JPH0748554A - エマルジョン型アクリル系粘着剤組成物及び通気性粘着テープもしくはシート - Google Patents

エマルジョン型アクリル系粘着剤組成物及び通気性粘着テープもしくはシート

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JPH0748554A
JPH0748554A JP5193348A JP19334893A JPH0748554A JP H0748554 A JPH0748554 A JP H0748554A JP 5193348 A JP5193348 A JP 5193348A JP 19334893 A JP19334893 A JP 19334893A JP H0748554 A JPH0748554 A JP H0748554A
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JP
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pressure
sensitive adhesive
weight
air
emulsion
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JP5193348A
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English (en)
Inventor
Norio Numata
憲男 沼田
Kazuhiro Kawabata
和裕 川端
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無溶剤型の粘着剤を使用して、高性能な通気性
を有する通気性粘着テープもしくはシート。 【構成】エマルジョン型アクリル系粘着剤に、気泡が混
合分散され、見掛け密度が0.3〜0.6g/mlとな
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エマルジョン型アクリ
ル系粘着剤組成物及びそれを使用した通気性粘着テープ
もしくはシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療分野において、接着性包帯、絆創
膏、外科用布材等の粘着性テープもしくはシートを長時
間皮膚に貼付していると、かぶれや炎症等を起こすこと
があり、これを防止するために、通気性を有する粘着剤
層を設けたものが提案されている。
【0003】通気性を有する粘着剤層を設ける方法とし
ては、例えば、機械的パンチングにより無数の孔を穿設
する方法;溶剤によって溶解部分を化学的に抽出して孔
を開ける方法;溶剤系粘着剤に水及び水溶性高分子を混
合した分散液を塗工乾燥することにより、通気性を付与
する方法等が挙げられる。
【0004】上記溶剤系粘着剤により通気性を有する粘
着剤層を設ける方法が、例えば、特公昭63−4158
5号公報に開示されている。しかしながら、粘着剤中の
有機溶剤によって大気汚染を招いたり、作業環境へ悪影
響を及ぼすという問題点があった。
【0005】そこで、無溶剤型の粘着剤として水分散型
粘着剤を使用し、これに気泡等を混合分散した粘着剤を
基材に塗布乾燥するこにより、通気性の粘着剤層を形成
する方法が、例えば、特公昭51−33811号公報や
特公昭51−8653号公報に開示されている。しかし
ながら、水分散型粘着剤により得られた粘着剤層は、溶
剤型粘着剤層に比べて通気性能が劣るという問題点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、無溶剤型の粘
着剤を使用して、高性能な通気性を有する通気性粘着テ
ープもしくはシートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明のエマルジョン
型アクリル系粘着剤組成物は、エマルジョン型アクリル
系粘着剤に気泡が混合分散され、見掛け密度が0.3〜
0.6g/mlとなされていることを特徴とする。
【0008】第2発明の通気性粘着テープもしくはシー
トは、通気性を有する基材上に、上記エマルジョン型ア
クリル系粘着剤組成物から得られる粘着剤層が形成され
ていることを特徴とする。
【0009】以下に、第1発明を詳細に説明する。第1
発明のエマルジョン型アクリル系粘着剤組成物は、エマ
ルジョン型アクリル系粘着剤に、気泡が混合分散された
ものである。
【0010】上記エマルジョン型アクリル系粘着剤組成
物の見掛け密度は、小さくなると粘着剤の粘着力が低下
し、大きくなると粘着剤層へ通気性付与ができなくなる
ので、0.3〜0.6g/mlに限定される。
【0011】上記エマルジョン型アクリル系粘着剤の粘
度は、効率的に気泡を分散させるためには、10,00
0cps以下が好ましく、より好ましくは5,000c
ps以下であり、最も好ましくは50〜2,000cp
sである。
【0012】上記エマルジョン型アクリル系粘着剤に気
泡を混合する方法としては、このアクリル系共重合体を
ディスパーやホモジナイザー等で高速に攪拌するか、窒
素ガス、炭酸ガス、空気等の気体を吹き込む方法等が挙
げられる。また、気泡を混合する別の方法として重曹、
アゾジカーボンアミド等の発泡剤を液中で発泡させても
よい。この際、脂肪酸塩、脂肪酸グリセリンエステル等
の泡保持性の高い界面活性剤を添加すると、長期間安定
的に気泡を維持することができ、塗工安定性が向上す
る。
【0013】上記エマルジョン型アクリル系粘着剤は、
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、これと共重合
可能なカルボキシル基を含有するモノマー、水酸基を含
有するモノマー及びアミド基を含有するモノマーからな
る群より選ばれる1種以上の官能性モノマーを構成成分
として得られるアクリル系共重合体を主成分とするもの
が好ましい。
【0014】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、アルキル基の炭素数4〜14のものが好まし
く、例えば、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸ラ
ウリル等が挙げられ、これらは1種もしくは2種以上が
使用される。
【0015】上記アクリル系共重合体中、(メタ)アク
リル酸アルキルエステルの量は、少なくなると粘着剤の
凝集力が大きくなって粘着力が低下し、多くなると凝集
力が低下し耐クリープ性が悪くなるので、60〜99.
5重量%が好ましい。
【0016】上記カルボキシル基を含有するモノマーと
しては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、クロトン酸及びこれらの無水物等が挙げられ
る。
【0017】上記水酸基を含有するモノマーとしては、
例えば、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
アクリル酸4−ヒドロキシブチル等が挙げられる。
【0018】上記アミド基を含有するモノマーとして
は、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピ
ルアクリルアミド等の置換アクリルアミド;N−ビニル
ピロリドン、アクリロイルモルホリン等の環状アミド類
が挙げられる。
【0019】上記アクリル系共重合体中、上記官能基を
含有するモノマーの量は、少なくなると粘着剤の凝集力
が低下し、多くなると凝集力が大きくなり過ぎるので、
0.5〜10重量%が好ましい。
【0020】上記アクリル系共重合体には、必要に応じ
て、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル等のビニル系モノマーが
共重合されてもよい。
【0021】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
と共重合するモノマーの量は、多くなると粘着剤の凝集
力が高くなり過ぎるので40重量%以下が好ましい。
【0022】本発明で用いられるエマルジョン型アクリ
ル系共重合体は、上記(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルと上記官能性モノマーとの混合モノマーもしくは、
必要に応じて、さらにビニル系モノマーが加えられた混
合モノマーを水媒体中で乳化重合することにより得られ
る。
【0023】上記乳化重合に使用される乳化剤として
は、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸塩;ドデシル
硫酸塩;ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫
酸塩等のポリオキシエチレン鎖を有するアニオン性界面
活性剤が好適に使用される。
【0024】上記アニオン性界面活性剤の使用量は、全
モノマー成分100重量部に対して0.3〜3重量部が
好ましく、より好ましくは0.5〜0.8重量部であ
る。
【0025】また、上記アニオン性界面活性剤には、例
えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ソルビ
タンエステル、ソルビタンエステルエーテル等のノニオ
ン系界面活性剤が併用されてもよい。このノニオン系界
面活性剤は単独で使用されてもよく、HLBの異なるも
のが2種以上併用されてもよい。
【0026】上記ノニオン性界面活性剤の使用量は、全
モノマー成分100重量部に対して0.2〜1.5重量
部が好ましく、より好ましくは0.2〜1重量部であ
る。
【0027】さらに、エマルジョン型アクリル系粘着剤
から製造される粘着テープもしくはシートの粘着物性、
耐水性を向上させ、遊離した乳化剤に起因する皮膚刺激
を避けるために、上記乳化重合に使用される乳化剤とし
ては、(メタ)アクリロイル基、プロペニル基、アリル
基等の重合性二重結合を有するアニオン性界面活性剤が
好ましく、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸塩のプロペニル基付加物、アリル基付加
物やマレイン酸のポリオキシエチレンハーフエステル塩
等のポリオキシエチレン基を有するものが好適に使用さ
れる。
【0028】上記重合性二重結合を有するアニオン性界
面活性剤の使用量は、全モノマー成分100重量部に対
して0.3〜1.5重量部が好ましく、より好ましくは
0.5〜0.8重量部である。
【0029】また、上記重合性二重結合を有するノニオ
ン性界面活性剤には、例えば、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテルのプロペニル付加物、アリル基付
加物やマレイン酸のポリオキシエチレンハーフエステル
塩等のポリオキシエチレン基を有するノニオン系界面活
性剤が併用されてもよい。このノニオン系界面活性剤は
単独で使用されてもよく、HLBの異なるものが2種以
上使用されてもよい。
【0030】上記重合性二重結合を有するノニオン性界
面活性剤の使用量は、全モノマー成分100重量部に対
して0.2〜1.5重量部が好ましく、より好ましくは
0.2〜1重量部である。
【0031】上記乳化重合に使用される重合開始剤とし
ては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸
塩;アゾビスシアノバレリアン酸等の水溶性アゾ化合
物;過酸化水素などと還元剤を併用したレドックス系重
合開始剤等が挙げられる。
【0032】上記重合開始剤の量は、使用される全モノ
マー成分100重量部に対して0.01〜1重量部が好
ましく、より好ましくは0.03〜0.5重量部であ
る。
【0033】上記乳化重合としては通常の方法が使用さ
れ、例えば、水中に重合開始剤とモノマーと乳化剤とを
添加する一括仕込み法;重合開始剤と乳化剤とを含有す
る水中にモノマーを滴下するモノマー滴下法;乳化剤を
含有する水にモノマーを一旦乳化させ、これを重合開始
剤を含有する水中に滴下する乳化モノマー滴下法などが
挙げられる。特に、高固形分のエマルジョン型アクリル
系共重合体を安定的に製造するためには、乳化モノマー
滴下法を採用するのが好ましい。
【0034】上記乳化重合において、アクリル系共重合
体の分子量を調節するために、ドデシルメルカプタン等
の連鎖移動剤を使用してもよく、また、多官能(メタ)
アクリレートを共重合させてもよい。
【0035】上記エマルジョン型アクリル系共重合体
は、機械的安定性が乏しいため塗工中に凝集を起こし易
く、凝集によってすじ、むら等の塗工不良の原因となる
ので、機械的安定性を向上させるためにpH調整剤を用
いて、pHを6〜9に調整するのが好ましい。
【0036】上記粘着剤組成物には、必要に応じて、ポ
リアクリル酸塩や水溶性ウレタン等の粘度調整剤、防腐
剤、架橋剤、粘着付与樹脂等が添加されてもよい。上記
粘度調整剤として、増粘作用の余り大きなものを使用す
ると、十分な量の気泡を混合分散するのが難しくなるの
で好ましくない。
【0037】次に、第2発明について説明する。第2発
明の通気性粘着テープもしくはシートは、通気性を有す
る基材上にエマルジョン型アクリル系粘着剤組成物から
得られる粘着剤層が形成されたものである。
【0038】上記基材としては、和紙、クレープ紙、綿
布、PET系の不織布等が挙げられる。
【0039】上記通気性粘着テープもしくはシートは、
上記基材上にエマルジョン型アクリル系粘着剤を塗布乾
燥し、通気性の粘着剤層を形成することにより得られ
る。また、離型処理したフィルムの一面に、上記粘着剤
組成物を塗布、乾燥することにより通気性の粘着剤層を
形成し、この粘着剤層を前記基材の少なくとも一面に転
写することにより製造することもできる。
【0040】
【作用】エマルジョン型アクリル系粘着剤組成物中に気
泡を混合分散させ、基材に塗工乾燥することにより、粘
着テープもしくはシートの粘着剤層に通気性を付与する
ことができる。また、エマルジョン型アクリル系共重合
体の見掛け密度を0.3〜0.6g/mlとすることに
より、粘着力を低下させずに粘着剤層へ通気性を付与す
ることができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)温度計、攪拌機、還流冷却管、窒素ガス導
入管を備えた1リットルの反応器内に、過硫酸アンモニ
ウム0.1重量部を溶解したイオン交換水50重量部を
投入し、窒素雰囲気下で70℃に加温した。モノマー組
成として、アクリル酸2−エチルヘキシル20重量部、
アクリル酸n−ブチル74重量部、アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル5.5重量部、アクリル酸0.5重量部、
界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル
(HLB13.6;花王社製「エマルゲン109P」)
0.8重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル硫酸アンモニウム塩にプロペニル基を付加したもの
(第一工業製薬社製「アクアロンHS−10」)0.6
重量部及びイオン交換水30重量部を混合攪拌し乳化し
た乳化モノマーを滴下漏斗に仕込み、反応器内を70℃
に保ちながら3時間かけて滴下し重合を行った。
【0042】滴下漏斗をイオン交換水1重量部で洗浄し
反応器に滴下した後、70℃で1時間保ち、さらに90
℃に昇温し2時間反応を行い、エマルジョン型アクリル
系共重合液を得た。この時点の転化率は99.7%であ
った。次いで、この共重合液を30℃以下に冷却した後
25%アンモニア水で中和し、pH7.8、粘度200
cpsのエマルジョン型アクリル系粘着剤を得た。
【0043】上記エマルジョン型アクリル系粘着剤10
0gをガラス瓶にとり、ディスパーにより1000rp
mで5分間攪拌し気泡を混合した。メスシリンダーを用
いて、比重を測定したところ0.43g/mlであっ
た。この気泡を混合したエマルジョン型アクリル系粘着
剤組成物を離型処理したポリエステルフィルムに、乾燥
後の厚さが60μmとなるように塗工し、110℃オー
ブンで5分間乾燥した後、坪量14g/m2 の不織布に
転写し粘着テープを得た。この粘着テープの通気度を、
ガーレイ式デンソメーターで測定したところ、300c
cの空気の通過に1.4秒を要した。
【0044】(実施例2)モノマー組成として、アクリ
ル酸n−ブチル46重量部、アクリル酸2−エチルヘキ
シル50重量部、メタクリル酸2重量部、N−ビニルピ
ロリドン2重量部、ヘキサンジオールジアクリレート
0.05重量部、n−ドデシルメルカプタン0.03重
量部、界面活性剤としてエチレンオキサイド付加モル数
20のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルにプ
ロペニル基を付加したもの(第一工業製薬社製「アクア
ロンRN−20」)0.6重量部、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル硫酸アンモニウム塩にプロペニ
ル基を付加したもの(第一工業製薬社製「アクアロンH
S−20」)0.4重量部及びイオン交換水30重量部
を混合攪拌し乳化した乳化モノマーを滴下漏斗に仕込ん
だこと以外は、実施例1と同様にしてエマルジョン型ア
クリル系共重合液を得た後、この共重合液を30℃以下
に冷却した後トリエタノールアミンで中和し、pH6.
5、粘度120cpsのエマルジョン型アクリル系粘着
剤を得た。
【0045】また、上記エマルジョン型アクリル系粘着
剤100gをガラス瓶にとり、シリコーンチューブから
窒素ガスを吹き込みながら500rpmで5分間攪拌し
気泡を混合しエマルジョン型アクリル系粘着剤組成物を
得た。メスシリンダーを用いて、この粘着剤組成物の見
掛け密度を測定したところ0.35g/mlであった。
上記粘着剤組成物から実施例1と同様にして粘着テープ
を作製し、この粘着テープの通気度を、ガーレイ式デン
ソメーターで測定したところ、300ccの空気の通過
に1.0秒を要した。
【0046】(実施例3)実施例1で得られたエマルジ
ョン型アクリル系共重合液を重曹で中和してpH7.2
とした後、ラウリン酸ソーダ塩0.2重量部を分散させ
たイオン交換水3重量部を加え、実施例1と同様にして
気泡を混合分散させた。この気泡を混合したエマルジョ
ン型アクリル系粘着剤組成物を1週間放置後、見掛け密
度を測定したところ0.51g/mlであった。次い
で、上記気泡を混合したエマルジョン型アクリル系粘着
剤組成物から、実施例1と同様にして粘着テープを作製
し、通気度をガーレイ式デンソメーターで測定したとこ
ろ、300ccの空気の通過に1.2秒を要した。
【0047】(実施例4)モノマー組成として、アクリ
ル酸n−ブチル49.5重量部、アクリル酸2−エチル
ヘキシル50重量部、メタクリル酸0.5重量部及びn
−ドデシルメルカプタン0.03重量部とし、乳化剤と
してアクアロンHS−20を0.6重量部及びポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレエート(化粧品原料基準
収載、花王社製「レオドールTW−O120)1重量部
としたこと以外は、実施例1と同様に乳化重合して、エ
マルジョン型アクリル系共重合液を得た後、このアクリ
ル系共重合体をトリエタノールアミンで中和し、pH
8.1、粘度1,650cpsのエマルジョン型アクリ
ル系粘着剤を得た。上記アクリル系粘着剤に、実施例1
と同様に気泡を混合して見掛け密度を測定したところ、
0.38g/mlであった。次いで、上記アクリル系粘
着剤に気泡を混合したエマルジョン型アクリル系粘着剤
組成物から、実施例1と同様にして粘着テープを作製
し、通気度をガーレイ式デンソメーターで測定したとこ
ろ、300ccの空気の通過に0.8秒を要した。
【0048】(実施例5)乳化剤として、エチレンオキ
シド付加モル数が10であるプロペニル基含有アニオン
乳化剤(第一工業製薬社製「アクアロンHS−10」)
0.6重量部及びショ糖脂肪酸エステル(食品添加物、
第一工業製薬社製「DKエステルSS」)1.0重量部
としたこと以外は、実施例4と同様に乳化重合、中和
し、pH8.1、粘度1,900cpsのエマルジョン
型アクリル系粘着剤を得た。上記エマルジョン型アクリ
ル系粘着剤に、実施例1と同様に気泡を混合して見掛け
密度を測定したところ、0.40g/mlであった。次
いで、上記気泡を混合したエマルジョン型アクリル系粘
着剤組成物から、実施例1と同様にして粘着テープを作
製し、通気度をガーレイ式デンソメーターで測定したと
ころ、300ccの空気の通過に0.4秒を要した。
【0049】(比較例1)実施例1で得られたエマルジ
ョン型アクリル系共重合液100重量部にポリアクリル
酸ソーダ0.5重量部を添加した後、25%アンモニア
水で中和しpH7.5、粘度1000cpsのエマルジ
ョン型アクリル系粘着剤を得た。次いで、上記エマルジ
ョン型アクリル系粘着剤に、実施例lと同様にして気泡
を混合し、見掛け密度0.82g/mlとした後、実施
例lと同様にして粘着テープを作製した。この粘着テー
プの通気度をガーレイ式デンソメーターで測定したとこ
ろ、300ccの空気の通過に25秒を要した。
【0050】(比較例2)実施例2で得られたエマルジ
ョン型アクリル系重合液100重量部にウレタン系増粘
剤(旭電化社製「アデカノールUH−420」)0.2
重量部を添加した後、トリエタノールアミンで中和し、
pH8.0、粘度3200cpsのエマルジョン型アク
リル系粘着剤を得た。次いで、上記エマルジョン型アク
リル系粘着剤に、実施例2と同様にして気泡を混合し、
見掛け密度0.70g/mlとした後、実施例lと同様
にして粘着テープを作製した。この粘着テープの通気度
をガーレイ式デンソメーターで測定したところ、300
ccの空気の通過に18秒を要した。
【0051】
【発明の効果】第2発明の粘着テープもしくはシート
は、上述した通りであり、第1発明のエマルジョン型ア
クリル系粘着剤組成物を基材に塗布乾燥することによ
り、通気性の優れた粘着剤層が形成されるので、皮膚に
長時間貼付してもかぶれや炎症等を起こすことがなく、
医療分野に好適に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJW JKL 9/00 JAP

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エマルジョン型アクリル系粘着剤に気泡が
    混合分散され、見掛け密度が0.3〜0.6g/mlと
    なされていることを特徴とするエマルジョン型アクリル
    系粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】通気性を有する基材上に、請求項1記載の
    エマルジョン型アクリル系粘着剤組成物から得られる粘
    着剤層が形成されていること特徴とする通気性粘着テー
    プもしくはシート。
JP5193348A 1993-08-04 1993-08-04 エマルジョン型アクリル系粘着剤組成物及び通気性粘着テープもしくはシート Pending JPH0748554A (ja)

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JP5193348A JPH0748554A (ja) 1993-08-04 1993-08-04 エマルジョン型アクリル系粘着剤組成物及び通気性粘着テープもしくはシート

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