JPH0747175Y2 - 溶湯保温炉におけるセラミックス管の取付機構 - Google Patents
溶湯保温炉におけるセラミックス管の取付機構Info
- Publication number
- JPH0747175Y2 JPH0747175Y2 JP10896189U JP10896189U JPH0747175Y2 JP H0747175 Y2 JPH0747175 Y2 JP H0747175Y2 JP 10896189 U JP10896189 U JP 10896189U JP 10896189 U JP10896189 U JP 10896189U JP H0747175 Y2 JPH0747175 Y2 JP H0747175Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、溶融金属を保持した溶湯保温炉の炉壁を溶
湯面下で貫通するセラミックス管の取付機構に関する。
湯面下で貫通するセラミックス管の取付機構に関する。
[従来の技術] 従来の溶湯保温炉の炉壁を溶湯面下で貫通するセラミッ
クス管の取付機構を、炉内の溶湯を保温するために設け
た浸漬ヒータの場合を例にとって第3図に基づいて説明
すると、 11は溶湯16を保持する溶湯保温炉10の炉壁で、同炉壁11
は一体成形された炉内壁12と、保温壁13と、鉄板製の外
壁板14とで構成されている。
クス管の取付機構を、炉内の溶湯を保温するために設け
た浸漬ヒータの場合を例にとって第3図に基づいて説明
すると、 11は溶湯16を保持する溶湯保温炉10の炉壁で、同炉壁11
は一体成形された炉内壁12と、保温壁13と、鉄板製の外
壁板14とで構成されている。
15は溶湯16に浸漬された浸漬ヒータで、セラミックス管
17の内部に発熱部材18を設けている。
17の内部に発熱部材18を設けている。
前記浸漬ヒータ15の取付機構は、炉壁11に穿設した穴30
にセラミックス管17を挿入して、穴30とセラミックス管
17との空隙に耐溶湯性の接着充填剤31を封入して固定し
ていた。
にセラミックス管17を挿入して、穴30とセラミックス管
17との空隙に耐溶湯性の接着充填剤31を封入して固定し
ていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記の接着充填剤31は無機質のバインダ
が高温で硬化して接着するので、セラミックス管17を交
換する場合は炉壁11の一部を削り取らなれればならず、
炉壁11を破損することがあるという問題があった。
が高温で硬化して接着するので、セラミックス管17を交
換する場合は炉壁11の一部を削り取らなれればならず、
炉壁11を破損することがあるという問題があった。
本考案は、この点を改善するため、接着充填剤を用いな
いで、炉壁の一部を削り取ったり破損したりすることな
く着脱自在なセラミックス管の取付機構を提供すること
を目的とする。
いで、炉壁の一部を削り取ったり破損したりすることな
く着脱自在なセラミックス管の取付機構を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために本考案は、溶湯保温炉に保
持された溶融金属の溶湯面下で同保温炉の炉壁を貫通す
るセラミックス管の取付機構において、前記溶湯保温炉
の炉壁にセラミックス管の外径よりやゝ大径の穴を穿設
し、前記セラミックス管を炉内に嵌入して、前記炉壁と
セラミックス管との間に形成される空隙に膨脹性のある
セラミックスファイバ材を挿入し、前記セラミックスフ
ァイバ材を加熱により膨脹させてセラミックス管を固定
することを特徴とした溶湯保温炉におけるセラミックス
管の取付機構とする。
持された溶融金属の溶湯面下で同保温炉の炉壁を貫通す
るセラミックス管の取付機構において、前記溶湯保温炉
の炉壁にセラミックス管の外径よりやゝ大径の穴を穿設
し、前記セラミックス管を炉内に嵌入して、前記炉壁と
セラミックス管との間に形成される空隙に膨脹性のある
セラミックスファイバ材を挿入し、前記セラミックスフ
ァイバ材を加熱により膨脹させてセラミックス管を固定
することを特徴とした溶湯保温炉におけるセラミックス
管の取付機構とする。
[作用] 溶湯保温炉の炉壁とセラミックス管との空隙に挿入され
た膨脹性のあるセラミックスファイバ材は高温に加熱さ
れると常温の数倍の体積に膨脹するという性質があり、
この膨脹力でセラミックス管が固定される。
た膨脹性のあるセラミックスファイバ材は高温に加熱さ
れると常温の数倍の体積に膨脹するという性質があり、
この膨脹力でセラミックス管が固定される。
セラミックス管を交換するための着脱に際しては、セラ
ミックスファイバ材が前述のとおり数倍の体積膨脹を有
することを利用して、前記炉壁とセラミックス管との空
隙を比較的大きくさせており、炉壁を破損することがな
く容易に短時間で保守作業がなされる。
ミックスファイバ材が前述のとおり数倍の体積膨脹を有
することを利用して、前記炉壁とセラミックス管との空
隙を比較的大きくさせており、炉壁を破損することがな
く容易に短時間で保守作業がなされる。
[実施例] 以下、本考案を実施例の図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1の実施例として従来技術の説明のときと同じ炉内の
溶湯を保温する浸漬ヒータのセラミックス管の取付機構
を第1図に示し、説明する。
溶湯を保温する浸漬ヒータのセラミックス管の取付機構
を第1図に示し、説明する。
図中、従来例の第3図に示したものと同一作用の部材に
は同一符号を付し説明を省略する。
は同一符号を付し説明を省略する。
炉内壁12にはセラミックス管17を挿入する穴19を穿設
し、保温壁13と外壁板14にはセラミックス管17の外径よ
り大径の穴20を穿設して、セラミックス管17を炉壁11を
貫通して挿入し、穴20とセラミックス管17の外径との間
に形成される環状の空隙に膨脹性のあるセラミックスフ
ァイバ材21を挿入することによりセラミックス管17を内
側から加熱するなどして前記セラミックスファイバ材21
を500℃程度の温度に上昇させると、セラミックスファ
イバ材21は常温のときの数倍の体積に膨脹して、穴20と
セラミックス管17との間で膨脹力を発生させ、セラミッ
クス管17を炉壁11に固定することができる。
し、保温壁13と外壁板14にはセラミックス管17の外径よ
り大径の穴20を穿設して、セラミックス管17を炉壁11を
貫通して挿入し、穴20とセラミックス管17の外径との間
に形成される環状の空隙に膨脹性のあるセラミックスフ
ァイバ材21を挿入することによりセラミックス管17を内
側から加熱するなどして前記セラミックスファイバ材21
を500℃程度の温度に上昇させると、セラミックスファ
イバ材21は常温のときの数倍の体積に膨脹して、穴20と
セラミックス管17との間で膨脹力を発生させ、セラミッ
クス管17を炉壁11に固定することができる。
22は溶湯16をシールするセラミックスファイバ材で、溶
湯16が炉内壁12の穴19から漏洩することに対してシール
性並びに耐溶湯性がある材料である。
湯16が炉内壁12の穴19から漏洩することに対してシール
性並びに耐溶湯性がある材料である。
23はクランプ、24はスプリング、25はボルト、26はナッ
トで、ボルト25を外壁板14に螺着し、クランプ23によっ
てセラミックス管17を支持し、ナット26をボルト25に螺
着しスプリング24を介してクランプ23を締付けることに
よりセラミックス管17の着脱交換が容易な構成となって
いる。
トで、ボルト25を外壁板14に螺着し、クランプ23によっ
てセラミックス管17を支持し、ナット26をボルト25に螺
着しスプリング24を介してクランプ23を締付けることに
よりセラミックス管17の着脱交換が容易な構成となって
いる。
次に、本考案の第2の実施例として電磁ポンプの吸込み
口であるセラミックスの吸込み管の場合の取付機構を第
2図に示し、説明する。
口であるセラミックスの吸込み管の場合の取付機構を第
2図に示し、説明する。
図中、第1図および第3図に示したものと同一作用部材
には同一符号を付し説明を省略する。
には同一符号を付し説明を省略する。
27は電磁ポンプのセラミックスの吸込み管、28は電磁ポ
ンプのダクト、29は電磁ポンプの励磁コイルである。
ンプのダクト、29は電磁ポンプの励磁コイルである。
第1の実施例の場合と同様で、穴20に前記セラミックス
ファイバ材21を挿入し加熱して、穴20と吸込み管27との
間で膨脹力を発生させてセラミックスの吸込み管27を炉
壁11に固定することができる。
ファイバ材21を挿入し加熱して、穴20と吸込み管27との
間で膨脹力を発生させてセラミックスの吸込み管27を炉
壁11に固定することができる。
前記セラミックスファイバ材21は、加熱膨脹剤(例えば
バーミキュライトなど)、セラミックスファイバ、およ
び有機結合剤から構成されている。この材料は<インタ
ラム・マット>の商品名で呼ばれるものが知られている
が、高温に加熱することにより体積を膨脹するセラミッ
クスファイバ材であればよい。
バーミキュライトなど)、セラミックスファイバ、およ
び有機結合剤から構成されている。この材料は<インタ
ラム・マット>の商品名で呼ばれるものが知られている
が、高温に加熱することにより体積を膨脹するセラミッ
クスファイバ材であればよい。
[考案の効果] 上述したように、膨脹性を有するセラミックスファイバ
材を加熱膨脹させることによる本考案のセラミックス管
の取付機構によれば、炉壁の穴とセラミックス管との空
隙を比較的大きくすることが可能で、高温で硬化する接
着充填剤を使用していないので、セラミックス管を交換
する場合に、炉壁を破損することがなく、保守が容易
で、短時間で行なえる。
材を加熱膨脹させることによる本考案のセラミックス管
の取付機構によれば、炉壁の穴とセラミックス管との空
隙を比較的大きくすることが可能で、高温で硬化する接
着充填剤を使用していないので、セラミックス管を交換
する場合に、炉壁を破損することがなく、保守が容易
で、短時間で行なえる。
第1図は本考案の第1の実施例である溶湯保温炉の炉壁
を貫通する浸漬ヒータに用いるセラミックス管の取付機
構を示す部分断面図、第2図は本考案の第2の実施例で
ある電磁ポンプの吸込み口として用いるセラミックス管
の取付機構を示す部分断面図、第3図は従来の溶湯保温
炉の炉壁を貫通する浸漬ヒータのセラミックス管の取付
機構を示す部分断面図である。 10……溶湯保温炉、11……炉壁、12……炉内壁、13……
保温壁、14……外壁板、15……浸漬ヒータ、16……溶
湯、17……セラミックス管、18……発熱部材、19……炉
内壁の穴、20……穴、21……膨脹性のあるセラミックス
ファイバ材、22……セラミックスファイバのシール、23
……クランプ、24……スプリング、25……ボルト、26…
…ナット、27……吸込み管、28……電磁ポンプのダク
ト、29……電磁ポンプの励磁コイル、30……穴、31……
接着充填剤。
を貫通する浸漬ヒータに用いるセラミックス管の取付機
構を示す部分断面図、第2図は本考案の第2の実施例で
ある電磁ポンプの吸込み口として用いるセラミックス管
の取付機構を示す部分断面図、第3図は従来の溶湯保温
炉の炉壁を貫通する浸漬ヒータのセラミックス管の取付
機構を示す部分断面図である。 10……溶湯保温炉、11……炉壁、12……炉内壁、13……
保温壁、14……外壁板、15……浸漬ヒータ、16……溶
湯、17……セラミックス管、18……発熱部材、19……炉
内壁の穴、20……穴、21……膨脹性のあるセラミックス
ファイバ材、22……セラミックスファイバのシール、23
……クランプ、24……スプリング、25……ボルト、26…
…ナット、27……吸込み管、28……電磁ポンプのダク
ト、29……電磁ポンプの励磁コイル、30……穴、31……
接着充填剤。
Claims (1)
- 【請求項1】溶湯保温炉に保持された溶融金属の溶湯面
下で同保温炉の炉壁を貫通するセラミックス管の取付機
構において、前記溶湯保温炉の炉壁にセラミックス管の
外径よりやゝ大径の穴を穿設し、前記セラミックス管を
炉内に嵌入して、前記炉壁とセラミックス管との間に形
成される空隙に膨脹性のあるセラミックスファイバ材を
挿入し、前記セラミックスファイバ材を加熱により膨脹
させてセラミックス管を固定することを特徴とする溶湯
保温炉におけるセラミックス管の取付機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10896189U JPH0747175Y2 (ja) | 1989-09-18 | 1989-09-18 | 溶湯保温炉におけるセラミックス管の取付機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10896189U JPH0747175Y2 (ja) | 1989-09-18 | 1989-09-18 | 溶湯保温炉におけるセラミックス管の取付機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0347650U JPH0347650U (ja) | 1991-05-02 |
JPH0747175Y2 true JPH0747175Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=31657568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10896189U Expired - Lifetime JPH0747175Y2 (ja) | 1989-09-18 | 1989-09-18 | 溶湯保温炉におけるセラミックス管の取付機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747175Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6206793B2 (ja) * | 2013-04-05 | 2017-10-04 | 東海高熱工業株式会社 | 加熱炉の発熱体取り付け構造 |
JP5863760B2 (ja) * | 2013-12-20 | 2016-02-17 | 明星工業株式会社 | 加熱炉の貫通部構造及び加熱炉の貫通部の施工方法並びに加熱炉 |
-
1989
- 1989-09-18 JP JP10896189U patent/JPH0747175Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0347650U (ja) | 1991-05-02 |
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