JPH0748589Y2 - 車両昇降用足場の桁 - Google Patents

車両昇降用足場の桁

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JPH0748589Y2
JPH0748589Y2 JP7720191U JP7720191U JPH0748589Y2 JP H0748589 Y2 JPH0748589 Y2 JP H0748589Y2 JP 7720191 U JP7720191 U JP 7720191U JP 7720191 U JP7720191 U JP 7720191U JP H0748589 Y2 JPH0748589 Y2 JP H0748589Y2
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rib
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JP7720191U
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文雄 作原
政次郎 井手
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建設車両等の車両をトレ
ーラー及び船舶等に積降ろしする際に使用される車両昇
降用足場の桁に関し、特にその外接円の直径が約 350mm
以上であって一体押し出し加工により製造することが困
難である車両昇降用足場の桁に好適の車両昇降用足場の
桁に関する。
【0002】
【従来の技術】車両昇降のための足場は、例えば図4に
示す形状であり、トレーラー及び船舶等に車両を積降ろ
しする際に使用される。即ち、車両の積降ろしの際には
このような足場を複数本用意し、各足場の一方の端部を
トレーラー又は船舶等に係止する。そして、これらの足
場の上を車両が通過できるようにする。
【0003】建設車両等のように重量が極めて重い車両
の昇降に使用される足場の桁は、大型であるため、一体
押し出し加工により製造することは極めて困難である。
従って、このような桁は複数の部材を溶接して組み立て
られている。この場合に、組み立てられた桁には、重量
物である車両を支えるのに十分な強度が要求される。ま
た、車両通過時の動揺により捩り荷重が作用して溶接部
分に応力が集中するため、溶接部の強度も要求される。
更に、通常、足場はトレーラー等に積載されて移動し、
使用前及び使用後には主に人力によりトレーラー等に積
降ろしされる。従って、車両昇降用足場の桁は軽量であ
ることも必要である。
【0004】図5は従来の車両昇降用足場の桁の一例を
示す模式的断面図である。
【0005】この桁は押し出し加工により製造された2
つの押し出し材11a,11bにより構成されている。
この押し出し材11aは対向して配置された天板部12
a及び底板部13a並びにこの両者の間を連絡するリブ
部14a,15aからなる。なお、リブ部15aには凸
部及び凹部が設けられている。これと同様に、押し出し
材11bは天板部12b、底板部13b及びリブ部14
b,15bからなり、リブ部15bには凹部及び凸部が
設けられている。
【0006】ところで、この押し出し材11a,11b
は実質的に同一形状であり、押し出し材11aの凸部が
押し出し材11bの凹部に嵌合し、押し出し材11bの
凸部が押し出し材11aの凹部に嵌合して配置されてい
る。そして、突き合わせ部分(図中矢印Dで示す部分)
が溶接されている。
【0007】この桁においては、リブ部15a,15b
に設けられた凹部及び凸部を相互に嵌合することによ
り、天板部12a,12bが面一になるという利点があ
る。
【0008】図6は従来の他の車両昇降用足場の桁を示
す模式的断面図である。
【0009】この桁は、リブ部17を備えた押し出し材
16と、リブ部19を備えた押し出し材18と、リブ材
20とにより構成されている。即ち、押し出し材16の
端部には側方に突出した突出部が設けられており、押し
出し材18はこの突出部に嵌合して配置されている。そ
して、この押し出し材16,18の接続部分にリブ材2
0が配置されている。この桁においては、図中矢印Eで
示す部分が溶接されている。
【0010】この桁においては、中央リブ板が1枚であ
るため、図5に示す桁に比して軽量であるという利点が
ある。
【0011】図7は従来の他の車両昇降用足場の桁を示
す模式的断面図である。
【0012】この桁は、天板21及び底板22と、両者
の間に配置されたコの字型の断面形状を有するチャンネ
ル23a,23b,23cにより構成されている。この
桁においては、図中矢印Fで示す部分が溶接されてい
る。
【0013】この桁においては、各構成部材の形状が比
較的単純であるため、製造コストが低いという利点があ
る。また、天板21及び底板22がいずれも一体物であ
るため、突き合わせ溶接が必要ないという利点もある。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両昇降用足場の桁には以下に示す問題点がある。
【0015】図5に示す桁においては、その構造上、完
全裏波溶接が期待できないという欠点がある。また、押
し出し材11a,11bの接合部に2枚のリブ板を有し
ているが、このリブ板は断面係数にあまり有効でなく、
不経済であると共に重量増加の原因になっている。
【0016】図6に示す桁においても、完全裏波溶接が
期待できないという欠点がある。また、押し出し材1
6,18が同一形状でないため、押し出し材16,18
を製造するために2種類の金型が必要であり、イニシャ
ルコストが高いと共に構成部材の管理が煩雑であるとい
う欠点もある。更に、溶接箇所が多いため、加工コスト
が高い。
【0017】図7に示す桁においては、図6に示す桁よ
りも更に溶接箇所が多いため、加工コストが高くなると
いう欠点がある。
【0018】本考案はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、一体押し出し加工が困難な大型の箱型桁材
に対応することができて、構成部材の製造コストが低
く、溶接箇所が少ないと共に完全裏波溶接が可能である
車両昇降用足場の桁を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本考案に係る車両昇降用
足場の桁は、リブ部並びにこのリブ部の両端部に相互に
対向して配置された天板部及び底板部を備えた第1の分
割桁材と、この第1の分割桁材と実質的に同一形状であ
りその天板部及び底板部が夫々前記第1の分割桁材の天
板部及び底板部に突き合わされて配置された第2の分割
桁材と、前記第1及び第2の分割桁材の天板部及び底板
部の突き合わせ部分間に配置されたリブ材とを有し、前
記突き合わせ部分において前記第1及び第2の分割桁材
が前記リブ材の端部を裏当金として相互に溶接されてい
ることを特徴とする。
【0020】
【作用】本考案においては、第1及び第2の分割桁材が
実質的に同一形状であるため、同一の金型で製造するこ
とができる。従って、金型コストが低く、構成部材の製
造コストを低減することができる。また、第1及び第2
の分割桁材の突き合わせ部分はリブ材の端部を裏当金と
して溶接されているため、溶接時に完全裏波溶接が可能
であると共に、第1及び第2の分割桁材並びにリブ材を
同時に溶接することができる。従って、本考案に係る車
両昇降用足場の桁は、溶接箇所が少ないと共に溶接強度
が高い。
【0021】
【実施例】次に、本考案の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0022】図1は本考案の第1の実施例に係る車両昇
降用足場の桁を示す模式的断面図である。
【0023】本実施例の桁は、分割桁材1,2と、中央
リブ材3とにより構成されている。分割桁材1は天板部
1a、底板部1b及びリブ部1cからなる。また、分割
桁材2も天板部2a底板部2b及びリブ部2cからな
る。なお、この分割桁材2は分割桁材1と同一形状のも
のを左右対称になるように配置したものである。また、
分割桁材1,2の突き合わせ部分(即ち、天板部1a,
2a及び底板部1b,2bの一方の端部)は、V形開先
になるように、面取り加工が施されている。
【0024】中央リブ材3は、その両端部に設けられた
1対の裏当金部3a,3bと、この裏当金部3a,3b
を連絡するリブ部3cとからなり、コの字型の断面形状
を有している。そして、この中央リブ材3は、裏当金部
3a,3bが天板部1a,2a及び底板部1b,2bの
突き合わせ部分に接触するようにして配置されている。
【0025】本実施例に係る桁は、天板部1a,2a及
び底板部1b,2bの突き合わせ部分(図中矢印Aで示
す部分)が溶接されており、この部分で第1及び第2の
分割桁材1,2並びに中央リブ材3が相互に接合されて
いる。
【0026】本実施例においては、天板部同士及び底板
部同士の片側突き合わせ溶接部に裏当金部が配設されて
いるため、完全裏波溶接が可能であると共に、中央リブ
材3の接合も同時にできる。従って、溶接箇所が少なく
溶接作業が容易であると共に、溶接工数の低減によるコ
ストダウンを図ることができる。また、中央リブ板が1
枚であるため、例えば図5に示す従来の桁に比して軽量
化を図ることができる。更にまた、完全裏波溶接が可能
であるため、溶接時に十分な溶け込みが得られ、溶接部
分の強度が高く、安全性が優れている。更にまた、一体
押し出し加工では製造不可能な例えばその外接円の直径
が約 350mmを超える大型且つ大重量の桁にも対応できる
という効果を得ることができる。
【0027】図2は本考案の第2の実施例に係る車両昇
降用足場の桁を示す模式的断面図である。
【0028】本実施例が第1の実施例と異なる点は、分
割桁材5,6を突き合わせたときに、突き合わせ部が窪
みになるように分割桁材5,6の天板部5a,6a及び
底板部5b,6bに夫々段差が設けられていることにあ
る。この分割桁材5,6も相互に同一形状であり、左右
対称になるように配置されている。また、この分割桁材
5,6の突き合わせ部分には、第1の実施例と同様に、
中央リブ材3の裏当金部3a,3bが配置されている。
そして、この突き合わせ部分(図中矢印Bで示す部分)
で、分割桁材5,6及び中央リブ材3が相互に溶接され
ている。
【0029】本実施例においては、第1の実施例と同様
の効果を得ることができるのに加えて、溶接後の後工程
でのビード仕上げを省略することができるという利点が
ある。
【0030】図3は本考案の第3の実施例に係る車両昇
降用足場の桁を示す模式的断面図である。
【0031】本実施例が第1の実施例と異なる点は、中
央リブ材の形状が異なることにある。即ち、本実施例に
おける中央リブ材7は、その両端部に設けられた裏当金
部7a,7b及びこの裏当金部7a,7bを連絡するリ
ブ部7cからなり、エの字型の断面形状を有している。
この中央リブ材7は、分割桁材1,2の突き合わせ部分
(図中矢印Cで示す部分)において、分割桁材1,2と
共に溶接されている。
【0032】本実施例においては、第1の実施例と同様
の効果を得ることができるのに加えて、中央リブ材7の
溶接時に、裏当金部7a,7bが突き合わせ部分から外
れない範囲で中央リブ材7の位置を任意に変更すること
ができるという効果を得ることができる。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る車両昇
降用足場の桁は、第1及び第2の分割桁材とこの第1及
び第2の分割桁材の突き合わせ部分間に配置されたリブ
材とにより構成されており、前記突き合わせ部分におい
て前記第1及び第2の分割桁材が前記リブ材の端部を裏
当金として相互に溶接されているから、溶接時には前記
第1及び第2の分割桁材並びに前記リブ材を同時に溶接
することができると共に完全裏波溶接が可能であって、
溶接部の強度が高い。また、前記第1及び第2の分割桁
材は実質的に同一形状であるため、これらの分割桁材を
製造する金型が1種類でよく、構成部材の製造コストが
低い。更に、中央リブ板が1枚となるため、軽量であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る車両昇降用足場の
桁を示す模式的断面図である。
【図2】本考案の第2の実施例に係る車両昇降用足場の
桁を示す模式的断面図である。
【図3】本考案の第3の実施例に係る車両昇降用足場の
桁を示す模式的断面図である。
【図4】車両昇降用足場の一例を示す斜視図である。
【図5】従来の車両昇降用足場の桁の一例を示す模式的
断面図である。
【図6】従来の他の車両昇降用足場の桁を示す模式的断
面図である。
【図7】従来の他の車両昇降用足場の桁を示す模式的断
面図である。
【符号の説明】
1,2,5,6;分割桁材 1a,2a,5a,6a,12a,12b;天板部 1b,2b,5b,6b,13a,13b;底板部 1c,2c,3c,7c,14a,14b,15a,1
5b;リブ部 3,7;中央リブ材 3a,3b,7a,7b;裏当金部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リブ部並びにこのリブ部の両端部に相互
    に対向して配置された天板部及び底板部を備えた第1の
    分割桁材と、この第1の分割桁材と実質的に同一形状で
    ありその天板部及び底板部が夫々前記第1の分割桁材の
    天板部及び底板部に突き合わされて配置された第2の分
    割桁材と、前記第1及び第2の分割桁材の天板部及び底
    板部の突き合わせ部分間に配置されたリブ材とを有し、
    前記突き合わせ部分において前記第1及び第2の分割桁
    材が前記リブ材の端部を裏当金として相互に溶接されて
    いることを特徴とする車両昇降用足場の桁。
JP7720191U 1991-08-29 1991-08-29 車両昇降用足場の桁 Expired - Lifetime JPH0748589Y2 (ja)

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JPH0519244U JPH0519244U (ja) 1993-03-09
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