JPH0750471A - 基板のコーティング方法及び装置 - Google Patents

基板のコーティング方法及び装置

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JPH0750471A
JPH0750471A JP19464493A JP19464493A JPH0750471A JP H0750471 A JPH0750471 A JP H0750471A JP 19464493 A JP19464493 A JP 19464493A JP 19464493 A JP19464493 A JP 19464493A JP H0750471 A JPH0750471 A JP H0750471A
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resin liquid
hic
paper
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健志 池戸
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高章 佐伯
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイブリッドIC等の基板に樹脂液を被着し
てコーティングするにあたり、基板の一部分で樹脂液が
余分に分厚くなることを確実に防止する。 【構成】 基板に樹脂液を被着した後、この基板の下部
に吸収材を当接させて、基板に被着した樹脂液を吸収材
に吸収させる。又は、基板に樹脂液を被着させる被着手
段と、前記樹脂液が被着した基板の下部に当接して、該
下部にある樹脂液の一部を吸収する吸収手段とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイブリッドIC(以
下、HICと称する)等の回路基板の表面に樹脂被膜を
形成する基板のコーティング方法、及び装置に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来、回路基板を作成する工程の一部に、
基板の防湿を目的として基板表面にコーティングを行う
工程を設けている。この種のコーティングは、回路基板
の端子以外の箇所を樹脂槽の樹脂液に浸して基板表面に
樹脂液を被着させ、その後、この樹脂液をU.V.(紫
外線)等で乾燥させるようにしている。
【0003】しかしながら、基板を樹脂槽に浸してから
引き上げた時、基板に被着した樹脂液がその自重によ
り、特に引き上げの時点において基板の下部に集まり、
この下部だけに樹脂液が余分に溜まり、樹脂液の厚さが
不均一になることがある。この状態のまま樹脂液(基
板)を加熱、硬化させると、厚くなった樹脂液の部分に
ひび割れが生じ易くなる。
【0004】この現象の理由について以下述べる。すな
わち、基板の加熱時では樹脂液に応力が発生するが、厚
くなった樹脂液の部分はその応力が周囲よりも大きくな
る(厚さに比例する)。このように、厚くなった樹脂液
の部分の応力が大きくなった分、この部分に周囲の樹脂
液から剥がれようとする力が発生する。この力によって
樹脂液の剥がれ、すなわちひび割れが生ずることにな
る。
【0005】このようにひび割れが生じた場合、ひび割
れの部分に水分等が侵入するため、結局本来の目的であ
るコーティング効果が得られなくなり、場合によっては
基板回路の異常を招く恐れがある。また、上述した応力
によって樹脂液内にあるパターンが基板から剥がれてし
まうといった問題も生じていた。
【0006】この問題を防止するため、例えば特開平2
−96392号公報に示すように、基板をコーティング
するにあたり、基板を保持する保持部を微小振動させる
手段を設けるという構成が公知であった。このように基
板を振動させることによって余分な樹脂液を振り落とす
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板を
振動させたとしても、樹脂液の粘性等の外部条件により
必ずしも余分な樹脂液が落下するとは限らない。むしろ
逆に振動によって樹脂液が基板下部に溜まりやすくな
り、特に樹脂液の粘性が大きい場合、樹脂液が基板下部
から振り落とされずにこのまま硬化されてしまう恐れが
あった。
【0008】そこで本発明の目的は、余分な樹脂液を確
実に除去しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基板に樹脂液を被着してコーティングす
る基板のコーティング方法において、前記基板に樹脂液
を被着させた後、該基板の下部に、前記基板に被着した
樹脂液を吸収する吸収材を当接させることを特徴とす
る。
【0010】また、本発明は、基板に樹脂液を被着して
コーティングする基板のコーティング装置において、前
記基板に樹脂液を被着する被着手段と、該被着手段によ
り樹脂液が被着された前記基板の下部に当接し、該基板
に被着した樹脂液の一部を吸収する吸収手段とを設けた
ことを特徴とする。
【0011】また、前記吸収手段は、その表面が前記基
板の下部と当接し、前記樹脂液を吸収する回転可能な円
筒状の吸収材であることを特徴とする。また、前記吸収
手段は、前記樹脂液が被着された基板の下部と当接する
吸収材と、該吸収材を移動させる移動手段とからなるこ
とを特徴とする。また、前記吸収手段は、前記樹脂液が
被着された基板の下部と当接し、前記樹脂液を吸収する
ブラシ状の吸収材からなることを特徴とする。
【0012】また、前記吸収手段は、前記樹脂液が被着
された基板の下部と当接し、前記樹脂液を吸収するブラ
シ状の吸収材と、該ブラシ状の吸収材により吸収した前
記樹脂液を、樹脂液が貯留された樹脂槽へ還元する還元
手段とからなることを特徴とする。また、前記吸収手段
は、前記被着手段により樹脂液が被着された基板の搬送
中に、前記基板の下部に当接する位置に設けられたこと
を特徴とする。
【0013】また、本発明は、基板に樹脂液を被着して
コーティングする基板のコーティング装置において、前
記基板に樹脂液を被着する被着手段と、該被着手段によ
り樹脂液が被着された前記基板を回転させる回転手段と
を設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、樹脂液が被着した基板の下部
に、吸収材を当接させ、この吸収材により余分な樹脂液
を吸収する。又は被着手段及び吸収手段を設け、前記被
着手段により基板へ樹脂液を被着した後、基板の下部と
の当接により、前記基板の下部に溜まった樹脂液の一部
を吸収手段により吸収する。このように樹脂液が溜まり
やすい基板の下部に対し、直接接触させて集中的に樹脂
液の吸収を行うので、確実に余分な樹脂液を除去するこ
とができる。
【0015】また前記吸収手段は回転可能な円筒状の吸
収材であるため、前記吸収材が基板の下部に当接すると
き、前記吸収材が回転するとともに基板下部にある樹脂
液の一部が吸収材に付着・吸収される。また前記吸収手
段は前記樹脂液が被着された基板の下部と吸収材とを当
接させる。このとき基板の下部にある樹脂液の一部が吸
収材に付着・吸収されるが、樹脂液が付着した吸収材、
すなわち使用済の吸収材は前記移動手段により吸収した
位置から移動される。
【0016】また、前記吸収手段は、前記樹脂液が被着
された基板の下部とブラシ状の吸収材とを当接させるの
で、このとき基板の下部にある樹脂液の一部がブラシ状
の吸収材に付着・吸収される。また、前記吸収手段はブ
ラシ状の吸収材と還元手段を備え、この還元手段はブラ
シ状の吸収材によって吸収した余分な樹脂液を樹脂槽へ
還元する。
【0017】また、前記吸収手段は、前記被着手段によ
り樹脂液が被着された基板の搬送中に、前記基板の下部
に当接するので、吸収手段は従来の搬送経路のままで樹
脂液を吸収することができる。また、本発明では樹脂液
を吸収する替わりに、基板を回転させる回転手段も採用
している。すなわち、前記回転手段は、前記樹脂液が被
着された基板を回転させるので、樹脂液が基板の一部分
(特に基板の下部)に集中して溜まることをなくす。従
って本構成を特に基板の乾燥時に適用すれば、樹脂液の
一部が余分に厚くなって固まることを防止することがで
きる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第一実施例を示すコーティン
グ装置の側面図である。1は基板を搬送するためのチェ
ーンで、図示せぬ回転ギアと噛み合い、この回転ギアの
回転によってチェーン1が駆動するようにしてある。こ
のチェーン1は図示のように、一旦後述する樹脂槽4付
近まで下がり、再び樹脂槽4から離れて上方へ移動する
よう、略凹状の形態を有している。
【0019】2は後述する基板を保持するためのチャッ
ク部材で、基板のリードを挟むことにより、リード、す
なわち基板が保持されるようになっている。このチャッ
ク部材2は内部に係合ピン9(点線で示す)を有し、チ
ェーン1にある図示せぬ挿入孔と係合することで、この
チャック部材2は係合ピン9を中心にして回転可能に保
持される。
【0020】またチャック部材2はその上部垂直方向に
突出した突出ピン20を有している。この突出ピン20
の先端はその右側が一部カットされた略R状の形態を有
し、後述する規制レール10と接触して、チャック部材
2を所定角度傾けることができるようになっている。3
は、基板の両端から突出したリード31を有するデュア
ルインライン(DIL)型のHICであって、HIC3
の基板上には、はんだ付けされたチップやパターンが印
刷されている。 またHIC3を搬送させるには、手動
によりHIC3のリード31をチャック部材2に挟み込
めばよい。これにより、HIC3はチェーン1に引かれ
ながら搬送される。
【0021】4はアクリル系の樹脂液41を貯留した樹
脂槽で、チェーン1の下方に配置されている。この樹脂
液41の液面の高さは、HIC3が樹脂槽4に漬かった
とき、リード31だけは樹脂液41に付着しないように
調節されている。5はHIC3に被着した樹脂液41を
吸収するための円柱形の吸収ペーパーで、チェーン1
(チャック部材2)が樹脂槽4から離れる途中に配置さ
れ、詳細にはその表面上端部がHIC3の最下端部32
に当接するように設けられている。
【0022】図2はこの吸収ペーパー5の斜視図で、図
2のように、吸収ペーパー5は詳細には吸収ペーパー5
の中心内部にあり、吸収ペーパー5からその一部が突出
した芯51と、芯51の外周を覆う発砲スチロール製の
中間部52と、中間部52の外周に対して数重に巻かれ
たペーパー53から構成される。このペーパー53は吸
収力のよい所謂キッチンペーパーであって、接着材等で
中間部52に固定されている。
【0023】6はこの吸収ペーパー5を固定するための
基台で、芯51の形状に合わせた半円形状の切欠61を
有する。従って、吸収ペーパー5の芯51とこの切欠6
1との係合により吸収ペーパー5の位置自体は固定され
るが、単に芯51を切欠61に仮置きしているだけであ
るので、吸収ペーパー5は芯51を中心にして例えば図
中矢印bのように自由に回転することができる。
【0024】次に図1を用いて本例の動作を説明する。
先ずHIC3をチャック部材2にチャックすると(実際
にはHIC3は図1紙面奥まで複数個連なっている)、
図1のAで示すHIC3のように、HIC3のリード3
1とチェーン1との方向が互いにほぼ垂直になった状態
で、HIC3がチェーン1により矢印aの方向へ搬送さ
れる。
【0025】その後Bで示すHIC3のように、HIC
3がチェーン1の下降部11に入り、樹脂槽4へ近づい
てゆく。更にCで示すHIC3のように、HIC3がチ
ェーン1の下端部12に入ると、HIC3のリード31
以外の部分(基板)が樹脂槽4に漬かり、樹脂液41が
基板に被着する。 その後樹脂液41が被着したHIC
3がチェーン1の上昇部13に入り、更にHIC3が平
坦部14に入ると、チャック部材2の突出ピン20が規
制レール10の下面と当接する。この規制レール10の
下面から係合ピン9の中心までの距離は、突出ピン20
から係合ピン9の中心までの距離よりも小さいので、D
で示すHIC3のように、突出ピン20が傾いたまま規
制レール10の下面と当接しながら搬送される。従っ
て、チャック部材2、すなわちHIC3がCで示すよう
な水平状態から所定角度傾いて搬送される。
【0026】その後この状態で搬送され、Eで示すHI
C3のように、このときのHIC3の最下端部32に吸
収ペーパー5の表面(ペーパー53)に軽く当接する。
この当接によりHIC3の搬送と共に吸収ペーパー5が
図中矢印bの方向へ回転する。このように、通常の搬送
では、例えばCで示すHIC3のように、HIC3は水
平方向と平行であるが、チェーン1の上昇部において
は、HIC3は水平方向に対し、ある所定の角度で傾い
た状態で保持されているので、被着した樹脂液41はそ
の自重により最下端部32に流れようとする。これによ
り余分な樹脂液41を最下端部32に一点的に集めるこ
とができる。そしてこの最下端部32と吸収ペーパー5
とが点接触で当接するので、当接時の抵抗力が低い状態
で、余分な樹脂液41がペーパー53により短時間で吸
収される。
【0027】以上のように、本例では余分な樹脂液41
を一点的に集めて吸収するので、余分に厚くなった樹脂
液41を短時間で確実に除去することができ、この後工
程である熱硬化時において樹脂液が割れてしまう恐れが
なくなる。また、吸収ペーパー5は元々ある基板の搬送
経路に沿って設けられており、しかも基板当接時の基板
搬送に対する抵抗力は低い。
【0028】従って搬送経路の変更(追加)によるタク
トの延長、当接時の抵抗による搬送速度の低下、及び当
接による基板の痛みはなく、余滴除去のために上述した
デメリットを発生させることはない。また当接と共に吸
収ペーパー5はある角度だけ回転するので、既に樹脂液
41が付着した使用済のペーパー53は図中矢印bの方
に送られる。従って、HIC3と当接する吸収ペーパー
5の部分には付着していない新しいペーパー53が送ら
れることになり、吸収力が低下することはない。
【0029】尚、吸収ペーパー5全面が付着したら、吸
収ペーパー5自体を新規に交換するか、あるいは、ペー
パー53のみを新規に交換すればよい。次に本発明の第
二の実施例について図3を用いて説明する。図3は本発
明の第二の実施例を示すコーティング装置の側面図であ
る。尚、図1と同等なものには同一符号を付した。
【0030】本例では基板を搬送させるのに搬送ロボッ
トを用い、更に樹脂液を吸収するものとして積層された
吸収ペーパーを用いる。本図に示すように搬送ロボット
100には、図中矢印X方向に移動する水平移動ロボッ
ト101と、この水平移動ロボット101に支持され、
図中矢印Y方向において昇降可能な昇降ロボット102
と、昇降ロボット102に支持され、チャック部材21
を図中矢印Z方向において回転させることのできる回転
アーム103からなる。チャック部材21は図示せぬク
リップ開閉機構により、開状態でリード31をチャッ
ク、閉状態で非チャック(リード31の隔離・受入)で
きるようにしてある。
【0031】上述した水平移動ロボット101、昇降ロ
ボット102内には図示せぬ距離センサが各々設けられ
ており、これら距離センサは水平移動ロボット101、
或いは昇降ロボット102がどの程度移動したかを検出
する。また回転アーム103にも図示せぬ角度センサが
設けられており、この角度センサは回転アーム103の
回転量を検出する。
【0032】105は水平移動ロボット101の移動を
規制(支持)する搬送レール、104は昇降ロボット1
02の移動を規制(支持)する縦長の規制孔である。4
は樹脂槽であるが、この樹脂槽4内にある樹脂液41の
液面付近には図示せぬ液面センサが設けられており、こ
の液面センサに基づいて、樹脂液41の液面高さが常に
一定になるよう、自動で樹脂液を供給するようにしてい
る。
【0033】また7はHIC3に被着した余分な樹脂液
41を吸収する吸収ペーパーで、樹脂液41を被着する
工程の後に設けられており、透光性の箱体71に収めら
れている。また、更に詳細にはこの吸収ペーパー7は吸
収力の良いキッチンペーパーが数枚縦に積層されたもの
から構成されている。以上の構成で、水平移動ロボット
101、昇降ロボット102、或いは回転アーム103
は所定量移動しながらHIC3を加工するのであるが、
これら搬送ロボットの移動制御は後述する制御回路によ
って行われる。すなわち、図4に示すように、この制御
回路200は上述した距離センサ、角度センサ等の入力
に基づき、搬送ロボット100の移動量を制御するもの
である。
【0034】次に本例の動作について図3を用いて説明
する。本図に示すように、初期段階においては、チャッ
ク部材21は上向きの位置にあり(図中の左側の搬送ロ
ボット100)、このとき作業者が手動によりHIC3
をリード31側を下にしてリード31をチャック部材2
1にチャックする。更に作業者が図示せぬスイッチをオ
ンすると、制御回路200はこれを検知し、水平移動ロ
ボット101を本図に示す樹脂槽4の位置に対応したB
1の位置まで移動させる。この移動の間、制御回路20
0は角度センサに基づき、回転アーム103をB2の位
置まで回転させる(HIC3を180度反転させる)。
【0035】制御回路200は上述した距離センサに基
づき、水平移動ロボット101がB1の位置に到来した
ことを検知すると、水平移動ロボット101の移動を停
止させ、今度は昇降ロボット102をB3の位置まで降
下させる。このB3の位置はHIC3が樹脂液41に浸
漬した位置(但しリード31は浸漬しない)と対応する
ように設定されているので、昇降ロボット102をB3
の位置まで移動させた時点でHIC3の樹脂液の被着が
行われたことになる(図中の中央の搬送ロボット10
0)。
【0036】このように制御回路200は昇降ロボット
102をB3の位置まで降下させた後、昇降ロボット1
02をB4の位置まで上昇させてHIC3を樹脂槽4か
ら隔離させながら、回転アーム103をB5の位置まで
回転させる(HIC3を30度下方へ回転させる)。B
4の位置まで上昇させるのは、水平移動ロボット101
が後述するC1の位置へ移動するときHIC3と樹脂槽
41とが接触しないようにするためである。また、回転
アーム103をB5の位置まで回転させることにより、
HIC3を水平から所定角度(ここでは30度)傾け、
HIC3に最下端部32を形成して余分な樹脂液41を
最下端部32に一点的に集めるようにする。
【0037】その後、制御回路200は昇降ロボット1
02及び回転アーム103を上述した位置に固定させた
まま、水平移動ロボット101をC1の位置まで移動さ
せる。この移動中に余分な樹脂液41が最下端部32に
集まってゆくが、制御回路200はC1の位置で水平移
動ロボット101を停止させ、この状態で昇降ロボット
102をC2の位置まで下降させる。このC2の位置は
HIC3の最下端部32が吸収ペーパー7の上部に当接
する位置に対応しているので、昇降ロボット102をC
2の位置まで下降させたとき、最下端部32が吸収ペー
パー7の上部に当接することになる(図中右側の搬送ロ
ボット100)。
【0038】このとき、最下端部32に集まった余分な
樹脂液41は吸収ペーパー7により吸収されるので、H
IC3に被着した樹脂液が一部余分に厚くなることがな
くなる。また、本例では余分な樹脂液41を一点的に集
めて吸収するので、余分に厚くなった樹脂液41を短時
間で確実に除去することができる。この樹脂液41を吸
収した後、制御回路200は昇降ロボット102により
HIC3を所定量上昇させ、更に水平移動ロボット10
1により、次の工程である熱硬化工程までHIC3を搬
送させる。
【0039】尚、本例では搬送ロボット100の移動に
より、HIC3の樹脂槽4への浸漬、及び樹脂液41の
吸収を行うようにしたが、これに限らず、樹脂槽4、及
び吸収ペーパー7自体を移動させるロボットを用いて、
上述の浸漬、吸収を行うようにしてもよい。次に本発明
の第三の実施例について図5を用いて説明する。図5は
第三の実施例を示すコーティング装置の側面図である。
尚、図3と同等なものには同一符号を付した。また水平
移動ロボット101をC1の位置まで移動させるまでの
コーティング装置の構成・動作は図3で示したものと同
じであるので、この説明を省略する。
【0040】本例では図3で示した縦に積層した吸収ペ
ーパー7の代替として、樹脂液を吸収した使用済の吸収
ペーパーを自動で巻取り、常に新しい吸収ペーパーで樹
脂液を吸収するようにしたものである。8はHIC3に
被着した樹脂液41を吸収するための円柱形の吸収ペー
パーである。詳細には吸収ペーパー8はこの中心内部に
あり、吸収ペーパー8からその一部が突出した芯81
と、芯81の外周を覆う発砲スチロール製の中間部82
と、中間部82の外周に対して数重に巻かれたペーパー
83から構成される。このペーパー83は吸収力のよい
所謂キッチンペーパーであって、吸収ペーパー8の最も
内側にあるペーパー83の一部は接着材等で中間部82
に固定されている。
【0041】90はこの吸収ペーパー8を固定するため
の基台で、芯81の形状に合わせた半円形状の切欠91
を有する。従って、吸収ペーパー8の芯81とこの切欠
91との係合により吸収ペーパー8の位置自体は固定さ
れるが、単に芯81を切欠91に仮置きしているだけで
あるので、吸収ペーパー8は芯81を中心にして例えば
図中矢印cのように自由に回転することができる。
【0042】201は吸収ペーパー8の表面を押さえる
ための第一の押さえバーで、ばね202と連結してお
り、このばねの引っ張り力により第一の押さえバー20
1は吸収ペーパー8表面の方向に付勢する。これによ
り、ペーパー83がゆるむことを防止し、数十に巻かれ
たペーパー83同士が密着するようにしてある。203
はペーパー83(1枚)を巻き取るための巻取りモータ
ーで、このモーター203を回転させることによりペー
パー83を巻き取るようにしてある。
【0043】204、205は巻取りモーター203に
より巻き出されたペーパー83のゆるみを押さえ、ペー
パー83を水平に保つための第二、第三の押さえバー
で、これら第二、第三の押さえバー204、205をペ
ーパー83に当接させ、ペーパー83自体にテンション
(引っ張り力)を与えるようにしてある。206はHI
C3がペーパー83に当接しているか否かを検出するた
めのワークセンサで、受発光素子からなり、これらから
形成されうる検知光(点線で示す)の遮りによってHI
C3がペーパー83に当接していることを検出し、これ
を示す信号を後述する制御回路へ出力する。
【0044】207は吸収ペーパー8からペーパー83
がなくなったことを検出するための紙切れセンサで、受
発光素子からなり、これらから形成されうる検知光(点
線で示す)は通常ペーパー83が存在するときはペーパ
ー83によって遮断され、またペーパー83がなくなる
ことにより検知光が形成される(検知光が受光素子に到
達する)ように設置される。この検知光の有無によって
紙切れセンサ207は紙切れを示す信号を後述する制御
回路へ出力する。
【0045】制御回路300は、その内部にプログラム
を内蔵したROMを備えており、図6に示すように上述
した距離センサ、角度センサ、ワークセンサ206、及
び紙切れセンサ207等を入力し、これらの入力値に基
づいて、搬送ロボット100の移動、及び巻取りモータ
ー203の回転を制御するよう制御信号を出力する。次
に本例の動作について図5を用いて説明する。
【0046】図3で説明した動作と同様の過程で制御回
路300がHIC3に樹脂液を被着した後、水平移動ロ
ボット101を図中C1の位置まで移動・停止させる
と、制御回路300は昇降ロボット102、すなわちH
IC3を下降させる。その後傾いているHIC3の最下
端部32がペーパー83に当接すると、ワークセンサ2
06の検知光の遮断により、この当接が検出されるの
で、数秒の時間を置いたのち、昇降ロボット102、す
なわちHIC3を上昇させる。
【0047】この当接により、最下端部32に集まった
余分な樹脂液41がペーパー83に短時間に吸収され
る。その後このHIC3の上昇により、HIC3がワー
クセンサ206の上方に達し、再び検知光が形成される
(検知光が受光素子に到達する)と、制御回路300は
HIC3がペーパー83から隔離したと判断し、巻取り
モーター203を反時計周りに所定量回転させる。これ
により吸収ペーパー8は第一の押さえバー201に押さ
えられながら図中c方向へ回転し、表面にあるペーパー
83を図中左側へ移動させる(紙を送る)。従って樹脂
液が付着した部分のペーパー83もこれに伴って図中左
側へ移動されることになる。
【0048】これにより、次に搬送されるHIC3の最
下端部32が当接すべきペーパー83の部分には、常に
新しい(樹脂液が付着していない)ペーパー83が位置
することになる。このようにしてHIC3が搬送される
毎に新しいペーパー83が送られることになるが、ペー
パー83が送られるにつれ、吸収ペーパー8の径が次第
に小さくなる(ペーパー83がなくなってゆく)。最終
的にペーパー83が中間部82から離脱し、ペーパー8
3に引っ張り力(テンション)がなくなると、ペーパー
83は紙切れセンサ207の検知光を遮る領域から離れ
るので、紙切れセンサ207の検知光が形成される(検
知光が受光素子に到達する)ことになる。
【0049】制御回路300はこれを検出すると紙切れ
が発生したと判断し、図示せぬ表示器等を点滅させて、
作業者に新規の吸収ペーパーの交換を促す。以上、本例
によれば吸収ペーパーに巻かれたペーパーを、いわば1
枚づつ使用するため、吸収ペーパーを無駄に使用するこ
とがなく、また吸収ペーパーの交換作業の頻度を低くす
ることができる。また常に新しいペーパーを自動で供給
し、樹脂液を吸収するため、作業者の負担を小さくしな
がら、吸収能力の低下を防止することができる。
【0050】尚、本例では第二の押さえバー204と第
三の押さえバー205との間にあるペーパー83で樹脂
液41を吸収するようにしたが、他の例として次のよう
な構成を採用してもよい。すなわち、図7に示すよう
に、第二の押さえバー204と第三の押さえバー205
を削除し、代わりに図2で示したような回転可能なロー
ル状の中間部52を、ペーパー83に当接させながら、
吸収ペーパー8及びモーター203よりも上方に配置さ
せるようにする。且つこの中間部52は後工程に向かう
元来の搬送経路に添って、搬送途中に丁度HIC3が自
然に中間部52の上端に接触するように設置される。
【0051】そしてこの中間部52の上端部にあるペー
パー83でHIC3の最下端部32を当接させるように
すれば、搬送経路を変更することなく、樹脂液を吸収で
きる。また吸収後は上述したようにペーパー83を移動
させるようにすればよい。次に本発明の第四の実施例に
ついて図8を用いて説明する。図8は第四の実施例を示
すコーティング装置の側面図である。尚、図5と同等な
ものには同一符号を付した。また搬送ロボット100自
体の構成、及び水平移動ロボット101をC1の位置に
移動させるまでの搬送ロボット100の動作は図5で示
したものと同じであるので、この説明を省略する。
【0052】本例では図5で示した吸収ペーパーを自動
で巻取る装置の代替として、ブラシ状の吸収材により、
樹脂液を吸収するようにしたものである。40はアクリ
ル系の樹脂液41を貯留した樹脂槽であるが、この樹脂
槽40の図中右側、すなわちHIC3の樹脂液41を吸
収するべき領域には、ブラシ状の吸収材50が載置され
ている。このブラシ状吸収材50はブラシ本体であるテ
フロンブラシ501とこのテフロンブラシ501を支持
する基台502とから構成される。
【0053】上述した基台502の全体は樹脂液41内
で完全に浸漬しており、またテフロンブラシ501の下
方(基台502側)の一部も樹脂液41内で浸漬してい
る。これ以外のテフロンブラシ501は樹脂液41の液
面から上方に露出した状態になっている。また制御回路
400は、その内部にプログラムを内蔵したROMを備
えており、図9に示すように、上述した距離センサ、角
度センサ等を入力し、これらの入力値に基づいて、搬送
ロボット100の移動を制御するよう制御信号を出力す
る。
【0054】次に本例の動作について図8を用いて説明
する。図5で説明した動作と同様の過程で制御回路40
0が水平移動ロボット101を図中C1の位置まで移動
・停止させる(このときHIC3は30度下方に傾いて
いる)と、制御回路400は昇降ロボット102、すな
わちHIC3をテフロンブラシ501に対して図中C1
1の位置まで下降させる。
【0055】このC11の位置は傾いたHIC3の最下
端部31が丁度テフロンブラシ501の先端部に接触す
る位置に対応するよう設定されているため、昇降ロボッ
ト102がC11の位置に達した時点でHIC3の最下
端部32がテフロンブラシ501の先端部に接触(当
接)する。この当接を行ったのち制御回路400は昇降
ロボット102をC11の位置から上方に上昇させ、搬
送ロボット100を後工程である熱硬化工程へ移動させ
る。
【0056】このように最下端部32がテフロンブラシ
501の先端部に接触したとき、最下端部32に付着し
た余分な樹脂液41がテフロンブラシ501の先端部に
付着する。そしてその自重により余分な樹脂液41はテ
フロンブラシ501の毛管表面を伝って基台502、す
なわち樹脂槽40に貯留された樹脂液41へ流れ落ち
る。
【0057】その後制御回路400は水平移動ロボット
101を図中C1の位置から更に右方へ移動させて、後
工程である熱硬化工程へHIC3を搬送する。以上のよ
うに、本例では余分な樹脂液を吸収するだけでなく、こ
の樹脂液を再び樹脂槽40へ還元するので、樹脂液を無
駄に使うことがないというメリットを有する。
【0058】次に本発明の第五の実施例について図10
を用いて説明する。図10(a)は第五の実施例におけ
るコーティング・及び熱硬化工程を示す上面図、(b)
はその側面図である。尚、図8と同等なものには同一符
号を付した。また搬送ロボット100自体の構成は図8
で示したものと同じであるので、この説明を省略する。
【0059】本例では図8で示したブラシ状の吸収材で
余分な樹脂液を吸収するものの代替として、HICコー
ティング後の熱硬化工程において、HICを回転させる
ことにより樹脂液がある部分で余分に厚くなることを防
止するようにしたものである。本図に示すように、60
2は熱硬化工程の領域内に設けられ、後述する回転搬送
機601を搬送するためのチェーンで、図中矢印dの方
向へ移動し、本図(b)で示すように上下2段式で循環
するよう、巨視的には略長方形状に形成されてなるもの
である。
【0060】601は上述したチェーン602に一定の
間隔で複数個設けられ、HIC3を回転させながら搬送
するための回転搬送機である。603はチェーン602
と連結した軸受で、チェーンにある図示せぬブラケット
にネジで固定されている。604は2つの軸受602の
間に設置されたバーで、軸受602内にある孔(図示せ
ぬ)に挿入されており、この孔内で回転可能になされて
いる。
【0061】605はHIC3のリードをチャックする
クリップ状のチャック部材で、バー604に連結されて
いる。このチャック部材605は図示せぬクリップ開閉
機構により、開状態でリード31をチャック、閉状態で
非チャック(リード31の隔離・受入)できるようにし
てある(チャック部材21の機能と同等)。606は一
方の軸受602の内側付近に設けられ、バー604と連
結しているピニオンギアで、固定ラック607と噛み合
いながら図中eの方向(同図(b)で示す)で回転する
ものである。
【0062】上述した回転搬送機601は軸受603
(2つ)、バー604、チャック部材605、及びピニ
オンギア606から構成され、チェーン602と固定ラ
ック607により搬送・回転されるものである。608
は回転搬送機601にあるチャック部材605が左側水
平方向の位置、すなわち図中位置に到達したか否かを検
出するための位置センサで、受発光素子609,610
とこれらにより形成されうる検知光とから構成される。
この位置センサ608は、図示のように、チャック部材
605が左側水平方向に来たとき、このときに位置する
バー604が丁度検知光を遮るように設置される(受発
光素子609,610はそれぞれバー604の上下を挟
むようにして設置される)。位置センサ608はこのバ
ー604により検知光が遮られたことを検知すると、こ
れを示す検知信号を後述する制御回路500へ出力す
る。 この制御回路500は内部にプログラムを持ち、
このプログラムにより図11に示すように、搬送ロボッ
ト100の移動を制御するだけでなく、位置センサ60
8からの検知信号を入力してチェーン602の駆動、及
びチャック部材21,605の開閉を制御するものであ
る。
【0063】尚、本例では図10(b)に示すようにチ
ェーン602の下方からU.V.(紫外線)を放射して
HIC3を加熱・乾燥させるようにしている。次に本例
の動作を図10を用いて説明する。制御回路500は搬
送ロボット100の移動を制御してHIC3にフェノー
ル樹脂等によるコーティング処理を施した後、チャック
部材21を右側水平方向より約30度下方に保持した状
態で、搬送ロボット100を待機させる。
【0064】このとき位置センサ608により、回転搬
送機601が本図(b)に示す位置(HICの受渡し位
置)に来たなら、制御回路500はチェーン602の搬
送を止め、回転搬送機601を停止させてチャック部材
605を開状態にさせる。次に制御回路500は回転ア
ーム103、すなわちチャック部材21を水平方向へ移
動させるよう、約30度上方に回転させる。
【0065】約30度上方に回転させた時点で、搬送ロ
ボット100のチャック部材21にチャックされていな
い側のHIC3のリード31がチャック部材605内に
挿入されることになるので、このとき、制御回路500
はチャック部材21のチャック機構を開状態にしてチャ
ック部材21側のリード31をチャック部材21から切
離し、逆にチャック部材605のチャック機構を閉状態
にしてチャック部材605側のリード31をチャック部
材605にチャックさせる。
【0066】その後、制御回路500は回転アーム10
3(チャック部材21)を更に水平より30度上方に回
転させるとともに、搬送ロボット100を図中左側へ移
動させ、次のHIC3に対するコーティング処理の準備
に入る。一方、上述したHIC3の受渡し処理が行われ
ると、制御回路500は次の回転搬送機601がHIC
の受渡し位置に来るまでチェーン602を搬送させる。
【0067】チェーン602の搬送時においては、図中
の矢印dに示すようにチェーン602の右側方向の搬送
力がバー604を介してピニオンギア606に伝達す
る。このとき、バー604は軸受603内で回転可能で
あるため、これと連結したピニオンギア606は固定ラ
ック607と噛み合いながら、バー604と共に本図
(b)で示す矢印eの方向で回転する。
【0068】このバー604の回転により、チャック部
材605、すなわちHIC3が矢印eの方向で回転しな
がらU.V.により熱硬化される。尚、この回転と共に
HIC3が本図(a)で示す矢印dの方向へ搬送される
のはいうまでもない。この回転により、本例では次のよ
うな作用を奏する。すなわち、HIC3に被着した樹脂
液41はその自重によりHIC3の最下端部へ集まろう
とするが、HIC3は回転しているためその最下端部の
位置は時間的に変化することになる。
【0069】従って、例えば樹脂液41がある時点での
最下端部へ流れようとしても、次の時点ではこれとは異
なる最下端部へ流れようとし、結局樹脂液41が流れて
集中する特定の位置が定まらない状態で、樹脂液41は
U.V.により乾燥する。これにより、樹脂液41があ
るHIC3の特定の部分で集中的に分厚くなることが防
止される(厚さが略均一になる)ので、樹脂液41の割
れ等の危険がなくなる。また回転させることで乾燥速度
を早めることもできる。
【0070】この熱硬化工程の後、リード31をチャッ
ク部材605から切離し次の工程(HICの品番の捺印
等)へ搬出する。切り離し後の回転搬送機601は本図
(b)で示す下段のチェーン602で搬送され、再び上
述したHICの受渡し位置へ戻る。以上のように本例で
はギア機構によりHICを回転させるようにしたが、こ
れに限らず搬送ロボット100によりHICを回転させ
ながら熱硬化を行ってもよい。
【0071】また上述した熱硬化時での樹脂液除去と、
この前工程であるコーティング時での樹脂液吸収手段を
併用して行うようにすれば、より確実に余分な樹脂液を
除去することができ、上述した問題を解決することがで
きる。尚、以上説明した実施例では、搬送ロボット等に
より自動的に樹脂液を吸収・除去するようにしたが、こ
れに限らず、手動により作業者が吸収材を基板下部に当
接させるようにしてもよい。
【0072】また、以上説明した実施例では、吸収材を
ペーパーやブラシとしたが、これに限らず、真空吸着機
を基板下部に当接させるようにして樹脂液を吸い込んで
もよい。
【0073】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ある部分で余分
に厚くなる樹脂液を直接吸収、或いは回転によりなく
し、厚さを均一にするので、確実にこの余分な樹脂液を
除去することができ、乾燥時の樹脂液の割れ等を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示すコーティング装置
の側面図である。
【図2】吸収ペーパー5の斜視図である。
【図3】第二の実施例を示すコーティング装置の側面図
である。
【図4】制御回路200の構成図である。
【図5】第三の実施例を示すコーティング装置の側面図
である。
【図6】制御回路300の構成図である。
【図7】第三の実施例の他の例を示す吸収手段の構成図
である。
【図8】第四の実施例を示すコーティング装置の側面図
である。
【図9】制御回路400の構成図である。
【図10】第五の実施例におけるコーティング及び熱硬
化工程を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図で
ある。
【図11】制御回路500の構成図である。
【符号の説明】
2,21,605・・・チャック部材 3・・・HIC 4・・・樹脂槽 5,7,8・・・吸収ペーパー 100・・・搬送ロボット 601・・・回転搬送機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に樹脂液を被着してコーティングす
    る基板のコーティング方法において、 前記基板に樹脂液を被着させた後、該基板の下部に、前
    記基板に被着した樹脂液を吸収する吸収材を当接させる
    ことを特徴とする基板のコーティング方法。
  2. 【請求項2】 基板に樹脂液を被着してコーティングす
    る基板のコーティング装置において、 前記基板に樹脂液を被着する被着手段と、該被着手段に
    より樹脂液が被着された前記基板の下部に当接し、該基
    板に被着した樹脂液の一部を吸収する吸収手段とを設け
    たことを特徴とする基板のコーティング装置。
  3. 【請求項3】 前記吸収手段は、その表面が前記基板の
    下部と当接し、前記樹脂液を吸収する回転可能な円筒状
    の吸収材であることを特徴とする請求項2記載の基板の
    コーティング装置。
  4. 【請求項4】 前記吸収手段は、前記樹脂液が被着され
    た基板の下部と当接する吸収材と、該吸収材を移動させ
    る移動手段とからなることを特徴とする請求項2記載の
    基板のコーティング装置。
  5. 【請求項5】 前記吸収手段は、前記樹脂液が被着され
    た基板の下部と当接し、前記樹脂液を吸収するブラシ状
    の吸収材からなることを特徴とする請求項2記載の基板
    のコーティング装置。
  6. 【請求項6】 前記吸収手段は、前記樹脂液が被着され
    た基板の下部と当接し、前記樹脂液を吸収するブラシ状
    の吸収材と、該ブラシ状の吸収材により吸収した前記樹
    脂液を、樹脂液が貯留された樹脂槽へ還元する還元手段
    とからなることを特徴とする請求項2又は請求項5記載
    の基板のコーティング装置。
  7. 【請求項7】 前記吸収手段は、前記被着手段により樹
    脂液が被着された基板の搬送中に、前記基板の下部に当
    接する位置に設けられたことを特徴とする請求項2記載
    の基板のコーティング装置。
  8. 【請求項8】 基板に樹脂液を被着してコーティングす
    る基板のコーティング装置において、 前記基板に樹脂液を被着する被着手段と、該被着手段に
    より樹脂液が被着された前記基板を回転させる回転手段
    とを設けたことを特徴とする基板のコーティング装置。
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