JP2628233B2 - サスペンション用アッパサポートの製造方法 - Google Patents

サスペンション用アッパサポートの製造方法

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JP2628233B2
JP2628233B2 JP3048939A JP4893991A JP2628233B2 JP 2628233 B2 JP2628233 B2 JP 2628233B2 JP 3048939 A JP3048939 A JP 3048939A JP 4893991 A JP4893991 A JP 4893991A JP 2628233 B2 JP2628233 B2 JP 2628233B2
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司 大島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、組立作業の容易化および簡略化
が有利に達成され得るサスペンション用アッパサポー
製造方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】一般に、自動車のサスペンション機構にお
ける、緩衝器の車体側に対する取付部には、車輪側から
車体側への振動の伝達の抑制等を目的として、緩衝器の
ピストンロッドが挿通固定される内筒金具と、該内筒金
具の外側に所定距離を隔てて配されて車体側に取り付け
られる外筒金具とが、それらの間に介装されたゴム弾性
体によって一体的に連結されてなる構造の、所謂サスペ
ンション用アッパサポートが介装されている。
【0003】また、このようなアッパサポートには、近
年の車両の高級化に伴って、より高度な防振性能が要求
されるようになってきており、その一つの対応策とし
て、流体の封入化が検討されている。そこで、本願出願
人は、先に、実開平2−114506号公報等におい
て、内外筒金具間に周方向に延びる環状の流体室を形成
すると共に、該流体室内に所定の作用部材を収容配置す
ることにより、振動入力時に封入流体が流動せしめられ
る流体流路を形成せしめてなる構造の流体入アッパサポ
ートを提案した。かかる構造のアッパサポートにあって
は、流体流路を流動せしめられる封入流体の流動作用に
基づいて、優れた防振効果が発揮され得るのである。
【0004】ところで、このような流体入アッパサポー
トにあっては、流体室内に所定の流体を封入するため
に、通常、前記公報にも示されている如く、互いに別体
構造をもって形成した内筒金具と外筒金具、更にはそれ
らを連結するゴム弾性体を、それぞれ、所定の流体中に
浸漬せしめ、流体中でそれらを組み付けることによって
形成されることとなる。
【0005】しかしながら、アッパサポートを構成する
外筒金具には、一般に、車体側への取付けのために、軸
直角方向外方に向かって広がる外フランジ状の取付部が
一体的に形成されることから、その外形寸法が大型化す
ることが避けられず、それ故、従来構造の流体入アッパ
サポートでは、その製造に際しての外筒金具の流体中で
の取扱いが面倒で、組立作業が難しかったのである。
【0006】しかも、アッパサポートの内筒金具および
外筒金具にあっては、通常、緩衝器のピストンロッドお
よび車体に対する取付構造等の関係上、何れも方向性を
有しているために、それらを組み付ける際に相対的な方
向性をも考慮しなければならず、流体中での作業である
ことと相俟って、組立作業性が極めて悪かったのであ
り、また、一々手作業にて方向合わせをしなければなら
ないために、組立作業の自動化が極めて困難であったの
である。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、部材間の方向性を考慮することなく流体中
で組み立てることができると共に、大型の外筒金具の組
付けを流体外にて行なうことができる流体入サスペンシ
ョン用アッパサポートの製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【0009】
【解決手段】 そして、かかる課題を解決するために、本
発明にあっては 、(a)緩衝器のピストンロッドが挿通
固定される内筒金具と、該内筒金具の径方向外側に所定
距離を隔てて配された第一の外筒金具とが、それらの軸
方向一方の端部間に介装されて固着された環状の第一の
ゴム弾性体にて連結されてなる一体加硫成形品を準備す
る工程と、(b)内周面および外周面に、それぞれ、筒
状の内側取付金具および外側取付金具が固着された環状
第二のゴム弾性体を準備する工程と、(c)前記一体
加硫成形品における内筒金具と第一の外筒金具との間
用部材を収容配置せしめた後、所定の非圧縮性流体中
において、該内筒金具および該第一の外筒金具における
軸方向他方の端部に対し、前記第二のゴム弾性体に固着
された内側取付金具および外側取付金具をそれぞれ嵌着
固定せしめて、該第二のゴム弾性体を該内筒金具および
該第一の外筒金具に組み付けることにより、それら第一
のゴム弾性体と第二のゴム弾性体との間に、内部に所定
の非圧縮性流体が封入されると共に、前記作用部材によ
って振動入力時に封入流体が流動せしめられる流体流路
が形成された流体室が形成されて成る組立体を得る工程
と、(d)該組立体を流体中から取り出した後、流体外
において、車体側に取り付けられるブラケットを備え
二の外筒金具を、前記第一の外筒金具に外嵌固定せし
める工程とを、有するサスペンション用アッパサポート
の製造方法を、その特徴とするものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0011】先ず、図1及び図2には、本発明方法に従
って製造された、自動車のサスペンション用アッパサポ
ートの一具体例が示されている。かかる図において、1
0は内筒金具であり、その径方向外側には、第一の外筒
金具12が配置されており、それら両金具10,12間
に介装された第一及び第二のゴム弾性体14,15によ
って、一体的に連結されている。更に、かかる第一の外
筒金具12の外側には、第二の外筒金具13が嵌着固定
されている。そして、このようなアッパサポート16に
あっては、図示はされていないが、その内筒金具10に
対して緩衝器が取り付けられる一方、その第二の外筒金
具13において車体側に取り付けられることとなる。
【0012】より詳細には、前記内筒金具10は、軸方
向略中央部分に形成された段付部を挟んだ軸方向両側
が、それぞれ大径部18および小径部20とされた、厚
肉の略段付円筒形状をもって形成されている。なお、大
径部18の開口端部には、径方向外方に突出する環状突
部22が、周方向に連続して形成されている。また、小
径部20の内孔23は、径方向一方向に対向する内周面
が二面幅をもって形成されており、それによって、該内
孔23に対し、緩衝器のピストンロッドが、所定の方向
性をもって回転不能に挿通固定されるようになってい
る。
【0013】一方、前記第一の外筒金具12は、軸方向
中央部に段付部24を有する薄肉の略段付円筒形状をも
って形成されている。そして、該第一の外筒金具12に
あっては、その小径部が、内筒金具10の大径部18側
に位置する状態で、該内筒金具10の径方向外側に所定
距離を隔てて同一軸心上に配置せしめられている。
【0014】また、そのような内筒金具10と第一の外
筒金具12との配置状態下、内筒金具10の大径部18
と第一の外筒金具12の小径部との間に、円環形状を呈
する第一のゴム弾性体14が介装されており、該第一の
ゴム弾性体14にて、それら両金具10,12が、軸方
向一端側において弾性的に連結されている。そして、そ
れによって内筒金具10と第一の外筒金具12との間に
は、軸方向一方の側に開口する環状の空所28(図3参
照)が形成されている。
【0015】さらに、内筒金具10と第一の外筒金具1
2との間には、空所が開口する軸方向端部側において、
第二のゴム弾性体15が組み付けられている。この第二
のゴム弾性体15は、略円環形状を呈しており、且つそ
の内周部分および外周部分には、それぞれ筒状を呈す
る、内側取付金具32および外側取付金具34が一体的
に加硫接着せしめられている。そして、かかる第二のゴ
ム弾性体15にあっては、内側取付金具32が内筒金具
10の小径部20の外周面に嵌着固定される一方、外側
取付金具34が第一の外筒金具12の大径部の内周面に
嵌着され、軸方向にかしめ固定されることによって、そ
れら内筒金具10と第一の外筒金具12との間に組み付
けられている。なお、外側取付金具34の外周面上に
は、シールゴム層36が設けられており、外側取付金具
34と第一の外筒金具12との間で挟圧されるようにな
っている。
【0016】また、この第二のゴム弾性体15の内筒金
具10と第一の外筒金具12との間への組付けによっ
て、前記空所の開口が流体密に覆蓋せしめられ、以て該
空所にて環状の流体室38が形成されている。更にま
た、かかる流体室38には、水やアルキレングリコー
ル、ポリアルキレングリコール、シリコーン油、或いは
それらの混合液等の、所定の非圧縮性流体が封入されて
いる。
【0017】更にまた、この流体室38には、略円環形
状を呈する作用金具40が収容配置されている。かかる
作用金具40は、内筒金具10の大径部18の外径より
も所定寸法大きな内径と、外筒金具12の大径部の内径
と略同一の外径とをもって形成されており、第一の外筒
金具12の段付部24と第二のゴム弾性体15に固着さ
れた外側取付金具34との間で、その外周縁部を軸方向
に挟持されることにより、流体室38の軸方向略中央部
分において、外筒金具12にて固定的に支持されてい
る。
【0018】そして、この作用金具40によって、前記
流体室38が、軸方向中間部分で二分されることによ
り、該作用金具40を挟んだ両側に一対の分割室42,
42が形成されている。また、該作用金具40の内周面
と流体室38の内面との径方向対向面間には、それら一
対の分割室42,42を互いに連通せしめて、それら両
室42,42間での流体の流動を許容する環状の狭窄流
路44が形成されている。なお、特に本実施例では、か
かる狭窄流路44を通じて流動せしめられる流体の共振
作用に基づいて、ロードノイズ等に相当する高周波数域
の振動入力時に低動ばね効果が発揮され得るように、該
狭窄流路44の長さや断面積等が設定されている。
【0019】さらに、前記第一の外筒金具12の外周面
には、全体として略円筒形状を呈する第二の外筒金具1
3が嵌着固定されている。かかる第二の外筒金具13
は、軸方向一方の開口周縁部に内向フランジ部46を、
軸方向他方の開口周縁部に外向フランジ部47を、それ
ぞれ一体的に有する下側筒体50と、軸方向一方の開口
周縁部に内向フランジ部48を、軸方向他方の開口周縁
部に外向フランジ部49を、それぞれ一体的に有する上
側筒体52とによって構成されている。そして、その下
側筒体50が、第一の外筒金具12に外嵌固定されてい
ると共に、該下側筒体50の外向フランジ部47に対し
て、上側筒体52の外向フランジ部49が重ね合わされ
て、それら両外向フランジ部47,49がスポット溶接
等にて溶着されていることにより、第二の外筒金具13
が、全体として、第一の外筒金具12を覆うようにして
固定的に組み付けられている。
【0020】また、それによって、かかる第二の外筒金
具13を構成する上下筒体52,50における内向フラ
ンジ部46,48が、それぞれ、内筒金具10の環状突
部22および内側取付金具32に対して、マウント軸方
向に所定距離を隔てて対向位置せしめられており、それ
ら内向フランジ部46,48に対する環状突部22およ
び内側取付金具32の当接により、内筒金具10の外筒
金具12,13に対する軸方向の相対的変位量が規制さ
れ得るようになっている。なお、それら環状突部22お
よび内側取付金具32の内向フランジ部46,48に対
する当接面上には、それぞれ、所定厚さの緩衝ゴム層5
4,54が設けられている。
【0021】更にまた、かかる第二の外筒金具13に
は、上下筒体52,50の外向フランジ部47,49に
より、径方向外方に所定幅で広がる略円環板状をもっ
て、ブラケットとしての取付部51が形成されており、
該取付部51において、車体側にボルト固定されるよう
になっている。なお、かかる取付部51には、複数個
(本実施例では三個)のボルト装着孔53が形成されて
おり、それらボルト装着孔53が車体側に取り付けられ
たナット部材に一致するように、該取付部51が、車体
側に対して所定の方向性をもって装着されることとな
る。
【0022】そうして、このような構造のアッパサポー
ト16にあっては、その内筒金具10と第二の外筒金具
13との間に軸方向(図1中の上下方向)の振動が入力
されると、両分割室42,42間で、狭窄流路44を通
じての流体の流動が生ぜしめられることとなり、以て、
かかる流体の共振作用に基づいて発揮される低動ばね効
果により、ロードノイズ等に相当する入力振動に対して
優れた防振効果が発揮され得るのである。
【0023】以下、上述の如き流体封入式マウント装置
の製造方法について、詳細に説明する。即ち、かかる流
体封入式マウント装置を製造するに際しては、先ず、内
筒金具10と第一の外筒金具12とを配設せしめた成形
用型内において、第一のゴム弾性体14を成形し、加硫
操作を加えることにより、図3に示されている如き、内
部に空所28が設けられた一体加硫成形品60を得る。
【0024】また、この第一の一体加硫成形品60の成
形工程とは、それぞれ別工程において、図3に示されて
いる如き、作用金具40を形成すると共に、第二のゴム
弾性体15を加硫成形する。なお、かかる第二のゴム弾
性体15にあっては、その内周面に内側取付金具32
が、外周面に外側取付金具34が、それぞれ一体的に加
硫接着されてなる一体加硫成形品として形成されること
となる。
【0025】そして、図4に示されているように、前記
一体加硫成形品60を、流体室38内に封入すべき流体
62中に浸漬せしめて、該流体を空所28内に充填せし
めた後、かかる流体中において、該一体加硫成形品60
の空所28に対して、先ず、作用金具40を挿入し、そ
の外周縁部を第一の外筒金具12の段付部24上に重ね
合わせて収容配置せしめる。次いで、かかる一体加硫成
形品60の空所28に対して、第二のゴム弾性体15を
挿入し、内側取付金具32を内筒金具10の小径部20
に圧入して嵌着固定する一方、外側取付金具34を、作
用金具40の軸方向外側に重ね合わせて内挿することに
より、かかる空所28内に収容配置せしめる。
【0026】さらに、流体中において、必要に応じて、
第一の外筒金具12の大径部に対して八方絞り等の縮径
加工を加えた後、第一の外筒金具12の大径側開口部に
対してかしめ加工を施して、該第一の外筒金具12を、
第二のゴム弾性体15の外周面に固着された外側取付金
具34に対して嵌着固定せしめる。即ち、それによっ
て、図5に示されている如く、一体加硫成形品60の空
所28の開口が、第二のゴム弾性体15により流体密に
閉塞されて、流体が封入されてなる流体室38が形成さ
れると共に、作用金具40の外周縁部が、第一の外筒金
具12の段付部24と外側取付金具34との間で軸方向
に挟持されて、該第一の外筒金具12に対して固定的に
取り付けられることとなる。そして、このような流体中
での組付操作によって、狭窄流路44を通じて相互に連
通された一対の分割室42,42が内部に形成されて成
る組立体64が得られるのである。
【0027】そして、上述の如き流体中での組立操作に
て得られた組立体64を、流体から取り出し、流体外に
おいて、該組立体64に対し、別途形成した、取付部5
1を備えた第二の外筒金具13を組み付け、外嵌固定せ
しめる。かかる第二の外筒金具13の組付けは、先ず、
図6に示されている如く、上記組立体64を構成する第
一の外筒金具12に対し、その小径側端部から、下側筒
体50を圧入固定せしめた後、図1に示されているよう
に、該下側筒体50の開口部に上側筒体52を重ね合わ
せ、それら上下筒体52,50の外向フランジ部47,
49を、溶着せしめることにより行なわれることとな
り、それによって、第二の外筒金具13が第一の外筒金
具12に対して固定的に装着せしめられて、目的とする
アッパサポート16が得られるのである。なお、かかる
下側筒体50の組立体64に対する組付けに際しては、
第二の外筒金具13の内筒金具10に対する相対的な方
向性を考慮しつつ、圧入固定されることとなる。
【0028】従って、上述の如き手法によれば、内筒金
具10と第一の外筒金具12とを備えた一体加硫成形品
60に対する第二のゴム弾性体15の組付操作により、
流体室38の形成と、該流体室38への流体の封入が為
されることとなるところから、取付部51を備えた第二
の外筒金具13の組付操作を流体外にて行なうことがで
きるのである。
【0029】そして、それ故、取付部51を備えた大型
の金具である第二の外筒金具13を流体中に浸漬させて
組み付ける必要がなく、しかも、該第二の外筒金具13
への流体の付着やその内部への入り込みが回避され得
て、組付後における洗浄や拭取り、或いは流体排出等の
面倒な作業が不要となることから、マウント組立操作の
簡略化と作業性の向上が、極めて有利に達成され得るの
である。
【0030】また、このような製造方法によれば、内筒
金具10に対して方向性のある取付部51を備えた第二
の外筒金具13の組付作業を、流体外にて行なうことが
できることから、アッパサポートの組立時における、そ
れら内筒金具10と第二の外筒金具13との方向合わせ
が容易となり、組立作業性が有利に向上され得るのてあ
る。
【0031】しかも、かかる製造方法によれば、流体中
において、一体加硫成形品60に組み付けられる作用金
具40や第二のゴム弾性体15および第一の外筒金具1
2にあっては、何れも方向性を有するものでなく、流体
中での組付作業を、部材の方向性を考慮することなく実
施することができることから、流体中での組付作業が有
利に単純化され得るのであり、それ故、流体中における
組付作業、即ち流体室への流体の封入作業の自動化を図
ることも容易となるのである。
【0032】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0033】例えば、流体室38内に収容配置されて狭
窄流路を形成する作用部材の構造は、前記実施例のもの
に限定されるものでは決してなく、その他、内筒金具側
から外筒金具側に向かって突出する環状の作用部材等を
採用することも可能である。
【0034】また、内筒金具における緩衝器への取付構
造や第二の外筒金具における車体側への取付構造は、前
記実施例のものに限定されるものではなく、アッパサポ
ートが装着されるべき車体構造に応じて、適宜、変更さ
れるべきものである。
【0035】更にまた、一体加硫成形品に対する作用部
材の組付けは、該作用部材の構造等に応じて、流体外に
おいて、予め行なうようにしても良い。
【0036】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0037】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従えば、内筒金具に対して方向性のある取付部を備え
た、比較的大型の部材である第二の外筒金具の組付作業
を流体外にて行なうことができ、流体室内への流体の封
入のために流体中で行なわれる組付作業に際しては、各
部材の方向性を考慮する必要がなくなることから、アッ
パサポートの組立操作の簡略化と作業性の向上が、極め
て有効に達成され得るのである。
【0038】また、本発明によれば、流体中での組付作
業に際して、各部材の方向性を考慮する必要もなくな
り、その作業の単純化が効果的に達成され得ることか
ら、流体中における組付作業の自動化を図ることも容易
となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に従って製造されたサスペンション
用アッパサポートの一具体例を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示されたアッパサポートの一製造工程を
説明するための縦断面説明図である。
【図4】図1に示されたアッパサポートの一製造工程を
説明するための縦断面説明図である。
【図5】図1に示されたアッパサポートの一製造工程を
説明するための縦断面説明図である。
【図6】図1に示されたアッパサポートの一製造工程を
説明するための縦断面説明図である。
【符号の説明】
10:内筒金具 12:第一の外
筒金具 13:第二の外筒金具 14:第一のゴ
ム弾性体 15:第二のゴム弾性体 16:アッパサ
ポート 23:内孔 28:空所 32:内側取付金具 34:外側取付
金具 38:流体室 40:作用金具 42:分割室 44:狭窄流路 51:取付部 60:一体加硫
成形品 62:流体 64:組立体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩衝器のピストンロッドが挿通固定され
    る内筒金具と、該内筒金具の径方向外側に所定距離を隔
    てて配された第一の外筒金具とが、それらの軸方向一方
    の端部間に介装されて固着された環状の第一のゴム弾性
    体にて連結されてなる一体加硫成形品を準備する工程
    と、 内周面および外周面に、それぞれ、筒状の内側取付金具
    および外側取付金具が固着された環状の第二のゴム弾性
    体を準備する工程と、 前記一体加硫成形品における内筒金具と第一の外筒金具
    との間に作用部材を収容配置せしめた後、所定の非圧縮
    性流体中において、該内筒金具および該第一の外筒金具
    における軸方向他方の端部に対し、前記第二のゴム弾性
    体に固着された内側取付金具および外側取付金具をそれ
    ぞれ嵌着固定せしめて、該第二のゴム弾性体を該内筒金
    具および該第一の外筒金具に組み付けることにより、そ
    れら第一のゴム弾性体と第二のゴム弾性体との間に、内
    部に所定の非圧縮性流体が封入されると共に、前記作用
    部材によって振動入力時に封入流体が流動せしめられる
    流体流路が形成された流体室が形成されて成る組立体を
    得る工程と、 該組立体を流体中から取り出した後、流体外において、
    車体側に取り付けられるブラケットを備えた第二の外筒
    金具を、前記第一の外筒金具に外嵌固定せしめる工程と
    を、 有することを特徴とするサスペンション用アッパサポー
    トの製造方法。
JP3048939A 1991-02-21 1991-02-21 サスペンション用アッパサポートの製造方法 Expired - Lifetime JP2628233B2 (ja)

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