JPS5821862Y2 - 組立塀における網状柵体の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は屋外に設置される組立塀における網状柵体の取
付構造に関するものである。

従来、たとえば実公昭４９−２２９８４号公報には、金
網棚単位を立てて突合わせると共にこの突合わせ部にお
ける棚単体の外側枠を２枚の接合金具板で挾込み、且つ
接合金具板中央部に挿通した取付ボルトをこの突合せ個
所に設立した立柱に固定してなる金網製団い柵が提案さ
れている。

しかし、かかる柵は棚単体の外側枠を２枚の接合金具板
で挾込み、且つこの接合金具を立柱に取付けるようにな
されているので、取付けに際して隣り合う棚単体を同時
に保持しながら接合金具を立柱に取付けることになり取
付作業が煩瑣となる欠点がある。

又、棚単体の取付位置が立柱の前面又は後面に限定され
、柵の表裏ができ柵の設置個所が限定される欠点がある
。

本考案者はかかる従来の欠点に鑑み鋭意工夫の結果、上
述の欠点を解消した組立塀における網状柵体の取付構造
を提供するものである。

以下、図面を参照しながら本考案の一実施例について説
明する。

図面において、１は支柱であって、鉄、アルミニウム等
の金属から作製された長尺体である。

該支柱１は通常断面方形となされ、その下端部がアンカ
ー５を介して地面に建植されている。

２は網状柵体であって、金属製の線材が格子状に接合さ
れて形成されたものである。

又、網状柵体２は少くとも上縁部の厚み方向の幅が他の
部分の厚み方向の幅よりも大きくなされている。

たとえば第２〜４図の場合、網状柵体２の上縁部は並行
する２本の横方向の線材間に縦方向の線材が挟着されて
厚み方向の幅が大きくなされている。

又、網状柵体２の上縁部の横方向の線材の径が他の線材
の径より大きくなされて厚み方向の幅が大きくなるよう
になされていてもよい。

３は取付具であって、鉄、アルミニウム等の金属から作
製されており、支柱１に取付けられる基板３１から２枚
の挟持片３２．３２が相対向して突設され、該挟持片３
２．３２の端部にそれぞれ取付孔３３゜３３が穿設され
たものである。

又、該取付具３は所定間隔をおいて建植された支柱１，
１間に網状柵体２を取付けるためのものである。

又、網状柵体２を取付けるには、支柱１，１の相対向す
る面にそれぞれ複数個の取付具３，３・・・・・・を取
付け、網状柵体２の両側部を各々の取付具３の挟持片３
２．３２間に挿入し、網状柵体２の上縁部を最上部の取
付具３の挾持片３２．３２上に載せて仮支持し、第３〜
４図の如く網状柵体２の網目と挟持片３２．３２の端部
に穿設された取付孔３３．３３にボルト４を挿通して網
状柵体２の両側部を挟持片３２．３２間に挟持すればよ
い。

なお、第１図の場合、支柱１，１間の下半分に網状柵体
２が上述の如く取付けられ、支柱１，１間の上半分にパ
ネル６が取付けられて組立塀が形成されている。

又、第１図のほか単に支柱１，１間に網状柵体２が取付
けられていてもさしつかえない。

以上詳述した如く、本考案網状機体の取付構造は、取付
具が支柱に取付けられる基板からそれぞれ端部に取付孔
を有する２枚の挟持片が相対向して突設され、網状柵体
の両側部がそれぞれ取付具の挟持片間に嵌入され、網状
柵体の網目と挟持片の端部に穿設された取付孔にボルト
が挿通されて網状柵体の両側部が挟持片間に挟持される
ようになされているので、網状柵体の取付けに際して取
付具の支柱への取付けと網状柵体の取付具への取付けが
別々に簡単にできその作業性が良好であると共に、網目
の幅だけ上下左右に柵体を摺動でき位置合せが容易であ
り、さらに強固な取付構造を得ることができる。

また本考案においては網状柵体が格子状に接合された線
材からなるので、軽量化でき、支柱や取付具にかかる負
担が軽減される。

さらに本考案においては取付具は支柱のみに取付けられ
、かつ柵体は挾持のための加工が不要で製作ならびに取
付けが容易である。

さらに又、取付具の挟持片間の幅が網状柵体の上縁部の
厚み方向の幅より小さくなされているので、網状柵体の
両側部を挟持片間に嵌入した際、最上部の取付具の挟持
片上に網状柵体の上縁部を仮支持でき取付作業が容易に
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案網状機体の取付構造を有する組立塀の一
実施例を示す斜視図、第２図は本考案網状機体の取付構
造を示す分解斜視図、第３図は本考案網状機体の取付構
造を示す一部切欠正面図、第４図は本考案網状機体の取
付構造を示す一部切欠平面図である。 １・・・・・・支柱、２・・・・・・網状機体、３・・
・・・・取付具、３１・・・・・・基板、３２・・・・
・・挾持片、３３・・・・・・取付孔、４・・・・・・
ボルト、５・・・・・・アンカー、６・・・・・・パネ
ル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定間隔をおいて建植された支柱１，１間に、線材が格
   子状に接合されてなる網状柵体２が設けられ、該網状柵
   体２の両測部複数個所が複数個の取付具３，３・・・・
   ・・を介して支柱１，１に取付けられており、上記網状
   柵体２は少くとも上縁部の厚み方向の幅が網状柵体２の
   他の部分の厚み方向の幅よりも大きくなされ、各々の取
   付具３は支柱１に取付けられる基板３１からそれぞれ端
   部に取付孔３３．３３を有する２枚の挟持片３２．３２
   が相対向して突設されており、該挟持片３２．３２間の
   幅は網状柵体２の上縁部の厚み方向の幅より小さくなさ
   れ、網状柵体２の両側部がそれぞれ上記取付具３の挾持
   片３２．３２間に嵌入され、網状柵体２の網目と挟持片
   ３２．３２の端部に穿設された取付孔３３．３３にボル
   ト４が挿通されて網状柵体２の両側部が挟持片３２゜３
   ２間に挟持されるようになされた組立塀における網状柵
   体の取付構造。