JPH074678U - 枠組足場の側枠取付装置 - Google Patents
枠組足場の側枠取付装置Info
- Publication number
- JPH074678U JPH074678U JP6318891U JP6318891U JPH074678U JP H074678 U JPH074678 U JP H074678U JP 6318891 U JP6318891 U JP 6318891U JP 6318891 U JP6318891 U JP 6318891U JP H074678 U JPH074678 U JP H074678U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 枠組足場の側枠取付装置に関し、側枠を設置
する箇所で使用する建枠と側枠を設置しない箇所で使用
する建枠とを共通化でき、しかも、保管や運送に際して
建枠が嵩張らないようにした枠組足場の側枠取付装置を
提供することを目的とする。 【構成】 側枠(2) の縦部材(21)の端部に縦軸心回りに
回転する固定金具(3)と、固定金具(3) を所定の方向に
位置決めする位置決め溝(4) とを設け、固定金具(3) の
遊端部(33)を建地(11)の周面に外接するJ字形状に曲成
し、位置決め溝(4) に固定金具(3) を嵌入させて固定金
具(3) を位置決めした状態で、その遊端部(33)に螺合し
たボルト(5) と固定金具(3) の遊端部(33)とで建地(11)
を挟持させる構成とする。
する箇所で使用する建枠と側枠を設置しない箇所で使用
する建枠とを共通化でき、しかも、保管や運送に際して
建枠が嵩張らないようにした枠組足場の側枠取付装置を
提供することを目的とする。 【構成】 側枠(2) の縦部材(21)の端部に縦軸心回りに
回転する固定金具(3)と、固定金具(3) を所定の方向に
位置決めする位置決め溝(4) とを設け、固定金具(3) の
遊端部(33)を建地(11)の周面に外接するJ字形状に曲成
し、位置決め溝(4) に固定金具(3) を嵌入させて固定金
具(3) を位置決めした状態で、その遊端部(33)に螺合し
たボルト(5) と固定金具(3) の遊端部(33)とで建地(11)
を挟持させる構成とする。
Description
【0001】
本考案は、枠組足場の側枠取付装置に関する。
【0002】
一般に、建築現場に建設される枠組足場は、1対の平行な建地とこれの上端部 どうしを連結する横地とを備える建枠を並立させ、隣接する横地にわたって布板 を架着し、更に、布板の一方側で隣接する建地に側枠を連結するように構成され る。
【0003】 側枠は四辺形の外周骨枠と補強材とを備え、図8及び図9に示すように、外周 骨枠の両横側の縦部材121には板状の取付板101が固定される。建地111 にはこの取付板101を受け止める受け座102が溶接され、この受け座102 に取付板101を受け止めさせて、ボルト103で取付板101を受け座102 に固定することにより側枠120の下端部あるいは上端部が建地111に取りつ けられる。
【0004】 また、図10及び図11に示すように、側枠120の縦部材121に建地11 1側に向かって突出する有頭係合ピン104を固定し、建地111を連結する結 合材106にこの有頭係合ピン104が上方から係脱される受け金具105を溶 接により固定し、上記有頭係合ピン104を受け金具105に係合させることに より側枠120を所定の高さで建地111に仮支持させ、上記ボルト103の螺 締作業が容易に行えるようにするとともに、上記ボルト103を螺締することに より、取付板101と有頭係合ピン104との2箇所で側枠120が建地111 に固定されるようにしている。
【0005】
ところで、枠組足場には側枠120を取り付けるところと取り付けないところ とがあり、取り付けないところで使用する建枠111には受け座102や受け金 具105を設ける必要がない。そこで、受け座102や受け金具105のある建 枠111と受け座102や受け金具105のない建枠111とを作り、これらを 側枠120の要否に対応して使い分けることが考えられるが、この考えには、建 枠111の生産管理、保管、使用等が煩瑣になるという問題が伴う。
【0006】 また、受け座102や受け金具105の取付け方によっては、保管、運送等に 際して多数の建枠111を積み重ねたり、立て掛けたりする場合に受け座102 どうしあるいは受け金具105どうしが互いに邪魔になって嵩張るという問題が 生じてくる。
【0007】 本考案は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、側枠を設置する箇所で使 用する建枠と側枠を設置しない箇所で使用する建枠とを共通化でき、しかも、保 管や運送に際して建枠が嵩張らないようにした枠組足場の側枠取付装置を提供す ることを目的とする。
【0008】
本考案は、上記の目的を達成するため、例えば図1に示すように、側枠2の縦 部材21の端部に縦軸心回りに回転する固定金具3と、固定金具3を所定の方向 に位置決めする位置決め溝4とを設け、固定金具3の遊端部33を建地11の周 面に外接するJ字形状に曲成し、位置決め溝4に固定金具3の基端部31を嵌入 させて固定金具3を位置決めした状態で、その遊端部33に螺合したボルト5と 固定金具3の遊端部33とで建地11を挟持させるという手段を講じている。
【0009】 また、本考案は、上記の目的を達成するため、例えば図3に示すように、側枠 2の縦部材21に固定される係合部材7と、建地11に固定され、係合部材7が 係脱される受け金具8とを備え、上記受け金具8が建地11にボルト9及びナッ ト10で共締め状に固定されるという手段を講じている。
【0010】 更に、本考案は、上記の目的を達成するため、側枠2の縦部材21の中間高さ 部に固定される係合部材7と、建地11に固定され、係合部材7が係脱される受 け金具8とを備え、上記受け金具8が建地11にボルト9及びナット10で共締 め状に固定される一方、縦部材21の端部に縦軸心回りに回転する固定金具3と 、固定金具3を所定の方向に位置決めする位置決め溝4とを設け、固定金具3の 遊端部33を建地11の周面に外接するJ字形状に曲成し、位置決め溝4に固定 金具3の基端部31を嵌入させて固定金具3を位置決めした状態で、その遊端部 33に螺合したボルト5と固定金具3の遊端部33とで建地11を挟持させると いう手段を講じている。
【0011】
上記の構成によれば、建地11を固定金具3の遊端部33とこれの先端に螺合 したボルト5とで挟持することにより、側枠2が建地11に固定される。
【0012】 また、受け金具8はボルト9及びナット10を螺解することにより建地11か ら分離される。
【0013】
以下、本考案の実施例を図面に基づき具体的に説明する。 本考案の一実施例が適用される枠組足場は、例えば図5に示すように、1対の 平行な建地11と、両建地11の上端部どうしを連結する横地12とを備える建 枠1を並立させるとともに、上下方向に複数段組み上げ、更に、隣接する横地1 2にわたって布板13を架け渡し、各段の建枠1及び布板13の側面に側枠2が 取付けられる。
【0014】 図6に示すように、上下に組み上げられる建地11どうしは結合材15を介し て同軸心状に連結され、建地11とほぼ同じ高さを有する側枠2がその下縁を各 段の建地11のほぼ中央の高さに位置させて建地11に固定される。
【0015】 側枠2は、1対の縦部材21と、上下の横部材22と、これらを結合する4個 のコーナー部材23と、補強材24とを備え、各縦部材21の中間高さには結合 材15に固定された受け金具8に係合される有頭係合ピン7が設けられ、各縦部 材21の上下両端部には縦軸心回りに回転する固定金具3が設けられる。
【0016】 すなわち、図2に示すように、各縦部材21の上端(あるいは下端)には、段 付円筒状のエンドピース26の小径部26aが内嵌して固定され、このエンドピ ース26に固定金具3の基端部31が昇降可能に、かつ、回転自在に内嵌される 。固定金具3の基端部31は、必要に応じて、縦部材21内に収納されたバネ6 により下方に付勢される。
【0017】 固定金具3の中間部32は水平方向あるいは傾斜方向に曲げてあり、遊端部3 3は水平方向に曲げてある。更に、図1に示すように、遊端部32は平面視にお いて建地11に外接するJ字形に曲げてあり、その先端に内側に向かって螺進退 可能にボルト5を螺合してある。
【0018】 上記エンドピース26の大径部26bには、固定金具3の中間部32を受け入 れて固定金具3を所定の方向に位置決めする位置決め溝4が凹設してある。 また、図3及び図4に示すように、有頭係合ピン7に対応して各建地11の上 部には受け金具8がボルト9とナット10とによって建地11と共締め状に固定 される。受け金具8は平面視においてほぼ四辺形に形成され、そのうちの一辺部 8aが建地11の外周面に習って湾曲させてある。この湾曲した一辺部8aとこ れに対向する対辺部8bとの中央にボルト9を挿通する挿通孔8c,8dを形成 してあり、他の対をなす側辺部8e,8fには有頭係合ピン7の脚部7aが嵌め 込まれる係合溝8gが形成されている。なお、両側辺部8e,8f間の間隔は、 有頭係合ピン7の頭部7bの厚さの2倍とボルト9の脚部9aの径との和以上に 設定される。また、建地11には、上記ボルト9を挿通するための挿通孔16が 形成される。
【0019】 上記の構成において、建枠1を組み上げ、更に、隣接する横地12にわたって 布板13を架け渡した後、所要の建地11の上部に受け金具8をボルト9とナッ ト10によって固定してから、側枠2の有頭係合ピン7を受け金具8に係合して 側枠2を建地11に仮支持させる。更に、この後、縦部材21の下端の固定金具 3を位置決め溝4に嵌め込んで位置決めすることにより、固定金具3の遊端部3 3が建地11に外接し、更に、ボルト5を締め込むと建地11が固定金具3の遊 端部33とボルト5とによって挟持され、建地11に対して側枠2の下端が固定 されることになる。縦部材21の上端に対応する上段の建地11がある場合には 、同様の手順で縦部材21の上端の固定金具3を位置決め溝4に嵌め込んで固定 金具3の遊端部33を上段の建地11に外接させ、ボルト5を締めて上段の建地 11に縦部材21の上端を固定する。
【0020】 従って、建地11側には固定金具3を受ける受け座を設ける必要がなく、また 、建地11に有頭係合ピン7を受ける受け金具8を固定しておく必要は無いので 、受け座や受け金具8がなく、側枠2を組付けない箇所で使用する建枠1と側枠 2を組付ける箇所で使用する建枠1とを共通化することができる。また、従来か ら使用している受け座のない建枠も使用できるので、建枠1の制作、保管、使用 に関して経済的に有利になる。更に、組立てに際しては、受け座や受け金具の有 無を考慮せずに済むので、作業性を高めることができる。
【0021】 なお、上記の実施例では、有頭係合ピン7を側枠2に固定しているが、要は、 側枠2側から突出する係合部材が設けてあればよいので、この有頭係合ピン7に 代えて、ボルトを使用したり、先端がL字形に折り曲げられたL字形係合ピンを 使用してもよい。
【0022】
以上のように、本考案によれば、側枠側に設けた固定金具とこれの先端に螺合 したボルトとによって建地を挟持して側枠を建地に固定するので、建枠側には側 枠取付け用の受け座を設ける必要がなくなる。したがって、建枠を安価にできる とともに、受け座のない建枠のみを制作、保管、使用すればよく、また、従来か ら使用している受け座のない建枠も使用できるので、経済的に有利になる。また 、組立てに際しては、受け座の有無を考慮せずに済むので、作業性を高めること ができる。
【0023】 また、本考案によれば、受け金具が建地にボルトとナットとで共締め状に固定 されるので、ボルトとナットとを螺解することにより受け金具を建地から分離し てそれぞれ保管したり、輸送したりするとができ、建枠の保管スペースや輸送ス ペースを小さくできる。また、受け金具のない建枠のみを制作、保管、使用すれ ばよく、更に、従来から使用している受け金具のない建枠も使用できるので、経 済的に有利になる。また、組立てに際しては、受け金具の有無を考慮せずに済む ので、作業性を高めることができる。
【図1】本考案の一実施例の平面図である。
【図2】本考案の一実施例の正面図である。
【図3】本考案の一実施例の平面図である。
【図4】本考案の一実施例の側面図である。
【図5】本考案の一実施例が適用される枠組足場の概略
斜視図である。
斜視図である。
【図6】本考案の一実施例が適用される側枠の正面図で
ある。
ある。
【図7】本考案の一実施例が適用される側枠の側面図で
ある。
ある。
【図8】従来例の背面図である。
【図9】従来例の平面図である。
【図10】従来例の正面図である。
【図11】従来例の平面図である。
2 側枠 3 固定金具 4 位置決め溝 5 ボルト 7 有頭係合ピン 8 受け金具 9 ボルト 10 ナット 11 建地 21 縦部材 33 遊端部
Claims (3)
- 【請求項1】 側枠(2) の縦部材(21)の端部に縦軸心回
りに回転する固定金具(3) と、固定金具(3) を所定の方
向に位置決めする位置決め溝(4) とを設け、固定金具
(3) の遊端部(33)を建地(11)の周面に外接するJ字形状
に曲成し、位置決め溝(4) に固定金具(3) を嵌入させて
固定金具(3) を位置決めした状態で、その遊端部(33)に
螺合したボルト(5) と固定金具(3) の遊端部(33)とで建
地(11)を挟持させることを特徴とする枠組足場の側枠取
付装置。 - 【請求項2】 側枠(2) の縦部材(21)に固定される係合
部材(7) と、建地(11)に固定され、係合部材(7) が係脱
される受け金具(16)とを備え、上記受け金具(16)が建地
(11)にボルト(9) 及びナット(10)で共締め状に固定され
ることを特徴とする枠組足場の側枠取付装置。 - 【請求項3】 側枠(2) の縦部材(21)の中間高さ部に固
定される係合部材(7) と、建地(11)に固定され、係合部
材(7) が係脱される受け金具(16)とを備え、上記受け金
具(16)が建地(11)にボルト(9) 及びナット(10)で共締め
状に固定されるとともに、縦部材(21)の端部に縦軸心回
りに回転する固定金具(3) と、固定金具(3) を所定の方
向に位置決めする位置決め溝(4) とを設け、固定金具
(3) の遊端部(33)を建地(11)の周面に外接するJ字形状
に曲成し、位置決め溝(4) に固定金具(3) を嵌入させて
固定金具(3) を位置決めした状態で、その遊端部(33)に
螺合したボルト(5) と固定金具(3) の遊端部(33)とで建
地(11)を挟持させることを特徴とする枠組足場の側枠取
付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063188U JP2523092Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 枠組足場の側枠取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063188U JP2523092Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 枠組足場の側枠取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074678U true JPH074678U (ja) | 1995-01-24 |
JP2523092Y2 JP2523092Y2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=13222009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991063188U Expired - Lifetime JP2523092Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 枠組足場の側枠取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2523092Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP1991063188U patent/JP2523092Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2523092Y2 (ja) | 1997-01-22 |
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