンスープと変
わりなく構成することができる。すなわち、本発明の液
状コーンスープにおいても、通常コーンスープに含まれ
ている成分、例えば、水、油脂、コーン、食塩、そして
肉エキス、野菜エキス及び蛋白質加水分解物から選ばれ
た少なくとも一種の調味成分が使用でき、更に、目的に
応じて、食塩以外の調味料、香辛料、更に穀粉、脱脂粉
乳、牛乳、生クリームなどの乳成分を含ませることがで
きる。
【0008】以下に、本発明で使用する上記成分につい
て説明する。油脂は、食用であれば特に制限されず、植
物性油脂、動物性油脂の何れでも良い。例えば、ヤシ
油、菜種油、大豆油、コーン油、ポークファット、ビー
フファット、チキンファットなどを挙げることができ
る。また、これらの硬化油、分別油、エステル交換油な
ども使用できる。そしてこれらの油脂は単独でも二種類
以上を混合して使用してもよい。油脂は、スープ中に粒
子径が1μm以下の油滴の状態で分散されており、その
全体量に対して0.5〜5重量%の量で含有されてい
る。
【0009】コーンは、通常使用されているスィートコ
ーンが好ましいが、通常のとうもろこし(インディアン
コーン)などでも良い。またコーンの使用形態も問わな
い。例えば、粒のままでも良いし、これを砕いたり、擂
り潰したものでも良く、更にこれを裏ごししたペースト
状でも、粉末状でも良い。コーンの使用量は、目的とす
るコーンスープによって調整されるために、任意である
が、一般に、スープの全量に対して固形分で0.5〜8
重量%である。
【0010】スープには、調味料として食塩が必ず含ま
れており、その使用量は、通常5重量%以下である。
【0011】肉エキス、野菜エキス及び/又は蛋白質加
水分解物から選ばれた少なくとも一種の調味成分は、一
般にうま味成分として含まれている。肉エキスは、牛
肉、豚肉、鶏肉、マトンなどの獣鳥肉、あるいは魚介類
などの肉や骨を、また、野菜エキスは野菜、海草類など
のをそれぞれ煮出して作った煮出し汁(抽出物)、ある
いはこれをペースト状、固形、顆粒状にしたものが挙げ
られ、これらのエキスは、原料から直接抽出しても良い
し、あるいは市販品を利用しても良い。また、蛋白質加
水分解物は、動植物の蛋白質を化学的に加水分解したも
のなどで、これらの例としては、ブラウンストック(あ
るいは、これに香辛料などを加えたブイヨン)、ホワイ
トストック、フィッシュストック、ベジタブルストック
などの市販品を挙げることができる。上記のエキス、蛋
白質加水分解物は、目的に応じ単独又は組み合わせて使
用することができる。上記の調味成分の使用量は、目的
とするコーンスープによって調整されるために、任意で
あるが、一般に、スープの全量に対して固形分として
0.05〜5重量%である。
【0012】本発明の液状コーンスープは、上記のよう
な成分で構成されるが、任意成分として、スープの好み
に応じて種々の成分を添加することができる。例えば、
食塩以外の調味料、香辛料、穀粉、そして脱脂粉乳、牛
乳、生クリームなどの乳成分を挙げることができる。食
塩以外の調味料としては、砂糖などの糖類、食酢、ワイ
ンビネガー、そしてグルタミン酸ソーダなどの化学調味
料を挙げることができる。また、香辛料としては、胡
椒、とうがらし、各種香草などのが挙げられ、更に穀粉
としては、例えば、馬鈴薯澱粉、小麦粉澱粉、コーンス
ターチ、あるいは米粉などを挙げることができる。
【0013】本発明のコーンスープは、上記の成分を利
用して例えば、以下のように調製することができる。 液状コーンクリーム(ポタージュ)スープの製法 調理釜に、水、コーン粒をすり潰し裏ごししたもの、肉
エキス、野菜エキス及び/又は蛋白質加水分解物、油
脂、調味料、香辛料、そしてベシャメルソース(クリー
ム入りホワイトソース)を加えて、加熱調理した後、最
後に、得られたスープを高圧乳化(均質化)処理するこ
とにより調製できる。本発明においては、高圧乳化処理
は、200〜600kgf/cm2 の条件(更に好まし
くは、300〜500kgf/cm2 の条件)で行うこ
とが好ましい。この高圧乳化処理を、含有されている油
脂がその全体量に対して、0.5〜5重量%の、1μm
以下の体積平均粒子径の油滴の状態で分散されているよ
うに繰り返し行う。得られたコーンクリーム(ポタージ
ュ)スープ中の油脂の油滴は、暖める程度の加熱下ある
いは通常の攪拌では、ほとんど変化なく製造時の粒子径
分布で存在する。このため、コク(うま味)があり、か
つ乳風味が更に強化されたコーンスープとなる。なお、
上記コーンスープは、コーンクリーム(ポタージュ)ス
ープの調製法の一例を示したものであるが、牛乳などの
乳成分を使用しないコーンスープの調製においても基本
的には同様な方法で調製できる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を記載し、本発明を
更に具体的に説明する。なお、「%」は重量%を意味す
る。 [実施例1] (液状コーンスープA及びBの調製)乳糖33%、スイ
ートコーン粉末21%、脱脂粉乳18%、グラニュー糖
11%、α−デンプン9%、食塩5%。グルタミン酸ソ
ーダ2%、及びオニオンエキス1%の混合物10重量部
に対して、90重量部の熱湯を注ぎ、充分攪拌した。上
記混合液に対し、それぞれ油分3%、6%となるように
ナタネ油を添加し、マントンガウリンホモジナイザー
(15M−8TA型、マントンガウリン社製)にて均質
化処理(均質化条件:400kgf/cm2 ;3パス)
を行い、本発明に従う液状コーンスープA及びBを得
た。
【0015】[比較例1] (液状コーンスープa及びbの調製)上記実施例1にお
いて、均質化処理をホモミキサー(特殊機化工業(株)
製)を用いて8000rpm、2分間の条件で行った以
外は、実施例1と同様にして比較用の液状のコーンスー
プa及bを得た。
【0016】[比較例2] (液状コーンスープcの調製)上記実施例1において、
ナタネ油の添加量を2%に変えた以外は、実施例1と同
様にして比較用の液状のコーンスープcを得た。
【0017】[液状コーンスープとしての評価]スープ
中の0.88μm以下の油分量を以下の方法で測定し
た。そして風味評価(乳味、コク(うま味))及び油っ
ぽさの評価を行った。得られた各コーンスープ(A及び
B、a、b及びc)3gに対して、2%ドデシル硫酸ナ
トリウム水溶液45gを加え、スパーテルで充分攪拌し
た。この液を保留径7μmの濾紙(ADVANTEC 5A )で濾
過した。濾液の粒度分布をレーザー回折式粒度分布計
((株)島津製作所製、SALD−1100)で測定し
た。更に濾液より油分をクロロホルム−メタノール(容
積比2:1)にて抽出、ガスクロマトグラフィーでその
油量を定量した。 ガスクロマトグラフィによる分析条件 ガスクロマトグラフィー装置:(株)島津製作所 GC
−15A カラム:J & W SCIENTIFIC DB1 30N(FILM THICKNESS
0.1μm ) キャリヤガス:ヘリウム 温度条件:初期温度 80℃(ホールド時間 0分) 昇温速度 10℃/分 最終温度 335℃(ホールド時間 15分) 上記、粒度分布、ガスクロマトグラフィー分析油量をも
とに、コーンスープに含まれる0.88μm以下の油量
を算出した。結果を以下の表1に示す。
【0018】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 液状コーン 添加油分 0.88μm以下 風味評価 スープ (%) の油分量(重量%) 乳味・コク 油っぽさ ──────────────────────────────────── 実施例 A 3 0.6 強い 弱い 1 B 6 1.4 強い 弱い ──────────────────────────────────── 比較例 a 3 0.0 弱い 弱い 1 b 6 0.0 やや弱い 強い 比較例 2 c 2 0.1 やや弱い 弱い ────────────────────────────────────
【0019】上記表1に示された結果から明らかなよう
に、0.88μm以下の粒子径を有する油滴を含有する
本発明に従う液状コーンスープ(A及びB)は、比較用
の液状コーンスープ(a、b及びc)に比べ、コク(う
ま味)があり、乳風味が強く感じられた。またベタベタ
とした油っぽさは弱く感じられた。
【0020】[実施例2] (液状コーンクリームスープDの調製)スイートコーン
を2本用意し、皮と毛を除いた後、包丁で粒をそぎ落と
した。鍋にバター15gを溶かし、薄切りにした玉ねぎ
1/2個分を加え、しんなりするまで炒めた。更にさき
ほどのスイートコーンの粒を加えて炒めた。水200g
と市販固型スープ1/2個を加え煮立たせ、その後弱火
にして蓋をし、20分煮た。ミキサーにかけた後、牛乳
400g、食塩1g、及び生クリーム20gを加えた。
最後に全体を上記実施例1で用いたマントンゴウリンホ
モジナイザーにて均質化処理(均質化条件:400kg
f/cm2 ;3パス)して、本発明に従う液状コーンス
ープDを得た。スープの中の油脂含有量は、6%であっ
た。
【0021】[比較例2] (液状コーンスープdの調製)上記実施例2において、
均質化処理を行わなかった以外は、実施例2と同様にし
て比較用の液状のコーンスープdを得た。
【0022】[液状コーンスープとしての評価]得られ
た液状コーンクリームスープD及びdについて、スープ
中の0.88μm以下の油分量を実施例1と同様な方法
で測定した。また、同様にして風味評価(乳味、コク
(うま味))及び油っぽさの評価も行った。結果を表2
に示す。
【0023】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── 液状コーン 0.88μm以下 風味評価 クリームスープ の油分量(重量%) 乳味・コク 油っぽさ ──────────────────────────────────── 実施例2 D 2.1 強い 弱い ──────────────────────────────────── 比較例2 d 0.1 弱い 強い ────────────────────────────────────
【0024】上記表1に示された結果から明らかなよう
に、0.88μm以下の粒子径を有する油滴を含有する
本発明に従う液状コーンスープ(D)は、比較用の液状
コーンスープ(d)に比べ、コク(うま味)があり、乳
風味が強く感じられた。またベタベタとした油っぽさは
弱く感じられた。
【0025】
【発明の効果】本発明の液状コーンスープは、少ない含
有油脂量に拘らず、コク、乳風味が更に増強され、また
油脂含量が多くてもベタベタと油ぽくならない、食感の
優れたコーンスープとなる。特に、充分な量の微粒子の
油滴の存在によって、乳脂を使用しないにも拘らず、良
好な乳風味、コクが得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】以下に、本発明のコーンスープについて説
明する。本発明のコーンスープは、含有されている油脂
が、その全体量に対して0.5〜5重量%の、粒子径が
1μm以下の油滴の状態で分散されていることを特徴と
してる以外は、従来から知られているコーンスープと
変わりなく構成することができる。すなわち、本発明の
液状コーンスープにおいても、通常コーンスープに含ま
れている成分、例えば、水、油脂、コーン、食塩、そし
て肉エキス、野菜エキス及び蛋白質加水分解物から選ば
れた少なくとも一種の調味成分が使用でき、更に、目的
に応じて、食塩以外の調味料、香辛料、更に穀粉、脱脂
粉乳、牛乳、生クリームなどの乳成分を含ませることが
できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】肉エキス、野菜エキス及び/又は蛋白質加
水分解物から選ばれた少なくとも一種の調味成分は、一
般にうま味成分として含まれている。肉エキスは、牛
肉、豚肉、鶏肉、マトンなどの獣鳥肉、あるいは魚介類
などの肉や骨を、また、野菜エキスは野菜、海草類な
それぞれ煮出して作った煮出し汁(抽出物)、あるい
はこれをペースト状、固形、顆粒状にしたものが挙げら
れ、これらのエキスは、原料から直接抽出しても良い
し、あるいは市販品を利用しても良い。また、蛋白質加
水分解物は、動植物の蛋白質を化学的に加水分解したも
のなどで、これらの例としては、ブラウンストック(あ
るいは、これに香辛料などを加えたブイヨン)、ホワイ
トストック、フィッシュストック、ベジタブルストック
などの市販品を挙げることができる。上記のエキス、蛋
白質加水分解物は、目的に応じ単独又は組み合わせて使
用することができる。上記の調味成分の使用量は、目的
とするコーンスープによって調整されるために、任意で
あるが、一般に、スープの全量に対して固形分として
0.05〜5重量%である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明の液状コーンスープは、上記のよう
な成分で構成されるが、任意成分として、スープの好み
に応じて種々の成分を添加することができる。例えば、
食塩以外の調味料、香辛料、穀粉、そして脱脂粉乳、牛
乳、生クリームなどの乳成分を挙げることができる。食
塩以外の調味料としては、砂糖などの糖類、食酢、ワイ
ンビネガー、そしてグルタミン酸ソーダなどの化学調味
料を挙げることができる。また、香辛料としては、胡
淑、とうがらし、各種香草などが挙げられ、更に穀粉と
しては、例えば、馬鈴薯澱粉、小麦粉澱粉、コーンスタ
ーチ、あるいは米粉などを挙げることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明のコーンスープは、上記の成分を利
用して例えば、以下のように調製することができる。 液状コーンクリーム(ポタージュ)スープの製法 調理釜に、水、コーン粒をすり潰し裏ごししたもの、肉
エキス、野菜エキス及び/又は蛋白質加水分解物、油
脂、調味料、香辛料、そしてベシャメルソース(クリー
ム入りホワイトソース)を加えて、加熱調理した後、最
後に、得られたスープを高圧乳化(均質化)処理するこ
とにより調製できる。本発明においては、高圧乳化処理
は、200〜600kgf/cmの条件(更に好まし
くは、300〜500kgf/cmの条件)で行うこ
とが好ましい。この高圧乳化処理を、含有されている油
脂がその全体量に対して、0.5〜5重量%の、1μm
以下の粒子径の油滴の状態で分散されているように繰り
返し行う。得られたコーンクリーム(ポタージュ)スー
プ中の油脂の油滴は、暖める程度の加熱下あるいは通常
の攪拌では、ほとんど変化なく製造時の粒子径分布で存
在する。このため、コク(うま味)があり、かつ乳風味
が更に強化されたコーンスープとなる。なお、上記コー
ンスープは、コーンクリーム(ポタージュ)スープの調
製法の一例を示したものであるが、牛乳などの乳成分を
使用しないコーンスープの調製においても基本的には同
様な方法で調製できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】[比較例1] (液状コーンスープa及びbの調製)上記実施例1にお
いて、均質化処理をホモミキサー(特殊機化工業(株)
製)を用いて8000rpm、2分間の条件で行った以
外は、実施例1と同様にして比較用の液状のコーンスー
プa及bを得た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】[液状コーンスープとしての評価]スープ
中の0.88μm以下の油分量を以下の方法で測定し
た。そして風味評価(乳味、コク(うま味) 及び油っ
ぽさの評価)を行った。得られた各コーンスープ(A及
びB、a、b及びc)3gに対して、2%ドデシル硫酸
ナトリウム水溶液45gを加え、スパーテルで充分攪拌
した。この液を保留径7μmの濾紙(ADVANTEC
5A)で濾過した。濾液の粒度分布をレーザー回折式
粒度分布計((株)島津製作所製、SALD−110
0)で測定した。更に濾液より油分をクロロホルムーメ
タノール(容積比2:1)にて抽出、ガスクロマトグラ
フィーでその油量を定量した。 ガスクロマトグラフィによる分析条件 ガスクロマトグラフィー装置:(株)島津製作所 GC
−15A カラム:J&W SCIENTIFIC DB1 30
N(FILM THICKNESS 0.1μm) キャリヤガス:ヘリウム 温度条件:初期温度 80℃(ホールド時間 0分) 昇温速度 10℃/分 最終温度 335℃(ホールド時間 15分) 上記、粒度分布、ガスクロマトグラフィー分析油量をも
とに、コーンスープに含まれる0.88以m以下の油量
を算出した。結果を以下の表1に示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】[液状コーンスープとしての評価]得られ
た液状コーンクリームスープD及びdについて、スープ
中の0.88μm以下の油分量を実施例1と同様な方法
で測定した。また、同様にして風味評価(乳味、コク
(うま味)及び油っぽさの評価も行った。結果を表2
に示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【発明の効果】本発明の液状コーンスープは、少ない含
有油脂量に拘らず、コク、乳風味が更に増強され、また
油脂含量が多くてもベタベタと油ぽくならない、食感
の優れたコーンスープとなる。特に、充分な量の微粒子
の油滴の存在によって、乳脂を使用しないにも拘らず、
良好な乳風味、コクが得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、コーン、食塩、そして肉エキス、野
    菜エキス及び蛋白質加水分解物から選ばれた少なくとも
    一種の調味成分からなる液状コーンスープであって、更
    にその全体量に対して0.5〜5重量%の、粒子径が1
    μm以下の油滴の状態で分散されている油脂が含まれて
    いることを特徴とする液状コーンスープ。
JP5218063A 1993-08-09 1993-08-09 液状コーンスープ Pending JPH0751030A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10313798A (ja) * 1997-05-19 1998-12-02 House Foods Corp 油脂含有食品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10313798A (ja) * 1997-05-19 1998-12-02 House Foods Corp 油脂含有食品

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