JPH0746632B2 - 電磁調理器用加熱コイル - Google Patents
電磁調理器用加熱コイルInfo
- Publication number
- JPH0746632B2 JPH0746632B2 JP262786A JP262786A JPH0746632B2 JP H0746632 B2 JPH0746632 B2 JP H0746632B2 JP 262786 A JP262786 A JP 262786A JP 262786 A JP262786 A JP 262786A JP H0746632 B2 JPH0746632 B2 JP H0746632B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- varnish
- impregnating
- lead wire
- electromagnetic cooker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電磁調理器用加熱コイルに関するものである。
(従来技術) 一般に電磁調理器用加熱コイルは、後述第1図を引用す
るに例えばプラスチツク製のコイル台(1)の上に絶縁
巻線を撚線化したリッツ線を渦巻状に巻いたコイル
(2)を含浸ワニスで固定した構造となつている。また
リード線部分(3)、(4)もコイル部分(2)と同一
のリッツ線を用いている。
るに例えばプラスチツク製のコイル台(1)の上に絶縁
巻線を撚線化したリッツ線を渦巻状に巻いたコイル
(2)を含浸ワニスで固定した構造となつている。また
リード線部分(3)、(4)もコイル部分(2)と同一
のリッツ線を用いている。
上記に於いてコイル(2)とコイル台(1)を接着する
ための含浸ワニスは、高耐熱性を有する必要があり、ま
たワニス塗布時にコイルの巻線間及びコイルとコイル台
の間に十分に浸透させる必要があるために流動性の良い
必要がある。従つて例えばエポキシ系やポリエステル系
の含浸ワニスが用いられている。
ための含浸ワニスは、高耐熱性を有する必要があり、ま
たワニス塗布時にコイルの巻線間及びコイルとコイル台
の間に十分に浸透させる必要があるために流動性の良い
必要がある。従つて例えばエポキシ系やポリエステル系
の含浸ワニスが用いられている。
(発明が解決しようとする問題点) これらのワニスは、硬化後硬度は非常に高くなるが、ほ
とんど弾力性を有しなくなる。従つてリード線の根元付
近に塗布されたワニスが、毛管現象によりリード線部に
浸透し硬化した場合にリード線が硬化し、棒状になり電
源回路との接続が困難となつた。また上記現象を防ぐた
めに、リード線根元付近のワニス塗布量を減らす方法も
考えられるが、この場合接着力が弱くなりコイルがコイ
ル台から剥離してしまう可能性があつた。
とんど弾力性を有しなくなる。従つてリード線の根元付
近に塗布されたワニスが、毛管現象によりリード線部に
浸透し硬化した場合にリード線が硬化し、棒状になり電
源回路との接続が困難となつた。また上記現象を防ぐた
めに、リード線根元付近のワニス塗布量を減らす方法も
考えられるが、この場合接着力が弱くなりコイルがコイ
ル台から剥離してしまう可能性があつた。
上記に鑑み本発明はこのような問題点を解消するため開
発されたものである。
発されたものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち本発明の加熱コイルは、例えばプラスチツク製等の
コイル台の上に、絶縁巻線を撚線化したリッツ線を渦巻
状に巻いたコイルを含浸ワニスで固定してなる電磁調理
器用加熱コイルに於いて、そのコイル巻始め及び巻終り
付近に、前記コイルを固定する為に塗布した含浸ワニス
を硬化させるための高温条件に於いても流動性が前記含
浸ワニスよりも低い、または前記含浸ワニスよりも短時
間で硬化するワニスを塗布し、前記のコイル台にコイル
を固定する含浸ワニスがコイル巻始め及び巻終りに連な
るリード線部分への浸透を防いだ、柔軟なリード線を備
えることを特徴とするものである。
コイル台の上に、絶縁巻線を撚線化したリッツ線を渦巻
状に巻いたコイルを含浸ワニスで固定してなる電磁調理
器用加熱コイルに於いて、そのコイル巻始め及び巻終り
付近に、前記コイルを固定する為に塗布した含浸ワニス
を硬化させるための高温条件に於いても流動性が前記含
浸ワニスよりも低い、または前記含浸ワニスよりも短時
間で硬化するワニスを塗布し、前記のコイル台にコイル
を固定する含浸ワニスがコイル巻始め及び巻終りに連な
るリード線部分への浸透を防いだ、柔軟なリード線を備
えることを特徴とするものである。
以下例示の第1図により本発明を詳細に説明する。
リード線根元付近の(A)及び(B)の部分には、他の
部分と異なり、高温時においても流動性を有せず又は硬
化時間の短い(短硬化時間の)ワニスロを、その他の部
分には流動性の良好な普通の含浸ワニスイを塗布した
後、加熱処理し硬化させたものである。
部分と異なり、高温時においても流動性を有せず又は硬
化時間の短い(短硬化時間の)ワニスロを、その他の部
分には流動性の良好な普通の含浸ワニスイを塗布した
後、加熱処理し硬化させたものである。
(作用) ワニスロは、それ自身は流動性が低いためリード線部分
へ浸透せず、また含浸ワニスイのリード線部分への浸透
もくいとめることが出来る、又は、ワニスロは硬化時間
が短いためワニスイが浸透を始める前に硬化するのでワ
ニスイの浸透をくいとめることが出来る。従つて柔軟な
リード線を有した加熱コイルとなる。またリード線根元
付近においても含浸ワニスイをリード線部分への浸透を
気にすることなく十分に塗布できるので、その部分のコ
イルとコイル台の接着強度も十分に確保できる。
へ浸透せず、また含浸ワニスイのリード線部分への浸透
もくいとめることが出来る、又は、ワニスロは硬化時間
が短いためワニスイが浸透を始める前に硬化するのでワ
ニスイの浸透をくいとめることが出来る。従つて柔軟な
リード線を有した加熱コイルとなる。またリード線根元
付近においても含浸ワニスイをリード線部分への浸透を
気にすることなく十分に塗布できるので、その部分のコ
イルとコイル台の接着強度も十分に確保できる。
上記高温時においても流動性を有せず又は短時間で硬化
するワニスとしては、例えばエポキシ系又はポリエステ
ル系のワニスで特にチクソトロピツク性を有するワニス
等がある。
するワニスとしては、例えばエポキシ系又はポリエステ
ル系のワニスで特にチクソトロピツク性を有するワニス
等がある。
なお本発明に於いて流動性が低い又は短時間で硬化する
という表現、より明確には、コイル台にコイルを固定す
る為に塗布した含浸ワニスを硬化させるための高温条件
に於いても流動性が前記含浸ワニスよりも低い、または
前記含浸ワニスよりも短時間で硬化するという表現はど
ちらか一方でも良く或いは両方でもよいことを意味す
る。
という表現、より明確には、コイル台にコイルを固定す
る為に塗布した含浸ワニスを硬化させるための高温条件
に於いても流動性が前記含浸ワニスよりも低い、または
前記含浸ワニスよりも短時間で硬化するという表現はど
ちらか一方でも良く或いは両方でもよいことを意味す
る。
(発明の効果) 以上の様な本発明によると下記の様な効果がある。
リード線根元付近のコイル部分にも十分に含浸ワニ
スが塗布されるからコイルとコイル台の接着力が大き
く、特にリード線の根元付近においてもコイルの剥離す
るおそれが無い。
スが塗布されるからコイルとコイル台の接着力が大き
く、特にリード線の根元付近においてもコイルの剥離す
るおそれが無い。
リード線根元付近に塗布した高粘度、短硬化時間で
チクソトロピツク性を有するワニスにより含浸ワニスの
リード線部分への浸透をおさえるから、リード線が柔軟
である。
チクソトロピツク性を有するワニスにより含浸ワニスの
リード線部分への浸透をおさえるから、リード線が柔軟
である。
第1図は本発明の加熱コイルの説明用平面図を例示して
いる。 (1)……コイル台、(2)……コイル、(3)、
(4)……リード線、(A)、(B)……リード線の根
元付近
いる。 (1)……コイル台、(2)……コイル、(3)、
(4)……リード線、(A)、(B)……リード線の根
元付近
Claims (2)
- 【請求項1】コイル台の上に、絶縁巻線を撚線化したリ
ッツ線を渦巻状に巻いたコイルを含浸ワニスで固定して
なる電磁調理器用加熱コイルに於いて、そのコイル巻始
め及び巻終り付近に、前記コイルを固定する為に塗布し
た含浸ワニスを硬化させるための高温条件に於いても流
動性が前記含浸ワニスよりも低い、または前記含浸ワニ
スよりも短時間で硬化するワニスを塗布し、前記のコイ
ル台にコイルを固定する含浸ワニスがコイル巻始め及び
巻終りに連なるリード線部分への浸透を防いだ、柔軟な
リード線を備えることを特徴とする電磁調理器用加熱コ
イル。 - 【請求項2】コイル台にコイルを含浸固定するワニス
が、エポキシ系、ポリエステル系の群から選ばれる一つ
であり、前記コイルを固定する為に塗布した含浸ワニス
を硬化させるための高温条件に於いても流動性が前記含
浸ワニスよりも低い、または前記含浸ワニスよりも短時
間で硬化するワニスがエポキシ系又はポリエステル系で
特にチクソトロピック性を有するものの群から選ばれる
一つである特許請求の範囲第(1)項記載の電磁調理器
用加熱コイル。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP262786A JPH0746632B2 (ja) | 1986-01-08 | 1986-01-08 | 電磁調理器用加熱コイル |
KR1019860010304A KR900008073B1 (ko) | 1985-12-07 | 1986-12-03 | 코일 및 그 제조방법 |
US06/938,403 US4770355A (en) | 1985-12-07 | 1986-12-05 | Methods for manufacturing heating coil assembly |
CA000524667A CA1257668A (en) | 1985-12-07 | 1986-12-05 | Heating coil assembly for an electromagnetic induction cooking heater and method for the same manufacturing the same |
US07/150,281 US4947464A (en) | 1985-12-07 | 1988-01-29 | Heating coil assembly for an electromagnetic induction cooking assembly |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP262786A JPH0746632B2 (ja) | 1986-01-08 | 1986-01-08 | 電磁調理器用加熱コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62160687A JPS62160687A (ja) | 1987-07-16 |
JPH0746632B2 true JPH0746632B2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=11534631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP262786A Expired - Lifetime JPH0746632B2 (ja) | 1985-12-07 | 1986-01-08 | 電磁調理器用加熱コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0746632B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104080216A (zh) * | 2014-06-24 | 2014-10-01 | 阮保清 | 一种电磁炉线圈盘及应用该种线圈盘的电磁炉 |
-
1986
- 1986-01-08 JP JP262786A patent/JPH0746632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104080216A (zh) * | 2014-06-24 | 2014-10-01 | 阮保清 | 一种电磁炉线圈盘及应用该种线圈盘的电磁炉 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62160687A (ja) | 1987-07-16 |
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