JPS607459Y2 - 電力用高周波リアクトル - Google Patents

電力用高周波リアクトル

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JPS607459Y2
JPS607459Y2 JP1980056087U JP5608780U JPS607459Y2 JP S607459 Y2 JPS607459 Y2 JP S607459Y2 JP 1980056087 U JP1980056087 U JP 1980056087U JP 5608780 U JP5608780 U JP 5608780U JP S607459 Y2 JPS607459 Y2 JP S607459Y2
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JP
Japan
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conductor
core
winding
insulation
winding frame
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JP1980056087U
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JPS55149933U (ja
Inventor
繁雄 横山
公二 門屋
行雄 山田
博 板鼻
Original Assignee
株式会社日立製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電力用高周波リアクトルに係り、特に高周
波リアクトルに関する。
電力用高周波リアクトルの巻線として、従来はゴム絶縁
電線などの絶縁電線を使用しており、素線絶縁がないた
め、表皮効果、近接効果および渦電流効果のために、周
波数が高くなるほど実効抵抗が増し、従って温度上昇が
増大するので、実効抵抗を低減するには導体径を太くせ
ざるを得なかった。
しかし、導体径の太いものほど可とう性が低下し、さら
に絶縁被覆も可とう性の低下に一役買っており、高圧用
のものほど被覆厚が増すため可とう性が低下し巻線の作
業性が悪い。
また、可とう性が低いと巻線巻回時に曲げ曲率を大きく
せねばならず、リアクトルが大形になる。
以上述べたように、電力用高周波リアクトルの巻線とし
て、ゴム絶縁電線などの絶縁電線を使用すると、電線径
が太いのと可とう性が悪いという点で、小形、軽量化を
はかる上で不利である。
従って、巻線用電源として同じ実効抵抗でも導体径のよ
り細いもの、外装絶縁はより薄くて巻線時に可とう性の
よいものが要求されていた。
この場合、実効抵抗を下げる導体を考えるとき、最近の
電力半導体装置、例えばサイリスタチョッパなどのごと
く、転流電流のようなkHzオーダの高周波電流が数百
サイクル7秒で流れ、かつ、これに直流分が重なる場合
には、その両方すなわち高周波と直流分双方に対して実
効抵抗の下げられる導体でなければならない。
従来、高周波用導体としてリッツ線などの名で知られる
ように、導体の外層部分と内層部の間を一定ピッチで転
位させる撚線で、表皮効果を減少させることは周知であ
るが、転位の仕方が複雑で、仕上り外径に対して導体の
断面占有率が極めて小となり、直流抵抗を低くできない
という欠点があった。
この考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、
小形軽量の電力用高周波リアクトルを提供することであ
る。
電力用高周波リアクトルの導体としては次の条件が必要
である。
即ち、(1)交流電流通電時の実効抵抗を低減させるた
め、個々の素線を一次絶縁した電線とするが、隣接する
素線間に印加される電圧が低いのでこの一次絶縁は低位
のものでよい。
(2)前記素線を撚り合せた上に施す二次絶縁は、強固
な絶縁を必要とするが、コイルに巻回後、ワニス、樹脂
の含浸なと絶縁を強化する方法があれば、コイル巻回時
には絶縁性が低くてもよい。
(3) コイルを小形、軽量とするために導体は、コ
イル巻回時可とう性がよく、小さな曲率で巻回作業ので
きるものがよい。
以上の点に着目腰導体の一次絶縁としてエナメルワニス
などの絶縁性は低いが、被覆の薄い絶縁を導体を構成す
る複数本の素線に施し、二次絶縁としては柔軟なガラス
せん維などの編組スリーブを前記各素線の外側に一括し
て被覆し、導体の可とう性を低下させることなく、容易
にコイル巻回作業ができるようにし、コイル巻回後、前
記導体の端を支持部材に支持せしめ、かつ巻回した前記
導体の外側に絶縁テープを巻付けてコアまたは巻枠に押
付け、さらにエポキシ樹脂などを注入含浸することによ
って前記素線、二次絶縁、コアまたは巻枠、絶縁テープ
を一体に接着して所要の絶縁強度を得るようなした。
一方、導体の撚合せ構造を考えると、素線に一次絶縁を
施すことは当然であるが、その転位は必ずしも有利とは
言えない。
何故ならば実用面では直流分と高周波用の重畳される用
途も多く、直流に対する抵抗も下げられるように、導体
の占積率も大きくしておく必要があるからである。
このため、この考案においては、−次絶縁した素線を単
純な撚合せ構造とし、高周波の近接効果、渦電流効果を
補償した。
以下この考案を図面に示した一実施例により説明する。
図において、コア1は環状の鉄心で、必要数積重ね絶縁
テープ2を巻いてずれ止めとし、鉄心部を構成する。
また、取付穴4aを有する取付脚4は、間隔片5により
一定間隔に保持される。
この取付脚4の間に前記鉄心部を寸法調整用パツキン3
を介して挿入し、ボルト6.7およびナツト8にて固定
する。
9は導体であって、その断面は第3図に示すように個々
の素線9aをエナメルワニスなど一次絶縁を施したもの
を使用腰中心と外層の転位をしない占積率の高い単純撚
線とし、外部にガラスせん維などで編んだ柔軟な編組ス
リーブ9bを必要層数被覆して二次絶縁とし、第1図、
第2図に示すようにコア1の貫通穴に貫通させて必要数
コア1に巻回後、導体9か外側にふくらむのを防止する
ため、一部を絶縁テープ11でとめる。
なお、導体9の両端には外部接続用の端子1゜を設ける
この端子10は前記コア1と一体的に組立られ支持部材
の役目をする取付脚4上のボルト6上に支持される。
以上のようにして組立てたりアクドルに、エポキシ樹脂
などを注入、含浸することにより、前記編組スリーブ層
9bおよび素線9aの間隙に樹脂を浸とうさせ、全体を
接着して一体化する。
このような構成のリアクトルにおいては、導体9の巻回
作業時の二次絶縁層は、柔軟な編組スリーブ9bのみで
あり、可とう性が低下することはない。
また、編組スリーブ9bは、寸法に自由度のあるもので
あるから、必要に応じて複数層に被覆するときにも一種
類の寸法のもので容易に被覆作業ができる。
この考案は以上のごとく、リアクトル用導体として個々
の素線にエナメルワニスなどの一次絶縁を施して複数本
撚り合せたものであるから、同じ実効抵抗でも導体径を
細くできる。
また、導体の外装にガラスせん維などの編組スリーブを
必要数被覆して、コイルに巻回後エポキシ樹脂など注入
含浸させたりアクドルを採用することにより、巻回時の
可とう性を高め、また外装絶縁を薄くすることができる
ので導体のかさぼりを小さくできる。
このほか、導体の巻回後、その外側に絶縁テープを巻付
けてコア側に押しているので、導体のふくらみによる大
形化を防止できる。
さらに、導体の端子を支持部材に支持した状態で合成樹
脂にょる接着を行えるので、導体端がふらついて接着が
不十分となるようなことはなく、その結果接着不十分個
所からの剥離の進展及びそれによる特性の低下がなくな
り、信頼性のあるリアクトルを得ることができる。
以上によりリアクトルを従来より小形、軽量とすること
ができる。
上記実施例においては、コアを有する鉄心入りリアクト
ルについて述べたが、適当な非磁性体の巻枠に導体を巻
回して構成する空心リアクトルにおいてもこの考案をそ
のまま実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る一実施例の正面図、第2図は第
1図の右側面図、第3図は導体の断面図である。 1・・・・・・コア、2・・・・・・絶縁テープ、3・
・・・・・パツキン、4・・・・・・取付脚、9・・・
・・・導体、9a・・・・・・素線、9b・・・・・・
編組スリーブ、10・・・・・・端子、11・・・・・
・絶縁テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コアまたは巻枠に導体を必要回数巻回してなるリアクト
    ルにおいて、前記導体を、−次絶縁を施した複数本の素
    線を撚合せてその外側に編組スリーブの可とう性二次絶
    縁を施して構威し、かつ前記巻回した導体の端に端子を
    取付け、この端子を前記コアまたは巻枠と一体的な支持
    部材に支持させると共に、前記巻回した導体の外側を絶
    縁テープで巻付けて前記コアまたは巻枠側へ押付け、さ
    らに合成樹脂により前記コアまたは巻枠、前記素線、前
    記二次絶縁、前記絶縁テープを接着して一体化したこと
    を特徴とする電力用高周波リアクトル。
JP1980056087U 1980-04-23 1980-04-23 電力用高周波リアクトル Expired JPS607459Y2 (ja)

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JP1980056087U JPS607459Y2 (ja) 1980-04-23 1980-04-23 電力用高周波リアクトル

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Publication Number Publication Date
JPS55149933U JPS55149933U (ja) 1980-10-29
JPS607459Y2 true JPS607459Y2 (ja) 1985-03-13

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ID=28952606

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4916122A (ja) * 1972-06-10 1974-02-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4916122A (ja) * 1972-06-10 1974-02-13

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JPS55149933U (ja) 1980-10-29

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