JPH0750191Y2 - ブロー成形用金型 - Google Patents

ブロー成形用金型

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JPH0750191Y2
JPH0750191Y2 JP9380490U JP9380490U JPH0750191Y2 JP H0750191 Y2 JPH0750191 Y2 JP H0750191Y2 JP 9380490 U JP9380490 U JP 9380490U JP 9380490 U JP9380490 U JP 9380490U JP H0750191 Y2 JPH0750191 Y2 JP H0750191Y2
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JP
Japan
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mold
blow
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nest
fitting recesses
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JP9380490U
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JPH0452030U (ja
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和之 山本
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、ブロー成形時に複数のボルト等の被埋設体を
ブロー成形品の表面に埋設するブロー成形用金型に関す
るものである。
(従来の技術) たとえば、第8図及び第9図に示すような自動車用のエ
アスポイラ1には両側一対の脚部2が有り、この一対の
脚部2の底部にはそれぞれ一対のボルト3が突設され、
この複数のボルト3を介してエアスポイラ1を車体に取
付けるようになっている。
そして、このエアスポイラ1をブロー成形によって形成
する場合、成形時に、脚部2の底部にボルト3の頭部4
を埋設して、ボルト3のねじ部5を脚部2の底部から突
出させている。
また、このエアスポイラ1のようなブロー成形品の成形
に際して、上記ボルト3のような被埋設体をブロー成形
品の表面に埋設する場合、実開平2−2119号公報に示さ
れているように、キャビティ面の嵌合凹部に嵌合した入
れ子の保持部(孔)に被埋設体を保持させた状態でブロ
ー成形を行なっている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、ブロー成形品は、金型内で成形された直後
に、合成樹脂の冷却による収縮が発生し、この収縮は長
さに比例するため、複数の被埋設体の間隔が長いと、被
埋設体と入れ子の保持部が収縮の圧力によって互いに拘
束されるので、金型を開いて成形品を取出す際に、被埋
設体の離型が困難になったり、被埋設体が損傷したりす
るという問題がある。
本考案は、このような点に鑑みなされたもので、成形時
に、複数の被埋設体を表面に埋設したブロー成形品の離
型を容易にするとともに、被埋設体の損傷を防止するこ
とを目的とするものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案は、キャビティ面14の複数箇所に嵌合凹部15を形
成し、この複数の嵌合凹部15にそれぞれ入れ子21を金型
11,12の開閉方向に出没可能に嵌合し、この複数の入れ
子21のキャビティ面14側の表面に被埋設体3を保持する
保持部22を形成し、ブロー成形時に複数の入れ子21の保
持部22に保持した被埋設体3をブロー成形品1の表面に
埋設するブロー成形用金型に関するものであって、上記
複数の嵌合凹部15の底部にそれぞれ通孔16を金型11,12
の開閉方向に形成し、この金型11の通孔16にそれぞれ上
記複数の入れ子21の裏面から突設した軸23を遊動可能に
挿通し、かつ、この複数の嵌合凹部15と複数の入れ子21
とは、そのブロー成形品1の中央部側の側面27,28を、
キャビティ面14側に向かってブロー成形品1の中央部側
に傾斜させたものである。
(作用) 本考案のブロー成形用金型は、型開きの際に、金型11の
嵌合凹部15と入れ子21をその傾斜した側面27,28に沿っ
て滑らせることにより、複数の入れ子21を接近させて、
複数の被埋設体3間のブロー成形品1の収縮を許容し、
これによって、被埋設体3と入れ子21の保持部22の拘束
を緩和させることができ、この状態で、各入れ子21が金
型11に対して遊動可能なので、各入れ子21の保持部22か
ら被埋設体3を容易に取外すことができるものである。
(実施例) 本考案のブロー成形用金型の実施例を図面を参照して説
明する。
なお、この実施例は、ブロー成形品として第8図及び第
9図に示したエアスポイラ1を成形する例で、成形時
に、エアスポイラ1の脚部2の底部に被埋設体としてボ
ルト3の頭部4を埋設して、ボルト3のねじ部5を脚部
2の底部から突出させるものである。
第1図ないし第6図において、11,12は開閉可能に設け
られた一対の金型で、型閉じした状態で、この一対の金
型11,12の間に上記エアスポイラ1を形成するためのキ
ャビテイ(空間)13が形成され、上記エアスポイラ1の
一対の脚部2の底部に対応した一方の金型11のキャビテ
ィ面14の2箇所に嵌合凹部15が対称的に形成され、この
一対の嵌合凹部15の底部にそれぞれ通孔16が金型11,12
の開閉方向に形成され、この各通孔16に連通する凹部17
が金型11の外側面に形成されている。
そして、上記一対の嵌合凹部15にそれぞれ入れ子21が金
型11,12の開閉方向に出没可能に嵌合されている。この
一対の入れ子21は、嵌合凹部15に完全に嵌合した状態で
は、金型11からキャビティ面14に突出する方向以外には
移動することができず、この状態で、この一対の入れ子
21の表面が上記キャビティ面14の一部を成し、この各入
れ子21のキャビティ面14側の表面にはそれぞれ一対の保
持部としての保持孔22が金型11,12の開閉方向に形成さ
れ、この各保持孔22に上記ボルト3のねじ部5を挿入し
て保持させるようになっている。
また、上記各入れ子21の裏面にはそれぞれ上記金型11の
通孔16よりも長くかつこの通孔16よりも小径の軸23が金
型11,12の開閉方向に突設され、この軸23が上記通孔16
に遊動可能に挿通され、この軸23の先端部に上記通孔16
よりも大径のフランジ状のストッパ24が設けられ、この
ストッパ24が上記金型11の凹部17に遊動可能に配設され
ている。
なお、軸23は、入れ子21と一体でも別体でもよいが、入
れ子21と一体の場合には、軸23とストッパ24は別体とな
る。
そうして、上記各入れ子21の相対向する側面27とこの側
面27に対向する各嵌合凹部15の内側の側面28、すなわ
ち、各入れ子21と各嵌合凹部15において、金型11,12内
で成形するエアスポイラ1の中央部側の側面27,28は、
キャビティ面14側に向かってエアスポイラ1の中央部側
に傾斜させてあり、この傾斜によって、各入れ子21は、
各嵌合凹部15から引出すにしたがって、互いに接近する
ことが可能となる。
つぎに、この実施例によるエアスポイラ1の成形を説明
する。
まず、金型11,12を開いた状態で、各入れ子21の一対の
保持孔22にそれぞれ上記ボルト3のねじ部5を挿入して
保持させ、この各入れ子21を各嵌合凹部15に完全に嵌合
しておく。
ついで、金型11,12の間に図示しないパリソンを供給
し、金型11,12を閉じ、パリソンの内部に空気を吹込む
と、第1図及び第2図に示すように、エアスポイラ1が
ブロー成形されるとともに、エアスポイラ1の一対の脚
部2の底部の合成樹脂により、各入れ子21の表面に突出
した一対のボルト3の頭部4が包み込まれ、各ボルト3
の頭部4がエアスポイラ1の一対の脚部2の底部に埋設
される。
ついで、金型11,12を開くと、第3図及び第4図に示す
ように、一方の金型11にエアスポイラ1が残されて、他
方の金型12はエアスポイラ1から離れ、この状態で、エ
アスポイラ1の合成樹脂の収縮力が金型11に作用し、と
くに、エアスポイラ1の一対の脚部2の底部に埋設され
た一対のボルト3が互いに接近しようとして、各ボルト
3のねじ部5を各入れ子21の保持孔22の内側面に圧接さ
せ、さらに、各入れ子21の側面27を金型11の各嵌合凹部
15の側面28に圧接させるので、金型11の各嵌合凹部15と
各入れ子21がその傾斜した側面27,28に沿って滑り、一
対の入れ子21が各嵌合部凹部15から突出しながら互いに
接近し、これによって、各ボルト3のねじ部5と各入れ
子21の保持孔22の圧接力が緩和され、各ボルト3のねじ
部5と各入れ子21の保持孔22の拘束が緩和される。
ついで、エアスポイラ1を金型11から引離すと、第5図
及び第6図に示すように、金型11の各嵌合凹部15と各入
れ子21がその傾斜した側面27,28に沿ってさらに滑り、
一対の入れ子21が各嵌合凹部15からさらに突出しながら
互いに接近し、これによって、各ボルト3のねじ部5と
各入れ子21の保持孔22の圧接力が無くなり、各ボルト3
のねじ部5と各入れ子21の保持孔22の拘束が無くなる。
したがって、この状態で、各入れ子21が金型11に対して
遊動可能なため、各ボルト3のねじ部5を各入れ子21の
保持孔22から簡単に引抜いて離型させることができ、し
かも、この離型の際に、各ボルト3のねじ部5と各入れ
子21の保持孔22の圧接力が無いため、各ボルト3のねじ
部5が損傷することがない。
つぎに、第7図は上述した実施例の変形例を示し、軸23
の周囲にコイルスプリング31を設け、入れ子21を金型11
の嵌合凹部15に嵌合する方向に付勢したもので、これに
よって、エアスポイラ1を離型した後、自動的に、入れ
子21を金型11の嵌合凹部15に引戻して嵌合させることが
できる。
なお、金型11の各嵌合凹部15と各入れ子21の側面27,28
の傾斜を大きくするとともに、軸23と通孔16を側面27,2
8と同じに傾斜させることもできる。
また、上述した実施例は、ブロー成形品が細長いエアス
ポイラ1の例であるが、これに限らず、他のブロー成形
品でもよく、被埋設体も、頭部4のみを埋設されるボル
ト3に限らず、全体的に埋設されるナットでもよく、さ
らに、クリップでもよい。
なお、被埋設体の数は、2つに限らず、3つ以上であっ
てもよく、この場合、被埋設体が一直線に並んでいなく
てもよい、 〔考案の効果〕 上述したように、本考案のブロー成形用金型は、型開き
の際に、金型の嵌合凹部と入れ子をその傾斜した側面に
沿って滑らせることにより、複数の入れ子を接近させ
て、複数の被埋設体間のブロー成形品の収縮を許容し、
これによって、被埋設体と入れ子の保持部の拘束を緩和
させることができ、この状態で、各入れ子が金型に対し
て遊動可能なので、被埋設体を入れ子の保持部から簡単
に取外して離型させることができ、しかも、この離型の
際に、被埋設体と入れ子の保持部の拘束が緩和されてい
るため、被埋設体が損傷することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案のブロー成形用金型の実施
例を示し、第1図は成形時の断面図、第2図はその一部
の拡大断面図、第3図は型開き時の断面図、第4図はそ
の一部の拡大断面図、第5図は離型時の断面図、第6図
はその一部の拡大断面図であり、第7図は変形例を示す
一部の拡大断面図であり、第8図はブロー成形品として
のエアスポイラの正面図、第9図は第8図のA−A断面
図である。 1……ブロー成形品としてのエアスポイラ、3……被埋
設体としてのボルト、11,12……金型、13……キャビテ
ィ、14……キャビティ面、15……嵌合凹部、16……通
孔、21……入れ子、22……保持部としての保持孔、23…
…軸、27,28……側面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティ面の複数箇所に嵌合凹部を形成
    し、この複数の嵌合凹部にそれぞれ入れ子を金型の開閉
    方向に出没可能に嵌合し、この複数の入れ子のキャビテ
    ィ面側の表面に被埋設体を保持する保持部を形成し、ブ
    ロー成形時に複数の入れ子の保持部に保持した被埋設体
    をブロー成形品の表面に埋設するブロー成形用金型であ
    って、 上記複数の嵌合凹部の底部にそれぞれ通孔を金型の開閉
    方向に形成し、この金型の通孔にそれぞれ上記複数の入
    れ子の裏面から突設した軸を遊動可能に挿通し、かつ、
    この複数の嵌合凹部と複数の入れ子とは、そのブロー成
    形品の中央部側の側面を、キャビティ面側に向かってブ
    ロー成形品の中央部側に傾斜させたことを特徴とするブ
    ロー成形用金型。
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