JPH0748899A - 防錆被覆アンボンドpc鋼材 - Google Patents

防錆被覆アンボンドpc鋼材

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Publication number
JPH0748899A
JPH0748899A JP21238893A JP21238893A JPH0748899A JP H0748899 A JPH0748899 A JP H0748899A JP 21238893 A JP21238893 A JP 21238893A JP 21238893 A JP21238893 A JP 21238893A JP H0748899 A JPH0748899 A JP H0748899A
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JP
Japan
Prior art keywords
steel
synthetic resin
lubricant
steel material
coating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP21238893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromu Rokusha
煕 六車
Kazuyoshi Chigiri
一芳 千桐
Yukihiro Azuma
幸弘 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIEN DENKO KK
TIMES ENG KK
Original Assignee
HIEN DENKO KK
TIMES ENG KK
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Publication date
Application filed by HIEN DENKO KK, TIMES ENG KK filed Critical HIEN DENKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンボンド加工処理に際して装置等を汚さ
ず、使用に際して潤滑剤除去が容易な防錆被覆アンボン
ドPC鋼材を提供する。 【構成】 PC鋼撚線もしくはPC鋼棒からなるPC鋼
材11a又は11bを、その外面に一次被覆をしようと
する合成樹脂の溶融温度より高い温度に加熱し、クロス
ヘッド型合成樹脂押出成形機に通して該PC鋼材に合成
樹脂一次被覆層12を被着させ、これを冷却した後、前
記一次被覆層の表面に高分子ポリマー合成によるPH
6.8〜7.4の水溶性の潤滑剤14を塗布した後、こ
れをクロスヘッド型合成樹脂押出成形機に通して前記潤
滑剤14の外側に合成樹脂二次被覆層16を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてプレストレス
トコンクリートに使用する防錆被覆アンボンドPC鋼材
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アンボンドPC鋼材には、PC
鋼より線もしくはPC鋼棒等のPC鋼材の外面にグリー
ス状の油脂系の防錆剤を塗布し、その外側に合成樹脂押
出成形機により合成樹脂被覆(シース)を成形したもの
や、前記防錆剤をを塗布したPC鋼材を別に成形した合
成樹脂パイプ内に挿通したものが一般的である。
【0003】また、近年PC鋼材の防錆を高めるため
に、PC鋼材を合成樹脂材をもって一次被覆し、その外
側に油脂系のものを塗布し、更にその外側に合成樹脂二
次被覆を被せたものが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来の方法
は、いずれも防錆とPC鋼材緊張時の摩擦抵抗を少なく
する目的から油脂系のものを防錆剤もしくは潤滑剤とし
て使用しているところであるが、油脂系のものの使用
は、アンボンドPC鋼材製造に際し、床面等にたれ易
く、必要以外の部分に付着すると、その拭き取りが容易
でなく、その外側に一次被覆を被せる際にも押出成形機
を汚すという問題があった。またアンボンドPC鋼材を
使用する際にも、定着部分の油脂系のものの除去が容易
でなく、作業性が悪く、又手や衣服が汚れ、作業環境が
悪くなるという問題があった。
【0005】本発明は、上述の如き従来の問題を解決す
るとともに、従来の一次、二次被覆を施す方法に比べて
低コストで製造できるアンボンドPC鋼材の製造方法の
提供を目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を達成するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の要旨とす
るところは、PC鋼撚線もしくはPC鋼棒からなるPC
鋼材と、該PC鋼材の表面に被着した合成樹脂一次被覆
層と、該一次被覆層の外面を被包した高分子ポリマー合
成によるPH6.5〜7.4の水溶性の潤滑剤層と、該
潤滑剤層の外側に設けた合成樹脂二次被覆層とを有する
ことを特徴としてなる防錆被覆アンボンドPC鋼材に存
する。
【0007】
【作用】本発明によるアンボンドPC鋼材は、一次被覆
層によって完全な防錆がなされ、二次被覆層によってコ
ンクリートとの絶縁がなされ、一次、二次の両被覆間に
高分子ポリマーによる潤滑剤が介在し、これが両被覆間
を縁切りしている。従ってコンクリート内に埋設して緊
張すると、潤滑剤を境にして、その内側が二次被覆層に
対して移動することになる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を図面について説明す
る。
【0009】図1,図2はそれぞれ本発明に係る防錆被
覆アンボンドPC鋼材の別々の例を示しており、図1は
PC鋼撚線をアンボンド加工した防錆被覆アンボンドP
C鋼材18aを、図2はPC鋼棒をアンボンド加工した
防錆被覆アンボンドCP鋼材18bを示している。
【0010】図1において、11aは複数のPC鋼線を
撚り合わせたPC鋼撚線であり、その外周面に合成樹脂
一次被覆層12が被着されている。この一次被覆層12
には、ポリエチレン樹脂もしくは塩化ビニル樹脂からな
る熱可塑性樹脂が使用されている。
【0011】一次被覆層12の外側には、潤滑剤層14
を設け、その外側を合成樹脂二次被覆層16をもって被
包している。潤滑剤層14は、高分子ポリマー合成によ
るPH6.5〜7.4の水溶性材料からなっており、例
えば住友スリーエム株式会社製「ポリウオーター」(商
標)を使用している。
【0012】また二次被覆層16には、一次被覆層12
と同じポリエチレン樹脂もしくは塩化ビニル樹脂を使用
している。
【0013】また図2に示す実施例は、PC鋼材として
PC鋼棒11bを用いている以外は全て図1の実施例と
同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0014】次に上述の如く構成される防錆被覆アンボ
ンドPC鋼材のアンボンド加工法について説明する。
【0015】図3に示すようにPC鋼材のコイル1を繰
り出し装置2に乗せてPC鋼材3を連続して繰り出し、
制動装置4を経て、加熱装置5にて加熱後、クロスヘッ
ド型合成樹脂押出成形機6のクロスヘッド7に導入させ
る。この導入には、先導ワイヤー(図示せず)を使用
し、PC鋼材3(PC鋼撚線11a、又はPC鋼棒11
b以下同じ)に先導ワイヤーをジョイントさせ、引取装
置8にてこれを引張ることによりPC鋼材3を導入させ
る。導入後の先導ワイヤーはワイヤー巻取装置9のリー
ル10に巻き取る。
【0016】加熱装置5では、PC鋼材3を約230℃
程度以上に加熱し、押出成形機6ではポリエチレン樹脂
又は塩化ビニル樹脂等からなる熱可塑性樹脂を170℃
程度で加熱溶融して、予め加熱装置5で予熱されたPC
鋼材3の表面にまず一次被覆層12が設けられる。
【0017】次いで冷却装置17に通され、冷却後潤滑
剤充填装置13で高分子ポリマー合成による潤滑剤層1
4が塗布される。次いで二次被覆用のクロスヘッド型押
出成形機15に通し、潤滑剤層14の外側に樹脂二次被
覆層16を被包成形させる。
【0018】押出成形機15にて形式された防錆被覆ア
ンボンドPC鋼材18(18a、又は18b)は、冷却
装置19によって冷却された後、巻取装置20によって
リール21に巻き取られる。
【0019】尚、上述の製法では一次被覆層12の成形
にクロスヘッド型押出成型機を使用しているが、この
他、流動浸漬粉体塗装法又は静電塗装法等によってもよ
い。また二次被覆層16の被包は、予め別成形しておい
た合成樹脂筒内に潤滑剤層14を塗布したものを挿入し
てもよい。
【0020】このようにして防錆及びアンボンド加工さ
れた防錆被覆アンボンドPC鋼材18a,又は18bは
一次被覆層12と二次被覆層16との間に高分子ポリマ
ー合成による潤滑剤層14が介在されているので、摩擦
抵抗の少ない、完全防錆のアンボンドPC鋼材が得られ
る。
【0021】また高分子ポリマー合成による潤滑剤は水
溶性で手や衣服についても水で洗い流せ、又自然乾燥す
るので端末処理等が容易にできる。
【0022】
【発明の効果】上述したように本発明においては、PC
鋼材は一次被覆によって完全な防錆処理がなされ、耐久
性が高くなり、又最外層の二次被覆層と、その内側の高
分子ポリマー合成の潤滑剤をもって縁切りしてアンボン
ド構造となすことにより、製造工程中においてグリース
等の油脂状の材料を使用しないため、製作時に作業場や
装置類が汚れることなく、しかもコスト減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防錆被覆アンボンドPC鋼材の一
実施例の断面図である。
【図2】同じく他の実施例の断面図である。
【図3】本発明に係るアンボンドPC鋼材のアンボンド
加工の一例の概略を示す線図である。
【符号の説明】
1 コイル 2 繰り出し装置 3 PC鋼材 4 制動装置 5 加熱装置 6 押出成形機 7 クロスヘッド 8 引取装置 9,20 巻取装置 10,21 リール 11a PC鋼撚線 11b PC鋼棒 12 合成樹脂一次被覆層 13 潤滑剤充填装置 14 潤滑剤層 15 クロスヘッド型押出成形機 16 合成樹脂二次被覆層 18,18a,18b 防錆被覆アンボンドPC鋼材 19 冷却装置
フロントページの続き (72)発明者 千桐 一芳 京都府福知山市長田野町1丁目14番地 ヒ エン電工株式会社福知山工場内 (72)発明者 東 幸弘 京都府福知山市長田野町1丁目14番地 ヒ エン電工株式会社福知山工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼撚線もしくはPC鋼棒からなるP
    C鋼材と、該PC鋼材の表面に被着した合成樹脂一次被
    覆層と、該一次被覆層の外面を被包した高分子ポリマー
    合成によるPH6.5〜7.4の水溶性の潤滑剤層と、
    該潤滑剤層の外側に設けた合成樹脂二次被覆層とを有す
    ることを特徴としてなる防錆被覆アンボンドPC鋼材。
JP21238893A 1993-08-04 1993-08-04 防錆被覆アンボンドpc鋼材 Pending JPH0748899A (ja)

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JP21238893A JPH0748899A (ja) 1993-08-04 1993-08-04 防錆被覆アンボンドpc鋼材

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JPH0748899A true JPH0748899A (ja) 1995-02-21

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013133601A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 樹脂被覆防食pc鋼材
JP2013133598A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 樹脂被覆防食pc鋼材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57146861A (en) * 1981-03-05 1982-09-10 Oiles Industry Co Ltd Steel material for prestressed concrete and production thereof
JPH0260504A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Kobashi Kogyo Co Ltd ロータリ耕耘装置

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