JP2002317164A - 水性粘着剤 - Google Patents
水性粘着剤Info
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- JP2002317164A JP2002317164A JP2001119795A JP2001119795A JP2002317164A JP 2002317164 A JP2002317164 A JP 2002317164A JP 2001119795 A JP2001119795 A JP 2001119795A JP 2001119795 A JP2001119795 A JP 2001119795A JP 2002317164 A JP2002317164 A JP 2002317164A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、カツラがしっかり固定されしかも
はずし易いような粘着剤の開発を課題とする。 【解決手段】 アクリルと酢酸ビニル樹脂との共重合エ
マルジョンを主成分とする水性粘着剤を用いることが有
効であることを見出した。
はずし易いような粘着剤の開発を課題とする。 【解決手段】 アクリルと酢酸ビニル樹脂との共重合エ
マルジョンを主成分とする水性粘着剤を用いることが有
効であることを見出した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性粘着剤に関す
るもので、特にカツラを固定する場合に有効なものであ
る。
るもので、特にカツラを固定する場合に有効なものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来各種の粘着剤が開発されてきてい
る。例えば、特開2000−96032号公報には、ビスベンゾ
トリアゾリルフェノール化合物を含有する粘着剤組成物
が開示されている。しかし、これは建造物や自動車等の
窓ガラス等の表面を保護するために樹脂フィルムを貼着
するものである。また、特開平10−219221号公報には、
水性感圧性粘着剤組成物が開示されているが、これはプ
ラスチック、金属、ガラス、陶磁器、紙、布、木材、生
鮮食料品等に接着させるものである。
る。例えば、特開2000−96032号公報には、ビスベンゾ
トリアゾリルフェノール化合物を含有する粘着剤組成物
が開示されている。しかし、これは建造物や自動車等の
窓ガラス等の表面を保護するために樹脂フィルムを貼着
するものである。また、特開平10−219221号公報には、
水性感圧性粘着剤組成物が開示されているが、これはプ
ラスチック、金属、ガラス、陶磁器、紙、布、木材、生
鮮食料品等に接着させるものである。
【０００３】特開平9−316417号公報には、アクリル系
粘着剤組成物が開示されているが、ステンレス鋼板や塩
化ビニル樹脂板を対象としている。上記のような粘着剤
は、カツラのような人体を対象とするものではないた
め、かぶれ等人体特有の問題を考慮していない。
粘着剤組成物が開示されているが、ステンレス鋼板や塩
化ビニル樹脂板を対象としている。上記のような粘着剤
は、カツラのような人体を対象とするものではないた
め、かぶれ等人体特有の問題を考慮していない。
【０００４】さらに、特開平10−291927号公報には、局
所麻酔効果を有する化合物と粘着性樹脂及び／又は高分
子を含有する皮膚用粘着剤が開示されている。しかしこ
れは皮膚用粘着剤としてパック料及び脱毛料を意図して
おり、剥離時の痛みを緩和するもので、カツラのような
頭に接着させるものではないし、脱離防止に有効なもの
とは言えない。
所麻酔効果を有する化合物と粘着性樹脂及び／又は高分
子を含有する皮膚用粘着剤が開示されている。しかしこ
れは皮膚用粘着剤としてパック料及び脱毛料を意図して
おり、剥離時の痛みを緩和するもので、カツラのような
頭に接着させるものではないし、脱離防止に有効なもの
とは言えない。
【０００５】一方、カツラを頭皮に留める方法として
は、クリップによる方法、両面テープによる方法及び天
然ゴム系(ラテックス)による方法等があった。例えば、
特開昭５７−９２０７３号公報には、合成ポリイソプレ
ンラテックスを主基剤とする義髪類用接着剤が開示され
ている。しかしながら、上記方法では１日位しかもた
ず、また水泳をすると離脱する等の欠点を有しており、
また、あまり強固に固定するとはずし難いという欠点を
有していた。
は、クリップによる方法、両面テープによる方法及び天
然ゴム系(ラテックス)による方法等があった。例えば、
特開昭５７−９２０７３号公報には、合成ポリイソプレ
ンラテックスを主基剤とする義髪類用接着剤が開示され
ている。しかしながら、上記方法では１日位しかもた
ず、また水泳をすると離脱する等の欠点を有しており、
また、あまり強固に固定するとはずし難いという欠点を
有していた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カツラがし
っかり固定されしかもはずし易く、しかも環境にやさし
い粘着剤の開発を課題とする。
っかり固定されしかもはずし易く、しかも環境にやさし
い粘着剤の開発を課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意努力した結果、アクリルと酢酸ビ
ニル樹脂との共重合エマルジョンを主成分とする水性粘
着剤を用いることが有効であることを見出した。
を解決するために鋭意努力した結果、アクリルと酢酸ビ
ニル樹脂との共重合エマルジョンを主成分とする水性粘
着剤を用いることが有効であることを見出した。
【０００８】すなわち、本発明は(１) アクリルと酢酸
ビニル樹脂との共重合エマルジョンを主成分とする水性
粘着剤、(２) (１)記載の共重合エマルジョンの内、樹
脂分が５０重量％以上含有されることを特徴とする水性
粘着剤、(３) カツラ用であることを特徴とする(１)又
は(２)記載の水性粘着剤に関する。
ビニル樹脂との共重合エマルジョンを主成分とする水性
粘着剤、(２) (１)記載の共重合エマルジョンの内、樹
脂分が５０重量％以上含有されることを特徴とする水性
粘着剤、(３) カツラ用であることを特徴とする(１)又
は(２)記載の水性粘着剤に関する。
【０００９】本発明は、主としてカツラの粘着剤に有効
な成分を探していたところ、アクリル／酢ビ樹脂共重合
エマルジョンを見出した。このアクリル／酢ビ樹脂共重
合エマルジョンは、下記表１にあるように樹脂分62%
(アクリル90%；酢ビ10%)、水35%、アニオン系界面活性
剤1%からなっている。
な成分を探していたところ、アクリル／酢ビ樹脂共重合
エマルジョンを見出した。このアクリル／酢ビ樹脂共重
合エマルジョンは、下記表１にあるように樹脂分62%
(アクリル90%；酢ビ10%)、水35%、アニオン系界面活性
剤1%からなっている。
【００１０】
【表１】
【００１１】上表からわかるように、粘着剤中のアクリ
ル／酢ビ樹脂共重合エマルジョンの量は、全量の９０重
量％以上、特に９８重量％以上が好ましい。更にその共
重合エマルジョンの内、樹脂分が５０重量％以上含まれ
ていることが好ましい。
ル／酢ビ樹脂共重合エマルジョンの量は、全量の９０重
量％以上、特に９８重量％以上が好ましい。更にその共
重合エマルジョンの内、樹脂分が５０重量％以上含まれ
ていることが好ましい。
【００１２】そして、他の添加剤としては、抗炎症剤と
して塩酸ジフェインヒドラミンやグリチルリチン酸ジカ
リウム、抗菌剤として塩化セチルピリジニウム、粘着付
与剤としてポリアクリル酸ナトリウム等を必要に応じて
添加する。また防腐剤、湿潤剤、ｐＨ調整剤等の添加も
必要に応じてなされる。
して塩酸ジフェインヒドラミンやグリチルリチン酸ジカ
リウム、抗菌剤として塩化セチルピリジニウム、粘着付
与剤としてポリアクリル酸ナトリウム等を必要に応じて
添加する。また防腐剤、湿潤剤、ｐＨ調整剤等の添加も
必要に応じてなされる。
【００１３】以上のように、本発明品は有機溶剤を用い
ずに粘着剤を製造できることから、環境にやさしい製品
を提供することができる。ただし、蒸発を促進し粘着効
果を高めるためには、ヘキサンを微量添加することも可
能である。なお、この水性粘着剤は、カツラ以外の例え
ばつけまつげ、つけひげ等にも勿論使用可能である。
ずに粘着剤を製造できることから、環境にやさしい製品
を提供することができる。ただし、蒸発を促進し粘着効
果を高めるためには、ヘキサンを微量添加することも可
能である。なお、この水性粘着剤は、カツラ以外の例え
ばつけまつげ、つけひげ等にも勿論使用可能である。
【００１４】
【発明の実施の形態】平成１２年８月以来、モニターに
より本発明品の試着テストを行い、装着期間の測定を行
った。その結果を表２にまとめてみた。
より本発明品の試着テストを行い、装着期間の測定を行
った。その結果を表２にまとめてみた。
【００１５】
【表２】
【００１６】上記表２から明らかなように、本発明品に
より接着したカツラは、装着してから２週間以上しっか
りと固定されていることがわかる。一方、他の方法によ
ると１日程度で脱ぐことを余儀なくされる。
より接着したカツラは、装着してから２週間以上しっか
りと固定されていることがわかる。一方、他の方法によ
ると１日程度で脱ぐことを余儀なくされる。
【００１７】
【発明の効果】本発明により、粘着させる必要のあるも
の、特にカツラの装着において人体に影響することな
く、強固に固定されると同時に外す際も容易に行うこと
ができる。
の、特にカツラの装着において人体に影響することな
く、強固に固定されると同時に外す際も容易に行うこと
ができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 アクリルと酢酸ビニル樹脂との共重合エ
マルジョンを主成分とする水性粘着剤。 - 【請求項２】 請求項１記載の共重合エマルジョンの
内、樹脂分が５０重量％以上含有されることを特徴とす
る水性粘着剤。 - 【請求項３】 カツラ用であることを特徴とする請求項
１又は２記載の水性粘着剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001119795A JP2002317164A (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | 水性粘着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001119795A JP2002317164A (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | 水性粘着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002317164A true JP2002317164A (ja) | 2002-10-31 |
Family
ID=18969952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001119795A Pending JP2002317164A (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | 水性粘着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002317164A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007277139A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Nippon Fuirin Kk | 水性粘着剤用トリートメント |
| JP2009040718A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | D-Up Corp | 付け睫用粘着剤 |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58168680A (ja) * | 1982-03-30 | 1983-10-05 | Sekisui Chem Co Ltd | 治療用接着テ−プもしくはシ−ト |
| JPH05271633A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-10-19 | Minnesota Mining & Mfg Co <3M> | 高固形物耐湿性ラテックス感圧接着剤 |
| JPH06346041A (ja) * | 1993-06-10 | 1994-12-20 | Showa Denko Kk | 親水性粘着剤組成物 |
| JPH0748554A (ja) * | 1993-08-04 | 1995-02-21 | Sekisui Chem Co Ltd | エマルジョン型アクリル系粘着剤組成物及び通気性粘着テープもしくはシート |
| JPH10219221A (ja) * | 1997-02-06 | 1998-08-18 | Mitsubishi Chem Basf Co Ltd | 水性感圧性粘着剤組成物 |
| JPH10259365A (ja) * | 1997-03-18 | 1998-09-29 | Yayoi Kagaku Kogyo Kk | 壁紙補修剤 |
| JP2000204106A (ja) * | 1999-01-11 | 2000-07-25 | Showa Highpolymer Co Ltd | 樹脂組成物およびこれを用いた合板用接着剤 |
| JP2002523144A (ja) * | 1998-08-20 | 2002-07-30 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 包帯への噴霧および薬物送達システム |
-
2001
- 2001-04-18 JP JP2001119795A patent/JP2002317164A/ja active Pending
Patent Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2009040718A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | D-Up Corp | 付け睫用粘着剤 |
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Legal Events
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| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071002 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090825 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091022 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100518 |