JP2000281565A - 肌荒れ治療用貼付剤 - Google Patents

肌荒れ治療用貼付剤

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JP2000281565A
JP2000281565A JP11367373A JP36737399A JP2000281565A JP 2000281565 A JP2000281565 A JP 2000281565A JP 11367373 A JP11367373 A JP 11367373A JP 36737399 A JP36737399 A JP 36737399A JP 2000281565 A JP2000281565 A JP 2000281565A
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pressure
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adhesive layer
rough skin
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JP11367373A
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Mitsuhito Mano
光仁 真野
Tsutomu Negama
務 根釜
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 即効性かつ持続性のある、ひび・あかぎれな
どの肌荒れ治療用貼付剤を提供する。 【解決手段】 本発明の肌荒れ治療用貼付剤は、支持体
の少なくとも片面に粘着剤層が設けられた貼付剤におい
て、該粘着剤層にグリセリンが含有されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の乾燥・荒れ
を防止し、ひび・あかぎれなどの肌荒れを治療する貼付
剤に関するものであり、更には、配合液及び貼付剤の安
定性が良好で、角質への良好な貼付性を有し、ひび・あ
かぎれなどに対して即効性かつ持続性のある肌荒れ治療
用貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビタミンE、ビタミンA、オリー
ブ油、スクワラン、米ぬか、アロエ、ヨモギなどは、ひ
び・あかぎれなどの肌荒れ治療効果を有することが知ら
れており、これらの成分を含むローション剤、軟膏剤、
乳剤などが市販されている。しかしながら、これらの製
品形態が、液剤・ローション剤・乳剤などの、液状また
は軟膏などの半固体状であるため、肌の荒れた部分に塗
り広げる際に、手指にも付着してべとつき感が残り、拭
き取りや洗浄に手間がかかったり、患部に塗り広げた
後、衣服・寝具などに付着し、これらを汚すばかりでな
く、これらの成分が拭い去られることによって期待した
効果が得られないといった問題点があった。
【0003】このような問題点を解決するために、特開
平4−368314号公報には、米ぬかまたは米ぬかエ
キスなどを粘着剤に含有させた貼付剤が開示されている
が、剥離後においても、より持続的な効果を発揮する貼
付剤が望まれていた。また、特開平6−65073号公
報には、酢酸トコフェロール、酢酸レチノール、パルミ
チン酸レチノール、ビオチン、パントテン酸、オリーブ
油、アロエ又は米ぬかなどを粘着剤中に含有させた貼付
剤が開示されているが、より即効性を向上させることが
望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、即効
性かつ持続性のある、ひび・あかぎれなどの肌荒れ治療
用貼付剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、上記問題点を解決するために、グリセリン
を粘着剤層に含有させることにより、ひび・あかぎれな
どの肌荒れに対して即効性及び持続性のよい治療効果を
有する貼付剤を発明するに至った。さらに、グリセリン
に加え、酢酸トコフェロール、酢酸レチノール、パルミ
チン酸レチノール、ビオチン、パントテン酸、オリーブ
油、アロエ、米ぬかなどから選ばれる少なくとも1種の
肌荒れ予防または治療成分を粘着剤層に含有させること
により、即効性及び持続性に一層優れた、ひび・あかぎ
れなどの肌荒れに対する治療効果を有する貼付剤を発明
するに至った。
【0006】請求項1記載の発明は、支持体の少なくと
も片面に粘着剤層が設けられた貼付剤において、該粘着
剤層にグリセリンが含有されていることを特徴とする肌
荒れ治療用貼付剤である。
【0007】請求項2記載の発明は、粘着剤層中のグリ
セリン含有量が、6〜30%(w/w)であることを特
徴とする請求項1記載の肌荒れ治療用貼付剤である。
【0008】請求項3記載の発明は、粘着剤層に、肌荒
れ予防または治療成分として、酢酸トコフェロール、酢
酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ビオチン、パ
ントテン酸、オリーブ油、アロエ及び米ぬかから選ばれ
る少なくとも1種が含有されていることを特徴とする請
求項1または2記載の肌荒れ治療用貼付剤である。
【0009】請求項4記載の発明は、粘着剤層を構成す
る粘着剤が、(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル
酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体を重合
して得られるものであることを特徴とする、請求項1〜
3のいずれか一項記載の肌荒れ治療用貼付剤である。
【0010】請求項5記載の発明は、粘着剤層に充填剤
が含有されていることを特徴とする請求項1〜4のいず
れか一項記載の肌荒れ治療用貼付剤である。
【0011】請求項6記載の発明は、充填剤の含有量が
0.1〜1.0%(W/W)であることを特徴とする請
求項5記載の肌荒れ治療用貼付剤である。
【0012】請求項7記載の発明は、充填剤が亜鉛華で
あることを特徴とする請求項5または6記載の肌荒れ治
療用貼付剤である。
【0013】本発明の肌荒れ治療用貼付剤は、支持体の
少なくとも片面に粘着剤層が設けられた貼付剤であっ
て、該粘着剤層にグリセリンが含有される。グリセリン
を含有することにより粘着剤層と肌との密着性が高めら
れ、即効性の治療効果が発揮される。さらに、他の治療
成分を含有した場合、相乗効果により持続性に優れた肌
荒れ治療効果が得られる。
【0014】グリセリンの量は、貼付剤の粘着剤層中6
〜30%(w/w)が好ましく、より好ましくは8〜2
5%(w/w)である。これは、グリセリンの量が6%
(w/w)よりも少ないと、グリセリンの角質への作用
が不十分となり、十分な保湿効果が得られないためであ
る。また、30%(w/w)よりも多いと経時的に粘着
剤層の表面に大量のグリセリンが浸出(ブリードアウ
ト)して、貼付性が悪くなったり、粘着剤層の凝集力が
小さくなり、凝集破壊により貼付部位に粘着剤層が残っ
たりするためである。
【0015】本発明の肌荒れ治療用貼付剤は、該粘着剤
層に肌荒れ予防または治療成分として、酢酸トコフェロ
ール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ビオ
チン、パントテン酸、オリーブ油、アロエ、米ぬかなど
が含有されてもよい。これらの肌荒れ予防または治療成
分の量は特に限定されないが、グリセリンの場合と同様
に、粘着性(剥離力、凝集力、タック)の観点から0.
01〜30%(w/w)が好ましく、より好ましくは
0.1〜20%(w/w)の範囲である。ただし、本明
細書中、パントテン酸とはパントテン酸塩化物をも含
み、アロエとはアロエエキス及びアロエ末をも含み、米
ぬかとは米ぬか油及び米ぬかエキスをも含むものとす
る。
【0016】本発明の肌荒れ治療用貼付剤の粘着剤層を
構成する粘着剤は、特に限定されないが、その構成につ
いては、例えば、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤、ア
クリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が、また、その形
態については、溶剤系、ホットメルト系、エマルジョン
系等が挙げられる。
【0017】上記粘着剤は、特にこれに限定されるもの
ではないが、アクリル系エマルジョン粘着剤が好適に用
いられ、特にアクリル酸またはアクリル酸エステル、メ
タクリル酸またはメタクリル酸エステルから選ばれる少
なくとも1種類の単量体の共重合体エマルジョン粘着剤
が好ましく、市販品としては、例えば、ニッカゾール
(日本カーバイド工業(株)社製)、プライマル(日本
アクリル(株)社製)等がある。
【0018】アクリル系エマルジョン粘着剤が好適であ
るのは、粘着剤として、ゴム系、アクリル系等の溶剤系
の粘着剤を用いた場合と比較して、親水性であるグリセ
リンとの混合安定性に優れ、また、ゴム系などホットメ
ルト系の粘着剤を用いた場合と比較して、高熱をかける
必要がないため肌荒れ予防または治療成分が揮散・分解
する等のおそれがないからである。さらに、ポリアクリ
ル酸などの水溶性高分子に粘着付与剤を加え、更に架橋
することにより得た粘着性のゲル状組成物と比較して、
ゲルの破壊による皮膚への糊のこりも生じないという優
れた効果を有するためである。
【0019】本発明の肌荒れ治療用貼付剤には充填剤や
色素を加えてもよい。充填剤は粘着剤層の凝集力を更に
大きくするために用いるもので、例えば、亜鉛華、二酸
化チタン、ホワイトカーボン等が挙げられる。充填剤の
量は特に限定されないが、少なすぎると目的とする凝集
力が得られず、逆に多すぎると粘着力が低下するので、
本発明では粘着剤の0.1〜1.0%(W/W)の範囲
が好ましい。また、充填剤の平均粒径は大きすぎると貼
付剤表面の滑らかさが損なわれるので、1μm以下であ
ることが好ましい。
【0020】色素としては無機系色素、水溶性色素等が
使用可能であるが、グリセリンとの相溶性の点から特に
水溶性色素が好適に用いられる。水溶性色素の量は特に
限定されるものではなく、目的とする色調が得られれば
よい。一般的には水溶性色素が多すぎると肌に色素が移
行し、不快感を与えるので0.1%(W/W)以下とす
ることが好ましい。
【0021】上記支持体は特に限定されるものではない
が、一般的に貼付部分が、踵、肘などの屈曲部であるこ
とから柔軟性を有するものが好ましく、例えば、不織
布、織布、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリウレタン、アルミ箔、エチレン−酢酸ビニル共
重合体及びこれらを組み合わせたラミネートフィルムが
用いられる。
【0022】本発明の肌荒れ治療用貼付剤には、使用す
るまで粘着剤層を保護するために剥離紙が積層されてい
ることが好ましい。剥離紙は使用する際に剥離するもの
で、適当な剥離性を有するものであればよく、例えば、
ポリエステルフィルム、上質紙、グラシン紙などの片面
または両面にシリコン塗布したものが用いられるが、一
般的に用いられているものでよく、特に限定するもので
はない。
【0023】本発明の肌荒れ治療用貼付剤の製法は特に
限定されるものではなく、例えば、グリセリンを含有す
る粘着剤に、必要に応じて上記肌荒れ予防または治療成
分等を配合した組成物を支持体に展延し、乾燥するか、
または、上記剥離紙上に展延し、乾燥することによって
形成した粘着剤層を支持体に貼り合わせることが一般的
に行われる。また、上記組成物には香料、保存料などを
適宜加えてもよい。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、以下の実施例及び比較例で用いた米ぬか
エキスは、米ぬか粉砕物に7倍量の酢酸エチルを加え、
48時間静置した上澄み液を米ぬかエキスとした。ま
た、アロエエキスは、アロエの葉肉を乳鉢ですりつぶ
し、10倍量のエタノールに浸漬し、48時間静置した
上澄み液をアロエエキスとした。
【0025】実施例1 アクリル酸2−エチルヘキシル・アクリル酸メチル共重
合体エマルジョン粘着剤(日本カーバイド工業社製、商
品名 ニカゾールTS−620)の固形分として180
g、グリセリン40.2g、米ぬかエキス4.5g、ア
ロエエキス2.4g及びポリビニルアルコール(信越化
学社製、商品名 PA−15G)4.2gを均一に混合
し、配合液を調製した。この配合液を、シリコン処理し
たポリエステルフィルムに120g/m2 となるように
薄膜状に塗り広げ、100℃で10分間乾燥した。この
薄膜に、ポリエチレンテレフタレート/エチレン酢酸ビ
ニル共重合体ラミネートフィルム(以下、PET/EV
Aという)をPET側が粘着剤層側となるように貼り合
わせ試料を得た。
【0026】実施例2 メタクリル酸・アクリル酸n−ブチル共重合体エマルジ
ョン粘着剤(日本アクリル社製、商品名 プライマル)
の固形分として180g、グリセリン35.0g、米ぬ
かエキス5.0g、スクワラン8.4gを均一に混合
し、配合液を調製した。この配合液を、シリコン処理し
たポリエステルフィルムに120g/m2となるように
薄膜状に塗り広げ、100℃で10分間乾燥した。この
薄膜に、PET/EVAをPET側が粘着剤層側となる
ように貼り合わせ試料を得た。
【0027】実施例3 メタクリル酸2−エチルヘキシル・アクリル酸2−エチ
ルヘキシル・メタクリル酸ドデシル共重合体(積水化学
社製、医薬品添加物規格 1998収載品)の固形分と
して180g、グリセリン50.0g、米ぬかエキス
1.0g、オリーブ油2.0g及びスクワラン1.0g
を均一に混合し、配合液を調製した。この配合液を、シ
リコン処理したポリエステルフィルムに120g/m2
となるように薄膜状に塗り広げ、70℃で10分間乾燥
した。この薄膜に、PET/EVAをPET側が粘着剤
層側となるように貼り合わせ試料を得た。
【0028】実施例4 アクリル酸2−エチルヘキシル・ビニルピロリドン共重
合体(積水化学社製、医薬品添加物規格 1998収載
品)の固形分として180g、グリセリン24g、米ぬ
かエキス4.2g及びスクワラン0.2gを均一に混合
し、配合液を調製した。この配合液を、シリコン処理し
たポリエステルフィルムに120g/m 2 となるように
薄膜状に塗り広げ、70℃で10分間乾燥した。この薄
膜に、PET/EVAをPET側が粘着剤層側となるよ
うに貼り合わせ試料を得た。
【0029】実施例5 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(シ
ェル化学社製、商品名カリフレックス)100重量部、
水素添加ロジン100重量部及び流動パラフィン45重
量部をトルエン/シクロヘキサン混合溶媒(1:1)に
均一に溶解して固形分25%(w/w)の粘着剤溶液を
調製した。この粘着剤溶液を、固形分として180g、
グリセリン30.0g、米ぬかエキス4.2g及びスク
ワラン2.0gを均一にかき混ぜ、配合液を調製した。
この配合液を、シリコン処理したポリエステルフィルム
に、120g/m2 となるように薄膜状に塗り広げ、7
0℃で10分間乾燥した。この薄膜に、PET/EVA
をPET側が粘着剤層側となるように貼り合わせ試料を
得た。
【0030】実施例6 グリセリンの量を65gとしたこと以外は、実施例1と
同様に配合液を調製し、試料を得た。
【0031】実施例7 グリセリンの量を15gとしたこと以外は、実施例1と
同様に配合液を調製し、試料を得た。
【0032】実施例8 アクリル酸2−エチルヘキシル・アクリル酸メチル共重
合体エマルジョン粘着剤(日本カーバイド工業社製、商
品名 ニカゾールTS−620)の固形分として175
g、グリセリン35.0g及びポリビニルアルコール
(信越化学社製、商品名 PA−15G)5.0gを均
一に混合し、配合液を調製した。この配合液を、シリコ
ン処理したポリエステルフィルムに、120g/m2
なるように薄膜状に塗り広げ、100℃で10分間乾燥
した。この薄膜に、PET/EVAをPET側が粘着剤
層側となるように貼り合わせ試料を得た。
【0033】実施例9 アクリル酸2−エチルヘキシル・アクリル酸メチル共重
合体エマルジョン粘着剤(日本カーバイド工業社製、商
品名 ニカゾールTS−620)の固形分として160
g、グリセリン60g、米ぬかエキス2g、アロエエキ
ス1g、スクワラン0.5g、MFAコンプレックス
(日光ケミカルズ社製)1g、パラオキシ安息香酸メチ
ル0.5g、パラオキシ安息香酸プロピル0.1g、黄
色407号0.1g及びポリビニルアルコール(信越化
学社製、商品名 PA−18GP)2gを均一に混合
し、配合液を調製した。この配合液を、シリコン処理し
たポリエステルフィルムに70g/m2 となるように薄
膜状に塗り広げ、100℃で10分間乾燥した。この薄
膜に、ポリエチレン(15g/m2 )/ポリオレフィン
・レーヨン不織布積層体のポリエチレン面を貼り合わせ
試料を得た。
【0034】実施例10 亜鉛華2gを加えて配合液を調製したこと以外は、実施
例9と同様に配合液を調製し試料を得た。
【0035】実施例11 グリセリンの量を20gとし、更に亜鉛華0.3gを加
えて配合液を調製したこと以外は、実施例9と同様に配
合液を調製し試料を得た。
【0036】実施例12 亜鉛華4gを加えて配合液を調製したこと以外は、実施
例9と同様に配合液を調製し試料を得た。
【0037】比較例1 グリセリンの量を7.9gとしたこと以外は、実施例1
と同様に配合液を調製し、試料を得た。
【0038】比較例2 グリセリンの量を111.8gとしたこと以外は、実施
例1と同様に配合液を調製し、試料を得た。
【0039】比較例3 グリセリンの量を7.9gとしたこと以外は、実施例3
と同様に配合液を調製し、試料を得た。
【0040】比較例4 グリセリンの量を7.8gとしたこと以外は、実施例4
と同様に配合液を調製し、試料を得た。
【0041】比較例5 グリセリンの量を7.9gとしたこと以外は、実施例8
と同様に配合液を調製し、試料を得た。
【0042】比較例6 メタクリル酸・アクリル酸n−ブチル共重合体エマルジ
ョン粘着剤(日本アクリル(株)、商品名 プライマ
ル)の固形分として180g、酢酸dl−α−トコフェ
ロール3.7gを均一に混合し、配合液を調製した。こ
の配合液を、シリコン処理したポリエステルフィルムに
120g/m2 となるように薄膜状に塗り広げ、100
℃で10分間乾燥した。この薄膜に、PET/EVAを
PET側が粘着剤層側となるように貼り合わせ試料を得
た。
【0043】比較例7 米ぬかエキス50g、メタクリル酸・アクリル酸n−ブ
チル共重合体エマルジョン接着剤(日本アクリル
(株)、商品名 プライマル)の固形分として40gを
混合し、配合液を調製した。この配合液を、シリコン処
理したポリエステルフィルムに120g/m2 となるよ
うに薄膜状に塗り広げ、100℃で10分間乾燥した。
この薄膜に、PET/EVAをPET側が粘着剤層側と
なるように貼り合わせ試料を得た。
【0044】比較例8 米ぬかを60メッシュ以下の粒径に粉砕したもの10
g、10%(w/w)ポリビニルアルコール水溶液20
g、グリセリン20gとを混合したあと、40〜50℃
に保ち、更に、40%(w/w)ゼラチン水溶液25g
を加えて混合した。得られた混合物に、10%(w/
w)ジアルデヒドデンプン水溶液4gを攪拌しながら徐
々に加えることにより、次第にゲル化し、ペースト状の
物質を得た。これをシリコン処理したポリエステルフィ
ルムに70g/m2 となるように薄膜状に塗り広げ、P
ET/EVAをPET側が粘着剤層側となるように貼り
あわせ、試料を得た。
【0045】(ひび・あかぎれなどの肌荒れ治療効果の
検討)上記実施例及び比較例により得られた試料を10
×50mmに裁断し、これを肘、膝または踵の角質部分
に貼付し、ひび・あかぎれなどの肌荒れ治療効果の検討
を行った。角質部分の肌荒れ治療効果の持続性について
は、30分間貼付したあと剥離し、剥離5分後及び5時
間後の治療効果の程度を表1の評点により、10人に評
価してもらった。結果を表5に示した。また、肌荒れ治
療効果の即効性については、30分貼付した場合と、一
日ごとに貼り替えながら3日間貼付した場合について、
剥離5分後の治療効果の程度を表1の評点により10人
に評価してもらった。その結果を表6に示した。また、
剥離時に皮膚(角質)に粘着組成物が残らなかったかど
うかを目視により表2の評点に基づき判定してもらい、
結果を表5に示した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】(配合液の安定性)上記実施例及び比較例
により調製した配合液の残りについて、静置した場合の
配合液の混合安定性を評価した。評価は表3に基づき、
3日後に配合液を観察したときの状態により判定し、結
果を表5に示した。
【0049】
【表3】
【0050】(貼付の安定性)上記実施例及び比較例に
より得られた貼付剤をアルミラミネートフィルムに入れ
て包装し、60℃で5日間静置した後取り出し、剥離紙
を剥がした膏体表面を観察したときの状態及び角質部に
貼付した場合の貼付性を表4に基づき判定した。結果を
表5に示した。
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【発明の効果】本発明の肌荒れ治療用貼付剤は以上の構
成からなるので、粘着剤による皮膚への密着効果によ
り、即効性の肌荒れ治療効果を確実に発揮できる。更
に、他の肌荒れ予防または治療効果を有する成分との相
乗効果によって、より持続性のある肌荒れ治療効果を発
揮する。従って、本発明の肌荒れ治療用貼付剤は、皮膚
の乾燥、荒れを防止し、ひび・あかぎれなどを治療する
ために極めて優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/10 A61K 47/10 47/32 47/32 A61P 17/00 A61P 17/00 Fターム(参考) 4C076 AA74 BB31 CC18 CC23 DD29 DD38 EE03 EE06 EE07 EE09 EE10 EE11 EE12 EE24 EE27 EE48 EE58 FF31 FF33 FF36 4C086 AA01 AA02 BA09 MA01 MA03 MA05 MA32 MA63 NA03 NA11 NA12 ZA89 4C088 AB74 AB86 AC04 AC05 BA08 BA10 CA06 CA07 MA32 MA63 NA03 NA11 NA12 ZA89 4C206 AA01 AA02 CA10 MA01 MA03 MA05 MA52 MA83 NA03 NA11 NA12 ZA89

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に粘着剤層が設
    けられた貼付剤において、該粘着剤層にグリセリンが含
    有されていることを特徴とする肌荒れ治療用貼付剤。
  2. 【請求項2】 粘着剤層中のグリセリン含有量が、6〜
    30%(w/w)であることを特徴とする請求項1記載
    の肌荒れ治療用貼付剤。
  3. 【請求項3】 粘着剤層に、肌荒れ予防または治療成分
    として、酢酸トコフェロール、酢酸レチノール、パルミ
    チン酸レチノール、ビオチン、パントテン酸、オリーブ
    油、アロエ及び米ぬかから選ばれる少なくとも1種が含
    有されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    肌荒れ治療用貼付剤。
  4. 【請求項4】 粘着剤層を構成する粘着剤が、(メタ)
    アクリル酸及び(メタ)アクリル酸エステルから選ばれ
    る少なくとも1種の単量体を重合して得られるものであ
    ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項記載
    の肌荒れ治療用貼付剤。
  5. 【請求項5】 粘着剤層に充填剤が含有されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の肌荒れ
    治療用貼付剤。
  6. 【請求項6】 充填剤の含有量が0.1〜1.0%(W
    /W)であることを特徴とする請求項5記載の肌荒れ治
    療用貼付剤。
  7. 【請求項7】 充填剤が亜鉛華であることを特徴とする
    請求項5または6記載の肌荒れ治療用貼付剤。
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