JPH01174537A - 表面処理剤 - Google Patents

表面処理剤

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JPH01174537A
JPH01174537A JP62333352A JP33335287A JPH01174537A JP H01174537 A JPH01174537 A JP H01174537A JP 62333352 A JP62333352 A JP 62333352A JP 33335287 A JP33335287 A JP 33335287A JP H01174537 A JPH01174537 A JP H01174537A
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稲垣 始
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は成形品の付着性等を改善するための表面処理剤
、特にポリプロピレン等のポリオレフインからなる成形
品や、ポリプロピレンと合成ゴム等からなる自動車用バ
ンパー等の成形品に下塗りして、その表面への塗料等の
付着性を改善するのに適した表面処理剤に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
ポリプロピレン等のポリオレフィン成形品、あるいはそ
の他の材料からなる成形品の表面に、塗膜や他の樹脂成
形品等を形成または付着して、その付加価値を高めるこ
とが行われているが、ポリオレフィンからなる成形品は
極性が小さく、一般塗□料等との付着性が悪いので、予
め表面処理剤で表面を処理することによってポリオレフ
ィン成形品の表面の付着性を改良することが知られてい
る。′従来、このような表面処理剤として、マレイン化
ポリオレフィンを、トルエン等の有機溶媒に溶解したも
のが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の表面処理剤は、適正な
接着力を保持するためには、デカリン中135℃で測定
した〔η)が1 、0dl17gより大きいマレイン化
ポリオレフィンを使用することが好ましく、この場合で
も接着力、鮮映性および耐低温衝撃性が満足できないな
どの問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためのもので。
極限粘度が大きい変性ポリオレフィンを使用しても適正
な接着カミ保持するとともに、鮮映性ならびに耐低温衝
撃性を良くすることができる表面処理剤を提供すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は。
(A、)低分子量ポリオレフィンに不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト共重合
させた変性重合体であって、デカリン中135□℃で測
定した極限粘度〔η〕が1.0dl/gを超えがっ3、
OdQ/g以下の変性ポリオレフィン10〜90重量%
、および (B)スチレン/ジオレフィン/スチレンブロック共重
合体、その水素添加物、またはこれらに不飽和カルボン
酸もしくはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト
共重合させた変性物から選ばれるスチレン/オレフィン
系ブロック共重合体10〜90重量% からなる樹脂成分5重量%以上と、 (C)有機溶媒95重重電以下とを含有する表面処理剤
である。
本発明において使用する(A)成分の変性ポリオレフィ
ンの原料となる低分子量ポリオレフィンはデカリン中1
35℃で測定した極限粘度〔り〕が0.3〜3dΩ/g
のものが好ましく、このような低分子量ポリオレフィン
としては、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、
l−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1〜デセン
のような α−オレフィンの単独重合体または共重合体
がある。上記のα−オレフィンとしては、例えば炭素数
2〜20の直鎖状あるいは枝分れした分枝状のものが好
ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、ポリ−1−ブテン、ポ
リ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン/プロピレン
共重合体、プロピレン/エチレン共重合体、プロピレン
/l−ブテン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体
、プロピレン/エチレン/1−ブテン三元共重合体、エ
チレン/4−メチル−1−ペンテン共重合体などをあげ
ることができる。
上記低分子量ポリオレフィンとしては1例えば高圧法に
よるか、あるいは遷移金属化合物触媒による中、低圧重
合法により得られる比較的高分子量のポリオレフィンを
熱分解して製造したもの、または高圧でエチレンとラジ
カル重合して得られる高圧法ポリエチレン、あるいは水
素の存在下遷移金属化合物触媒による中、低圧重合法に
より得られるポリオレフィンなどがある。これらのポリ
オレフィンは固体、液体、ワックス状のいずれでもよい
これらの低分子量ポリオレフィンの中で特に好ましいポ
リオレフィンは、プロピレン/エチレン共重合体、液状
ポリオレフィン、プロピレン/1−ブテン共重合体、ま
たはプロピレン/エチレン/1−ブテン三元共重合体で
ある。
プロピレン/エチレン共重合体は、プロピレンとエチレ
ンのランダム共重合体が好ましく、プロピレン含量は3
0〜75モル%、特に好ましくは35〜70モル%の範
囲であり、その分子量は〔η)(135℃デカリン中)
0.3〜3dQ/g、特に0.7〜3 dQ/gが好適
範囲である。またこのプロピレン/エチレン共重合体の
結晶化度は、好ましくはX線による測定で約2〜20%
、特に好ましくは約2〜18%の範囲となる。
プロピレン/エチレン/l−ブテン三元共重合体として
は、次の■〜■を満足するランダム共重合体が好ましい
■ プロピレンに由来する繰り返し単位(a)が40〜
90モル%、エチレンに由来する繰り返し単位(b)が
2〜40モル%およびl−ブテンに由来する繰り返し単
位(c)が10〜40モル%の範囲にあり、かつc/ 
(b + c)のモル比が0.1〜0.9の範囲にある
こと。
■ デカリン中135℃で測定した極限粘度【η〕が0
.1〜3 dQ/gの範囲にあること。
■ 示差走査型熱量計によって測定した融点〔TI〕が
0〜100℃未満の範囲にあること。
■ X線回折法によって測定した結晶化度が5〜40%
の範囲にあること。
■ 10℃におけるアセトン/n−デカン混合溶媒(溶
量比1/l)への可、溶分量〔す□重量%〕が6.5X
[q ]−1・0重量%以下にあること。
グラフト反応の原料としては、上記ポリマーを1種単独
で、または2種以上を任意の割合で混合して使用するこ
とができる。
(A)成分の変性ポリオレフィンは上記低分子量ポリオ
レフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体を0.0
5〜15重量%グラフト共重合させた変性重合体で、デ
カリン中135℃で測定した極限粘度〔す〕が、 1.
OdQ1gを超えかつ3.OdQ/g以下のものである
不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸
、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸
、フマル酸、マレイン醸、(2,2,1−ヘプト−2−
エン)−5,6−ジカルボン酸(ハイミックfi&)が
例示され、不飽和カルボン酸の誘導体としては、無水マ
レイン酸、無水シトラコン酸、(2,2゜1−ヘプト−
2−エン)−5,6−ジカルボン酸無水物(S水ハイミ
ック醸)のような不飽和カルボン酸の無水物、あるいは
マレイン酸、フマルf竣等の多塩基酸のハーフエステル
、アクリル酸アルキルエステル等の不飽和カルボン酸エ
ステルなどが例示される。
これらの中では特に無水マレイン酸、マレイン酸、およ
びそのハーフエステル、無水ハイミック酸などが好まし
い。
変性ポリオレフィンの製造方法は、上記低分子量ポリオ
レフィンを有機溶媒に溶解し、不飽和カルボン酸または
その誘導体およびラジカル開始剤を添加して撹拌加熱す
る溶液法によって変性された重合体を利用する方法1例
えばグラフト反応液をそのままで、または溶媒で希釈す
る方法、変性重合体を一旦単離して溶媒に溶解する方法
等の他、各成分を押出機に供給してグラフト共重合を行
うか、あるいは反応器内でポリマーを溶融させてグラフ
ト反応を行い、得られた変性重合体を有機溶媒に溶解す
る溶融法などを採用するのが好ましい。
グラフト共重合の好適条件を以下に記す、有機溶媒1m
”に対して、低分子量ポリオレフィンを10〜500k
g、特に好ましくは20〜400kg溶解してなる低分
子量ポリオレフィン溶液に、不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体を1〜100ミリモル/ min/kg−低分
子量ポリオレフィン、特に好ましくは2〜20ミリモル
/min/kg−低分子量ポリオレフィンの割合で逐へ
添加する。またラジカル開始剤も同時に逐次添加が好ま
しく、添加速度は約5 X 10−’〜50ミリモル/
win/kg−低分子量ポリオレフィン、特に約10″
″2〜5ミリモル/sun/kg−低分子量ポリオレフ
ィンが好ましく、ラジカル開始剤の不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体に対するモル比は約1/ 100〜31
5、特に約1/20〜1/2とすることが好ましい。
グラフト反応は低分子量ポリオレフィン溶液を加熱し、
強撹拌下に行うことが好ましい0反応器度は低分子量ポ
リオレフィンの軟化点以上100℃。
特に約120〜200℃の範囲が好適であり、反応時間
は2〜10時間が通常である。反応操作は回分式、連続
式いずれでもよいが、グラフト共重合を均一に行うため
には回分式が好ましい。
得られるグラフト変性重合体中の不飽和カルボン酸また
はその誘導体の割合は塗料付着性、耐揮発油性および塗
膜の耐水性の面から0.05〜15重量%が好ましく、
特に0.5〜IO重量%が好ましい。
このグラフト変性重合体の結晶化度は、未変性低分子量
ポリオレフィンの結晶化度よりはわずかに小さくなるが
、大差はなく、はとんど変化しない範囲である。
グラフト反応に用いられるラジカル開始剤は、低分子量
ポリオレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体と
の反応を促進するものであればいずれでもよいが、特に
有機ペルオキシド、有機ペルエステルが好ましい。具体
的には、ベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイル
ペルオキシド。
ジクミルペルオキシド、ジーtart−ブチルペルオキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベン
ゾエート)ヘキシン−3,1,4−ビス(tert−ブ
チルペルオキシイソプロビル)ベンゼン、 ラウロイル
ペルオキシド、tart−ブチルペルアセテート、2.
5−ジメチル−2,5−ジ(tart−ブチルペルオキ
シド)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−ジ(
tart−ブチルペルオキシ)ヘキサン、tart−ブ
チルペルベンゾエート、tart−ブチルペルフェニル
アセテート、tert−ブチルペルイソブチレート、t
tlrt−ブチルペルー5ec−オクトエート、tar
t−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレートおよ
びtert−ブチルペルジエチルアセテートがあり、そ
の他アゾ化合物、例えばアゾビス−イソブチルニトリル
、 ジメチルアゾイソブチレートなどがある。
本発明の([1)成分のスチレン/オレフィン系ブロッ
ク共重合体は一般式 %式%(1) (式中、Sはスチレン重合体ブロック、Dはジオレフィ
ン重合体ブロック、nは1〜5の整数である。)で表わ
されるブロック共重合体、その水素添加物、およびこれ
らに不飽和カルボン酸またはその誘導体を0.05〜1
5重量%グラフト共重合させた変性物から選ばれるもの
である。
一般式(1)においてDを構成するジオレフィンとして
はブタジェン、イソプレンなどがあげられる。このよう
なスチレン/オレフィン系ブロック共重合体は1例えば
特開昭61−192743号に開示されている。また市
販品としてはスチレン/ブタジェン/スチレンブロック
共重合体がクレイトン1101およびクレイトン110
2、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体
がクレイトン1107およびクレイトン1111、水素
添加物がクレイトン6−1652などの商標(いずれも
シェル化学社製)で市販されている。
上記一般式(1)のブロック共重合体の製造方法は広く
知られており、その典型的な方法は例えば米国特許第3
265765号に開示されている。その方法は一般に、
スチレンとジオレフィンを含む混合物を一般式 %式%() (式中、Rは脂肪族、脂環族または芳香族残基、Xは1
〜4の整数である。)で表わされる触媒の存在下に溶液
重合させて製造される。
水素添加されたブロック共重合体の製造方法は、例えば
特公昭42−8704号、特公昭43−6636号、特
公昭45−20504号、特公昭48−3555号等に
記載されており、また水素添加物を用いた組成物につい
ては、例えば特側昭50−14742号、特開昭52−
65551号、特公昭60−4225号等に記載されて
いる。
一般式(1)のブロック共重合体またはその水素添加物
の変性物は、一般式(1)のブロック共重合体またはそ
の水素添加物に、不飽和カルボン酸またはその誘導体を
0.05〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%
グラフト共重合させたものである。
不飽和カルボン酸およびその誘導体としては、(A)成
分について例示したものが使用でき、またグラフト共重
合の方法1条件等も(A)成分の場合と同様である。
(C)成分の有機溶媒としては、上記(A)、 (B)
成分を溶解するものであればよく、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、デカン等の脂肪族系炭化水素、トリ
クロルエチレン、パークロルエチレン、ジクロルエチレ
ン、ジクロルエタン、クロルベンゼン等の塩素化炭化水
素系溶媒、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール系溶媒、アセトン、メチルイソブチルケトン、
メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル等の
エステル系溶媒などがあり、中でも芳香族系炭化水素が
好ましく、アルキル置換芳香族炭化水素が特に好ましい
本発明の表面処理剤は上記(A)およびCB)成分の樹
脂成分を(C)成分の有機溶媒中に溶解したものである
。各成分の配合割合は、樹脂成分については(A)成分
が10〜90重景%、重電しくは20〜80重量%、(
B)成分が10〜90重量%、好ましくは20〜80重
量%である。(A)、(B)成分からなる樹脂成分と(
C)成分については、樹脂成分が5重量%以上。
好ましくは8〜60重量%で、上限は各成分の溶解性お
よび作業性等により決まり、有機溶媒が95重量%以下
、好ましくは40〜92重量%である。
本発明の表面処理剤は上記各成分のほか、必要により、
酸化防止剤、耐候安定剤、耐熱防止剤等の各種安定剤、
酸化チタンや有機染料等の着色剤、およびカーボンブラ
ック、フェライト等の導電付与剤なと他の成分を添加し
てもよい。
本発明の表面処理剤は(^)成分および(B)成分を(
C)成分め有機溶媒に溶解して製造されるが、(A)成
分および(B)成分中に必要量の有機溶媒を含む場合は
、さらに添加することなく、(A)、(B)成分を混合
するだけでよい、この場合(^)、 CB)成分は有機
溶媒に対する溶解性が良く、広範囲の溶媒が使用可能で
ある。
こうして得られる表面処理剤はスチレン/オレフィン系
ブロック共重合体を含むため、接着性、鮮映性および耐
低温衝撃性は良好である。
本発明の表面処理剤はポリオレフィンその他の材料から
なる成形品の表面に塗布ゝし、その表面への塗料等の付
着性等を改善するのに用いられる。
本発明の表面処理剤が適用されるポリオレフィン成形品
は各種溶融成形法で成形可能であり、原料も種々のポリ
オレフィンを用いることができる。
具体的には高圧法ポリエチレン、中低圧法ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、
ポリ−1−ブテン、ポリスチレンなどがあり。
また共重合体としてエチレン/プロピレン共重合体、エ
チレン/ブテン共重合体、プロピレン/ブテン共重合体
等が例示され、これらの混合物も用いることができる。
これらのポリオレフィンに、タルク、亜鉛華、グラスフ
ァイバー、チタン白、硫酸マグネシウム等の無機充填剤
、顔料等が配合されている場合には塗料の付着性が特に
良い。
ポリオレフィンは安定剤、紫外線吸収剤、塩酸吸収剤な
どの配合剤を含んでいても差しつかえない。好ましく使
用される安定剤は、2,6−シーtart−ブチル−4
−メチルフェノール、テトラキスCメチレン(3,5−
ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシヒドロシンナメ
ート)〕メタン、 メタオクタデシル−3−(4’−ヒ
ドロキシ−3,5′−ジーtert−ブチルフェニル)
プロピオネート、 2.2’−メチレンビス(4−メチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブ
チリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、4.4′−チオビス(3−メチル−6−te
rt−ブチルフェノール)、 2.2−チオビス(4−
メチル−6−tart−ブチルフェノール)、l、3゜
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジーt
ert−ブチルー4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
1,3.5−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tart−ブチルフェノール)ブタンなどのフェノー
ル系安定剤、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステ
アリルチオジプロピオネートなどのイオウ系安定剤、ト
リデシルホスファイト、トリノニルフェニルホスファイ
トなどのリン系安定剤などである。好ましく使用される
紫外線吸収剤は、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベン
ゾフェノン、2−エチルへキシル−2−シアノ−3,3
−ジフェニルアクリレート、パラオクチルフェニルサリ
チレートなどである。また好ましく使用される塩酸吸収
剤はステアリン酸カルシウムなどである。
本発明の表面処理剤が適用できる成形品としては、上記
のようなポリオレフィンのほかに、ポリプロピレンと合
成ゴム等からなる成形品、ポリアミド樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等からなる自動車用バンパー等の成形品、さら
には鋼板や電着処理鋼板などの金属板など任意のものが
ある。
本発明の表面処理剤はポリウレタン樹脂、脂肪酸変性ポ
リエステル樹脂、オイルフリーポリエステル樹脂、メラ
ミン樹脂、エポキシ樹脂等を主成分とする塗料、プライ
マー、接着剤などの表面に下塗りして、その表面への塗
料などの付着性を改善するとともに、鮮映性、低温衝撃
性などにも優れた塗膜等を形成するために使用される。
本発明の表面処理剤は成形品への噴11塗布に好適であ
り、この場合スプレーガンで処理液を成形品表面に吹付
けられる。表面処理剤の温度は常温で十分その性能を発
揮することができる。処理後、成形物は自然乾燥、加熱
強制乾燥などの方法によって乾燥される。
本発明の表面処理剤によって表面を処理した成形品は、
静電塗装、吹付塗装、はけ塗りなどの方法で、塗料が塗
布される。これらの塗料は下塗りした後、上塗りする方
法で塗布してもよい、使用・ される塗料には特に限定
されないが、特に塗料付着性の高い塗膜を必要とする場
合には、溶剤型熱可明性アクリル樹脂塗料、溶剤型熱硬
化性アクリル樹脂塗料、アクリル変性アルキッド樹脂、
エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン塗料、メラミン樹脂塗
料などを用いることが好ましい。
これらの塗料が塗布された成形品は、ニクロム線、赤外
線、高周波加熱などの通常の方法で、塗膜を硬化させる
が、硬化条件は成形品の材質、形状、塗料の性状などに
よって決められる。
本発明の表面処理剤による表面処理によって得られる成
形品の塗膜は平滑性が優れ、特に塗膜の耐久付着性が改
良されている。これらの効果は、表面処理剤を噴霧塗布
した場合であっても発揮される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、不飽和カルボン酸またはその誘導体で
変性された変性ポリオレフィン、スチレン/オレフィン
系ブロック共重合体および有機溶媒を含有するため、十
分な接着力を保持し、その上に形成する塗膜等の鮮映性
および耐低温衝撃性なども良好となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。実施例中の評
価項目は下記方法に従って行った。
■ゴバン目剥離テスト JIS K−5400のゴバン目試験に準じてゴバン目
を作成した後に、セロハンテープをゴバン目上にはり付
けた後、素速や<90度方向に引張って剥離させ、ゴバ
ン目100個の内何個が付着していたかで示す。
■剥離強度 塗膜をlea幅にカッター刃で基材に刃が届くまで切り
、端を剥離させたあと、その剥離した塗膜と基材とを引
張り試験器を用いて、50mw+/winの速度で18
0度剥離テストを行い評価する。
■耐水性 40℃の純水中に試験片を240時間浸漬した後に。
ゴバン目剥離テストを行った。
■耐ガソリン性 試験片を室温下でレギュラーガソリンに24時間浸漬し
た後に、塗膜の変化を目視で観察し、ゴバン目剥離テス
トを行った。
■耐折曲げ性 2mmの基材に塗布して作製した試験片を一30℃で塗
布面を外観にして10mmφの円柱にそって折曲げ、そ
の状態を目視で観察した。
O塗膜1表面処理剤に異常なし 0 塗膜にクラック発生、表面処理剤は異常なし Δ 塗膜、表面処理剤にクラック発生 X 基材にもクラック発生 ■鮮映性 東京光電(株)製の鮮明度光沢度計PGD−4型を用い
て評価した。
実施例1 〔η〕が0.91dQ/gのプロピレン/エチレン共重
合体(プロピレン含量40モル%)100重量部および
トルエン380重量部を、撹拌装置のついた1、5Qの
オートクレーブに仕込み、撹拌下に145℃まで昇温し
た。ついで無水マレイン酸10重量部およびジーtar
t−ブチルペルオキシド3.0重量部をそれぞれ5時間
かけて分割添加した後に、さらに145℃で1時間撹拌
を行った。このようにして得たポリマーの〔η〕は1.
1ldQ/gで、無水マレイン酸の含量は4.4重量%
であった。
ついで5EBS G−1652(シェル化学社製、商品
名)100重量部とトルエン250重量部を、撹拌装置
のついた1、5Qのオートクレーブに仕込み、撹拌下に
165℃まで昇温した。ついで無水マレイン酸4.5重
量部およびジーtert−ブチルペルオキシド1.3重
量部を5時間かけて添加した。このようにして得られた
ポリマー中の無水マレイン酸含量は1.6重量%であっ
た。
これらのポリマー溶液を、所定量ずつ混合して表1に示
す組成の表面処理剤溶液を1alllL、た。
この表面処理剤溶液を1表1に示す基材を表1に示す方
法で洗浄した後に、スプレーガンを用いて乾燥時の膜厚
で11μになるように塗布した後、上塗り塗料ソフレッ
クス#5000 (日本油脂(株)11、商品名)を4
0μの厚さになるように塗布し、室駄で10分間放置後
、100℃のオーブンで30分間焼付けを行った。得ら
れた塗膜の物性を表1に示す。
比較例1 実施例1において変性ポリオレフィン(A)を用いない
以外は同様にして試験片を作製し、塗膜の物性を測定し
た。その結果を表1に示す。
実施例2〜6 実施例1において表1に記載した原料ポリマー。
基材などを用いる以外は、同様にして試験片を作製した
。塗膜の物性を表1に示す。
以上の結果より、本発明の表面処理剤による処理を行っ
た場合、優れた塗膜物性が得られることがわかる。
代理人 弁理士 柳 原   成

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)低分子量ポリオレフィンに不飽和カルボン
    酸またはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト共
    重合させた変性重合体であって、デカリン中135℃で
    測定した極限粘度〔η〕が1.0dl/gを超えかつ3
    .0dl/g以下の変性ポリオレフィン10〜90重量
    %、および (B)スチレン/ジオレフィン/スチレンブロック共重
    合体、その水素添加物、またはこれらに不飽和カルボン
    酸もしくはその誘導体を0.05〜15重量%グラフト
    共重合させた変性物から選ばれるスチレン/オレフィン
    系ブロック共重合体10〜90重量% からなる樹脂成分5重量%以上と、 (C)有機溶媒95重量%以下とを含有する表面処理剤
  2. (2)低分子量ポリオレフィンはデカリン中135℃で
    測定した極限粘度〔η〕が0.1〜3dl/gのα−オ
    レフィンの単独重合体または共重合体である特許請求の
    範囲第1項記載の表面処理剤。
  3. (3)スチレン/オレフィン系ブロック共重合体はスチ
    レン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、スチレ
    ン/イソプレン/スチレンブロック共重合体、それらの
    水素添加物または変性物である特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の表面処理剤。
  4. (4)不飽和カルボン酸またはその誘導体はアクリル酸
    、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン
    酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、もしくは〔2
    ,2,1−ヘプト−2−エン〕−5,6−ジカルボン酸
    の無水物、エステルまたはハーフエステルである特許請
    求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の表面処
    理剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10254962A1 (de) * 2002-11-26 2004-08-05 Kometra Kunststoff-Modifikatoren Und -Additiv Ag Funktionalisierte hochmolekulare Styrol/Olefin-Blockcopolymere und Verfahren ihrer Herstellung
DE10254962B4 (de) * 2002-11-26 2006-04-06 Kometra Kunststoff-Modifikatoren Und -Additiv Ag Funktionalisierte hochmolekulare Styrol/Olefin-Blockcopolymere und Verfahren ihrer Herstellung sowie Verwendung

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