JP2002523144A - 包帯への噴霧および薬物送達システム - Google Patents

包帯への噴霧および薬物送達システム

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、流動組成物、たとえば、エアゾールスプレーを流動体として表面に適用するが、次いで乾燥させて、パッチを基材に接着するのに役立つ、下にある接着剤を被覆する粘性のない外面を有するパッチ等の被覆要素を形成する新規な「ビン入りパッチ」テクノロジーを提供する。本流動組成物は、このような複合材料パッチを原位置で形成させることが可能な独特の化学製剤(chemicalformulation)を有する。詳細には、本流動組成物は、接着剤等の粘着性成分、およびフィルム形成性非粘着性成分を含む。流動組成物が乾燥するにつれて成分が相分離するように、非粘着性成分および粘着性成分は、互いに混和しないように選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、治療薬の経組織送達(たとえば、経皮送達、口腔組織または他粘膜
を介した吸収による送達、など)用パッチとして使用するのに適し、且つ/また
は創傷を被覆するための包帯として使用するのに適した被覆要素を作製するため
の組成物および関連した方法の分野である。さらに詳細には、本発明は、宿主動
物の表面に被覆し、次いで乾燥させて、乾燥した感触の非粘着性の外面、および
被覆要素を宿主に接着するための粘着性の内面を有する、経皮パッチ、包帯等々
の被覆要素を原位置で形成する流動組成物に関する。用途に応じて、薬理学的に
活性な薬剤および/または浸透増強剤を組成物に組み込んでもよい。
【0002】 発明の背景 経組織薬物送達は、薬物を先ず宿主動物の組織上に置き、次いで、所望の治療
処置を促進するために組織内に浸透させる、非侵襲的な治療方法である。経組織
薬物送達を使用して、局所的、または全身的な医学的状態を治療することができ
る。送達は、皮膚、粘膜、口腔組織等々を含む多数の異なる組織を超えて起こり
得る。皮膚を介した送達は、一般に、「経皮的」薬物送達と呼ばれる。
【0003】 経皮的薬物送達は、一般に、宿主の所望の薬物送達部位に接着させる経皮パッ
チ装置の形で被覆要素を使用することによって行われる。典型的な経皮パッチ構
造は、不透過性裏材と剥離ライナーとの間に挟まれた接着剤中薬物層を含む。接
着剤側を下にしてパッチを宿主に接着することができるように、剥離ライナーは
、使用時に、容易に除去される。このようにして、不透過性裏材は、裏材と宿主
の接着部位との間に接着剤中薬物層を捕える。時間が経過すると、この薬物は、
所望の治療処置に従って、宿主中に浸透するか、あるいは、局所的に活性である
。任意に、この接着剤中薬物配合物は、対象への薬物の送達を増進する浸透増強
剤として知られる1つまたは複数の化合物を含んでもよい。
【0004】 剥してして置くタイプの経皮的薬物送達装置は、多種多様な健康状態のために
薬物送達を遂行する極めて有効な方法であったが、経皮的薬物送達、および一般
に経組織薬物送達、を改良することができる多数の方法が未だある。たとえば、
従来の剥して置くパッチの構造は、一般に、基材、たとえば、場合に応じて、不
透過性裏材または剥離ライナーの上に被覆される接着剤中薬物を必要とする製造
工程を含む。この種の被覆ステップは、主要装置、ユーティリティ、製造場所、
および被覆作業を実施するのに必要な人材に関して、かなりの経費を含む。この
ような経費をなくすために、代替品を設計するか、あるいは、このような被覆ス
テップの必要性を完全に排除することが望ましいであろう。
【0005】 さらに、剥離ライナーを使用することは、パッチから剥した後で、剥離ライナ
ーを何らかの方法で捨てなければならないという意味で、ごみを生み出す。もっ
と環境にやさしい代替品を提供するか、あるいは、この種の廃棄物を完全になく
すことが望ましいであろう。
【0006】 薬物濃度または送達速度を個々の患者のニーズに合わせて個別に調整したパッ
チを作製することができれば、経組織薬物送達をさらに改善することが可能であ
ろう。個々の薬物配合物のパッチは、一般に、大量生産技術を使用して数多く製
造されるため、現在、これを行うことは経済的に実行可能ではない。その結果、
パッチ製造会社は、一般に、全体として、集団に有効である経組織送達パッチを
一般に調合する。もちろん、この方法は多くの場合に引き続き有効であろうが、
特注のパッチ製剤により、治療を最適化して、罹患者をさらに楽にすることがで
きる場合もある。
【0007】 さらに、薬物送達の速度をもっと効果的に調節することができれば、経組織薬
物送達を改善することが可能であろう。すなわち、最初、パッチ中の薬物濃度が
未だ高いとき、現在のパッチは、一般に、薬物を比較的高い速度で送達する。し
かし、パッチ中の薬物濃度が激減するにつれて、薬物送達速度は一般に減速する
。したがって、現在のパッチの効率は、時間が経過すると、一般に且つ望ましく
なく変化する。長時間にわたって安定した、一定の薬物送達速度を特徴とするパ
ッチは、ある場合には、もっと最適な治療選択肢を提供する。
【0008】 最後に、現在利用できる経組織送達システムは、特に「使い易い」ものではな
い。すなわち、経皮パッチを利用するには多くのステップ:パッチの包装を解く
ステップと、剥離ライナーを剥離して、剥離ライナーおよび包装材料を捨てるス
テップを必要とする。さらに、大型サイズの従来のパッチは、身体の輪郭に容易
に合わない可能性があるため、装着すると不愉快なことがある。結果として、パ
ッチを置く領域を動かすと、不快感を引き起こす可能性がある。
【0009】 発明の概要 本発明は、斬新な「ビン入りパッチ」テクノロジーを提供する。さらに詳細に
は、本発明は、幾つかの実施形態では、流体として表面上に適用されるが、その
後、乾燥して、パッチ等の被覆要素を宿主の表面上に形成する流動組成物、たと
えば、エアゾールスプレーを提供する。このようにして形成される被覆要素は、
無粘着性の外面被覆と、下にある、パッチを基材に接着するのに役立つ粘着性表
面を有する。
【0010】 本発明の流動組成物は、被覆要素を原位置で形成することができる独特の化学
配合物を有する。詳細には、本流動組成物は、接着剤等の粘着性成分、およびフ
ィルム形成性非粘着性成分を含む。非粘着性および粘着性成分は、いったん流動
組成物が宿主表面に適用されると成分が相分離し、その後、乾燥するように、互
いに混和しないように選択される。非粘着性成分は、非粘着性成分が乾燥して非
粘着性保護フィルムを形成する場合、被覆された流動組成物の表面を探索できる
という特徴を有する。粘着性成分は、このフィルムの下で乾燥し、宿主表面に接
着するのに十分な粘着性を有する被覆要素の底面を提供する。
【0011】 1つまたは複数の薬理学的に活性な薬剤を、流動組成物中に容易に組み込んで
、対応する被覆要素を、経組織薬物送達、たとえば、経皮的薬物送達、粘膜を介
した送達等々に、使用する。本発明は、経組織薬物送達に多数の利点を提供する
。第1に、薬理学的に活性な薬剤の様々な濃度で、本発明の流動組成物は、容易
に調製できるため、経済的に実行可能であるとともに、患者の治療が最適化され
るように時間効率よく流動組成物を調整できる。事実、個々の患者の具体的なニ
ーズに合わせて個別に調整された薬物濃度を含む特別の流動組成物は、製造施設
よりむしろ保健医療施設、薬局等で特別に調合することができる。結果として、
より多くの治療選択肢、したがって、個別ベースで患者を治療する非常に大きな
柔軟性を医療専門家に提供する。
【0012】 さらなる長所として、予定した、所望の薬物送達速度を提供するように、本発
明の流動組成物を調合することができる。詳細には、また上述の通り、流動組成
物の粘着性成分および非粘着性成分は、乾燥するとすぐに相分離し、結果として
、そのようにして形成された、1つまたは複数の不連続の粘着性領域を有する被
覆要素を生じる。これらの粘着性領域は、薬理学的に活性な薬剤、または薬物が
、粘着性相から宿主表面に拡散することができる拡散経路を提供する。したがっ
て、被覆要素が形成される流動組成物中の粘着性成分の量を変えることによって
、被覆要素からの薬物送達速度を変えることができる。たとえば、流動組成物中
の粘着性成分の量を増加させることによって、被覆要素からの薬物送達速度を高
めることができる。同様に、流動組成物中の粘着性成分の量を減少させることに
より、薬物送達速度を低下させることができる。あるいは、対応する被覆要素か
らの薬物送達速度の対応する上昇または低下をもたらすように、それぞれ、流動
組成物中の薬物の量を増加または減少させるだけで、予定した、所望の薬物送達
速度を提供するように、流動組成物を調合することが可能である。必要に応じて
、これらの2通りの速度制御方法を併用することができる。
【0013】 従来の剥して置くパッチと比較して、対応する被覆要素が、さらに制御された
、一定の且つ持続した薬物送達速度を提供するように、本発明の流動組成物を都
合よく調合することが可能である。幾つかの従来のパッチは、対数的に比較的早
く低下する傾向がある、すなわち、患者の上に置いた後2〜3時間だけ、非常に
高い初期薬物送達速度を提供する傾向がある。対照的に、本発明の実施形態によ
る被覆要素は、長時間にわたって、たとえば、20〜50時間またはそれ以上、
安定した、一定の薬物送達を実現すると考えられる。
【0014】 本発明の流動組成物は、最終使用者に多くの利点を提供することもできる。特
に、本発明の流動組成物は、たとえば、所望の表面上に噴霧することにより、ワ
ンステップで適用することができる。最終使用者側ではさらなる努力を必要とせ
ずに、対応する被覆要素が原位置で生じる。対照的に、従来の剥して置くパッチ
は一般に、最終使用者が外側の包装材料を外し、剥離ライナーから剥し、次いで
、パッチを皮膚に適用することが必要である。
【0015】 さらに、被覆要素が原位置で形成され、且つ流動体として適用される限り、本
発明の被覆要素は、様々なサイズまたは形状の表面に整合することができる。本
被覆要素は順応性があるであるため、比較的気持ち良く着用できる。これにひき
かえ、従来の剥して置くパッチは、予め形成された形状およびサイズになるため
、一部の表面に接着し且つ/または順応させることが困難である。パッチは、着
用者にとってもあまり快適ではない。
【0016】 最後に、本発明の流動組成物は、多くの製造上の利益および/または環境的利
益を提供する。たとえば、従来のパッチの製造は接着剤中薬物を基材に被覆する
ステップを含むが、このステップは、かなりの経費を伴う。本発明の流動組成物
は、このような被覆物ステップを必要としない。従来のパッチは一般に、パッチ
が使用されるまで接着剤表面を覆うための剥離ライナーを含み、パッチを使用す
る時に、剥離ライナーを捨てなければならず、望ましくないごみを生み出す。作
る。対照的に、本発明の流動組成物を使用する場合、剥離ライナーの使用は完全
に避けられる。
【0017】 したがって、1つの態様において、本発明は、原位置で被覆要素を形成して表
面に接着するのに適した流動組成物を提供する。本組成物は、形成された被覆要
素が表面に接着するように粘着性成分の有効量と、フィルム形成性非粘着性成分
とを含み、フィルム形成性非粘着性成分は、少なくとも1つの低表面エネルギー
表面−探索部分を含む。さらに、フィルム形成性非粘着性成分は、粘着性成分と
混和せず、且つ、被覆要素を乾燥させるとき、原位置で形成された被覆要素の外
面が非粘着性になるように、有効量で存在する。本組成物は、流動組成物が、流
動組成物を表面上に被覆することができる被覆可能な粘度を有するように、十分
量の少なくとも1つの揮発性溶剤も含む。
【0018】 別の態様において、本発明は、乾燥した感触の非粘着性被覆要素を原位置で形
成して宿主の表面上に接着するのに適した流動組成物に関する。本組成物は、感
圧接着剤(PSA)成分およびシロキサン含有ポリマーを含む。PSA成分は、
被覆要素が宿主表面に接着するように、有効量で存在する。シロキサン含有ポリ
マーは、被覆要素が乾燥した感触のとき、原位置で形成された被覆要素の外面が
非粘着性になるように、有効量で存在する。本組成物は、流動組成物が、流動組
成物を宿主表面上に被覆することができる被覆可能な粘度を有するように、十分
量の少なくとも1つの揮発性溶剤も含む。本明細書で使用する「シロキサン含有
ポリマー」は、ポリシロキサン単位の形で互いに連結していてもよい、複数のシ
ロキサン単位を含む主鎖を有するポリマーを指す。
【0019】 別の態様では、本発明は、第1および第2の向かい合った主要表面を含む、被
覆要素に関する。第1の粘着性相は、被覆要素を宿主表面に接着できるほど十分
に第1の表面が粘着性であるように、第1の表面付近に加速的に形成される。第
2の非粘着性フィルム相は、第2の表面が非粘着性であるように、第2の表面付
近に加速的に形成される。このフィルム相は、少なくとも1つの低表面エネルギ
ー表面探索部分を含む。
【0020】 別の態様において、本発明は、第1および第2の向かい合った主要表面を含む
経皮的薬物送達システムに関する。第1の粘着性相は、経皮的薬物送達システム
を宿主表面に接着できるほど十分に第1の表面が粘着性であるように、第1の表
面付近に加速的に形成される。第2の非粘着性フィルム相は、第2の表面が非粘
着性であるように、第2の表面付近に加速的に形成される。このフィルム相は、
少なくとも1つの低表面エネルギー表面探索部分を含む。薬理学的に活性な薬剤
またはそのプロドラッグ形の治療有効量が、第1の粘着性相中に分散されている
【0021】 別の態様において、本発明は、原位置で被覆要素を形成する方法、ならびに流
動組成物を表面に被覆するステップと流動成分を乾燥させるステップとを含む方
法によって形成される被覆要素に関する。この流動組成物は、(i)形成された
被覆要素が表面に接着するように、粘着性成分の有効量と、(ii)フィルム形
成性非粘着性成分(前述のフィルム形成性非粘着性成分は、少なくとも1つの低
表面エネルギー表面探索部分を含み、前述のフィルム形成性非粘着性成分は粘着
性成分と不相溶性であり、且つ、被覆要素が乾燥した感触であるとき、原位置で
形成された被覆要素の外面が非粘着性になるように、前述のフィルム形成性非粘
着性成分は有効量で存在する)と、(iii)流動組成物が、流動組成物を前述
の表面に接着することができる被覆可能な粘度を有する少なくとも1つの揮発性
溶剤の十分量とを含む。結果として得られる被覆要素は、(i)第1および第2
の向かい合った主要表面と、(ii)被覆要素を宿主表面に接着できるほど十分
に第1の表面が粘着性であるように、第1の表面付近に加速的に形成される第1
の粘着性相と、(iii)第2の表面の少なくとも実質的に全部が非粘着性であ
るように、第2の表面付近に加速的に形成される第2の非粘着性フィルム相(こ
のフィルム相は、少なくとも1つの低表面エネルギー表面探索部分を含む)を含
む。
【0022】 本発明は、さらに、薬理学的に活性な薬剤またはそのプロドラッグを宿主に投
与する方法に関する。詳細には、本方法は、流動組成物を宿主表面上に被覆する
ステップと、被覆要素が形成され、薬理学的に活性な薬剤が治療目的で宿主に投
与される方式で、被覆要素と宿主表面との間で接触が維持されるように、被覆さ
れた流動組成物を乾燥させるステップとを含む。この流動組成物は、(i)形成
された被覆要素が宿主表面に接着するように、粘着性成分の有効量と、(ii)
フィルム形成性非粘着性成分(前述のフィルム形成性非粘着性成分は、少なくと
も1つの低表面エネルギー表面探索部分を含み、前述のフィルム形成性非粘着性
成分は粘着性成分と不相溶性であり、且つ、被覆要素が乾燥した感触であるとき
、原位置で形成された被覆要素の外面が非粘着性になるように、前述のフィルム
形成性非粘着性成分は有効量で存在する、および(iii)流動組成物が、流動
組成物を前述の宿主表面に接着することができる被覆可能な粘度を有する少なく
とも1つの揮発性溶剤の十分量を含む。この被覆要素は、(i)第1および第2
の向かい合った主要表面と、(ii)被覆要素を宿主表面に接着できるほど十分
に第1の表面が粘着性であるように、第1の表面付近に加速的に形成される第1
の粘着性相と、(iii)第2の表面の少なくとも実質的に全部が非粘着性であ
るように、第2の表面付近に加速的に形成される第2の非粘着性フィルム相(こ
のフィルム相は、少なくとも1つの低表面エネルギー表面探索部分を含む)、お
よび(iv)第1の粘着性相中に分散されたた薬理学的に活性な薬剤、またはそ
のプロドラッグ形の治療有効量を含む。
【0023】 現在好ましい実施形態の詳細な説明 以下に説明する本発明の実施形態は、網羅的であることまたは本発明を詳細な
説明に開示されている厳密な形態に限定することを意図するものではない。むし
ろ、実施形態は、当技術分野で熟練した他者が、本発明の原理および実践につい
て正しく認識し理解するために、選択し説明するものである。
【0024】 本発明は、多種多様な表面に適用した後すぐに乾燥させて、保護用被覆要素お
よび/または薬理学的に機能する被覆要素を原位置で形成することができる被覆
可能な流動組成物を使用する独特の方法を提供する。都合のよいことに、これら
の被覆要素は流動体として適用されるが原位置で形成され、且つ非粘着性の乾燥
した感触である保護用の外面、および被覆要素を所望の表面に接着することがで
きる粘着性の底面を有する。本発明の流動組成物、被覆要素および方法は、多種
多様な異なる用途で使用することができるが、本発明の原理は、宿主動物、特に
、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくはヒト向けの包帯または経組織薬物送達
システムに関連して特に都合よく使用される。
【0025】 本発明の流動組成物は、エマルジョン、フォーム、ゲル、溶液、液体、分散液
等々の形態であってもよい。本発明の流動組成物は、溶液の形態であることが好
ましい。流動組成物の形態に応じて、エアゾール、噴霧、ポンピング、ブラッシ
ング、塗布、これらの組み合せ等々の方法を含む便利な被覆技術を使用して、本
流動組成物を宿主動物の所望の位置に被覆することが可能である。エアゾールス
プレー技術を使用して、流動組成物を所望の表面上に噴霧できるように、本流動
組成物は、噴射薬を含む溶液の形態であることが好ましい。皮膚または別の露出
した宿主表面(たとえば、口腔組織)の局所治療を含む用途では、流動組成物を
治療部位上に直接被覆することが可能である。流動組成物を使用して創傷上に保
護用包帯を形成する局所適用の場合、任意に、創傷領域を先ずパッドまたは他の
覆いで被覆してもよい。次いで、本発明の被覆要素をパッド上および宿主の隣接
領域に形成することにより、このようなパッドを創傷上の適所にしっかり保持す
ることができる。経組織薬物送達用途では、所望の薬理学的に活性な薬剤(また
はそのプロドラッグ形)および任意に他の有益な賦形剤(たとえば、浸透増強剤
、乳化剤、酸化防止剤、界面活性剤等)を含む流動組成物を、所望の送達部位に
被覆した後で乾燥させ、被覆要素を形成することができる。たとえば、無傷の皮
膚皮膚上(経皮的薬物送達の場合)または粘膜上(このような膜を介した薬物送
達の場合)に、被覆要素を形成することができる。次いで、被覆要素と組織と間
の接触が維持されるため、非侵襲的薬物送達が起こる。
【0026】 本発明の原理に従って原位置で被覆要素を形成するのに適した被覆可能な組成
物は、一般に、被覆要素が使用される所望の表面上に、形成される被覆要素が接
着するように、有効量の粘着性成分を含む。あまりにも少ない粘着性成分が流動
組成物中に含まれる場合、被覆要素は、所望の基材表面に対して不十分な接着を
示す可能性がある。さらに、薬理学的に活性な薬剤を使用するとき、主として被
覆要素の粘着性相内に組み込まれると考えられるため、あまりにも少量の粘着性
成分をの使用すると、やはり、被覆要素内に組み込むことができる薬理学的に活
性な薬剤の量を不当に制限する可能性がある。これにひきかえ、あまりにも多量
の粘着性成分を使用すると、上部の、結果として得られる被覆要素の露出面は、
好ましくないほど粘着性になる。さらに、あまりにも多量の粘着性成分を使用す
ると、流動組成物は粘着性が高くなりすぎ、所望の被覆技術を使用して所望の表
面に被覆できない可能性がある。これらの問題を比較検討して、本発明の流動組
成物は、一般に、流動組成物の総重量を基準にして、約1〜約50、好ましくは
約5〜約20、さらに好ましくは約5〜約10重量%の粘着性成分を含む。
【0027】 多種多様な粘着性材料、または粘着性材料を原位置で形成する前駆体材料を、
粘着性成分として使用することが可能である。粘着性成分は、流動組成物の他の
成分、特に薬理学的に活性な薬剤、または(もしあれば)そのプロドラッグ形に
関して実質的に不活性であることが望ましい。治療用途では、粘着性成分は、対
応する被覆要素が形成される宿主動物の所望の治療部位に十分に接着しなければ
ならない。粘着性成分は、所望の治療期間、被覆要素が宿主に接着したままであ
るように耐水性であることが好ましいが、被覆要素を含む治療が完了したとき、
被覆要素を除去できるように、はずすことができなければならない。粘着性成分
は、治療部位における過度の刺激を避けるために、宿主と相溶性でなければなら
ない。粘着性材料は、被覆要素が割れずに、また宿主の運動を過度に制限するこ
となく、治療部の輪郭に整合順応し、従うことができるほど十分に可撓性である
ことが好ましい。
【0028】 これらの基準を満たす特に有益なクラスの粘着性材料は、(メタ)アクリレー
トポリマーのクラス、好ましくは、感圧接着剤(PSA)として使用するのに適
した、そのアクリレート実施形態である。このような(メタ)アクリレートPS
Aの代表的な実施形態は、米国特許第4,751,087号、第4,737,5
77号、およびRe24,906号、およびJames E.Garbeらの名
前で1995年9月5日に提出され、事件整理番号51030USA8Bを有す
る、譲渡人の同時係属出願米国出願番号第08/523762号(その全てを、
参照により本明細書にことごとく援用する)に記載されている。
【0029】 本発明の実行に適した(メタ)アクリレートPSAは、ポリマーが優れた取扱
特性、性能、および機械的特性を有するように、十分に高い重量平均分子量を有
することが好ましい。しかし、(メタ)アクリレートPSAの重量平均分子量が
あまりにも高いと、このような接着剤を含む流動組成物は、所望の被覆技術には
高すぎる粘度を有する可能性がある。したがって、好ましい(メタ)アクリレー
トPSAは、一般に、接着剤が約0.2dl/g〜約2dl/g、さらに好まし
くは約0.4dl/g〜約1.4dl/gの範囲の内部粘度を有するような範囲
の重量平均分子量を有する。内部粘度は、27℃に制御された水浴中でCano
N−Fenske #50粘度計を使用してポリマー溶液10mlの流動を測定
する従来の方法で、決定することができる。
【0030】 特に好ましい(メタ)アクリレートPSAは、コポリマーの総重量を基準にし
て、約40〜約100、好ましくは約50〜約75重量%のアルキル(メタ)ア
クリレート(Aモノマー)および0〜約60、好ましくは約25〜約50重量%
の遊離基重合可能なモノマー(Bモノマー)を含むモノマーから誘導されるコポ
リマーである。任意に、他のモノマーも、コポリマーに組み込んでもよい。この
ような他のモノマーは、たとえば、上で確認した、米国出願番号大08/523
762号を有する譲渡者の同時係属米国特許出願に記載の共重合可能なマクロモ
ノマーを、約30重量%まで、好ましくは約15重量%まで、さらに含んでもよ
い。
【0031】 Aモノマーは、1〜約10個の炭素原子をアルキル基中に含む1つまたは複数
のアルキル(メタ)アクリレートから選択されることが好ましいく。アルキル(
メタ)アクリレートモノマーの代表的例としては、メチル(メタ)アクリレート
、N−ブチル(メタ)アクリレート、N−ペンチル(メタ)アクリレート、N−
ヘキシル(メタ)アクリレート、イソヘプチル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、N−ノニル(メタ)アクリレート、N−デシル(
メタ)アクリレート、イソヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルオクチル
(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メ
タ)アクリレート、および2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどがある
。必要に応じて、これらの組み合せを使用してもよい。アルキル(メタ)アクリ
レートは、イソオクチル(メタ)アクリレート、ブチルメタクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボル
ニルメタクリレート、およびメチルメタクリレートから選択されることが好まし
い。
【0032】 共重合可能なBモノマーは、一般に、カルボン酸、カルボン酸エステル、ヒド
ロキシル、無水物、エポキシ、チオール、イソシアナート、スルホンアミド、尿
素、カルバメート、カルボキサミド、アミン、アンモニウム、オキシ、オキソ、
ニトロ、窒素、イオウ、ホスフェート、ホスホネート、シアノ、これらの組み合
せ等々からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有する1つまたは複
数の(メタ)アクリレートモノマーである。単独でまたは組み合せてBモノマー
として使用することができる具体的な材料の代表例としては、(メタ)アクリル
酸、マレイン酸、酢酸ビニル、約2〜約4個の炭素原子をヒドロキシアルキル基
中に含むヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート基、(メタ)アクリルアミド
、1〜約8個の炭素原子をアルキル基中に有するアルキル置換(メタ)アクリル
アミド、アセトン(メタ)アクリルアミド、互いに独立に1個または2個の炭素
原子を各アルキル基中に有するジアルキル(メタ)アクリルアミド、N−ビニル
−N−メチルアセトアミド、N−ビニルバレロラクタム、N−ビニルカプロラク
タム、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレート、1〜4
個の炭素原子をアルコキシ基中に含有するアルコキシ(メタ)アクリレート、2
−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2,2−エトキシエトキシエチル(メ
タ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールメチルエー
テル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシドメチルエーテル(メタ)アク
リレート、ジ(低級)アルキルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド(ここで
、低級は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル部分を意味する)、(メタ)ア
クリロニトリル、これらの組み合せ、等々が挙げられる。共重合可能なBモノマ
ーは、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アク
リルアミド、グリセリルアクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−
エトキシエチルアクリレート、2,2−エトキシエトキシエチルアクリレート、
テトラヒドロフルフリルアクリレート、酢酸ビニル、およびアクリル酸から選択
されることが好ましい。前述のアルキル基はいずれも、直鎖であってもよく、分
岐鎖であっても、環状であってもよい。
【0033】 1つの特に好ましい(メタ)アクリレートPSAは、約60〜約80重量%、
好ましくは約75重量%のイソオクチル(メタ)アクリレート(好ましくはアク
リレート形)、約1〜約10重量%、好ましくは約5重量%の(メタ)アクリル
アミド(好ましくはアクリレート形)、および約5〜約30重量%、好ましくは
約20重量%の酢酸ビニルを共重合することにより形成されるコポリマーである
。この(メタ)アクリレートPSAは、ヒトまたは他の動物宿主の皮膚に対して
優れた接着力を示し、可撓性且つ耐水性であり、イソプロピルアルコール等の治
療的に適合する溶剤に溶解し、いろいろな薬理学的に活性な薬剤と極めて相溶性
であり、後述する流動組成物の非粘着性フィルム形成性成分と望ましいレベルの
不相溶性/不混和性を示す。他の好ましい(メタ)アクリレートPSAポリマー
は、下表にまとめた配合に従って、モノマーから形成される。
【0034】
【表1】
【0035】 上表で、IOAはイソオクチルアクリレートであり、ACMはアクリルアミド
であり、VOAcは酢酸ビニルであり、DMACMはN,N−ジメチルアクリル
アミドであり、AAはアクリル酸であり、HEAは2−ヒドロキシエチルアクリ
レートであり、NVPはN−ビニルピロリドンである。
【0036】 特に好ましい(メタ)アクリレートPSAは、塊重合法、溶液重合法、乳化重
合法および懸濁液重合法を含むがその限りではない、当技術分野で周知の遊離基
重合法で、調製することが可能である。たとえば、溶液重合方法によると、本発
明で使用するのに適したコポリマーは、所望のモノマーを適当な溶剤に溶解し、
連鎖移動剤、遊離基重合開始剤、および当技術で周知の他の添加物を加え、この
溶液を窒素またはアルゴン等の不活性雰囲気内に閉じ込め、次いで、開始剤を活
性化するのに十分な温度でこの混合物を攪拌することによって調製される。
【0037】 このような重合で有用な溶剤は、モノマーおよび添加物の溶解度によって異な
ってもよい。代表的な溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、3−ペン
タノン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、およびシクロヘキサノ
ン等のケトン類、メタノール、エタノール、プロパノール、N−ブタノール、イ
ソプロパノール、イソブタノール、シクロヘキサノールおよびメチルシクロヘキ
サノール等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イ
ソプロピル等々のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クレゾール等々
の芳香族炭化水素、ジイソプロピルエーテル、ジイソブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、テトラヒドロピラン、およびジオキサン等のエーテル類、およびジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等々の非プロトン性溶剤、およびそ
れらの混合物などがある。
【0038】 溶液重合に適した連鎖移動剤としては、アルコール類、メルカプタン類、ある
種のハロゲン化低分子、およびそれらの混合物などが挙げられるが、その限りで
はない。連鎖移動剤は、四臭化炭素、イソオクチルチオチオグリコレート、メル
カプトコハク酸、メルカプトプロパンジオール、ドデシルメルカプタン、エタノ
ールおよび四塩化炭素からなる群から選択されることが好ましい。最も好ましく
は、連鎖移動剤はメルカプトプロパンジオールである。
【0039】 溶液重合に適した遊離基重合開始剤としては、アゾ化合物、ペルオキシド類、
およびそれらの混合物を含むがその限りではない、反応溶剤に溶解し且つ熱的に
活性化されるものが挙げられる。有用なペルオキシド開始剤としては、ベンゾイ
ルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド等々、
およびそれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。有用なアゾ
化合物開始剤としては、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2
,2’アゾビス(イソブチロニトリル)、および2,2’−アゾビス(2,4−
ジメチルペンタンニトリル)からなる群から選択されるものが挙げられ、それぞ
れ、VAZO 67、VAZO 64、およびVAZO 52として、E.I.
DuPont de Nemours & Co.Wilmington,DE
から市販されている。
【0040】 本発明の(メタ)アクリレートPSAポリマーは、乳化重合法でも調製するこ
とができる。乳化重合法によると、本発明で使用するのに適したポリマーは、窒
素またはアルゴン等の不活性雰囲気で、所望のモノマー、連鎖移動剤および水溶
性レドックス型開始剤系を含むエマルジョンを作り、次いで反応発熱が起こるま
でエマルジョンを注意深く加熱することによって調製される。この反応混合物を
攪拌し、冷却して、結果として生じたポリマーを回収する。任意に、イオン系界
面活性剤または非イオン系界面活性剤を反応混合物に加えてもよい。酸化還元(
「レドックス」)遊離基開始剤も任意に加えてもよい。本発明の流動組成物に使
用するのに適したレドックス開始剤としては、第三級アミン類と有機ペルオキシ
ド類(N,N−ジエチルアニリン−ベンゾイルペルオキシド対がよい例である)
、有機ハロゲン化物と遷移金属錯体(四塩化炭素−モリブデンヘキサカルボニル
対がよい例である)、無機酸化還元系(過硫酸カリウム−メタ亜硫酸水素ナトリ
ウム対がよい例である)、および有機−無機系(2−メルカプトエタノール−F
+3対がよい例である)からなる群から選択されるものが挙げられるが、その限
りではない。無機レドックス開始剤は、取り扱い易く、且つ反応温度範囲が有用
であるため、本発明のコポリマーに好ましい。
【0041】 本発明の流動組成物は、粘着性成分と不相溶性であるフィルム形成性非粘着性
成分も含む。本明細書で使用する用語「不相溶性である」または「混和しない」
は、結果として得られる乾燥した被覆物、すなわち、被覆要素が、少なくとも第
1の粘着性相および第2の非粘着性相を含むように、乾燥中に相分離する粘着性
成分および非粘着性成分を含む溶液を意味する。第1の相の粘着特性は、第1の
相に粘着性成分が存在することによって与えられ(2つの異なる成分が互いに1
00%混和しないのであれば、少量の非粘着性成分が存在するのであってもよい
)、第2の相の非粘着特性は、第2の相に非粘着性成分が存在することによって
与えられる(2成分が互いに100%混和しないのであれば、少量の非粘着性成
分が存在するのであってもよい)。本発明の場合、乾燥した被覆物、すなわち被
覆要素は、被覆物の総重量を基準にして、約5重量%未満、好ましくは約2重量
%未満、さらに好ましくは約0.5重量%未満の溶剤を含む被覆物を指すことが
好ましい。
【0042】 単独でまたは組み合せて非粘着性成分に組み込むことが可能なフィルム形成性
非粘着性ポリマーの代表例は、1つまたは複数の、エチルセルロースおよびニト
ロセルロース等のセルロース含有ポリマー、シリコーンポリウレアおよびシリコ
ーンポリウレタン等のシロキサン含有ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリメチル(
メタ)アクリレート、フッ素化(メタ)アクリレートおよびポリフッ化ビニリデ
ン等のフッ素化ポリマー、フルオロシリコーンポリマー、スチレン−ブタジエン
ゴム、ポリウレタン類、ビニルコポリマー、ポリオレフィン類、ポリアミド類、
ポリイミド類、ポリアミドイミド類、ポリエステル類、これらの組み合せ等々を
含む。2成分は、望ましくは少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも実質的
に、さらに好ましくは完全に、互いに混和しないため、適当な非粘着性成分の選
択は、だいたいにおいて、粘着性成分の性質に左右される。1つまたは複数の、
このようなフィルム形成性可撓性ポリマーは、結果として得られる被覆要素の非
粘着性相が、宿主の運動中に割れたり離層したりせずに、宿主表面動物に順応す
るように、十分に可撓性で且つ弾性があるように、非粘着性成分に組み込むのに
適するように選択されることが望ましい。相分離中に、非粘着性相は、上部の、
被覆要素の露出面付近に加速的に形成される傾向があり、粘着性相は、被覆要素
の底部付近に形成する傾向があることは、さらに望ましい。この所望の特性の結
果として、本発明の流動組成物は、予想外に都合よく乾燥して、非粘着性、保護
用フィルムを外面として備えると同時に、被覆要素を所望の表面に接着するのを
助ける粘着性底面を有する、被覆要素を形成する。
【0043】 様々な方法で、被覆要素の上部付近に非粘着性相を加速的に形成することがで
きる。1つの代表的な方法として、粘着性成分に組み込まれる1つまたは複数の
ポリマーの密度より低い密度を有するように、非粘着性成分に組み込まれるポリ
マーを選択してもよい。この方法では、密度効果によって、非粘着性ポリマーが
、被覆された流動組成物の上部に上昇し、次いで、これらのポリマーは、そこで
、被覆乾燥物質として沈殿する。
【0044】 単独でまたは密度効果と組み合せて使用される、別のさらに好ましい方法とし
て、被覆物の表面を探索する傾向がある(低表面エネルギー作用に起因する)1
つまたは複数の異なる種類の部分を含む非粘着性ポリマーを、乾燥中に相分離す
る粘着性成分と非粘着性成分との配合物として選択することもできる。たとえば
、粘着性成分が(メタ)アクリレートPSAを含む本発明の実施形態において、
好ましい非粘着性成分は、少なくとも1つのシロキサン部分および/または少な
くとも1つのフッ素含有部分を含む1つまたは複数のポリマーを含む。好ましい
フッ素含有部分は過フッ素化物である。シロキサンとフッ素含有部分は両者とも
、表面エネルギーをできる限り低く実現するために、被覆物の表面に移動する傾
向がある。表面探索部分が被覆物の上部に移動するにつれて、表面探索部分を含
む非粘着性ポリマーは、それとともに移動する傾向がある。結果として、被覆組
成物が乾燥するにつれて、非粘着性成分および粘着性成分が相分離して沈殿する
とき、非粘着性フィルム形成性成分が多い相は、被覆要素の上部付近に加速的に
形成する傾向がある。これにひきかえ、粘着性成分が比較的多い相は、被覆物と
基材表面との界面付近に加速的に形成する傾向がある。
【0045】 粘着性成分がアクリレートPSAを含むとき、非粘着性成分は、シリコーンポ
リウレアまたはシリコーンポリウレタンブロックポリマー等のシロキサン含有ポ
リマーを含むことが最も好ましい。特に、シリコーンポリウレア/ウレタンブロ
ックポリマーは、多数の望ましい特性を有する。たとえば、このようなポリマー
は、イソプロパノール等の、治療的に適合する溶剤に溶解する。これらのポリマ
ーは、(メタ)アクリレートPSAとも混和せず、2材料間の所望の相分離を容
易にする。また、このポリマーは、多くの薬理学的に活性な薬剤を比較的通さず
、このような薬剤が、対応する被覆要素の上部から拡散せずにいるのに役立つ。
これらのポリマーのシロキサン部分は(メタ)アクリレートPSAと不相溶性で
あり、被覆物の表面を強硬に探索して、低表面エネルギーを実現する。また、物
理的特性と機械的特性のバランスをうまく取るために、ポリマーは、硬質領域と
軟質領域を有する。たとえば、尿素/ウレタンセグメントは、物理的に架橋して
、これらのポリマーに、可撓性、強さおよび耐久性のすぐれた組み合せを組み込
んだ被覆要素を与える。さらにこれらのポリマーのフィルムは耐水性ではあるが
、水蒸気を通す。
【0046】 本明細書で使用する、好ましいシリコーンポリウレア/ウレタンブロックポリ
マーは、好ましくはポリシロキサン単位の形の、1つまたは複数のシロキサン単
位(表面探索、軟質セグメントに対応する)、および尿素、ウレタン、および/
またはウレタン−尿素結合を含む1つまたは複数の単位(硬質セグメントに対応
する)を含むポリマーを指す。代表的なポリシロキサン単位は、
【化1】 (各Rは、互いに独立に、一般に線状、分岐または環状のアルキル基もしくはア
リール基またはそれらの組み合せである。代表的な硬質セグメント構造は
【化2】 である。
【0047】 尿素および/またはシロキサン単位はポリマーの主鎖に組み込まれていてもよ
く、必要に応じて主鎖から懸垂していてもよい。用語「シロキサン」および「尿
素」は、上記の例として示したものと僅かに異なってもよい構造を含むことを、
当業者は認識するであろう。たとえば、シロキサン部分のだいたいは、Carr
aher,C.E.,JR.,Seymour/Carraher’s Pol
ymer Chemistry:An Introduction,第4版、M
arcel Dekker,Inc.,1996,337,338,355およ
び454−456ページ(参照により本明細書に援用する)に記載されている。
一般に、ブロックポリマーのポリシロキサン含有量は、ブロックポリマーの総重
量を基準にして、約1〜約95重量%、好ましくは約5〜約50重量%、最も好
ましくは約20〜約30重量%の範囲である。
【0048】 シリコーン−尿素ブロックコポリマーの特にましい実施形態は、 (1)NCO部分およびシロキサン部分と共重合可能な少なくとも2部分を含
む多価求核試薬(このような求核試薬は、数平均分子量が少なくとも500であ
り、好ましくは、式
【化3】 (式中、Qは−OHまたは
【化4】 であり、 R、Y、Dおよびnは、以下に規定する通りである)で表される、ジアミン官能
シロキサンまたはジヒドロキシ官能シロキサンが好ましい)と、 (2)好ましくは式 OCN−Z−NCO (式中、Zは以下に規定する通りである)で表される構造を有する、少なくとも
1つのジイソシアナートと、 (3)任意に、NCOと反応する2つ以上の部分(たとえば、アミン部分、ヒ
ドロキシル部、またはそれらの組み合せ)を有し、好ましくは約50〜約500
の範囲、好ましくは約2000の数平均分子量を有し、好ましくはジアミン連鎖
延長剤、ジオール連鎖延長剤、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
好ましくは、式 H−A−B−A−H (式中、AおよびBは以下に規定されている通りである)で表される構造を有す
る、約95重量%まで、好ましくは約50〜約70重量%の連鎖延長剤成分(連
鎖延長剤およびシロキサン含有多価求核試薬のモル総計と、ジイソシアナートと
のモル比は、好ましくは約0.9:1〜約1:0.9の範囲であり、最も好まし
くは、約1:1である)と、 を含む、モノマーから誘導される。
【0049】 このようなモノマーから重合された好ましいシリコーン−尿素ブロックポリマ
ーの具体例は、構造
【化5】 (式中、 Zは、フェニレン、アルキレン、アラルキレンおよびシクロアルキレンからな
る基から選択される二価基であって、Zは、好ましくはヘキサメチレン、メチレ
ンビス−(フェニレン)、イソホロン、テトラメチレン、シクロヘキシレンおよ
びメチレンジシクロヘキシレンからなる群から選択され、最も好ましくは、イソ
ホロンであり、 Yは、1〜10個の炭素原子を有するアルキレン基であり、好ましくは、Yは
プロピレンであり、 Rは、少なくとも約50%メチルで、全てのR基の残り100%がメチル、2
〜12個の炭素原子を有する一価アルキル基、ビニル基、フェニル基、および置
換フェニル基からなる群から選択され、好ましくはRは、メチル基または2〜1
2個の炭素原子を有する一価アルキル基であり、最も好ましくは、Rはメチルで
あり、 Dは、水素、および1〜10個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から
選択され、好ましくは、Dは水素であり、 Bは、アルキレン、アラルキレン、シクロアルキレン、アザアルキレン、シク
ロアザアルキレン、フェニレン、ポリアルキレンオキシド類、ポリエチレンアジ
ペート、ポリカプロラクトン、ポリブタジエン、Aを含む環構造を完成して複素
環を形成する基、およびそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、
Bはポリアルキレンオキシドおよび/またはアルキレンであり、 Aは、構造 −O−および
【化6】 (式中、Gは、水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基、フェニルから
なる群から選択され、好ましくは、Gは水素、Bを含む環構造を完成して複素環
を形成する基またはそれらの混合物である)またはそれらの組み合せからなる群
から選択され、 nは4以上の整数であって、好ましくは65以上であり、 mは0〜25の整数である。
【0050】 本明細書で使用する用語「基」は、直鎖、分岐鎖または環状であってもよく、
置換されていても未置換であってもよい有機基、たとえば、ハロ−またはCN−
置換基を含む。
【0051】 本発明の好ましい実施形態において、シリコーン−尿素ブロックポリマーは、
縮重合によって調製され、ポリジメチシロキサンジアミン(PDMS)、1,3
−ジアミノペンタン(DAMP)、イソホロンジイソシアナート(IPDI)、
および末端ジアミン基を有するポリプロピレンオキシド(PPO)を含むモノマ
ーから誘導されるセグメントを含む。PDMSジアミン、DAMP、IPDI、
およびPPOの好ましい配合(シリコーン−尿素ブロックポリマーの総重量を基
準にして、重量%で表す)は、以下の通りである:
【0052】
【表2】
【0053】 シリコーン−尿素ブロックポリマーは、当技術分野で周知であり、縮重合等の
適当な方法で調製することができる。たとえば、米国特許第5,214,119
号、第5,290,615号、第5,461,134号、第5,512,650
号、第5,670,598号、および第5,750,630号、および国際特許
出願公告第WO96−34029号(Mazurekら)(その全てを、参照に
より本明細書にことごとく援用する)を参照されたい。本発明の好ましいシリコ
ーン−尿素ブロックポリマーは、以下に開示する成分の縮重合によって調製する
ことが可能である。一般に、重合反応は、イソプロパノール等のアルコール系溶
剤中、室温にて、好ましくは窒素またはアルゴン等の不活性雰囲気で、実施され
る。
【0054】 被覆要素を乾燥させるとき、原位置で形成された被覆要素の外面が非粘着性に
なるように、フィルム形成性非粘着性成分は、有効量で存在することが好ましい
。この目的を達成するのに必要な非粘着性成分の最適量は、粘着性成分の量およ
びタイプ、もしあれば、浸透増強剤の量およびタイプ、およびもしあれば、溶剤
の量およびタイプ等々を含む、様々な因子によって左右される。一般指針として
、粘着性成分と非粘着性成分との重量比は、一般に約1:20〜約20:1、好
ましくは約1:10〜約10:1、さらに好ましくは約3:5〜約5:3である
【0055】 流動組成物が、所望の被覆技術を使用して流動組成物を所望の表面上に被覆で
きるのに有効な粘度を有するように、本流動組成物は、さらに、十分量の少なく
とも1種の揮発性溶剤を任意に含んでもよい。適当な被覆可能な粘度を提供する
のに必要な溶剤の量は、だいたいにおいて、流動組成物を宿主表面に適用するの
に使用される方法のタイプによって異なる。たとえば、エマルジョンまたはゲル
として適用される流動組成物は、エアゾールとして噴霧される流動組成物よりも
高い粘度を有する傾向があろう。当業者は、従来の実施方法に従って、所望の被
覆粘度を提供するのに必要な溶剤の適量を決定することができる。推奨される指
針として、好ましい流動組成物は、一般に、組成物の総重量を基準にして約5〜
約40重量%の溶剤、好ましくは約5〜約20重量%の溶剤を含む。
【0056】 好ましい揮発性溶剤は、治療的に安全で且つ皮膚耐容性であることが望ましい
。このような溶剤は、不燃性であるが、表面に被覆された後、10分以内、好ま
しくは3分以内、さらに好ましくは1分以内に、流動組成物の被覆物が乾燥した
感触になるように、環境条件で、十分に高い蒸気圧を有することも望ましい。場
合に応じて、均質なスラリー、分散液、または溶液として、組成物を所望の表面
に被覆できるように、このような溶剤は、流動組成物の成分の少なくとも1つ、
好ましくは全部を溶媒和にすることも望ましい。
【0057】 個々の用途に適した適当な揮発性溶剤の選択は、流動組成物の他成分の性質、
流動組成物を表面に被覆する方法、結果として得られる被覆要素の所期の用途等
々を含む様々な因子によって異なる。当業者は、従来の実施方法に従い、2−メ
チルブタン、ペンタン、ヘキサン、ジメトキシメタン、シクロペンタン、アセト
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、2,3−ジメチルブタン、2,2−ジメチルブタ
ン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、エタノール、イソプロパノール
、ヘキサメチルジシロキサン、水、これらの組み合せ、等々の溶剤の中からのこ
れらの因子を正当に考慮することにより、適当な揮発性溶剤を選択することがで
きるであろう。流動組成物が(メタ)アクリレートPSAおよびシリコーン−尿
素ブロックコポリマーを含む用途では、好ましい溶剤は、エタノール、アセトン
、イソプロパノール、またはそれらの組み合せから選択される。その中で、イソ
プロパノールが最も好ましい。約1〜約100重量部、好ましくは約90重量部
のヘキサメチルジシロキサン当たり約1〜約100重量部、好ましくは約10重
量部のエタノールを含む補助溶剤も好ましい。
【0058】 粘着性成分、非粘着性成分、および任意に、揮発性溶剤に加えて、本発明の流
動組成物は、流動組成物の機能および遂行能力を高めることが可能な他成分をさ
らに含んでもよい。たとえば、局所および/または経組織薬物送達を含む用途で
は、流動組成物は、治療有効量の薬理学的に活性な薬剤またはそのプロドラッグ
形をさらに含んでもよい。治療有効量を構成する量は、使用する個々の薬物、治
療する病気、宿主の特徴、同時に投与する薬物、所望の治療期間、被覆要素を配
置する宿主表面、流動組成物の他成分等々を含む多数の因子によって異なる。適
当な治療投与量は、当業者がこのような因子について正当に考慮対することによ
り決定することができる。しかし、一般指針として、一般的な治療量は、流動組
成物の非溶剤成分の総重量を基準にして約0.01〜約30重量%の範囲であっ
てもよい。他成分と組み合せるとき、流動組成物が、固体、溶解していない薬理
学的に活性な薬剤を実質的に含まないように、薬理学的に活性な薬剤は、実質的
に完全に流動組成物に解け且つ/または液体の形態であることが好ましい。
【0059】 本明細書で使用する、「薬理学的に活性な薬剤」は、一般に、宿主に対して直
接的または間接的な薬理作用を有する薬剤を指す。薬理学的に活性な薬剤の「プ
ロドラッグ形」は、宿主に局所適用されるかまたは経組織的に送達される(たと
えば、無傷の皮膚を介して経皮的に送達されるか、または粘膜を介して吸収され
る)とき、所望の薬理学的に活性な薬剤に変換される、活性化合物の構造的関連
化合物または誘導体を意味する。プロドラッグ形それ自体は、薬理学的に望まし
い活性をほとんどまたは全く持たなくてもよい。
【0060】 本発明の流動組成物に使用するのに適すると考えられ薬理学的に活性な薬剤の
代表例は、以下のものを含む(治療クラスによる分類):
【0061】 ジフェノキシレート、ロペラミドおよびヒヨスチアミン等の下痢止め剤、 ヒドララジン、ミノキシジル、カプトプリル、エナラプリル、クロニジン、プ
ラゾシン、デブリソキン、ジアゾキシド、グアネチジン、メチルドーパ、レセル
ピン、トリメタファン等の降圧剤、
【0062】 ジルチアゼム、フェロジピン、アムロジピン、ニトレンジピン、ニフェジピン
およびベラパミル等のカルシウムチャネルブロッカー、 アミロダロン、フレカイニド、ジソピラミド、プロカインアミド、メキシレテ
ンおよびキニジン等の抗不整脈薬、 グリセリルトリニトレート、エリトリチルテトラニトレート、ペンタエリトリ
トールテトラニトレート、マンニトールヘキサニトレート、ペルヘキシレン、イ
ソソルビドジニトレートおよびニコランジル等の抗狭心症薬、 アルプレノロール、アテノロール、ブプラノロール、カプテオロール、ラベタ
ロール、メトプロロール、ナドロール、ナドキソロール、オクスプレノロール、
ピンドロール、プロプラノロール、ソタロール、チモロールおよびチモロールマ
レアート等のβ−アドレナリン遮断薬、
【0063】 ジゴキシン等の強心配糖体および他の強心配糖体およびテオフィリン誘導体、 アドレナリン、エフェドリン、フェノテロール、イソプレナリン、オルシプレ
ナリン、リメテロール、サルブタモール、サルメテロール、テルブタリン、ドブ
タミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、シュードエフェドリン
およびドーパミン等のアドレナリン刺激薬、 シクランデレート、イソクスプリン、パパベリン、ジピリマドール、イソソル
ビドジニトレート、フェントラミン、ニコチニルアルコール、コデルゴクリン、
ニコチン酸、グリセリルトリニトレート、ペンタエリトリトールテトラニトレー
トおよびキサンチノール等の血管拡張薬、 エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、メチセルギド、ピゾチフェンおよびス
マトリプタン等の抗偏頭痛製剤、 ワルファリン、ジクマロール、エノキサパリン等の低分子量ヘパリン、ストレ
プトキナーゼおよびその活性誘導体等の抗凝固薬および血栓溶解薬、
【0064】 アプロチニン、トラネキサム酸およびプロタミン等の止血薬、 ブプレノルフィン、デキストロモルアミド、デキストロプロポキシフェン、フェ
ンタニル、アルフェンタニル、スフェンタニル、ヒドロモルホン、メサドン、モ
ルフィン、オキシコドン、パパベレタム、ペンタゾシン、ペチジン、フェノペリ
ジン、コデイン、ジヒドロコデイン等のオピオイド鎮痛薬、アセチルサリチル酸
(アスピリン)、パラセタモール、およびフェナゾンを含む解熱鎮痛薬、 バルビツール酸塩、アミロバルビトン、ブトバルビトンおよびペントバルビト
ン等の鎮静睡眠薬および抱水クロラール、クロルメチアゾール、ヒドロキシジン
、およびメプロバメート等の他の鎮静睡眠薬、 ベンゾジアゼピン類、アルプラゾラム、ブロマゼパム、クロルジアゼポキシド
、クロバザム、クロルアゼペート、ジアゼパム、フルニトラゼパム、フルラゼパ
ム、ロラゼパム、ニトラゼパム、オキサゼパム、テマゼパムおよびトリアゾラム
等の抗不安薬、
【0065】 フェノチアジン類、クロルプロマジン、フルフェナジン、ペリシアジン、ペル
フェナジン、プロマジン、チオプロパゼート、チオリダジン、トリフルオペラジ
ンおよびブチロフェノン、ドロペリドールおよびハロペリドール等の神経弛緩薬
および抗精神病薬、およびピモジド、チオチキセンおよびリチウム等の他の抗精
神病薬薬物、 アミトリプチリン、クロミプラミン、デシピラミン、ドチエピン、ドクサピン
、イミプラミン、ノルトリプチリン、オピプラモール、プロトリプチリンおよび
トリミプラミン等の三環系抗うつ薬、およびミアセリン等の四環系抗うつ薬、お
よびイソカルボキシアジド、フェネリジン、トラニルシプロミンおよびモクロブ
イミド等のモノアミンオキシダーゼインヒビター、およびフルオキセチン、パロ
キセチン、シタロパム、フルボキサミンおよびセルトラリン等の選択的セロトニ
ン再取り込みインヒビター等の抗うつ薬、 カフェインおよび3−(2−アミノブチル)インドール等のCNS刺激薬、 タクリン等の抗アルツハイマー病薬、
【0066】 抗パーキンソン病薬アマンタジン、ベンセラジド、カルビドーパ、レボドーパ
、ベンズトロピン、ビペリデン、ベンズヘキソール、プロシクリジンおよびS(
−)−2−(N−プロピル−N−2−チエニルエチルアミノ)−5−ヒドロキシ
テトラリン(N−0923)等のドーパミン−2作動薬、 フェニトイン、バルプロ酸、プリミドン、フェノバルビトン、メチルフェノバ
ルビトン、カルバマゼピン、エトスクシミド、メトスクシミド、フェンスクシミ
ド、スルチアムおよびクロナゼパム等の鎮痙薬、 プロクロルペラジン、チエチルペラジン等のフェノチアジン系およびオンダセ
トロンおよびグラニセトロン等の5HT−3レセプター拮抗薬、ならびにジメン
ヒドリナート、ジフェンヒドラミン、メトクロプラミド、ドンペリドン、ヒヨス
チン、ヒヨスチン臭化水素塩、ヒヨスチン塩酸塩、クレボプリドおよびブロムプ
リド等の鎮吐薬および制吐薬、
【0067】 適する場合、ラセミ混合物または個々のエナンチオマーを含み、好ましくは皮
膚浸透増強剤と組み合せて処方することができる、イブプロフェン、フルルビプ
ロフェン、ケトプロフェン、アルクロフェナック、ジクロフェナック、アロキシ
プリン、アプロキセン、アスピリン、ジフルニサル、フェノプロフェン、インド
メタシン、メフェナム酸、ナプロキセン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、サ
リチルアミド、サリチル酸、スリンダク、デソキシスリンダク、テノキシカム、
トラマドール、ケトララク、フルフェニサル、サルサレート、トリエタノールア
ミンサリチレート、アミノピリン、アンチピリン、オキシフェンブタゾン、アパ
ゾン、シンタゾン、フルフェナム酸、クロニキセリル、クロニキシン、メクロフ
ェナム酸、フルニキシン、コルヒチン、デメコルチン、アロプリノール、オキシ
プリノール、ベンジダミン塩酸塩、ジメファダン、インドキソール、イントラゾ
ール、ミンバン塩化水素塩、パラニレン塩化水素塩、テトリダミン、ベンジンド
ピリン塩化水素塩、フルプロフェン、イブフェナック、ナプロキソール、フェン
ブフェン、シンコフェン、ジフルミドンナトリウム、フェナモール、フルチジン
、メタザアミド、レチミド塩化水素塩、ネキセリジン塩化水素塩、オクタザミド
、モチナゾール、ネオシンコフェン、ニマゾール、プロキサゾールシトレート、
テシカム、テシミド、トルメチン、およびトリフルミデート等の非ステロイド性
抗炎症薬、
【0068】 ペニシラミン、金チオグルコース、金チオリンゴ酸ナトリウム、メトトレキサ
ートおよびオーラノフィン等の抗リウマチ薬、 バクロフェン、ジアゼパム、シクロベンザプリン塩化水素塩、ダントロレン、
メトカルバモール、オルフェナドリンおよびキニン等の筋弛緩薬、 アロプリノール、コルヒチン、プロベネシドおよびスルフィンピラゾン等の、
痛風および高尿酸血症に使用される薬剤、 エストラジオール、エストリオール、エストロン、エチニルエストラジオール
、メストラノール、スチルベストロール、ジエネストロール、エピエストリオー
ル、エステロピペートおよびゼラノール等のエストロゲン類、 アリエストレノール、ジドロゲエステロン、リネステレノール、ノルゲストレ
ル、ノルエチノドレル、ノルエチステロン、酢酸ノルエチステロン、ゲストデン
、レボノルゲストレル、メドロキシゲステロンおよびメゲストロール等のプロゲ
ステロンおよび他のプロゲスタゲン類、 酢酸シプロテロンおよびダナゾール等の抗アンドロゲン、 タモキシフェンおよびエピチオスタノールおよびアロマターゼインヒビター、
エグゼメスタンおよび4−ヒドロキシ−アンドロステンジオンおよびその誘導体
等の抗エストロゲン、 テストステロン、メチルテストステロン、酢酸クロステボール、ドロスタノロ
ン、フラザボール、ナンドロロンオキサンドロロン、スタノゾロール、酢酸トレ
ンボロン、ジヒドロ−テストステロン、17−α−メチル−19−ノルテストス
テロンおよびフルオキシメステロン等のアンドロゲンおよびタンパク質同化剤、 フィナステリド、ツロステリド、LY−191704およびMK−306等の
5−αレダクターゼインヒビター、
【0069】 ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、コルチゾン、デキサメタゾン、デキサメ
タゾン21−ホスフェート、フルドロコルチゾン、フルメタゾン、フルオシノニ
ド、フルオシノニドデソニド、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フ
ルオコルトロン、ハルシノニド、ハロプレドン、ヒドロコロチゾン、ヒドロコロ
チゾン17−吉草酸、ヒドロコロチゾン17−ブチレート、ヒドロコロチゾン2
1−アセテート、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾロン21
−ホスフェート、プレドニゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニ
ド等のコルチコステロイド類、
【0070】 コルトドキソン、フルドロルアセトニド、フルドロコルチゾン、ジフルオルゾ
ンジアセテート、フルランドレノロンアセトニド、メドリゾンアムシナフェル、
アムシナフィド、ベタメタゾンおよびその他のエステル類、クロロプレドニゾン
、クロルコルテロン、デスシノロン、デソニド、ジクロリゾン、ジフルプレドナ
ート、フルクロニド、フルメタゾン、フルニソリド、フルコルトロン、フルオロ
メタロン、フルペロロン、フルプレドニゾロン、メプレドニゾン、メチルメプレ
ドニゾロン、パラメサゾン、コルチゾンアセテート、ヒドロコロチゾンシクロペ
ンチルプロピオネート、コルトドキソン、フルセトニド、フルドロコルチゾンア
セテート、フルランドレノロンアセトニド、メドリゾン、アミシナファル、アム
シナフィド、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、クロロプレドニゾンアセテ
ート、クロコルトロンアセテート、デスシノロンアセトニド、デソキシメタゾン
、ジクロリゾンアセテート、ジフルプレドナート、フルクロニド、ピバル酸フル
メタゾン、フルニソリドアセテート、フルペロロンアセテート、吉草酸フルプレ
ドニゾロン、パラメサゾンアセテート、プレドニゾラメート、プレドニバル、ト
リアムシノロンヘキサアセトニド、コルチバゾール、フォルモコルタールおよび
ニバゾル等のステロイド性抗炎症薬のさらなる例、
【0071】 コルチコトロピン、甲状腺刺激ホルモン、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体
形成ホルモン(LH)およびゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)等の下垂
体ホルモン類およびそれらの活性な誘導体または類縁体、 インスリン、クロルプロパミド、グリベンクラミド、グリクラジド、グリピジ
ド、トラザミド、トルブタミドおよびメトホルミン等の血糖降下薬 カルシトニン、チロキシンおよびリオチロニン等の甲状腺ホルモンおよびカル
ビマゾールおよびプロピルチオウラシル等の抗甲状腺薬、 オクトレオチド等の、他の種々雑多なホルモン剤 ブロモクリプチン等の下垂体インヒビター、 クロミフェン等の排卵誘発剤、
【0072】 チアジド系化合物等の利尿薬、関連尿薬およびループ利尿薬、ベンドロフルア
ジド、クロロチアジド、クロロサリドン、ドーパミン、シクロペンチアジド、ヒ
ドロクロロチアジド、インダパミド、メルフシド、メチクロチアジド、メトラゾ
ン、キネタゾン、ブメタニド、エタクリン酸およびフロセミドならびにカリウム
保持性利尿薬、スピロノラクトン、およびトリアムテレン、 デスモプレッシン、リプレッシンおよびバソプレッシン、ならびにそれらの活
性な誘導体または類縁体等の抗利尿薬、 エルゴメトリン、オキシトシンおよびゲメプロスト等の、子宮に対して作用す
る薬剤を含む産科用薬、
【0073】 アプロスタジル(PGE1)、プロスタサイクリン(PGI2)、ジノプロス
ト(プロスタグランジン類F2−α)およびミソプロストール等の、プロスタグ
ランジン類、 セファレキシン、セホキシチンおよびセファロチン等の、セファロスポリン類
を含む抗菌薬、 アモキシシリン、クラブラン酸を含むアモキシシリン、アンピシリン、バカン
ピシン、ベンザチンペニシリン、ベンジルペニシリン、カルベニシリン、クロキ
サシリン、メチシリンフェネチシリン、フェノキシメチルペニシリン、フルクロ
キサシリン、メジオシリン、ピペラシリン、チカルシンおよびアズロシリン等の
ペニシリン類、
【0074】 ミノサイクリン、クロルテトラサイクリン、テトラサイクリン、デメクロサイ
クリン、ドキシサイクリン、メタサイクリンおよびオキシテトラサイクリン等の
テトラサイクリン類および他のテトラサイクリン型抗生物質、 アミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン
およびトブラマイシン等のアミノ配糖体、 アモロルフィン、イソコナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、ミコナ
ゾール、ニスタチン、テルビナフィン、ビフォナゾール、アンホテリシン、グリ
セオフルビン、ケトコナゾール、フルコナゾールおよびフルシトシン、サリチル
酸、フェザチオン、チクラトン、トルナフテート、トリアセチン、亜鉛、ピリチ
オンおよびピリチオンナトリウム等の抗真菌薬、
【0075】 ナリジクス酸、シノキサシン、シプロキサシン、エノキサシンおよびノルフロ
キサシン等のキノロン類、 フタリルスルファチアゾール、スルファドキシン、スルファジアジン、スルフ
ァメチゾールおよびスルファメトキサゾール等のスルホンアミド類、 ダプソーン等のスルホン類、 クロラムフェニコール、クリンダマイシン、エリスロマイシン、エリスロマイ
シンエチルカーボネート、エリスロマイシンエストレート、エリスロマイシング
ルセペート、エリスロマイシンエチルスクシネート、エリスロマイシンラクトビ
オネート、ロキシスロマイシン、リノマイシン、ナタマイシン、ニトロフラント
イン、スペクチノマイシン、バンコマイシン、アズトレオナム、コリスチンIV
、メトロニダゾール、チニダゾール、フシジン酸、トリメトプリム、および2−
チオピリジンN−オキシド等の、他の種々雑多な抗生物質、ヨウ素−PVP複合
体およびニヨウ化ヒドロキシキン、ヘキサクロロフェン等のハロゲン化合物、特
にヨウ素およびヨウ素化合物、クロルヘキシジン、クロロアミン化合物、および
ベンゾイルペルオキシド、
【0076】 エタンブトール、イソニアジド、ピラチナミド、リファンピシンおよびクロフ
ァジミン等の抗結核薬、 プリマキン、ピリメタミン、クロロキン、ヒドロキシクロロキン、キニン、メ
フロキンおよびハロファントリン等の抗マラリア薬、 シクロビルおよびシクロビルプロドラッグ、ファムシクロビル、ジドブジン、
ジダノシン、スタブジン、ラミブジン、ザルシタビン、サキナビル、イジナビル
、リトナビル、N−ドコサノール、トロマンタジンおよびイドクスウリジン等の
抗ウイルス薬、 メベンダゾール、チアベンダゾール、ニクロサミド、プラジカンテル、ピラン
テルエンボネートおよびジエチルカルバマジン等の駆虫薬、 プリカマイシン、シクロホスファミド、ダカルバジン、フルオロウラシルおよ
びそのプロドラッグ(たとえば、International Journal
of Pharmaceutics 111,223−233(1994)に
記載されている)、メトトレキサート、プロカルバジン、6−メルカプトプリン
およびムコフェノール酸等の細胞障害薬、
【0077】 デクスフェンフルラミン、フェンフルラミン、ジエチルプロピオン、マジンド
ールおよびフェンタミンを含む、食欲抑制薬および体重減少薬、 カルシトリオール、ジヒドロタキステロールおよびそれらの活性な誘導体また
は類縁体等の高カルシウム血症に使用される薬剤、 エチルモルフィン、デキストロメトルファンおよびフォルコジン等の鎮咳薬、 カルボシステイン、ブロムヘキシン、エメチン、クオニフェジン、トコンおよ
びサポニン類等の去痰薬、 フェニレフリン、フェニルプロパノールアミンおよびシュードエフェドリン等
の鬱血除去剤、
【0078】 エフェドリン、フェノテロール、オルシプレナリン、リミテロール、サルブタ
モール、ナトリウムクロモグリケート、クロモグリク酸およびそのプロドラッグ
(たとえば、International Journal of Pharm
aceutics 7,63−75(1980)に記載されている)、テルブタ
リン、臭化イプラトロピウム、サルメテロール、テオフィリンおよびテオフィリ
ン誘導体等の気管支痙攣弛緩薬、 メクロジン、シクリジン、クロルシクリジン、ヒドロキシジン、ブロムフェニ
ラミン、クロルフェニラミン、クレマスチン、シプロヘプタジン、デキスクロル
フェニラミン、ジフェンヒドラミン、ジフェニラミン、ドキシラミン、メブヒド
ロリン、フェニラミン、トリポリジン、アザタジン、ジェニルピラリン、メトジ
ラジン、テルフェナジン、アステミゾール、ロラチジンおよびセトリジン等の抗
ヒスタミン薬、
【0079】 ブピバカイン、アメトカイン、リグノカイン、リドカイン、シンコカイン、ジ
ブカイン、メピバカイン、プリロカイン、エチドカイン、およびプロカイン等の
局所麻酔薬、 皮膚バリヤ修復改善のためのセラミド、コレステロールおよび遊離脂肪酸等の
、角質層脂質[Man,et al.J.Invest.Dermatol.,
106(5),1096,(1996)]、 スキサメトニウム、アルクロニウム、パンクロニウム、アトラクリウム、ガラ
ミン、ツボクラリンおよびベクロニウム等の神経筋遮断薬、 ニコチン、ビュープロピオンおよびイボガイン等の禁煙薬、 局所適用または全身適用に適した殺虫剤および他の農薬、
【0080】 ビタミン類A、C、B1、B2、B6、B12aおよびE、酢酸ビタミンEおよびソ
ルビン酸ビタミンE等の皮膚科薬、 ハウスダストまたはダニアレルゲン等の脱感作用アレルゲン、 ビタミン類、必須アミノ酸および必須脂肪等の栄養剤、 α−ヒドロキシ酸、グリコール酸およびサリチル酸等の角質溶解剤、 イソトレチノイン、トレチノインおよびベンゾイルペルオキシド等の抗アクネ
薬、 エトレチネート、シクロスポリンおよびカルシポトリオール等の抗乾癬薬、 カプサイシンおよひその誘導体たとえば、ノニブアミド[Tsai,et a
l.Drug.Dev.Ind.Pharm.、20(4)、719,1994
]等の抗掻痒薬、 液窩発汗の制止およびあせもの抑制に有効な抗コリン薬、 メタトロピンニトレート、臭化プロパンテリン、スコポラミン、臭化メトスコ
ポラミン、および第四級アシルオキシメチルアンモニウム塩(Bodor et
al,J.Med.Chem.23,474(1980)および1979年6
月27日に発行された、United Kingdom Specificat
ion 第2010270号にも、記載されている)などの制汗剤、および 他の薬理学的に活性なペプチド類およびタンパク質、小型から中型のペプチド
、たとえば、バソプレッシンおよびヒト成長ホルモン。
【0081】 薬理学的に活性な薬剤を含み、経組織薬物送達を目的とする流動組成物の実施
形態は、さらに、浸透増強剤含むことが好ましい。浸透増強剤は、このような経
組織薬物送達が局所送達を目的としようと、全身送達を目的としようと、皮膚、
粘膜、または他の組織等の組織を通過する薬理学的に活性な薬剤の経組織浸透速
度を改善する薬剤である。一般に、流動組成物は、所望の速度にて薬物を送達さ
せるのに十分な量の浸透増強剤を含む。当業者は、従来の実施方法に従って、こ
のような目的を達成するのに必要な浸透増強剤の量を決定することができる。使
用する浸透増強剤の適量を決定する際に、当業者は、流動組成物の他成分の性質
、浸透増強剤の性質、流動組成物を上に被覆して被覆要素を形成する宿主表面の
性質等々の因子を正当に考慮するであろう。一般指針として、本発明の好ましい
流動組成物は、流動組成物の粘着性成分100重量部当たり約1〜約50重量部
、好ましくは約5〜約40重量部、さらに好ましくは約10〜約30重量部の浸
透増強剤を含む。
【0082】 浸透増強剤の代表例としては、PCT出願公告第WO 97/29735号に
記載のタイプの日焼け止め剤エステル類、米国特許第5,196,410号に記
載の1−アルキルアザシクロヘプタン−2−オンズ等のラウロカプラムおよびそ
の誘導体、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸プロピル、オレイ
ン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、オレイン酸ビニル、およびグリセリルモ
ノオレアート等のオレイン酸およびそのエステル誘導体、ソルビタンモノラウレ
ートおよびソルビトールモノオレアート等のソルビタンエステル類、グリセリル
モノラウレート、イソプロピルラウレート、イソプロピルミリステート、イソプ
ロピルパルミテート、ジイソプロピルアジペート、プロピレングリコールモノラ
ウレート、およびプロピレングリコールモノオレアート等の、他の脂肪酸エステ
ル類、2−ピロリドンの、1−ラウリル、1−ヘキシルおよび1−(2−エチル
ヘキシル)エステル類等の、2−ピロリドンの長鎖アルキルエステル類、ドデシ
ル(N,N−ジメチルアミノ)アセテートおよびドデシル(N,Nジメチルアミ
ノ)プロピオネート等の、米国特許第5,082,866号に記載のタイプの浸
透増強剤、2−N−ノニル−1−3−ジオキソラン等の、米国特許第4,861
,764号にに記載のタイプの浸透増強剤、これらの組み合せ等々がある。特に
好ましい浸透増強剤は、浸透増強剤100重量部当たり、10〜70重量部のイ
ソプロピルミリステート、約1〜約25重量部のグリセリルモノラウレート、お
よび約5〜約70重量部のエチルオレアートを含む。
【0083】 エアゾールとして噴霧することにより表面に適用することを目的とする流動組
成物は、任意に、噴射薬を含んでもよい。好ましい噴射薬は、一般に、揮発性溶
剤、粘着性成分、および/または非粘着性成分の少なくとも1つ、好ましくは全
部と混和する、ハロゲン化炭化水素、フッ素化炭化水素、エーテル、または不活
性ガスである。噴射薬の具体例は、一般に、二酸化炭素、圧縮空気、2−ヒドロ
ペルフルオロプロパン、テトラフルオロエタン、ペルフルオロプロパン、オクタ
フルオロシクロブタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、ブタン、窒素、
これらの組み合せ等々を含む。流動組成物が(メタ)アクリレートPSAおよび
シリコーンポリウレアまたはシリコーンポリウレタンブロックポリマーを含む本
発明の実施形態では、噴射薬は、ジメチルエーテルであることが好ましい。ジメ
チルエーテルは、両タイプの材料を容易に溶媒和にし、中程度の蒸気圧を有し、
毒性が低い。フッ素化炭化水素、ブタン、および窒素は、それ自身で、アクリレ
ートPSA材料を溶媒和にせず、従って、1つまたは複数の他の溶媒和噴射薬と
組み合せて使用しない限り、このような実施形態ではあまり好ましくない。一般
指針として、流動組成物は、流動組成物100重量部当たり約40〜約85重量
部、好ましくは約50〜約75重量部の噴射薬を含んでもよい。
【0084】 本発明の流動組成物は、従来の実施方法に従って、1つまたは複数のさらなる
佐剤をさらに含んでもよい。このような佐剤の例としては、製薬用配合剤、界面
活性剤、乳化剤、酸化防止剤、保存料、安定剤、希釈剤、またはこれらの組み合
せなどがある。
【0085】 本発明の流動組成物を作製するためには、成分を配合し、場合に応じて、均質
な溶液、スラリー、分散液、ゲル等が得られるまで、混合する。たとえば、経皮
的薬物送達に使用するために宿主上に噴霧することができる特に好ましい流動組
成物(以後、「好ましい経皮用製剤」)を作製するためには、シリコーン−尿素
ブロックコポリマーを、イソプロパノール等の溶剤に溶解する。次に、噴射薬を
除く、組成物の他成分、たとえば、(メタ)アクリレートPSA、エストラジオ
ール等の薬理学的に活性な薬剤、および任意の佐剤を加え、攪拌しながらイソプ
ロピルアルコールに溶解し、好ましい経皮用製剤を完成する。噴射薬を流動組成
物に含める場合、他成分を適当なスプレー装置に入れた後、従来の技術、たとえ
ば、低温充填または加圧充填技術を使用して、噴射剤を加えることができる。
【0086】 必要があれば、このようにして得られる好ましい経皮用製剤から気泡を追い払
うことが可能である。使用する準備が整ったら、好ましい経皮用製剤を宿主の所
望の位置に噴霧することが可能である。噴霧は、投与量、被服物の厚さ、および
被覆物の形状を制御するシステムを用いた、適当な定用量スプレーを使用して実
施することが好ましい。システムを用いた特に好ましい定用量スプレーは、本願
と同時に提出された、ACTUATOR SYSTEM FOR SPRAYI
NG A FORMULATION ONTO A HOSTと題し、事件整理
番号54387 USA2Aを有する、譲渡者の同時係属米国特許出願(参照に
より本明細書にことごとく援用する)に記載されている。
【0087】 被覆物は、粘着性成分と非粘着性成分とを望み通りに相分離させることができ
る適当な厚さで形成されなければならない。当業者は、流動組成物に使用される
成分の性質、宿主の性質、所望の経皮的薬物送達速度等々の諸因子を正当に考慮
することにより、従来の実施方法に従って、適当な被覆厚さを選択することが可
能である。たとえば、好ましい経皮用製剤の場合、適当な被覆厚さは、一般に約
1000μm未満、好ましくは約250μm〜約750μm、さらに好ましくは
約300〜約600μmである。
【0088】 いったん被覆するとその後は、被覆組成物の揮発性成分、たとえば、揮発性溶
剤、噴射薬、等を蒸発させる。揮発性成分が蒸発するにつれて、別々の粘着性相
および非粘着性相が加速的に生じる。粘着性成分および非粘着性成分の性質のた
め、非粘着性相は、上部の、被覆要素の露出面付近に保護用カバーを形成する。
その間に、粘着性相の1つまたは複数の領域が、被覆要素の内部および宿主表面
付近で且つ宿主表面と接触した被覆要素の底面付近に加速的に生成する。これに
よって、被覆要素が宿主に接着していることができる。
【0089】 たとえば、好ましい経皮用製剤の場合、イソプロピルアルコールおよびジメチ
ルエーテルは、配合物を宿主に被覆した後、比較的速やかに蒸発する。被覆物が
乾燥するにつれて、シリコーン−尿素ブロックポリマーと(メタ)アクリレート
PSA相は分離して、それぞれ、別々の非粘着性相および粘着性相を形成する。
シリコーン−尿素ブロックコポリマーのシロキサン部分は、(メタ)アクリレー
トPSAと不相溶性であり、被覆物の低表面エネルギー表面を探索する傾向が強
い。結果として、シリコーン−尿素ブロックポリマーは、被覆要素と大気との間
の界面の低表面エネルギー位置に移動する傾向がある。そこで、シリコーン−尿
素ブロックポリマーは乾燥して物理的に架橋した保護用バリヤ層を形成し、その
結果、非粘着性外面を有する被覆要素を提供する。その間に、(メタ)アクリレ
ートPSAは、粘着性相の1つまたは複数の領域として沈殿し、その少なくとも
1つは宿主表面と接触して生成する。結果として、好ましい経皮用製剤から誘導
された被覆要素が、宿主に接着する。
【0090】 粘着性成分の性質に応じて、宿主表面から被覆要素を引き離すだけで、後に残
留物を残さずに、宿主から被覆要素をはずすことができる。あるいは、(メタ)
アクリレートPSAを含むような他の実施形態では、イソプロピルアルコール等
の溶剤を被覆要素に塗布するか、このような溶剤で被覆要素を洗浄し、本要素を
宿主から剥すのに十分な量の粘着性相を溶媒和にすることによって、被覆要素を
はずすことができる。
【0091】 プローブ粘性試験に従って材料関連の粘着性(または非粘着性)の程度を定量
できることが好ましい。この試験は、「A」環状重りおよび「F」補助重り付属
物を取り付けた、ディジタル式Plyken Probe Tack Test
er,TMI Model 80−02−01を使用して実施される。この装置
は、Testing Machines,Inc., Amityville,
N.Y.から入手できる。
【0092】 プローブ粘性試験の概要として、平らで、円形のプローブ(ステンレススチー
ル製で且つ接触表面積が0.5cm2であるか、またはアルミニウム合金製で且
つ接触面積が0.7cm2であるかのいずれかである。両プローブを使用して試
料を分析するとき、2つのプローブで、互いに10%を超えて異なる値が得られ
た場合、粘性は、ステンレススチールプローブを使用して得られた値によって与
えられる。他の場合には、粘性は、2つのプローブで得られた値の平均値であっ
てもよい。)の先端を材料に接触させ、次いで、プローブを材料から離すのに要
する力を測定することによって、試料の粘着性を決定する。粘着性は、この力に
よって与えられる。さらに詳細には、被験材料のパッチを2つ作製する。各パッ
チを作製するために、材料の被覆物が、「A」環状重りの開口部を覆うのに十分
であるより大きくなるように、N−シリコーン基材上の約6.25cm2(約1
平方インチ)を超える面積に流動組成物の試料を噴霧して、パッチを作る。
【0093】 その間に、Plyken ProbeTack Testerを点け、試験す
る前に少なくとも20分間ウォームアップする。これによって、一定のディジタ
ル表示が得られる。プローブの上面および環状「A」重りを、メタノールできれ
いにする。機械速度を0.5cm/秒に設定し、休止時間を2秒に設定する。モ
ードスイッチを「トラック(track)」に設定して、表示をゼロの目盛りに
合わせる。ゼロ合わせの後、モードスイッチを「ピーク(peak)」に変える
。必要に応じて、表示を再度ゼロの目盛りに合わせるために、リセットボタンを
押してもよい。
【0094】 「A」重りをプローブの上に置く。パッチを、重りの開口部に載せる(重りの
開口部を完全に覆わなければならない)。パッチは、いかなる方向においても、
「A」重りの縁の上に、過度に垂れ下がってはならない。次いで、この結合体を
移動装置の容器に入れる。[F」重りの開口部を下に向けて、[F」重りをパッ
チの最上部に載せる。次いで、環状重りの穴を介して、プローブを表面と接触さ
せる。
【0095】 予め設定した休止時間の後、予め設定した、重り/パッチ結合体をプローブか
ら引き離す速度で、運び台を上昇させる。表面からプローブを離すのに要する最
大の力を、「粘性のグラム」の単位で測定する。次いで、他のパッチ試料を同じ
方法で試験する。粘着性は、2つの測定値の平均によって与えられる。本発明の
場合、この、粘着性を測定するのに好ましい技術に従って、材料が10gを超え
る粘性、好ましくは約25g以上の粘性をという特徴を有する場合、材料は、粘
着性であると考えられる。これにひきかえ、材料が10g以下、好ましくは約5
g未満、さらに好ましくは0gの粘性という特徴を有する場合、材料は、非粘着
性であると考えられる。
【0096】 次に、下記の実施例を参考にしながら、本発明をさらに説明する。
【0097】 本発明による非粘着性成分の調製 1.非粘着性成分1(NTC1) 窒素雰囲気下、イソホロンジイソシアナート(IPDI、Bayer Cor
poration,Pittsburgh,PAから入手可能)4.34gを、
イソプロピルアルコール(IPA)127.50gに溶解した、数平均分子量が
5400のポリジメチルシロキサンジアミン(PDMS、WO 96−3402
9に記載の「ポリジメチルシロキサンジアミンA」の製造方法に従って調製)4
.50g、数平均分子量が2000のポリプロピレンオキシドジアミン(PPO
、登録商標Jeffamine D2000としてHuntsman Corp
oration,Austin,TXから入手可能)12.38g、および1,
3−ジアミノペンタン(DAMP、DYTEKEPとしてE.I.DuPont
de Nemours & Co.Wilmington,DEから入手可能
)1.28gの溶液に、攪拌しながらゆっくり加えた。この反応混合物を30分
間攪拌した。これによって、IPAに溶解したNTCの15重量%溶液が得られ
た。このポリマーは、20重量%のPDMS、25重量%のDAMP/IPDI
、および55重量%のPPOを含有した。
【0098】 2.非粘着性成分2(NTC2) 上記と同じ一般方法および同じモノマーであるが、様々なモノマーの量を使用
して、IPAに溶解したNTCの15重量%溶液を調製した。このポリマーは、
20重量%のPDMS、30重量%のDAMP/IPDI、および55重量%P
POを含有していた。
【0099】 3.非粘着性成分(NTC3) Jeffamine d2000の代わりにJeffamine D400を
使用したこと以外はNTC1の一般方法およびモノマーと同じものを使用して、
IPAに溶解したNTCの15重量%溶液を調製した。このポリマーは、20重
量%のPDMS、25重量%のDAMP/IPDI、および55重量%のPPO
を含有していた。
【0100】 4.「乾燥した」非粘着性成分の調製 非粘着性成分溶液の一部を、フルオロポリマー被覆剥離ライナー(Minne
sota Mining & manufacturing Company,
St.Paul,MNの1022 ScotchpakTM)上に広げることによ
り、乾燥した非粘着性成分、すなわち、NTC1、NTC2またはNTC3を調
製する。次いで、この被覆被覆ライナーを環境条件で乾燥させる。このようにし
て得られた非粘着性成分を剥離ライナーから剥し、ガラス容器内で保存する。
【0101】 粘着性成分の調製 以下の実施例で使用する粘着性成分は、一般に、下記の方法に従って調製され
る。ポリマー溶液10mlの流動を測定するために、27℃に制御された水浴中
でCanoN−Fenske#50粘度計を使用した従来の方法で、報告されて
いる内部粘度値を測定した。使用した試験手順および使用した装置は、“Tex
tbook of Polymer Science”,F.W.Billme
yer,Wiley Interscience,第2版、1971、84ペー
ジおよび85ページに詳細に説明されている。
【0102】 1.イソオクチルアクリレート/アクリルアミド/酢酸ビニル(75/5/20
)(TC1) 1クォート(0.95リットル)の琥珀色のガラスビンに、イソオクチルアク
リレート96.75g、アクリルアミド6.45g、酢酸ビニル25.8g、2
,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニトリル)0.129g、酢酸エ
チル464.4gおよびメタノール51.6gを入れた。このビンを、流速1リ
ットル/分の窒素で2分間パージした。ビンを密閉し、45℃の回転水浴に24
時間入れた。ビンを水浴から取り出し、開き、次いで2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルペンタンニトリル)0.129gを入れた。ビンを、流速1リット
ル/分の窒素で2分間パージした。ビンを密閉し、45℃の回転水浴にさらに2
4時間入れた。酢酸エチル中、0.15g/dlの濃度で、粘着性成分TC1の
内部粘度測定値は0.7dl/gであった。
【0103】 2.イソオクチルアクリレート/アクリルアミド/酢酸ビニル(75/5/20
)(TC2) 酢酸エチル中で内部粘度1.2dl/gを与えるように溶剤の使用量を調節し
たこと以外は、TC1の調製手順を使用して、粘着性成分TC2を作製した。
【0104】 3.「乾燥した」粘着性成分の調製 粘着性成分の溶液を剥離ライナー上に被覆することにより、乾燥した粘着性成
分、すなわち、TC1またはTC2を調製する。この被覆ライナーをオーブン乾
燥して(たとえば、43℃にて4分、85℃にて2分、および149℃にて10
分)、溶剤を除去し、残留モノマーのレベルを低下させる。乾燥した粘着性成分
を剥離ライナーから剥し、ガラス容器内に保存する。
【0105】 実施例1 乾燥したNTC2 0.0132g、乾燥したTC2 0.2495g、およ
びイソプロピルアルコール(IPA)1.1410gを、10cc用プラスチッ
ク被覆ガラスバイアルに入れた。溶液ガスケット(このガスケットは、Unio
n Carbide,Danbury CTから入手可能なFLEXOMERTM 1085ポリオレフィン製であった)が付いた連続弁を、バイアル上に止めた
。弁棒を通して、ジメチルエーテル(DME、3.6273g)をバイアルに加
えた。バイアルをローラーに載せ、混合させた。透き通った溶液が得られた。こ
のようにして得られた流動組成物の具体的な配合(%重量/重量)を表1に示す
【0106】 ロート形のスペーサーに取り付けた垂直作動装置によって、この流動組成物を
ミクロ細孔性ポリエチレンフィルム(Minnesota Mining &
manufacturing,St.Paul,MNのCoTranTM 971
0)上に計量分配した。5cm2の表面積を有する被験被覆要素を提供するため
に、このロートを選択した。被覆要素を環境条件で乾燥させた。
【0107】 ステンレススチールプローブを使用したこと以外は上述の試験方法を使用して
、乾燥した被覆要素の表面粘性を測定した。
【0108】 実施例2〜13 実施例1の一般方法を使用して、NTCの量およびタイプならびにIPAの量
が組成物ごとに異なる一連の流動組成物を調製して試験した。流動組成物の具体
的な配合(%重量/重量)を下表1に示す。NTC1を用いて実施例1〜7の流
動組成物を調製し、NTC2を用いて実施8〜14の流動組成物を調製した。実
施例1、2、3、および8〜14の流動組成物は、透き通った溶液であった。実
施例4〜7の流動組成物は沈殿を含んでいた。計量配分の直前に、流動組成物を
勢いよく振盪した。粘性値を下表1に示す。各値は二重の実験の平均値である。
【0109】
【表3】
【0110】 実施例15 IPA中に15重量%のNTC2を含む溶液0.5020gを、IPA7.5
338gで希釈することにより、IPA中に6.2重量%のNTC2を含有する
溶液を調製した。6.2%溶液0.5118gおよび乾燥したTC2 0.25
32gを10cc用プラスチック被覆ガラスバイアルに入れた。溶液ガスケット
(このガスケットは、Union Carbide,Danbury CTから
入手可能なFLEXOMERTM 1085ポリオレフィン製であった)が付いた
連続弁を、バイアル上に止めた。弁棒を通して、ジメチルエーテル(DME、4
.2451g)をバイアルに加えた。バイアルをローラーに載せ、混合させた。
透き通った溶液が得られた。このようにして得られた流動組成物の具体的な配合
(%重量/重量)を下表2に示す。
【0111】 ロート形のスペーサーに取り付けた垂直作動装置によって、この流動組成物を
ミクロ細孔性ポリエチレンフィルム(Minnesota Mining &
manufacturing,St.Paul,MNのCoTranTM 971
0)上に計量分配した。5cm2の表面積を有する被験被覆要素を提供するため
に、このロートを選択した。被覆要素を環境条件で乾燥させた。
【0112】 ステンレススチールプローブを使用したこと以外は上述の試験方法を使用して
、乾燥した被覆要素の表面粘性を測定した。
【0113】 実施例16〜32 実施例15の一般方法を使用して、NTCの量およびタイプならびにIPAの
量が異なる一連の流動組成物を調製して試験した。流動組成物の具体的な配合(
%重量/重量)を下表2に示す。NTC2を用いて実施例15〜23の流動組成
物を調製し、NTC3を用いて実施24〜32の流動組成物を調製した。全ての
流動組成物で、粘着性成分はTC2であった。実施例17、20および32の流
動組成物は透き通った溶液であり、実施例23、24、25、26および29の
流動組成物は濁りを帯びた溶液であり、残りの流動組成物は沈殿を含んでいた。
対照の組成物(NTCを含まない)は透き通った溶液であった。計量配分の直前
に、流動組成物を勢いよく振盪した。粘性値を下表2に示す。各値は二重の実験
の平均値である。
【0114】
【表4】
【0115】 実施例33〜50 実施例15の一般方法を使用して、NTCの量およびタイプならびにIPAの
量が異なる一連の流動組成物を調製して試験した。流動組成物の具体的な配合(
%重量/重量)を下表3に示す。NTC2を用いて実施例33〜41の流動組成
物を調製し、NTC3を用いて実施42〜50の流動組成物を調製した。全ての
流動組成物で、粘着性成分はTC1であった。実施例41、42、43、44、
47および50の流動組成物は透き通った溶液であり、残りの流動組成物は沈殿
を含んでいた。対照の組成物(NTCを含まない)は透き通った溶液であった。
計量配分の直前に、流動組成物を勢いよく振盪した。粘性値を下表3に示す。各
値は二重の実験の平均値である。
【0116】
【表5】
【0117】 実施例51〜58 実施例15の一般方法を使用して、IPAの量が異なる一連の流動組成物を調
製して試験した。流動組成物の具体的な配合(%重量/重量)を下表4に示す。
NTC2を用いて全ての流動組成物を調製した。全ての流動組成物で、粘着性成
分はTC2であった。実施例55、56、および58の流動組成物は透き通った
溶液であり、実施例51の流動組成物は濁りを帯びた溶液であり、残りの流動組
成物は沈殿を含んでいた。対照の組成物(NTCを含まない)は透き通った溶液
であった。計量配分の前に、流動組成物を勢いよく振盪した。粘性値を下表4に
示す。各値は二重の実験の平均値である。
【0118】
【表6】
【0119】 実施例59 乾燥したNTC2 0.0112g、TC2 0.2517g、エチルオレア
ート(EO)0.1105gおよびイソプロピルアルコール(IPA)1.06
60gを、10cc用プラスチック被覆ガラスバイアルに入れた。溶液ガスケッ
ト(このガスケットは、Union Carbide,Danbury CTか
ら入手可能なFLEXOMERTM 1085ポリオレフィン製であった)が付い
た連続弁を、バイアル上に止めた。弁棒を通して、ジメチルエーテル(DME、
3.6331g)をバイアルに加えた。バイアルをローラーに載せ、混合させた
。透き通った溶液が得られた。このようにして得られた流動組成物の具体的な配
合(%重量/重量)を下表5に示す。
【0120】 ロート形のスペーサーに取り付けた垂直作動装置によって、この流動組成物を
ミクロ細孔性ポリエチレンフィルム(3M CompanyのCoTranTM
9710)上に計量分配した。5cm2の表面積を有する被験被覆要素を提供す
るために、このロートを選択した。被覆要素を環境条件で乾燥させた。
【0121】 ステンレススチールプローブを使用したこと以外は上述の試験方法を使用して
、乾燥した被覆要素の表面粘性を測定した。
【0122】 実施例60〜72 実施例59の一般方法を使用して、NTCの量およびタイプおよびIPAの量
が異なる一連の流動組成物を調製して試験した。流動組成物の具体的な配合(%
重量/重量)を下表5に示す。NTC2を用いて実施例60〜65の流動組成物
を調製し、NTC1を用いて実施例66〜72の流動組成物を調製した。実施例
59、60、61、66〜69、71および72の流動組成物は透き通った溶液
であり、残りの流動組成物は沈殿を含んでいた。計量配分の前に、流動組成物を
勢いよく振盪した。粘性値を下表5に示す。各値は二重の実験の平均値である。
【0123】
【表7】
【0124】 実施例73〜81 実施例59の一般方法を使用して、NTCおよびIPAの量が異なる一連の流
動組成物を調製して試験した。流動組成物の具体的な配合(%重量/重量)を下
表6に示す。NTC2およびTC2を用いて全ての流動組成物を調製した。実施
例73および75の流動組成物は透き通った溶液であり、残りの流動組成物は、
放置しておくと相分離した。対照の組成物(NTCを含まない)は透き通った溶
液であった。計量配分の前に、流動組成物を勢いよく振盪した。上述の試験方法
に従って、アルミニウムプローブを使用して粘性を測定し、下表6に示す(各値
は、二重の実験の平均値である)。
【0125】
【表8】
【0126】 ロート形のスペーサーに取り付けた垂直作動装置によって、実施例73〜81
の流動組成物および対照の組成物を、登録商標Teflon被覆織物ライナー上
に計量分配した。5cm2の表面積を有する被験被覆要素を提供するために、こ
のロートを選択した。被覆要素を環境条件で乾燥させた。上述の試験方法に従い
、アルミニウムプローブを使用して、空気にさらされた面の粘性を測定した。空
気にさらされた面の粘性を測定した後、被覆要素をライナーから剥した。最初に
空気にさらされていた面を、両面テープを使用してポリエチレン裏材につけた。
次いで、同じ方法を使用して、下層表面、すなわち、最初にライナーと接触して
いた表面の粘性を測定した。粘性測定値を下表7に示す(各値は、二重の実験の
平均値である)。
【0127】
【表9】
【0128】 実施例82 本発明による経皮的薬物送達システムを作製して、下記の方法で試験した。エ
ストラジオール0.1165g、イソプロピルミリステート0.2429g、グ
リセリルモノラウレート0.1202g、エチルオレアート0.4920g、T
C2 2.5309g、乾燥したNTC1 1.9955g、およびイソプロピ
ルアルコール12.5714gを、4オンス(118ml)プラスチック被覆ガ
ラスバイアルに入れた。溶液ガスケット(このガスケットは、Union Ca
rbide、Danbury CTから入手可能なFLEXOMERTM 108
5ポリオレフィン製であった)が付いた連続弁を、バイアル上に止めた。弁棒を
通して、ジメチルエーテル(32.162g)をバイアルに加えた。バイアルを
ローラーに載せ、溶液が得られるまで混合させた。バイアルを、ドライアイスで
約10分間冷却した。連続弁を外し、FLEXOMERTM1085ポリオレフィ
ン製のガスケットが付いた100μl定用量弁(SpraymiserTM M3
654,Minnesota Mining & Manufacturing
,St.Paul,MN)と取り替えた。バイアルを環境温と平衡状態に保った
【0129】 ヒト死体皮膚を、2cm2のFranz拡散セルに載せた。垂直作動装置およ
びロートスペーサーによって、流動組成物を皮膚上に計量分配した。計量分配量
は400〜1000μlであった。流動組成物の一部はセルキャップに付着し、
皮膚に付着しないことが確認された。被覆要素を乾燥させた。レセプター溶液(
水に30%N−メチル−2−ピロリドンを含む)をセルに加えた。一定の温度(
32℃)および湿度(40%相対湿度)のチャンバ内にセルを入れた。12、2
4、および48時間にレセプター溶液の試料を採取し、エストラジオール含有量
について分析した。高速液体クロマトグラフィ(SupelcosilTM LC
−18カラム、150×4.6mm、粒子サイズ5μm(Supelcoから入
手可能)、移動相:水/アセトニトリル(60/40v/v)、流速2ml/分
、0.2AUFSにて、280nmの検出器UV、ラン時間6分、注入体積20
μl)。結果を下表8に示す(各値は、4つの独立した測定から得られた平均値
である)。
【0130】
【表10】
【0131】 本発明の他の実施形態は、本明細書について検討したとき、または本明細書に
開示されている本発明の実行から、当業者に明らかになるであろう。当業者は、
以下のクレームによって表される本発明の真の範囲および精神からそれることな
く、本明細書に記載の原理および実施形態に対する様々な省略、修飾、および変
更を行うことが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/30 A61K 47/32 47/32 47/34 47/34 47/38 47/38 C09J 5/00 C09J 5/00 7/04 7/04 133/06 133/06 201/00 201/00 A61L 15/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 レイアー,チャールズ エム. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ワータネン,デビット ジェイ. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 4C076 AA72 BB31 EE02 EE05 EE10 EE12 EE13 EE22 EE24 EE25 EE26 EE27 EE31 EE48 EE49 FF68 4C081 AA06 AA12 AA13 BB04 BC02 CA08 CA13 CA16 CA20 CA21 CA22 CA23 CA24 CC01 CC02 DA02 DA05 DC14 4J004 AA10 AB01 CB03 FA06 4J040 DF001 JA09 JB09 KA23 MB02 NA02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥した感触の非粘着性被覆要素を原位置で形成して表面に
    接着するのに適した流動組成物であって、 (a)前記形成された被覆要素が前記表面に接着するように、粘着性成分の有
    効量と、 (b)フィルム形成性非粘着性成分が、少なくとも1つの低表面エネルギー表
    面探索部分を含み、前記フィルム形成性非粘着性成分が前記粘着性成分と不相溶
    性であり、且つ前記被覆要素が乾燥した感触であるとき、前記原位置で形成され
    た被覆要素の外面が非粘着性になるように、前記フィルム形成性非粘着性成分が
    有効量で存在する、フィルム形成性非粘着性成分と、 (c)前記流動組成物が、前記流動組成物を前記表面上に被覆することができ
    る被覆可能な粘度を有するような、十分量の少なくとも1つの揮発性溶剤と を含む、流動組成物。
  2. 【請求項2】 前記粘着性成分が(メタ)アクリレートポリマーを含む感圧
    接着剤を含む、請求項1に記載の流動組成物。
  3. 【請求項3】 前記(メタ)アクリレートポリマーが、約40〜約100重
    量%のアルキル(メタ)アクリレートおよび0〜約60重量%の遊離基共重合可
    能なモノマーを含むモノマーのコポリマーである、請求項2に記載の流動組成物
  4. 【請求項4】 前記アルキル(メタ)アクリレートが、1〜10個の炭素原
    子を有するアルキル部分を含み、前記共重合可能なモノマーが、カルボン酸、カ
    ルボン酸エステル、ヒドロキシル、酸無水物、エポキシ、チオール、イソシアナ
    ート、スルホンアミド、尿素、カルバメート、カルボキサミド、アミン、アンモ
    ニウム、オキシ、オキソ、ニトロ、窒素、イオウ、ホスフェート、ホスホネート
    、シアノ、およびこれらの組み合せからなる群から選択される官能基を含む、請
    求項3に記載の流動組成物。
  5. 【請求項5】 前記粘着性成分が、モノマーの総重量を基準にして、40〜
    100重量%のイソオクチル(メタ)アクリレート、0〜60重量%の(メタ)
    アクリルアミド、および0〜30重量%の酢酸ビニルを含むモノマーから誘導さ
    れるコポリマーを含む、請求項2に記載の流動組成物。
  6. 【請求項6】 前記フィルム形成性非粘着性成分が、セルロース性ポリマー
    、シロキサン含有ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリメチル(メタ)アクリレート
    、フッ素化ポリマー、フルオロシリコーンポリマー、スチレン−ブタジエンゴム
    、ポリウレタン、ビニルコポリマー、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド
    、ポリアミドイミド、ポリエステル、およびこれらの組み合せからなる群から選
    択されるポリマーを含む、請求項1に記載の流動組成物。
  7. 【請求項7】 前記フィルム形成性非粘着性成分がシロキサン含有ポリマー
    を含む、請求項4に記載の流動組成物。
  8. 【請求項8】 前記シロキサン含有ポリマーが、シリコーンポリウレアブロ
    ックポリマー、シリコーンポリウレタンブロックポリマー、シリコーンポリウレ
    ア/ウレタンブロックポリマー、およびこれらの組み合せから選択される、請求
    項5に記載の流動組成物。
  9. 【請求項9】 前記粘着性成分と前記非粘着性成分の重量比が、約1:10
    〜約10:1の範囲である、請求項1に記載の流動組成物。
  10. 【請求項10】 前記揮発性溶剤が、エタノール、アセトン、イソプロパノ
    ール、水またはこれらの組み合せからなる群から選択される、請求項1に記載の
    流動組成物。
  11. 【請求項11】 前記揮発性溶剤がイソプロパノールを含む、請求項8に記
    載の流動組成物。
  12. 【請求項12】 乾燥した感触の非粘着性被覆要素を原位置で形成して宿主
    表面に接着するのに適した流動組成物であって、 (a)前記形成された被覆要素が前記宿主表面に接着するような、有効量の感
    圧接着剤成分と、 (b)前記被覆要素が乾燥した感触であるとき、原位置で形成された被覆要素
    の外面が非粘着性になるように、有効量で存在するシロキサン含有ポリマーと、 (c)前記流動組成物が、前記流動組成物を前記宿主表面上に被覆することが
    できる被覆可能な粘度を有するような、十分量の少なくとも1つの揮発性溶剤と
    、 を含む、流動組成物。
  13. 【請求項13】 (a)第1および第2の向かい合った主要表面と、 (b)被覆要素を宿主表面に接着できるほど十分に前記第1の表面が粘着性で
    あるように、前記第1の表面付近に加速的に形成される第1の粘着性相と、 (c)前記第2の表面の少なくとも実質的に全部が非粘着性であるように、前
    記第2の表面付近に加速的に形成される第2の非粘着性フィルム相であって、少
    なくとも1つの低表面エネルギー表面探索部分を含むフィルム相と、 を含む被覆要素。
  14. 【請求項14】 (a)第1および第2の向かい合った主要表面と、 (b)経皮的薬物送達システムを宿主表面に接着できるほど十分に前記第1の
    表面が粘着性であるように、前記第1の表面付近に加速的に形成される第1の粘
    着性相と、 (c)前記第2の表面の少なくとも実質的に全部が非粘着性であるように、前
    記第2の表面付近に加速的に形成される第2の非粘着性フィルム相であって、少
    なくとも1つの低表面エネルギー表面探索部分を含むフィルム相と、 (d)第1の粘着性相中に分散された、治療有効量の薬理学的に活性な薬剤ま
    たはそのプロドラッグ形と、 を含む、経皮的薬物送達システム。
  15. 【請求項15】 (a)流動組成物を表面に被覆するステップであって、前
    記組成物が、 (i)前記形成された被覆要素が前記表面に接着するような、有効量の粘着
    性成分と、 (ii)前記フィルム形成性非粘着性成分が、少なくとも1つの低表面エネ
    ルギー表面探索部分を含み、前記フィルム形成性非粘着性成分が粘着性成分と不
    相溶性であり、且つ前記被覆要素が乾燥した感触であるとき、前記原位置で形成
    された被覆要素の外面が非粘着性になるように、前記フィルム形成性非粘着性成
    分が有効量で存在する、フィルム形成性非粘着性成分と、 (iii)前記流動組成物が、前記流動組成物を前記表面上に被覆すること
    ができる被覆可能な粘度を有するような、十分量の少なくとも1つの揮発性溶剤
    と、 を含むステップと、 (b)被覆要素が形成されるように、前記被覆組成物を乾燥させるステップで
    あって、前記被覆要素が、 (i)第1および第2の向かい合った主要表面と、 (ii)前記被覆要素を宿主表面に接着できるほど十分に前記第1の表面が
    粘着性であるように、前記第1の表面付近に加速的に形成される第1の粘着性相
    と、 (iii)前記第2の表面の少なくとも実質的に全部が非粘着性であるよう
    な、前記第2の表面付近に加速的に形成される第2の非粘着性フィルム相であっ
    て、少なくとも1つの低表面エネルギー表面探索部分を含むフィルム相と、 を含むステップと、 を含む方法で形成される被覆要素。
  16. 【請求項16】 被覆要素を原位置で形成して表面に接着する方法であって
    、 (a)流動組成物を表面に被覆するステップであって、前記組成物が、 (i)前記形成された被覆要素が前記表面に接着するような、有効量の粘着
    性成分と、 (ii)前記フィルム形成性非粘着性成分が、少なくとも1つの低表面エネ
    ルギー表面探索部分を含み、前記フィルム形成性非粘着性成分が前記粘着性成分
    と不相溶性であり、且つ前記被覆要素が乾燥した感触であるとき、前記原位置で
    形成された被覆要素の外面が非粘着性になるように、前記フィルム形成性非粘着
    性成分が有効量で存在する、フィルム形成性非粘着性成分と、 (iii)前記流動組成物が、前記流動組成物を前記表面上に被覆すること
    ができる被覆可能な粘度を有するような、十分量の少なくとも1つの揮発性溶剤
    と を含むステップと、 (b)被覆要素が形成されるように、前記被覆組成物を乾燥させるステップで
    あって、前記被覆要素が、 (i)第1および第2の向かい合った主要表面と、 (ii)前記被覆要素を宿主表面に接着できるほど十分に前記第1の表面が
    粘着性であるような、前記第1の表面付近に加速的に形成される第1の粘着性相
    と、 (iii)前記第2の表面の少なくとも実質的に全部が非粘着性であるよう
    な、前記第2の表面付近に加速的に形成される第2の非粘着性フィルム相であっ
    て、少なくとも1つの低表面エネルギー表面探索部分を含むフィルム相と、 を含むステップと、 を含む方法。
  17. 【請求項17】 薬理学的に活性な薬剤を宿主に投与する方法であって、 (a)流動組成物を前記宿主表面に被覆するステップであって、前記組成物が
    、 (i)前記形成された被覆要素が前記宿主表面に接着するような、有効量の
    粘着性成分と、 (ii)前記フィルム形成性非粘着性成分が、少なくとも1つの低表面エネ
    ルギー表面探索部分を含み、前記フィルム形成性非粘着性成分が前記粘着性成分
    と不相溶性であり、且つ前記被覆要素が乾燥した感触であるとき、前記原位置で
    形成された被覆要素の外面が非粘着性になるように、前記フィルム形成性非粘着
    性成分が有効量で存在する、フィルム形成性非粘着性成分と、 (iii)前記流動組成物が、前記流動組成物を前記表面上に被覆すること
    ができる被覆可能な粘度を有するような、十分量の少なくとも1つの揮発性溶剤
    と を含むステップと、 (b)被覆要素が形成されるように、前記被覆組成物を乾燥させるステップで
    あって、前記被覆要素が、 (i)第1および第2の向かい合った主要表面と、 (ii)前記被覆要素を宿主表面に接着できるほど十分に前記第1の表面が
    粘着性であるように、前記第1の表面付近に加速的に形成される第1の粘着性相
    と、 (iii)前記第2の表面の少なくとも実質的に全部が非粘着性であるよう
    に、前記第2の表面付近に加速的に形成される第2の非粘着性フィルム相であっ
    て、少なくとも1つの低表面エネルギー表面探索部分を含むフィルム相と、 (iv)前記第1の粘着性相に分散された治療有効量の薬理学的に活性な薬
    剤、またはそのプロドラッグ形と、 (c)薬理学的に活性な薬剤、またはそのプロドラッグ形が治療に役立つよう
    に宿主に投与されるように、前記被覆要素と前記宿主表面との間の接触を維持す
    るステップと、 を含む方法。
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