JPH075100Y2 - クレーンの吊具傾動装置 - Google Patents
クレーンの吊具傾動装置Info
- Publication number
- JPH075100Y2 JPH075100Y2 JP1454088U JP1454088U JPH075100Y2 JP H075100 Y2 JPH075100 Y2 JP H075100Y2 JP 1454088 U JP1454088 U JP 1454088U JP 1454088 U JP1454088 U JP 1454088U JP H075100 Y2 JPH075100 Y2 JP H075100Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheave
- trolley
- tilting
- container
- crane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、巻上ドラムから繰出された左右一対のロープ
を前脚に設けられた左右一対のシーブと、ブーム上に横
行自在に支持された補トロリ上のシーブ及び主トロリ上
のシーブを介してコンテナ吊具に連結したクレーンに関
するものである。
を前脚に設けられた左右一対のシーブと、ブーム上に横
行自在に支持された補トロリ上のシーブ及び主トロリ上
のシーブを介してコンテナ吊具に連結したクレーンに関
するものである。
[従来の技術] 従来、橋形クレーンやコンテナクレーンにあって、その
ブーム前方側に主トロリを、ブーム後方側に補トロリを
横行自在に設け、荷揚げ用の巻上ドラムの左右一対のロ
ープを、ガータ上に左右一対設けられたシーブと、主ト
ロリ上のシーブ及び補トロリ上のシーブを介してコンテ
ナ吊具の左右に連結したものが知られている(実公昭46
−19529号)。つまり、この種のクレーンあって、主ト
ロリの他に補トロリを設けたのは、主トロリの陸側への
横行時に、補トロリを主トロリと同じ陸側へ横行させる
ことによって、巻上ドラムのロープの弛みをなくし、そ
の損傷をなくすことができるようになるからである。
ブーム前方側に主トロリを、ブーム後方側に補トロリを
横行自在に設け、荷揚げ用の巻上ドラムの左右一対のロ
ープを、ガータ上に左右一対設けられたシーブと、主ト
ロリ上のシーブ及び補トロリ上のシーブを介してコンテ
ナ吊具の左右に連結したものが知られている(実公昭46
−19529号)。つまり、この種のクレーンあって、主ト
ロリの他に補トロリを設けたのは、主トロリの陸側への
横行時に、補トロリを主トロリと同じ陸側へ横行させる
ことによって、巻上ドラムのロープの弛みをなくし、そ
の損傷をなくすことができるようになるからである。
しかし、船体の甲板が傾いた場合に、その傾きに対応し
て、コンテナ吊具を傾動させる簡便な手段はない。
て、コンテナ吊具を傾動させる簡便な手段はない。
[考案が解決しょうとする課題] そのため従来は、船体の甲板が傾いている場合には、コ
ンテナ吊具側には、何の調整も行わず水平な状態の甲板
として、コンテナの積降しをおこなわなければならず、
コンテナや甲板を傷付けたり、破損させたりすることが
多かった。
ンテナ吊具側には、何の調整も行わず水平な状態の甲板
として、コンテナの積降しをおこなわなければならず、
コンテナや甲板を傷付けたり、破損させたりすることが
多かった。
本考案は、このような課題に応えて創案されたもので、
船体の甲板等のコンテナの置場の傾斜度に順応して、簡
易・迅速にコンテナ吊具を傾動することができる新規な
吊具傾動装置を提供することにある。
船体の甲板等のコンテナの置場の傾斜度に順応して、簡
易・迅速にコンテナ吊具を傾動することができる新規な
吊具傾動装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、ブーム上に主ト
ロリと補トロリとを横行自在に設けたクレーンにおい
て、前脚に立設された左右一対のシーブブラケットにそ
の上部に水平軸回りに回動自在に揺動体の上端部を軸着
すると共に、これら揺動体の下端部に回転自在にシーブ
を軸着し、巻上ドラムから繰り出された左右一対のロー
プを、上記シーブブラケットのシーブ、上記補トロリ上
のシーブ及び主トロリ上のシーブを介してコンテナ吊具
の左右に連結し、上記各シーブブラケットの中間部にそ
れぞれピンを介して傾動用シリンダを取り付け、それら
傾動用シリンダから出没されるロッドの先端部を揺動体
の中間部にそれぞれ接続したものである。
ロリと補トロリとを横行自在に設けたクレーンにおい
て、前脚に立設された左右一対のシーブブラケットにそ
の上部に水平軸回りに回動自在に揺動体の上端部を軸着
すると共に、これら揺動体の下端部に回転自在にシーブ
を軸着し、巻上ドラムから繰り出された左右一対のロー
プを、上記シーブブラケットのシーブ、上記補トロリ上
のシーブ及び主トロリ上のシーブを介してコンテナ吊具
の左右に連結し、上記各シーブブラケットの中間部にそ
れぞれピンを介して傾動用シリンダを取り付け、それら
傾動用シリンダから出没されるロッドの先端部を揺動体
の中間部にそれぞれ接続したものである。
[作用] 左右の傾動用シリンダのロッドの出没長さを左右におい
て変化させるとシーブからコンテナ吊具までのロープの
長さが左右不均一となり、そのコンテナ吊具は左右に傾
動し、コンテナを積降しする船体の甲板の傾斜度に順応
させることが可能となる。
て変化させるとシーブからコンテナ吊具までのロープの
長さが左右不均一となり、そのコンテナ吊具は左右に傾
動し、コンテナを積降しする船体の甲板の傾斜度に順応
させることが可能となる。
したがって、コンテナや甲板を傷付けたり、破損させた
りすることがない。
りすることがない。
[実施例] 以下、本考案の好適実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図は、本考案の吊具傾動装置の概要を示す斜視図で
ある。
ある。
図示するように、この吊具傾動装置1は、クレーン機械
室31に設けた巻上ドラム2から繰出された左右一対のロ
ープ3を、前脚4に設けられた左右一対のシーブ5と、
ブーム6上に横行自在に支持された補トロリ7上のシー
ブ8及び主トロリ9上のシーブ10を介してコンテナ吊具
11に連結したクレーン12において、上記前脚4に設けら
れた左右一対のシーブ5にそれぞれを前後に移動するた
めの移動装置13を設けて構成されている。
室31に設けた巻上ドラム2から繰出された左右一対のロ
ープ3を、前脚4に設けられた左右一対のシーブ5と、
ブーム6上に横行自在に支持された補トロリ7上のシー
ブ8及び主トロリ9上のシーブ10を介してコンテナ吊具
11に連結したクレーン12において、上記前脚4に設けら
れた左右一対のシーブ5にそれぞれを前後に移動するた
めの移動装置13を設けて構成されている。
具体的には、この移動装置13は、前脚4の上端面の左右
に立設される一対のシーブブラケット14の各上方にピン
15を介して揺動体16の上端部を枢着し、この揺動体16の
下端部にピン17にて上方のシーブ5を軸着しており、こ
の揺動体16の中間には、上記ブラケット14の中間部にピ
ン18を介して取付けられている傾動用シリンダ19から出
没するロッド20の先端が連結されている。
に立設される一対のシーブブラケット14の各上方にピン
15を介して揺動体16の上端部を枢着し、この揺動体16の
下端部にピン17にて上方のシーブ5を軸着しており、こ
の揺動体16の中間には、上記ブラケット14の中間部にピ
ン18を介して取付けられている傾動用シリンダ19から出
没するロッド20の先端が連結されている。
なお、この実施例では、上段のシーブ5と下段のシーブ
52とが組をなし、下段のシーブ52を第2図に示すよう
に、前脚4の下方に設けたブラケット21に軸支して揺動
しないようになっている。
52とが組をなし、下段のシーブ52を第2図に示すよう
に、前脚4の下方に設けたブラケット21に軸支して揺動
しないようになっている。
また、この実施例のように、上段のシーブ5と下段のシ
ーブ52との2段を組として左右一対とせず、1段のシー
ブ(図示略)を左右一対とすることもある。その場合に
は、その1段のシーブが揺動できるようにすることは勿
論である。
ーブ52との2段を組として左右一対とせず、1段のシー
ブ(図示略)を左右一対とすることもある。その場合に
は、その1段のシーブが揺動できるようにすることは勿
論である。
次に、この実施例の作用を説明する。
第1図において、右側の傾動用シリンダ19のロッド20を
伸長させることで揺動体16を時計廻りに回転させると、
この揺動体16に軸着されている上段のシーブ51は実線に
示す位置まで前進し、その前進した長さlだけ吊具11を
引き上げる。
伸長させることで揺動体16を時計廻りに回転させると、
この揺動体16に軸着されている上段のシーブ51は実線に
示す位置まで前進し、その前進した長さlだけ吊具11を
引き上げる。
他方、左側の傾動用シリンダ19のロッド20を没却させる
ことで揺動体16を反時計廻りに回転させると、この揺動
体16に軸支されている上段のシーブ5は実線に示す位置
まで後退し、その後退した長さlだけ吊具11を引降す そのため、この吊具11に把持されているコンテナ22は鎖
線の状態から実線の状態に傾く。
ことで揺動体16を反時計廻りに回転させると、この揺動
体16に軸支されている上段のシーブ5は実線に示す位置
まで後退し、その後退した長さlだけ吊具11を引降す そのため、この吊具11に把持されているコンテナ22は鎖
線の状態から実線の状態に傾く。
なお、以上述べた傾動操作では、左側のシリンダ19のロ
ッド20を没却させ、右側のシリンダ19のロッド20を伸長
させたけれども、その逆の傾動操作を行うこともある。
さらに、左右いずれか一側のシリンダ19のロッド20のみ
を伸長させ、又は没却させることもあり、この際のコン
テナ22の傾斜の度合は小さい。
ッド20を没却させ、右側のシリンダ19のロッド20を伸長
させたけれども、その逆の傾動操作を行うこともある。
さらに、左右いずれか一側のシリンダ19のロッド20のみ
を伸長させ、又は没却させることもあり、この際のコン
テナ22の傾斜の度合は小さい。
このように、コンテナ吊具11の傾きを調節するための装
置(揺動体16,傾動用シリンダ19,シーブ5)を、横行ト
ロリ(荷役トロリ)に設けるのではなく、前脚4に設
け、主トロリ9を横行させるための力を軽減すること
ができ、また制動のためのブレーキ系統の能力を強化す
る必要もなくなり、さらに、傾動用シリンダ19に作動流
体を供給するためのケーブル(図示せず)を主トロリ9
と同期させて移動させる必要がなくその損傷をなくすこ
とができる。
置(揺動体16,傾動用シリンダ19,シーブ5)を、横行ト
ロリ(荷役トロリ)に設けるのではなく、前脚4に設
け、主トロリ9を横行させるための力を軽減すること
ができ、また制動のためのブレーキ系統の能力を強化す
る必要もなくなり、さらに、傾動用シリンダ19に作動流
体を供給するためのケーブル(図示せず)を主トロリ9
と同期させて移動させる必要がなくその損傷をなくすこ
とができる。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、下記の効果を発揮
する。
する。
(1)コンテナ吊具の左右の傾きをコンテナの着床地の
傾きに合わせて調節することができるので、その作業性
を改善することができると共に着床地に対するコンテナ
の損傷を防ぐことができる。
傾きに合わせて調節することができるので、その作業性
を改善することができると共に着床地に対するコンテナ
の損傷を防ぐことができる。
(2)コンテナ吊具の傾きを調節するための装置を従来
のように横行トロリに直接設けずに前脚に設けたので、
トロリを横行させるための力を軽減することができる。
のように横行トロリに直接設けずに前脚に設けたので、
トロリを横行させるための力を軽減することができる。
(3)傾動用シリンダに作動流体を供給する流体供給系
の損傷を防止することができ、装置を簡素化することが
できる。
の損傷を防止することができ、装置を簡素化することが
できる。
第1図は本考案の吊具傾動装置の概要を示す斜視図、第
2図は同上吊具傾動装置の要部の側断面図である。 図中1は吊具傾動装置、2は巻上ドラム、3はロープ、
4は前脚、5は前脚に設けられるシーブ、6はブーム、
7は補トロリ、8は補トロリ上のシーブ、9は主トロ
リ、10は主トロリ上のシーブ、11はコンテナ吊具、13は
移動装置である。
2図は同上吊具傾動装置の要部の側断面図である。 図中1は吊具傾動装置、2は巻上ドラム、3はロープ、
4は前脚、5は前脚に設けられるシーブ、6はブーム、
7は補トロリ、8は補トロリ上のシーブ、9は主トロ
リ、10は主トロリ上のシーブ、11はコンテナ吊具、13は
移動装置である。
Claims (1)
- 【請求項1】ブーム上に主トロリと補トロリとを横行自
在に設けたクレーンにおいて、前脚に立設された左右一
対のシーブブラケットにその上部に水平軸回りに回動自
在に揺動体の上端部を軸着すると共に、これら揺動体の
下端部に回転自在にシーブを軸着し、巻上ドラムから繰
り出された左右一対のロープを、上記シーブブラケット
のシーブ、上記補トロリ上のシーブ及び主トロリ上のシ
ーブを介してコンテナ吊具の左右に連結し、上記各シー
ブブラケットの中間部にそれぞれピンを介して傾動用シ
リンダを取り付け、それら傾動用シリンダから出没され
るロッドの先端部を揺動体の中間部にそれぞれ接続した
ことを特徴とするクレーンの吊具傾動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1454088U JPH075100Y2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | クレーンの吊具傾動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1454088U JPH075100Y2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | クレーンの吊具傾動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01118984U JPH01118984U (ja) | 1989-08-11 |
JPH075100Y2 true JPH075100Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31225826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1454088U Expired - Lifetime JPH075100Y2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | クレーンの吊具傾動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075100Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-08 JP JP1454088U patent/JPH075100Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01118984U (ja) | 1989-08-11 |
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