JP3414423B2 - 眠気防止用外用剤及び貼付剤 - Google Patents

眠気防止用外用剤及び貼付剤

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JP3414423B2
JP3414423B2 JP31834792A JP31834792A JP3414423B2 JP 3414423 B2 JP3414423 B2 JP 3414423B2 JP 31834792 A JP31834792 A JP 31834792A JP 31834792 A JP31834792 A JP 31834792A JP 3414423 B2 JP3414423 B2 JP 3414423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眠気防止用外用剤及び
貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】夜間のドライブや受験勉強などを行って
いると、ある時突然睡魔が襲ってくるが、このような時
に眠ってしまうと事故や勉強の不効率を引き起こすの
で、睡魔が襲ってきた時には眠気を抑える必要があっ
た。
【0003】眠気を抑える方法として例えば眠気を抑え
る成分の入ったキャンディーやガムを口に入れるという
方法があるが、キャンディーは口に入れている間しか効
果がなく、ガムはかみ始め十分程度しか効果がない。ま
た、眠気防止効果を長くするために特開平3−2801
9号公報にl−メントールを通気性の支持体に保持させ
空調機吹き出し口に装着して室内にl−メントールを室
内に拡散させる方法が提案されているが、この方法は個
人で容易に実施することが困難である。
【0004】上記方法以外にも眠気防止効果をもつl−
メントール等を使用した外用剤が提案されている。この
ような外用剤としてエステー化学社製のスティックタイ
プの外用剤が市販されているが、この外用剤は高級脂肪
酸、ラノリン誘導体、パラフィン等の油脂類が主原料で
あるため、塗布した部分にべたつき感がありたいへん不
快にさせる。
【0005】このような問題を解決する外用剤として特
開昭58ー105915号公報に造膜性高分子化合物に
l−メントールを添加した外用剤が提案されているが、
l−メントールだけでは眠気防止効果が十分でないのと
薬物の揮散がはやいため持続性がない。この問題を解決
するために、特開昭60−13710号公報にトウガラ
シ等の温感刺激剤とl−メントールとを混合添加した貼
付剤が記載されているが、粘着剤層中に混合添加された
貼付剤ではそれぞれの効果が拮抗してしまい十分な眠気
防止効果が得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑み、塗布後のべたつきがなく、使用感に優れた持続性
の高い眠気防止用外用剤及び貼付剤を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明で使用される被膜
形成化合物は、カルボキシメチルセルロ−スナトリウ
ム、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、
ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロ−ス、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピ
ロリドン及びカルボキシビニルポリマ−よりなる群から
選ばれた一種以上の化合物である。
【0008】上記カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムは、特に限定されないが、好ましくは水酸基の置換度
が0.4〜1.7のものであり、更に好ましくは0.5
〜1.5のものである。
【0009】上記ポリビニルアルコールは、特に限定さ
れないが、好ましくはけん化度が78〜98モル%のも
のである。また、重合度が500〜2500のものが好
ましい。
【0010】上記ポリビニルピロリドンは、特に限定さ
れないが、好ましくは分子量が10000〜15000
0のものである。
【0011】上記被膜形成化合物は、単独で添加されて
もよく、2種以上添加されてもよい。また、被膜形成化
合物はカルボキシメチルエチルセルロース、エチルセル
ロース、アセチルセルセルロース、ポリビニルタールジ
エチルエチルアミノアセテート、酢酸モノグリセライド
と併用してもよい。
【0012】本発明で使用される溶媒混液は、水とアル
コールの混液であり、アルコールとしては、エタノール
もしくはイソプロパノールまたはエタノールとイソプロ
パノールとの混合溶媒が用いられ、好ましくはエタノー
ルが用いられる。またブタノール、アセトンを添加して
もよい。
【0013】上記溶媒混液の水と溶剤の混合比は、水/
溶媒の混合比が小さすぎると被膜形成化合物が溶けにく
くなり、大きすぎると塗布後に乾燥しにくく、べたつく
ので、0.7〜4であり、好ましくは1〜3である。
【0014】上記溶媒混液の添加量は、少なすぎると粘
着力が高くなり、多すぎると被膜形成が充分でなくな
り、効果の持続性がなくなるので、被膜形成化合物10
0重量部に対して300〜10000重量部であり、好
ましくは450〜3500重量部である。
【0015】本発明で使用される薬物Aは、l−メント
ール、dl−カンフル及びテレビン油の混合物であり、
混合物中の薬物の比は特に限定されないが、l−メント
ール/dl−カンフル+テレビン油=3/5〜7/3、
dl−カンフル/テレビン油=3/7〜4が好ましい。
また、薬物Aは必要に応じてペパーミント油、スペアミ
ント油、ハッカ油などを添加してもよい。
【0016】上記テレビン油は、(第十一改正日本薬局
方解説書、D−650)Pinus属諸種植物の材又は
バルサムを水蒸気蒸留して得た精油である。
【0017】上記薬物Aの添加量は、少なすぎると眠気
防止効果が得られなく、多すぎると紅斑などの皮膚刺激
を生じるので、被膜形成化合物100重量部に対して7
0〜220重量部である。
【0018】本発明の眠気防止外用剤は上記溶媒混液、
薬物A及び被膜形成化合物からなるものであり、その他
必要に応じて殺菌剤としてフェノールなど、保湿剤とし
てグリセリン、ポリエチレングリコール、ブチレングリ
コール、プロピレングリコールなどの添加剤を添加して
もよい。
【0019】上記外用剤の製造方法は、通常の外用剤の
製造方法が使用され、たとえば被膜形成化合物、溶媒混
液及び薬物Aをセバラブルフラスコにいれ、攪拌混合し
て、外用剤を作成する。
【0020】得られた外用剤は、額、目の周囲、こめか
み等に塗布される。
【0021】本発明2で使用される粘着剤は、従来公知
の粘着剤が使用でき、たとえばアクリル系粘着剤、ゴム
系粘着剤及びシリコーン系粘着剤が好適に使用される。
【0022】アクリル系粘着剤としては、炭素数1〜1
8、好ましくは4〜18の脂肪族アルコールと(メタ)
アクリル酸とから得られるアルキル(メタ)アクリレー
トの単独重合体、共重合体およびアルキル(メタ)アク
リレートとその他の官能性モノマーとの共重合体があげ
られる。
【0023】上記アルキル(メタ)アクリレートとして
は、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)
アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、デ
シル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、メチルアクリレート、エチルア
クリレートなどがあげられる。
【0024】上記官能性モノマーの例としては、水酸基
を有するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー、
アミド基を有するモノマー、アミノ基を有するモノマ
ー、ピロリド環を有するモノマーなどがあげられる。水
酸基を有するモノマーとしては、たとえば2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートがあげられる。カルボキシル基を有す
るモノマーとしては、たとえばアクリル酸、メタクリル
酸などのα、β不飽和カルボン酸、ブチルマレートなど
のモノアルキルマレート、マレイン酸、フマル酸、クロ
トン酸などがあげられる。無水マレイン酸もマレイン酸
と同様に使用される。アミド基を有するモノマーとして
は、たとえば(メタ)アクリルアミド、N、N’−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N、N’−ジエチル(メ
タ)アクリルアミドなどのアルキル(メタ)アクリルア
ミド、ブトキシメチルアクリルアミド、エトキシメチル
アクリルアミドなどのN−アルコキシメチル(メタ)ア
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミドなどがあげら
れる。アミノ基を有するモノマーとしては、ジメチルア
ミノエチルアクリレートがあげられる。ピロリドン環を
有するモノマーとしてはN−ビニル−2−ピロリドンが
あげられる。
【0025】また、上記共重合体には、更に官能基を有
しない共重合性モノマーが共重合されてもよく、共重合
性モノマーとしては、たとえば酢酸ビニル、スチレン、
α−メチルスチレン、塩化ビニル、アクリロニトリル、
エチレン、プロピレン、ブタジエンなどがあげられる。
粘着剤中にはアルキル(メタ)アクリレートが(共)重
合成分として50重量%以上含有されることが好まし
い。
【0026】アクリル系粘着剤にはさらに必要に応じて
多官能性モノマーが添加されてもよい。この多官能性モ
ノマーの添加により、生成する重合体間に架橋が生じ、
それにより粘着剤の内部凝集力が増大する。そのため貼
付された皮膚の性状や発汗量にほとんど無関係に剥離時
のいわゆる糊残り現象が改良される。しかも、この多官
能性モノマーの添加は薬物の放出性や低皮膚刺激性には
何ら悪影響を与えない。このような多官能性モノマーと
しては、たとえば、ジ(メタ)アクリレート、トリ(メ
タ)アクリレート、テトラ(メタ)アクリレートなどが
あげられるが、これに限定されない。より具体的には、
ヘキサメチレングリコールやオクタメチレングリコール
などのポリメチレングリコール類と(メタ)アクリル酸
とを結合させて得られるヘキサメチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、オクタメチレングリコールジ
(メタ)アクリレートなどのジ(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールな
どのポリアルキレングリコール類と(メタ)アクリル酸
とを結合させて得られるジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレートやグリセ
リントリ(メタ)アクリレートなどのトリ(メタ)アク
リレート、およびペンタエリスリトールテトラ(メタ)
アクリレートなどのテトラ(メタ)アクリレートがあげ
られる。これら多官能性モノマーは2種以上添加されて
もよい。多官能性モノマーの添加量は好ましくは粘着剤
の製造に供される全モノマー中の0.5重量%以下であ
る。
【0027】また、アクリル系粘着剤には、必要に応じ
てロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデ
ン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などの
粘着性付与剤が添加されてもよい。
【0028】ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、スチレ
ン−イソプレンースチレンブロック共重合体、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
オレフィン−スチレンブロック共重合体、ポリイソプレ
ン、ポリブテン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体などのゴム弾性体100重量部に、たとえ
ばロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデ
ン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などの
粘着性付与剤を20〜200重量部及び必要に応じて、
流動パラフィン、液状ポリブテン、鉱油、ラノリン、液
状ポリイソプレン、液状ポリアクリレートなどの軟化
剤、酸化チタンなどの充填剤、ブチルヒドロキシトルエ
ンなどの老化防止剤などを適量添加してなるものがあげ
られる。
【0029】シリコーン系粘着剤としては、ポリジメチ
ルシロキサンなどを主成分とするものがあげられる。
【0030】上記粘着剤中には、可塑剤、充填剤、老化
防止剤などが必要に応じて添加されてもよい。
【0031】本発明2で使用される薬物Bは、l−メン
ト−ル、dl−カンフル、ペパ−ミント油、スペアミン
ト油及びハッカ油よりなる群から選ばれた一種以上の薬
物である。
【0032】上記ペパ−ミント油は、(第十一改正日本
薬局方解説書、D−737)セイヨウハッカMenth
a piperita Linneの花のついた新鮮な
地上部を、水蒸気蒸留して得た取卸油である。
【0033】上記スペアミント油は、Mentha v
ividis又はMentha cardiacaの顕
花の新鮮な地上に出ている部分から水蒸気蒸留して得た
取卸油である。
【0034】上記ハッカ油は、(第十一改正日本薬局方
解説書、D−734)ハッカMentha arven
sis Linne var.Malinvaud又は
その種間雑種の地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却
し、固形分を除去した精油である。
【0035】上記薬物Bは、単独で添加されてもよく、
2種以上添加されてもよく、その添加量は、少なすぎる
と眠気防止効果が得られなく、多すぎると紅斑などの皮
膚刺激を生じるので、粘着剤100重量部に対して1〜
60重量部であり、好ましくは5〜30重量部である。
【0036】本発明2で使用される薬物Cは、トウガラ
シ、カンタリス、ショウキョウ、テレビン油、ノニル酸
ワニリルアミド及びカプサイシンよりなる群から選ばれ
た一種以上の薬物であり、局所刺激作用、皮膚温上昇作
用を有する。
【0037】上記トウガラシは、(第十一改正日本薬局
方解説書、D−653)トウガラシCapsicum
annuum Linne又はその変種(Solana
ceae)の果実である。
【0038】上記カンタリスは豆斑猫を乾燥したもので
ある。
【0039】上記ショウキョウは、(第十一改正日本薬
局方解説書、D−449)ショウガZingiber
officinale (Zingiberacea
e)の根茎である。
【0040】上記トウガラシ、カンタリス、ショウキョ
ウは、チンキ剤、エキス剤、粉末として使用してもよ
い。
【0041】上記薬物Cは、単独で添加されてもよく、
2種以上添加されてもよく、その添加量は、少なすぎる
と知覚の鈍麻を十分に改善できず、多すぎると紅斑など
の皮膚刺激を生じるので、粘着剤100重量部に対して
0.05〜10重量部であり、好ましくは0.1〜5重
量部である。
【0042】本発明2の貼付剤は、上記粘着剤及び薬物
Bからなる粘着剤組成物1が支持体の片面に塗布された
ものに上記粘着剤及び薬物Cからなる粘着剤組成物2が
塗布されたものである。
【0043】粘着剤組成物2は、粘着剤組成物1が塗布
された支持体上に、あるいは粘着剤組成物1からなる粘
着剤層上に粘着剤組成物1に対して1〜80%の面積比
で塗布され、好ましくは20〜60%の面積比で塗布さ
れる。
【0044】上記粘着剤組成物1及び2を塗布するには
通常の粘着テープの製造方法が適用できる。その代表例
は溶剤塗工法であり、これ以外にもホットメルト塗工
法、電子線硬化エマルジョン塗工法などが用いられる。
粘着剤組成物1及び2を溶剤塗工法で塗り分けるか積層
するには、たとえばl−メント−ル、dl−カンフル、
ペパ−ミント油、スペアミント油、ハッカ油を適当な溶
媒に溶解ないし分散させ、得られた溶液ないし分散液を
粘着剤に加えて、粘着剤組成物1を作成し、支持体の片
面に塗布、乾燥させ、次にトウガラシ、カンタリス、シ
ョウキョウ、テレビン油、ノニル酸ワニリルアミド、カ
プサイシンを適当な溶媒に溶解ないし分散させ、得られ
た溶液ないし分散液を粘着剤に加えて、粘着剤組成物2
を作成して、粘着剤組成物1が塗布された支持体上ある
いは粘着剤組成物1からなる粘着剤層上に塗布、乾燥さ
せる方法又は粘着剤組成物1剥離紙上に塗布、乾燥さ
せ、粘着剤組成物1が塗布された剥離紙上に粘着剤組成
物2を塗布、乾燥させ、支持体に密着させる方法があげ
られる。また、粘着剤組成物2はいったん剥離紙上に塗
布、乾燥させた後に支持体に密着させてもよい。
【0045】上記方法によって作成された貼付剤の粘着
剤層の厚みは使用目的により異なるが、好ましくは10
〜200μmである。
【0046】粘着剤組成物1及び2の塗り分け状態とし
ては、たとえばストライプ状、帯状、斑点状などがあ
る。
【0047】上記テープ製剤の支持体としては、柔軟で
あるがテープ製剤に自己支持性を付与し、かつ粘着剤層
中の薬物の揮散や移行を防止する役目を果たすものが好
適に使用される。支持体の素材としては、たとえば酢酸
セルロース、エチルセルロース、ポリエチレンテレフタ
レート、可塑化酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ナイ
ロン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、可塑化ポリ塩化
ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、アルミニウムなどがあげられる。これら素材はた
とえば単層のシートないしフィルムや2枚以上の積層体
として用いられる。アルミニウム以外の素材は織布や不
織布として使用してもよい。支持体としては、皮膚面に
対して追従性を有する素材よりなるものが好適に用いら
れ、特にポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートと
エチレン−酢酸ビニル共重合体とのラミネートフィルム
が好ましい。支持体の厚みは好ましくは5〜100μm
である。
【0048】貼付剤は、使用時までその粘着性基剤層表
面を保護するために通常はその貼付面に剥離紙を備えて
いる。剥離紙としてはポリエチレンテレフタレート、ポ
リエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエ
チレンコート上質紙、ポリエチレンコートグラシン紙、
ポリオレフィンコートグラシン紙をシリコン処理してな
るものがよく用いられるが、剥離紙はこれに限定されな
い。剥離紙の厚みは1000μm以下、好ましくは20
〜200μmである。
【0049】得られた貼付剤は、額、目の周囲、こめか
み等に貼付される。
【0050】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。尚、以下
「部」とあるのは「重量部」を意味する。また、結果に
示した眠気防止試験及び塗布試験についての評価法は次
のとおりである。
【0051】眠気防止試験 健常人6人の額に外用剤の試験片(重量10mg)を塗
布、又は貼付剤の試験片(面積3.14cm2 )を貼付
し、0.5、1、1.5、2、2.5時間後の効果を次
の3段階判定で評価した。 0:メントール臭及び皮膚に対する適度な刺激感があ
り、眠気を防止する。 1:メントール臭はほとんどないが、皮膚に対する適度
な刺激感があり、眠気を僅かに防止する。 2:メントール臭及び皮膚に対する適度な刺激感がな
く、眠気を防止しない。
【0052】塗布試験 眠気防止試験の外用剤の塗布後の使用感を次の3段階で
評価した。 ○:べたつき感がなく使用しやすい。 △:被膜形成化合物の溶け残りがあり使用しずらい。 ×:べたつきを感じ使用しずらい。
【0053】実施例1〜13、比較例1〜7 カルボキシルメチルセルセルロースナトリウム(ダイセ
ル化学工業社製、CMCダイセル1120、水酸基の置
換度が0.6〜0.8)、メチルセルロース(信越化学
工業社製、メトローズSM−25)、ヒドロキシエチル
セルロース(フジケミカル社製、HECAL−15)、
ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製、HPC
−H)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化
学工業社製、メトローズ65SH−400)、ポリビニ
ルアルコール(信越化学工業社製、信越ポバールPA−
05、けん化度88、重合度600)、ポリビニルピロ
リドン(ビーエーエスエフジャパン社製、コリドンK−
25、分子量2500)又はカルボキシビニルポリマー
(和光純薬社製、ハイビスワコー105)100部、表
1及び2に示した所定量のl−メント−ル、dl−カン
フル、テレビン油(高砂香料社製)、ヘパーミント油
(高砂香料社製)スペアミント油(小城製薬社製)、ハ
ッカ油(小城製薬社製)及び水溶媒混合液をセバラブル
フラスコに供給し、25℃で30分間攪拌溶解して、外
用剤を得た。 比較例8 スティクタイプの外用剤(エステー化学社製、スリープ
ノンR)を購入した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】得られた外用剤及び購入した外用剤につい
て、眠気防止試験及び塗布試験を行い、その結果を表3
に示した。
【0057】
【表3】
【0058】粘着剤の合成 2−エチルヘキシルアクリレート302部、N−ビニル
−2−ピロリドン98部、ヘキサメチレングリコールジ
メタクリレート0.04部及び酢酸エチル400部を攪
拌装置及び冷却装置付きセバラブルフラスコに供給し、
攪拌及び窒素置換しながら60℃に昇温した。過酸化ラ
ウロイル2部をシクロヘキサン100部に溶解した溶液
を10分割し、その1をセバラブルフラスコに添加し、
重合を開始した。残部の19を反応開始後5時間目から
1時間間隔で添加し、添加終了後更に19時間反応し
た。尚、粘度調節のため反応開始後5時間毎に酢酸エチ
ルを50部づつ5回添加した。反応終了後、冷却し、固
形分濃度が35重量%になるように酢酸エチルを添加し
た。
【0059】実施例14及び16、比較例9及び11〜
13 表4及び5に示した所定量の粘着剤、l−メント−ル、
dl−カンフル、テレビン油(高砂香料社製)、ヘパー
ミント油(高砂香料社製)スペアミント油(小城製薬社
製)、ハッカ油(小城製薬社製)、トウガラシエキス
(日本粉末薬品社製)、カンタスチンキ(小城製薬社
製)、ショウキョウ末(小城製薬社製)、ノニル酸ワニ
リルアミド及びカプサイシン(小城製薬社製)をデゾル
バーに供給し、均一に混合して粘着剤組成物1及び2を
得た。得られた粘着剤組成物1をシリコン処理されたポ
リエチレンテレフタレートフィルム(厚み40μm)の
一面上に塗布し、60℃で30分間乾燥して厚さ60μ
mの粘着剤層1を形成した。次に得られた粘着剤組成物
2を別のシリコン処理されたポリエチレンテレフタレー
トフィルム(厚み40μm)上に10mm間隔で幅5m
mの帯状又は10mm間隔で幅10mmの帯状に塗布
し、60℃で30分間乾燥して厚さ60μmの帯状粘着
剤層2を形成した。粘着剤層1を厚さ50μmのポリウ
レタンフィルム上に転写し、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムを剥がし、粘着剤層2を粘着剤層1上に転写
積層して、表4及び5に示した面積比の貼付剤を得た。 実施例15及び17〜20 得られた粘着剤組成物1及び2をそれぞれ幅10mm、
5mmの帯状にシリコン処理されたポリエチレンテレフ
タレートフィルム(厚み40μm)の一面に塗布し、6
0℃で30分間乾燥してそれぞれ幅10mm、5mmで
厚さ60μmの帯状粘着剤層1及び粘着剤層2を形成
し、次に厚さ50μmのポリウレタンフィルム上に転写
して表4及び5に示した面積比の貼付剤を得た。
【0060】比較例10 表5に示した所定量の粘着剤、薬物B及び薬物Cをデゾ
ルバーに供給し、均一に混合して混合物を得た。得られ
た混合物をシリコン処理されたポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(厚み40μm)、一面上に塗布し、60
℃で30分間乾燥して厚さ60μmの粘着剤層を形成
し、次に厚さ50μmのポリウレタンフィルム上に転写
して貼付剤を得た。
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】 得られた貼付剤について、眠気防止試験を行い、その結
果を表6に示した。
【0063】
【表6】
【0064】
【発明の効果】本発明の外用剤は、カルボキシメチルセ
ルロ−スナトリウム、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエ
チルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロ−ス、ポリビニルアルコ−
ル、ポリビニルピロリドン及びカルボキシビニルポリマ
−よりなる群から選ばれた一種以上の被膜形成化合物と
水とアルコールからなり、該アルコールがエタノールも
しくはイソプロパーノル又はエタノールとイソプロパノ
ールとの混合溶媒であり、水/溶媒溶剤が重量比で0.
7〜4である溶剤混液とl−メント−ル、dl−カンフ
ル及びテレビン油からなる薬物Aとからなるので、塗布
後のべたつきがなく、使用感に優れて持続性が高い。本
発明2の貼付剤は、支持体の片面に粘着剤とl−メント
−ル、dl−カンフル、ペパ−ミント油、スペアミント
油及びハッカ油よりなる群から選ばれた一種以上の薬物
Bとからなる粘着剤組成物1が塗布されていて、該粘着
剤組成物1に対して粘着剤とトウガラシ、カンタリス、
ショウキョウ、テレビン油、ノニル酸ワニリルアミド及
びカプサイシンよりなる群から選ばれた一種以上の薬物
Cとからなる粘着剤組成物2が1〜80%の面積比で塗
布されているので、使用感に優れて持続性が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/045 A61K 31/045 31/125 31/125 31/165 31/165 A61P 25/28 A61P 25/28 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 35/78 A61K 9/70 A61K 31/045 A61K 31/125 A61K 31/165

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシメチルセルロ−スナトリウ
    ム、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、
    ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメ
    チルセルロ−ス、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピ
    ロリドン及びカルボキシビニルポリマ−よりなる群から
    選ばれた一種以上の被膜形成化合物100重量部、水と
    アルコールからなり、該アルコールがエタノールもしく
    はイソプロパーノル又はエタノールとイソプロパーノル
    との混合溶媒であり、水/溶媒溶剤が重量比で0.7〜
    4である溶剤混液300〜10000重量部並びにl−
    メント−ル、dl−カンフル及びテレビン油からなる薬
    物A70〜220重量部からなることを特徴とする眠気
    防止用外用剤。
  2. 【請求項2】 支持体の片面に粘着剤100重量部並び
    にl−メント−ル、dl−カンフル、ペパ−ミント油、
    スペアミント油及びハッカ油よりなる群から選ばれた一
    種以上の薬物B1〜60重量部からなる粘着剤組成物1
    が塗布されていて、該粘着剤組成物1に対して粘着剤1
    00重量部並びにトウガラシ、カンタリス、ショウキョ
    ウ、テレビン油、ノニル酸ワニリルアミド及びカプサイ
    シンよりなる群から選ばれた一種以上の薬物C0.05
    〜10重量部からなる粘着剤組成物2が1〜80%の面
    積比で塗布されていることを特徴とする眠気防止用貼付
    剤。
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