JPH0747675Y2 - 撓み性地中埋設管の保護具 - Google Patents

撓み性地中埋設管の保護具

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JPH0747675Y2
JPH0747675Y2 JP10817289U JP10817289U JPH0747675Y2 JP H0747675 Y2 JPH0747675 Y2 JP H0747675Y2 JP 10817289 U JP10817289 U JP 10817289U JP 10817289 U JP10817289 U JP 10817289U JP H0747675 Y2 JPH0747675 Y2 JP H0747675Y2
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pipe
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昌司 田中
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば道路、造成地の排水管、農地の給排水管
や地中に配線する電線その他の保護管、汚水等の排水管
など、広範な用途に使用される撓み性管が地中に埋設さ
れたとき、これらの該管が土圧によって押し潰されるの
を防止するための管の周側部に配置される保護具に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、地中深く埋設される排水管等は比較的強度のある
ヒューム管が多用されていたが、山間地や交通の不便な
所では該管が重量物であるため、その運搬は難しく、軽
量な大型管が待望されていた。
そこで近年、鋳鉄管、メタルカルバート管や合成樹脂管
などが使用されている。ながでも合成樹脂製の大型コル
ゲート管が生産され始め、徐々に増加しつつある。該管
はその壁面が山部と谷部とが交互に連なる管であって、
その多くは螺旋状の巻き付け管と呼ばれるコルゲート管
である。該管の内面は平滑なものが多く、また材質は高
密度ポリエチレンやポリ塩化ビニルの管であり、従来の
コンクリート製の管と比較すると軽量であるところが、
最大の長所と言えるものである。
さて、地中に埋設されるこのような鋳鉄管、メタルカル
バート管、合成樹脂製の排水管や集水管等(以下、撓み
性地中埋設管という)は、通常、管径の2倍以下の巾の
溝を掘り、管が配置される下面を締め固め、その上に管
を載置し、管の両側に土砂栗石等を入れた後、管が動か
なくなる高さまで埋め戻したところで、管の周囲の土砂
を締め固めるという施工が、標準的な施工の仕方であ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、管が動かない高さまで土砂を埋め戻した
場合、管の側壁下方の土砂はほとんど締め固められない
状態でそのままにされることがある。
第4図は管が土圧によって押し潰される状態を説明する
ための断面図であり、図中11は地中埋設管である。埋設
される管の周辺が掘られ、溝10が形成される。そして管
11の流れ勾配が設定され、溝10中に下地層12が締め固め
られ、管11はその上に配置される。そして管を動かさな
いように土砂を埋め戻す。この時、埋め戻し土13は、埋
め戻し線15のあたりまで土砂を入れ、締め固めて15′線
のあたりまで該線15は下がるしかしながら、管の側壁の
下方埋め戻し土14は、埋め戻し土13を締め固める力が直
接締め固めに作用しないから、あまり締め固められずに
残るという問題があった。また、埋め戻し土が粘土質や
水分を多く含んだ土の場合は、土の締め固めができない
ため、埋め戻し線15からほとんど下方に締まってゆか
ず、上方に埋め戻し土を積み上げた後、徐々に水分が抜
け、管11上方に何メートルも盛土した土は下方に下がっ
てくる。この時、例えば線15から線15′まで盛土が締ま
ってきたとき、管11上方の盛土の荷重Pは、集中的に管
11に押し圧力としてかかり、管11は破線の如く変形す
る。そして一度一定の水準を通り越して変形した管は、
もはや土圧に対して抵抗力を失い、管11の上壁が下に届
くところまで圧潰されるという由々しき問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記問題を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、撓み性地中埋設管の両側に設置する保護具を考案し
たものである。すなわち、本考案は、撓み性地中埋設管
の管径と略同じ高さで該管の一側壁外周に沿う凹面を有
する上部開口の箱体であって、該箱体内に土砂やスラッ
ジ等の充填物が圧密充填されるものである。
〔作用〕
本考案の構成による撓み性地中埋設管の保護具を該管の
周壁に近接して設けると、箱体が管の一側壁外周に沿う
凹面を有し、しかも内部にはすでに土砂やスラッジ等の
充填物が圧密充填されているから、管の側壁下方及び両
側周辺の埋め戻し土が締まって下降することがなく、し
かも管にかかる荷重は両側の箱体すなわち保護具によっ
て分散されるため、従来、管の上縁部にかかっていた集
中荷重が発生せず、管は押し潰されることがないもので
ある。
〔実施例〕
本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図は本考案の保護具の一部切欠斜視図であって、1
は保護具であり、9は撓み性地中埋設管である。保護具
1はポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等
の熱可塑性樹脂やガラス繊維強化ポリエステルなどの熱
硬化性樹脂で造られた箱体である。また、該箱体はブロ
ー成形で造るのが、安価で簡単に同一形状に量産できる
ので望ましい。
該箱体は平板状の側壁2,4,5と凹面壁3及び底壁6によ
って囲まれており、上部は開口状態である。そして凹面
壁3は地中埋設管9の外周の側面に略平行又は密接状態
になるように該管の外周と略同心円を成す曲面を有して
いる。
また、底壁には多数の小孔が穿設されていて該箱内に土
砂あるいはスラッジ等を投入した際、土砂中の水分が下
方に抜けるようになっている。該箱体を例えば高密度ポ
リエチレンのブロー成形によって造った場合、各壁面や
底壁6の肉厚は約3〜6mm程度が必要である。特に大型
の埋設管の場合は、側壁2,4,5及び凹面壁の高さが高く
なるので、厚みの厚い板材を使用する必要がある。埋設
管9の直径は、約300〜1000mm程度で、外壁が山部及び
谷部を交互に有する螺旋状の所謂合成樹脂製のコルゲー
ト管が一般によく使用されている。このような管に対し
て、本考案の保護具の凹面壁は平滑な凹面でもよく、コ
ルゲート管の外周と対応するように、山部と谷部を有す
る凹凸の有る凹面壁であってもよい。側壁2の高さは、
管の直径と略同じ高さであり、側壁2の横方向の長さL
は約500〜1000mmであり、側壁4,5の中央の巾Dの長さは
管の半径と略同等に造られることが、経験的に全体の強
度のバランスから好ましい。しかし、これらの数値は箱
体の材質の強度及び管の大きさ、土質の良否によってそ
れぞれ異なるものであり、限定されるものではない。
第2図は本考案の埋設管の保護具1の他の実施例を示す
斜視図であって、第1図と同様に側壁2,4,5及び凹面壁
3,底壁6を有している。そして補強部材としてリブ20が
それぞれの壁に取付けられている。リブ20としてはアル
ミニウム枠か鉄枠が好適に使用される。これらの枠は土
質の悪い場合や、管径が大きく側壁2,4,5の高さが高く
なった場合に、土砂の圧力によって壁板が曲がらないよ
うに補強されるものである。
本考案の保護具1の材質は上記に挙げたものより他に、
木材や金属板でもよい。
第3図は本考案の保護具1を施工した後の断面図を示す
ものである。
溝10中の下地層12が締め固められ、管9の流れ勾配が定
められ、それと同時に保護具1が管9の両側に管9に密
接した状態でセットされる。そして箱体の周囲に土砂が
入れられ、また箱体内にも開口部7から土砂あるいはス
ラッジ等が投入され、箱体の下方から締め固めながら徐
々に上方に盛り上げていく。そして箱体内の土砂等がい
っぱいになったら箱の周囲の土砂もよく締め固め、保護
具1が動かないように固める。そして管9及び保護具1
の上に土砂を埋め戻してゆく。第3図は作業が完了した
状態の断面図である。管9と保護具1との間に間隙があ
る場合は砂を管9の上部から入れ、保護具1と管9との
間は完全に隙間のない状態にすることが肝要である。
又、本考案の保護具1は管の両側に何個も連続させて使
用してもよく、又、土質の悪い所では、下地層に栗石を
入れ、水が下方に抜けるようにするなどの考慮が必要
で、保護具1の内部は常に締まった状態の土砂で満たさ
れていることが重要である。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案は地中に埋設さ
れた撓み性管が土圧によって押し潰されるのを防ぐこと
ができるという効果を有する。すなわち、土圧によって
管の頂上部にかかる土の圧力を管の両側に配置された圧
密状態にされた箱体が受け、土砂の下方への沈降が抑制
され、従来のように管の頂上からの凹みが防止されると
いう著効を奏するものである。又、管が施工中埋め戻し
土を入れても動かないため安定して施工ができるという
利点がある。又、土質の悪い所では本考案の保護具を管
の両側に沿って連続的に並べることによってより一層の
顕著な効果が発揮されるものである。又、管の接続部な
どの弱い部分の補強が容易にできるというメリットもあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部切欠斜視図、第2
図は本考案の他の実施例を示す斜視図、第3図は本考案
の保護具を使用した状態を示す施工断面図、第4図は従
来の埋設管の施工後の状態を示す断面図である。 1……保護具、2,4,5……側壁面、3……凹面壁、9…
…地中埋設管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】撓み性地中埋設管の管経と略同じ高さで該
    管の一側壁外周に沿う凹面を有する上部開口の箱体であ
    って、該箱体内に土砂、スラッジ等の充填物が圧密充填
    される前記地中埋設管の保護具。
JP10817289U 1989-09-14 1989-09-14 撓み性地中埋設管の保護具 Expired - Lifetime JPH0747675Y2 (ja)

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JP10817289U JPH0747675Y2 (ja) 1989-09-14 1989-09-14 撓み性地中埋設管の保護具

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JPH0348193U JPH0348193U (ja) 1991-05-08
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