JPH074946U - ダンパ - Google Patents
ダンパInfo
- Publication number
- JPH074946U JPH074946U JP3519593U JP3519593U JPH074946U JP H074946 U JPH074946 U JP H074946U JP 3519593 U JP3519593 U JP 3519593U JP 3519593 U JP3519593 U JP 3519593U JP H074946 U JPH074946 U JP H074946U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- lock member
- mass body
- predetermined value
- engaging portion
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハブ1に弾性体2を介して質量体3を接続し
たダンパについて、弾性体2が捩れ過ぎて破損するのを
防止するとともにエンジンの高速回転域における2次、
3次等の捩り振幅を小さくする。またこれらの効果を奏
した上で、ハブ1と質量体3の相対回転ロックの作動開
始のタイミングに誤差が生じにくいようにする。 【構成】 回転数が上昇して遠心力が大きくなると、ロ
ック部材7がガイド部5に沿ってスライドし、回転数が
所定値に達すると、ロック部材7が係合部6に係合して
ハブ1と質量体3の相対回転を制限する。また回転数が
所定値を下回ると、ロック部材7が係合部6から外れて
ハブ1と質量体3の相対回転を許容する。
たダンパについて、弾性体2が捩れ過ぎて破損するのを
防止するとともにエンジンの高速回転域における2次、
3次等の捩り振幅を小さくする。またこれらの効果を奏
した上で、ハブ1と質量体3の相対回転ロックの作動開
始のタイミングに誤差が生じにくいようにする。 【構成】 回転数が上昇して遠心力が大きくなると、ロ
ック部材7がガイド部5に沿ってスライドし、回転数が
所定値に達すると、ロック部材7が係合部6に係合して
ハブ1と質量体3の相対回転を制限する。また回転数が
所定値を下回ると、ロック部材7が係合部6から外れて
ハブ1と質量体3の相対回転を許容する。
Description
【0001】
本考案は、自動車エンジンのクランクシャフト等、各種の回転シャフトに生起 される振動を吸収減衰するダンパの改良に関する。
【0002】
従来から、ハブに弾性体を介して質量体を接続したトーショナルダンパが知ら れているが、このトーショナルダンパには、ハブと質量体の相対回転を制限する ものがないために、回転作動中、ハブと質量体の相対回転角度が大きくなったと きに弾性体が捩れ過ぎて破損する問題があり、またエンジンの高速回転域におい て2次、3次等の捩り振幅が大きくなり過ぎる問題がある。
【0003】 これらの問題に対処するため、本願出願人は、先に、図4に示すように、ハブ 21に弾性体22を介して質量体23を接続し、ハブ21と質量体23に対向部 24を設け、この対向部24のハブ21側壁面に、常温時に質量体23から離れ るとともに高温時に熱膨張して質量体23に圧接するロック部材25を設けたダ ンパを提案した(実開平4−87051号公報参照)。このダンパはその作動に 関して、雰囲気温度(エンジンルーム内の温度等)が回転数に略比例することを 前提しており、すなわち高温時にロック部材25を熱膨張させて質量体23に圧 接させ、これによってハブ21と質量体23の相対回転を制限して弾性体22の 捩れ過ぎを防止する。
【0004】
しかしながらこの従来技術には、ロック部材25が回転数ではなく雰囲気温度 にしたがって作動するために、作動開始のタイミングに誤差が生じる虞がある。
【0005】
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され たものであって、この目的を達成するため、ハブに弾性体を介して質量体を接続 し、前記ハブと前記質量体に軸線に対して斜めの対向部を設け、前記対向部のハ ブ側壁面または質量体側壁面の何れか一方にガイド部を設けるとともに他方に係 合部を設け、前記ガイド部にロック部材をスライド自在に挿入し、前記ロック部 材に戻しばねを接続し、前記ロック部材が、回転時の遠心力によって前記ガイド 部に沿ってスライドし、回転数が所定値に達したときに前記係合部に係合し、回 転数が所定値を下回ったときに前記係合部から外れるものであるダンパを提供す る。
【0006】
回転数が上昇して遠心力が大きくなると、ロック部材がガイド部に沿ってスラ イドし、回転数が所定値に達すると、ロック部材が係合部に係合してハブと質量 体の相対回転を制限する。また回転数が所定値を下回ると、ロック部材が係合部 から外れてハブと質量体の相対回転を許容する。ロック部材はガイド部に対して は常時回転方向に係合しており、係合部に対して回転方向に係合したり、係合が 外れたりする。
【0007】
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
【0008】 図1および図2に示すように、ハブ1に弾性体2を介して質量体3が接続され ており、ハブ1と質量体3に軸線(中心軸線)0に対して斜めの対向部4が設け られている。対向部4を軸線0に対して斜めとしたのは、後記ロック部材7を回 転時の遠心力によってスライドさせるためである。尚、図では加工上の都合から 弾性体2挾設部も軸線0に対して斜めになっているが、この部分は軸線0と平行 であっても良い。
【0009】 対向部4のハブ1側の壁面にガイド部5が設けられるとともに質量体3側の壁 面に係合部6が設けられており、ガイド部5に駒状を呈するゴム、樹脂または金 属製のロック部材7がスライド自在に挿入されている。ガイド部5は、ロック部 材7が対向部4の傾斜に沿ってスライドするようにこれをガイドするとともにロ ック部材7を常時回転方向に係合させておくものであって、溝状である。係合部 6は、ロック部材7がガイド部5に沿って大径方向(矢示方向)にスライドして きたときのみこれを回転方向に係合させるものであって、切欠状である。またロ ック部材7は、回転時の遠心力によってガイド部5に沿ってスライドし、回転数 が所定値に達して遠心力の大きさが所定値に達したときに係合部6に係合し、回 転数が所定値を下回って遠心力の大きさが所定値を下回った係合部6から外れる ものであって、このロック部材7を係合部6から外すために、ロック部材7と弾 性体2の間に戻しばね8が設けられている。尚、当該実施例では、対向部4のハ ブ1側の壁面にガイド部5が設けられるとともに質量体3側の壁面に係合部6が 設けられているが、ガイド部5と係合部6の配置は反対であっても良い。
【0010】 上記構成のダンパにおいては、回転数が上昇して遠心力が大きくなると、ロッ ク部材7が戻しばね8の弾性に抗してガイド部5に沿って矢印方向にスライドし 、回転数が所定値に達して遠心力の大きさが所定値に達すると、ロック部材7が 係合部6に係合してハブ1と質量体3の相対回転が制限される。また回転数が所 定値を下回って遠心力の大きさが所定値を下回ると、ロック部材7が戻しばね8 によって引き戻されて係合部6から外れ、ハブ1と質量体2の相対回転が許容さ れる。したがって回転数についての上記所定値を適切に設定することによって、 弾性体2が捩れ過ぎて破損するのを防止することができ、図3に示すように、当 該ダンパの固有振動数を高くしてエンジンの高速回転域における2次、3次等の 捩り振幅を小さくすることができる(図3のグラフにおいて捩り振幅がaからb へと小さくなる)。またロック部材7が従来技術のように雰囲気温度ではなく回 転数の変化を直接受けて作動する構造であるために、作動開始のタイミングに誤 差が生じにくいものである。
【0011】
本考案は以下の効果を奏する。すなわち、回転数が所定値に達したときにロッ ク部材が係合部に係合してハブと質量体の相対回転を制限するために、弾性体が 捩れ過ぎて破損するのを防止することができるとともにエンジンの高速回転域に おける2次、3次等の捩り振幅を小さくすることができる。またこれらの効果を 奏した上で、ロック部材が雰囲気温度ではなく回転数の変化を直接受けて作動す るために、作動開始のタイミングに誤差が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るダンパの半裁正断面図
【図2】同ダンパの半裁側面図
【図3】回転数と捩り振幅の関係を示すグラフ図
【図4】従来例に係るダンパの半裁断面図
1 ハブ 2 弾性体 3 質量体 4 対向部 5 ガイド部 6 係合部 7 ロック部材 8 戻しばね 0 軸線
Claims (1)
- 【請求項1】 ハブ(1)に弾性体(2)を介して質量
体(3)を接続し、前記ハブ(1)と前記質量体(3)
に軸線(0)に対して斜めの対向部(4)を設け、前記
対向部(4)のハブ(1)側壁面または質量体(3)側
壁面の何れか一方にガイド部(5)を設けるとともに他
方に係合部(6)を設け、前記ガイド部(5)にロック
部材(7)をスライド自在に挿入し、前記ロック部材
(7)に戻しばね(8)を接続し、前記ロック部材
(7)が、回転時の遠心力によって前記ガイド部(5)
に沿ってスライドし、回転数が所定値に達したときに前
記係合部(6)に係合し、回転数が所定値を下回ったと
きに前記係合部(6)から外れるものであるダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3519593U JPH074946U (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3519593U JPH074946U (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074946U true JPH074946U (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=12435085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3519593U Withdrawn JPH074946U (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074946U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48111370U (ja) * | 1972-03-27 | 1973-12-20 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP3519593U patent/JPH074946U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48111370U (ja) * | 1972-03-27 | 1973-12-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19971106 |