JPH0747657B2 - 表面処理剤 - Google Patents
表面処理剤Info
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- JPH0747657B2 JPH0747657B2 JP62333352A JP33335287A JPH0747657B2 JP H0747657 B2 JPH0747657 B2 JP H0747657B2 JP 62333352 A JP62333352 A JP 62333352A JP 33335287 A JP33335287 A JP 33335287A JP H0747657 B2 JPH0747657 B2 JP H0747657B2
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- JP
- Japan
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- weight
- acid
- styrene
- surface treatment
- treatment agent
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は成形品の付着性等を改善するための表面処理
剤、特にポリプロピレン等のポリオレフィンからなる成
形品や、ポリプロピレンと合成ゴム等からなる自動車用
バンパー等の成形品に下塗りして、その表面への塗料等
の付着性を改善するのに適した表面処理剤に関するもの
である。
剤、特にポリプロピレン等のポリオレフィンからなる成
形品や、ポリプロピレンと合成ゴム等からなる自動車用
バンパー等の成形品に下塗りして、その表面への塗料等
の付着性を改善するのに適した表面処理剤に関するもの
である。
ポリプロピレン等のポリオレフィン成形品、あるいはそ
の他の材料からなる成形品の表面に、塗膜や他の樹脂成
形品等を形成または付着して、その付加価値を高めるこ
とが行われているが、ポリオレフィンからなる成形品は
極性が小さく、一般塗料等との付着性が悪いので、予め
表面処理剤で表面を処理することによってポリオレフィ
ン成形品の表面の付着性を改良することが知られてい
る。
の他の材料からなる成形品の表面に、塗膜や他の樹脂成
形品等を形成または付着して、その付加価値を高めるこ
とが行われているが、ポリオレフィンからなる成形品は
極性が小さく、一般塗料等との付着性が悪いので、予め
表面処理剤で表面を処理することによってポリオレフィ
ン成形品の表面の付着性を改良することが知られてい
る。
従来、このような表面処理剤として、マレイン化ポリオ
レフィンを、トルエン等の有機溶媒に溶解したものが提
案されている。
レフィンを、トルエン等の有機溶媒に溶解したものが提
案されている。
しかしながら、このような従来の表面処理剤は、適正な
接着力を保持するためには、デカリン中135℃で測定し
た〔η〕が1.0dl/gより大きいマレイン化ポリオレフィ
ンを使用することが好ましく、この場合でも接着力、鮮
映性および耐低温衝撃性が満足できないなどの問題点が
あった。
接着力を保持するためには、デカリン中135℃で測定し
た〔η〕が1.0dl/gより大きいマレイン化ポリオレフィ
ンを使用することが好ましく、この場合でも接着力、鮮
映性および耐低温衝撃性が満足できないなどの問題点が
あった。
本発明は上記問題点を解決するためのもので、極限粘度
が大きい変性ポリオレフィンを使用しても適正な接着力
を保持するとともに、鮮映性ならびに耐低温衝撃性を良
くすることができる表面処理剤を提供することを目的と
する。
が大きい変性ポリオレフィンを使用しても適正な接着力
を保持するとともに、鮮映性ならびに耐低温衝撃性を良
くすることができる表面処理剤を提供することを目的と
する。
本発明は、 (A) 低分子量ポリオレフィンに不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト共重合させた
変性重合体であって、デカリン中135℃で測定した極限
粘度〔η〕が1.0dl/gを超えかつ3.0dl/g以下の変性ポリ
オレフィン10〜90重量%、および (B) スチレン/ジオレフィン/スチレンブロック共
重合体、その水素添加物、またはこれらに不飽和カルボ
ン酸もしくはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト共重
合させた変性物から選ばれるスチレン/オレフィン系ブ
ロック共重合体10〜90重量% からなる樹脂成分5重量%以上と、 (C) 有機溶媒95重量%以下とを含有する表面処理剤
である。
たはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト共重合させた
変性重合体であって、デカリン中135℃で測定した極限
粘度〔η〕が1.0dl/gを超えかつ3.0dl/g以下の変性ポリ
オレフィン10〜90重量%、および (B) スチレン/ジオレフィン/スチレンブロック共
重合体、その水素添加物、またはこれらに不飽和カルボ
ン酸もしくはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト共重
合させた変性物から選ばれるスチレン/オレフィン系ブ
ロック共重合体10〜90重量% からなる樹脂成分5重量%以上と、 (C) 有機溶媒95重量%以下とを含有する表面処理剤
である。
本発明において使用する(A)成分の変性ポリオレフィ
ンの原料となる低分子量ポリオレフィンはデカリン中13
5℃で測定した極限粘度〔η〕が0.3〜3dl/gのものが好
ましく、このような低分子量ポリオレフィンとしては、
例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセンのようなα
−オレフィンの単独重合体または共重合体がある。上記
のα−オレフィンとしては、例えば炭素数2〜20の直鎖
状あるいは枝分れした分枝状のものが好ましい。具体的
には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル
−1−ペンテン、エチレン/プロピレン共重合体、プロ
ピレン/エチレン共重合体、プロピレン/1−ブテン共重
合体、エチレン/1−ブテン共重合体、プロピレン/エチ
レン/1−ブテン三元共重合体、エチレン/4−メチル−1
−ペンテン共重合体などをあげることができる。
ンの原料となる低分子量ポリオレフィンはデカリン中13
5℃で測定した極限粘度〔η〕が0.3〜3dl/gのものが好
ましく、このような低分子量ポリオレフィンとしては、
例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセンのようなα
−オレフィンの単独重合体または共重合体がある。上記
のα−オレフィンとしては、例えば炭素数2〜20の直鎖
状あるいは枝分れした分枝状のものが好ましい。具体的
には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル
−1−ペンテン、エチレン/プロピレン共重合体、プロ
ピレン/エチレン共重合体、プロピレン/1−ブテン共重
合体、エチレン/1−ブテン共重合体、プロピレン/エチ
レン/1−ブテン三元共重合体、エチレン/4−メチル−1
−ペンテン共重合体などをあげることができる。
上記低分子量ポリオレフィンとしては、例えば高圧法に
よるか、あるいは遷移金属化合物触媒による中、低圧重
合法により得られる比較的高分子量のポリオレフィンを
熱分解して製造したもの、または高圧でエチレンとラジ
カル重合して得られる高圧法ポリエチレン、あるいは水
素の存在下遷移金属化合物触媒による中、低圧重合法に
より得られるポリオレフィンなどがある。これらのポリ
オレフィンは固体、液体、ワックス状のいずれでもよ
い。
よるか、あるいは遷移金属化合物触媒による中、低圧重
合法により得られる比較的高分子量のポリオレフィンを
熱分解して製造したもの、または高圧でエチレンとラジ
カル重合して得られる高圧法ポリエチレン、あるいは水
素の存在下遷移金属化合物触媒による中、低圧重合法に
より得られるポリオレフィンなどがある。これらのポリ
オレフィンは固体、液体、ワックス状のいずれでもよ
い。
これらの低分子量ポリオレフィンの中で特に好ましいポ
リオレフィンは、プロピレン/エチレン共重合体、液状
ポリオレフィン、プロピレン/1−ブテン共重合体、また
はプロピレン/エチレン/1−ブテン三元共重合体であ
る。
リオレフィンは、プロピレン/エチレン共重合体、液状
ポリオレフィン、プロピレン/1−ブテン共重合体、また
はプロピレン/エチレン/1−ブテン三元共重合体であ
る。
プロピレン/エチレン共重合体は、プロピレンとエチレ
ンのランダム共重合体が好ましく、プロピレン含量は30
〜75モル%、特に好ましくは35〜70モル%の範囲であ
り、その分子量〔η〕(135℃デカリン中)0.3〜3dl/
g、特に0.7〜3dl/gが好適範囲である。またこのプロピ
レン/エチレン共重合体の結晶化度は、好ましくはX線
による測定で約2〜20%、特に好ましくは約2〜18%の
範囲となる。
ンのランダム共重合体が好ましく、プロピレン含量は30
〜75モル%、特に好ましくは35〜70モル%の範囲であ
り、その分子量〔η〕(135℃デカリン中)0.3〜3dl/
g、特に0.7〜3dl/gが好適範囲である。またこのプロピ
レン/エチレン共重合体の結晶化度は、好ましくはX線
による測定で約2〜20%、特に好ましくは約2〜18%の
範囲となる。
プロピレン/エチレン/1−ブテン三元共重合体として
は、次の〜を満足するランダム共重合体が好まし
い。
は、次の〜を満足するランダム共重合体が好まし
い。
プロピレンに由来する繰り返し単位(a)が40〜90
モル%、エチレンに由来する繰り返し単位(b)が2〜
40モル%および1−ブテンに由来する繰り返し単位
(c)が10〜40モル%の範囲にあり、かつc/(b+c)
のモル比が0.1〜0.9の範囲にあること。
モル%、エチレンに由来する繰り返し単位(b)が2〜
40モル%および1−ブテンに由来する繰り返し単位
(c)が10〜40モル%の範囲にあり、かつc/(b+c)
のモル比が0.1〜0.9の範囲にあること。
デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が0.1〜
3dl/gの範囲にあること。
3dl/gの範囲にあること。
示差走査型熱量計によって測定した融点〔Tm〕が0
〜100℃未満の範囲にあること。
〜100℃未満の範囲にあること。
X線回折法によって測定した結晶化度が5〜40%の
範囲にあること。
範囲にあること。
10℃におけるアセトン/n−デカン混合溶液(溶量比
1/1)への可溶分量〔W1重量%〕が6.5×〔η〕−1.0重
量%以下にあること。
1/1)への可溶分量〔W1重量%〕が6.5×〔η〕−1.0重
量%以下にあること。
グラフト反応の原料としては、上記ポリマーを1種単独
で、または2種以上を任意の割合で混合して使用するこ
とができる。
で、または2種以上を任意の割合で混合して使用するこ
とができる。
(A)成分の変性ポリオレフィンは上記低分子量ポリオ
レフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体を0.05〜
15重量%グラフト共重合させた変性重合体で、デカリン
中135℃で測定した極限粘度〔η〕が、1.0dl/gを超えか
つ3.0dl/g以下のものである。
レフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体を0.05〜
15重量%グラフト共重合させた変性重合体で、デカリン
中135℃で測定した極限粘度〔η〕が、1.0dl/gを超えか
つ3.0dl/g以下のものである。
不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン
酸、フマル酸、マレイン酸〔2,2,1−ヘプト−2−エ
ン〕−5,6−ジカルボン酸(ハイミック酸)が例示さ
れ、不飽和カルボン酸の誘導体としては、無水マレイン
酸、無水シトラコン酸、〔2,2,1−ヘプト−2−エン〕
−5,6−ジカルボン酸無水物(無水ハイミック酸)のよ
うな不飽和カルボン酸の無水物、あるいはマレイン酸、
フマル酸等の多塩基酸のハーフエステル、アクリル酸ア
ルキルエステル等の不飽和カルボン酸エステルなどが例
示される。これらの中では特に無水マレイン酸、マレイ
ン酸、およびそのハーフエステル、無水ハイミック酸な
どが好ましい。
酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン
酸、フマル酸、マレイン酸〔2,2,1−ヘプト−2−エ
ン〕−5,6−ジカルボン酸(ハイミック酸)が例示さ
れ、不飽和カルボン酸の誘導体としては、無水マレイン
酸、無水シトラコン酸、〔2,2,1−ヘプト−2−エン〕
−5,6−ジカルボン酸無水物(無水ハイミック酸)のよ
うな不飽和カルボン酸の無水物、あるいはマレイン酸、
フマル酸等の多塩基酸のハーフエステル、アクリル酸ア
ルキルエステル等の不飽和カルボン酸エステルなどが例
示される。これらの中では特に無水マレイン酸、マレイ
ン酸、およびそのハーフエステル、無水ハイミック酸な
どが好ましい。
変性ポリオレフィンの製造方法は、上記低分子量ポリオ
レフィンを有機溶媒に溶解し、不飽和カルボン酸または
その誘導体およびラジカル開始剤を添加して撹拌加熱す
る溶液法によって変性された重合体を利用する方法、例
えばグラフト反応液をそのままで、または溶媒で希釈す
る方法、変性重合体を一旦単離して溶媒に溶解する方法
等の他、各成分を押出機に供給してグラフト共重合を行
うか、あるいは反応器内でポリマーを溶融させてグラフ
ト反応を行い、得られた変性重合体を有機溶媒に溶解す
る溶融法などを採用するのが好ましい。
レフィンを有機溶媒に溶解し、不飽和カルボン酸または
その誘導体およびラジカル開始剤を添加して撹拌加熱す
る溶液法によって変性された重合体を利用する方法、例
えばグラフト反応液をそのままで、または溶媒で希釈す
る方法、変性重合体を一旦単離して溶媒に溶解する方法
等の他、各成分を押出機に供給してグラフト共重合を行
うか、あるいは反応器内でポリマーを溶融させてグラフ
ト反応を行い、得られた変性重合体を有機溶媒に溶解す
る溶融法などを採用するのが好ましい。
グラフト共重合の好適条件を以下に記す。有機溶媒1m3
に対して、低分子量ポリオレフィンを10〜500kg、特に
好ましくは20〜400kg溶解してなる低分子量ポリオレフ
ィン溶液に、不飽和カルボン酸またはその誘導体を1〜
100ミリモル/min/kg−低分子量ポリオレフィン、特に好
ましくは2〜20ミリモル/min/kg−低分子量ポリオレフ
ィンの割合で逐次添加する。またラジカル開始剤も同時
に逐次添加が好ましく、添加速度は約5×10-5〜50ミリ
モル/min/kg−低分子量ポリオレフィン、特に約10-2〜
5ミリモル/min/kg−低分子量ポリオレフィンが好まし
く、ラジカル開始剤の不飽和カルボン酸またはその誘導
体に対するモル比は約1/100〜3/5、特に約1/20〜1/2と
することが好ましい。
に対して、低分子量ポリオレフィンを10〜500kg、特に
好ましくは20〜400kg溶解してなる低分子量ポリオレフ
ィン溶液に、不飽和カルボン酸またはその誘導体を1〜
100ミリモル/min/kg−低分子量ポリオレフィン、特に好
ましくは2〜20ミリモル/min/kg−低分子量ポリオレフ
ィンの割合で逐次添加する。またラジカル開始剤も同時
に逐次添加が好ましく、添加速度は約5×10-5〜50ミリ
モル/min/kg−低分子量ポリオレフィン、特に約10-2〜
5ミリモル/min/kg−低分子量ポリオレフィンが好まし
く、ラジカル開始剤の不飽和カルボン酸またはその誘導
体に対するモル比は約1/100〜3/5、特に約1/20〜1/2と
することが好ましい。
グラフト反応は低分子量ポリオレフィン溶液を加熱し、
強攪拌下に行うことが好ましい。反応温度は低分子量ポ
リオレフィンの軟化点以上100℃、特に約120〜200℃の
範囲が好適であり、反応時間は2〜10時間が通常であ
る。反応操作は回分式、連続式いずれでもよいが、グラ
フト共重合を均一に行うためには回分式が好ましい。
強攪拌下に行うことが好ましい。反応温度は低分子量ポ
リオレフィンの軟化点以上100℃、特に約120〜200℃の
範囲が好適であり、反応時間は2〜10時間が通常であ
る。反応操作は回分式、連続式いずれでもよいが、グラ
フト共重合を均一に行うためには回分式が好ましい。
得られるグラフト変性重合体中の不飽和カルボン酸また
はその誘導体の割合は塗料付着性、耐揮発油性および塗
膜の耐水性の面から0.05〜15重量%が好ましく、特に0.
5〜10重量%が好ましい。
はその誘導体の割合は塗料付着性、耐揮発油性および塗
膜の耐水性の面から0.05〜15重量%が好ましく、特に0.
5〜10重量%が好ましい。
このグラフト変性重合体の結晶化度は、未変性低分子量
ポリオレフィンの結晶化度よりはわずかに小さくなる
が、大差はなく、ほとんど変化しない範囲である。
ポリオレフィンの結晶化度よりはわずかに小さくなる
が、大差はなく、ほとんど変化しない範囲である。
グラフト反応に用いられるラジカル開始剤は、低分子量
ポリオレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体と
の反応を促進するものであればいずれでもよいが、特に
有機ペルオキシド、有機ペルエステルが好ましい。具体
的には、ベルゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイル
ペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチ
ルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシ
ベンゾエート)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペル
オキシド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシド)ヘキシン−
3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエート、tert−
ブチルペルフェニルアセテート、tert−ブチルペルイソ
ブチレート、tert−ブチルベル−sec−オクトエート、t
ert−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレートお
よびtert−ブチルペルジエチルアセテートがあり、その
他アゾ化合物、例えばアゾビス−イソブチルニトリル、
ジメチルアゾイソブチレートなどがある。
ポリオレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体と
の反応を促進するものであればいずれでもよいが、特に
有機ペルオキシド、有機ペルエステルが好ましい。具体
的には、ベルゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイル
ペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチ
ルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシ
ベンゾエート)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペル
オキシド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシド)ヘキシン−
3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエート、tert−
ブチルペルフェニルアセテート、tert−ブチルペルイソ
ブチレート、tert−ブチルベル−sec−オクトエート、t
ert−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレートお
よびtert−ブチルペルジエチルアセテートがあり、その
他アゾ化合物、例えばアゾビス−イソブチルニトリル、
ジメチルアゾイソブチレートなどがある。
本発明の(B)成分のスチレン/オレフィン系ブロック
共重合体は一般式 SD−S)n …(I) (式中、Sはスチレン重合体ブロック、Dはジオレフィ
ン重合体ブロック、nは1〜5の整数である。)で表わ
されるブロック共重合体、その水素添加物、およびこれ
らに不飽和カルボン酸またはその誘導体を0.05〜15重量
%グラフト共重合させた変性物から選ばれるものであ
る。
共重合体は一般式 SD−S)n …(I) (式中、Sはスチレン重合体ブロック、Dはジオレフィ
ン重合体ブロック、nは1〜5の整数である。)で表わ
されるブロック共重合体、その水素添加物、およびこれ
らに不飽和カルボン酸またはその誘導体を0.05〜15重量
%グラフト共重合させた変性物から選ばれるものであ
る。
一般式(I)においてDを構成するジオレフィンとして
はブタジエン、イソプレンなどがあげられる。このよう
なスチレン/オレフィン系ブロック共重合体は、例えば
特開昭61−192743号に開示されている。また市販品とし
てはスチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体
がクレイトン1101およびクレイトン1102、スチレン/イ
ソプレン/スチレンブロック共重合体がクレイトン1107
およびクレイトン1111、水素添加物がクレイトンG−16
52などの商標(いずれもシェル化学社製)で市販されて
いる。
はブタジエン、イソプレンなどがあげられる。このよう
なスチレン/オレフィン系ブロック共重合体は、例えば
特開昭61−192743号に開示されている。また市販品とし
てはスチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体
がクレイトン1101およびクレイトン1102、スチレン/イ
ソプレン/スチレンブロック共重合体がクレイトン1107
およびクレイトン1111、水素添加物がクレイトンG−16
52などの商標(いずれもシェル化学社製)で市販されて
いる。
上記一般式(I)のブロック共重合体の製造方法は広く
知られており、その典型的な方法は例えば米国特許第32
65765号に開示されている。その方法は一般に、スチレ
ンとジオレフィンを含む混合物を一般式 R(Li)X …(II) (式中、Rは脂肪族、脂環族または芳香族残基、xは1
〜4の整数である。)で表わされる触媒の存在下に溶液
重合させて製造される。
知られており、その典型的な方法は例えば米国特許第32
65765号に開示されている。その方法は一般に、スチレ
ンとジオレフィンを含む混合物を一般式 R(Li)X …(II) (式中、Rは脂肪族、脂環族または芳香族残基、xは1
〜4の整数である。)で表わされる触媒の存在下に溶液
重合させて製造される。
水素添加されたブロック共重合体の製造方法は、例えば
特公昭42−8704号、特公昭43−6636号、特公昭45−2050
4号、特公昭48−3555号等に記載されており、また水素
添加物を用いた組成物については、例えば特開昭50−14
742号、特開昭52−65551号、特公昭60−4225号等に記載
されている。
特公昭42−8704号、特公昭43−6636号、特公昭45−2050
4号、特公昭48−3555号等に記載されており、また水素
添加物を用いた組成物については、例えば特開昭50−14
742号、特開昭52−65551号、特公昭60−4225号等に記載
されている。
一般式(I)のブロック共重合体またはその水素添加物
の変性物は、一般式(I)のブロック共重合体またはそ
の水素添加物に、不飽和カルボン酸またはその誘導体を
0.05〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%グラヘト共
重合させたものである。不飽和カルボン酸およびその誘
導体としては、(A)成分について例示したものが使用
でき、またグラフト共重合の方法、条件等も(A)成分
の場合と同様である。
の変性物は、一般式(I)のブロック共重合体またはそ
の水素添加物に、不飽和カルボン酸またはその誘導体を
0.05〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%グラヘト共
重合させたものである。不飽和カルボン酸およびその誘
導体としては、(A)成分について例示したものが使用
でき、またグラフト共重合の方法、条件等も(A)成分
の場合と同様である。
(C)成分の有機溶媒としては、上記(A),(B)成
分を溶解するものであればよく、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族系炭化水素、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、デカン等の脂肪族系炭化水素、トリク
ロルエチレン、パークロルエチレン、ジクロルエチレ
ン、ジクロルエタン、クロルベンゼン等の塩素化炭化水
素系溶媒、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール系溶媒、アセトン、メチルイソブチルケトン、
メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル等の
エステル系溶媒などがあり、中でも芳香族系炭化水素が
好ましく、アルキル置換芳香族炭化水素が特に好まし
い。
分を溶解するものであればよく、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族系炭化水素、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、デカン等の脂肪族系炭化水素、トリク
ロルエチレン、パークロルエチレン、ジクロルエチレ
ン、ジクロルエタン、クロルベンゼン等の塩素化炭化水
素系溶媒、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール系溶媒、アセトン、メチルイソブチルケトン、
メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル等の
エステル系溶媒などがあり、中でも芳香族系炭化水素が
好ましく、アルキル置換芳香族炭化水素が特に好まし
い。
本発明の表面処理剤は上記(A)および(B)成分の樹
脂成分を(C)成分の有機溶媒中に溶解したものであ
る。各成分の配合割合は、樹脂成分については(A)成
分が10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%、(B)成
分が10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%である。
(A)、(B)成分からなる樹脂成分と(C)成分につ
いては、樹脂成分が5重量%以上、好ましくは8〜60重
量%で、上限は各成分の溶解性および作業性等により決
まり、有機溶媒が95重量%以下、好ましくは40〜92重量
%である。
脂成分を(C)成分の有機溶媒中に溶解したものであ
る。各成分の配合割合は、樹脂成分については(A)成
分が10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%、(B)成
分が10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%である。
(A)、(B)成分からなる樹脂成分と(C)成分につ
いては、樹脂成分が5重量%以上、好ましくは8〜60重
量%で、上限は各成分の溶解性および作業性等により決
まり、有機溶媒が95重量%以下、好ましくは40〜92重量
%である。
本発明の表面処理剤は上記各成分のほか、必要により、
酸化防止剤、耐候安定剤、耐熱防止剤等の各種安定剤、
酸化チタンや有機染料等の着色剤、およびカーボンブラ
ック、フェライト等の導電付与剤など他の成分を添加し
てもよい。
酸化防止剤、耐候安定剤、耐熱防止剤等の各種安定剤、
酸化チタンや有機染料等の着色剤、およびカーボンブラ
ック、フェライト等の導電付与剤など他の成分を添加し
てもよい。
本発明の表面処理剤は(A)成分および(B)成分を
(C)成分の有機溶媒に溶解して製造されるが、(A)
成分および(B)成分中に必要量の有機溶媒を含む場合
は、さらに添加することなく、(A)、(B)成分を混
合するだけでよい。この場合(A)、(B)成分は有機
溶媒に対する溶解性が良く、広範囲の溶媒が使用可能で
ある。
(C)成分の有機溶媒に溶解して製造されるが、(A)
成分および(B)成分中に必要量の有機溶媒を含む場合
は、さらに添加することなく、(A)、(B)成分を混
合するだけでよい。この場合(A)、(B)成分は有機
溶媒に対する溶解性が良く、広範囲の溶媒が使用可能で
ある。
こうして得られる表面処理剤はスチレン/オレフィン系
ブロック共重合体を含むため、接着性、鮮映性および耐
低温衝撃性は良好である。
ブロック共重合体を含むため、接着性、鮮映性および耐
低温衝撃性は良好である。
本発明の表面処理剤はポリオレフィンその他の材料から
なる成形品の表面に塗布し、その表面への塗料等の付着
性等を改善するのに用いられる。
なる成形品の表面に塗布し、その表面への塗料等の付着
性等を改善するのに用いられる。
本発明の表面処理剤が適用されるポリオレフィン成形品
は各種溶融成形法で成形可能であり、原料も種々のポリ
オレフィンを用いることができる。具体的には高圧法ポ
リエチレン、中低圧法ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリ−1−ブテン、
ポリスチレンなどがあり、また共重合体としてエチレン
/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン共重合体、プ
ロピレン/ブテン共重合体等が例示され、これらの混合
物も用いることができる。
は各種溶融成形法で成形可能であり、原料も種々のポリ
オレフィンを用いることができる。具体的には高圧法ポ
リエチレン、中低圧法ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリ−1−ブテン、
ポリスチレンなどがあり、また共重合体としてエチレン
/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン共重合体、プ
ロピレン/ブテン共重合体等が例示され、これらの混合
物も用いることができる。
これらのポリオレフィンに、タルク、亜鉛華、グラスフ
ァイバー、チタン白、硫酸マグネシウム等の無機充填
剤、顔料等が配合されている場合には塗料の付着が特に
良い。
ァイバー、チタン白、硫酸マグネシウム等の無機充填
剤、顔料等が配合されている場合には塗料の付着が特に
良い。
ポリオレフィンは安定剤、紫外線吸収剤、塩酸吸収剤な
どの配合剤を含んでいても差しつかえない。好ましく使
用される安定剤は、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェノール、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)〕メタ
ン、メタオクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3,
5′−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、2,
2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(3−
メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2−チオビ
ス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ
ェノール)ブタンなどのフェノール系安定剤、ジラウリ
ルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオ
ネートのどのイオウ系安定剤、トリデシルホスファイ
ト、トリノニルフェニルホスファイトなどのリン系安定
剤などである。好ましく使用される紫外線吸収剤は、2
−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−エ
チルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート、パラオクチルフェニルサリチレートなどである。
また好ましく使用される塩酸吸収剤はステアリン酸カル
シウムなどである。
どの配合剤を含んでいても差しつかえない。好ましく使
用される安定剤は、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェノール、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)〕メタ
ン、メタオクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3,
5′−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、2,
2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(3−
メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2−チオビ
ス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ
ェノール)ブタンなどのフェノール系安定剤、ジラウリ
ルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオ
ネートのどのイオウ系安定剤、トリデシルホスファイ
ト、トリノニルフェニルホスファイトなどのリン系安定
剤などである。好ましく使用される紫外線吸収剤は、2
−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−エ
チルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート、パラオクチルフェニルサリチレートなどである。
また好ましく使用される塩酸吸収剤はステアリン酸カル
シウムなどである。
本発明の表面処理剤が適用できる成形品としては、上記
のようなポリオレフィンのほかに、ポリプロピレンと合
成ゴム等からなる成形品、ポリアミド樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等からなる自動車バンパー等の成形品、さらに
は鋼板や電着処理鋼板などの金属板など任意のものがあ
る。
のようなポリオレフィンのほかに、ポリプロピレンと合
成ゴム等からなる成形品、ポリアミド樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等からなる自動車バンパー等の成形品、さらに
は鋼板や電着処理鋼板などの金属板など任意のものがあ
る。
本発明の表面処理剤はポリウレタン樹脂、脂肪酸変性ポ
リエステル樹脂、オイルフリーポリエステル樹脂、メラ
ミン樹脂、エポキシ樹脂等を主成分とする塗料、プライ
マー、接着剤などの表面に下塗りして、その表面への塗
料などの付着性を改善するとともに、鮮映性、低温衝撃
性などにも優れた塗膜等を形成するために使用される。
リエステル樹脂、オイルフリーポリエステル樹脂、メラ
ミン樹脂、エポキシ樹脂等を主成分とする塗料、プライ
マー、接着剤などの表面に下塗りして、その表面への塗
料などの付着性を改善するとともに、鮮映性、低温衝撃
性などにも優れた塗膜等を形成するために使用される。
本発明の表面処理剤は成形品への噴霧塗布に好適であ
り、この場合スプレーガンで処理液を成形品表面に吹付
けられる。表面処理剤の温度は常温で十分その性能を発
揮することができる。処理後、成形物は自然乾燥、加熱
強制乾燥などの方法によって乾燥される。
り、この場合スプレーガンで処理液を成形品表面に吹付
けられる。表面処理剤の温度は常温で十分その性能を発
揮することができる。処理後、成形物は自然乾燥、加熱
強制乾燥などの方法によって乾燥される。
本発明の表面処理剤によって表面を処理した成形品は、
静電塗装、吹付塗装、はけ塗りなどの方法で、塗料が塗
布される。これらの塗料は下塗りした後、上塗りする方
法で塗布してもよい。使用される塗料には特に限定され
ないが、特に塗料付着性の高い塗膜を必要とする場合に
は、溶剤型熱可塑性アクリル樹脂塗料、溶剤型熱硬化性
アクリル樹脂塗料、アクリル変性アルキッド樹脂、エポ
キシ樹脂塗料、ポリウレタン塗料、メラミン樹脂塗料な
どを用いることが好ましい。
静電塗装、吹付塗装、はけ塗りなどの方法で、塗料が塗
布される。これらの塗料は下塗りした後、上塗りする方
法で塗布してもよい。使用される塗料には特に限定され
ないが、特に塗料付着性の高い塗膜を必要とする場合に
は、溶剤型熱可塑性アクリル樹脂塗料、溶剤型熱硬化性
アクリル樹脂塗料、アクリル変性アルキッド樹脂、エポ
キシ樹脂塗料、ポリウレタン塗料、メラミン樹脂塗料な
どを用いることが好ましい。
これらの塗料が塗布された成形品は、ニクロム線、赤外
線、高周波加熱などの通常の方法で、塗膜を硬化させる
が、硬化条件は成形品の材質、形状、塗料の性状などに
よって決められる。
線、高周波加熱などの通常の方法で、塗膜を硬化させる
が、硬化条件は成形品の材質、形状、塗料の性状などに
よって決められる。
本発明の表面処理剤による表面処理によって得られる成
形品の塗膜は平滑性が優れ、特に塗膜の耐久付着性が改
良されている。これらの効果は、表面処理剤を噴霧塗布
した場合であっても発揮される。
形品の塗膜は平滑性が優れ、特に塗膜の耐久付着性が改
良されている。これらの効果は、表面処理剤を噴霧塗布
した場合であっても発揮される。
本発明によれば、不飽和カルボン酸またはその誘導体で
変性された変性ポリオレフィン、スチレン/オレフィン
系ブロック共重合体および有機溶媒を含有するため、十
分な接着力を保持し、その上に形成する塗膜等の鮮映性
および耐低温衝撃性なども良好となる。
変性された変性ポリオレフィン、スチレン/オレフィン
系ブロック共重合体および有機溶媒を含有するため、十
分な接着力を保持し、その上に形成する塗膜等の鮮映性
および耐低温衝撃性なども良好となる。
以下、本発明の実施例について説明する。実施例中の評
価項目は下記方法に従って行った。
価項目は下記方法に従って行った。
ゴバン目剥離テスト JIS K−5400のゴバン目試験に準じてゴバン目を作成し
た後に、セロハンテープをゴバン目上にはり付けた後、
素速やく90度方向に引張って剥離させ、ゴバン目100個
の内何個が付着していたかで示す。
た後に、セロハンテープをゴバン目上にはり付けた後、
素速やく90度方向に引張って剥離させ、ゴバン目100個
の内何個が付着していたかで示す。
剥離強度 塗膜を1cm幅にカッター刃で基材に刃が届くまで切り、
端を剥離させたあと、その剥離した塗膜と基材とを引張
り試験器を用いて、50mm/minの速度で180度剥離テスト
を行い評価する。
端を剥離させたあと、その剥離した塗膜と基材とを引張
り試験器を用いて、50mm/minの速度で180度剥離テスト
を行い評価する。
耐水性 40℃の純水中に試験片を240時間浸漬した後に、ゴバン
目剥離テストを行った。
目剥離テストを行った。
耐ガソリン性 試験片を室温下でレギュラーガソリンに24時間浸漬した
後に、塗膜の変化を目視で観察し、ゴバン目剥離テスト
を行った。
後に、塗膜の変化を目視で観察し、ゴバン目剥離テスト
を行った。
耐折曲げ性 2mmの基材に塗布して作製した試験片を−30℃で塗布面
を外観にして10mmφの円柱にそって折曲げ、その状態を
目視で観察した。
を外観にして10mmφの円柱にそって折曲げ、その状態を
目視で観察した。
◎ 塗膜、表面処理剤に異常なし ○ 塗膜にクラック発生、表面処理剤は異常なし △ 塗膜、表面処理剤にクラック発生 × 基材にもクラック発生 鮮映性 東京光電(株)製の鮮明度光沢度計PGD−4型を用いて
評価した。
評価した。
実施例1 〔η〕が0.97dl/gのプロピレン/エチレン共重合体(プ
ロピレン含量40モル%)100重量部およびトルエン380重
量部を、攪拌装置のついた1.5のオートクレーブに仕
込み、攪拌下に145℃まで昇温した。ついで無水マレイ
ン酸10重量部およびジ−tert−ブチルペルオキシド3.0
重量部をそれぞれ5時間かけて分割添加した後に、さら
に145℃で1時間攪拌した。このようにして得たポリマ
ーの〔η〕は1.11dl/g、無水マレイン酸の含量が4.4重
量%であった。
ロピレン含量40モル%)100重量部およびトルエン380重
量部を、攪拌装置のついた1.5のオートクレーブに仕
込み、攪拌下に145℃まで昇温した。ついで無水マレイ
ン酸10重量部およびジ−tert−ブチルペルオキシド3.0
重量部をそれぞれ5時間かけて分割添加した後に、さら
に145℃で1時間攪拌した。このようにして得たポリマ
ーの〔η〕は1.11dl/g、無水マレイン酸の含量が4.4重
量%であった。
ついでSEBS G−1652(シェル化学社製、商品名)100重
量部とトルエン250重量部を、攪拌装置のついた1.5の
オートクレーブに仕込み、攪拌下に165℃まで昇温し
た。ついで無水マレイン酸4.5重量部およびジ−tert−
ブチルペルオキシド1.3重量部を5時間かけて添加し
た。このようにして得られたポリマー中の無水マレイン
酸含量は1.6重量%であった。
量部とトルエン250重量部を、攪拌装置のついた1.5の
オートクレーブに仕込み、攪拌下に165℃まで昇温し
た。ついで無水マレイン酸4.5重量部およびジ−tert−
ブチルペルオキシド1.3重量部を5時間かけて添加し
た。このようにして得られたポリマー中の無水マレイン
酸含量は1.6重量%であった。
これらのポリマー溶液を、所定量ずつ混合して表1に示
す組成の表面処理剤溶液を調製した。
す組成の表面処理剤溶液を調製した。
この表面処理剤溶液を、表1に示す基剤を表1に示す方
法で洗浄した後に、スプレーガンを用いて乾燥時の膜厚
で11μになるように塗布した後、上塗り塗料ソフレック
ス#5000(日本油脂(株)製、商品名)を40μの厚さに
なるように塗布し、室温で10分間放置後、100℃のオー
ブンで30分間焼付けを行った。得られた塗膜の物性を表
1に示す。
法で洗浄した後に、スプレーガンを用いて乾燥時の膜厚
で11μになるように塗布した後、上塗り塗料ソフレック
ス#5000(日本油脂(株)製、商品名)を40μの厚さに
なるように塗布し、室温で10分間放置後、100℃のオー
ブンで30分間焼付けを行った。得られた塗膜の物性を表
1に示す。
比較例1 実施例1おいて変性ポリオレフイン〔A〕を用いない以
外は同様にして試験片を作製し、塗膜の物性を測定し
た。その結果を表1に示す。
外は同様にして試験片を作製し、塗膜の物性を測定し
た。その結果を表1に示す。
実施例2〜6 実施例1において表1に記載した原料ポリマー、基材な
どを用いる以外は、同様にして試験片を作製した。塗膜
の物性を表1に示す。
どを用いる以外は、同様にして試験片を作製した。塗膜
の物性を表1に示す。
以上の結果より、本発明の表面処理剤による処理を行っ
た場合、優れた塗膜物性が得られることがわかる。
た場合、優れた塗膜物性が得られることがわかる。
Claims (4)
- 【請求項1】(A) 低分子量ポリオレフィンに不飽和
カルボン酸またはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト
共重合させた変性重合体であって、デカリン中135℃で
測定した極限粘度〔η〕が1.0dl/gを超えかつ3.0dl/g以
下の変性ポリオレフィン10〜90重量%、および (B) スチレン/ジオレフィン/スチレンブロック共
重合体、その水素添加物、またはこれらに不飽和カルボ
ン酸もしくはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト共重
合させた変性物から選ばれるスチレン/オレフィン系ブ
ロック共重合体10〜90重量% からなる樹脂成分5重量%以上と、 (C) 有機溶媒95重量%以下とを含有する表面処理
剤。 - 【請求項2】低分子量ポリオレフィンはデカリン中135
℃で測定した極限粘度〔η〕が0.1〜3dl/gのα−オレフ
ィンの単独重合体または共重合体である特許請求の範囲
第1項記載の表面処理剤。 - 【請求項3】スチレン/オレフィン系ブロック共重合体
はスチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、
スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体、そ
れらの水素添加物または変性物である特許請求の範囲第
1項または第2項記載の表面処理剤。 - 【請求項4】不飽和カルボン酸またはその誘導体はアク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、シト
ラコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸もしくは
〔2,2,1−ヘプト−2−エン〕−5,6−ジカルボン酸の無
水物、エステルまたはハーフエステルである特許請求の
範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の表面処理
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62333352A JPH0747657B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 表面処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62333352A JPH0747657B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 表面処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01174537A JPH01174537A (ja) | 1989-07-11 |
JPH0747657B2 true JPH0747657B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=18265151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62333352A Expired - Fee Related JPH0747657B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 表面処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747657B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10254962B4 (de) * | 2002-11-26 | 2006-04-06 | Kometra Kunststoff-Modifikatoren Und -Additiv Ag | Funktionalisierte hochmolekulare Styrol/Olefin-Blockcopolymere und Verfahren ihrer Herstellung sowie Verwendung |
-
1987
- 1987-12-28 JP JP62333352A patent/JPH0747657B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01174537A (ja) | 1989-07-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |