JPH0747799B2 - 耐食性の優れたエンジン排ガス系材料用ステンレス鋼 - Google Patents

耐食性の優れたエンジン排ガス系材料用ステンレス鋼

Info

Publication number
JPH0747799B2
JPH0747799B2 JP2328339A JP32833990A JPH0747799B2 JP H0747799 B2 JPH0747799 B2 JP H0747799B2 JP 2328339 A JP2328339 A JP 2328339A JP 32833990 A JP32833990 A JP 32833990A JP H0747799 B2 JPH0747799 B2 JP H0747799B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion resistance
less
corrosion
stainless steel
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2328339A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03219055A (ja
Inventor
栄次 佐藤
亮 松橋
叡 伊藤
和広 田野
健一 麻川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2328339A priority Critical patent/JPH0747799B2/ja
Publication of JPH03219055A publication Critical patent/JPH03219055A/ja
Publication of JPH0747799B2 publication Critical patent/JPH0747799B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車やオートバイのエンジンなどの排気ガ
ス用マフラーやその前後の排気管内(以下総称してマフ
ラーという)で生成する湿潤ガス・排ガス凝縮液中で耐
食性、および局部腐食の発生停止特性の優れた性能を有
するステンレス鋼に関するものである。
〔従来の技術〕 従来、自動車、オートバイの場合、エンジンで発生した
高温の排気ガスは、エキゾーストマニホールド、コンバ
ーターなどを通過後センターパイプ、マフラー、テール
パイプを経て排気系から排出される。エンジン始動時
は、マフラーの温度が低いために排ガス中の水分が凝縮
した凝縮液がマフラー内壁面に付着し、また、マフラー
底部に滞留する。このように生成した凝縮液中には、燃
焼排気ガス中にCO3 --,NH4 +、SO4 --,NO3 -その他Cl-や微量
の有機物が含まれ、マフラーの耐食性に影響する。その
過程は、排気ガス温度の上昇と共にマフラーの温度も上
昇し、生成した凝縮液中に含まれるアンモニアなどが揮
発するため、凝縮液の液性はアルカリ性から酸性に変化
していく。このような環境に適合したマフラーを作るに
は、アルカリ性から酸性までの環境に対して耐食性を示
すAlメッキ鋼板やCr含有鋼板が用いられてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、近年の排気ガス規制強化に伴い、マフラーの使
用条件も多様になってきた。このような使用条件に対し
ては、前記の鋼板で構成されたマフラーでも、充分な耐
食性を得ることはできず、比較的短時間で使用寿命に至
るのが現状であり、自動車の安全性、長寿命化の観点か
ら、より優れた耐食性材料が望まれている。こうした要
求に対して、すでに5%から10%Cr含有鋼(特開昭63-1
43240号公報、特開昭63-143241号公報参照)が提案され
ているが、近年の長寿命化の要望に応えきれていないの
が現状である。
本発明は、こうした状況を踏まえてあらためて実際に使
用されているマフラーの実態を詳細に(腐食形態・環境
分析など)解析し、その結果に基づいて得られた腐食環
境条件下でステンレス鋼の主要成分であるCr,Mo,Tiの成
分の影響、さらにNi,Cu,W,V,Ca,Ceのそれぞれ単独、あ
るいは共存添加時の耐食性(局部腐食の発生・停止特
性;以下耐食性という)におよぼす影響を検討し、各元
素の効果を明確にすることにより、実際のマフラーへの
適用においても優れた耐食性を示し、当該機器の長寿命
化・安全性・環境汚染防止などを長期にわたって確保す
ることを可能にし、かつ造管装置も普通鋼製造プロセス
を利用し、薄板を製造することによりランクフォード値
(1.7以上)を得ることにより板材、管材の加工性の
優れた自動車・オートバイなどのエンジン排ガス用ステ
ンレス鋼を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述のような観点から、従来のマフラーに対比して一段
と優れた耐食性と加工性を示すマフラーを開発すべく研
究を行った結果、以下のような知見によって達成できる
ことを明らかにした。
マフラーの凝縮液中での腐食形態は、実際の環境で
の腐食形態がCr含有鋼ほど局部腐食的となり、実験室的
に評価していくためには、この点を考慮した評価手法を
考慮する必要がある。
マフラー材として厳しい環境でも長期間使用できる
材料を開発するため、先ず実走行された各地区のマフラ
ーを調査した。その結果、腐食による穴あき発生は、材
料の母地の局部腐食によるものと結晶粒界が腐食して穴
あきに至るものの2種類あり、SUH409,SUS430LX,SUS436
Lは母地が腐食される局部腐食であり、SUH409の溶接部
やSUS430LXとSUS436LのTI/C+Nが10未満の材料につい
ては溶接部に粒界腐食が発生することを見出した。そし
て、粒界腐食の原因は溶接冷却時に結晶粒界に析出した
Cr23C6近傍のCr欠乏層であることがわかった。
本発明は、このような調査や各種合金の耐食性研究の結
果、母地のCr量は12.0%以上必要なこと、溶接部に析出
するCr23C6を防止するにはTi/C+Nが10以上必要である
こと、また、本発明の特徴である造管時の加工性や造管
後の加工性を向上させる方法を探索した結果、Si含有量
を低くし、固溶Siによる硬化をできるだけ抑えることと
普通鋼プロセスの大径ロールによる冷間圧延により、従
来のゼンジマープロセスでは得られない高ランクフォー
ド値()を有した薄板構造が可能であることを見出し
た。また、Ti含有量は粒界腐食防止に必要な量にとど
め、加工性や二次加工性を劣化させず、また再結晶温度
をできるだけ抑え、普通鋼ラインでも構造できる量とす
ること等を考慮した。
本発明は、このような観点に立って基本的に次のCr:12
〜20.0%,Mo;0.2〜3.0%の複合添加を基本に、Ti;10×
(C%+N%)〜0.5%を含有し、残部が実質的にFeと
不可避的不純物からなるステンレス鋼で、エンジン排ガ
ス環境で優れた耐食性と優れた加工性を示す。これにさ
らなる耐食性を付与するため、Ni;0.1〜1.0%,Cu;0.03
〜1.0%,W;0.05〜0.5%,V;0.05〜0.5%をそれぞれ1種
または2種以上を含有せしめたエンジン排ガス環境用ス
テンレス鋼である。
さらに、本発明はCa,Ceを局部腐食の発生点となり得るM
nS系介在物の生成を抑制し、耐食性を改善するためにそ
れぞれ0.001以上0.03%以下で1種または2種を含有せ
しめたエンジン排ガス環境用ステンレス鋼である。
〔作用〕
ステンレス鋼のマフラー環境での腐食挙動を解析し、そ
れに適した材料を開発していくためには、マフラー内の
環境を化学的に解析し、ステンレス鋼の腐食挙動に影響
する環境要因を明確にすべく、実環境をシミュレートし
た試験環境での耐食性評価を行う必要がある。
そこで、本発明者らは、マフラー内部の各部位から採取
された内面付着物(腐食生成物)と凝縮液を化学的に解
析し、分析結果に基づいて模擬凝縮液を作製した。ま
た、マフラー内部の腐食挙動は、Alめっき鋼板の場合、
全面腐食的であるが、Cr含有量の高い鋼板の場合、局部
腐食的となることが明らかとなった。鋼中のCr含有量が
増加するに従って、腐食形態はより局部腐食的となるこ
とから、この局部腐食性を評価することが重要である。
そこで、本発明者らは、分析結果に基づいて凝縮液環境
を硫酸イオン(5000ppm)、炭酸イオン(3000ppm)、塩
化物イオン(1000ppm)、硝酸イオン(100ppm)、ギ酸
(100ppm)を所定の量添加調整して凝縮液環境シミュレ
ート液を作製した。
この環境での後述する電気化学的な局部腐食評価を12%
から20.0%までのCr含有鋼とさらに、Mo含有量を0.2%
から3%まで変化させた鋼種、およびこれにTi,Ni,Cu,
W,V,Ca,Ceの含有量をそれぞれ変化させた鋼種により試
験を実施した。得られた局部腐食特性値(局部腐食発生
特性値:E1)の各合金成分の依存性を多重回帰解析する
ことにより(局部腐食発生特性値:E1は、合成成分依存
性の形で、E1=A+B・C1で整理された)新しく局部腐
食発生抑制に対する各合金成分の依存性を示す指標とし
て、C1値=Cr+2.0Moの関係を得た。この関係から、表
1に示した比較鋼(No.12,13)よりも高い局部腐食発生
電位をもつ合金系として、C1値は12.4以上24.5以下を設
定した。
ステンレス系マフラー材料に要求されるもう一つの特性
は、局部腐食の発生し難さと同時に、もし発生しても発
生した局部腐食の板厚方向への進展速度が遅いことが要
求される。これを評価するため、比較鋼に対応してCr,M
o量をそれぞれ変化させた鋼、およびこれにさらにTi,N
i,Cu,W,V,Ca,Ceを添加した材料について、上記、模擬凝
縮液中で各試料を一定時間浸漬し、試料表面に生じた局
部腐食深さにより評価した。その結果を表1に示した。
以下、マフラー材料として成分限定理由を述べる。
C;Cは、溶接部の結晶粒界にCr23C6となって析出し、粒
界腐食の原因となるので低い方がよい。また母材の強度
や加工性、靱性の点からも低い方が好ましいが、製鋼に
時間を要し、コストアップとなる。しかし、本発明の特
徴である耐食性および加工性を改善するために、特に0.
010%以下と極めて低い値に限定した。
Si;Siは、脱酸作用があるが、0.01%未満では、効果は
期待出来ない。また、0.8%を越えると加工性が著しく
劣化する。表面処理性および加工性を考慮すると0.2%
以下が望ましいことから、0.2%以下とした。
Mn:Mnは、排ガス凝縮液環境での耐食性に特別に影響を
及ぼさないが、通常の成分含有量として、0.05%以上1.
5%以下を規定した。
Cr;Crは、本発明の基本成分である。凝縮液を含む環境
など高い耐食性を要求される環境では、Moさらに必要に
応じてNi,Cuなどと共存の形で12%以上の添加が必要で
ある。多いほど耐食性、耐酸化性は向上するが、20.0%
を越えてもその耐食性は飽和する。また、作り込みが難
しく経済的にも高温となる。
Mo;Moは、Crさらに必要に応じて、Ni,Cuなどと共存の形
で添加され、凝縮液環境での局部腐食発生、進展を抑制
するために必須の元素である。0.2%以上3.0以下の添加
でCr、およびその他の特許請求の範囲記載の各成分(以
下その他元素という)との共存で極めて効果的となる。
0.2%未満では、耐食性は、不十分となるが、3.0%を越
えても耐食性の改善にそれほど寄与しないし、且つ高価
となる。
Al;Alは、脱酸剤として、0.1%以下の範囲で添加され
る。0.1%を越えると耐食性、熱間加工性を劣化させ
る。また、0.005%未満では効果がない。
N;Nは、ステンレス鋼の耐食性を劣化させる元素で、少
ない程良いので、0.015%以下とした。
P;Pは、凝縮液環境における耐食性に影響するので、少
ない程良い。0.025%を越えると耐食性が劣化する。
S;Sも、凝縮液環境における耐食性に影響する元素で低
い程よいので、上限を0.010%とした。
Ti;Tiは、CまたはNを固定し、ステンレス鋼の耐食性
の劣化を防ぐ。Caと共存してOを固定し、Si,Mnの酸化
物の生成を抑制し、熱間加工性と耐食性を向上させる。
0.5%を越えると熱間加工性を劣化させる。実走行マフ
ラー調査や粒界耐食性評価の結果Ti量は、10×(C%+
N%)以上必要であることが明らかとなったことから、
これを下限とした。
Ni;Niは、本発明ステンレス鋼の選択添加成分である。
凝縮液を含む環境など高い耐食性を要求される環境で
は、Cr,Mo,その他元素と共存して用いられる。局部腐食
進展抑制に効果的であるが、0.1%未満では効果がな
く、1.0%を越えるとその効果は飽和し、また、経済的
にも高価となる。
Cu;Cuは、Cr,Moをベースとした成分系、さらにNi、その
他元素と共存の形で添加され、凝縮液を含む環境での耐
食性を得るための添加元素である。0.03%以上で共存効
果が著しく、また1.0%を越えると耐食性は飽和し、且
つ熱間加工性を劣化させる。
W;Wの共存添加は、ステンレス鋼の耐食性、局部腐食性
を向上させるので、必要に応じて0.5%以下で添加す
る。0.5%を越えるとその効果は飽和する。0.05%未満
では効果はない。
V;Vの共存添加は、ステンレス鋼の耐食性、局部腐食性
を向上させるので、必要に応じて0.5%以下で添加す
る。0.5%を越えるとその効果は飽和する。0.05%未満
では効果はない。
Ca,Ce;Ca,Ceは、低硫黄鋼中でAlと共存してOを固定
し、凝縮液中での局部腐食の発生起点となり得るMnS系
の介在物の生成を抑制し、耐食性を改善する。Ca,Ce
は、それぞれ0.001〜0.03%の範囲で1種または2種が
必要に応じて添加される。
〔実施例〕−1 本発明のエンジン排ガス用マフラー材料の特性を実施例
により説明する。
表1に、本発明鋼および比較鋼の化学成分組成を示す。
本発明鋼は通常の真空溶解炉を用い、表1に示される成
分組成の鋼を溶製した。インゴットに鋳造後、通常の加
熱条件で熱延し、適切な熱処理後試験に供した。
表1の局部腐食発生電位は、電気化学的な局部腐食発生
評価試験(A)によって得られた値で、この値が大きい
ほど局部腐食が発生し難いことを示している。
局部腐食評価試験(A)は、第1図に示した局部腐食評
価試験用試験片を用いた。第1図中、1はリード線、2
は試験面以外をシールした部分、3は試験面、4はポリ
カーボネート製ボルト・ナットを示す。これにより試験
面上に人工的に隙間を生成し、局部腐食の発生を加速で
きるようにした。この試験片を用いて、模擬凝縮液環境
中で第2図に示すように自然電位(Ecorr)より、電位
をアノード方向に20mV/minで掃引したとき、電流密度が
100μA/cm2に達した点の電位を局部的腐食発生電位と規
定した。この電位が大きい値を示すほど、局部腐食は発
生し難い傾向を示す。
また、局部腐食深さ試験(B)は、凝縮液環境におい
て、幅(W):50mm,長さ(l):60mm,板厚(t):1.2mm
の形状の試験片を用い、試験片表面を#320研磨後、脱
脂して、試験を行った。試験環境は、硫酸イオン(5000
ppm),炭酸イオン(3000ppm),塩化物イオン(1000pp
m),硝酸イオン(100ppm),ギ酸(100ppm)を所定の
量添加調整して作製した凝縮液を用いた。試験方法は、
硝子製ビーカー(200cc)を用い、この中に試験片を立
てておき、試験片の半分まで浸漬されるように凝縮液10
0ccを入れた。その後、ビーカーを沸騰条件で2時間加
熱し、24時間静止を30日間繰り返した。試験後試験片上
に観察された局部腐食の深さをすべて測定し、その内の
最大深さで評価した。
〔実施例〕−2 さらに、実製造プロセスによって製造された材料の諸特
性を評価するため、表2に示す化学成分からなるステン
レス鋼を普通鋼製造と同一の設備を用いて、転炉出鋼、
熱間圧延、酸洗、冷間圧延、焼鈍、酸洗、調質圧延を順
次行って、板厚0.6mmの製品とした。製品の特性を評価
するために、腐食試験A法(JISZ2371の塩水噴霧試験
6hr→70℃温風4hr→49℃、湿度98%4hr→−20℃冷凍4hr
の繰り返しを28日間行い、腐食深さを求め、5年程度の
マフラーとしての耐食性を有するために0.10mm以下を目
標とした。)、腐食試験B法(0.5%NaCl+0.2%H2O2
の溶液を用い、JISZ237Aに準拠して4日間行い、発銹ラ
ンクをA(良)〜F(不良)とし、と同様の理由から
A〜Cを目標とした。)、腐食試験C法(TIG溶接
後、JISG0575のステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験を
16時間行った後、内面の半径0.3mmで曲げを行い、外面
の溶接部、熱影響部の粒界腐食割れの有無を観察し、
と同様の理由から、割れなしを目標とした。)、引張
試験(0.2%耐力、伸びを求め、普通鋼製造ラインでの
造管性および板や管としての加工性から、0.2%耐力は3
0kgf/mm2以下、伸びは30%以上を目標とした。)、ラ
ンクフォード値(管や板材の加工性の評価基準には、ラ
ンクフォード値()が用いられている。普通鋼プロセ
スを用いることで値を大幅に改善できることから、
値1.70以上を目標とした。)、二次加工試験(板厚0.
6mmから0.42mmまで冷間圧延で加工を行った後、曲げの
綾線が圧延方向と平行になるように密着曲げを行い、割
れの程度により1(割れなし)〜6(激しい割れ)のラ
ンク付を行い、板や管の加工性から、1を目標とし
た。)の試験を行った。
〔発明の効果〕 本発明鋼は、表1の局部腐食発生特性、および局部腐食
深さから比較鋼に比べ、いずれの鋼種も優れた耐食性を
示していた。また、表2の実機製造実施例の結果から
も、本発明鋼が耐食性および加工性に優れた特性を有す
ることを示していた。このことから本発明鋼は、エンジ
ン排ガス環境のような腐食性の厳しい凝縮液環境におい
て、長期にわたって優れた耐食性を示し、かつ高加工性
を有した材料であり、実用的に極めて有効であることを
示している。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は、電気化学的な局部腐食発生評価試験に
用いた試験片形状を示す側面図、同(b)は、その正面
図である。 第2図は、電気化学的な局部腐食発生評価試験法を説明
するための線図である。 1……リード線、2……シール部、3……試験面、4…
…ボルト・ナット。
フロントページの続き (72)発明者 田野 和広 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (72)発明者 麻川 健一 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭64−8254(JP,A) 特開 昭63−143241(JP,A) 特開 昭63−143240(JP,A) 特開 昭62−112757(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%でC:0.010%以下、 Si:0.2%以下、 Mn:0.05%以上1.5%以下、 Cr:12%以上20.0%以下、 Mo:0.2%以上3.0%以下、 Al:0.005%以上0.1%以下、 N:0.015%以下、 P:0.025%以下、 S:0.010%以下で、 さらにTi:10×(C%+N%)以上0.5%以下を含有し、
    残部がFeと不可避的不純物からなることを特徴とする耐
    食性の優れたエンジン排ガス系材料用ステンレス鋼。
  2. 【請求項2】さらにNi:0.1%以上1.0%以下、Cu:0.03%
    以上1.0%以下、W:0.05%以上0.5%以下、V:0.05%以上
    0.5%以下を1種または2種以上含有することを特徴と
    する請求項1記載の耐食性の優れたエンジン排ガス系材
    料用ステンレス鋼。
  3. 【請求項3】さらに、CaまたはCeをそれぞれ0.001%以
    上0.03%以下で1種または2種含有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の耐食性の優れたエンジン排ガ
    ス系材料用ステンレス鋼。
JP2328339A 1989-11-29 1990-11-28 耐食性の優れたエンジン排ガス系材料用ステンレス鋼 Expired - Lifetime JPH0747799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2328339A JPH0747799B2 (ja) 1989-11-29 1990-11-28 耐食性の優れたエンジン排ガス系材料用ステンレス鋼

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-309476 1989-11-29
JP30947689 1989-11-29
JP2328339A JPH0747799B2 (ja) 1989-11-29 1990-11-28 耐食性の優れたエンジン排ガス系材料用ステンレス鋼

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03219055A JPH03219055A (ja) 1991-09-26
JPH0747799B2 true JPH0747799B2 (ja) 1995-05-24

Family

ID=26565970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2328339A Expired - Lifetime JPH0747799B2 (ja) 1989-11-29 1990-11-28 耐食性の優れたエンジン排ガス系材料用ステンレス鋼

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0747799B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2824723B2 (ja) * 1992-11-24 1998-11-18 新日本製鐵株式会社 So▲下2▼、c1▲上−▼イオン、co▲下2▼を含有した弱酸性の凝縮水腐食環境において耐食性に優れたlng焚きボイラーの燃焼排気ガス系材料用鋼板
JP2002212683A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Kawasaki Steel Corp 高温耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5113465B2 (ja) * 1972-10-12 1976-04-28
JPS508010A (ja) * 1973-05-28 1975-01-28
US3953201A (en) * 1974-03-07 1976-04-27 Allegheny Ludlum Industries, Inc. Ferritic stainless steel
JPS5634626B2 (ja) * 1974-05-11 1981-08-11
JPS5910990B2 (ja) * 1976-04-19 1984-03-13 新日本製鐵株式会社 耐錆性の優れたフエライト系ステンレス鋼
JPS5471026A (en) * 1977-11-18 1979-06-07 Kawasaki Steel Co Ferrite stainless steel with excellent weldability
JPS5635755A (en) * 1979-08-30 1981-04-08 Nisshin Steel Co Ltd Ti-containing stainless steel with favorable surface property
JPS5634626A (en) * 1979-08-31 1981-04-06 Kureha Chem Ind Co Ltd Anti-inflammatory
JPS5577667A (en) * 1979-11-26 1980-06-11 Yazaki Corp Selective absorption section of solar heat collector and method of producting the same
JPS5911659A (ja) * 1982-07-12 1984-01-21 Tamagawa Kikai Kinzoku Kk 半導体用リ−ド材
JPS6046352A (ja) * 1983-08-25 1985-03-13 Kawasaki Steel Corp 耐食性に優れたフエライト系ステンレス鋼
FR2589482B1 (fr) * 1985-11-05 1987-11-27 Ugine Gueugnon Sa Tole ou bande en acier ferritique inoxydable, en particulier pour systemes d'echappement
JP2514367B2 (ja) * 1987-06-27 1996-07-10 日新製鋼株式会社 自動車エンジンのマニホ−ルド用鋼

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03219055A (ja) 1991-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100526919B1 (ko) 자동차용 내식성 연료탱크 및 급유관
US10138796B2 (en) Ferritic stainless steel for automotive exhaust system, which have excellent corrosion resistance against condensate, moldability, and high-temperature oxidation resistance, and method for manufacturing same
JP5320034B2 (ja) 加熱後耐食性に優れた自動車排気系部材用省Mo型フェライト系ステンレス鋼
US9238855B2 (en) Ferrite-based stainless steel for use in components of automobile exhaust system
CN109563595B (zh) 耐硫酸露点腐蚀钢
US8858875B2 (en) Nickel based alloy material
JP2003213367A (ja) 耐塩酸腐食性および耐硫酸腐食性に優れた低合金鋼およびその溶接継手
WO2007129703A1 (ja) 耐食性に優れたステンレス鋼、耐すきま腐食性、成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼、および耐すきま腐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼
JP4525687B2 (ja) 船舶用耐食鋼材
JPWO2019116520A1 (ja) 鋼材
EP0435003A1 (en) Stainless steel exhibiting excellent anticorrosion property for use in engine exhaust systems
JP6895787B2 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼、ろう付け構造体、ろう付け構造部品および排気ガス熱交換部品
JP5239615B2 (ja) 耐食性と耐延性破壊特性に優れた原油油槽用溶接継手
CN110678566A (zh) 铁素体系不锈钢
WO1999009231A1 (fr) Acier inoxydable austenitique presentant une excellente resistance a la corrosion par l'acide sulfurique et une excellente aptitude au faconnage
KR102442836B1 (ko) 내염해 부식성이 우수한 페라이트계 스테인리스강
US20210230725A1 (en) Austenitic stainless steel sheet
JP2001059141A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼および自動車排気系部品
KR20180127489A (ko) 오스테나이트계 스테인리스강 및 그 제조 방법
JP3251672B2 (ja) 排ガス流路部材用フェライト系ステンレス鋼及び製造方法
JP3263469B2 (ja) 排ガス流路部材用フェライト系ステンレス鋼及び製造方法
JPH0747799B2 (ja) 耐食性の優れたエンジン排ガス系材料用ステンレス鋼
JP3941267B2 (ja) 耐酸化性および耐粒界腐食性に優れた高耐食性クロム含有鋼
JP2593750B2 (ja) 高温疲労特性および耐高温塩害腐食性に優れたフレキシブルチューブ用オーステナイト系ステンレス鋼
JP2022098633A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼板、オーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法及び自動車排気系部品

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 16