JPH07261007A - 鏡 - Google Patents

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JPH07261007A
JPH07261007A JP5081794A JP5081794A JPH07261007A JP H07261007 A JPH07261007 A JP H07261007A JP 5081794 A JP5081794 A JP 5081794A JP 5081794 A JP5081794 A JP 5081794A JP H07261007 A JPH07261007 A JP H07261007A
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mirror
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resin
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JP5081794A
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English (en)
Inventor
Akio Kondo
彰夫 近藤
Yukio Kimura
幸雄 木村
Ichiro Tokunaga
一郎 徳永
Takashige Suzuki
孝成 鈴木
Takeshi Ito
武 伊藤
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Dai Nippon Toryo KK
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Dai Nippon Toryo KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ガラス基板上1に、銀鏡面膜2、銅保護膜3、
裏止め塗膜4を順次形成してなる鏡において、前記裏止
め塗膜4が、ビスフェノール型エポキシエステル樹脂を
結合剤とし、ベンゾトリアゾールおよび/またはその誘
導体を配合せしめた塗料を用いて形成する塗膜である
鏡。 【効果】耐アルカリ性、耐酸性、耐蝕性、耐久性におい
て格段に優れるとともに、切断、面取りなどの加工性も
優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に耐アルカリ性、耐
酸性等が格段に優れるとともに、切断、面取りなどの加
工性も優れた鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス基板裏面に銀鏡面膜を鍍金
してなる鏡においては、銀鏡面膜の水蒸気、各種耐蝕性
ガスあるいは各種薬品等による変色や剥離、あるいは機
械的損傷を防止するために、銀鏡面膜上に銅保護被膜を
形成し、さらにその上に光明丹、弁柄、鉛シアナミド、
炭酸カルシウム等を含む、アルキッド系樹脂塗料を塗布
して裏止め塗膜を形成することが行われていた。
【0003】しかし、前記したような裏止め塗膜を施し
た鏡は、それぞれそれなりの効果をもたらすが、鏡のあ
らゆる使用条件下において存在する悪環境に対しては充
分満足のゆく性能が得られなかった。
【0004】本発明者等は、かかる点からさらに耐アル
カリ性、耐酸性、耐蝕性、耐久性を向上させるために、
裏止め塗膜としてエポキシ樹脂塗料を用いることを試み
た。エポキシ樹脂塗料を用いた裏止め塗膜は、アルキッ
ド系樹脂塗料を用いたものに比較し、耐蝕性、耐久性等
向上するものの、耐アルカリ性等において要求性能を充
分満足するものではなく、また鏡の加工性も不充分であ
った。
【0005】すなわち、鏡を使用する時において、工場
から出荷された大板サイズのガラスの鏡を所定の寸法に
切断する時、あるいは所定の形状に切断された鏡の切断
端面を面取り加工する時、切断部、あるいは面取り部の
裏止め塗膜、あるいは銀鏡面膜が、あるいはこれらが同
時に剥離し、耐アルカリ性、耐酸性、耐蝕性、耐久性を
低下せしめるという問題点が見出された。あるいはま
た、大板サイズの鏡を所定の寸法に切断した時、切離れ
が悪く、切断作業性が低下するという問題点も見出され
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の各種塗料を用いた裏止め塗膜を有する鏡の前記問題点
を解決することにあり、厳しい環境下においても優れた
耐アルカリ性、耐酸性、耐蝕性、耐久性を維持するとと
もに、切断時あるいは面取り加工時に鏡の裏止め塗膜あ
るいは銀鏡面膜の剥離を防止し、鏡の切断後の切離れ性
の良好な改良された鏡を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス基板上
に、銀鏡面膜、銅保護膜及び裏止め塗膜を順次形成して
なる鏡において、前記裏止め塗膜が、ビスフェノール型
エポキシエステル樹脂を結合剤とし、ベンゾトリアゾー
ルおよび/またはその誘導体を配合せしめた塗料から形
成された塗膜であることを特徴とする鏡である。
【0008】図面により本発明を説明すると、図1は、
本発明の鏡の一具体例を示したものであり、1はガラス
基板、2はガラス基板に形成された銀鏡面膜、3は銀鏡
面膜2の化学的耐久性を高めるために銀鏡面上に形成さ
れた銅保護膜、4は銀鏡面膜および銅保護膜を保護し、
さらに耐アルカリ性、耐酸性、耐蝕性、耐久性を向上さ
せるために銅保護膜上に形成された裏止め塗膜を示す。
【0009】上記した鏡において、銀鏡面膜としては、
無電解メッキ法によりガラス基板面に膜状に析出させて
形成させる膜が通常使用されるが、必ずしもこれに限定
されることはなく、真空蒸着法、スパッタ法、その他各
種の被膜形成法により形成される銀膜も鏡面膜として使
用できる。かかる銀鏡面膜は、鏡として要求される反射
率が充分得られ、かつ耐久性に優れた銀鏡面膜が得られ
るように0.5〜2g/m2 の膜厚が適当である。
【0010】また銅保護膜は、化学的に変質しやすい銀
鏡面膜の化学的耐久性を高める保護膜として形成される
ものであり、そのため0.1〜1g/m2 程度の膜厚が
適当である。
【0011】銀鏡面膜および銅保護膜の形成された鏡の
代表的な製造方法は、表面が平滑で、かつ表面欠点のな
いガラス板を用意し、このガラス板を充分に洗浄した
後、銀鏡面膜の形成される面を活性化処理し、その表面
に無電解メッキ法、たとえばいわゆる銀鏡反応によって
銀を析出する銀メッキ液をスプレーして銀鏡面膜を形成
し、次いで銀鏡膜上に無電解メッキ法により銅メッキ液
をスプレーして銅保護膜を形成し、次いで洗浄、乾燥す
る方法が挙げられるが、その他各種方法によっても製造
することができる。
【0012】本発明においては、上記銅保護膜上に銀鏡
面膜および銅保護膜の耐アルカリ性、耐酸性、耐蝕性、
機械的耐久性を高めるために、下記する塗料が塗布さ
れ、硬化処理されて裏止め塗膜が形成される。
【0013】本発明の裏止め塗膜形成用に使用される塗
料は、結合剤、顔料、および溶剤等からなる通常の塗料
において、前記結合剤としてエポキシエステル樹脂を使
用し、これにベンゾトリアゾールおよび/またはその誘
導体(以下これらをベンゾトリアゾール化合物という)
を配合せしめたものから構成される。前記結合剤として
は、前述の通りビスフェノール型エポキシエステル樹脂
を使用するが、該エポキシエステル樹脂は、ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂100重量部に対して多塩基酸もし
くはその酸無水物を約1〜20重量部を混合し、トリエ
チルアミン、メチルイミダゾール等の触媒を必要量添加
し、溶媒存在下または不存在下で120〜200℃で加
熱反応させることにより得られるものである。
【0014】なお、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂
としては、たとえばエポキシ当量が850〜5000、
数平均分子量が1400〜6000の、エピクロン40
50、エピクロン4055、エピクロン7050、エピ
クロン9055、ベッコゾールP−791−50[大日
本インキ化学工業株式会社製]、エピコート1004、
エピコート1007、エピコート1009、エピコート
1010[油化シエルエポキシ株式会社製]等が好まし
く使用される。
【0015】これらは一種もしくは、二種以上の混合物
として使用可能である。
【0016】前記多塩基酸としては、たとえば、イソフ
タル酸、テレフタル酸、オルトフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ
フタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、メチルヘキサヒ
ドロフタル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ダイマー酸あるいはこれらの酸無水物等が挙げ
られ、これらは一種もしくは二種以上の混合物として使
用される。
【0017】本発明においては、脂肪族系の二塩基酸の
使用が好ましく、特にアジピン酸が最も好ましい。な
お、ビスフェノール型エポキシエステル樹脂は、ビスフ
ェノール型エポキシ樹脂と不飽和脂肪酸との反応物も使
用可能である。
【0018】本発明において結合剤として前記エポキシ
エステル樹脂100重量部に対し、さらにポリエステル
樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、スチロール樹脂、
ビニル樹脂、ケトン樹脂、ロジン、ポリビニルブチラー
ル樹脂等を50重量部程度まで併用することも可能であ
る。
【0019】前記顔料としては、タルク、硫酸バリウ
ム、マイカ、炭酸カルシウム、バライト粉などの体質顔
料、酸化チタン、亜鉛華、弁柄、黄鉛、酸化クロム、酸
化鉄、群青、フタロシアニンブルー、カーボンブラッ
ク、鉄黒などの着色顔料、鉛酸カルシウム、塩基性クロ
ム酸鉛、鉛丹、シアナミド鉛、鉛白、硫酸鉛、リン酸亜
鉛、リン酸カルシウムなどの防錆顔料等が代表的なもの
として挙げられる。
【0020】顔料の配合量は、結合剤100重量部に対
し約20〜400重量部配合するのが適当である。ま
た、防錆顔料は、耐塩水噴霧性や耐酸性等をより向上さ
せるため添加されることが好ましく、塗料全固形分中5
重量%以上配合されるのが適当である。
【0021】前記溶剤としては、トルエン、キシレン等
の炭化水素系溶剤、エタノール、ブタノール等のアルコ
ール系溶剤、酢酸エチル、セロソルブアセテート等のエ
ステル系溶剤、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等のエー
テル系溶剤、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン
系溶剤、水等の通常の塗料用溶剤が代表的なものとして
挙げられる。
【0022】溶剤の配合量は、塗料の固形分が約30〜
70重量%になるような量が適当である。
【0023】前記ベンゾトリアゾール化合物は、塗料に
配合することにより耐アルカリ性や切断、面取りなどの
加工性が数段向上し、また耐酸性、耐蝕性等とも向上が
みられる。
【0024】ベンゾトリアゾール化合物を配合すること
により前記効果が得られる原因は定かではないが、恐ら
く銅保護膜との反応に起因するものと考えられる。これ
ら効果は、銅保護膜が未酸化の銅や酸化第二銅(Cu
O)の場合よりも、酸化第一銅(Cu2 O)、すなわち
亜酸化銅の場合、顕著に発揮される。ベンゾトリアゾー
ル化合物としては、化1の一般式に示される化合物が挙
げられる。
【0025】
【化1】
【0026】化1中、Xは水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基または水酸基を表し、R1、R2 およびR3
それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、カルボ
キシル基またはそのエステルを表す。
【0027】具体的には化2に示す化合物が代表的なも
のとして挙げられる。
【0028】
【化2】
【0029】ベンゾトリアゾール化合物の配合量は、結
合剤100重量部に対し、0.5〜30重量部、特に好
ましくは2〜20重量部配合するのが適当である。な
お、ベンゾトリアゾール化合物の配合量が前記範囲より
少ないと前記効果が充分発揮されない傾向にあり、逆に
多いと耐水性等が低下する傾向にある。
【0030】本発明において使用する塗料は、以上説明
した結合剤、顔料、溶剤およびベンゾトリアゾール化合
物などからなるが、さらに必要に応じアミノ樹脂、ポリ
イソシアネート、ブロックポリイソシアネート、ポリア
ミド樹脂等の硬化剤、ガラスファイバー、ガラスフレー
ク、雲母、合成シリカ等の補強材、増粘剤、沈澱防止
剤、硬化促進剤、抗菌剤等の添加剤などを配合すること
も可能である。
【0031】かくして得られた塗料組成物は、鏡裏面
へ、好ましくは銅保護膜が亜酸化銅になっている間に刷
毛、ローラー、スプレー、フローコーター等の方法で乾
燥膜厚30〜100μm程度になるよう塗布する。つい
で、常温もしくは250℃以下程度に加熱乾燥し、仕上
げられる。
【0032】
【実施例】
<ビスフェノール型エポキシエステル樹脂溶液の合成> [合成例1]加熱装置、撹拌機、温度計および水分離器
を備えた反応容器に、エピクロン4050[大日本イン
キ化学工業株式会社製:エポキシ当量900〜100
0]950重量部、コハク酸50重量部、キシレン43
0重量部を仕込み、不活性ガスの存在下で加熱した。
【0033】原料が溶融し、撹拌が可能になった段階で
撹拌を開始し、2−メチルイミダゾール25重量部を加
えて140℃まで昇温させた。
【0034】同温度で5時間反応を継続し、酸価が5に
なった時点で反応を終了し、冷却した。冷却後、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル800重量部を加え
て、不揮発分45重量%、ガードナー型泡粘度計(JI
S K 5400)による粘度Wのビスフェノール型エ
ポキシエステル樹脂溶液(EE−1)を得た。
【0035】[合成例2〜6]表1に示した原料を用い
て、前記合成例1と同様にして不揮発分45重量%のビ
スフェノール型エポキシエステル樹脂溶液(EE−2〜
EE−6)を得た。
【0036】表1において、エピコート1007[油化
シエルエポキシ株式会社製]のエポキシ当量は1750
〜2100であり、エピクロン9055[大日本インキ
化学工業株式会社製]のエポキシ当量は2400〜31
00である。
【0037】[実施例1〜9および比較例1〜2]充分
に洗浄されたガラス基板(サイズ72mm×36mm×
5mm)面上に銀鏡反応によって銀を析出する硝酸銀を
含む溶液と銀を還元させる還元液との銀メッキ液をスプ
レーし、1g/m2 厚の銀鏡面膜を形成し、この膜面を
水洗した後、無電解メッキ法によって銅を析出する硫酸
銅を含む溶液と銅を還元させる還元液との銅メッキ液を
スプレーし、0.30g/m2 厚の銅からなる金属保護
膜を形成し、次いで水洗した後乾燥した。
【0038】この銀鏡面膜および銅保護膜の形成された
ガラス板の上記銅保護膜上に表2(表中の数値は重量部
を示す)に示した各種配合の塗料組成物をそれぞれフロ
ーコーター法により乾燥膜厚30μmとなるように塗布
し、ガラス板温80℃にて5分間焼付けして乾燥膜厚3
5μmの被膜を形成せしめ、さらにガラス板温120℃
にて3分間焼付けを行い、各種試験片を得た。
【0039】これら各種試験片について、各種性能試験
を行った結果を表3に示す。
【0040】表2において、エポキシ樹脂としてはエピ
コート#1001[油化シェルエポキシ株式会社製:エ
ポキシ当量450〜500、不揮発分70重量%]を、
アルキド樹脂としてはアラキード5301X−50[荒
川化学工業株式会社製:中油アルキド樹脂、不揮発分5
0重量%]を、ポリアミド樹脂としてはサンマイド#2
70[三和化学工業株式会社製:アミン価158、不揮
発分70重量%]を、メラミン樹脂としてはメラン#2
000[日立化成工業株式会社製:n−ブタノール変性
メラミン樹脂、不揮発分50重量%]を、それぞれ用い
た。
【0041】なお、表2において、1,2,3−BNZ
は1,2,3−ベンゾトリアゾールを、4−カルボキシ
ル−1H−BNZは4−カルボキシル−1H−ベンゾト
リアゾールを示す。
【0042】表3における評価は、[14. 面取り加工試
験]を除いては、以下の試験方法に定めた条件下で合格
(○)、不合格(×)を示した。
【0043】[1.碁盤目試験]JIS K 5400
6.15により行った。 [2.温水浸漬]純水60℃に240時間浸漬し取出し
た時、銀面に異常を認めないこと。 [3.水蒸気試験]60℃蒸気中に240時間曝露し取
出した時、銀面に異常を認めないこと。
【0044】[4.硫化水素ガス試験]硫化水素ガスを
飽和したデシケーター中にて、20℃48時間曝露し、
取出した時、銀面に異常を認めないこと。 [5.塩酸浸漬]1.5wt%塩酸(試薬1級)水に2
0℃72時間浸漬し、取出した時、銀面に異常を認めな
いこと。ただし、試験片の4辺はシーリングした。 [6.カセイソーダ水浸漬]4wt%、カセイソーダ
(試薬1級)水に20℃、96時間浸漬し取出した時、
銀面に異常を認めないこと。
【0045】[7.アンモニア水浸漬]アンモニア水
(試薬1級)50重量部と純水50重量部を混ぜたもの
に20℃、96時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認
めないこと。 [8.ホルマリン浸漬]ホルマリン(試薬1級)に20
℃、312時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認めな
いこと。 [9.漂白剤浸漬]ライオン株式会社製「キッチンブラ
イト」に20℃、96時間浸漬し取出した時、銀面に異
常を認めないこと。ただし試験片の4辺はシーリングし
た。
【0046】[10. 洗剤浸漬]サンポール株式会社製
「サンポール」(特許番号1249719)に20℃、
48時間浸漬し取出した時、銀面に異常を認めないこ
と。ただし試験片の4辺は、シーリングした。 [11. 塩水噴霧試験]JIS Z 2371による塩水
噴霧試験を、360時間行った時に銀面異常を認めない
こと。 [12. 促進耐候試験]JIS K 5400 6.17
による促進耐候試験を240時間行った時に銀面に異常
を認めず、塗膜は、しわ、ふくれ、われ、はがれがなく
白亜化の程度が小さいこと。
【0047】[13. 切りばなれ試験]クロス切機にて2
4″×18″(厚さ5mm)試験片を12″×9″まで
4分割するとき、切線挿入後、切線下に爪楊枝をおき、
上から押え板折りし、そのまま爪楊枝を上げて、離れる
高さが30mm以下を合格とした。 [14. 面取り加工試験]120℃で1時間加熱の後、裏
面取幅3mm、25mm/分のスピードにて面取を行
い、エッジ部の剥離の有無を判定し、全く剥離なしの場
合をA、極く部分的に剥離した場合をB、非常に剥離し
た場合をCとした。 [15. 沸とう水浸漬]純水100℃に18時間浸漬し取
出した時、銀面に異常を認めないこと。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【発明の効果】本発明の鏡は、従来の鏡に比較し、耐ア
ルカリ性、耐酸性、耐蝕性、耐久性において格段に優
れ、厳しい使用条件の環境下においても充分に使用に耐
え得るものであり、また切断、面取りなどの加工性も優
れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一具体例に係る鏡の縦断面図。
【符号の説明】
1:ガラス基板 2:銀鏡面膜 3:銅保護膜 4:裏止め塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 幸雄 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子株式会社鹿島工場内 (72)発明者 徳永 一郎 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子株式会社鹿島工場内 (72)発明者 鈴木 孝成 栃木県那須郡西那須野町朝日町8−15ふじ ハイム103号 (72)発明者 伊藤 武 栃木県那須郡西那須野町大字高柳351−6

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス基板上に、銀鏡面膜、銅保護膜及び
    裏止め塗膜を順次形成してなる鏡において、前記裏止め
    塗膜が、ビスフェノール型エポキシエステル樹脂を結合
    剤とし、ベンゾトリアゾールおよび/またはその誘導体
    を配合せしめた塗料から形成された塗膜であることを特
    徴とする鏡。
  2. 【請求項2】前記塗料は、結合剤100重量部に対し、
    ベンゾトリアゾールおよび/またはその誘導体を0.5
    〜30重量部配合せしめた塗料であることを特徴とする
    請求項1の鏡。
  3. 【請求項3】前記塗料塗布時の銅保護膜表面は主に亜酸
    化銅であることを特徴とする請求項1または2の鏡。
JP5081794A 1994-03-22 1994-03-22 Withdrawn JPH07261007A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002129106A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 T B L:Kk 耐塩水噴霧性塗料組成物及びその塗装体
JP2007041479A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Central Glass Co Ltd 裏止め塗膜用組成物およびそれを用いた防食鏡
WO2007023745A1 (ja) * 2005-08-22 2007-03-01 Nippon Sheet Glass Company, Limited 鏡裏面用塗料組成物及び鏡
JP2008109144A (ja) * 2007-11-05 2008-05-08 Toshiba Corp 回路基板の製造方法および回路基板の検査方法

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