JP2016165457A - 爪装飾用シール素材及び爪装飾用シール - Google Patents

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Abstract

【課題】有機溶剤等の使用により荒れた爪を保護することが可能な爪装飾用シール及びそれを備えた爪装飾用シール用素材を得る。【解決手段】剥離材10に粘着剤層15を介してフィルム20が粘着されて成り、粘着剤が付着したフィルム20を剥離材10から剥離可能に構成される爪装飾用シール素材において、前記粘着剤をアクリル系粘着剤とし、粘着剤層15の少なくとも剥離材10側に皮膚を保湿可能な保湿剤16であるグイセリン、コラーゲン等を含ませる。【選択図】図2

Description

本発明は、爪に貼付する爪装飾用シール及び当該爪装飾用シールを備えて構成される爪装飾用シール素材に関する。
ファッションとして、手や足の爪に装飾を施すネイルアートが女性の間で流行っている。
手や足の爪に装飾を施す簡便な方法として、爪装飾用シールと呼ばれる絵柄模様が施されたシールを、直接、爪に貼付することが行われる。
一般に、爪装飾用シールは、剥離材とフィルムとの間に、両者を剥離可能に粘着する粘着剤層を備えた爪装飾用シール素材の形態で販売される。ネイルサロン等での使用時には、剥離材を剥離した状態で粘着剤がフィルム裏面に残り、爪装飾用シールが、直接、爪へ貼付される。この構成の爪装飾用シールでは、爪に貼付されるフィルムが、本願に言う「爪表面装飾層」となる。
従来、爪装飾用シールでは、透明なフィルムに様々な手法により模様を施している(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
さらに、誰でも簡単かつ手軽にきれいに貼付することができ、特別な技術力がなくても楽しむことができる爪装飾用シールを得ることを目的として、フィルムを特殊な構成とすることも提案されている(特許文献4)。
以上より明らかなように、これまで爪装飾用シールの開発は、主に利便性、貼付後の耐久性等を目的として進められてきた。
特開2004−337601号公報 特開2009−11763号公報 特開2010−250138号公報 特開2012−223513号公報
爪装飾用シールを貼付しようとする女性の場合、これまで爪にマニキュアを施していた場合が殆どである。
マニキュアは、ニトロセルロースを皮膜形成剤としてアセトン、トルエン等の有機溶剤に溶かし、この溶液を手や足の爪に塗布して皮膜を形成するものが主流である。塗布されたマニキュアを除去する場合、ニトロセルロースを溶解しうるアセトン、トルエン等の有機溶剤の混合溶液を主成分としたリムーバー(除光液)をコットン(木綿)に吸着させ、このコットンにより爪上のマニキュアを拭き取っている。リムーバーは、マニキュア皮膜と同時に爪の水分や脂肪分も取り除いてしまう。結果、爪の表面はざらざらとして光沢のない状態になり、長期間使用していた場合などにおいては、爪が脆くなり、爪の健康上好ましくない不具合が生じる場合も発生する。
しかしながら、以上、説明したように、爪装飾用シールにおいて、例えばマニキュアを除去した状態での爪の保護を目的とした技術を見出すことはできない。
本発明の目的は、有機溶剤等の使用により荒れた爪を保護することが可能な爪装飾用シール及びそれを備えた爪装飾用シール用素材を得ることにある。
上記目的を達成するための、剥離材に粘着剤層を介して爪表面装飾層を備えて成り、粘着剤が付着した前記爪表面装飾層を前記剥離材から剥離可能に構成される爪装飾用シール素材の特徴構成は、前記粘着剤がアクリル系粘着剤であり、前記粘着剤層の前記剥離材側に皮膚を保湿可能な保湿剤を備えることにある。
この爪装飾用シール素材を使用する場合も、剥離材を粘着剤層から剥離して使用する。粘着剤としてアクリル系粘着剤を使用することにより、粘着剤として溶剤系及び水系の通用の粘着剤を本願の目的に適合して使用することができる。即ち、本願においては粘着剤層の少なくとも剥離材側に保湿剤を備えさせることを特徴とするが、保湿剤となじみのよい粘着剤を適切に選択できる。ここで、溶剤系の粘着剤を使用する場合は、シール裏面が水分により膨潤する等の問題を避けることができながら、粘着剤層に保湿剤を備えることで爪の荒れを防止することが可能となる。
一方、水系の粘着剤の場合は、膨潤の発生しない濃度に水分を調整することで、膨潤を防止し、さらに爪の荒れを防止することができる。さらに、水系の粘着剤を使用する場合は防カビ剤を添加しておくことで、カビの発生も抑制できる。
以上説明してきたように、本願に係る爪装飾用シールの粘着剤層の少なくとも剥離材側に保湿剤を備えることで、爪への貼付により、爪を装飾するという本来の目的に加えて、爪をその荒れ等から保護することが可能となる。
爪表面装着層としては、粘着剤層を介して剥離材に粘着されるフィルムとすることも可能であるし、後述するように粘着剤層の表面に印刷等の手法により形成する樹脂層とすることも可能である。
前記フィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリウレタンフィルム、EVAフィルム、PVCフィルムが好ましい。その強度、着色性及び耐久性からポリエチレンフィルムが好ましく、保湿剤との関係で相互作用も起こす等の問題はない。
前記剥離材としては、紙、プラスチックフィルムを採用することも可能である。プラスチックとしては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等が採用できる。これらの材料は入手容易であり、安価である。
前記保湿剤としては、グリセリン、ゆずオイル、ツバキオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、コラーゲン、コラーゲン由来のペプチド、ヒヤルロン酸、尿素、キシリトール、ジプロピルグリコール、ヒルドイドの一種以上を採用することができる。クリセリンは安価に入手容易であり、採用しやすい。コラーゲンは爪の保護に優れる。
無論、これら材料の混合物とすることもできる。
また、これまで説明してきた爪装飾用シール素材から、剥離材を剥離することで、前記爪表面装飾層と、前記保湿剤を含有したアクリル系粘着剤を有して構成され、爪を装飾するという本来の目的に加えて、爪をその荒れ等から保護することが可能な爪装飾用シールを得ることができる。
爪装飾用シール素材を示す図 保湿剤の含有形態を示す説明図 爪装飾用シール素材の別形態を示す図
以下、図面に基づいて本発明に係る「爪装飾用シール素材1」及び「爪装飾用シール11」について説明する。以下最初に説明する例は、粘着剤層15に対してフィルム20を独立に備え、フィルム20が本願にいう「爪表面装飾層」となる例である。
図において同一構成部材には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。また、粘着剤層等の各層は連続的に表されているが、不連続である場合もある。
本明細書において、「爪装飾用シール素材1」は、フィルム20、剥離材10及びフィルム20と剥離材10との間に形成される粘着剤層15を含んで成りなり、この形態でネイルサロン等に販売される。「爪装飾用シール11」は、当該「爪装飾用シール素材1」から剥離材10を除いた形態であり、爪(図示省略)に貼付される前及び爪に貼付された形態を含む。また、「爪」には、ヒト又はその他の動物の足及び手の爪、およびの人工爪が含まれる。
本発明は、粘着剤層15に、本願にいうところの「保湿剤16」を含有することを特徴とするが、以下の説明では、第一実施形態として粘着剤層15に保湿剤16がほぼ均等に含有された実施形態を紹介し、第二実施形態として粘着剤層15の裏側(剥離材10側)に保湿剤16が高密度で含有される実施形態を説明する。これらの実施形態では、粘着剤層15として、油脂系の溶剤が使用されたアクリル系粘着剤(ソルベント型粘着剤)を使用する。さらに、第三実施形態として、粘着剤層15に水系の溶剤を使用するアクリル系粘着剤(エマルジョン型粘着剤)を使用する場合の形態について説明する。
第一実施形態から第三実施形態にわたって、「爪装飾用シール素材1」、ひいては「爪装飾用シール11」の構造は、基本的に同一であるため、以下の説明では、まず図1(a)から図1(c)を使用して、その構造に関して説明する。
図1(a)(b)は、「爪装飾用シール素材1」の形態を示した平面図であり、図1(c)は、図1(b)におけるA―A断面を示している。
図1(a)は、例えばネイルサロンに販売される形態を示しており、使用用途(具体的には貼付対象の爪の大きさ(親指・・・・小指等))に合わせて異なった形状の爪装飾用シール11を剥離可能に備えた状態を示している。
図1(b)は、個々の爪装飾用シール素材1を示した平面図であり、図1(c)は、そのA―A断面図である。
爪装飾用シール素材1は、平面視四角形の剥離材10上(図1(a)において紙面の表側、(c)において紙面の左側)に、人の指の形状を有し、絵柄(図示省略)がプリントされたフィルム20が粘着剤層15を介して剥離可能に粘着されて構成されている。
具体的には、爪装飾用シール素材1は、平坦面を有する剥離材10と平坦面を有するフィルム20の間に粘着剤層15を有し、粘着剤層15は剥離材10とフィルム20を剥離可能に粘着する粘着剤からなる。
フィルム20は、基材(図示省略)と、基材にプリントされた絵柄(図示省略)からなる。
本例の場合、フィルム20はポリエチレンフィルムを採用し、その厚さは通常10〜100μmが好ましく、更に好ましくは20〜60μmである。厚さが10μmより薄いと爪に貼付したとき爪自体の凹凸が現れるためカバーとしての効果が低くなり、100μmより厚いと硬くて貼付しづらくなる。
フィルム20の伸び率は通常100〜200%が好ましく、更に好ましくは100〜150%である。伸び率が100%より小さいと硬くて爪に貼付するときシワになり易く、使用時に爪から剥がれ易い。伸び率が200%より高いと柔らかすぎて耐久性が弱くなる。
本例の場合、剥離材10はポリエステルフィルム(プラスチックフィルムの一例)を採用し、その厚さは通常10〜150μmが好ましく、更に好ましくは50〜100μmである。
さらに、図1(a)に示すように、爪貼付時に爪形状に合わせて型出しされるフィルム20に対して、平面視でそのフィルム20に対応する剥離材10の部位に分離切断線14を形成してある。即ち、フィルム20に掛かる(フィルムの裏面側に)ように分離切断線14を形成してある。このように分離切断線14を設けることにより、分離切断線14で分離される剥離材10の一方(例えば図1(a)に示す10a)を、先にフィルム20から分離させ、爪へ、この剥離材10aが剥離されたフィルム20を貼付できる。その後、剥離材の残部例えば10bを分離してフィルム20の残部を爪に貼付できる。この分離切断線14は、貼付状態において爪の基端側となる剥離材10の平行端辺側に寄せて設けられている。本願にあっては、好ましい実施の形態として分離切断線14を備える例を示すが、本願の趣旨は粘着剤層の剥離材側(爪に装着される側)の保湿剤を備えることにあるため、この分離切断線14は本願において必ずしも必須となるわけではない。
剥離材10は半透明であるのが好ましい。半透明であると、使用者が爪装飾用シール素材1の裏側(図1(a)において紙面裏側)に指の爪をあて表側から見ると剥離材10を通して爪を見ることができるので、剥離材10にフィルム20が粘着されている状態で使用者の爪に適するサイズのフィルム20を選ぶことができる。逆に、不透明であると裏側に爪をあてても表側から剥離材10を通して見ることができない。
粘着剤層15はアクリル系粘着剤を採用する。
アクリル系粘着剤は、爪装飾用シール素材1の状態で、フィルム20と剥離材10を剥離可能に貼り付け、使用時、フィルム20を剥離材10から剥がしたとフィルム20に粘着した状態で剥離材10から剥離可能であり、かつ爪に剥離可能に貼付できる。粘着剤層15は、フィルム20を爪に安定に保持する必要があり、特に医療用粘着剤により形成された粘着剤が好ましいが、それに限定されるものではない。
本発明に係る爪装飾用シール素材1(あるいは爪装飾用シール11)に備えられる粘着剤層15には、本願にいうところの保湿剤16が混合される。粘着剤層15内、あるいは少なくとも、その裏面側(剥離材10側)に保湿剤16を備えておくことにより、爪装飾用シール11を爪に貼付した状態で、爪を保湿して保護することができる。
以下、第一実施形態〜第三実施形態までの三の実施形態を紹介するが、各実施形態で共通の事項について、まず、詳細を説明する。
フィルム20及び剥離材10として、共通のものを採用した。
フィルム20
フィルム材料 ポリエチレンフィルム(フィルムの一例)
密度 0.90〜0.97g/cm
融点 100〜140°C
溶解度 水に不溶
厚み 40μm
形態 表面にエンボス加工を施した自然色フィルム
表面加工
表面側(図1(c)における左側):ゴムロールによる梨地処理を施するともに、裏面側(図1(c)における右側):金属ローブによる梨地処理を施した。
さらに、両ロールでの処理の後、フィルムの表側面及び裏面側面をコロナ放電処理により荒らした。

剥離材
フィルム材料 ポリエステルフィルム
厚み 50 〜100μm
形態 表面にエンボス加工を施した自然色フィルム
1. 第一実施形態
この実施形態の爪装飾用シール素材1の断面構造を図2(a)に示した。
剥離材10及びフィルム20は、先に説明したものである。
粘着剤層15は、以下の手法で保湿剤16との混合物を得て、爪装飾用シール素材1を得た。図2においては、爪装飾用シールの図番11をフィルム20と粘着剤層15とを含んで記載した。この理由は、爪装飾用シール素材1から分離された爪装飾用シール11には、主にフィルム20側に粘着剤層15が残ることとなるためである。

ア.粘着剤混合物の製造
粘着剤としては、アクリル酸アルキルエステル系共重合体と、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、酢酸ビニルの混合物を使用した。
保湿剤16としては、グリセリン(分子量 92.09)若しくはコラーゲン(数平均分子量 500)の一方又は両方を使用するものとし、
上記粘着剤と保湿剤16とを、保湿剤/(粘着剤+保湿剤)で、グリセリンの場合は3質量%、コラーゲンの場合は0.2質量%の割合で混合した。
混合にあたっては、通用の撹拌混合機をした。
イ.爪装飾用シール素材の製造
ア.粘着剤混合物の製造で得られた粘着剤と保湿剤16との粘着剤混合物を、別途用意しておいた剥離材10の表面に塗布した。塗布は、粘着剤混合物の割合が75g/m程度となるように調整した。
上記の工程で得られた粘着剤層15が形成された剥離材10上に、フィルム20をラミネート処理することで、爪装飾用シール素材1がえられた。
フィルム20は爪型に合わせてラミネート処理を施した。さらに、剥離材10側に先に説明した分離切断線14を形成した。

このような製造工程を経ることで、粘着剤層15に保湿剤16が混合された、図2(a)に示すような構成の爪装飾用シール素材1を得ることができた。
第二実施形態
この実施形態の爪装飾用シール素材1の断面構造を図2(b)に示した。
剥離材10及びフィルム20は、先に説明したものである。
粘着剤層15は、図2(b)に示すように積層構成とできた。

この実施形態の爪装飾用シール素材1を得る場合には、以下の手順とした。
使用する粘着剤及び保湿剤16の種類及び量は、第一実施形態と同じとした。

製造手順を説明する。
1. 剥離材10の表面に、保湿剤16を塗布する。
2. 保湿剤16の塗布を完了した剥離材10の上に、粘着剤を塗布する。
両者の塗布時にある程度の混合が発生する。その後、乾燥処理を施して、粘着剤の溶剤を放散させる。
3. 上記乾燥処理の後、フィルム20を表面側にラミネートするとともに、
4. 剥離材10の所定箇所に切断分離線14を形成した。
このような製造工程を経ることで、粘着剤層15の少なくとも裏面側(剥離材10側)に保湿剤16を備えた、図2(b)に示すような構成の爪装飾用シール素材1を得ることができた。
3. 第三実施形態
この実施形態の爪装飾用シール素材1の断面構造は、基本的に、第一実施形態の図2(a)に示した構成と同じである。
剥離材10及びフィルム20は、先に説明したものである。
粘着剤層15は、以下の手法で保湿剤との混合物を得て、爪装飾用シール素材1を得ることができる。ただし、第一実施形態、第二実施形態では、油脂系の粘着剤を採用したのに対して、第三実施形態では水系の粘着剤を使用する。第一実施形態に対応して説明する。

ア.粘着剤混合物の製造
粘着剤として、アクリル酸エステル系エマルジョン型粘着剤を使用した。このアクリル系粘着剤は水を溶剤として含み、防カビ剤を含む。
保湿剤16としては、これまでの実施形態と同様に、グリセリン(分子量 92.09)若しくはコラーゲン(数平均分子量 500)の一方又は両方を使用した。
さらに、水を含むアクリル系粘着剤の使用に際しては、防かび剤としてジルコニウム化合物を混合した。

上記粘着剤、保湿剤16を、保湿剤/(粘着剤+保湿剤)で、グリセリンの場合は3質量%、コラーゲンの場合は0.2質量%の割合で混合した。
混合にあたっては、通用の撹拌混合機をした。
イ.爪装飾用シール素材の製造
ア.粘着剤混合物の製造で得られた粘着剤、保湿剤16及び防カビ剤との粘着剤混合物を、別途用意しておいた剥離材の表面に塗布した。塗布は、粘着剤混合物の割合が75g/m程度となるように調整した。
上記の工程で得られた粘着剤層15が形成された剥離材10上に、フィルム20をラミネート処理することで、爪装飾用シール素材1がえられた。
フィルム20は爪型に合わせてラミネート処理を施した。さらに、剥離材10側に先に説明した後、分離切断線14を形成した。
このような製造工程を経ることで、粘着剤層に保湿剤を混合した、図2(a)に示すような構成の爪装飾用シール素材を得ることができた。
〔別実施形態〕
(1) 上記の実施形態では、保湿剤としてグリセリン、コラーゲンを使用する例を示したが、粘着剤に混合可能であり、爪に対して保湿効果を発揮できるものであれば、任意のものを使用することができる。例えば、ゆずオイル、ツバキオイル、ホホバオイル〈セラムオイルと呼ばれるオイルに含まれるホホバオイルを含む〉、アルガンオイル、コラーゲン由来のペプチド等も使用可能である。さらにヒヤルロン酸、尿素、キシリトール、ジプロピルグリコール、ヒルドイドも使用可能である。発明者らの検討によれば、ホホバオイル、アルガンオイル、水溶性のコラーゲン由来のペプチドを含むオイル等を使用する場合は、その混入量を保湿剤/(粘着剤+保湿剤)で1%程度とするのが、相溶性の点で好ましかった。
さらに、これらの保湿剤の粒度は予め所望の粒度に設定しておいてもよいし、微細化を望む場合は、ホモジェナイザーによる微細化処理をしてもよい。
(2)上記の実施形態では、爪装飾用シールとなるフィルムに関しては、フィルムが、ポリエチレンフィルムである例を示したが、ポリウレタンフィルム、EVAフィルム、PVCフィルムとしてもよい。
また上記の実施形態では、フィルムに設ける絵柄付け処理に関しては、当該フィルムの表面を梨地処理するとともに、コロナ放電処理を行っているため、インクジェット印刷、オフセット印刷等の通用の処理で、絵柄を簡単且つ容易に形成できる。さらに、装飾用シールの貼付後、さらに装飾用のジュエルを塗る場合も簡便にこれを行うことができる。
(3)上記の実施形態では、剥離材をポリエステルフィルムで構成する例を示したが、この剥離材としては、通用の紙、プラスチックフィルムを採用することも可能である。プラスチックの例として、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等が例示できる。
(4)上記の実施形態では、図1に示すように、爪装飾用素材の全体概略形状を方形としたが、図3に示すように分離切断線14から爪先端側或は基端側において、フィルム20、剥離材10の全てを除去しておく構成としてもよい。図3に示す例は、先端側を除去している例である。図3(a)(b)は、「爪装飾用シール素材1」の形態を示した平面図であり、図3(c)は、図3(b)におけるB―B断面を示している。このような構成を採用すると、爪シールの装着が容易となる。例えば、図3に示す例の場合、爪先端側の剥離材10bの除去を簡単に行え、装着初期に先端側のシールの装着を簡便に行える。
(5)これまで説明してきた実施の形態にあっては、剥離材に粘着剤層を介して粘着されたフィルムを爪表面装飾層とする例を示したが、このように、粘着剤層とは独立な物質層となるフィルムを採用することなく、粘着剤層自体の表面に所定の加工を施し(例えば、メジウム樹脂印刷層を粘着剤であるアクリル系粘着剤層の表面に印刷等により形成する)、粘着剤層と一体化した状態で、剥離材から粘着剤層を剥がし、爪表面装飾層が粘着剤層の表面に形成された爪装飾用シールを、爪に付けるものとしてもよい。従って、本願にあっては、これまで説明してきたフィルム或は粘着剤層の表面に形成される層を共に「爪表面装飾層」と呼ぶ。その厚さは、これまでも説明したように10〜100μm程度が好ましい。
本発明に係る爪装飾用シール素材によれば、剥離材10と爪表面装飾層(フィルム20は一例)の一面が粘着剤層15によって剥離可能に粘着され、当該粘着剤層15に保湿剤16を含有することにより、爪貼付用シール11を貼付した爪に対して保湿効果を生じることができる。即ち、例えば除光処理後の爪の保護・養生用のシールを得ることができた。
1 爪装飾用シール素材
10 剥離材
11 爪装飾用シール
14 分離用切断線
15 粘着剤層
16 保湿剤
20 フィルム(爪表面装飾層)

Claims (5)

  1. 剥離材に粘着剤層を介して爪表面装飾層を備えて成り、粘着剤が付着した前記爪表面装飾層を前記剥離材から剥離可能に構成される爪装飾用シール素材であって、
    前記粘着剤がアクリル系粘着剤であり、前記粘着剤層の少なくとも剥離材側に皮膚を保湿可能な保湿剤を備える爪装飾用シール素材。
  2. 前記爪表面装着層が前記粘着剤層を介して前記剥離材に粘着されるフィルム、若しくは前記粘着剤層の表面に形成された樹脂層であり、
    前記アクリル系粘着剤が有機溶剤を溶剤とする粘着剤である請求項1記載の爪装飾用シール素材。
  3. 前記フィルムがポリエチレンフィルム、ポリウレタンフィルム、EVAフィルム、PVCフィルムの何れかである請求項2記載の爪装飾用シール素材。
  4. 前記保湿剤が、グリセリン、ゆずオイル、ツバキオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、コラーゲン、コラーゲン由来のペプチド、ヒヤルロン酸、尿素、キシリトール、ジプロピルグリコール、ヒルドイドの一種以上を含む請求項1〜3の何れか一項に記載の爪装飾用シール素材。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の爪装飾用シール素材から分離され、前記爪表面装飾層と、前記保湿剤を含有したアクリル系粘着剤を有する爪装飾用シール。

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