JP2020081751A - マニキュアシートの製作用プレートおよびマニキュア方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者の爪にぴったり合わせることができるマニキュアシートの製作用プレートを提供する。【解決手段】鋏で切ることが可能な合成樹脂製の短冊状のプレート本体10と、当該プレート本体10の裏面の長さ方向の中間部分に一体に設けられる凸状の支持部11とから成るプレート1にコート液やマニキュア液を塗布することによって、マニキュアシートが製作される。プレート本体10の両端縁の各々から当該プレート本体10の中心線を越えない所定位置までの範囲のうちの支持部11が設けられていない部分は、利用者の爪がその先端部を内側に向けて当該プレート本体10の表面に配置されたときの当該爪に適合する輪郭形状になるように切断され、その切断後の輪郭線で囲まれた範囲がマニキュア液が塗布される対象にされる。【選択図】図2

Description

本発明は、マニキュア液(一般に「ネイルポリッシュ」または略して「ポリッシュ」と呼ばれる爪化粧用の液剤である。)を用いてマニキュア用のシート材を製作する作業に用いられる道具およびマニキュア方法に関する。
近年、爪専用の化粧用具として、特殊な成分のマニキュア液や顔料等による装飾層の裏面に粘着層が設けられた構成のシール部材(一般に「ネイルシール」と呼ばれている。)が開発されている(たとえば特許文献1,2を参照。)。
一方、ビニール袋などのフィルムシートの表面に市販の下地用のコート液(ベースコート)やマニキュア液を塗り、これらの乾燥により形成された薄膜を剥がして爪に装着するというマニキュア方法も考案されている(たとえば非特許文献1を参照。)。
上記の方法により形成される薄膜そのものには粘着力はないが、爪にベースコートを塗布し、これが乾かないうちに薄膜を載せて軽く押圧することによって、ベースコートの持つ粘着力や伸縮性によって薄膜を爪に密着させることができる。以下、この薄膜を「マニキュアシート」と呼ぶ。
特許第5345938号公報 特許第4324241号公報
「どんなアートも失敗しない!ペタッと貼るだけ「マニキュアをシールにする方法」」,ウェブマガジンLOCARI(株式会社Wondershake 発行),2017年2月,https://locari.jp/posts/75057
商品化されたネイルシールはサイズや形状が画一化されており、どの人の爪にもぴったりと合わせることは不可能であるため、爪からはみ出した部分を切り取ってその切断面を整える作業が必要になる。
非特許文献1に記載されたような手作りのマニキュアシートを使用する場合も、爪にぴったり合うシートを製作することは難しいため、爪より十分に大きな範囲にベースコートやマニキュア液を塗布してマニキュアシートを製作し、これを爪に装着してから余分な箇所を切り取るようにしている。しかし、この方法は手間がかかる上に、切断後の端面が爪の端縁より高くなるなど不自然な仕上がりになることがある。また、マニキュア液を塗布する作業において、利用者が意図する範囲より外側にマニキュア液が流れてしまったり、塗布中のフィルムシートによれやたわみが生じて作業がしづらくなるなどの問題がある。また、乾燥したマニキュアシートを剥がすときにシートが破れることも多々ある。加えて、実際の爪との対応関係を確認できないまま装飾用の絵や模様を描くことの難しさもあり、かなり器用な人でなければ質の良いマニキュアシートを製作することは困難である。
本発明は上記の問題に着目してなされたもので、利用者の爪にぴったり合わせることができるマニキュアシートを容易に製作できるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するものとして、本発明は、鋏で切ることが可能な合成樹脂製の短冊状のプレート本体と、当該プレート本体の裏面の長さ方向の中間部分に一体に設けられる凸状の支持部とから成るマニキュアシートの製作用プレートを提供する。このプレートでは、プレート本体の両端縁の各々から当該プレートの中心線を越えない所定位置までの範囲のうちの支持部が設けられていない箇所が、利用者の爪がその先端部を内側に向けて該当箇所の表面に配置されたときの当該爪の両側縁および底縁に適合する輪郭形状になるように切断され、その切断による輪郭線で囲まれる範囲がマニキュア液が塗布される対象となる。
ここで、切断後のプレートを用いてマニキュアシートを製作する方法の一例を説明する。まず、プレート本体の前記の切断による輪郭線が端縁に含まれる所定範囲にコート液を塗布することによりコート層を形成する。つぎに、コート層が形成されたプレートの表面に当該コート層に連なるようにマニキュア液を塗布することにより装飾層を形成する。なお、装飾層を形成する処理では、マニキュア液の塗布とその塗布により形成されたマニキュア層を乾燥させる処理とを複数サイクル繰り返すことができる。
コート層を形成するためのコート液としては、マニキュアの下塗り用に用いられている「ベースコート」のような、伸縮性を有する被膜を形成可能な液剤を使用するのが望ましい。ただし、コート液もマニキュア液も一般に流通しているもので良く、特殊な液剤を使用する必要はない。
上記の作業によって、プレート本体の表面にコート層とマニキュアによる装飾層とが重ね合わせられた薄膜、すなわちマニキュアシートとなる薄膜が形成される。その後、適当な時期に、上記のプレートの薄膜が形成されている範囲の端面およびその上に連なる各層の端面に除光液を付着させることによって、薄膜の端縁部とプレート本体との接合度合いを緩める。この後の適当な時期に、薄膜の装飾層が乾いてマニキュアシートが完成していることを条件として、マニキュアシートの利用者の爪の底縁に適合する端縁に対向する側の端縁部を粘着テープ等を用いて引き上げることによって、マニキュアシート全体をプレート本体から剥がし取ることができる。
その後は、従来の方法と同様に、利用者の爪にコート液を塗布してその上にマニキュアシートを装着するが、マニキュアシートの利用者の爪に載る部分の大きさおよび輪郭形状が利用者の爪に適合し、爪の両側縁や底縁からマニキュアシートがはみ出すことがないので、爪の先端から突出している部分(最初に引き上げられた先端部分を含む。)をちぎる程度の作業で、マニキュアシートを爪に完全にフィットさせることができる。
上記構成のプレートによれば、長さ中央部分に設けられた支持部を下向きにして水平方向に沿う面の上に配置することによって、プレート本体の表面の位置を支持面から十分に高くしてコート液やマニキュア液の塗布作業を行うことができる。支持部の厚みを一定にすることでプレート本体は安定して支持され、プレート本体の端面から溢れたマニキュア液がプレート本体の表面に後戻りするおそれもないので、十分な量のマニキュア液をまんべんなく塗布して塗りむらを抑えることができる。また除光液を端面に付着させる作業においても、除光液を含ませた綿棒やブラシ等から溢れた除光液をプレート本体の下の隙間に逃がすことができ、表面の装飾層が除光液によって損なわれるのを防ぐことができる。なお、この除光液を付着する作業は、装飾層が乾いた後および乾く前のいずれの時期にでも実施することができる。
プレート本体の支持部が形成されていない部分は鋏で切断することができるので、この部分を殆どの人の爪より大きくしておけば、どの利用者でも、当該部分を自身の爪の形状や大きさに適合するように切断することによって、自身の爪にぴったり合うマニキュアシートを製作することができる。また、支持部の少なくとも両端部分の幅をプレート本体より狭くすることによって切断対象部分を十分に確保することができると共に、支持部をプレート本体を安定して支持できる長さにすることができる。
上記構成のプレートによれば、両端縁のそれぞれから所定位置までの範囲を利用者の爪の両側縁および底縁に適合する輪郭形状になるように切断することによって、2枚のマニキュアシートを製作することができる。このことをふまえ、本発明の一実施形態にかかるプレートでは、切断線の形どりが容易になるように、プレート本体または支持部に、利用者の指または爪の先端縁に対応させる位置であることを表すマークが設けられる(各マニキュアシートの製作範囲に1つずつマークを設けることができる。)。
本発明の他の実施形態にかかるプレートでは、プレート本体の表面が梨地面に形成される。この構成によれば、コート液を塗布したときにその塗布により光沢が増した範囲が明確になり、マニキュア液が塗布された後もコート液の露出範囲を容易に判別してシートの引き上げ作業を行うことができる。さらに、プレート本体から剥がしたマニキュアシートを梨地面が写し取られた裏面を表向きにして爪に装着することによって、光沢が抑えられた落ち着きのある装飾を爪に施すことができる。
マニキュアシートの製作に使用できる材料はコート液やマニキュア液に限らず、マニキュア層の上に油性マジックや絵の具の溶液を用いて絵や模様を描くこともできる。またマニキュアシートの裏面を表向きにして爪に装着する場合には、コート液を塗布する前に、マニキュア液または絵の具の溶液を用いて絵や模様を描くこともできる。その場合に、プレート本体を透明または半透明とし、支持部を介して水平方向に沿う面の上に配置されたプレート本体と当該支持面との間に下絵が描かれたシート片を挿入すれば、その下絵に合わせて装飾性の高い絵や模様を容易に描くことができる。
凸状の支持部が裏面に設けられていないプレートであっても、別体の支持部を介して長さ方向の中間部分を支えることによって、上記に例示したマニキュア方法を実施することができる。また、鋏で切断することができる柔軟度を確保できるのであれば、端面に除光液を付着する際に表面への除光液への浸み出しを防ぐことができる程度の厚みをプレートにもたせることによって、支持部を不要にすることができる。そのようなプレートの形態は短冊状に限るものではない。
本発明によれば、自分の爪にぴったりと合わせることができるマニキュアシートを容易に製作することができる。また、十分な量のマニキュア液を塗りむらが生じないように塗布することができ、マニキュアシートを剥がす際のシートの破れを防止することができる構成のプレートを、繰り返し使用することができるので、爪のおしゃれを存分に楽しむことができる。
本発明が適用された各指用のマニキュアシートの製作用プレート(マニキュア用プレート)の構成例を示す上面図である。 マニキュア用プレートの裏面側の構成を示す斜視図である。 マニキュア用プレートの長さ方向に沿う端面を正面から見た形状を示す正面図である。 マニキュア用プレートを爪に適合する形態に加工するための作業の手順を示す説明図である。 加工後のマニキュア用プレートにマニキュアシートを形成する作業の手順を示す説明図である。 マニキュアプレートの上に形成されたマニキュアシートの例を示す上面図である。 プレート本体からマニキュアシートを剥がす作業の手順を示す説明図である。 爪にマニキュアシートを装着する作業の手順を示す説明図である。 アート用の絵や模様を描画する方法の一例を示す説明図である。
図1は、本発明の一実施例にかかる手指の爪用のマニキュアシートの製作用プレート(以下、「マニキュア用プレート」または単に「プレート」という。)の外観を示すものである。この実施例では、5本の指のそれぞれに対応する5種類のマニキュア用プレート1A,1B,1C,1D,1Eをセットにしているが、図1および図6以外の図面では、各プレートを共通の符号1で表すことにする。また以下の説明でも、特に個別に言及する必要がない場合には、同様に符号1を引用する。
この実施例のマニキュア用プレート1は透明な合成樹脂(たとえばポリプロピレン)による成形品であって、短冊状のプレート本体10と当該プレート本体10の裏面の長さ中央部分に一体に設けられた凸状の支持部11とから成る。図示は省略しているが、プレート本体10の表面はシボ加工による梨地面となっている。
各プレート1の支持部11には、識別用の番号Nを含む文字列および後述する位置合わせ用のマーク(星印S1,S2)を表す凹部が形成されている。これらの文字やマークはプレート本体10の表側から十分に透視できるもので、文字の向きも表側から読み取ることを想定した向きになっている。なお、文字列のうちの番号Nを除く部分は、マニキュア用プレート1の商品名(HARU MANI)を表している。
図1において、番号「1」が付されたプレート1Aは親指用であり、番号「2」が付されたプレート1Bは人差し指用であり、番号「3」が付されたプレート1Cは中指用であり、番号「4」が付されたプレート1Dは薬指用であり、番号「5」が付されたプレート1Eは小指用である。いずれのプレート1でも、番号Nを含む文字列に正対したときに文字列の右側になる範囲が右手の対応する指の爪のマニキュアシートを製作するための領域となり、正対した文字列の左側になる範囲が左手の対応する指の爪のマニキュアシートを製作するための領域となる。したがって、図1に示すように、各プレート1A〜1Eを同一の面内に下から上に向かう方向に沿って番号順に並べることによって、各マニキュアシートの両側の製作用の領域(以下「製作領域」という。)を左右の手指の並びに合わせることができる。
人差し指用、中指用、薬指用の各プレート1B,1C,1Dは、付与されている番号Nが異なるだけで、サイズおよび形状は同一である。他の2枚のプレート1A,1Eも、番号Nおよび幅長さが異なるだけであって、基本的な構成は同じである。具体的にこの実施例では、全てのプレート1のプレート本体10の長さを85mmに統一し、プレート本体10および支持部11の厚みをそれぞれ約1mmとしている。また親指用のプレート1Aの幅を約18mmとし、小指用のプレート1Eの幅を約12mmとし、他の3枚のプレート1B,1C,1Dの幅を約15mmとしている。また、各プレート1の両端縁と支持部11との間の距離は20mm前後に設定されている。
図2は、上記マニキュア用プレート1の裏面側の構成を表した斜視図(親指用のプレート1Aで例示する。)であり、図3は当該プレート1の前方側の端面(厚み部分)の形状を表したものである。この実施例のマニキュア用プレート1の支持部11は、中央部に向かうにつれて幅が広くなるように長さ方向に沿う端縁を弧状に湾曲させた略六角形状の主面12の各辺にプレート本体10に近づくにつれて外側に広がるように傾斜させた端面13を連ねた構成のものである。主面12の中央部(最も幅が広い部分)に先に述べた識別用の数字Nが記され、主面の両端部にそれぞれ大小一対の星印S1,S2が記されている。
各星印S1,S2は、利用者の爪にぴったりと合うマニキュアシートを製作するために用いられる重要な目印となる。外側の大きい方の星印S1は直径約3mmの円に内接する大きさのものであり、内側の小さい方の星印S2は直径約1.5mmの円に内接する大きさのものである。
上記のマニキュア用プレート1は、プレート本体10の左右の製作領域が利用者の爪に適合する大きさおよび輪郭形状になるように切断されて使用される。以下、プレート本体10の一方の製作領域を例とする図4を参照して、製作領域を爪に適合させるために実施する一連の作業について説明する。
まず、対象となる指の爪を含む範囲に柔軟性を有する粘着テープ4(容易に取り外すことができる粘着力のもの)を装着し、このテープ4の表面の爪の両側縁および底縁にあたるラインに油性ペン6をあて、これらの輪郭形状をテープ4に写し取る作業が行われる(図4(a))。この作業に前後して、爪のスマイルライン(先端の白い部分とピンク部分との境界線。黄線と呼ばれることもある。)の中央部に対応する箇所に位置合わせ用の印(図示例では黒丸印P)を記す作業も行われるが、あらかじめテープ4に印を記しておき、この印がスマイルラインの中央部に合うようにテープ4を指に装着するようにしてもよい。
つぎに、輪郭形状の写し取りが完了したテープ4を指から外し、写し取られた輪郭線に沿って鋏7で当該テープ4を切り抜き、輪郭線より上の部分も輪郭線の先端縁にほぼまっすぐ連なるように切り抜く(図4(b))。この作業によって、利用者の爪に適合する形状のテープ4M(以下、これを「爪形テープ4M」という。)が出来上がる(図4(c))。
この後、対象の爪に対応するプレート1のプレート本体10に対し、爪形テープ4Mの爪の底縁の輪郭線を表す端縁部をプレート本体10の端縁側に向け、黒丸印Pをプレート本体10の裏側の星印S1に位置合わせして、当該爪形テープ4Mをプレート本体10に貼り付ける。そして、この爪形テープ4Mの端縁に油性ペン6をあてて当該テープ4Mの輪郭線をプレート本体10に写し取る(図4(d))。写し取りが完了したら、爪形テープ4Mを外し、写し取られた輪郭線に沿って鋏7でプレート本体10を切断する(図4(e))。この切断作業の完了によって、プレート本体10の製作領域は、対応する指の爪に適合する大きさおよび輪郭形状を有する状態になる(図4(f))。
5枚のマニキュア用プレート1A〜1Eの左右の製作領域に対し、それぞれその領域に対応する爪を対象として上記図4に示した作業を実施することによって、すべてのプレート1のすべての製作領域を、利用者の対応する指の爪に適合する大きさおよび輪郭形状にすることができる。
上記の作業に用いられる鋏7は、一般的な文具鋏である。この実施例のプレート本体10の支持部11が装着されていない箇所は、この鋏7で切断できる柔軟性を有しているので、プレート本体10の輪郭線が記された箇所だけでなく、それらの輪郭線に連なるようにプレート本体10の端縁部(支持部11の外側の余白部分)を切断することによって、プレート本体10を小判型にすることができる(図6を参照。)。ただし、プレート本体10の切断に用いる道具は鋏に限らず、カッターナイフ等を使用してもよい。
なお、図4の例では、図示の便宜上、爪形テープ4Mの黒丸印Pを星印S1の中央部に位置合わせしたが、実際の使用では、黒丸印Pの位置は星印S1の外側の頂点(星印S2の側とは反対側の頂点)の付近に合わせるのが望ましい。この実施例では、スマイルラインからの爪の突出長さは長くても3mm前後であるという想定のもと、星印S1を直径3mmの円に内接する大きさにしているので、この位置合わせによって、殆どの人の爪の先端縁を星印S1の範囲内に対応させることができる。
ただし、上記の位置合わせはあくまでも一例であって、たとえば、爪形テープ4Mにおける黒丸印Pを支持部11の端縁(星印S1より外側)に合わせてもよい。または、黒丸印Pをスマイルラインではなく爪の先端縁に合わせると共に、プレート本体10に対する黒丸印Pの位置を星印S1の最も内側の頂点(星印S2の側の頂点)に合わせてもよい。
星印S1に頼らずにプレート本体1の製作領域を爪に適合する形態にすることもできる。たとえば、先端縁を含む爪の端縁全体の輪郭線を反映した爪形テープ(爪と同形状のもの)を作成し、これをプレート本体10の製作領域に貼り付けて輪郭線を写し取り、爪の先端縁に対応する箇所以外の輪郭線に沿ってプレート本体10を切断することによって、製作領域を爪に適合させることができる。その場合には、切断されずに残った先端縁の輪郭線を星印S1に代わる目印とすることができる。
つぎに図5を参照して、図4の作業で加工された製作領域によりマニキュアシートを製作する作業の手順を説明する。この作業は、プレート1を図3に示した水平方向に沿う面8(具体的にはテーブルや机などの天板の面でよい。)の上に配置した状態で行われる。
まず、プレート本体10の加工後の製作領域の表面にベースコートが塗布される(図5(a))。この塗布はプレート本体10の端縁から内側の小さな星印S2が含まれる範囲(爪に適合する箇所およびこれに連続する所定範囲)に対して行われる。
なお、図5では、ベースコートの塗布によって形成されたコート層2を網点パターンで表しているが、実際のベースコートは透明であり、プレート本体10の梨地状の表面に塗られることによってその塗布範囲が光沢を有し、見分けやすくなる。乾燥後のコート層2も容易に見分けることができる。
ベースコートが乾いたら、そのベースコートによるコート層2の上にマニキュア液が塗布される(図5(b))。この塗布をもって作業を終了し、塗布されたマニキュア液によるマニキュア層30が乾燥したことによってマニキュアシートの完成としても良いが、さらにマニキュア液の塗布作業を繰り返し行うこともできる。
図5の例では、マニキュア層30の乾燥を待って、その幅中央部に別のマニキュア液を重ね塗りすることによって、2種類のマニキュア層30,31による装飾層3を形成している(図5(c))。この装飾層3およびコート層2を含む薄膜がマニキュアシートとして使用される。
この実施例では、プレート本体10を水平方向に沿う姿勢で安定させてその表面にベースコートやマニキュア液を塗布するので、これらを表面張力によってプレート本体10の表面にとどめることができる。よって、これらの液をたっぷり含ませた刷毛を用いて一気に塗布することによって塗りムラを防ぐことができる。また、図3に示したように、プレート本体10の表面は、プレート1の支持面8に対して、プレート本体10および支持部11の厚みを合わせた距離(約2mm )だけ上方に位置するので、マニキュア液の塗布量が多すぎて余分な液がプレート本体10の端縁から支持面8に落ちても、その液の後戻りを防ぐことができる。
さらに、プレート本体10を水平方向に沿わせた姿勢で支持して、その表面の爪と同じ輪郭形状を有する部分を正面視しながら塗布作業をすべて利き手で行うことができるという利点を活かし、単純な重ね塗りに限らず、2種類のマニキュア液を混ぜ合わせてマーブル模様を描いたり、「アート」と呼ばれる絵や模様を描くこともできる。アートの描画では、マニキュア液に限らず、油性絵の具や油性マジックを用いることもでき、利用者の感性に従って自由な描画を行うことができる。
この実施例のプレート1は乾燥中も支持面8の上に安定して支持することができ、プレート本体10の表面にたわみやシワが生じるおそれもないので、乾燥中の面を良好な状態で維持することができる。
コート層2の上に最初に塗布されるマニキュア液は必ずしも塗布対象範囲の全体に塗る必要はなく、塗布対象範囲を複数の領域に区分けして領域毎に異なる色彩のマニキュア液を塗布してもよい。その際に、先にマニキュア層が形成された領域を乾燥させた後にマスキングテープで隠してからその隣の領域への塗布を行ったり、乾燥したマニキュア層の一部を削って修正するなど、綺麗に仕上げるための工夫をこらすことができる。
図5の例では、先の図4に示した作業によって、星印S1がスマイルラインに対応づけられ、星印S1の範囲に爪の先端縁に対応する箇所が含まれるという想定のもと、長さ方向におけるマニキュア液の塗布範囲を星印S1が隠れる程度の位置までにとどめているが、この位置はスマイルラインからの爪の実際の突出長さに応じて調整される。たとえば突出部分の長さが5mm近くになる場合には、小さな星印S2に届くあたりまでマニキュア液が塗布される。
このように、プレート本体10の端縁から爪の先端に対応する位置までの範囲に対応するようにマニキュア液の塗布範囲を調整することによって、マニキュア液による装飾層3が利用者の爪より短くならないようにすることができる。また、星印S1をスマイルラインに対応づけることによって、マニキュア液の塗布範囲をその時々の爪の長さの変動に応じて容易に調整することができる。
最初に塗布されるベースコートの塗布範囲は星印S2を目安として調整されるが、この実施例では、マニキュア液による装飾層3が形成された後も、コート層2の一部分が装飾層3より内側に露出した状態になるようにしている。たとえば、マニキュア液の塗布範囲が星印S2の付近まで延びる場合には、コート液の塗布範囲の境界ラインを星印S2よりかなり内側になる位置まで後退させる。
図6は、図1に示した5枚のプレート1A〜1Eのそれぞれに図4および図5に示した作業を実施することによって、各プレート1A〜1Eの両端部に形成された装飾層3の例を示す(コート層2の露出部分の図示は省略。)。これらの装飾層3とコート層2から成るマニキュアシートは、使用する機会が到来するまでプレート本体10に接着された状態で保護用の袋の中などに保管することができる。マニキュアシートが形成された後のプレート1でも、中央部の数字Nを透視できるので、シートの製作からかなりの時間が経過しても、各プレート1の数字と向きとによって、各マニキュアシートと爪との対応関係を容易に判別することができる。
なお、この実施例の数字Nや星印S1,S2は凹部により表されているので、これらの凹部の中にマニキュア液などを注入して色づけすれば、プレート本体10からの番号Nや星印S1,S2の透視をより容易にすることができる。
図7は、マニキュアシートをプレート本体10から剥がす際の作業の手順を示す。
この実施例でもプレート1を水平方向に沿う面8の上に配置し、除光液を含ませた綿棒15によりプレート本体10のマニキュアシートの各層2,3が形成されている範囲の端面およびこれに連なる各層2,3の端面を拭く作業を実施する(図7(a))。この作業により各端面に付着した除光液によって、マニキュアシートの端縁部とプレート本体10との接合部分を緩めて剥がれやすくすることができる。また、プレート本体10から溢れたマニキュア液がプレート本体10の端面に付着して固まっている場合にこれを取り除くことができる。
除光液による拭き取り作業は、図7(a)に示すように、綿棒15の先端を支持面8にあて、プレート本体10の端面にも綿棒15をしっかり押し当てて行われる。このようにすることで、プレート本体10や各層2,3の端面に十分な量の除光液を付着させることができる。また綿棒15から除光液が浸み出すことがあっても、その液をプレート本体10と支持面8との隙間に逃すことができるので、除光液がプレート本体10の表面に浸み出して装飾層3が損なわれるのを防ぐことができる。
なお、拭き取り作業に用いられる道具は綿棒15に限らず、小筆や綿をつまんだピンセットなどを用いても良い。また除光液は、アセトンを主成分とする一般的な液のほか、非アセトン系の除光液を使用することもできる。
除光液による拭き取り作業が終了した後は、マニキュアシートの装飾層3より外側のコート層2が露出している部分に、柔軟性を有する粘着テープ5を装着する(図7(b))。この粘着テープ5はコート層の露出範囲の約2倍の長さに設定され、図7(c)に示すように、装着されたテープ5のコート層2に接着されていない部分をつまんで引き上げることによって、コート層2をプレート本体10から剥がすことができる。装飾層3もコート層2に接触した状態で維持されるので、引き上げ動作を続けることによってマニキュアシート全体を難なく剥がすことができる。剥がし作業が完了した後は、粘着テープ5をコート層2を挟み込むように折り曲げ(図7(d))、図8に示す作業に進む。
図8は、プレート本体10から離れたマニキュアシートを爪に装着するための作業手順を示す。
まず対象となる爪の表面にベースコートを塗布し(図8(a))、その上にマニキュアシートを装着する(図8(b))。この装着作業では、図7の作業で用いたテープ5の折り曲げ部分をつまんで、マニキュアシートの各端縁を爪の端縁に合わせながらシート全体を爪の表面に少しずつ接触させる。爪全体にシートが接触したら、シートを軽く押圧して爪に密着させる。最後に、爪の先端より突出したテープ5をちぎることによって、テープ5およびその間に挟まれたコート層2を取り除く(図8(c)(d))。
このようにコート層2の装飾層3から突出していた部分がテープ5と共に取り除かれることによって、マニキュアシートの装飾層3が形成されている部分のみを爪に装着することができる。この部分は装着対象の爪の両側縁および底縁の輪郭形状に従って型どりされた範囲に形成されたものであるので、シートの幅を爪にきっちりと合わせることができる。シートの先端部分は爪から若干はみ出す場合もあるが、その場合もテープ5を斜め下に引っ張ることによって、爪の先端縁より外側にはみ出た薄膜をテープ5と一緒に取り除くことができる。爪やすりなどで先端縁を削って整える場合でも、その対象となる範囲はごくわずかであり、大きな負担はかからない。
上記のとおり、この実施例では、除光液によってマニキュアシートの端縁部をプレート本体10から浮かせ、ベースコートによるコート層2の弾力性を利用してコート層2を引き上げる力を加えることによって、シート全体をプレート本体10から引き剥がす。コート層2や装飾層3の厚みを十分にしておけば、引き剥がし作業の際に各層2,3が破れるおそれもなく、簡単にシートを剥がして指への装着作業(図8)に進むことができる。また除光液を含ませた綿棒15でマニキュアシートの端面を拭くことによって、マニキュアシートの端面が爪に馴染みやすい薄さになり、シートを爪に装着した際に、マニキュアを直接塗布した場合と変わらない自然な状態に仕上げることができる。
なお、マニキュアシートをプレート本体10から剥がす際にコート層2の露出部分に粘着テープ5を装着することは必須ではなく、露出部分の一部をめくってそこをつまんで引き上げることも可能である。しかし、粘着テープ5を使用することによって、コート層2の露出部分を保護することができ、より着実に剥がし作業を行うことができる。また、粘着テープ5を爪にマニキュアシートを装着する際の把持部としても利用でき、装着作業がしやすくなる。
また、上記の実施例では、コート層2を装飾層3より内側に露出させ、その露出部分を引き上げることによってマニキュアシート全体をプレート本体10から引き剥がしているが、これに限らず、装飾層3もコート層2と同等の大きさとして、各層2,3が重なる範囲の端縁部の表面を最初に引き上げる対象としてもよい。または、コート層2の塗布範囲を爪の先端縁に対応する位置あたりまでにとどめる一方、装飾層3をコート層2より内側にはみ出すように延ばし、その装飾層3のコート層2に重なっていない部分を最初に引き上げてもよい。いずれの場合も、マニキュアシートの大半の部分に伸縮性のあるコート層2が設けられているので、マニキュアシートの爪の底縁に適合する端縁に対向する側の端縁部を引き上げる方法によって、シート全体をプレート本体10から容易に剥がすことができる。
除光液を含む綿棒15によってマニキュアシートおよびプレート本体10の端面を拭く作業(図7(a))は、マニキュアシートをプレート本体10から剥がす直前に限らず、装飾層3が完成した後であれば、いつでも実施することができる。ただし、マニキュアシートが長期間保管されてシートの乾燥が進んだ場合には、装飾層3の表面にベースコートを塗布してマニキュアシートの伸縮性を回復させ、そのベースコートの層が乾くのを待って図7(b)の作業に移るのが望ましい。
マニキュアシートを爪に装着した後は、利用者の好みに応じて装飾層3の表面にトップコートを塗布して光沢性を高めたり、装飾層3の表面にアクセサリーを貼り付けるなどの後処理を行うことができる。また装着後のマニキュアシートは、表面に除光液を塗布することによって容易に除去することができる。
なお、この実施例では、マニキュアシートに伸縮性をもたせてシートが破れないようにするために、プレート本体10に最初にベースコートを塗布したが、その目的を満たすことができるのであれば、ベースコートに限らず、トップコートまたはベース・トップ兼用のコート液を使用してもよい。マニキュアシートの装着前に爪に塗布されるコート液(図8(a)を参照。)も、同様の趣旨でベースコートに限定する必要はない。また、長期で装着したいマニキュアシートを製作する場合には、できるだけ高い伸縮性が得られるコート液を使用するのが望ましい。
ところで、この実施例のプレート本体10の表面はシボ加工による梨地面となっているので、その上に形成されるマニキュアシートの最下層のコート層2の裏面は、梨地を反映した微小凹凸面となる。これを利用して、マニキュアシートの装飾層3の表面を露出させるのではなく、最下層であるコート層2が表に露出するようにシートを裏向きにして爪に装着することによって、光沢が抑えられた落ち着いた装飾を爪に施すことができる。
プレート本体10から剥がしたマニキュアシートを裏向きにして装着する場合には、最初にアートとなる絵や模様をプレート本体10の表面に描き、これが乾くのを待ってベースコートを塗布し、ベースコートによるコート層2の上にマニキュア液を塗布する、という手順でマニキュアシートを製作してもよい。その場合、図9に示すように、プレート1の支持面8とプレート本体10との間の隙間にアートの下絵が表されたシート片9(紙またはプラスティックフィルムなど)を挿入し、その下絵をなぞってプレート本体10に写し取るようにすれば、絵心の乏しい人でも容易に魅力的な絵や模様を描くことができる。
アートの描画を最初に行う場合には、描いたアートの一部を修正する必要が生じたときに、爪楊枝などの先端がとがった道具を用いて修正箇所を削り取ることで、容易かつ自由に修正を行うことができる。また、アートを最初に描き、完成したマニキュアシートをアートの層を表に向けて爪に装着する場合には、速乾性があり塗料を溶かしにくい特性を持つトップコート(たとえば商品名セシェヴィート)を塗布することによって、アートの層を保護することができる。
ベースコートを塗布する前に描かれるアートにも、マニキュア液のほか、アクリル絵の具を使用することができ、またアクリル絵の具で輪郭形状を描いてからその内部にマニキュア液を塗るなどの組み合わせ使用も可能である。なお、アクリル絵の具を使用する場合には、エタノールなどの、描画された溶液のはじきを防ぐ効果のある溶剤を使用するのが望ましい。
どのような方法でマニキュアシートを製作した場合でも、そのマニキュアシートを剥がした後のプレート1は、再び、新たなマニキュアシートの製作に使用することができる。したがって図4に示した作業をいちど慎重に行って、マニキュア用プレート1を自分の爪の両側縁および底縁の輪郭にぴったりあった形態に加工すれば、そのプレート1を何度も使って爪のおしゃれを存分に楽しむことができる。
また、上記実施例のマニキュア用プレート1は、利用者が自分の爪にぴったりと合ったマニキュアシートを製作する目的に限らず、美容院やネイルサロンなどを運営する事業者が、顧客のためにマニキュアシートを製作する目的に使用することもできる。この場合、事業者は、カットしないプレート1または切り落とす部分を少なくしてカットしたプレート1を用いて、様々な人の爪に合わせることができるような大きめのマニキュアシートを製作し、これをプレート1に装着したまま保管しておくことができる。
長期保管されたマニキュアシートを顧客の爪に装着するときには、その顧客の爪に適合する形状に切断されたマニキュア用プレート1(マニキュアシートが貼り付いていないもの)を準備し、この顧客用のプレート1のプレート本体10にベースコートを塗布する。そして、保管されているマニキュアシートが載ったプレート1に対して図7に示した作業を行って当該マニキュアシートを剥がし、これをベースコートが塗布された顧客用のマニキュア用プレート1に、ベースコートが乾かないうちに装着する。その後、この顧客用のプレート1に対してもう一度、除光液による拭き取り作業(図7(a))を行うことによって、マニキュアシートのプレート本体10からはみ出した部分を除去する。この一連の作業によって、顧客の爪より大きく形成されたマニキュアシートが顧客の爪に適合する形状に整えられる。また保管されたマニキュアシートが乾燥しすぎて伸縮性がなくなっていた場合にも、顧客用のプレート1に塗布されたベースコートによって伸縮性を回復させることができる。よって、その後は、ベースコートの乾燥を待ってマニキュアシートをプレート本体1から引き剥がし、顧客の爪にぴったりと装着することができる。
最初に事業者により製作されるマニキュアシートは、本発明によるものに限らず、従来の方法により製作されたマニキュアシートであってもよい。また、整形の作業は、事業者に限らず、利用者自身が行うこともできる。また、マニキュア液を原料とする市販のネイルシールも上記と同様の方法によって利用者の爪に適合する形態に整えることができる。
以下、マニキュア用プレート1について若干の変形例をあげる。
上記の実施例では、各手指に対応する5種類のマニキュア用プレートを使用したが、それに限らず、各指に共通の一種類のプレートをそれぞれの指の爪に適合する形状に切断して使用してもよい。またプレートを透明または半透明にすることも、必ずしも必要ではなく、光を通さない有色のプレートを使用することもできる。また、手指に限らず、足指の爪用のプレートを提供することもできる。
プレートの識別用の番号Nや位置合わせ用の星印1,S2も必須ではない。これらを記す場合でも、その場所は裏面側の支持部11に限らず、マニキュア液で溶けないタイプの顔料によりプレート本体10の表面に印刷してもよい。
プレート本体10の面形状は図1,2に示したような完全な矩形に限らず、両端縁を弧状にした面や、角を丸めた形態の面など、短冊の範疇に入る面形状のプレートを使用することができる。また裏面に支持部が設けられていない短冊状のプレートでも、そのプレートの端部を利用者の爪に適合する大きさおよび輪郭形状になるように切断し、切断後のプレートの長さ中央部分を別体の板状部材の上に支持することによって、上記実施例と同様のマニキュア方法を実施することができる。
鋏で切断することができる柔軟度を確保できるのであれば、除光液による拭き取り作業の際に綿棒15から溢れた除光液がプレートの表面に流れるのを防ぐことができるように、プレートの厚みを若干大きくすることによって、支持部を不要にすることができる。
変形例も含め、本発明にかかるマニキュア用プレートは、左右の製作領域の双方を必ず使用しなければならないという制約はなく、一方の製作領域のみを爪に適合する大きさおよび輪郭形状になるように加工し、その加工された領域のみをマニキュアシートの製作に使用してもよい。左右の製作領域を加工して使用する場合でも、それぞれを左右の指の爪に対応づけるのではなく、同じ指の爪に対応させてもよい。つまり、爪ごとに1枚ずつプレートを使用して、デザインの異なる2種類のマニキュアシートを製作する、という使用方法もあるということである。
1枚の爪のみに対応させることを前提として、プレートの長さを上記実施例の半分程度にしてもよい。反対に、プレートを正方形などの短冊にあてはまらない形状にして、その各辺から所定範囲までを図4に示したのと同様の要領で切断することによって、1枚のプレートに爪への適合領域を4つ設けて、それぞれの領域でマニキュアシートを製作することもできる。プレートの面積を大きくしたり、プレートを多角形にすることによって、一枚のプレートにより多くの爪への適合領域を設定することもできる。
1 マニキュア用プレート
2 コート層
3 装飾層
4,5 粘着テープ
6 油性ペン
7 鋏
8 支持面
9 シート片
10 プレート本体
11 支持部

Claims (8)

  1. 鋏で切ることが可能な合成樹脂製の短冊状のプレート本体と、当該プレート本体の裏面の長さ方向の中間部分に一体に設けられる凸状の支持部とから成り、
    前記プレート本体の両端縁の各々から当該プレート本体の中心線を越えない所定位置までの範囲のうちの前記支持部が設けられていない箇所が、利用者の爪がその先端部を内側に向けて該当箇所の表面に配置されたときの当該爪の両側縁および底縁に適合する輪郭形状になるように切断される対象となり、その切断による輪郭線で囲まれる範囲がマニキュア液が塗布される対象となる、マニキュアシートの製作用プレート。
  2. 前記支持部の少なくとも両端部分はプレート本体より幅狭になっており、その幅狭部分より外側の範囲が前記切断の対象に含まれる、請求項1に記載されたマニキュアシートの製作用プレート。
  3. 前記プレート本体または前記支持部に、利用者の爪の先端部に対応させる位置であることを表すマークが設けられている、請求項1または2に記載されたマニキュアシートの製作用プレート。
  4. 前記プレート本体の表面が梨地面に形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載されたマニキュアシートの製作用プレート。
  5. 鋏で切ることが可能な合成樹脂製のプレートの少なくとも一箇所を、利用者の爪がその先端部を内側に向けて該当箇所の表面に配置されたときの当該爪の両側縁および底縁に適合する輪郭形状になるように切断し、
    前記プレートの一部分であって前記切断による輪郭線が端縁に含まれる所定範囲にコート液を塗布して当該コート液を乾燥させることによりコート層を形成し、
    前記コート層が形成されたプレートの表面に当該コート層に重なるようにマニキュア液を塗布することにより装飾層を形成し、
    前記コート層および装飾層が形成されている範囲の前記プレートの端面およびこれに連なる各層の端面に除光液を付着させ、
    前記除光液を付着させた前記装飾層および前記コート層を含む薄膜より成るマニキュアシートの前記利用者の爪の底縁に適合する端縁に対向する側の端縁部を引き上げることによって、当該マニキュアシート全体を前記プレートから剥がし取り、
    利用者の前記プレートに対応する爪にコート剤を塗布し、その上に前記プレートから剥がしたマニキュアシートを重ねて当該マニキュアシートを利用者の爪に密着させた後に、このマニキュアシートの前記爪の先端縁より外にはみ出した部分を除去する、
    ことを特徴とするマニキュア方法。
  6. 請求項5に記載された方法において、
    前記コート液の塗布に先立ち、マニキュア液または絵の具の溶液を用いて前記プレートの前記利用者の爪に適合する領域の表面に装飾用の絵または模様を描き、
    前記プレートから剥がしたマニキュアシートを前記装飾用の絵または模様を表に向けた状態にして前記利用者のコート剤が塗布された爪に装着する、
    マニキュア方法。
  7. 請求項5に記載された方法において、
    前記プレートを短冊状とし、その両端縁の少なくとも一方から中心線を越えない所定位置までの範囲を前記利用者の爪の両側縁および底縁に適合する輪郭形状になるように切断し、
    前記コート液の塗布およびマニキュア液の塗布ならびに前記除光液を端面に付着させる処理において、前記プレートの両端縁より所定距離だけ内側になる部分の裏面に連ねた一定の厚みの支持部を介して当該プレートを水平方向に沿う面の上に支持する、
    マニキュア方法。
  8. 請求項7に記載された方法において、
    前記プレートを透明または半透明とし、
    切断後の前記プレートにコート液を塗布する処理に先立ち、前記支持部を介して水平方向に沿う面の上に支持された当該プレートの前記支持部より外側の範囲と前記水平方向に沿う面との間に生じている隙間に下絵が描かれたシート片を挿入し、マニキュア液または絵の具の溶液を用いて前記プレートの表面に前記下絵に合わせた絵を描く、
    マニキュア方法。
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WO2008136108A1 (ja) * 2007-04-19 2008-11-13 Masami Yamamoto ネイルチップ集合体
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