JPH0749015B2 - 改良された鏡 - Google Patents
改良された鏡Info
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- JPH0749015B2 JPH0749015B2 JP21143489A JP21143489A JPH0749015B2 JP H0749015 B2 JPH0749015 B2 JP H0749015B2 JP 21143489 A JP21143489 A JP 21143489A JP 21143489 A JP21143489 A JP 21143489A JP H0749015 B2 JPH0749015 B2 JP H0749015B2
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- Japan
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- film
- silver
- mirror
- epoxy resin
- mirror surface
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐蝕性、特に耐塩水噴霧性に優れ、かつ切
断、面取りなどの加工性が容易な改良された鏡に関す
る。
断、面取りなどの加工性が容易な改良された鏡に関す
る。
[従来の技術] 従来、ガラス基板裏面に銀鏡面膜を鍍金してなる鏡にお
いては、銀鏡面膜の水蒸気、各種耐蝕性ガスあるいは各
種薬品等による変色や剥離、あるいは機械的損傷を防止
するために、銀鏡面膜上に銅保護被膜を形成し、更にそ
の上に光明丹、弁柄、鉛シアナミド、炭酸カルシウムを
含むアルキッド系樹脂塗料を塗布して裏止め塗膜を形成
することが行なわれていた。
いては、銀鏡面膜の水蒸気、各種耐蝕性ガスあるいは各
種薬品等による変色や剥離、あるいは機械的損傷を防止
するために、銀鏡面膜上に銅保護被膜を形成し、更にそ
の上に光明丹、弁柄、鉛シアナミド、炭酸カルシウムを
含むアルキッド系樹脂塗料を塗布して裏止め塗膜を形成
することが行なわれていた。
しかし、前記した様な裏止め塗膜を施した鏡は、それぞ
れそれなりの効果をもたらすが、鏡のあらゆる使用条件
下において存在する悪環境に対しては充分満足のゆく性
能が得られなかった。
れそれなりの効果をもたらすが、鏡のあらゆる使用条件
下において存在する悪環境に対しては充分満足のゆく性
能が得られなかった。
本発明者は、かかる点から更に耐蝕性、耐久性を向上さ
せるために、裏止め塗膜としてエポキシ樹脂塗料を用い
ることを試みた。エポキシ樹脂塗料を用いた裏止め塗膜
は、エポキシ樹脂自体が一般的に耐蝕性、耐久性が優
れ、又銅などの金属保護膜との接着性も高く、従来の鏡
に比べ充分高い耐蝕性及び耐久性が得られるが、鏡の加
工上において別の問題点が見出された。即ち、鏡を使用
する時において、工場から出荷された大板サイズの鏡を
所定の寸法に切断する時、あるいは所定の形状に切断さ
れた鏡の切断端面を面取り加工する時、切断部、あるい
は面取り部の裏止め塗膜、あるいは銀鏡面膜が、あるい
はこれらが同時に剥離し、耐蝕性、耐久性を低下せしめ
るという問題点が見出された。あるいは又、大板サイズ
の鏡を所定の寸法に切断した時、切離れが悪く、切断作
業性が低下するという問題点も見出された。
せるために、裏止め塗膜としてエポキシ樹脂塗料を用い
ることを試みた。エポキシ樹脂塗料を用いた裏止め塗膜
は、エポキシ樹脂自体が一般的に耐蝕性、耐久性が優
れ、又銅などの金属保護膜との接着性も高く、従来の鏡
に比べ充分高い耐蝕性及び耐久性が得られるが、鏡の加
工上において別の問題点が見出された。即ち、鏡を使用
する時において、工場から出荷された大板サイズの鏡を
所定の寸法に切断する時、あるいは所定の形状に切断さ
れた鏡の切断端面を面取り加工する時、切断部、あるい
は面取り部の裏止め塗膜、あるいは銀鏡面膜が、あるい
はこれらが同時に剥離し、耐蝕性、耐久性を低下せしめ
るという問題点が見出された。あるいは又、大板サイズ
の鏡を所定の寸法に切断した時、切離れが悪く、切断作
業性が低下するという問題点も見出された。
[発明の解決しようとする課題] 本発明の目的は、従来の各種塗料を用いた裏止め塗膜が
形成された鏡の有する前述の問題点を解決し、鏡の切断
時、あるいは面取り加工時に鏡の裏止め塗膜あるいは銀
鏡面膜が剥離せず、又は鏡の切断後の切離れ性の良好な
耐蝕性特に耐塩水噴霧性、及び加工性が優れた鏡を提供
することにある。
形成された鏡の有する前述の問題点を解決し、鏡の切断
時、あるいは面取り加工時に鏡の裏止め塗膜あるいは銀
鏡面膜が剥離せず、又は鏡の切断後の切離れ性の良好な
耐蝕性特に耐塩水噴霧性、及び加工性が優れた鏡を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、ガラス基板上に銀鏡面膜と該膜上に金属保護膜を順
次形成してなる鏡において、金属保護膜上に、分子中に
1個のアミノ基と少なくとも1個の水酸基とを有するア
ミノアルコール類と、エポキシ当量が450〜3000のエポ
キシ化合物とから得られたアミノ変性エポキシ樹脂をバ
インダーとする塗料を塗布し、硬化してなる裏止め塗膜
を形成したことを特徴とする改良された鏡を提供するも
のである。
り、ガラス基板上に銀鏡面膜と該膜上に金属保護膜を順
次形成してなる鏡において、金属保護膜上に、分子中に
1個のアミノ基と少なくとも1個の水酸基とを有するア
ミノアルコール類と、エポキシ当量が450〜3000のエポ
キシ化合物とから得られたアミノ変性エポキシ樹脂をバ
インダーとする塗料を塗布し、硬化してなる裏止め塗膜
を形成したことを特徴とする改良された鏡を提供するも
のである。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
第1図は、本発明に係る鏡の一具体例を示したものであ
り、1はガラス基板、2はガラス基板に形成された銀鏡
面膜、3は銀鏡面膜2の化学的耐久性を高めるために銀
鏡面上に形成された金属保護膜、4は銀鏡面膜及び金属
保護膜を保護し、更に耐蝕性、耐久性を向上させるため
に金属保護膜上に形成された裏止め塗膜を示す。
り、1はガラス基板、2はガラス基板に形成された銀鏡
面膜、3は銀鏡面膜2の化学的耐久性を高めるために銀
鏡面上に形成された金属保護膜、4は銀鏡面膜及び金属
保護膜を保護し、更に耐蝕性、耐久性を向上させるため
に金属保護膜上に形成された裏止め塗膜を示す。
上記した鏡において、銀鏡面膜としては、無電解メッキ
法よりガラス基板面に膜状に析出させて形成させる膜が
通常使用されるが、必ずしもこれに限定されることはな
く、真空蒸着法、スパッター法、その他各種の被膜形成
法により形成される銀膜も鏡面膜として使用できる。か
かる銀鏡面膜は、鏡として要求される反射率が充分得ら
れ、かつ耐久性に優れた銀鏡面膜が得られる様に0.5〜2
g/m2の膜厚が適当である。
法よりガラス基板面に膜状に析出させて形成させる膜が
通常使用されるが、必ずしもこれに限定されることはな
く、真空蒸着法、スパッター法、その他各種の被膜形成
法により形成される銀膜も鏡面膜として使用できる。か
かる銀鏡面膜は、鏡として要求される反射率が充分得ら
れ、かつ耐久性に優れた銀鏡面膜が得られる様に0.5〜2
g/m2の膜厚が適当である。
又、金属保護膜は、化学的に変質しやすい銀鏡面膜の化
学的耐久性を高める保護膜として形成されるものであ
り、銀鏡面膜との密着性が良く、化学的安定性の高い金
属、更に好ましくは銀鏡面膜と同様な被膜形成方法、例
えば無電解メッキ法により容易に形成しうる金属が選ば
れる。代表的金属保護膜は銅保護膜であり、その他銅合
金、ニッケル、ニッケル合金、錫、錫合金などの金属保
護膜も使用できる。なお、金属保護膜は一層であっても
よいし、あるいは又異種の金属を組み合わせた二層以上
としてもよい。かかる金属保護膜は、充分な化学的耐久
性効果が得られ、かつ銀鏡面膜との密着性も損なわれな
い様に、0.1〜1g/m2程度の膜厚とするのが適当である。
学的耐久性を高める保護膜として形成されるものであ
り、銀鏡面膜との密着性が良く、化学的安定性の高い金
属、更に好ましくは銀鏡面膜と同様な被膜形成方法、例
えば無電解メッキ法により容易に形成しうる金属が選ば
れる。代表的金属保護膜は銅保護膜であり、その他銅合
金、ニッケル、ニッケル合金、錫、錫合金などの金属保
護膜も使用できる。なお、金属保護膜は一層であっても
よいし、あるいは又異種の金属を組み合わせた二層以上
としてもよい。かかる金属保護膜は、充分な化学的耐久
性効果が得られ、かつ銀鏡面膜との密着性も損なわれな
い様に、0.1〜1g/m2程度の膜厚とするのが適当である。
銀鏡面膜及び金属保護膜の形成された鏡の代表的な製造
方法は、表面が平滑で、かつ表面欠点のないガラス板を
用意し、このガラス板を充分に洗滌した後、銀鏡面膜の
形成される面を活性化処理し、その表面に無電解メッキ
法、例えば所謂銀鏡反応によって銀を析出する銀メッキ
液をスプレーして銀鏡面膜を形成し、次いで銀鏡面膜上
に無電解メッキ法によりCu,Ni,Snなどの金属あるいはこ
れらの合金を析出する金属メッキ液をスプレーして金属
保護膜を形成し、次いで洗滌、乾燥する方法が挙げられ
るが、その他各種方法によっても製造することができ
る。
方法は、表面が平滑で、かつ表面欠点のないガラス板を
用意し、このガラス板を充分に洗滌した後、銀鏡面膜の
形成される面を活性化処理し、その表面に無電解メッキ
法、例えば所謂銀鏡反応によって銀を析出する銀メッキ
液をスプレーして銀鏡面膜を形成し、次いで銀鏡面膜上
に無電解メッキ法によりCu,Ni,Snなどの金属あるいはこ
れらの合金を析出する金属メッキ液をスプレーして金属
保護膜を形成し、次いで洗滌、乾燥する方法が挙げられ
るが、その他各種方法によっても製造することができ
る。
本発明においては、上記金属保護膜上に銀鏡面膜及び金
属保護膜の耐蝕性、機械的耐久性を高めるために、下記
する塗料が塗布され、硬化処理されて裏止め塗膜が形成
される。
属保護膜の耐蝕性、機械的耐久性を高めるために、下記
する塗料が塗布され、硬化処理されて裏止め塗膜が形成
される。
本発明に使用される塗料組成物は、 (1)分子中に1個のアミノ基と少なくとも1個の水酸
基とを有するアミノアルコール類と、 (2)エポキシ当量が450〜3000のエポキシ化合物、 とから得られたアミノ変性エポキシ樹脂をバインダーと
するものである。
基とを有するアミノアルコール類と、 (2)エポキシ当量が450〜3000のエポキシ化合物、 とから得られたアミノ変性エポキシ樹脂をバインダーと
するものである。
前記(1)成分たるアミノアルコール類としては、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルモ
ノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アミ
ノジベンジルアルコール等が代表的なものとして挙げら
れる。これらは、1種もしくは2種以上の混合物として
使用される。
エタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルモ
ノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アミ
ノジベンジルアルコール等が代表的なものとして挙げら
れる。これらは、1種もしくは2種以上の混合物として
使用される。
又(2)成分たるエポキシ樹脂としては、例えばビスフ
ェノール型エポキシ樹脂として、一般に市販されている
油化シェル化学(株)製の商品名エピコート828,同834,
同836,同1001,同1004,同DX−255;チバガイギー(株)製
の商品名アラルダイトGY−260;ダウ・ケミカル(株)製
の商品名DER330,同331,同337;大日本インキ化学工業
(株)製商品名エピクロン800;ノボラック型エポキシ樹
脂として例えば油化シェル化学(株)製の商品名エピコ
ート152,同154;ダウ・ケミカル(株)製の商品名DEN43
1,同438;ポリグリコール型エポキシ樹脂として例えば、
チバガイギー(株)製の商品名アラルダイトCT508;ダウ
・ケミカル(株)製の商品名DER732,同736;エステル型
エポキシ樹脂として、例えば大日本インキ化学工業
(株)製の商品名エピクロン200、同400;エポキシ化ポ
リブタジエンとして、日本曹達(株)製の商品名BF−10
00;住友化学工業(株)製の商品名Sumikaoil #50;エポ
キシ化油としてアデカ・アーガス化学(株)製の商品名
アデカ・サイザー0−180,同0−130P;などを挙げるこ
とができる。
ェノール型エポキシ樹脂として、一般に市販されている
油化シェル化学(株)製の商品名エピコート828,同834,
同836,同1001,同1004,同DX−255;チバガイギー(株)製
の商品名アラルダイトGY−260;ダウ・ケミカル(株)製
の商品名DER330,同331,同337;大日本インキ化学工業
(株)製商品名エピクロン800;ノボラック型エポキシ樹
脂として例えば油化シェル化学(株)製の商品名エピコ
ート152,同154;ダウ・ケミカル(株)製の商品名DEN43
1,同438;ポリグリコール型エポキシ樹脂として例えば、
チバガイギー(株)製の商品名アラルダイトCT508;ダウ
・ケミカル(株)製の商品名DER732,同736;エステル型
エポキシ樹脂として、例えば大日本インキ化学工業
(株)製の商品名エピクロン200、同400;エポキシ化ポ
リブタジエンとして、日本曹達(株)製の商品名BF−10
00;住友化学工業(株)製の商品名Sumikaoil #50;エポ
キシ化油としてアデカ・アーガス化学(株)製の商品名
アデカ・サイザー0−180,同0−130P;などを挙げるこ
とができる。
更にこれらの組成物から、容易に類推されるエポキシ系
化合物ならびに上記エポキシ樹脂の誘導体も本発明の範
囲内に含まれることに留意すべきである。例えばポリオ
ール型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ハロゲン含
有エポキシ樹脂などが含まれる。
化合物ならびに上記エポキシ樹脂の誘導体も本発明の範
囲内に含まれることに留意すべきである。例えばポリオ
ール型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ハロゲン含
有エポキシ樹脂などが含まれる。
これらは1種もしくは2種以上の混合物として使用可能
である。
である。
前記エポキシ樹脂は、エポキシ当量が450〜3000の範囲
にある必要があるが、更に重量平均分子量が600〜8000
の範囲にあるものが好ましい。
にある必要があるが、更に重量平均分子量が600〜8000
の範囲にあるものが好ましい。
本発明に使用されるアミノ変性エポキシ樹脂は、好まし
くはエポキシ基の1化学当量に対してアミノ基の0.5〜
2.0、好ましくは0.8〜1.5化学当量となる割合で前記
(1)成分及び(2)成分を混合し、50〜250℃、好ま
しくは80〜200℃で、溶剤の存在下または不存在下に加
熱することにより目的とするものを得ることができる。
本発明で使用するアミノ変性エポキシ樹脂は、前記の如
くして簡単に製造できるが、例えばエピクロンH−303
−45,エピクロンEXA−123,エピクロンH−371−i,エピ
クロンH−360,エピクロンH−353,エピクロンH−157
(以上いずれも大日本インキ化学工業株式会社製商品
名)等の市販品を使用しても良い。
くはエポキシ基の1化学当量に対してアミノ基の0.5〜
2.0、好ましくは0.8〜1.5化学当量となる割合で前記
(1)成分及び(2)成分を混合し、50〜250℃、好ま
しくは80〜200℃で、溶剤の存在下または不存在下に加
熱することにより目的とするものを得ることができる。
本発明で使用するアミノ変性エポキシ樹脂は、前記の如
くして簡単に製造できるが、例えばエピクロンH−303
−45,エピクロンEXA−123,エピクロンH−371−i,エピ
クロンH−360,エピクロンH−353,エピクロンH−157
(以上いずれも大日本インキ化学工業株式会社製商品
名)等の市販品を使用しても良い。
前記アミノ変性エポキシ樹脂は、重量平均分子量約2000
0〜40000程度、水酸基価約70〜140程度のものが好まし
い。
0〜40000程度、水酸基価約70〜140程度のものが好まし
い。
前記アミノ変性エポキシ樹脂はそれ自体被覆材として十
分に有用であるが、更に必要に応じて他のエポキシ樹
脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、
ポリビニルブチラール、ロジン、石油樹脂等のバインダ
ー類を併用しても良い。
分に有用であるが、更に必要に応じて他のエポキシ樹
脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、
ポリビニルブチラール、ロジン、石油樹脂等のバインダ
ー類を併用しても良い。
更に、本発明に使用される塗料組成物には必要に応じて
タルク、硫酸バリウム、マイカ、炭酸カルシウム、バラ
イト粉などの体質顔料;酸化チタン、亜鉛華、弁柄、黄
鉛、酸化クロム、酸化鉄、群青、フタロシアニンブル
ー、カーボンブラック、鉄黒などの着色顔料;鉛酸カル
シウム、塩基性クロム酸鉛、鉛丹、シアナミド鉛などの
防錆顔料;ガラスファイバー、ガラスフレーク、雲母
粉、アスベスト、合成シリカなどの補強顔料;その他増
粘剤、防錆剤、沈殿防止剤、硬化促進剤などを添加する
ことができる。
タルク、硫酸バリウム、マイカ、炭酸カルシウム、バラ
イト粉などの体質顔料;酸化チタン、亜鉛華、弁柄、黄
鉛、酸化クロム、酸化鉄、群青、フタロシアニンブル
ー、カーボンブラック、鉄黒などの着色顔料;鉛酸カル
シウム、塩基性クロム酸鉛、鉛丹、シアナミド鉛などの
防錆顔料;ガラスファイバー、ガラスフレーク、雲母
粉、アスベスト、合成シリカなどの補強顔料;その他増
粘剤、防錆剤、沈殿防止剤、硬化促進剤などを添加する
ことができる。
又、当然のことながら、各樹脂を溶解又は分散せしめる
ため、必要に応じて芳香族炭化水素系、脂肪族炭化水素
系、エステル系、エーテル系、ケトン系、アルコール系
等公知の溶剤を必要量用いることができる。
ため、必要に応じて芳香族炭化水素系、脂肪族炭化水素
系、エステル系、エーテル系、ケトン系、アルコール系
等公知の溶剤を必要量用いることができる。
本発明において、顔料を併用する場合には、塗膜の耐水
性、耐酸性等の観点から顔料(P)とバインダー(B)
の重量比P/Bは1.0〜4.6の範囲にあることが好ましい。
更に、特に体質顔料として沈降性硫酸バリウムとタルク
を全塗料組成物中15〜25重量%使用し、かつ沈降性硫酸
バリウムとタルクを重量比で、30〜70/70〜30の割合で
使用することにより、塗膜の密着性、耐塩水噴霧性、及
び面取り加工性を一層向上せしめることができる。
性、耐酸性等の観点から顔料(P)とバインダー(B)
の重量比P/Bは1.0〜4.6の範囲にあることが好ましい。
更に、特に体質顔料として沈降性硫酸バリウムとタルク
を全塗料組成物中15〜25重量%使用し、かつ沈降性硫酸
バリウムとタルクを重量比で、30〜70/70〜30の割合で
使用することにより、塗膜の密着性、耐塩水噴霧性、及
び面取り加工性を一層向上せしめることができる。
かくして得られた塗料組成物は、鏡裏面へ刷毛、ローラ
ー、スプレー、フローコーター等の方法で乾燥膜厚30〜
100μm程度になるよう塗布する。ついで、常温もしく
は250℃以下程度で加熱乾燥し、仕上げられる。
ー、スプレー、フローコーター等の方法で乾燥膜厚30〜
100μm程度になるよう塗布する。ついで、常温もしく
は250℃以下程度で加熱乾燥し、仕上げられる。
本発明の裏止め塗膜は、切断時、あるいは面取り時に銀
鏡面膜裏止め塗膜あるいはこれらが同時に剥離しない様
に、あるいは、切断時の切離れ性が良好となる様に、そ
の接着強度は5〜13kg/cm2の範囲、伸び率は0.05〜0.5
%、応力は1.0〜2.5kg/mm2、弾性率は500〜1000kg/mm2
の範囲とするのが最適である。
鏡面膜裏止め塗膜あるいはこれらが同時に剥離しない様
に、あるいは、切断時の切離れ性が良好となる様に、そ
の接着強度は5〜13kg/cm2の範囲、伸び率は0.05〜0.5
%、応力は1.0〜2.5kg/mm2、弾性率は500〜1000kg/mm2
の範囲とするのが最適である。
次に本発明の実施例を示す。
[実施例] 充分に洗浄されたガラス基板(サイズ;72mm×36mm×5m
m)面上に銀鏡反応によって銀を析出する硝酸銀を含む
溶液と銀を還元させる還元液との銀メッキ液をスプレー
し、1g/m2厚の銀鏡面膜を形成し、この膜面を水洗した
後、無電解メッキ法によって銅を析出する硫酸銅を含む
溶液と銅を還元させる還元液との銅メッキ液をスプレー
し、0.30g/m2厚の銅からなる金属保護膜を形成し、次い
で水洗した後乾燥した。
m)面上に銀鏡反応によって銀を析出する硝酸銀を含む
溶液と銀を還元させる還元液との銀メッキ液をスプレー
し、1g/m2厚の銀鏡面膜を形成し、この膜面を水洗した
後、無電解メッキ法によって銅を析出する硫酸銅を含む
溶液と銅を還元させる還元液との銅メッキ液をスプレー
し、0.30g/m2厚の銅からなる金属保護膜を形成し、次い
で水洗した後乾燥した。
この銀鏡面膜及び銅保護膜の形成されたガラス板の上記
銅保護膜上に第1表に示した各種配合の塗料組成物(実
施例1〜5及び比較例)をそれぞれフローコーター法に
より乾燥膜厚30μmとなる様に塗布し、ガラス板温80℃
にて5分間焼付けして乾燥膜25μmの被膜を形成せし
め、更にガラス板温135℃にて5分間焼付けを行ない、
各種試験片を得た。
銅保護膜上に第1表に示した各種配合の塗料組成物(実
施例1〜5及び比較例)をそれぞれフローコーター法に
より乾燥膜厚30μmとなる様に塗布し、ガラス板温80℃
にて5分間焼付けして乾燥膜25μmの被膜を形成せし
め、更にガラス板温135℃にて5分間焼付けを行ない、
各種試験片を得た。
これら各種試験片について、各種性能試験を行なった結
果を第2表に示す。
果を第2表に示す。
性能試験方法 1.碁盤目試験;JIS K5400 6.15により行ない、判定は、
評価点10点のこと。
評価点10点のこと。
2.温水浸漬;純水60℃に240時間浸漬し取出した時、銀
面に異常を認めないこと。
面に異常を認めないこと。
3.水蒸気試験;60℃蒸気中に240時間曝露し取出した時、
銀面に異常を認めないこと。
銀面に異常を認めないこと。
4.硫化水素ガス試験;硫化水素ガスを飽和したデシケー
ター中にて、20℃48時間曝露し、取出した時、銀面に異
常を認めないこと。
ター中にて、20℃48時間曝露し、取出した時、銀面に異
常を認めないこと。
5.塩酸浸漬;0.5%wt塩酸(試薬1級)水に20℃72時間を
浸漬し、取出した時、銀面に異常を認めないこと。但
し、試験片の4辺はシーリングした。
浸漬し、取出した時、銀面に異常を認めないこと。但
し、試験片の4辺はシーリングした。
6.カセイソーダ水浸漬;4%wt、カセイソーダ(試薬1
級)水に20℃48時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認
めないこと。
級)水に20℃48時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認
めないこと。
7.アンモニア水浸漬;アンモニア水(試薬1級)50重量
部と純水50重量部を混ぜたものに20℃48時間浸漬し取出
した時、銀面に異常を認めないこと。
部と純水50重量部を混ぜたものに20℃48時間浸漬し取出
した時、銀面に異常を認めないこと。
8.ホルマリン浸漬;ホルマリン(試薬1級)に20℃、24
0時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認めないこと。
0時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認めないこと。
9.漂白剤浸漬;ライオン(株)製品「キッチンブライ
ト」に20℃48時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認め
ないこと。但し試験片の4辺はシーリングした。
ト」に20℃48時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認め
ないこと。但し試験片の4辺はシーリングした。
10.洗剤浸漬;サンポール(株)製品「サンポール」
(特許番号1249719)に20℃48時間浸漬し取出した時、
銀面に異常を認めないこと。但し試験片の4辺は、シー
リングした。
(特許番号1249719)に20℃48時間浸漬し取出した時、
銀面に異常を認めないこと。但し試験片の4辺は、シー
リングした。
11.塩水噴霧試験;JIS Z2371による塩水噴霧試験を、288
時間行なった時に銀面に異常を認めないこと。
時間行なった時に銀面に異常を認めないこと。
12.促進耐候試験;JIS K5400 6.17による促進耐候試験を
240時間行なった時に銀面に異常を認めず、塗膜は、し
わ、ふくれ、われ、はがれがなく白亜化の程度が小さい
こと。
240時間行なった時に銀面に異常を認めず、塗膜は、し
わ、ふくれ、われ、はがれがなく白亜化の程度が小さい
こと。
13.切りばなれ試験;クロス切機にて24″×18″(厚さ5
mm)試験片を12″×9″まで4分割するとき、切線挿入
后、切線下に爪揚枝をおき、上から押え板折りし、その
まゝ爪揚枝を上げて、離れる高さが50mm以下を合格とし
た。
mm)試験片を12″×9″まで4分割するとき、切線挿入
后、切線下に爪揚枝をおき、上から押え板折りし、その
まゝ爪揚枝を上げて、離れる高さが50mm以下を合格とし
た。
14.面取り加工試験;120℃で1時間加熱の後、裏面取幅3
mm、25mm/分のスピードにて面取を行い、エッヂ部の剥
離の有無を判定する。(剥離なし:合格,剥離あり:不
合格) 15.可使時間;JIS K5664 タールエポキシ樹脂塗料5.8ポ
ットライフにより試験する。
mm、25mm/分のスピードにて面取を行い、エッヂ部の剥
離の有無を判定する。(剥離なし:合格,剥離あり:不
合格) 15.可使時間;JIS K5664 タールエポキシ樹脂塗料5.8ポ
ットライフにより試験する。
16.沸とう水浸漬;純水100℃に18時間浸漬し取出した
時、銀面に異常を認めないこと。
時、銀面に異常を認めないこと。
[発明の作用・効果] 本発明による鏡は、金属保護膜との密着性がよく、かつ
耐水蒸気性、耐水性、耐アルカリ性、耐酸性、耐ホルマ
リン性、耐硫化水素性などの化学的耐久性に優れ、更に
接着強度、破断強度、耐衝撃性などの機械的特性にも優
れた裏止め塗膜を有しており、かつエポキシ樹脂がアミ
ノアルコールで変性されているため塗膜に適度の柔軟
性、弾力性、伸張性、切り離れ性が付与されて、裏止め
塗膜の硬さ、金属保護膜との接着極度、残留応力、熱膨
張率等が調整されているので、鏡の切断時、あるいは面
取り加工時に切断部、あるいは面取り部の裏止め塗膜、
金属保護膜、あるいは銀鏡面膜が剥離することがなく、
又鏡の切断後の切離れ性が良好で、更に機械的な損傷も
少ない。
耐水蒸気性、耐水性、耐アルカリ性、耐酸性、耐ホルマ
リン性、耐硫化水素性などの化学的耐久性に優れ、更に
接着強度、破断強度、耐衝撃性などの機械的特性にも優
れた裏止め塗膜を有しており、かつエポキシ樹脂がアミ
ノアルコールで変性されているため塗膜に適度の柔軟
性、弾力性、伸張性、切り離れ性が付与されて、裏止め
塗膜の硬さ、金属保護膜との接着極度、残留応力、熱膨
張率等が調整されているので、鏡の切断時、あるいは面
取り加工時に切断部、あるいは面取り部の裏止め塗膜、
金属保護膜、あるいは銀鏡面膜が剥離することがなく、
又鏡の切断後の切離れ性が良好で、更に機械的な損傷も
少ない。
又、本発明に使用される塗料組成物は、一液性のため可
使時間に制限がなく、しかも従来の二液型エポキシ樹脂
塗料塗膜に比して特に耐塩水噴霧性と切りばなれ性が一
段と向上したものである。
使時間に制限がなく、しかも従来の二液型エポキシ樹脂
塗料塗膜に比して特に耐塩水噴霧性と切りばなれ性が一
段と向上したものである。
以上の通り、本発明によれば、耐蝕性、耐久性及び加工
性のいずれもが優れた鏡を得ることができる。
性のいずれもが優れた鏡を得ることができる。
第1図は、本発明の一具体例に係る鏡の縦断面図であ
る。 1:ガラス基板、2:銀鏡面膜、 3:金属保護膜、4:裏止め塗膜
る。 1:ガラス基板、2:銀鏡面膜、 3:金属保護膜、4:裏止め塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 幸雄 茨城県鹿島郡神栖町知手中央5―1 (56)参考文献 特開 昭63−184702(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】ガラス基板上に銀鏡面膜と該膜上に金属保
護膜を順次形成してなる鏡において、金属保護膜上に、
分子中に1個のアミノ基と少なくとも1個の水酸基とを
有するアミノアルコール類と、エポキシ当量が450〜300
0のエポキシ化合物とから得られたアミノ変性エポキシ
樹脂をバインダーとする塗料を塗布し、硬化してなる裏
止め塗膜を形成したことを特徴とする改良された鏡。 - 【請求項2】塗料は、沈降性硫酸バリウムとタルクが30
〜70/70〜30(重量比)の割合からなる体質顔料を15〜2
5重量%含有する塗料である請求項(1)記載の改良さ
れた鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21143489A JPH0749015B2 (ja) | 1989-08-18 | 1989-08-18 | 改良された鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21143489A JPH0749015B2 (ja) | 1989-08-18 | 1989-08-18 | 改良された鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0375006A JPH0375006A (ja) | 1991-03-29 |
JPH0749015B2 true JPH0749015B2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=16605889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21143489A Expired - Fee Related JPH0749015B2 (ja) | 1989-08-18 | 1989-08-18 | 改良された鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749015B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2514566B2 (ja) * | 1992-07-17 | 1996-07-10 | 株式会社ミラーペイント | 改良鏡 |
JP3206852B2 (ja) * | 1993-06-21 | 2001-09-10 | セントラル硝子株式会社 | 鏡 |
GB9523674D0 (en) * | 1995-11-20 | 1996-01-24 | Glaverbel | Method of forming a protective layer on a silver mirror |
JP2005143943A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Toto Ltd | 防蝕鏡の加工方法 |
JP4975989B2 (ja) * | 2005-08-22 | 2012-07-11 | 日本板硝子株式会社 | 鏡裏面用塗料組成物及び鏡 |
IN2012DN01796A (ja) | 2009-08-31 | 2015-06-05 | Asahi Glass Co Ltd | |
JP6237645B2 (ja) | 2012-12-27 | 2017-11-29 | 旭硝子株式会社 | 裏止め塗料組成物および鏡 |
-
1989
- 1989-08-18 JP JP21143489A patent/JPH0749015B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0375006A (ja) | 1991-03-29 |
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