JPH0749448A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JPH0749448A
JPH0749448A JP6042340A JP4234094A JPH0749448A JP H0749448 A JPH0749448 A JP H0749448A JP 6042340 A JP6042340 A JP 6042340A JP 4234094 A JP4234094 A JP 4234094A JP H0749448 A JPH0749448 A JP H0749448A
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Hidenori Miyamoto
英典 宮本
Koichi Daitoku
晃一 大徳
Yoshio Imura
好男 井村
Yuji Katano
勇次 片野
Noboru Akami
昇 赤見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1および第2のレンズ群の駆動機構を一部
共通化することによりコンパクト化を図る。 【構成】 光軸方向に移動可能な第1および第2のレン
ズ群L1,L2を少なくとも有し、これらの第1および
第2のレンズ群L1,L2を光軸に沿って同一方向に移
動させ、かつ第1および第2のレンズ群L1,L2の間
隔を変更せしめることによりズーミングを行うズームレ
ンズ鏡筒において、第1のレンズ群L1および第2のレ
ンズ群L2の双方を保持し、光軸方向に移動可能なレン
ズ群保持部材3と、このレンズ群保持部材3を光軸方向
に移動せしめる第1の駆動機構2c,3aと、第1のレ
ンズ群L1と第2のレンズ群L2との間隔を相対的に変
更せしめる第2の駆動機構4a,5,6aとを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも第1,第2
のレンズ群を有し、両レンズ群の距離を相対変位させて
ズーミングを行い得るズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のズームレンズ鏡筒は、例えば図7
(a),(b)に示すように2本のカム孔20a,20
bが形成された単一のカム筒20を有し、第1,第2の
レンズ群L1,L2を保持する第1,第2のレンズ群保
持部材30,50に形成されたカムフォロア30a,5
0aをこれらのカム孔20a,20bにそれぞれ係合さ
せ、カム筒20を回転させることにより第1,第2のレ
ンズ群L1,L2を繰り込み位置(図7(a))と繰り
出し位置(図7(b))との間で同方向に移動させつつ
各レンズ群L1,L2の相対距離を変えてズ−ミングを
行っている。なお、10a,10bは直進溝である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成では、カム筒20に形成されたカム孔20a,20
bをそれぞれ用いて第1のレンズ群L1と第2のレンズ
群L2とを独立して光軸方向に移動させているため、後
方の第2のレンズ群移動用のカム孔20bは、図8のカ
ム展開図でよく分かるように第1のレンズ群駆動用のカ
ム孔20aよりも必ず相対移動の分だけ後方に長くする
必要があり、このため鏡筒全体が長くなるという問題が
ある。
【0004】本発明の目的は、第1および第2のレンズ
群の駆動機構を一部共通化することによりコンパクト化
を図ったズームレンズ鏡筒を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、光軸方向に移動可能な
第1および第2のレンズ群L1,L2を少なくとも有
し、これらの第1および第2のレンズ群L1,L2を光
軸に沿って同一方向に移動させ、かつ第1および第2の
レンズ群L1,L2の間隔を変更せしめることによりズ
ーミングを行うズームレンズ鏡筒に適用される。そし
て、第1のレンズ群L1および第2のレンズ群L2の双
方を保持し、光軸方向に移動可能なレンズ群保持部材3
と、このレンズ群保持部材3を光軸方向に移動せしめる
第1の駆動機構2c,3aと、第1のレンズ群L1と第
2のレンズ群L2との間隔を相対的に変更せしめる第2
の駆動機構4a,5,6aとを具備し、これにより上記
問題点を解決する。請求項2の発明は、光軸方向に移動
可能な第1および第2のレンズ群を少なくとも有し、こ
れらの第1および第2のレンズ群の間隔を変更せしめる
ことによりズーミングを行うズームレンズ鏡筒に適用さ
れ、回転しながら光軸方向へ移動する回転体と、この回
転体の回転に連動して、第1および第2のレンズ群の少
なくともいずれか一方を回転体に対して回転体の光軸方
向の移動量より多く移動せしめる駆動機構とを具備す
る。
【0006】
【作用】
(1)請求項1の発明 第1の駆動機構2c,3aによりレンズ群保持部材3が
光軸方向に駆動されると、第1のレンズ群L1および第
2のレンズ群L2の双方が光軸方向に一体に移動され
る。また、第2の駆動機構4a,5,6aにより、第1
のレンズ群L1と第2のレンズ群L2との間隔が相対的
に変更される。これらの両駆動機構の動作によりズーミ
ングが行われる。 (2)請求項2の発明 回転体が回転しながら光軸方向へ移動すると、その回転
に連動して駆動機構は、第1および第2のレンズ群の少
なくともいずれか一方を回転体に対して回転体の光軸方
向の移動量より多く移動せしめ、これによりズーミング
が行われる。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図1〜図3に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1および図2は第1,第2のレンズ群が広角
位置(繰り込み位置)および望遠位置(繰り出し位置)
にあるときのズ−ムレンズ鏡筒をそれぞれ示し、(a)
がレンズ鏡筒の縦断面を、(b)が(a)のb−b線断
面を示す。カメラ側に固定された固定鏡筒1の内周面に
はヘリコイド1aが刻設され、このヘリコイド1aは、
駆動鏡筒2の外周面に刻設されたヘリコイド2aと噛合
している。また、駆動鏡筒2の外周面には歯車2bが形
成され、図示せぬモータにより駆動される歯車20と歯
車2bとが噛合している。したがって、モータにより歯
車20が回転すると、駆動鏡筒2は回転しつつ光軸方向
に進退する。
【0009】さらに、駆動鏡筒2の内周面にはヘリコイ
ド2cが刻設され、このヘリコイド2cと、第1のレン
ズ群L1を保持する第1のレンズ群保持部材3のヘリコ
イド3aとが噛合している。この第1のレンズ群保持部
材3に形成された貫通孔3bにはキ−兼用カム板(以
下、キーと称する)4が貫通しており、これにより第1
のレンズ群保持部材3の回転が阻止される。したがっ
て、第1のレンズ群保持部材3は、駆動鏡筒2の回転に
伴って光軸方向に回転せずに進退する。また、図1
(b)に示すように、第1のレンズ群保持部材3には光
軸方向に延在するカム孔3cが形成されるとともに、キ
−4にはカム孔4aが形成されている。
【0010】第1のレンズ群保持部材3に回転可能に嵌
合された回転筒5には、その外周面にカム孔5bが形成
されるとともに、キー4のカム孔4aと係合するカムフ
ォロア5aが植設されている。したがって第1のレンズ
群保持部材3の光軸方向の移動に伴ってカムフォロア5
aがカム孔4a内を運動することにより、回転筒5はキ
ー4の内側で光軸回りに回転する。ここで、回転筒5の
カム孔5bは、カム孔4aよりも短くされるとともに、
両カム孔5b,4aは各レンズ群L1,L2が広角位置
にあるときには、図1(b)に示すように光軸方向でd
だけ重複している。
【0011】6は、第2のレンズ群L2を保持する第2
のレンズ群保持部材であり、第1のレンズ群保持部材3
の内周面に嵌設され駆動鏡筒2の回転により第1のレン
ズ群保持部材3と一体に光軸方向に移動可能とされてい
る。この第2のレンズ群保持部材6にはカムフォロア6
aが植設され、このカムフォロア6aは、第1のレンズ
群保持部材3のカム孔3cおよび回転筒5のカム孔5b
にそれぞれ係合している。したがって、回転筒5の回転
によりカムフォロア6aはカム孔5bのカム面5cまた
は5dに押動されカム孔3c内を移動し、これにより第
2のレンズ群保持部材6が光軸方向に移動する。この第
2のレンズ群保持部材6の移動により第2のレンズ群L
2が第1のレンズ群L1に対して相対移動する。
【0012】次に、実施例の動作を説明する。例えば、
第1のレンズ群L1および第2のレンズ群L2を図1
(a),(b)に示す広角位置から図2(a),(b)
に示す望遠位置まで駆動させるにあたり、不図示のモ−
タにより歯車20を回転させると、歯車20と歯車2b
との噛合により駆動鏡筒2が光軸を中心として回転す
る。この回転に伴ってヘリコイド2c,3aの噛合によ
り第1のレンズ群保持部材3および第2のレンズ群保持
部材6が一体に前進する。すなわち第1および第2のレ
ンズ群L1,L2が一体に光軸方向に移動される。この
とき、キ−4により第1のレンズ群保持部材3の回転は
阻止される。
【0013】一方、第1のレンズ群保持部材3の前進に
伴って回転筒5に植設されたカムフォロア5aがキ−4
のカム孔4a内を前方に運動するので、回転筒5はキー
4の内側で光軸回りに回転する。この回転により、第2
のレンズ群保持部材6に植設されたカムフォロア6aが
カム孔5bのカム面5cに押動されてカム孔3c内部を
前方に運動するので、第2のレンズ群保持部材6は、第
1のレンズ群保持部材3に対して光軸方向に相対移動
し、これにより、第1のレンズ群L1が図2(a),
(b)に示す繰り出し位置に到達したとき、第1のレン
ズ群L1と第2のレンズ群L2とのレンズ間隔が変化す
る。
【0014】このときの両レンズ群L1,L2の移動軌
跡を示すのが図3である。すなわち、第1のレンズ群L
1は、図3(a)に示す広角位置から図3(b)に示す
望遠位置まで図中l1で示す軌跡を描いて移動するのに
対して、第2のレンズ群L2は、l2で示す軌跡を描い
て移動する。
【0015】以上のように本実施例では、第1のレンズ
群保持部材3の移動により第1および第2のレンズ群L
1,L2が光軸方向に一体に駆動されるとともに、この
第1のレンズ群保持部材3の移動に伴って回転筒5が回
転され、この回転筒5の回転に伴って第1のレンズ群保
持部材3内で第2のレンズ群L2が第1のレンズ群L1
に対して移動し、これによりズーミングが行われる。
【0016】そして、この動作を可能とするために本実
施例では、第1のレンズ保持部材3の広角位置から望遠
位置の移動に伴って回転筒5を回転させるためのカム孔
4a(従来のカム孔20a(図8)に相当する長さのカ
ム孔)と、両レンズ群L1,L2を相対移動させるため
のカム孔5bとが設けられている。ここで、図8に示す
従来のカム孔20bは、第2のレンズ群L2を第1のレ
ンズ群L1と同一方向に同量だけ移動せしめ、かつ第1
のレンズ群L1に対して相対移動させるためのものであ
るから、カム孔20bは第1のレンズ群駆動用のカム孔
20aよりも必ず相対移動の分だけ後方に長くする必要
があった。これに対して本実施例のカム孔5bは、両レ
ンズ群L1,L2を相対移動させるためだけのものであ
るから、従来のカム孔20bと比べて短くて済み、しか
もカム孔5bを図示dで示す分だけカム孔4aと重複さ
せることができる。したがって本実施例によれば、dの
分だけ鏡筒の全長を従来と比べて短くすることができ、
鏡筒のコンパクト化が図れる。また特に本実施例では、
従来のように単一のカム筒に複数のカム孔を設けること
なくズーミングが行えるから、加工が容易になるととも
に鏡筒の強度を高めることができる。
【0017】以上実施例の構成において、第1のレンズ
群保持部材3がレンズ群保持部材を、ヘリコイド2c,
3aが第1の駆動機構を、カム孔4a,回転筒5および
カムフォロア6aが第2の駆動機構を、駆動鏡筒2が回
転体をそれぞれ構成する。
【0018】また以上では、第1のレンズ群保持部材3
をヘリコイドを用いて駆動する例を示したが、図4,図
5に示すように、カムを用いて駆動するようにしてもよ
い。図4(a),(b)および図5において、第1のレ
ンズ群保持部材3にはカムフォロア3dが植設され、こ
のカムフォロア3dは、キー4の直進溝4bを貫通して
駆動鏡筒2のカム孔2dと係合している。したがって、
駆動鏡筒2を回転させると、カムフォロア3dがカム孔
2dのカム面に押動されて直進溝4b内を前後方向に運
動するので、第1のレンズ群保持部材3が光軸方向に移
動する。なお、他の構成は、図1の実施例と同様であ
り、説明を省略する。
【0019】さらに、図6に示す別の実施例では、各レ
ンズ群L1,L2が広角位置にあるときでも、カム孔4
a,5bが重複しないよう構成したものである。図9
は、図7と同様の従来技術を図6の実施例と対比しやす
く書き直したものである。図6と図9とを比較してみる
と、図6のカム部材4と固定部材1との間の空間Dが図
9の空間D'より大きいことが分かる。これは、カム孔
4a,5bをそれぞれ光軸と直交する方向に重なり合う
別個の部材に形成したことによる。空間Dが大きい分だ
け、ここにカメラ内の機構を余計に配置することができ
る。
【0020】なお以上は、カム部としてカム孔の場合を
示したが、これに限らず種々のカムを用いることができ
る。また、第1のレンズ群L1と第2のレンズ群L2と
の間隔を変更するための第2の駆動機構としてカム機構
を用いたが、これを例えばヘリコイド機構としてもよ
い。この場合も、第1のレンズ群保持部材駆動用のヘリ
コイド機構と光軸と直交する方向に重複させることがで
き、レンズ鏡筒を短くできる。
【0021】さらに、第1のレンズ群保持部材3の直進
運動をヘリコイドによる回転駆動力によって行うように
したが、かかる回転−直進変換によらず、シリンダの如
きアクチュエータにより直接に第1のレンズ群保持部材
3を直進するようにしてもよい。また第2の駆動機構で
は、第2のレンズ群を駆動して第1のレンズ群との間隔
を変更するようにしたが、これとは逆に第1のレンズ群
を駆動して第2のレンズ群との間隔を変更するようにし
てもよい。さらに、第1の駆動機構の動作に連動して第
2の駆動機構を動作させるようにしたが、両駆動機構を
別々の駆動源を用いて独立に動作させるようにしてもよ
い。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ズーミングに
あたって第1のレンズ群および第2のレンズ群の双方を
保持するレンズ群保持部材を第1の駆動機構にて光軸方
向に移動させるとともに、第1のレンズ群と第2のレン
ズ群との間隔を第2の駆動機構にて変更せしめるように
したので、第1のレンズ群の駆動機構と第2のレンズ群
の駆動機構の一部を共通化させることができ、その分だ
け従来のものと比べてレンズ鏡筒の長さを短くでき、特
に広角時におけるカメラのコンパクト化が図れる。ま
た、レンズ鏡筒の長さを従来と同一の長さにすれば、レ
ンズ鏡筒とカメラ本体との間の空間を従来よりも広くす
ることができ、この空間にカメラ内の機構を余計に配置
することが可能となる。請求項2の発明によれば、回転
体の光軸方向の移動と、回転体に対するレンズ群の移動
とによりズーミングを行うようにしたので、レンズ群自
体の移動のみによるズーミングと比べて広角時における
レンズ鏡筒の突出量を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズ鏡筒の一実施例を示
す図であり、各レンズ群が広角位置にある状態を示す。
【図2】図1と同様の図であり、各レンズ群が望遠位置
にある状態を示す。
【図3】第1および第2のレンズ群の移動軌跡を示す
図。
【図4】他の実施例におけるズームレンズ鏡筒の断面図
であり、(a)が広角状態を、(b)が望遠状態を示
す。
【図5】他の実施例におけるカム展開図。
【図6】更に他の実施例を示す断面図。
【図7】従来のズームレンズ鏡筒を示す断面図であり、
(a)が広角状態を、(b)が望遠状態を示す。
【図8】従来のズームレンズ鏡筒におけるカム展開図。
【図9】図6に対応する従来のズームレンズ鏡筒を示す
図。
【符号の説明】
1 固定鏡筒 2 駆動鏡筒 3 第1のレンズ群保持部材 3c,4b,5a カム孔 4 キー 5 回転筒 5a,6a カムフォロア 6 第2のレンズ群保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片野 勇次 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内 (72)発明者 赤見 昇 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動可能な第1および第2の
    レンズ群を少なくとも有し、これらの第1および第2の
    レンズ群を光軸に沿って同一方向に移動させ、かつ第1
    および第2のレンズ群の間隔を変更せしめることにより
    ズーミングを行うズームレンズ鏡筒において、 前記第1のレンズ群および第2のレンズ群の双方を保持
    し、光軸方向に移動可能なレンズ群保持部材と、 このレンズ群保持部材を光軸方向に移動せしめる第1の
    駆動機構と、 前記第1のレンズ群と第2のレンズ群との間隔を相対的
    に変更せしめる第2の駆動機構とを具備することを特徴
    とするズームレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 光軸方向に移動可能な第1および第2の
    レンズ群を少なくとも有し、これらの第1および第2の
    レンズ群の間隔を変更せしめることによりズーミングを
    行うズームレンズ鏡筒において、 回転しながら光軸方向へ移動する回転体と、 この回転体の回転に連動して、前記第1および第2のレ
    ンズ群の少なくともいずれか一方を前記回転体に対して
    回転体の光軸方向の移動量より多く移動せしめる駆動機
    構とを具備することを特徴とするズームレンズ鏡筒。
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