JP2008036200A - ネイルアートシート及びネイルアートシート用の基材シート - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の多種多様な爪面形状や爪面の各部のサイズに合わせて爪面を簡易且つ綺麗に装飾でき、従来のように多種類のパターンを用意しなくて済むネイルアートシートを提供する。
【解決手段】15〜50μの厚さのポリエチレンフィルムからなるベースシート5と、その一面に積層形成され、銀塩方式により写真画像が内部に現像され該写真画像を表面に表示した写真乳剤層9と、該ベースシート5の他面に積層形成された粘着層11とを具える装飾シート12を有する。装飾シート12の粘着層11に剥離シート15が剥離可能に貼付されている。
【選択図】図3
【解決手段】15〜50μの厚さのポリエチレンフィルムからなるベースシート5と、その一面に積層形成され、銀塩方式により写真画像が内部に現像され該写真画像を表面に表示した写真乳剤層9と、該ベースシート5の他面に積層形成された粘着層11とを具える装飾シート12を有する。装飾シート12の粘着層11に剥離シート15が剥離可能に貼付されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、爪面を装飾するために用いるネイルアートシートに関するものであり、又、インクジェットプリンタ等によりプリント等してネイルアートシートを作製するためのネイルアートシート用の基材シートに関するものである。
手や足の爪に装飾を施す従来のネイルアートは、マニキュア塗料を用いて手作業で爪面に所望模様を描くことが一般的であったが、比較的簡単な模様であればいざ知らず複雑な模様を描くことは困難であった。かかる場合は、専門家にネイルアートを施してもらうのが一般的であったが、そのために多大の費用と時間を要する問題があった。
そこで近年、爪面に貼着することによって爪を装飾できるようにしたネイルアートシートが各種提案されている。かかるネイルアートシートの一例として、特許文献1(特開平9−322818号公報)や特許文献2(実用新案登録第3079583号公報)に記載のものが提案されている。これらのネイルアートシートは、使用者の爪面の形状やサイズが多種多様であることに鑑み、これをパターン化して設定した何種類もの装飾パターンが形成されており、自分の爪面の形状やサイズに最も近い装飾パターンを選択して使用できるものであった。
しかしながら、使用者が自分の爪面の形状やサイズに最も近い装飾パターンを選択する作業は煩雑であった。又、自分の爪面に適合した装飾パターンが存在しない場合には、比較的近いものを選択してこれを爪面に貼着した後に、爪面の縁からのはみ出し部分を鋏や爪切り等で慎重にサイズ調整を行いながら切除する必要があったが、このような切除作業には多くの手間と時間を要する問題があった。
このような問題点を極力解消せんとするネイルアートシートとして特許文献3(実用新案登録第3085297号公報)が開示するものが提案されている。該ネイルアートシートは、爪面の形状を成す絵模様部の基部に連ねてメジャー部を印刷してなる装飾パターンが多種類形成されたものであった。該ネイルアートシートによるときは、自分の指の爪の寸法を通常のメジャーで測定してこれを記憶しておくことにより、前記装飾パターンに設けられているメジャー部によって装飾パターンの幅を自分の爪の横幅の寸法に合わせ、該装飾パターンの両側部分を鋏で切り取るもので、装飾パターンの幅を自分の爪の横幅に合わせ易くしたものであった。しかしながら、自分の爪の寸法を通常のメジャーで測定した上で、装飾パターンの横幅を前記メジャー部によって正しく寸法設定し該装飾パターンの両側部分を切り取るという一連の作業を行なうことはかなり面倒であった。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、爪面に貼着された後における爪面の縁からのはみ出し部分を容易に切除でき、これにより、従来のように多種類の装飾パターンを用意しなくても使用者の多種多様な爪面形状や爪面の各部のサイズに容易に応じ得るネイルアートシートの提供を課題とするものである。又、該ネイルアートシートによる爪面の装飾作業手間を削減し得るネイルアートシートの提供を課題とするものである。更に、インクジェットプリンタ等によりプリント等して独自のネイルアートシートを作製できるネイルアートシート用の基材シートの提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係るネイルアートシートは、爪面を装飾するために用いるネイルアートシートであって、15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシートと、その一面に積層形成され、銀塩方式により写真画像が内部に現像され該写真画像を表面に表示した写真乳剤層と、該ベースシートの他面に積層形成された粘着層とを具える装飾シートの、該粘着層の前記爪面に対する粘着面に剥離シートが剥離可能に貼付されていることを特徴とするものである。
即ち本発明に係るネイルアートシートは、爪面を装飾するために用いるネイルアートシートであって、15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシートと、その一面に積層形成され、銀塩方式により写真画像が内部に現像され該写真画像を表面に表示した写真乳剤層と、該ベースシートの他面に積層形成された粘着層とを具える装飾シートの、該粘着層の前記爪面に対する粘着面に剥離シートが剥離可能に貼付されていることを特徴とするものである。
前記ネイルアートシートにおいて、前記写真乳剤層の表面に透明樹脂の保護層を積層形成するのがよい。
本発明に係るネイルアートシート用の基材シートは、爪面を装飾するために用いるネイルアートシート用の基材シートであって、15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシートと、その一面に積層形成され銀塩方式により現像された写真乳剤層と、該ベースシートの他面に積層形成された粘着層とを具える装飾シートの、該粘着層の前記爪面に対する粘着面に剥離シートが剥離可能に貼付されていることを特徴とするものである。
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係るネイルアートシートは、写真乳剤層が一面に積層形成され且つ他面に粘着層が積層形成されるベースシートを15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムによって構成しているため、前記装飾シートは、軽い押圧力を加えながら擦られることによって容易に裁断され得、これにより、装飾シール(装飾シートそのもの又は、該装飾シートの一部分)を爪面に貼着した後における爪面の縁からのはみ出し部分の除去が容易となる。従って本発明によるときは、装飾シールの縁と爪面の縁が合致した状態で該装飾シールを爪面に容易にしかも見栄えよく貼着できることとなる。
かかることから本発明によるときは、従来のように、使用者の多種多様な爪面形状や爪面の各部サイズに合わせて多種類の装飾パターンを用意する必要がなく、ネイルアートシートのコスト低減を期し得るばかりか、多くのパターンの中から所望パターンを選択しなければならないといった煩雑さがない。しかも、爪面の縁からのはみ出し部分を鋏や爪切り等で慎重にサイズ調整を行いながら切除したり、メジャー部を基に装飾シールの横幅を調整しなければならないといった面倒さもない。
(1) 本発明に係るネイルアートシートは、写真乳剤層が一面に積層形成され且つ他面に粘着層が積層形成されるベースシートを15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムによって構成しているため、前記装飾シートは、軽い押圧力を加えながら擦られることによって容易に裁断され得、これにより、装飾シール(装飾シートそのもの又は、該装飾シートの一部分)を爪面に貼着した後における爪面の縁からのはみ出し部分の除去が容易となる。従って本発明によるときは、装飾シールの縁と爪面の縁が合致した状態で該装飾シールを爪面に容易にしかも見栄えよく貼着できることとなる。
かかることから本発明によるときは、従来のように、使用者の多種多様な爪面形状や爪面の各部サイズに合わせて多種類の装飾パターンを用意する必要がなく、ネイルアートシートのコスト低減を期し得るばかりか、多くのパターンの中から所望パターンを選択しなければならないといった煩雑さがない。しかも、爪面の縁からのはみ出し部分を鋏や爪切り等で慎重にサイズ調整を行いながら切除したり、メジャー部を基に装飾シールの横幅を調整しなければならないといった面倒さもない。
(2) 又前記のように、ベースシートを極薄の15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムよって構成しているため、装飾シールを爪面に貼着した状態において違和感が殆どなく、爪と一体感を有する美しい装飾を爪面に施すことができる。
更に、爪面を装飾する写真画像は銀塩方式により写真乳剤層の内部に現像されているので、精密な画像部で爪面を効果的に装飾できることとなる。
更に、爪面を装飾する写真画像は銀塩方式により写真乳剤層の内部に現像されているので、精密な画像部で爪面を効果的に装飾できることとなる。
(3) 写真乳剤層の表面に透明樹脂の保護層を積層形成する場合は、装飾シールを爪面に貼着した後におけるトップコート塗り付け手間を要さず、ネイルアートシートを使用した爪面の装飾をより手軽に行い得ることとなる。
(4) 15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシートの一面側に、銀塩方式によって現像された写真乳剤層を形成すると共に、該ベースシートの他面側に粘着層を積層形成し、該粘着層に剥離シートを剥離可能に貼着してなるネイルアートシート用の基材シートによるときは、該現像された写真乳剤層の表面にインクジェットプリンタ等で自由に絵柄部等を形成して独自のネイルアートシートを作製できる利点がある。
図1において本発明に係るネイルアートシート1は、手や足の爪面や付け爪の爪面を装飾するために用いるものであり、図2は、人の手の親指2の爪面3に後述の装飾シール65を貼着して該爪面3を装飾した状態を示している。該ネイルアートシート1は、図3の拡大断面図に示すように、15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシート5と、その一面6に積層形成され、銀塩方式により写真画像が内部に現像され該写真画像(以下画像部7という)(図1)を表面に表示した写真乳剤層9と、該ベースシート5の他面10に積層される粘着層11とを具える装飾シート12の、該粘着層11の前記爪面3に対する粘着面13に、該粘着面13に汚れや埃が付着して粘着力が弱くなるのを防止する剥離シート15が剥離可能に貼付されてなるものである。なお、図3における各部の厚さは実際の寸法比ではない。
前記ベースシート5は、本実施例においては例えば40μと極めて薄いポリエチレンフイルムからなり、伸縮性と柔軟性を有する。そして、このように極薄であることから、例えば図4に示すような押圧裁断具16の先端押圧部17によって軽い押圧状態で擦られることにより容易に裁断され得る。かかるポリエチレンとしては、例えば、高密度ポリエチレン(HDP)、低密度ポリエチレン(LDP)、又はその混合物を使用することができる。
又前記写真乳剤層9は、本実施例においては、銀塩方式によりカラー写真画像が内部に現像されその画像部7を表面に表示させることのできるものであり、より具体的には、例えば塩化銀や臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等のハロゲン化銀写真乳剤層であって、レーザー走査露光方式による発色特性に適したものである。
そして、前記写真乳剤層9に前記画像部7を形成するには、風景や植物、人物、動物、絵画、イラスト等の好みの画像をカメラで撮影したりスキャナーで読み取る等して、これらをデジタルデータとして写真画像を作成し、写真乳剤層9に現像させて行う。
前記粘着層11は、人体への影響が少なく、前記ポリエチレンフイルムを爪面に安定的に保持させることのできる各種の粘着剤によって形成され、例えば、アクリル酸エステル共重合体で形成されている。そして該粘着層11に、紙や樹脂フイルム等からなる剥離シート15が剥離可能に貼付されている。
図1に示すネイルアートシート1にあっては、前記写真乳剤層9に、例えば幾何学模様からなる画像部7が例えば4列3段で大中小3種類を取り混ぜて現像されている。これらの画像部7は、本実施例においては、親指の爪面を装飾する大サイズ画像部7aと、人指し指や中指、薬指の爪面を装飾する中サイズ画像部7bと、小指の爪面を装飾する小サイズ画像部7cからなり、該画像部7の周辺に余白部20が設けられている。そして各画像部7は、対応の爪面3の全体に被ってその周縁部分21が爪面3の縁22(図9)から稍はみ出す大きさに設定されている。
図5は、前記ネイルアートシート1を連続的に製造する製造工程を説明するものであり、完成品としてのテープ状のネイルアートシート1が製品巻取りローラ23に巻き取られてシートロール25が形成されるようになっている。このシートロール25が巻戻されて所要長さにカットされることにより、図1に示すような矩形シート状のネイルアートシート1が形成される。
図5、図6(A)において符号31は積層フイルムを示し、該積層フイルム31は、前記写真乳剤層9にレーザー露光で写真画像を焼付けしこの焼付したものを現像して前記画像部が表面に表示されてなる現像済みフイルム27と、その裏面29に貼付された支持紙30とからなる。そして図5における符号26は、該積層フイルム31がフイルムローラ32に巻回された積層フイルムロールを示し、該積層フイルムロール26から巻き戻された積層フイルム31は、前記シートロール25に向けて走行する。その途中で、前記保護紙30は前記現像済みフイルム27から剥がされ、ローラ33,34を経て支持紙巻取りローラ35で巻き取られる。
その後、前記現像済みフイルム27は、図5、図6(B)に示すように、第1の挾持ローラ36,36間に導入される。この際、該現像済みフイルム27の裏面28に、剥離紙38付き粘着テープ39の粘着層11の表面41が貼付されると共に、該現像済みフイルム27の表面42に、該現像済みフイルムの走行が不安定化してフイルム面にしわがよったりするのを防止する目的で捨紙43が積重される。そして、現像済みフイルム27と剥離紙付き粘着テープ39と捨紙43の三者が前記第1の挾持ローラ36,36間で挾持状態とされるのである。そして、該第1の挾持ローラ36,36を出た直後に、前記剥離紙38が前記粘着層11から剥がされ、該剥離紙38が剥離紙巻取りローラ45で巻き取られる。
その後、前記現像済みフイルム27の両面に前記粘着層11と捨紙43が積重されてなる積重シート状物46は、図5、図6(C)に示すように、第2の挾持ローラ47,47間に導入されるのであるが、この際、該粘着層11の裏面48に剥離シート15が貼付され、該積重シート状物46と該剥離シート15が前記第2の挾持ローラ47,47間で挾持状態とされる。そして該第2の挾持ローラ47,47を出た直後に前記捨紙43が分離され、該捨紙43は、ローラ53,55,56を経て捨紙巻取りローラ57で巻き取られると共に、完成品としてのテープ状のネイルアートシート1が前記のように製品巻取りローラ23で巻き取られるのである。
次に、前記ネイルアートシート1の使用方法を、親指2の爪面3を画像部7で装飾する場合について、図7〜11に基づいて説明する。なお図7〜11においては、前記画像部7が省略されている。先ず、前記ネイルアートシート1における前記画像部7の中から前記大サイズ画像部7aを選択し、該選択した画像部7aを囲むように切れ目59を入れ、該画像部7aを前記剥離シート15から分離させる。
その際、前記押圧裁断具16の先端押圧部17(図4)を前記装飾シート12の表面60に軽く押し当て、該押圧部17を、図1に一点鎖線で示す囲み線16に沿って擦り動かす。このとき、爪面3の根元側に位置する部分では、図7(A)に示すように、該画像部7の基端縁部分62で、爪の甘皮の縁63(図8)に略合わせて擦り動かして装飾シート12に切れ目59a(図7(A))を入れるのがよい。そして残りの縁部分においては、前記余白部20を若干含むように、該画像部7の縁64(図1)に沿って前記と同様に切れ目59bを入れる。このような切れ目59a,59bは、ネイルアートシート1を構成する前記ベースシート5が40μの極薄に形成されているため、前記先端押圧部17による押圧裁断によって容易に形成できる。図7(B)は前記剥離シート15から剥がされた装飾シール65を示すものである。
該装飾シール65を前記爪面3に貼着するに際しては、先ず図8〜9に示すように、その基端縁66を前記甘皮の縁63に合わせて爪面3に押し当てる。その後、該装飾シール65の先側部分67を図9に矢印F1で示すように爪の先方向に引っ張りながらその中央部69を爪面3の中央部70に押し当てて貼着すると共に、該装飾シール65の左右の側部分71,71を図9に矢印F2,F2で示すように爪面3の左右方向に引っ張りながらその両側部72,72を爪面3の左右側部73,73に押し当てて貼着する。これにより、装飾シール65の表面にしわを発生させることなく装飾シール65を爪面3に貼着できる。
このようにして装飾シール65を爪面3に貼着した後、該爪面3からのはみ出し部分75を該爪面3の輪郭の形状に沿って裁断するのであるが、その際、先ず、前記押圧裁断具16の先端押圧部17を、図10に太線で示す爪面の両側の輪郭線76,76に軽く押し当てた状態で該輪郭線76,76に沿って何回か擦り動かし、該装飾シール65を該輪郭線76,76に沿って裁断する。又、爪面3の先端側においては、該爪面3の先端縁77に該装飾シール65を押し当てるように前記先側部分67の表面を紙やすり等で軽く擦り、該装飾シール65を該先端縁77に沿って裁断する。これらの押圧裁断は、前記ベースシート5が40μの極薄のポリエチレンフイルムからなるため容易にしかも綺麗に行なわれる。
その後、図11に示すように、爪面3の輪郭からのはみ出し部分75を除去すると、図2に示すように、装飾シール65の縁79と爪面3の縁80が合致した状態で該装飾シール65が爪面3の全体に貼着され、これにより、爪面3が前記画像部7で装飾されることになる。そして、このように貼着された装飾シール65は、前記ベースシート5が40μの極薄のポリエチレンフイルムからなるため、貼着状態の違和感が殆どなく、爪と一体感を有する美しい装飾を爪面に施すことができる。
その後必要に応じ、図12に示すように、前記装飾シール65の前記写真乳剤層9の表面にトップコート用塗料を塗布してトップコート層81を形成すると、該トップコート層81を透して前記画像部7が見えることになる。該トップコート用塗料は、通常の美爪やネイルアートに使用されているトップコート用塗料であって、貼着された装飾シール65を保護し、前記画像部19の見栄えをより良好とする。
図13は、前記ネイルアートシート1から鋏等で切り取られた、所望の画像部7を含むピース片82を示すものである。該ピース片82は、該画像部7の周辺に若干の余白部20が設けられた装飾シール65の粘着層11に剥離シート15が貼付された構成を有しており、このピース片82も、本発明に係るネイルアートシート1の一態様である。
かかるネイルアートシート1の使用方法を、親指2の爪面3を画像部7で装飾する場合を例にとって説明すれば、先ず、前記ピース片82の前記剥離シート15を剥がす。これによって図13(C)に示すような、前記と同様の装飾シール65が形成される。該装飾シール65を用いて爪面3を装飾する作業工程は前記と略同様であるが、本実施例においては図14に示すように、爪面3の全周縁に前記余白部20が存するように該爪面3に装飾シール65を被せ、これを爪面3に貼着する。この際、図9に示すと同様にして、該装飾シール65を、爪の先方向や左右方向に適宜引っ張って前記ベースシート5を伸張させつつ貼着する。
このようにして装飾シール65を爪面3に貼着した後、爪面3からのはみ出し部分75の表面の、図14に示す爪面3の輪郭に沿うU字状の太線83部分で、前記押圧裁断具16の先端押圧部17を擦り動かし、該装飾シール65を、該U字状の太線に沿って裁断する。又、爪面3の先端側においては、該爪面3の先端縁77に該装飾シール65を押し当てるように先側部分67の表面を紙やすり等で軽く擦り、該装飾シール65を該先端縁77に沿って裁断する。これらの押圧裁断は、前記ベースシート5が40μの極薄のポリエチレンフイルムからなるため容易にしかも綺麗に行うことができる。
その後、図15に示すように、爪面3の輪郭からのはみ出し部分75を除去すると、図2に示すと同様にして、装飾シール65の縁と爪面3の縁が合致した状態で該装飾シール65が爪面3の全体に貼着され、これにより、爪面3が前記画像部7で装飾されることになる。その後必要に応じ、前記装飾シール65の前記写真乳剤層9の表面にトップコート用塗料を塗布してトップコート層を形成する。
図16は、本発明に係るネイルアートシート用の基材シート83の実施例を示すものであり、例えばインクジェットプリンタ用のプリント用紙として構成されている。該基材シート83は、15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシート5と、その一面6に積層形成され銀塩方式により現像された写真乳剤層9と、該ベースシート5の他面側10に積層される粘着層11とを具える装飾シート12の、該粘着層11の前記爪面3に対する粘着面13に、該粘着面13に汚れや埃が付着して粘着力が弱くなるのを防止できる剥離シート15が剥離可能に貼付されてなるものである。ここに、現像された写真乳剤層9は、該写真乳剤層9を露光しないで現像した場合と、該写真乳剤層9を露光して現像した場合の二種類を含むものであり、露光しないで現像した場合は写真乳剤層9の表面が白色を呈する。一方露光して現像した場合は、当てる光線に応じて、写真乳剤層9の表面全体が青系や赤系等の白色以外の色を呈するものとなし得、又、適宜の地模様等を表すことができる。
かかる構成の基材シート83をインクジェットプリンタでプリントすると、現像された写真乳剤層9の表面84に絵柄部等が印刷された独自のネイルアートシート1が作製されることになる。このように作製されたネイルアートシート1は、前記と同様にして爪面3の装飾に用いることができる。
又、かかる構成を有する基材シート83の前記現像された写真乳剤層9の表面84に、インクジェットプリンタ以外のプリンタやカラーコピー機、白黒コピー機等を用いて絵柄部等を形成することによりネイルアートシート1を作製することもある。なお、インクジェットプリンタ等で絵柄部等を形成する際に、にじみを防止する目的で、前記現像された写真乳剤層9の表面84ににじみ防止塗料を塗布しておくこともある。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
(1) 図17は、本発明に係るネイルアートシート1の他の実施例を示すものであり、前記写真乳剤層9の表面に、液体ラミネート等の透明な樹脂塗料を塗布して透明樹脂の保護層85が積層形成されている。該保護層85は、前記のようにトップコート用塗料を塗布したと同様の仕上がり状態を形成するものであり、その厚さは、該保護層85の表面に前記押圧裁断具16の先端押圧部17を押し当てて擦り動かすことにより、前記装飾シール65を押圧裁断できるように設定される。このように保護層85を予め形成しておくことにより、画像部7を保護できるのはもとより、トップコート用塗料を塗布する手間を削減でき、ネイルアートシートを使用した爪面の装飾をより手軽に行い得ることとなる。
(2) 前記画像部7の大きさは、爪面3の全体を装飾するように設定されることの他、図18に示すように、爪面3の中央部分等の一部にワンポイント装飾を施し得るように設定されることもある。又、本発明に係るネイルアートシート1は、画像部7の複数が独立配置状態で写真乳剤層9に現像されることの他、図19に示すように、所定パターンが繰り返される状態で、或いは、模様が連続する状態で写真乳剤層9に現像されることもある。かかる構成のネイルアートシート1を用いて爪面3を装飾する要領は前記と同様である。図18、図19に示す符号82は、該ネイルアートシート1から鋏等で切り取られた、所望の画像部7を含むピース片であり、このピース片82も、本発明に係るネイルアートシートの一態様である。
(3) 前記写真乳剤層9は、白黒写真感光材料層を用いて構成されてもよい。
(4) なお、本発明に係る前記基材シート83は、図20に示すように、15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシート5の一方の面に粘着層11を設け、該粘着層11の前記爪面3に対する粘着面13に剥離シート15を剥離可能に貼付したものとして構成してもよい。この場合は、該ポリエチレンフイルムの他の面に、インクジェットプリンタ等によって絵柄部等を形成してネイルアートシートを作製する。
1 ネイルアートシート
3 爪面
5 ベースシート
7 画像部
9 写真乳剤層
11 粘着層
13 粘着面
15 剥離シート
16 押圧裁断具
17 先端押圧部
85 保護層
3 爪面
5 ベースシート
7 画像部
9 写真乳剤層
11 粘着層
13 粘着面
15 剥離シート
16 押圧裁断具
17 先端押圧部
85 保護層
Claims (3)
- 爪面を装飾するために用いるネイルアートシートであって、15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシートと、その一面に積層形成され、銀塩方式により写真画像が内部に現像され該写真画像を表面に表示した写真乳剤層と、該ベースシートの他面に積層形成された粘着層とを具える装飾シートの、該粘着層の前記爪面に対する粘着面に剥離シートが剥離可能に貼付されていることを特徴とするネイルアートシート。
- 前記写真乳剤層の表面に、透明樹脂の保護層が積層形成されていることを特徴とする請求項1記載のネイルアートシート。
- 爪面を装飾するために用いるネイルアートシート用の基材シートであって、15〜50μの厚さのポリエチレンフイルムからなるベースシートと、その一面に積層形成され銀塩方式により現像された写真乳剤層と、該ベースシートの他面に積層形成された粘着層とを具える装飾シートの、該粘着層の前記爪面に対する粘着面に剥離シートが剥離可能に貼付されていることを特徴とするネイルアートシート用の基材シート。
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KR101338671B1 (ko) * | 2012-09-11 | 2013-12-09 | 조유진 | 사진이 인쇄된 손톱장식구, 그 제조장치 및 그 제조방법 |
JP2015128696A (ja) * | 2015-04-14 | 2015-07-16 | カシオ計算機株式会社 | ネイルプリント装置及び印刷制御方法 |
KR20190015448A (ko) * | 2019-02-01 | 2019-02-13 | 이광권 | 네일 장식용 인쇄 기재 |
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2006
- 2006-08-08 JP JP2006215418A patent/JP2008036200A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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