JPH0747976B2 - サスペンション用アッパサポート - Google Patents
サスペンション用アッパサポートInfo
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- JPH0747976B2 JPH0747976B2 JP1095800A JP9580089A JPH0747976B2 JP H0747976 B2 JPH0747976 B2 JP H0747976B2 JP 1095800 A JP1095800 A JP 1095800A JP 9580089 A JP9580089 A JP 9580089A JP H0747976 B2 JPH0747976 B2 JP H0747976B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber elastic
- upper support
- metal fitting
- vibration
- tubular metal
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F13/00—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
- F16F13/04—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
- F16F13/06—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
- F16F13/08—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
- F16F13/14—Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
- F16F13/1436—Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially with free- or virtually free-floating members
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G15/00—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type
- B60G15/02—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring
- B60G15/06—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper
- B60G15/067—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper characterised by the mounting on the vehicle body or chassis of the spring and damper unit
- B60G15/068—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper characterised by the mounting on the vehicle body or chassis of the spring and damper unit specially adapted for MacPherson strut-type suspension
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2202/00—Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
- B60G2202/30—Spring/Damper and/or actuator Units
- B60G2202/31—Spring/Damper and/or actuator Units with the spring arranged around the damper, e.g. MacPherson strut
- B60G2202/312—The spring being a wound spring
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/10—Mounting of suspension elements
- B60G2204/12—Mounting of springs or dampers
- B60G2204/124—Mounting of coil springs
- B60G2204/1242—Mounting of coil springs on a damper, e.g. MacPerson strut
-
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/10—Mounting of suspension elements
- B60G2204/12—Mounting of springs or dampers
- B60G2204/128—Damper mount on vehicle body or chassis
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- B60G2204/40—Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
- B60G2204/41—Elastic mounts, e.g. bushings
- B60G2204/4106—Elastokinematic mounts
- B60G2204/41062—Elastokinematic mounts hydromounts; interconnected mounts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/40—Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
- B60G2204/418—Bearings, e.g. ball or roller bearings
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は車両のサスペンション用アッパサポートに係
り、特に車両の操縦安定性を低下させることなく、防振
性能の向上が有利に図られ得るサスペンション用アッパ
サポートに関するものである。
り、特に車両の操縦安定性を低下させることなく、防振
性能の向上が有利に図られ得るサスペンション用アッパ
サポートに関するものである。
(背景技術) 従来から、自動車のサスペンション機構において、車輪
を支持する車軸乃至はアームと車体との間に配される。
ショックアブソーバを内蔵した緩衝器の車体に対する取
付部には、通常、アッパサポートが介装せしめられてい
る。かかるアッパサポートは、緩衝器を通じての車輪側
からの車体に対する振動の伝達の抑制等を目的として装
着されるものであって、一般に、緩衝器のピストンロッ
ドが取り付けられる内筒金具と、該内筒金具の外側に配
されて車体側に取り付けられる外筒金具とが、それらの
間に介装された弾性体によって一体的に連結せしめられ
てなる構造とされている。
を支持する車軸乃至はアームと車体との間に配される。
ショックアブソーバを内蔵した緩衝器の車体に対する取
付部には、通常、アッパサポートが介装せしめられてい
る。かかるアッパサポートは、緩衝器を通じての車輪側
からの車体に対する振動の伝達の抑制等を目的として装
着されるものであって、一般に、緩衝器のピストンロッ
ドが取り付けられる内筒金具と、該内筒金具の外側に配
されて車体側に取り付けられる外筒金具とが、それらの
間に介装された弾性体によって一体的に連結せしめられ
てなる構造とされている。
ところで、このようなアッパサポートにあっては、振動
伝達の抑制のために、柔らかいばね特性を設定して振動
絶縁性を高めることが要求される一方、車両の旋回、制
動、急加減速時等における車両の姿勢変化を抑え、操縦
安定性を確保するために、高い剛性を設定して荷重に対
する変形量を小さくすることが要求される。
伝達の抑制のために、柔らかいばね特性を設定して振動
絶縁性を高めることが要求される一方、車両の旋回、制
動、急加減速時等における車両の姿勢変化を抑え、操縦
安定性を確保するために、高い剛性を設定して荷重に対
する変形量を小さくすることが要求される。
そして、これらの要求に関するアッパサポートの特性評
価は、それぞれ、前者の振動絶縁性については動的な弾
性特性を、また後者の操縦安定性については静的な弾性
特性をもって行なわれている。
価は、それぞれ、前者の振動絶縁性については動的な弾
性特性を、また後者の操縦安定性については静的な弾性
特性をもって行なわれている。
しかしながら、前述の如く、防振特性を専らゴム弾性体
の弾性のみによって得ている、従来のアッパサポートに
あっては、これら振動絶縁性と操縦安定性とを高度に満
足させることは、極めて困難であったのである。即ち、
ゴム弾性体における動的ばね特性と静的ばね特性とは、
一般に、所定の相関的関係を有しているために、その動
的ばね特性のみを柔らかくすることが出来ず、特にアッ
パサポートには大きな入力荷重がおよぼされることか
ら、静的ばね定数の高いゴム材料を選択する必要がある
ために、動的ばね特性の硬化が避けられないこと、およ
びアッパサポートにおける防振性能は、ロードノイズ等
に相当する100〜300Hz程度の比較的高い周波数域の入力
振動に対して特に問題となるところ、ゴム弾性体におけ
る動的ばね定数は、入力振動の周波数の増加につれて増
大し、そのような高周波数域では、著しい高動ばね化が
惹起されてしまうことが、その主な理由である。
の弾性のみによって得ている、従来のアッパサポートに
あっては、これら振動絶縁性と操縦安定性とを高度に満
足させることは、極めて困難であったのである。即ち、
ゴム弾性体における動的ばね特性と静的ばね特性とは、
一般に、所定の相関的関係を有しているために、その動
的ばね特性のみを柔らかくすることが出来ず、特にアッ
パサポートには大きな入力荷重がおよぼされることか
ら、静的ばね定数の高いゴム材料を選択する必要がある
ために、動的ばね特性の硬化が避けられないこと、およ
びアッパサポートにおける防振性能は、ロードノイズ等
に相当する100〜300Hz程度の比較的高い周波数域の入力
振動に対して特に問題となるところ、ゴム弾性体におけ
る動的ばね定数は、入力振動の周波数の増加につれて増
大し、そのような高周波数域では、著しい高動ばね化が
惹起されてしまうことが、その主な理由である。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
良好なる車両操縦安定性と、優れた防振性能とが、共に
有利に実現され得るサスペンション用アッパサポートを
提供することにある。
為されたものであって、その解決課題とするところは、
良好なる車両操縦安定性と、優れた防振性能とが、共に
有利に実現され得るサスペンション用アッパサポートを
提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、径方向に所定距離を隔てて配された内筒金具と外筒
金具とが、それらの間に介装されたゴム弾性体にて一体
的に連結されてなる構造を有し、該外筒金具が車体側に
取り付けられることにより、該内筒金具側に取り付けら
れる緩衝器を車体側に防振支持せしめるサスペンション
用アッパサポートにおいて、前記ゴム弾性体を二つの略
円環状ゴム弾性体にて構成し、それら二つの略円環状ゴ
ム弾性体を軸方向に所定距離隔てて前記内筒金具と前記
外筒金具との間に介装せしめることにより、それら内外
筒金具間に、所定の非圧縮性流体が封入されて、それら
内外筒金具間への入力振動が及ぼされる、周方向に連続
した円環状の流体室を形成すると共に、かかる流体室の
内部に、該流体室内面形状に略対応し且つ内周面よりも
一回り小さな外形を有する円環状の作用部材を、前記外
筒金具側に支持せしめて収容、配設することにより、該
アッパサポートの装着状態下、該作用部材と前記流体室
の軸方向内壁面をそれぞれ画成する前記二つの略円環状
ゴム弾性体との対向面間に、それぞれ、周方向に連続し
て延びる振動作用部が、該作用部材の周りに、全周に亘
って略一定の間隙をもって形成されるように構成したこ
とを特徴とするものである。
は、径方向に所定距離を隔てて配された内筒金具と外筒
金具とが、それらの間に介装されたゴム弾性体にて一体
的に連結されてなる構造を有し、該外筒金具が車体側に
取り付けられることにより、該内筒金具側に取り付けら
れる緩衝器を車体側に防振支持せしめるサスペンション
用アッパサポートにおいて、前記ゴム弾性体を二つの略
円環状ゴム弾性体にて構成し、それら二つの略円環状ゴ
ム弾性体を軸方向に所定距離隔てて前記内筒金具と前記
外筒金具との間に介装せしめることにより、それら内外
筒金具間に、所定の非圧縮性流体が封入されて、それら
内外筒金具間への入力振動が及ぼされる、周方向に連続
した円環状の流体室を形成すると共に、かかる流体室の
内部に、該流体室内面形状に略対応し且つ内周面よりも
一回り小さな外形を有する円環状の作用部材を、前記外
筒金具側に支持せしめて収容、配設することにより、該
アッパサポートの装着状態下、該作用部材と前記流体室
の軸方向内壁面をそれぞれ画成する前記二つの略円環状
ゴム弾性体との対向面間に、それぞれ、周方向に連続し
て延びる振動作用部が、該作用部材の周りに、全周に亘
って略一定の間隙をもって形成されるように構成したこ
とを特徴とするものである。
(実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
先ず、第1図及び第2図には、本発明を自動車のフロン
ト側サスペンション用アッパサポートに適用したものの
一具体例が示されている。かかる図において、10は内筒
金具であって、その径方向外側には、所定距離を隔て
て、略同心的に外筒金具12が配置せしめられており、更
にこれら内筒金具10と外筒金具12とは、それらの間に介
装されたゴム弾性体14、16によって一体的に連結せしめ
られている。そして、このようなアッパサポート18にあ
っては、その内筒金具10に対して緩衝器が取り付けられ
る一方、その外筒金具12において、車体側に取り付けら
れて、それら緩衝器と車体との間に介装せしめられるこ
とにより、該緩衝器を車体に対して防振支持せしめるよ
うになっているのである。
ト側サスペンション用アッパサポートに適用したものの
一具体例が示されている。かかる図において、10は内筒
金具であって、その径方向外側には、所定距離を隔て
て、略同心的に外筒金具12が配置せしめられており、更
にこれら内筒金具10と外筒金具12とは、それらの間に介
装されたゴム弾性体14、16によって一体的に連結せしめ
られている。そして、このようなアッパサポート18にあ
っては、その内筒金具10に対して緩衝器が取り付けられ
る一方、その外筒金具12において、車体側に取り付けら
れて、それら緩衝器と車体との間に介装せしめられるこ
とにより、該緩衝器を車体に対して防振支持せしめるよ
うになっているのである。
より詳細には、前記内筒金具10は、小径部20と大径部22
とからなる段付円筒形状の内金具24と、該内金具24の段
付部の外周面上に一体的に溶着されて、大径部22の外側
に位置せしめられたテーパ筒状の外金具26とによって構
成されている。
とからなる段付円筒形状の内金具24と、該内金具24の段
付部の外周面上に一体的に溶着されて、大径部22の外側
に位置せしめられたテーパ筒状の外金具26とによって構
成されている。
また、かかる内筒金具10を構成する内金具24には、大径
部22内において、ベアリング28が嵌入せしめられ、該大
径部22の開口端部がロールカシメされることによって、
該ベアリング28の外輪30が大径部22に対して固定的に取
り付けられている。そして、図示はされていないが、か
かるベアリング28の内輪32に対して、緩衝器のピストン
ロッドが挿通、固定されるようになっており、それによ
って、かかる緩衝器のピストンロッドが、内筒金具10
(内金具24)に対して、軸心周りに相対回転可能に取り
付けられることとなるのである。
部22内において、ベアリング28が嵌入せしめられ、該大
径部22の開口端部がロールカシメされることによって、
該ベアリング28の外輪30が大径部22に対して固定的に取
り付けられている。そして、図示はされていないが、か
かるベアリング28の内輪32に対して、緩衝器のピストン
ロッドが挿通、固定されるようになっており、それによ
って、かかる緩衝器のピストンロッドが、内筒金具10
(内金具24)に対して、軸心周りに相対回転可能に取り
付けられることとなるのである。
また一方、前記外筒金具12は、それぞれ軸方向一端側に
おいて径方向外方に広がる外フランジ部34、36が一体的
に形成されてなる、上側筒金具38および下側筒金具40に
よって構成されており、それら上側筒金具38および下側
筒金具40が、それぞれの外フランジ部34、36が互いに重
ね合わせられるようにして、略同心的に、軸方向に一体
的に組み付けられてなる構造とされている。また、かか
る外フランジ部34、36の重ね合わせ部位には、周方向に
所定間隔を隔てて3個の取付孔42が設けられており、そ
れらの取付孔42内に挿通されたボルト44によって、かか
る外筒金具12が、図示しない車体側に固定的に取り付け
られるようになっているのである。
おいて径方向外方に広がる外フランジ部34、36が一体的
に形成されてなる、上側筒金具38および下側筒金具40に
よって構成されており、それら上側筒金具38および下側
筒金具40が、それぞれの外フランジ部34、36が互いに重
ね合わせられるようにして、略同心的に、軸方向に一体
的に組み付けられてなる構造とされている。また、かか
る外フランジ部34、36の重ね合わせ部位には、周方向に
所定間隔を隔てて3個の取付孔42が設けられており、そ
れらの取付孔42内に挿通されたボルト44によって、かか
る外筒金具12が、図示しない車体側に固定的に取り付け
られるようになっているのである。
そして、このような外筒金具12は、前記内筒金具10の径
方向外側に、所定距離を隔てて略同心的に配置せしめら
れている。そしてまた、これら内外筒金具10、12間に
は、その軸方向両側に位置して、それぞれ略円環状乃至
は円筒状を呈するゴム弾性体14、16が介装されており、
それらのゴム弾性体14、16によって、内外筒金具10、12
が一体的に且つ弾性的に連結せしめられているのであ
る。
方向外側に、所定距離を隔てて略同心的に配置せしめら
れている。そしてまた、これら内外筒金具10、12間に
は、その軸方向両側に位置して、それぞれ略円環状乃至
は円筒状を呈するゴム弾性体14、16が介装されており、
それらのゴム弾性体14、16によって、内外筒金具10、12
が一体的に且つ弾性的に連結せしめられているのであ
る。
そこにおいて、かかる内外筒金具10、12間における、内
金具24の大径部22が位置する軸方向側に配されたゴム弾
性体14にあっては、その内周面において、内筒金具10を
構成する内金具24および外金具26の外周面に対して加硫
接着されると共に、その外周面において、外筒金具12を
構成する上側筒金具38および下側筒金具40の内周面に対
して加硫接着されており、それら内外筒金具10、12を含
んだ一体加硫成形品として形成されている。また、かか
るゴム弾性体14には、内金具24の小径部20側の軸方向端
面に開口する、周方向に連続した環状の凹所46が設けら
れている。
金具24の大径部22が位置する軸方向側に配されたゴム弾
性体14にあっては、その内周面において、内筒金具10を
構成する内金具24および外金具26の外周面に対して加硫
接着されると共に、その外周面において、外筒金具12を
構成する上側筒金具38および下側筒金具40の内周面に対
して加硫接着されており、それら内外筒金具10、12を含
んだ一体加硫成形品として形成されている。また、かか
るゴム弾性体14には、内金具24の小径部20側の軸方向端
面に開口する、周方向に連続した環状の凹所46が設けら
れている。
また一方、内外筒金具10、12間における、内金具24の小
径部20が位置する軸方向側に配されたゴム弾性体16にあ
っては、その内外周面に対して、それぞれ段付円筒形状
を呈する内側取付金具48および外側取付金具50が加硫接
着せしめられている。そして、その内側取付金具48が、
内筒金具10を構成する内金具24の軸方向端部に外嵌され
る一方、外側取付金具50が、外筒金具12を構成する上側
筒金具38の軸方向端部に内嵌されることによって、それ
ら内外筒金具10、12間に介装されるようになっているの
である。なお、かかる内側取付金具48が外嵌される内金
具24の軸方向端部外周面には、嵌合凹部52が形成されて
おり、該嵌合凹部52の軸方向端面と内金具24の軸方向端
部に形成されたかしめ部56との間で、内側取付金具48が
軸方向に挟持されるようになっている一方、外側取付金
具50が内嵌される上側筒金具38の軸方向端部内周面には
嵌合凹部54が形成されており、該嵌合凹部54の軸方向端
面と上側筒金具38の軸方向端部に形成されたかしめ部58
との間で、外側取付金具50が軸方向に挟持され得るよう
になっている。
径部20が位置する軸方向側に配されたゴム弾性体16にあ
っては、その内外周面に対して、それぞれ段付円筒形状
を呈する内側取付金具48および外側取付金具50が加硫接
着せしめられている。そして、その内側取付金具48が、
内筒金具10を構成する内金具24の軸方向端部に外嵌され
る一方、外側取付金具50が、外筒金具12を構成する上側
筒金具38の軸方向端部に内嵌されることによって、それ
ら内外筒金具10、12間に介装されるようになっているの
である。なお、かかる内側取付金具48が外嵌される内金
具24の軸方向端部外周面には、嵌合凹部52が形成されて
おり、該嵌合凹部52の軸方向端面と内金具24の軸方向端
部に形成されたかしめ部56との間で、内側取付金具48が
軸方向に挟持されるようになっている一方、外側取付金
具50が内嵌される上側筒金具38の軸方向端部内周面には
嵌合凹部54が形成されており、該嵌合凹部54の軸方向端
面と上側筒金具38の軸方向端部に形成されたかしめ部58
との間で、外側取付金具50が軸方向に挟持され得るよう
になっている。
そして、このようにしてゴム弾性体16が内外筒金具10、
12間に組み付けられることによって、前記ゴム弾性体14
に形成された凹所46の開口が閉塞せしめられることとな
り、以て該凹所46によって、周方向全周に亘って連続し
て延びる、密閉された環状の流体室60が形成されている
のである。
12間に組み付けられることによって、前記ゴム弾性体14
に形成された凹所46の開口が閉塞せしめられることとな
り、以て該凹所46によって、周方向全周に亘って連続し
て延びる、密閉された環状の流体室60が形成されている
のである。
また、この流体室60内には、前記ゴム弾性体16の組付け
が所定の流体中にて行なわれること等によって、所定の
非圧縮性流体が封入されている。ここにおいて、かかる
封入流体としては、充分な流体の流動性を確保する上
に、1000センチストークス以下、好ましくは500センチ
ストークス以下、より好ましくは100センチストークス
以下の動粘度を有するものが望ましく、例えば、水、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、その他のア
ルキレングリコール、低粘度のポリアルキレングリコー
ルやシリコーンオイル、或いはこれらの混合液等が、好
適に用いられることとなる。
が所定の流体中にて行なわれること等によって、所定の
非圧縮性流体が封入されている。ここにおいて、かかる
封入流体としては、充分な流体の流動性を確保する上
に、1000センチストークス以下、好ましくは500センチ
ストークス以下、より好ましくは100センチストークス
以下の動粘度を有するものが望ましく、例えば、水、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、その他のア
ルキレングリコール、低粘度のポリアルキレングリコー
ルやシリコーンオイル、或いはこれらの混合液等が、好
適に用いられることとなる。
更にまた、かかる流体室60内には、前述の如きゴム弾性
体16の組付けに際し、その内部に作用ブロック62が収容
されることにより、該流体室60内に配置せしめられてい
る。この作用ブロック62は、流体室60の内周面形状に略
対応し、且つ該内周面よりも一回り小さな外周面形状を
もって形成されていると共に、その外周縁部において、
周方向全周に亘って延びる環状の支持部64を一体的に備
えている。そして、かかる作用ブロック62は、その支持
部64が、前記上側筒金具38に設けられた嵌合凹部54内に
嵌め込まれ、該嵌合凹部54の軸方向端面と前記外側取付
金具50の軸方向端面との間で挟持されることによって、
該支持部64において、上側筒金具38、延いては外筒金具
12に対して固定的に支持された状態で、流体室60内の所
定位置に配置せしめられているのである。なお、かかる
作用ブロック62の材質としては、容易に変形しないもの
で、封入流体に対して充分な耐蝕性を有するものであれ
ば良く、例えば、金属や樹脂、或いは高弾性ゴム等が何
れも好適に用いられ得る。
体16の組付けに際し、その内部に作用ブロック62が収容
されることにより、該流体室60内に配置せしめられてい
る。この作用ブロック62は、流体室60の内周面形状に略
対応し、且つ該内周面よりも一回り小さな外周面形状を
もって形成されていると共に、その外周縁部において、
周方向全周に亘って延びる環状の支持部64を一体的に備
えている。そして、かかる作用ブロック62は、その支持
部64が、前記上側筒金具38に設けられた嵌合凹部54内に
嵌め込まれ、該嵌合凹部54の軸方向端面と前記外側取付
金具50の軸方向端面との間で挟持されることによって、
該支持部64において、上側筒金具38、延いては外筒金具
12に対して固定的に支持された状態で、流体室60内の所
定位置に配置せしめられているのである。なお、かかる
作用ブロック62の材質としては、容易に変形しないもの
で、封入流体に対して充分な耐蝕性を有するものであれ
ば良く、例えば、金属や樹脂、或いは高弾性ゴム等が何
れも好適に用いられ得る。
また、かかる作用ブロック62にあっては、前述の如き、
アッパサポート18の接着状態下、内外筒金具10、12間に
及ぼされる車体荷重によってゴム弾性体14、16が変形せ
しめられて、それら内外筒金具10、12が軸方向に所定量
だけ相対的に変位せしめられることにより、第3図に示
されているように、流体室60の略中央部に位置せしめら
れることとなるのであり、それによって、かかる作用ブ
ロック62にて流体室60内が狭窄され、以て該作用ブロッ
ク62の外面と流体室60の内面との間に、周方向に連続し
て延びる振動作用部が、図示の如く、作用ブロック62の
周りで、略一定の間隙をもって全周に亘って形成される
ようになっているのである。
アッパサポート18の接着状態下、内外筒金具10、12間に
及ぼされる車体荷重によってゴム弾性体14、16が変形せ
しめられて、それら内外筒金具10、12が軸方向に所定量
だけ相対的に変位せしめられることにより、第3図に示
されているように、流体室60の略中央部に位置せしめら
れることとなるのであり、それによって、かかる作用ブ
ロック62にて流体室60内が狭窄され、以て該作用ブロッ
ク62の外面と流体室60の内面との間に、周方向に連続し
て延びる振動作用部が、図示の如く、作用ブロック62の
周りで、略一定の間隙をもって全周に亘って形成される
ようになっているのである。
そして、上述の如き構造とされたアッパサポート18にあ
っては、その装着状態下、緩衝器から内外筒金具10、12
間に振動が入力せしめられることとなるが、そこにおい
て、かかるアッパサポート18においては、第4図に示さ
れている如く、所定周波数域に亘って、その動ばね定数
が、略一定か或いは入力振動周波数の上昇につれて低下
するという、極めて特徴ある周波数特性が発現されるこ
ととなるのである。なお、かかる第4図においては、流
体室(60)を内部に備えない、従来構造のアッパサポー
トについて、同様な防振性能の周波数特性を測定した結
果を、比較例として併せ示すこととする。この比較例に
あっては、動ばね定数が、入力振動周波数の上昇につれ
て増大していることが、明らかに認められ、かかる比較
例に比して、本実施例構造のアッパサポート18が、極め
て優れた防振効果を発揮し得ることが、明らかなところ
である。
っては、その装着状態下、緩衝器から内外筒金具10、12
間に振動が入力せしめられることとなるが、そこにおい
て、かかるアッパサポート18においては、第4図に示さ
れている如く、所定周波数域に亘って、その動ばね定数
が、略一定か或いは入力振動周波数の上昇につれて低下
するという、極めて特徴ある周波数特性が発現されるこ
ととなるのである。なお、かかる第4図においては、流
体室(60)を内部に備えない、従来構造のアッパサポー
トについて、同様な防振性能の周波数特性を測定した結
果を、比較例として併せ示すこととする。この比較例に
あっては、動ばね定数が、入力振動周波数の上昇につれ
て増大していることが、明らかに認められ、かかる比較
例に比して、本実施例構造のアッパサポート18が、極め
て優れた防振効果を発揮し得ることが、明らかなところ
である。
ところで、このような効果が発揮される作用及び原理の
詳細については、未だ充分に明らかにされてはいない
が、内外筒金具10、12間に振動が入力された際、ゴム弾
性体14、16の弾性変形によって、作用ブロック62の周囲
に形成された振動作用部内において所定の圧力勾配が生
じて、そこに流体の繰り返し流動が生ぜしめられること
となるところ、この流体の流動によって生ぜしめられる
流体の慣性力による流動抵抗が、入力振動が所定周波数
以下の領域では該入力振動に対する位相差の関係上、ゴ
ム弾性体14、16を通じて伝達される振動伝達力を低減す
る方向に作用するためと考えられる。
詳細については、未だ充分に明らかにされてはいない
が、内外筒金具10、12間に振動が入力された際、ゴム弾
性体14、16の弾性変形によって、作用ブロック62の周囲
に形成された振動作用部内において所定の圧力勾配が生
じて、そこに流体の繰り返し流動が生ぜしめられること
となるところ、この流体の流動によって生ぜしめられる
流体の慣性力による流動抵抗が、入力振動が所定周波数
以下の領域では該入力振動に対する位相差の関係上、ゴ
ム弾性体14、16を通じて伝達される振動伝達力を低減す
る方向に作用するためと考えられる。
そして、かかる理論上から、また本発明者が行なった実
験結果からも、そのような低動ばね効果が発揮される周
波数域は、ゴム弾性体14、16の弾性率や作用ブロック62
の重量(比重)、或いは封入流体の粘度等に応じて、振
動作用部の厚さや、その大きさ(広さ)等を調節するこ
とによって、適宜チューニングすることが可能であり、
500Hz程度までの低動ばね化も容易に達成され得ること
が、確認されている。
験結果からも、そのような低動ばね効果が発揮される周
波数域は、ゴム弾性体14、16の弾性率や作用ブロック62
の重量(比重)、或いは封入流体の粘度等に応じて、振
動作用部の厚さや、その大きさ(広さ)等を調節するこ
とによって、適宜チューニングすることが可能であり、
500Hz程度までの低動ばね化も容易に達成され得ること
が、確認されている。
従って、このようなアッパサポート18にあっては、極め
て広い周波数域に亘って、低動ばね化が有利に達成され
得るのであり、それによってロードノイズ等の車両騒音
や振動が極めて有効に低減され得、以て優れた乗り心地
が実現され得ることとなるのである。
て広い周波数域に亘って、低動ばね化が有利に達成され
得るのであり、それによってロードノイズ等の車両騒音
や振動が極めて有効に低減され得、以て優れた乗り心地
が実現され得ることとなるのである。
そしてまた、上述の如き封入流体による低動ばね効果
は、振動入力時における流体の流動に基づいて発揮され
るものであり、高周波数域の入力振動に対する動的ばね
特性の改善としてのみ貢献し得るものであるところか
ら、ゴム弾性体14、16に対して、充分な静的ばね剛性を
設定することが可能であり、それ故、良好なる車両操縦
安定性が充分に確保され得るのである。
は、振動入力時における流体の流動に基づいて発揮され
るものであり、高周波数域の入力振動に対する動的ばね
特性の改善としてのみ貢献し得るものであるところか
ら、ゴム弾性体14、16に対して、充分な静的ばね剛性を
設定することが可能であり、それ故、良好なる車両操縦
安定性が充分に確保され得るのである。
次に、第5図には、本発明を自動車のリヤ側サスペンシ
ョン用アッパサポートに適用したものの一具体例が示さ
れている。
ョン用アッパサポートに適用したものの一具体例が示さ
れている。
かかる図において、68は、円筒形状を呈する内筒金具で
あり、その内孔74内に、図示しない緩衝器のピストンロ
ッドが挿通、固定されることにより、取り付けられるよ
うになっている。
あり、その内孔74内に、図示しない緩衝器のピストンロ
ッドが挿通、固定されることにより、取り付けられるよ
うになっている。
また、かかる内筒金具68の径方向外方には、所定距離を
隔てて略同心的に、外筒金具76が配されている。かかる
外筒金具76は、略円環状の板金具80と、かかる板金具80
に重ね合わせられて固着される外フランジ部78を、軸方
向一端側に有する一方、軸方向他端側にかしめ部84を有
する、円筒状の筒金具82とによって構成されている。な
お、この外筒金具76の外周面上には、防振ゴム体86を介
して、懸架系を構成するスプリングの一端側を支持する
スプリング受金具87が取り付けられている。また、図
中、88は、かかる外筒金具76を車体側に取り付けるため
のボルトである。
隔てて略同心的に、外筒金具76が配されている。かかる
外筒金具76は、略円環状の板金具80と、かかる板金具80
に重ね合わせられて固着される外フランジ部78を、軸方
向一端側に有する一方、軸方向他端側にかしめ部84を有
する、円筒状の筒金具82とによって構成されている。な
お、この外筒金具76の外周面上には、防振ゴム体86を介
して、懸架系を構成するスプリングの一端側を支持する
スプリング受金具87が取り付けられている。また、図
中、88は、かかる外筒金具76を車体側に取り付けるため
のボルトである。
そして、これら内筒金具68及び外筒金具76にあっては、
それらの間に介装された略円環状乃至は略円筒形状を呈
する一対のゴム弾性体90、90によって、一体的に且つ弾
性的に連結されているのである。ここにおいて、かかる
ゴム弾性体90は、その内外周面に対して、それぞれ略円
筒形状を呈する内側取付金具92および外側取付金具94が
加硫接着せしめられてなる構造とされている。そして、
内側取付金具92が、内筒金具68の軸方向端部に外嵌され
る一方、外側取付金具94が、外筒金具76に対して内嵌さ
れることによって、それら内外筒金具68、76間における
軸方向両端部に介装されるようになっているのである。
それらの間に介装された略円環状乃至は略円筒形状を呈
する一対のゴム弾性体90、90によって、一体的に且つ弾
性的に連結されているのである。ここにおいて、かかる
ゴム弾性体90は、その内外周面に対して、それぞれ略円
筒形状を呈する内側取付金具92および外側取付金具94が
加硫接着せしめられてなる構造とされている。そして、
内側取付金具92が、内筒金具68の軸方向端部に外嵌され
る一方、外側取付金具94が、外筒金具76に対して内嵌さ
れることによって、それら内外筒金具68、76間における
軸方向両端部に介装されるようになっているのである。
なお、かかる内側取付金具92が外嵌される内筒金具68の
軸方向両側端部外周面には、それぞれ、嵌合凹部96が形
成されており、該嵌合凹部96の軸方向端面と内筒金具68
の軸方向両端部に形成されたかしめ部98との間で、該内
側取付金具92が軸方向に挟圧、保持せしめられるように
なっている。また、外側取付金具94、94にあっては、軸
方向に重ね合わされた状態で、板金具80の内周縁部と筒
金具82のかしめ部84との間で、軸方向に挟圧、保持せし
められるようになっている。
軸方向両側端部外周面には、それぞれ、嵌合凹部96が形
成されており、該嵌合凹部96の軸方向端面と内筒金具68
の軸方向両端部に形成されたかしめ部98との間で、該内
側取付金具92が軸方向に挟圧、保持せしめられるように
なっている。また、外側取付金具94、94にあっては、軸
方向に重ね合わされた状態で、板金具80の内周縁部と筒
金具82のかしめ部84との間で、軸方向に挟圧、保持せし
められるようになっている。
さらに、このようにして内外筒金具68、76間に組み付け
られた一対のゴム弾性体90、90にあっては、それぞれの
軸方向対向面上に開口する、周方向に連続した環状の凹
所100が設けられている。そして、上述の如きゴム弾性
体90、90の組付けによって、それらの凹所100、100の開
口が互いに閉塞せしめられ、以てそこに周方向全周に亘
って連続して延びる、密閉された環状の液体室102が形
成されているのである。
られた一対のゴム弾性体90、90にあっては、それぞれの
軸方向対向面上に開口する、周方向に連続した環状の凹
所100が設けられている。そして、上述の如きゴム弾性
体90、90の組付けによって、それらの凹所100、100の開
口が互いに閉塞せしめられ、以てそこに周方向全周に亘
って連続して延びる、密閉された環状の液体室102が形
成されているのである。
そして、この流体室102内には、前記第一の実施例と同
様、低粘度の所定の非圧縮性流体が封入されていると共
に、その内周面形状に略対応した外形を有する作用ブロ
ック104が、その外周縁部に形成された支持部106を、前
記外側取付金具94、94間で軸方向に挟持されることによ
り、車両への装着状態下においてかかる流体室102内の
略中央部に位置するように、収容、配置せしめられてい
る。
様、低粘度の所定の非圧縮性流体が封入されていると共
に、その内周面形状に略対応した外形を有する作用ブロ
ック104が、その外周縁部に形成された支持部106を、前
記外側取付金具94、94間で軸方向に挟持されることによ
り、車両への装着状態下においてかかる流体室102内の
略中央部に位置するように、収容、配置せしめられてい
る。
従って、このような構造とされた本実施例におけるアッ
パサポート66にあっても、作用ブロック104と流体室102
内周面との間に、内外筒金具68、76間への振動入力に際
して流体の流動が生ぜしめられる、周方向に連続して延
びる振動作用部が、作用ブロック104の周りに、略一定
の間隙をもって全周に亘って形成されることとなるので
あり、それ故、前記第一の実施例と同様、該振動作用部
内における流体の流動に基づいて、動ばね定数の低下が
図られ得、以て車両操縦安定性のために充分な静的ばね
定数を確保しつつ、優れた防振性能が実現され得ること
となるのである。
パサポート66にあっても、作用ブロック104と流体室102
内周面との間に、内外筒金具68、76間への振動入力に際
して流体の流動が生ぜしめられる、周方向に連続して延
びる振動作用部が、作用ブロック104の周りに、略一定
の間隙をもって全周に亘って形成されることとなるので
あり、それ故、前記第一の実施例と同様、該振動作用部
内における流体の流動に基づいて、動ばね定数の低下が
図られ得、以て車両操縦安定性のために充分な静的ばね
定数を確保しつつ、優れた防振性能が実現され得ること
となるのである。
以上、本発明の実施例について詳述してきたが、これら
は文字通りの例示であって、本発明は、これらの具体例
にのみ限定して解釈されるものではない。
は文字通りの例示であって、本発明は、これらの具体例
にのみ限定して解釈されるものではない。
例えば、前記実施例におけるアッパサポート18、66にあ
っては、何れも、周方向に連続した環状の流体室60、10
2を備えていたが、必ずしも周方向に連続して形成する
必要はなく、また独立した複数個の流体室を形成するこ
とも可能である。
っては、何れも、周方向に連続した環状の流体室60、10
2を備えていたが、必ずしも周方向に連続して形成する
必要はなく、また独立した複数個の流体室を形成するこ
とも可能である。
また、そのような流体室内に収容配置される作用ブロッ
ク62、104の形状は、流体室の内周面形状に応じて適宜
設定されるものであり、半円環状など、周方向に分割さ
れた複数の作用ブロックを用いるようにしても良い。
ク62、104の形状は、流体室の内周面形状に応じて適宜
設定されるものであり、半円環状など、周方向に分割さ
れた複数の作用ブロックを用いるようにしても良い。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識
に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様
において実施され得るものであり、またそのような実施
態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明
の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない
ところである。
に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様
において実施され得るものであり、またそのような実施
態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明
の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない
ところである。
(発明の効果) 上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とさ
れたサスペンション用アッパサポートにあっては、内外
筒金具間への振動入力に際して生ぜしめられる振動作用
部内における流体の流動に基づいて、静的ばね定数の著
しい低下を伴うことなく、高周波数領域の動的ばね特性
の低減効果が有利に発揮され得るのであり、それ故車両
の操縦安定性を充分に満足せしめつつ、優れた防振性能
を発揮し得るアッパサポートが、有利に提供され得るこ
ととなるのである。
れたサスペンション用アッパサポートにあっては、内外
筒金具間への振動入力に際して生ぜしめられる振動作用
部内における流体の流動に基づいて、静的ばね定数の著
しい低下を伴うことなく、高周波数領域の動的ばね特性
の低減効果が有利に発揮され得るのであり、それ故車両
の操縦安定性を充分に満足せしめつつ、優れた防振性能
を発揮し得るアッパサポートが、有利に提供され得るこ
ととなるのである。
また、このようなサスペンション用アッパサポートにあ
っては、前記振動作用部が構成される流体室を、内外筒
金具間において周方向に連続して一つ形成せしめてなる
構造を採用することによって、振動作用部が有利に形成
され得て、良好なる防振性能を発揮し得るアッパサポー
トを、より優れた製作性をもって得ることができるので
ある。
っては、前記振動作用部が構成される流体室を、内外筒
金具間において周方向に連続して一つ形成せしめてなる
構造を採用することによって、振動作用部が有利に形成
され得て、良好なる防振性能を発揮し得るアッパサポー
トを、より優れた製作性をもって得ることができるので
ある。
第1図は、本発明に従う構造とされたサスペンション用
アッパサポートの一具体例を示す縦断面図であり、第2
図は、第1図におけるII-II断面図である。また、第3
図は、第1図に示されているアッパサポートにおける、
車両への装着状態を示す縦断面図である。更に、第4図
は、第1図に示されている如き構造のアッパサポートに
ついて防振性能の周波数特性を測定した結果を、比較例
と共に示すグラフである。また、第5図は、本発明の別
の実施例としてのサスペンション用アッパサポートを示
す縦断面図である。 10,68:内筒金具、12,76:外筒金具 14,16,90:ゴム弾性体 18,66:アッパサポート 60,102:流体室 62,104:作用ブロック
アッパサポートの一具体例を示す縦断面図であり、第2
図は、第1図におけるII-II断面図である。また、第3
図は、第1図に示されているアッパサポートにおける、
車両への装着状態を示す縦断面図である。更に、第4図
は、第1図に示されている如き構造のアッパサポートに
ついて防振性能の周波数特性を測定した結果を、比較例
と共に示すグラフである。また、第5図は、本発明の別
の実施例としてのサスペンション用アッパサポートを示
す縦断面図である。 10,68:内筒金具、12,76:外筒金具 14,16,90:ゴム弾性体 18,66:アッパサポート 60,102:流体室 62,104:作用ブロック
Claims (1)
- 【請求項1】径方向に所定距離を隔てて配された内筒金
具と外筒金具とが、それらの間に介装されたゴム弾性体
にて一体的に連結されてなる構造を有し、該外筒金具が
車体側に取り付けられることにより、該内筒金具側に取
り付けられる緩衝器を車体側に防振支持せしめるサスペ
ンション用アッパサポートにおいて、 前記ゴム弾性体を二つの略円環状ゴム弾性体にて構成
し、それら二つの略円環状ゴム弾性体を軸方向に所定距
離隔てて前記内筒金具と前記外筒金具との間に介装せし
めることにより、それら内外筒金具間に、所定の非圧縮
性流体が封入されて、それら内外筒金具間への入力振動
が及ぼされる、周方向に連続した円環状の流体室を形成
すると共に、かかる流体室の内部に、該流体室内面形状
に略対応し且つ内周面よりも一回り小さな外形を有する
円環状の作用部材を、前記外筒金具側に支持せしめて収
容、配設することにより、該アッパサポートの装着状態
下、該作用部材と前記流体室の軸方向内壁面をそれぞれ
画成する前記二つの略円環状ゴム弾性体との対向面間
に、それぞれ、周方向に連続して延びる振動作用部が、
該作用部材の周りに、全周に亘って略一定の間隙をもっ
て形成されるように構成したことを特徴とするサスペン
ション用アッパサポート。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1095800A JPH0747976B2 (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | サスペンション用アッパサポート |
US07/503,944 US5064176A (en) | 1989-04-14 | 1990-04-04 | Upper support for shock absorber in suspension system |
DE69010732T DE69010732T2 (de) | 1989-04-14 | 1990-04-11 | Oberes Lager für einen Stossdämpfer in einem Aufhängungssystem. |
EP90106955A EP0392513B1 (en) | 1989-04-14 | 1990-04-11 | Upper support for shock absorber in suspension system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1095800A JPH0747976B2 (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | サスペンション用アッパサポート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02275130A JPH02275130A (ja) | 1990-11-09 |
JPH0747976B2 true JPH0747976B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=14147512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1095800A Expired - Lifetime JPH0747976B2 (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | サスペンション用アッパサポート |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5064176A (ja) |
EP (1) | EP0392513B1 (ja) |
JP (1) | JPH0747976B2 (ja) |
DE (1) | DE69010732T2 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5277410A (en) * | 1991-02-21 | 1994-01-11 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Upper support for suspension system having two outer rigid members, and method of manufacturing the same |
JP2715699B2 (ja) * | 1991-05-31 | 1998-02-18 | 日産自動車株式会社 | ストラットサスペンションの上部取付構造 |
JP2720638B2 (ja) * | 1991-06-24 | 1998-03-04 | 日産自動車株式会社 | 車両用サスペンションの取付装置 |
JPH053683U (ja) * | 1991-06-29 | 1993-01-19 | 倉敷化工株式会社 | マウントラバー構造 |
DE4305808C2 (de) * | 1993-02-25 | 1995-05-11 | Freudenberg Carl Fa | Hydraulisch dämpfende Hülsengummifeder |
FR2706558B1 (fr) * | 1993-06-16 | 1995-08-25 | Caoutchouc Manuf Plastique | Ensemble modulaire de liaison élastique formant attache d'amortisseur et bloc filtrant. |
US5553834A (en) * | 1993-11-12 | 1996-09-10 | Korea Institute Of Machinery And Metals | Lateral and axial vibration isolators utilizing leaf springs |
US5657510A (en) * | 1995-06-14 | 1997-08-19 | Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha | Fluid-filled insulating bushing |
JPH11230240A (ja) * | 1998-02-16 | 1999-08-27 | Honda Motor Co Ltd | 液体封入ダンパーマウント |
WO2000000359A1 (fr) * | 1998-06-26 | 2000-01-06 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin - Michelin | Attache superieure de jambe macpherson |
JP2001347814A (ja) | 2000-06-05 | 2001-12-18 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | サスペンションサポート |
DE10040201B4 (de) * | 2000-08-17 | 2005-06-30 | Trelleborg Automotive Technical Centre Gmbh | Hydraulisch dämpfendes Lager |
DE60135725D1 (de) | 2000-10-11 | 2008-10-23 | Toyo Tire & Rubber Co | Federbeinlagerbefestigung |
US7357382B2 (en) * | 2001-07-25 | 2008-04-15 | Matthew Warren, Inc. | Hydraulic load centering spring perch |
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